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検索結果 »  平成20年 第332回市議会定例会(開催日:2008/06/13) »

第332回市議会定例会初日


第332回南国市議会定例会会議録
 ………………………………………
                                 南国市告示第28号
                                 平成20年6月6日
                           南国市長 橋 詰 壽 人

第332回南国市議会定例会を次のとおり招集する。

 1.期  日  平成20年6月13日
 2.場  所  南国市役所 5階議場
 …………………………………………………………………
第1日  平成20年6月13日  金曜日

      出席議員     
     1番 中 山 研 心君        2番 前 田 学 浩君
     3番 徳 久   衛君        4番 村 田 敦 子君
     5番 岡 崎 純 男君        6番 高 芝   謙君
     7番 坂 本 孝 幸君        8番 小笠原 治 幸君
     9番 竹 内 克 憲君       10番 有 沢 芳 郎君
    11番 野 村 新 作君       12番 西 原 勝 江君
    13番 西 山 八 郎君       14番 浜 田 和 子君
    15番 浜 田   勉君       16番 浜 田 幸 男君
    17番 門 脇   晃君       18番 土 居 篤 男君
    19番 福 田 佐和子君       20番 西 岡 照 夫君
    21番 今 西 忠 良君
          ―――――――――――*―――――――――――
      欠席議員
    な し
          ―――――――――――*―――――――――――
      出席要求による出席者
   市     長  橋 詰 壽 人君
  副  市  長  藤 村 明 男君
  総 務 課 長  和 田 義 許君
  財 政 課 長  高 木 茂 美君
  企 画 課 長  山 崎 正 道君
  税 務 課 長  吉 岡 秀 文君
  市 民 課 長  石 川 明 美君
  保 健 課 長  中 村 さ ぢ君
  保健福祉センター所長  溝 渕   勉君
  環 境 課 長  池 知   隆君
  農 林 課 長  西 川   潔君
  商工水産 課 長  池 内 哲 男君
  建 設 課 長  万 徳 恒 文君
  都市整備 課 長  神 田   彰君
  上下水道 局 長  井 口 善 喜君
  会計管理者兼会計課長  豊 永 悦 子君
  福祉事務 所 長  谷 田   豊君
  教  育  長  大 野 吉 彦君
  学校教育 課 長  正 木 敬 造君
  生涯学習 課 長  浜 田 清 貴君
  監査委員事務局長 谷 田 一 男君
  農業委員会事務局長  細 木  猛君
  選挙管理委員会事務局長  石 井   守君
  消  防  長  高 木 正 平君
          ―――――――――――*―――――――――――
      議会事務局職員出席者
  事 務 局 長  中 山 泰 夫君   次     長  小 原 正 子君
  書     記  門 脇 智 哉君
          ―――――――――――*―――――――――――     
      議事日程
        平成20年6月13日 金曜日 午前10時開議
第1 会期の決定
第2 会議録署名議員の指名
第3 議案第1号 平成20年度南国市一般会計補正予算
第4 議案第2号 平成20年度南国市老人保健特別会計補正予算
第5 議案第3号 平成20年度南国市国民健康保険特別会計補正予算
第6 議案第4号 平成20年度南国市企業団地造成事業特別会計予算
第7 議案第5号 南国市特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償支給条例の一部を改
         正する条例
第8 議案第6号 南国市手数料徴収条例の一部を改正する条例
第9 議案第7号 高知市と南国市との間の住民票の写しの交付等の事務委託の廃止について
第10 議案第8号 (仮称)南国工業団地用地の取得について
第11 議案第9号 市道の認定について
第12 議案第10号 南国市固定資産評価審査委員会委員の選任の同意について
第13 報告第1号 平成20年度南国市老人保健特別会計補正予算の専決処分の承認について
第14 報告第2号 平成19年度南国市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について
第15 報告第3号 平成19年度南国市下水道事業特別会計繰越明許費繰越計算書の報告につい
         て
第16 報告第4号 平成19年度南国市企業団地造成事業特別会計繰越明許費繰越計算書の報告
         について
第17 報告第5号 平成19年度南国市水道事業会計予算繰越計算書の報告について
第18 報告第6号 損害賠償の専決処分の報告について
          ―――――――――――*―――――――――――
      本日の会議に付した事件
  日程第1より日程第18まで
          ―――――――――――*―――――――――――
      午前10時7分 開会・開議
○議長(西山八郎君) これより第332回南国市議会定例会を開会いたします。
 直ちに本日の会議を開きます。
          ―――――――――――*―――――――――――
      会期の決定
○議長(西山八郎君) 日程第1、会期の決定を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から6月26日までの14日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西山八郎君) 御異議なしと認めます。よって、会期は14日間と決定いたしました。
          ―――――――――――*―――――――――――
      会議録署名議員の指名
○議長(西山八郎君) 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。
 本会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、高芝謙君及び浜田勉君を指名いたします。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(西山八郎君) 市長より議案の送付がありましたので、お手元へ配付いたしました。職員をして送付書を朗読いたします。
(事務局長朗読)
 …………………………………………………
                                  20南総第94号
                                 平成20年6月13日

 南国市議会議長  西 山 八 郎 様

                       南国市長  橋 詰 壽 人

      第332回南国市議会定例会の議案の送付について
 第332回南国市議会定例会に提出する議案を別紙のとおり送付します。

 議案第1号 平成20年度南国市一般会計補正予算
 議案第2号 平成20年度南国市老人保健特別会計補正予算
 議案第3号 平成20年度南国市国民健康保険特別会計補正予算
 議案第4号 平成20年度南国市企業団地造成事業特別会計予算
 議案第5号 南国市特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償支給条例の一部を改正す
       る条例
 議案第6号 南国市手数料徴収条例の一部を改正する条例
 議案第7号 高知市と南国市との間の住民票の写しの交付等の事務委託の廃止について
 議案第8号 (仮称)南国工業団地用地の取得について
 議案第9号 市道の認定について
 議案第10号 南国市固定資産評価審査委員会委員の選任の同意について
 報告第1号 平成20年度南国市老人保健特別会計補正予算の専決処分の承認について
 報告第2号 平成19年度南国市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について
 報告第3号 平成19年度南国市下水道事業特別会計繰越明許費繰越計算書の報告について
 報告第4号 平成19年度南国市企業団地造成事業特別会計繰越明許費繰越計算書の報告につ
       いて
 報告第5号 平成19年度南国市水道事業会計予算繰越計算書の報告について
 報告第6号 損害賠償の専決処分の報告について
 …………………………………………………………
          ―――――――――――*―――――――――――
      議案第1号から議案第10号まで、報告第1号から報告第6号まで
○議長(西山八郎君) この際、議案第1号から議案第10号まで及び報告第1号から報告第6号まで、以上16件を一括議題といたします。
 市政報告並びに提案理由の説明を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) おはようございます。
 ただいまは、四国市議会議長会あるいは全国市議会議長会から表彰を受けられました議員の皆様方に心よりお祝い申し上げます。今後とも御活躍を御期待申し上げます。
 第332回南国市議会定例会に御出席いただき、まことにありがとうございます。
 開会に当たり、提案いたしました議案の説明を申し上げるところでございますが、それに先立ちまして、市政の状況につき、御報告いたします。
 4月30日に地域を挙げて地産地消を進めようと南国市地産地消推進協議会が発足しました。本市は11年前学校給食に中山間地域米を導入したことをきっかけに、平成17年9月に「食育のまちづくり宣言」を行い、同年12月には「食育のまちづくり条例」、昨年3月には「食育推進計画」を策定するなど、食育や地産地消運動を推進してまいりましたが、系統だった取り組みをする組織がありませんでした。協議会には、市内各JA、生産者団体、消費者団体、学校、行政機関など約50団体の参加があり、今後、協議会の活動が市民を挙げての地産地消の推進につながればすばらしいことと期待をしております。
 また、戦国時代の武将、長宗我部元親居城として知られる岡豊城跡が、国の史跡に指定するよう文部科学大臣に答申されました。岡豊城跡からは近世城郭への移行時期の遺構・遺物が見つかっており、当時を解明する上で高い価値があり、国府地区にある土佐国分寺跡、比江廃寺跡に続き3カ所目の国の史跡指定となります。また、本年3月には、国府・岡豊地区で「土佐のまほろば地区振興協議会」が結成され、両地区の歴史文化遺産を生かした地域振興に乗り出したところで、地元の歴史を見直し、生かす絶好の機会であると期待しております。
 昨年3月13日高知龍馬空港で発生した全日空のボンバルディア機の胴体着陸事故で国土交通省航空・鉄道調査委員会は、この5月28日にボンバルディア社が「前輪格納扉の開閉装置に、早い時期からボルトがなかったと推定、また、製造直後の修理でボルトをつけ忘れるミスがあったと考えられる」との最終報告書を公表しました。航空事故調査報告書を受け、全日空株式会社、エアーセントラル株式会社は、ボンバルディア社に対し、お客様の生命を預かる航空会社として遺憾の意を伝え、二度とこのようなことがないよう改めて品質管理の徹底の申し入れを行い、本市には、調査報告を一つの区切りとして、今後も安全運航の堅持とさらなる品質の向上を目指し、ANAグループ一丸となり、たゆまぬ努力を続ける所存であるとの報告がありました。
 それでは、市政の主要な課題につきまして御報告いたします。
     〔総務〕
 まず、総務関係につきまして、御報告いたします。
 防災につきましては、5月25日に、セイレイ工業株式会社駐車場において、里改田地区と片山地区の7つの自主防災組織、里改田消防団、セイレイ工業株式会社の連携による企業と地域の合同防災訓練が実施されました。倒壊家屋からの救出などさまざまな訓練と体験を通して、防災意識の向上と災害に強いまちづくりを目指したものでありました。
 市の防災訓練は6月7日に物部川右岸河川敷を会場に、水防演習を中心として関係者約600名の参加をいただく中、市からは全課長及び直近3年間の新規採用職員が参加して、自主防災組織参加者の誘導及び土のう積み体験訓練などを実施しました。
 また、地域防災活動の核となる自主防災組織育成事業につきましては、昨年度末までに115組織が結成され加入世帯数は約73%となりました。引き続き未結成地区に対して積極的に新規結成を進めてまいります。
 交通安全活動につきましては、春の交通安全運動期間初日の4月10日に、国道55号大そね交差点前で南国市交通安全市民会議傘下の各団体の参加協力を得て人間看板による街頭指導を行いました。
 恒例となっております小学校新入学児童には交通ルールを学習する交通安全教室を開催するとともに、中学1年生に対しては、自転車の交通マナーを高める啓発ビデオの視聴や実技講習を実施して、交通安全意識の向上を図りました。
 次に、住宅の耐震対策につきましては、大規模な地震発生の切迫性が指摘されており、その犠牲者の多くは住宅の倒壊が原因で死亡すると言われています。建物内での圧死を防止するための住宅耐震診断は5月末まで約500棟行い、そのうち耐震改修工事は32棟を完了しました。また、家具転倒による人的被害の防止のために、建設労働組合南国支部の協力を得て家具転倒予防金具等取りつけ事業を新たに事業化し、高齢者・障害者世帯等を対象に支援いたします。これらの減災に向けた取り組みにつきましては今後も継続し、啓発を図りながら災害に強いまちづくりを目指してまいります。
     〔財政〕
 次に、財政関係につきまして、御報告いたします。
 平成19年度一般会計、特別会計の決算見込みの概要を報告いたします。
 一般会計の形式収支は、1億4,313万3,000円の黒字となりますが、これは退職手当基金を2億592万5,000円取り崩したことによるものであり、それを除くと6,279万2,000円の赤字となっております。退職手当基金の取り崩し後の形式収支から翌年度に繰り越すべき財源を控除しますと、実質収支としまして、1億4,116万円の黒字となっております。このうち減債基金に9,000万円の決算積み立てを行い、翌年度繰越金は5,116万円となります。
 特別会計では、下水道事業特別会計は、一般会計から2億706万3,000円を繰り入れし、251万6,000円の黒字となりますが、これは繰越明許費の財源として翌年度へ繰り越すべき財源であります。
 農業集落排水事業特別会計は、一般会計から1億2,109万9,000円の繰り入れにより、歳入歳出同額となっております。
 下水道・農業集落排水事業特別会計につきましては、一層の加入促進を図り、使用料の増収対策に取り組んでまいります。
 住宅新築資金等貸付事業特別会計は、2,117万2,000円の黒字となっておりますが、これは法的手段を含めた滞納整理に努めたことによるものであります。今後とも引き続き貸付金の回収に努めてまいります。
 老人保健特別会計は、一般会計から5億5,707万3,000円の繰り入れを行っておりますが、なお5,578万7,000円の赤字となっており、本年度予算から繰上充用することになります。これは国及び支払基金交付金が本年度の歳入となってくることが原因であります。
 介護保険特別会計は、一般会計から5億1,972万1,000円を繰り入れして、1億2,266万2,000円の黒字となっておりますが、これは保険給付費に対する国県支出金及び支払基金交付金が多く入ってきたこと及び医療制度改革に伴う保険給付費の減少によるものであり、本年度の国県支払基金への返還金及び将来の保険給付費の増大に対応するための介護給付費準備基金積立金の財源となるものであります。
 国民健康保険特別会計は、一般会計から4億4,564万4,000円を繰り入れして、1億1,622万円の黒字となっておりますが、これは歳入において当初想定していなかった特別調整交付金が加算交付されたこと及び歳出において保険給付費の伸び率が鈍化したことに伴うものであり、1億1,622万円の黒字のうち、今後の医療費に備えた国民健康保険財政調整基金積立金に5,821万1,000円の決算積み立てを行い、翌年度繰越金は5,800万8,000円となります。
 土地取得事業特別会計は、3,456万7,000円の黒字となっております。
 企業団地造成事業特別会計は、一般会計から17万1,000円を繰り入れして、12万7,000円の黒字となっておりますが、これは繰越明許費の財源として翌年度へ繰り越すべき財源であります。
 特別会計への繰出金の増大は、ひいては一般会計を圧迫することとなりますので、特別会計においても収納率や加入率の向上、また受益者負担の適正化を図ることにより、適切な運営に努めてまいります。
     〔企画〕
 次に、企画関係につきまして、御報告いたします。
 昨年度実施いたしました「地域のことをじっくり考えるための座談会」の意見の取りまとめができましたので、奈路地区、白木谷・八京地区、亀岩地区、稲生地区で報告会を行いました。北部中山間地域の方々からは、集落の自治機能の低下を初め、集落の存続自体を心配する声が多数寄せられました。これらの意見や要望につきましては、社会福祉協議会などの関係機関と連携し、課題の解決に向けて取り組んでまいります。
 3月議会においても御報告いたしました文部科学省の平成20年度科学技術振興調整費事業「地域再生人材創出拠点の形成」プログラムにつきましては、高知大学と本市を含む物部川流域3市の連携事業である「土佐フードビジネスクリエーター人材創出」プランが採択され、今後5年間文科省の委託事業として実施されることになりました。この事業は、食品製造や加工技術、品質管理技術等の知識を習得した人材を育成し、1次産品を加工食品化して付加価値を高めることにより地域経済を活性化させることを目的としており、本市の農家や食品企業の経営力強化と雇用拡大につながるものと期待しております。
     〔市民〕
 次に、住民異動関係につきまして、御報告いたします。
 住民基本台帳法及び戸籍法の一部改正に伴い、本年1月から住民票や戸籍謄抄本の交付に際し、本人確認を実施しております。これまで数件の苦情はありましたが、御理解いただき、大きなトラブルは発生しておりません。また、高知市との広域交付につきましては、本年度末をもって廃止することといたしましたので、今議会に議案を提出いたしております。
 年金事業では、社会保険庁が年金加入歴のお知らせ「ねんきん特別便」の送付を開始し、本年10月末までに順次送付することが予定されております。既に、本市では問い合わせや相談が増加しており、社会保険庁からはこのことへの対応の協力依頼とともに、迅速な対応を行うため、市の窓口で年金記録の確認ができるウインドマシンの貸与の決定がありました。
 国保事業につきましては、本年度から各医療保険者に実施が義務づけられた特定健診・保健指導について周知を図るため、4月から5月にかけ開催された市内17の市立公民館運営審議会で、特定健診について説明するとともに、受診の啓発を行いました。また、健診率向上への取り組みとして、各支所やJAへのポスターの掲示による健診実施のお知らせ、広報車での受診呼びかけを行っております。
     〔保健〕
 次に、保険関係につきまして、御報告いたします。
 本年4月から後期高齢者医療制度がスタートいたしました。被保険者証は、75歳以上及び65歳以上で一定の障害を持った本制度の被保険者全員に3月末日までに届くように6,468通発送いたしました。その後、4月1日からは75歳に到達した人にその都度送付しております。被保険者証が本人に届いていないケースがあることが全国で問題になりましたが、本市での未着数は行方不明と思われる2件だけであります。
 また、保険料の特別徴収につきましては、4月の年金支給分で仮徴収として1期分を約4,200人の被保険者の方から年金天引きをさせていただきました。スタート直後に特別徴収通知や、年金天引きを実施したことで、多くの問い合わせがありましたが、窓口、電話等においての混乱はありませんでした。
 本市では、制度開始の4月までに市内各地域に出向き、制度の説明会を行いました。特に被保険者証、保険料の徴収方法等について説明をしてまいりましたが、制度施行初年度でもあり、今後さらにわかりやすい説明を行うよう努めてまいります。しかし、依然として制度内容が複雑、煩雑で事務遂行上にも大きな問題、課題をはらんでいること、また、見直しを求める世論が高まっていることから、国の動きを注視してまいります。
 結核感染の予防を目的とするBCG予防接種により、幼児に健康被害が発生いたしました。市予防接種健康被害調査委員会を開催し、検討した結果、BCG予防接種による健康被害であると推察され、県内医療機関では治療が困難な疾病であると判断し、予防接種健康被害として、厚生労働大臣に進達いたしました。
 予防接種健康被害と認定されれば、国が治療費などを負担する予防接種事故救済給付費負担金制度の適用となりますが、交通費は、現在その対象となっていないことから、市長会を通じて、国へ制度の拡充を提案しているところであります。
 そして、この健康被害を契機として、市内医療機関を対象に、健康被害の症例等について、学習する研修会を開催いたします。今後とも、市民の公衆衛生の向上と増進に努めてまいります。
 母子保健の向上を目的として、乳児健診、妊婦健診を実施しておりますが、本年4月から、里帰りなどで県外の医療機関において健康診査を受診した場合においても、健診料の一部を補助する制度を創設しました。5月末現在、乳児健診、妊婦健診、計8件の申請がありました。引き続き、安心して子供を産み育てる環境づくりを整えてまいります。
     〔農林〕
 次に、農林関係につきまして、御報告いたします。
 昨年の米価下落は、国民の米離れ、消費量の減少も要因でありますが、国は新たな需給調整システムがうまく機能しなかったことが一番の理由であると位置づけ、今年からその対策を強めております。
 本市では、南国市地域水田農業推進協議会をJA南国市の営農センター内に移し、実効ある生産調整になるよう、飼料米の作付など試験的に取り組むようにしております。
 農地・水・環境保全向上対策事業は、本市で30集落、協定面積1,106ヘクタールのうち農用地面積1,062ヘクタールで、平成19年度から取り組んでおりますが、本年度から稲生地区が新たに加わりました。稲生地区の協定面積は、101.5ヘクタール、交付対象面積86.7ヘクタールで、協定面積が最大の組織となります。
     〔環境〕
 次に、環境関係につきまして、御報告いたします。
 市内一斉清掃は、きれいなまちづくり実現のため、市民や各団体の方々、環境委員、市管理職・新規採用職員などの参加により、6月1日に実施いたしました。「私たちの町は私たちの手で美しく」をスローガンに、道路や水路などに捨てられた散乱ごみの収集を行いました。
 一般廃棄物の昨年度収集・処理実績は、収集量が1万5,216トンで、対前年度比749トン、4.69%の減となりました。そのうち可燃ごみでは、1万1,721トンの収集量で、対前年度比343トン、2.85%の減となりました。また、ペットボトルでは、93トンの収集量で、対前年度比3トン、3.27%の減となり、プラスチック容器包装類では474トンの収集量で、対前年度比34トン、6.65%の減となりました。
 ごみの減量化につきましては、今後ますます取り組みを強化してまいります。
 環境センターのし尿及び浄化槽汚泥の昨年度搬入実績につきましては、搬入量が2万7,904キロリットルで、対処理能力投入比率109%となり、施設の処理能力を上回っていますが、維持管理者の努力により正常な運転ができています。
     〔建設〕
 次に、土木関係につきまして、御報告いたします。
 懸案でありました「道路特定財源に係る暫定税率関連法案」が去る4月30日に衆議院で再議決されました。5月12日には、「道路整備費財源特例法の再可決を求める高知県大会」が県民文化ホールで開催され、1,700人規模の大きな大会となりました。5月13日には道路整備臨時交付金の根拠法である「道路整備費財源特例法案」が再議決され、本県、本市にとって最悪の事態は回避されることになりました。
 東部自動車道周辺対策事業及び一般の交付金事業につきましては、内示があり次第早期に発注を行います。県単補助事業がけ崩れ住家防災対策工事、その他市単独道路改良工事及び河川改修工事などにつきましても、早期発注に向けて準備をいたしております。
 恒常的な維持管理として街路樹の剪定、除草及び水門等の管理委託業務を発注しました。また、市道の補修工事も随時行っております。
 次に、地籍調査事業につきましては、左右山地区第2期調査、0.3平方キロメートル(824筆)を発注いたしました。
 国から譲与を受けました法定外公共用財産管理につきましては、昨年度において16件の用途廃止申請を受け付け、払い下げ処分を行いました。
 市道の未登記処理は、平成10年度から平成19年度まで1,156筆の処理を行いました。まだ4.9%の進捗率でありますが、引き続き取り組んでまいります。
     〔都市整備〕
 次に、都市整備関係につきまして、御報告いたします。
 平成21年度に策定する新南国市都市計画マスタープランは、市民アンケート調査結果の課題整理やマスタープラン策定委員会の開催に向けて準備をしております。
 また、(仮称)南国工業団地の計画等に伴う現行の南国市都市計画マスタープランの一部見直し、都市計画道路の見直し及び工業団地地区計画の各業務は、委託業者を選定し、発注いたしました。
 建てかえ工事中の高見団地は、本年7月末の完成を目指して順調に進んでおります。
 住宅使用料の滞納整理につきましては、市民間の公平性を確保するため、高額滞納者等に対し順次面接を行い、住宅明け渡し請求等の法的処置を視野に入れた対応をとるとともに、住宅への不正入居者に対しましても同様の法的措置をとってまいります。
 住宅新築資金等貸付金の債権回収につきましては、貸付金の未納者に対し抵当権を行使し、本年3月に競売を1件申し立てました。また、3月以降に10名の未納者に対して面接を行い支払いを促しております。
     〔福祉〕
 次に、福祉関係につきまして、御報告いたします。
 本年度から、こども相談係を4名体制で設置いたしました。
 2月4日に発生した虐待死亡事件を教訓に、「二度とこのような痛ましい事件を発生させない」との思いを胸に、取り組んでまいります。
 具体的には、こども相談係が核となり、情報の集約化を図り、児童相談所、警察署等それぞれ関係機関が対象ケースについて共通の情報、認識を持ち、各機関の役割分担を協議し、積極的な対応を進めております。「とうとい子供の命」を守るため、各機関の連携をさらに深めてまいります。
     〔教育〕
 次に、教育関係につきまして、御報告いたします。
 まず、学校教育につきましては、2月の虐待死亡事件を大きな教訓に、二度と繰り返さないという強い決意を持って、本年度を南国市の新しいスタートの年として、市内学校と手を携えて取り組みを進めております。
 学力向上では、各中学校区で全国学力・学習状況調査や到達度把握検査のデータをもとに、授業改善を図る小・中連携の取り組みをスタートさせました。また、食育では、本市の食育推進行動計画の実践とともに、国の「子どもの健康を育む総合食育推進事業」の指定を受け、食に関する指導の実践を充実、発展させ、その成果を市内全校へ拡充してまいります。
 昨年度から配置している特別支援教育支援員は、本年度は市内全小・中学校に拡大し、特別な支援を必要とする児童・生徒に対して、教員の補助的な立場で活動をしております。これらの取り組みは、これからの本市を担う人材の育成に成果が期待できると考えております。
 施設整備につきましては、本年度は香南中学校での校舎耐震補強工事、日章小学校での大規模改修工事及び校舎耐震補強工事に向けて、現在準備を進めております。また、久礼田小学校につきましては、屋内運動場の耐震補強工事設計業務を発注する予定であります。
 市内10小学校にある学童クラブは、昨年度より統一運営方式となり再スタートが切られているところですが、大篠小学校が登録児童数の増加に伴い、第2学童クラブをスタートさせ計11施設となりました。新施設は、9月からの使用に向け現在準備を進めております。
 次に、生涯学習につきまして、御報告いたします。
 生涯学習情報誌である「スマイル」を全戸配布し、高齢者学級、健康づくり講座、趣味の講座、語学の講座などを開催して多様な学習機会を設けております。それぞれの講座には、みずからの人生を心豊かに充実したものにしたいと学習意欲にあふれる受講生の参加をいただいております。
 また、図書館業務につきましては、市の直営で管理運営を行い、図書館機能、利用者サービスの向上を図りながら、順調に運営しております。
     〔上下水道〕
 次に、上下水道関係につきまして、御報告いたします。
 上下水道料金新システムの導入により、農業集落排水を含む下水道関連使用料と水道使用料の徴収の一元化が図られたことにより、事務の効率化や窓口サービスの向上につながっています。
 このことにより、システム活用や収納体制の強化による収納率は、向上しております。また、昨年度から開始いたしました停水措置も継続しつつ、さらに本年度の収納目標を高く設定して取り組んでおります。
 また、本市水道の現状と将来の見通しを分析・評価して、今後の課題と具体的な施策及び方策を示す重要な水道ビジョンの策定に向け、取り組んでまいります。
 施設整備につきましては、防災対策として取り組んでおります岡豊地区の配水池の築造事業は、配水池本体工事に引き続きまして、電気設備工事を発注して本年度末の完成を目指しております。
 下水道事業につきましては、新川雨水幹線管渠、新川雨水支線管渠及び後免町の汚水管渠の整備を、それぞれ早期発注に向けて事前調査などの作業を進めております。
 また、下水道及び農業集落排水の両事業につきましては、一層の加入促進に努めてまいります。
     〔消防〕
 次に、消防関係につきまして、御報告いたします。
 女性消防団員の募集により、3名の新団員を迎え、女性の視点を生かした地域防災に取り組んでおります。
 南国市と南国市消防団が主催いたしましたミュージカル、ふるさときゃらばんの「地震カミナリ火事オヤジ」の公演につきましては、525人の多くの市民の皆様に御来場いただき、成功いたしました。消防団の重要性や地域の助け合いがいかに大切か、消防団活動の理解を深めていただくために行ったものであり、地域環境の変化の中で、消防団員の確保、女性消防団員の拡充などとともに、今後の活動の充実にもつながるものと、期待いたしております。
 引き続いて、提案理由を申し述べます。
 議案第1号平成20年度南国市一般会計補正予算、歳入歳出補正予算の規模は、2,846万円の増額計上であります。
 歳出では、国が地方の活性化を目的として募集を行う地方の元気再生事業への取り組みとして、遠隔医療・アクセス性向上ビジョン策定、空の駅実証実験及び人材需要調査を行うことに伴う地方の元気再生事業費1,946万4,000円、子供の施設の安全点検実施による遊具の修繕、撤去及び新設に伴う公立保育所費161万6,000円、児童館等運営費18万5,000円、農地・水・環境保全向上対策補助が稲生地区より新たに申請されたことに伴う農地一般管理費95万円、久枝防災施設に防火水槽設置工事を追加することに伴う防災費549万9,000円、教育研究所長及びふれあい教室長を「南国市特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償支給条例」に定める職員とすることに伴う教育研究所費31万1,000円並びに平成23年度から学習指導要領が改訂されることから、小学校において英語活動等国際理解活動推進事業を実施することに伴う小学校教育振興費75万1,000円を増額計上し、見積競争に伴い機械警備委託料が減額となった小学校管理費55万2,000円及び中学校管理費80万7,000円を減額計上いたしました。
 また、老人保健特別会計における県支払基金返還金の財源として、老人保健特別会計繰出金95万1,000円及び企業団地造成事業特別会計における地方債借入時に発生する調整財源として企業団地造成事業特別会計繰出金9万2,000円を増額計上いたしました。
 歳入では、地方の元気再生事業の実施に伴う国庫委託金1,946万4,000円、農地・水・環境保全事業が1団体ふえたことに伴う事務費として県補助金1万円、小学校における英語活動等国際理解活動推進事業実施に伴う県委託金75万円及び平成19年度決算に伴う繰越金823万6,000円を増額計上いたしました。
 議案第2号平成20年度南国市老人保健特別会計補正予算、歳入歳出補正予算の規模は、95万1,000円の増額計上であります。
 歳出としまして、平成19年度に超過して交付を受けている支払基金交付金24万円及び県負担金71万1,000円合計95万1,000円を諸支出金に返還金として増額計上いたしました。
 その財源としましては、一般会計繰入金95万1,000円を繰り入れることにより対応いたしました。
 議案第3号平成20年度南国市国民健康保険特別会計補正予算、歳入歳出補正予算の規模は、66万9,000円の増額計上であります。
 歳出としまして、平成20年度に創設された前期高齢者納付金等において当初に想定していなかった前期高齢者納付金66万9,000円を増額計上いたしました。
 その財源としましては、平成19年度決算に伴う繰越金66万9,000円の増額計上により対応いたしました。
 議案第4号平成20年度南国市企業団地造成事業特別会計予算、本予算の総額は、歳入歳出それぞれ1億6,849万2,000円であり、対前年度1億5,009万2,000円の増額予算となっております。
 歳出としまして、県と共同して開発するための工業団地用地購入及び補償に伴う工業団地開発業務委託料1億6,849万2,000円を計上いたしました。
 その財源としましては、工業団地造成事業債1億6,840万円及び地方債借入時に発生する調整財源として一般会計繰入金9万2,000円を繰り入れることにより対応いたしました。
 議案第5号南国市特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償支給条例の一部を改正する条例、南国市立教育研究所所長及び南国市ふれあい教室室長の報酬を定めるため、また、社会教育指導員の名称を訂正するために、本条例の一部を改正するものであります。
 議案第6号南国市手数料徴収条例の一部を改正する条例、戸籍法の一部を改正する法律(平成19年法律第35号)が平成20年5月1日に施行されたことに伴い、地方公共団体の手数料の標準に関する政令(平成12年政令第16号)が改正され、戸籍法に関する事務が変更となったことから、本条例の一部を改正するものであります。
 改正の内容は、戸籍記載事項の証明及び戸籍届書の受理証明の交付について戸籍法第126条の規定を追加するものであります。
 議案第7号高知市と南国市との間の住民票の写しの交付等の事務委託の廃止について、現在高知市との委託契約に基づき、住民票と印鑑証明の広域交付を実施しておりますが、高知市民の利用減少等の理由により、高知市から広域交付の廃止の申し入れがありました。両市の間で、平成20年12月31日付で廃止とする協議が調いましたので、地方自治法第252条の14第3項に基づき、議会の議決を求めるものであります。
 議案第8号(仮称)南国工業団地用地の取得について、(仮称)南国工業団地の開発につきましては、平成19年度から高知県と共同でその開発に取り組んでいるものであります。
 平成19年度におきましては、用地測量業務及び物件移転補償算定業務等を行いました。平成20年度におきましては、用地取得業務等を高知県に委託するに当たり、地方自治法(昭和22年法律第67号)第96条第1項第8号の規定及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例(昭和40年南国市条例第4号)第3条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
 議案第9号市道の認定について、本議案の木材団地西支線(整理番号6131)は、民間開発により整備された道を市道として認定するものであります。
 つきましては、道路法(昭和27年法律第180号)第8条第2項の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
 添付資料に位置図を示していますので、参考にしてください。
 議案第10号南国市固定資産評価審査委員会委員の選任の同意について、南国市固定資産評価審査委員会委員の松村昭一氏は、平成20年7月3日をもって任期満了となります。
 久武肇氏をその後任として選任いたしたく、地方税法第423条第3項の規定に基づき、議会の同意を求めるものであります。
 裏面に参考資料を添付してございます。
 報告第1号平成20年度南国市老人保健特別会計補正予算の専決処分の承認について、平成19年度に歳入見込みの国庫負担金及び支払基金交付金の一部が平成20年度の歳入となることにより、平成19年度決算見込みで、5,578万7,000円の不足額が生じました。この補てんに翌年度の歳入を繰り上げて充用する必要が生じましたので、平成20年度予算におきまして歳入歳出それぞれ5,578万7,000円を追加し、専決処分したものであります。
 報告第2号平成19年度南国市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について、農林水産業費関係では、圃場整備に係る県営事業負担金において、施工方法の再検討及び家屋調査等に不測の日数を要し583万円を繰越処置いたしました。
 土木費関係では、街路事業高知南国線整備事業において、地権者からの用地購入及び補償に不測の日数を要し4,007万3,000円を繰越処置いたしました。
 教育費関係では、国の補正予算に伴う日章小学校に係る小学校校舎耐震補強事業費1,188万7,000円及び香南中学校に係る中学校校舎耐震補強事業費1,768万2,000円を繰越処置いたしました。
 報告第3号平成19年度南国市下水道事業特別会計繰越明許費繰越計算書の報告について、公共下水道事業において、新川雨水幹線に関しては地権者との補償の調整に、後免汚水幹線に関してはマンホールの設置箇所の協議にそれぞれ不測の日数を要し9,261万6,000円を繰越処置いたしました。
 報告第4号平成19年度南国市企業団地造成事業特別会計繰越明許費繰越計算書の報告について、工業団地造成事業において、用地測量に係る地元との調整に不測の日数を要し462万7,000円を繰越処置いたしました。
 報告第5号平成19年度南国市水道事業会計予算繰越計算書の報告について、上水道事業久礼田送水管布設替No.2工事につきましては、高知県発注の新改川改修工事(橋梁)の進捗おくれに伴い橋梁の添架部分の完成が見込めないため1,700万円、また、簡易水道事業岡豊簡易水道配水池築造工事につきましては、配水管布設道路が急勾配であり、かつ、迂回路がなく一般の通行調整に不測の日数を要したことにより1億3,965万円繰越処置いたしました。
 報告第6号損害賠償の専決処分の報告について、平成20年3月24日午前9時30分ごろ市役所前の踏切において、本市職員が運転する公用車による物損事故により相手方に損害を与えたので、地方自治法(昭和22年法律第67号)第180条第1項の規定に基づき、議会において指定されている事項について、1万5,853円の損害賠償の額を専決処分いたしました。
 つきましては、同条第2項の規定に基づき、議会に報告するものであります。
 なお、損害賠償額につきましては、その全額を全国市有物件災害共済から支払うものであります。
 以上をもちまして、私からの提案理由の説明を終わります。何とぞ御審議の上、適切な議決を賜りますようお願いいたします。
○議長(西山八郎君) これにて市政報告並びに提案理由の説明は終わりました。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(西山八郎君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、明14日から16日までの3日間は休会とし、6月17日に会議を開きたいと思います。これに御異議はありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西山八郎君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 6月17日の議事日程は一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて散会いたします。
 御苦労さまでした。
      午前11時2分 散会