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検索結果 »  令和4年 第426回市議会定例会(開催日:2022/06/10) »

一般質問3日目(丁野美香)

質問者:丁野美香

答弁者:関係課長


○議長(浜田和子) 2番丁野美香議員。
      〔2番 丁野美香議員発言席〕
○2番(丁野美香) おはようございます。議席2番、なんこく市政会の丁野美香です。通告に従いまして、順に質問させていただきます。
 今議会での私の質問は、地域福祉の充実、子育て支援について、環境行政についてです。どうぞよろしくお願いいたします。
 まず最初に、地域福祉の充実についてお聞きします。
 現在、少子・高齢化や人口減少により、子供たちや障害のある方たち、高齢者の方たちや日常生活に何らかの支援を要する人たちに対する地域の人たちが関わる課題は、多様化とともに増大にあります。南国市でもそうですが、全国的にも地域の担い手が減少するだけでなく、コロナ禍でコミュニティー機能も低下し、地域の連帯感や助け合いも難しくなってきています。
 そこで、先月5月に高知市浦戸で、子ども食堂ならぬ、大人食堂うちんくというのが開催され、幅広い世代の約80人ほどの人たちが料理と交流を楽しんだそうです。大人食堂というものを開催した理由として、高知市浦戸の館長で町内会長でもある片山さんは、浦戸は少子化が進み、子ども食堂だと人が集まってこないので、大人食堂にしてみたと説明をされたそうですが、浦戸だけでなく、現在子ども食堂として子供たちに向けてだけに限定して開催してしまうと、なかなか人が集まらないというのがどの地域でも現実だと思います。
 特に最近はコロナ禍で、子ども食堂を開催すること自体が大変なのですが、大人でも子供たちでも、高齢者の方たちや日常生活に何らかの支援を要する人たちでも、気兼ねなく集える場所の一つとして、そして最近ではコロナ禍でお休みしたり、やめてしまったりしているところなども増えてきてしまっている地域の方の交流する場所の一つとして、南国市でも大人食堂とした誰でもが集える場所を考えてみてはいかがでしょうか、お聞きします。
○議長(浜田和子) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(池本滋郎) 現在、市内の子ども食堂は、JA女性部が中心の大篠子ども食堂、個人の方が経営をしております、ごめんこどもクッキング、岡豊地区で地元の方や地区社協、またこれは植田議員も関わられておりますが、My米食堂の3つの子ども食堂がございます。
 利用人数につきましては、大篠子ども食堂が200名程度、ごめんこどもクッキングが50名程度、My米食堂が70名程度とのことで、最近は議員おっしゃられたように、コロナ禍によりまして、集まって食事ということがなかなか困難なため、お弁当を取りに来た方に配布するという方法で行われているとのことです。配布対象につきましても、子供だけや保護者などの大人も含むところもあり、それぞれで運営をされています。
 また、議員のおっしゃる大人食堂に近いものとしては、十市・緑ケ丘地区の絆作りを推進する会が、地元の方や社協の協力の下、十市地区の高齢者多世代交流プラザにおきまして、住民の交流の場として、つどいのカフェを昨年度開催しております。コロナも小康状態となってきた時点で、再度開催するということをお聞きしております。
 御紹介のありました高知市浦戸で開催されました大人食堂うちんくも、自治会長である桂浜公民館長が、地域交流の場として公民館で開催したものと聞いております。高齢者や障害者、子供や子育て世帯との一斉の連携という部分では大変有効と考えております。開催される団体等ありましたら、可能な範囲で協力を行うことはできると考えております。以上です。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) それぞれの場所で運営をされていて、地域の方たちとのコミュニティーの場所として皆さんが頑張っておられることが分かりました。ありがとうございます。
 また、十市・緑ケ丘地区でやっております交流の場所、つどいのカフェは昨年2度ほど開催されていて、私も行かせてもらいましたが、そのときは何人も集まっておられて大変盛況でした。しかし、食堂というふうではなく、カフェとしてモーニングを提供されていました。まだまだ認知度も低く、お子さんと一緒にというよりかは、高齢者の方たちや近隣の皆さんがお友達と一緒に来られているような感じでした。地域の方たちへと広めて皆さんに来てもらえるようにするのには、まだこれからだと思いますが、残念ながらコロナ禍で今年はまだ一回も開催されておりません。そして、子供から大人まで、そして高齢者の方たちまで幅広い世代の方々のコミュニティーの場所としてというと、まだなのかなと思います。ですが、コロナも小康状態となってきた時点で、また再開されると聞いて安心しました。
 今朝の新聞にもありましたが、高知市上本宮町の男性が所有する建物を自費で改修して町の公民館として開放し、子育てサロンやいきいき百歳体操などの会場として活用されていると載っていました。その子育てサロンでは、お母さん同士で友達をつくったり、おしゃべりをしてストレスを発散する場所にしてほしい、地域につながりをつくることは災害時にも役立つとおっしゃっていたそうです。
 そこでお聞きしますが、市内に少子・高齢化に対応してコミュニティーの場所として活用されている福祉関連の施設は何か所ありますか。
○議長(浜田和子) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 長寿支援課で関連する施設としまして、南国市しあわせ広場がございます。そのほか、市立老人憩の家が、久礼田、稲生、十市、前浜、中央の5か所にございます。主に高齢者の利用を想定した施設となってございます。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 久礼田、稲生、十市、前浜、中央の5か所ということですが、では、その施設はどのように使用、活用されているのでしょうか、お聞かせください。
○議長(浜田和子) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 南国市しあわせ広場は、シルバー人材センターに委託した管理人がおり、入浴設備もございます。来所される方は、それぞれカラオケほか、思い思いの過ごし方をされてございます。
 老人憩の家につきましては、前浜憩の家は、南児童館の代替機能として活用されております。また、中央につきましては老朽化しており、またしあわせ広場の近くということもございまして、こちらは利用実績がございません。そのほかの老人憩の家につきましては、主にサークルや趣味の集まりで利用されることが主な使用となってございます。
 なお、介護予防として行ってございますいきいきサークルやフレイル予防などの事業は、より住民に身近な部落公民館や地域集会所で主に行われてございます。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) サークル活動や趣味の場所やフレイル予防などの事業として活用されているとお聞きしましたが、十市ではよくカラオケや体操教室や卓球など、周辺の方たちが集まり楽しくやっております。ですが、足が悪かったり、家族が近くにいなくて一人で住まわれていて、車の運転もできない方など、いろいろと事情があり、みんなの交流の場所へ行くことが困難な方たちもいるかと思います。そのような高齢者の方たちや地域の方たちが住み慣れた場所で安心して暮らせるように、常日頃より健康づくりや社会参加活動の取組をこれからも促進するためにも、皆さんとの交流の場所へ誰もが足を運びやすく集まりやすいように、行政サービスの一つとして月に1度程度でいいので、各地域で送迎車を回してみるというような支援はいかがでしょうか、お願いいたします。
○議長(浜田和子) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(池本滋郎) 現在、南国社協に委託しているあったかふれあいセンター事業におきまして、独居高齢者の集いという活動を行っております。これは、独居高齢者に交流の場をつくり、相互関係を結ぶことで孤立を防ぐ目的で行っているもので、直接自宅までの送迎も行っております。対象者は65歳以上で、介護認定等を受けておらず、通所サービス等の利用していないこと、かつ子供さんがいない方や子供さんが県外にいる方が対象となっております。以前は毎週行っておりましたが、コロナ禍により隔週で集まり、この中では買物支援も行っております。現在の利用者は16名で、要件と送迎ルートが合えば、追加での利用も可能とのことです。
 現在各地区におきましては、カラオケや囲碁将棋、体操をはじめとしまして多くのコミュニティーがございます。月に1回といえども、各コミュニティーまでの送迎等について行政サービスで個別に行うことはなかなか難しいのではないかと考えております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 確かに各コミュニティーの場所への送迎支援となると、多数になり大変かもしれませんが、個別の買物の送迎支援や各所の支援の取組はとてもいいことだと思いますので、これからもぜひ続けていっていただきたいです。そしてできれば、そこに子供や幅広い世代の交流の場所へ移動するような行政サービスも取り入れていって、地域のつながりへとつなげていただくと、災害時なども情報共有がしやすくなったりするのではないでしょうか。高齢者の方たちと触れ合う場所があると、子供たちもいろんな学びがあるかと思われます。昔はおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に一つ屋根の下で暮らす御家庭も多かったと思いますが、今では核家族化されてきてしまい、子供と高齢者の方たちの交流が少なくなってきています。まだコロナ禍で難しいとは思いますが、幅広い世代の人たちと集まってイベントなどをこれからも考えていっていただけますようお願いいたします。
 そして、高知市のように大人食堂をぜひお願いしたいと思います。高齢者の方の閉じ籠もり防止のために大人食堂というようなことがきっかけになり、地域でみんなが集える場所の支援が広がっていきますよう、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
 次に、子育て支援についてお聞きします。
 子育て支援の一環として、高知市では県と連携していろいろな支援をされていますが、その一つに今年の4月から、ひとり親家庭支援センターのLINEの開設とチャットボットの活用ということを始められています。以前、私も南国市でのLINEの開設と、香美市さんが取り入れてるチャットボットの活用を何度か質問してお願いしてまいりました。現在、コロナ禍で経済や社会、人々の生活様式に大きな変化がある中で、瞬時に対応ができる施策の推進が必要になってきています。その中でも、今では年齢も関係なく、いろんな世代の方たちも活用されている手段の一つとしてのLINEやチャットボットという新しい取組への進化があります。コロナ禍で情報を知るための手段の一つとして、そして行政からの支援のお知らせやいろいろなイベントのお知らせなどもとても便利なものです。
 そこで、再度お聞きしますが、南国市でのLINEの開設とチャットボットの活用はされないのでしょうか。
○議長(浜田和子) 情報政策課長。
○情報政策課長(竹村亜希子) LINEとチャットボットにつきましては、子育て支援も含めまして、市業務全般における情報提供等のツールとして大変有用であると考えております。現在、DXの取組としまして、本年度内の早期開設を目指して進めており、システム導入のための仕様書の作成や情報収集を行っております。7月1日には、関係課の担当職員で組織しております南国市ホームページ運営委員会を開催し、開設に関する詳細内容及び運営方法等につきまして協議を行うこととしております。また、開設後の内容追加などは担当課と適宜協議を行い、進めていきたいと考えております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。
 以前からずっとお願いしていたLINEの開設とチャットボットの活用に向けて南国市が進めていっていただけることは大変うれしいことです。どこにいても、どんなときでも対応してくれるLINEやチャットボットの活用はこれからますます必要性が出てくるのではないかと思います。
 現在、高知市が取り入れているひとり親家庭支援センターのLINEに登録していると、いろんな情報が随時送られてきて、今まで知らなかった情報などの共有もでき、本当に便利だと思います。例えば、6月1日に来たお知らせでは、無料での食パン専門店さんのパンの配布のことなど、詳しく知らせてくれてきています。そのほかにも各種の子育て支援施策のことや補助制度のことなどを随時LINEだと知らせてきてくれます。
 現在、南国市が取り入れている市のホームページに掲載されているのを見るためには、自分のほうからホームページのほうにアクセスしないと見られないんですが、LINEだと登録していると、いつでもすぐにみんなのところに知らせが来ます。そんな便利な手段の活用の一つに、高知市が取り入れている、先ほども説明させていただきました、ひとり親家庭支援センターへのLINEの登録があります。独り親家庭の方たちが各市町村の自治体から出ている補助制度のことなどを知ることができ、個別に相談したいことがあったりしたときなどでも、わざわざ市役所へと出向いたり、行く時間が取れなかったり、直接職員の方に聞きにくいことなどもLINEやチャットボットだと、気軽に活用、そして相談できると思います。そして、精神的な助けにもなると思います。
 高知市が県と連携していることも踏まえて、そんな便利な手段を南国市でもぜひ取り入れていただくことをお願いいたします。そうしますと、今後、市役所と各保育園や幼稚園、そして小学校などとも連携体制が取りやすくなり、独り親家庭の方たちだけでなく、子育て世代の方たちにとってもとても便利で活用しやすいのではないでしょうか。現在、南国市では独り親家庭の方たちへの各種の支援はどのように取り組んでおられるのか、お聞かせください。
○議長(浜田和子) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 各種手当や給付金、また保育所、園等への入所に関することなど、独り親世帯を含め子育て世帯への支援につきましては、丁野議員がおっしゃられましたとおり、現在、市のホームページによる周知を行っている状況であります。また、その手続においては、お子様の状況、世帯状況等の確認を行いながら対応を行わなければならない場合が多く、直接お話をさせていただく必要があることから、電話や窓口での対応となっております。
 LINE、チャットボットについては、開設に向けて情報政策課を中心に取り組むこととなりますので、子育て支援についてこれらのツールをどのように活用できるか、庁内で連携して検討を行っていくことになるかと考えております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。
 今後、独り親家庭の方たちだけでなく、子育て中の方たちの強い味方になる取組だと思いますので、子育て支援課と情報政策課と連携していろいろな支援への取組へと、南国市ならではの支援に進歩がありますよう、御検討よろしくお願いいたします。
 続きまして、南国市での子育て支援の現状と課題についてですが、乳幼児医療費の助成や児童手当の支給、各種の子育て支援施策を十分に推進し、子育てをしながら安心して仕事ができる保育サービスの充実や子供の居場所づくり、家庭における子育てを基本に、地域全体で子供の成長と子育て家庭を温かく見守って積極的に支えるというようにありますが、現在、仕事を持っている保護者の方で子供を保育園へ預けている方の中には、兄弟が別々の保育園へと通わなければならないという事態になっている方たちがいます。子育てしながら安心して仕事ができる保育サービスの充実という南国市での子育て支援の課題でもあるように、子育て中の保護者の負担になるようなことがあるのはどうなのでしょうか。前にもこの場で質問をさせていただきましたが、そのときのお答えは、適正に対応し検討しますということでした。その後、どういった対応をしているのか、お聞かせください。
○議長(浜田和子) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 兄弟児の同じ保育施設への入園につきましては、一定配慮が必要であるということから利用調整を行う中で、上のお子様と同じ保育施設へ入園、転園を希望される場合は、保護者などの就労状況で決定する基本指数に加点を行うことで、保護者などの就労状況が同じあれば、兄弟が通っている御家庭のほうが入園、転園の希望がかないやすいようになっている旨、令和2年3月議会でお答えさせていただいている経過があるかと思います。
 それ以降の対応としまして、前々年度から引き続き、兄弟姉妹が既に利用している保育施設等を同時利用するために転園を希望する場合は、さらに加点を行うこととし、これにより希望する兄弟姉妹児と同じ保育施設に転園をしたケースもございます。
 なお、保育施設への入園つきましては、保護者などの就労状況による基本指数に各世帯の状況による指数を加点することで、各家庭の保育の必要性を指数化し、必要性の高いほうからの入園とする利用調整を行っており、各施設の定員や空き状況などもあり、必ずしも希望の施設に通えないということも生じることがあるかとは思いますが、保育の必要性に応じた対応ということになっておりますので、御理解をお願いしたいと思います。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 少しずつでも改善されているといいのですが、私のところにも毎年御相談に来られる方がいるということは、まだまだこれから変えていかないといけない点もあるのではないでしょうか。特にコロナ禍で仕事を休むことが難しくなってる方たちにとって、別々の保育園に子供を預けていると、いろんな面で支障が出てきます。例えば、遠足や運動会といったイベントが各2回ずつあったりして、保護者の負担は本当に大きいです。保育園に通う期間というと、そんなにないかもしれませんが、その僅かな期間でも親子で楽しく通えるように、今後もさらなる改善をしていくことをお願いいたします。
 そこで現在、転園希望者は何人おられるのでしょうか、お聞きします。
○議長(浜田和子) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 市内の保育施設への転園希望者は現在23人で、うち、兄弟児と同じ施設への通園を理由としているケースは5人となっております。
○議長(浜田和子) 2番丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 皆さんそれぞれに御家庭の事情などもあり大変だと思います。兄弟が一緒の保育園に行けれるよう、転園希望される方は5名ということですが、ほかにも仕方なく別々の保育園に通われてる方たちもいるかと思われますので、今後少しでもそういった方たちが減少すること、各保育園との連携も大変だと思いますが、これからも対応のほうをよろしくお願いいたします。
 次に、環境行政についてお聞きします。
 南国市の南部にあります十市・緑ケ丘地区には、石土池というすばらしい池があります。その石土池周辺は、ふだんから地域の人たちが散歩をしたり、ジョギングをしたりしています。石土池の周りを一周すると約3キロほどあり、ちょうどいい距離だと思われるのか、近隣にお住まいの方々だけでなく、遠方からわざわざ来られて散歩をしたり、ジョギングやマラソンの練習もされたりしています。しかし、遊歩道には大きくなった木々が生い茂ってきて、歩道の半分ほどが通行するのに支障を来すくらいになってきたりしています。車道側に出ないと通りづらいような箇所もあるというお声をたくさんいただいていまして、とても危険な状況が起こったりしていますが、現在、石土池の周辺の剪定は年に何回ほどされているのでしょうか、お答えをお願いします。
○議長(浜田和子) 建設課長。
○建設課長(浜田秀志) 石土池周辺の歩道、市道緑ケ丘1号線となりますが、街路樹剪定は、低木、中高木ともに年1回実施しています。また、除草を年2回行っています。それ以外でも、通報があればその都度、現地の除草や枝打ち等への対応を行っています。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 年に1回の剪定と除草を年に2回ということですが、それではすぐに木々は成長していくので、景観もですが、危険性も出てくるのではないでしょうか。南国市の後期基本計画の中で、環境保全、景観形成と整備という項目がありますが、施策の方針としまして、景観が市民の共有財産であることの重要性を認識し、豊かな自然風景と調和した景観づくり、歴史文化を守り、育み伝える風情ある関係景観づくり、都市の活力と自然が共生した魅力ある町並み、景観づくりを積極的に推進します。また、環境保全や防災などの存在効果と心身の健康維持増進や余暇活動などの利用効果をもたらしますとありますが、こうした地域の人たちの生活や暮らしの中で、石土池の周辺で市が管理している緑ケ丘地区の緑地に当たる場所でも竹や草が伸びて電線にかかって停電になってしまった箇所も出てきたと聞いていますが、整備等がなかなか行われているようではないと思われるのですが、今後どのように整備は進めていかれるのでしょうか、お聞かせください。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 緑ケ丘の住宅地の中には、尾崎公園、神母公園、錦城公園の3つの都市公園があり、住宅地北部の山林には公共緑地がございます。いずれも都市整備課が管理しております。
 公園につきましては、除草、低木の剪定、清掃等の業務を業者に年間委託し、年間を通じて維持管理に努めておりますが、公共緑地につきましては、住民の方から苦情が寄せられたときや、樹木が民家や道路にまでの伸び、支障を来しているのを見つけたときなどに業者に委託して樹木の伐採や剪定を行っているため、気づかないうちに枝が伸び、地域の住民の方に御迷惑をおかけすることがございます。先日も枝が伸び、電線をショートさせ、付近の民家を停電させてしまい、地域の住民の皆様には大変御迷惑をおかけいたしました。誠に申し訳ございません。
 公園は、住民の憩いや交流、子供たちの遊びやレクリエーション、災害時の一時的な避難の空間となるよう維持管理に努めるとともに、公共緑地は自然のままを基本としながらも、枝が伸び過ぎないよう定期的に剪定するなど、しっかりと管理を行いまして、快適でゆとりある住環境の形成に努めてまいりたいと考えております。
○議長(浜田和子) 建設課長。
○建設課長(浜田秀志) 緑ケ丘の街路樹ですが、緑ケ丘の団地の完成から約34年が経過していると思いますが、樹木によっては根っこにより歩道面が荒れている場所もあり、今後は大きくなり過ぎた樹木の伐採、植え替えなども含めた管理が必要と考えます。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) これからの時期は、台風や豪雨災害などの自然災害や地震発生時などのときに、伸びてしまった木々が通行の邪魔になり、けがや事故が発生してしまうと大変なことにもなります。それから、子供たちも通学路として通行している歩道でも、先ほど建設課長もおっしゃられていましたように木の根元が成長し過ぎて道路がぼこぼこになり、つまずき、転倒やけがや事故が発生しそうな箇所や、道路が陥没している箇所など、緑ケ丘だけでもかなりの危険箇所があるのですが、十市・緑ケ丘地区周辺だけでなく、南国市全体を見てもそういった場所は何か所かあるかと思います。市としてそういった危険箇所の把握はしているのでしょうか、教えてください。
○議長(浜田和子) 建設課長。
○建設課長(浜田秀志) 台風などによる強風により、道路側への障害となる樹木の場所等につきましては毎年同じ場所で発生しているため、気象が荒れる予報が出た際には、前もってパトロールを行っています。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) これまでに苦情が寄せられ、樹木を剪定、伐採した場所や道路と接している公園、緑地内の樹木が伸びて通行の支障となるおそれのある場所を把握しておりますので、今後はパトロールを強化してまいります。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) パトロールの強化ということですが、前もって危険性がある場所が把握できているのであれば、先に何とか対処することはできないのでしょうか。南国市都市計画マスタープランでも、地域づくりの方針としまして、南西地域である緑ケ丘の市街化区域では地域拠点であり、誰もが安心して暮らせる居住環境の充実、居住の継続支援や誘導を図りますとありますが、基本構想の計画期間が令和7年度までとあり、令和20年度を目標年度としていますが、まだまだ期間はあるように感じられます。でも、少しずつ進めて行動を起こしていかないと、すぐ期間は迫ってきます。現在どのくらいの段階を踏まれているのか、進行状況を少しでも構いませんので、教えてください。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 空き地、空き家の活用等により、子育て世代等の移住者の受入れを支援するとともに、良質な住宅ストックの保全を促進し、居住の誘導を図っております。また、地域拠点の緑ケ丘には現在、量販店や飲食店などの商業施設や、銀行などの金融施設のほか、保育施設、教育施設、医療施設などの各種日常生活サービス施設は備わっておりますので、これらの施設の保全と機能の充実を図っていくことも重要であると考えております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 緑ケ丘地区の空き地や空き家の活用では、ここ最近、住民の入替えが増加してきて、小学校への入学児童も人数的に横ばい状態で、安定した人数が続いております。先ほどのお答えにもありましたように、現在、緑ケ丘地区には、量販店や飲食店などの商業施設や、銀行などの金融施設のほか、保育施設、教育施設、医療施設などの各種日常サービス施設は備わっており、地域拠点としてこれからも機能の充実へと働きかけをお願いいたします。
 この南国市の豊かな自然や、よりよい環境を次世代へと引き継いでいくために、景観が市民の共有財産であることの重要性、自然豊かな景観づくりということは、若い世代の方々だけでなく、高齢者の方たちや地域の方たちがこれからも住み続けていきたい町並みづくり、人口減少を食い止める環境づくりになるのではないでしょうか。
 現在、ボランティア活動として何年も前から月に1回、石土池の周辺を掃除してくれている団体の方たちや、雑草などを自主的に剪定してくれている地域の方たちがいます。そうやって地域の方たちも日頃より協力して、住みよい場所づくりをされています。約30年ほど前は、石土池の池の中でハスの花がとてもきれいに咲いて、県内外から見物に来られるほどでした。今ではホテイアオイがたくさんあり、それはそれできれいな景観ですし、池の中で釣りを楽しんでる方たちもおられます。
 そこで、これから若い世代の人たちや高齢者の方たちや地域の方たちがずっとこれからも住み続けていける自然豊かな景観づくりや環境づくりについては、どのようにお考えでしょうか、お聞かせください。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 地域には、それぞれ緑や集落を取り囲む田園、森林等の自然資源や歴史、文化資源などが存在し、地域ごとに特色のある景観を形成しています。この特色のある景観を、よりよい魅力的なものとなるよう、これからは行政や地域住民等が協働して取り組んでいく必要があると考えております。
 まずは、地域のより多くの方々に、景観は地域住民の財産であると、景観に関心を持ってもらうことが大切であると思っております。そして、地域の一人一人が良好な景観形成に関わりを持ってもらうことで、人々に地域に対して愛着やふるさと意識が生まれるとともに、地域の活性化やコミュニティーも育成されていくものと思いますので、地域の一人一人が景観まちづくりに触れることが、地域に楽しんで暮らせる環境づくりにつながっていくのではないかと考えております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 十市・緑ケ丘地区だけでなく、住民の皆さんが楽しんで暮らせる環境づくりというのは、南国市全域に当てはまる課題だと思います。今朝も、先ほどお聞きしたんですが、斉藤議員の家の近くの道で木が倒れていて、朝から大変だったそうです。やはりそういったように、南国市全域の環境づくりという課題があるかと思います。そして、これから図書館の建設や地域交流センターの周辺整備など、まだまだ南国市全体を見てもそういった道路の整備や住宅環境の整備など、やらなければいけないことがたくさんあると思いますが、これからも、住んでよかった南国市、住み続けたい南国市と誰からも思われるように、景観形成の整備、そして環境づくりの整備、さらなる充実へとどうぞよろしくお願いいたしまして、私からの質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。