トップページ > 南国市議会 > 議会議事録
読み上げる

議会議事録

  • 開催別
  • 一般質問
  • 議員提案
  • 市長提案
  • その他
  • 検索

検索結果 »  令和4年 第426回市議会定例会(開催日:2022/06/10) »

一般質問1日目(植田豊)

質問者:植田豊

答弁者:関係課長


○議長(浜田和子) 5番植田豊議員。
      〔5番 植田 豊議員発言席〕
○5番(植田 豊) 5番、なんこく市政会、植田です。通告に従いまして総括で質問をさせていただきます。
 まず最初に、通学路の安全確保について学校教育課長にお聞きします。
 令和3年通学路における危険箇所、令和4年4月14日に更新。令和3年通学路危険箇所及び対策内容一覧、令和4年5月12日に更新。いずれも令和4年度に入って更新されていますので、更新された主な内容についてお聞きします。
 次に、地区防災倉庫の備蓄品についてお聞きします。
 先ほどの今西議員の質問と重複するかとは思いますが、よろしくお願いします。
 最初に、私なりに気になった記事を2つ紹介させていただきます。
 1つは、神奈川県厚木市では、地震や台風による大きな災害に備えて、生活するために必要なものや食料を用意しておく防災備蓄倉庫を市内48か所に設置している。設置されているのは公立の小中学校や高校、公園などで、大きな災害が発生した際に指定避難所になる場所です。この倉庫の中には、発電機や投光器、仮設トイレ、炊き出しセット、マット、食料など、主に一定期間、避難所で生活するために必要なものが入っている。また、中にはスコップやのこぎり、ハンマーなど、救出活動に必要な工具類も加えて、一部の指定避難所になるところには災害用トイレが設置できるようになっている。そして、これらは、自治会など地域の人々や厚木市の職員が定期的にきちんと使えるか、賞味期限が過ぎていないかを点検し、必要があれば交換するなどしていつ災害が起きても対応できるように準備している。
 2つ目の記事です。兵庫県加古川市は、災害用に保管する乾パンやアルファ化米の備蓄食料が大量に賞味期限を過ぎ、一時、扱いに苦慮した。期限が迫れば、寄附や防災訓練で配るなど、消費しながら常に一定の分量を備蓄するローリングストックに取り組んでいたが、新型コロナウイルス禍でその機会が減ってしまった。必ずしも食べられないわけではないが、一部を配った市民から疑問が寄せられたケースも食品ロスになるため、捨てることもできず倉庫に積まれたそうです。
 そこで、お聞きします。
 地区防災倉庫の中の備蓄品について再確認の必要があると考えます。さきに紹介させていただきました新聞記事にもありましたように、食料品につきましては賞味期限があり、また工具や備品等につきましては使い方や組立て方も知っていなければ無用の長物になってしまいます。防災倉庫の中身についての定期点検や、防災訓練時に実際使ったりしているでしょうか。
 岡豊地区防災会のことにはなりますが、今年の夏に防災倉庫の中に何が入っているのかを確認しましょうという行事があります。それは、倉庫の中に入ったことがない、何が入っちゅうか知らんぞのような話が出たようです。南国市各地区防災会の状況はどうでしょうか。地区防災会によって温度差はあると思いますが、危機管理課の把握しておられる情報を教えてください。
 次に、認知症の不明者早期発見協定。土佐市と土佐署と、先日の高知新聞に載っていました。
 長寿支援課長にお聞きします。
 南国市における認知症の方が行方不明になり、御家族から捜索依頼があった場合の捜索が始まるまでの流れ、手続の現状をお聞きします。
 次に、南国市のごみ出しの現状について環境課長にお聞きします。
 高齢者や身体的な理由でごみステーションへのごみ出しができない方について、事前の登録により、各戸、お家に伺ってごみの回収を行政サービスの一つでやっていただいています。
 お聞きします。対象となる方の登録条件と事前の登録方法について、また現時点で登録されている方の人数あるいは世帯数、戸別回収に関わっている作業員さんは何人おられますでしょうか。現状の中で問題や課題はどういったことがありますか。
 次に、レンタサイクルの必要性について商工観光課長にお聞きします。
 南国市にも、公共交通機関を利用して来られた観光客が移動しやすいサービスが必要ではないかと思います。海洋堂SpaceFactoryなんこくから西島園芸団地へ、さらに足を延ばして歴史民俗資料館へ移動するなど、南国市内を周遊できるようなサービスがあると観光振興にもつながるのではないかと思います。南国市においては観光協会がレンタサイクルを行っていますが、レンタサイクルの貸出場所は西島園芸団地さんのほかに思い起こせません。
 そこで、質問です。レンタサイクルの貸出場所は西島園芸団地以外にあるのでしょうか。もし、西島園芸団地さんにしかレンタサイクルが置いてないとなると、公共交通機関で南国市に来られた方はなかなか利用できないと思いますが、レンタサイクルの利用者はどれくらいでしょうか。やはり、レンタサイクルの利用者は公共交通機関で来られた方が利用すると思います。香美市では、観光協会のインフォメーションがJR土佐山田駅のすぐ駅前にあり、レンタサイクルを駅前で借りることができます。南国市でもJR後免駅の周辺で借りられないものかと思います。
 さらに考えると、観光協会は今は市役所内にありますが、整備が進む駅前広場やシンボルロードの沿線上、後免町商店街や海洋堂SpaceFactoryなんこくへの道筋に観光協会の事務所ができると、レンタサイクルの貸出しや観光案内などもできてよいのではないかと考えます。観光協会のことになりますが、これらのことについて市の見解などを可能な範囲でお答えしてもらえたらと思います。いかがでしょうか。
 以上で1問目を終わります。よろしくお願いします。
○議長(浜田和子) 答弁を求めます。学校教育課長。
      〔溝渕浩芳学校教育課長登壇〕
○学校教育課長(溝渕浩芳) 植田議員の通学路の安全確保の御質問にお答えします。
 御質問にありましたように、令和3年通学路における危険箇所図、及び令和3年通学路危険箇所図及び対策内容一覧につきましては、市のホームページに掲載をしております。本年度に入り更新をした危険箇所図、対策内容一覧は、それぞれ危険箇所の表示を改めたり、内容の表記を改めたりしたもので、新たな危険箇所が解消されたものではございません。分かりづらい表示となりまして申し訳ございません。
 現在掲載されております通学路危険箇所、及び対策内容一覧に掲載されております通学路の危険箇所は62か所で、そのうち現在対策済み箇所は28か所となっております。対策済みとなっておりません34か所につきましては、一部改善されたが、まだ完全には改善されていない箇所や、土地取得の関係で道路整備などができず、取締りやパトロールを強化し対策を取っているところ、道路整備事業や道路拡張事業を数年にわたって実施している箇所など、早期の完璧な対応が難しい箇所となっております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
      〔山田恭輔危機管理課長登壇〕
○危機管理課長(山田恭輔) 防災倉庫の資機材、備蓄品の点検や使用状況についてお答えをいたします。
 指定避難所に設置しております防災倉庫には、大規模災害を想定した発電機や投光器、テント、簡易トイレなどの資機材を配備しております。
 先般開催いたしました南国市防災連合会の総会におきまして、資機材の点検は誰がするのかという御質問をいただきました。指定避難所に配備している資機材のため、市が管理すべきものでございます。防災倉庫に資機材を配備した当時、点検を含めて訓練時の使用のお願いをしてまいりましたが、あくまで口頭の依頼であったため、これまで資機材の取扱いは各地区防災会それぞれの対応でございました。
 今後、資機材の点検は市が、使用は発災時の資機材の取扱いも踏まえて各防災会に明確な要請をしてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 長寿支援課長。
      〔中村俊一長寿支援課長登壇〕
○長寿支援課長(中村俊一) 認知症不明者の件についてお答えをいたします。
 高知県では、令和元年度の認知症行方不明者数が76人、令和2年度では80人であったとのことです。昨年実施いたしました南国市認知症徘徊対策事業調査では、24の居宅介護事業所から行方不明者になりそうなリスク保有者がいると回答がございまして、その合計は77人でした。
 市の行方不明者への関わりといたしましては、警察署に捜索依頼があった後、警察署からの依頼により防災行政無線でも放送し、捜索への情報提供依頼を呼びかけております。令和2年度は2件でございました。また、消防署、消防団による捜索が行われることもございます。以上です。
○議長(浜田和子) 環境課長。
      〔高橋元和環境課長登壇〕
○環境課長(高橋元和) 植田議員のごみ出し支援の質問にお答えいたします。
 ごみ出し支援で行っておりますごみの戸別収集についての条件は、要支援もしくは要介護認定を受けている方や、障害者の方で居宅介護の支給決定を受けており、御親族や近隣住民の方の協力が得られないため、介護サービス計画においてごみ出し支援を必要とする方でございます。現在、登録されている方は68名おられます。
 収集方法につきましては、環境課の車にて職員2名で収集に当たっております。
 現状の中での問題、課題についてでございますけども、対象者数は年々増加しておりまして、また収集時間を御指定される方もおりますので、収集に追われております。また、ごみ出しされる量が急に増加する場合などがありまして、収集車に積み切れなくなりまして再度収集に回っておるという状況もございます。以上でございます。
○議長(浜田和子) 商工観光課長。
      〔山崎伸二商工観光課長登壇〕
○商工観光課長(山崎伸二) レンタサイクルの必要性についての御質問にお答えします。
 レンタサイクルにつきましては観光協会の事業になりますが、レンタサイクルの貸出場所としましては今のところ西島園芸団地のみとのことであり、令和3年度の貸出件数は82件でございました。JRなどの公共交通機関を利用して南国市に来られた観光客のことを考えますと、JR後免駅やその周辺でレンタサイクルを借りられることは利便性が高く、望ましいことと思いますが、過去にJR後免駅やその周辺でレンタサイクルを貸出ししていただける委託先を探したところ、受け手がいなかったと聞いております。
 また、観光協会の市役所からの移転につきましては、JR後免駅からシンボルロード、後免町商店街や海洋堂SpaceFactoryなんこくへの道筋に立地できれば、JR後免駅からの観光客に対して場所も分かりやすく、必要な観光情報が提供できるようになるのではないかと思いますし、事務所にレンタサイクル施設を併設し、貸出しすることも考えられます。ただ、観光協会が市役所から移転するとなると、まずは適切な移転先が確保できるかという問題がありますし、土日、祝日においても観光客に対応できるような体制の構築も必要になるかと思います。また、スマートフォンの普及やコロナ禍におけるリモート環境の技術の進化等により、従来の対面での観光案内以外の手法も検討する必要があるのではないかと考えております。
 このことについてこれまでも調査研究してきたところですが、観光協会の会長も先月末に交代したばかりですので、これから新会長の下、観光協会としての思いや考えもあると思いますし、駅前広場やシンボルロードの整備もこれからのところですので、観光振興のため、観光協会とこれらのことについて引き続き調査研究してまいりたいと思います。以上でございます。
○議長(浜田和子) 植田豊議員。
○5番(植田 豊) それぞれ御丁寧に答弁ありがとうございました。
 まず最初に、通学路の安全確保についてのことについてなんですけれども、2問目になります。
 学校教育課のほうで、南国市通学路交通安全プログラムについて、昨年の12月23日、ホームページに更新されたものが載っています。内容は、ちょうど10年前、平成24年、全国で登下校中の児童生徒が死傷する事故が相次いで発生したことから、平成24年8月に各小学校の通学路において関係機関が連携して緊急合同点検を実施し、必要な対策内容について協議したものです。引き続き、通学路の安全確保に向けた取組を行うため、平成27年10月、通学路安全対策連絡協議会設置要綱により関係機関の連携体制を構築するとともに、南国市通学路交通安全プログラムを作成されています。本プログラムに基づき関係機関が連携して、児童生徒が安全に通学できるように通学路の安全確保を図っていくものです。南国市通学路交通安全プログラムは、令和3年9月に改定されています。
 1問目の更新につきましては、昨年7月、千葉県八街市で小学生の列にトラックが突っ込み、児童5人が死傷した事故を受け、国は危険な箇所を抽出し、安全策を講じるため、全国の通学路の点検を行うことを決めたものです。この事故を受け、対応を検討している文部科学省と国土交通省、警察庁は、全国1万9,000校余りの公立小学校の通学路を対象に点検を行うことを決めました。全国の教育委員会などへ通知し、点検では今回の事故を鑑みて、見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路など、車のスピードが上げやすい場所、過去に事故に至らなくても危うい事例があった場所、保護者や地域住民から改善要望があった場所など、危険な箇所を抽出して取りまとめるよう求めたものです。PTAの協力や警察の助言を得て対策案を作成するよう求めたもので、遅くても令和3年、昨年の年末までには実施して国に報告するとともに、可能な限り自治体のホームページなどで公表するよう求めていたものでした。
 萩生田文部科学大臣は、今までもここは危ないと指摘されながら、何らかの理由で途中で対策が途切れてしまったところがたくさんあったと思う。今回の調査ではそこを深掘りして、関係省庁と連携しながら対応策を考えたいと当時述べられています。棚橋国家公安委員長は、これまでの点検で十分把握できなかった危険箇所を抽出し、二度とこのような事故が起きることがないよう、実効性のある交通安全対策をできることから速やかに実施していきたいと当時述べています。さらに、警察庁は、登下校の時間帯に重点を置いた取締りや、速度制限を30キロに制限するゾーン30の設置など、安全対策を進めるほか、飲酒運転の摘発強化も検討していくとしています。以上のようなことを当時述べておられます。
 そこで、お聞きします。
 平成24年の緊急総合点検から昨年令和3年までちょうど10年が経過していますが、危険箇所の内容や場所についてあまり変わっていません。改善が10年間で多くはされていないということになるのではないでしょうか。理由はいろいろ考えられると思いますが、私は教育委員会として得た危険箇所データが学校、警察、危機管理課、建設課等、関係機関や関係部署と十分共有されていないのではないかと想像します。どのように感じておられるのか、また今後の危険箇所の改善策にデータをどのように生かそうとしているのかお聞きします。
 次に、地区防災倉庫の備蓄品について、御答弁ありがとうございました。
 地区防災会に備蓄品の賞味期限のチェックや機械器具点検をしてくださいと言っても、なかなかできない、あるいはしてないのが現実で、何か工夫が必要かと考えます。例えば、小中学校の防災学習のときに地区防災会の方に入っていただき、一緒に実習していただくとかです。お互いに緊張感を持って参加してくれると思います。
 また、食料品については、賞味期限の前に児童や生徒に食していただき、防災倉庫内食料品のローリングストック的な考え方です。全国的には実践している地区防災会が多くありますので、危機管理課として各地区防災会議で今後の提言や助言等ありませんでしょうか、お聞きします。
 次に、認知症の不明者早期発見についての2問目です。
 御家族にしてみれば一刻も早く見つかってほしい。当然です。
 認知症の方が行方不明になる事例が、先ほどの課長の答弁にもありましたように、増えています。警察に昨年届けがあった認知症の行方不明者は、全国で1万7,565人、前年比で86人増えているそうです。統計を取り始めた2012年以降、8年連続で前年を上回ったと警察庁が発表しています。認知症で行方不明になった人は12年の1.8倍に上り、高齢になるほど多い。警察庁によると、80歳以上と70代で全体の94%を占めた。つまり、ほとんどということです。また、生存した状態で所在が確認できたのは1万6,887人、うち届出を受理した当日に見つかっている方が74.2%、99.3%の方は1週間以内に見つかっているそうです。
 そこで、早期発見するためにGPS活用という例がありますので、紹介させてもらいます。
 愛知県知多郡東浦町では、行方不明高齢者等家族支援サービス費助成事業としてGPS初期費用を助成しています。認知症の症状により行方不明となるおそれのある高齢者を介護されている御家族を対象にGPS機器の初期費用を全額助成しています。事業の対象者としては、認知症の方、認知症の疑いのある方、自力で外出することが可能な方、町内に住所を有する方というように、GPSの利用をしている自治体が全国にはたくさんあります。
 行政南国市としても、早期発見のための一つの方法としてGPSの利用等、何か対策をお考えではないでしょうか。お答えをお願いいたします。
 次に、ごみ出しの戸別収集について。
 今後、対象の方が増えることを想定されての何か対策を考えておられますでしょうか。
 他市町村での例を少し紹介させていただきます。高齢者ごみ出し支援、仕組みづくりを探る静岡県富士宮市では、青木平地区をモデル地区に指定し、計3回の会合を開催して解決策のアイデアを出し合い、行政や地域、民間事業者などが連携して継続した支援の仕組みや体制づくりにつなげる。2つ目、高齢者のごみ出し支援頼もしくということで、新潟県山潟中学校では、山潟地区コミュニティ協議会と山潟中学校が2014年から連携し、地域に住む高齢者のごみ出し支援に取り組んでいます。支援を求める高齢者とボランティアは登録制で、生徒は朝の通学途中に担当する高齢者宅に立ち寄る。3つ目、みよし市のボランティア連絡協議会は、ごみ出しをきっかけに、日常生活に助けが要る人と地域の人たちを結びつけていきたいと意気込んでいる。平塚市は、2011年度から可燃ごみの戸別収集を大々的に始めた。今後は、民間業者と連携しながら市全域に拡大する方針で、高齢者のごみ出しの負担軽減や家庭から出るごみの減量につなげたい考えです。
 幾つかの例を長々とお話しさせてもらったんですけど、南国市としては今後新しい何か対策等をお考えではないでしょうか、お聞きします。
 以上で2問目を終わります。よろしくお願いします。
○議長(浜田和子) 答弁を求めます。学校教育課長。
○学校教育課長(溝渕浩芳) 植田議員の、まず危険箇所の内容や場所についてあまり変わっていないという御質問につきましては、南国市では市民にしっかり通学路の危険箇所を啓発していくことも大切であると考えておりまして、防犯の観点や、過去に事故に至らなくてもヒヤリ・ハットがあった事例も含め、対策済みの箇所であっても毎年掲載しておる箇所もございますので、あまり危険箇所が減ったように思わないのかもしれません。
 続きまして、危険箇所のデータの共有についてでございますけれども、南国市通学路交通安全プログラムにおきましては通学路安全対策連絡協議会を設置しております。この協議会のメンバーといたしましては、南国警察署の交通課、生活安全課、高知県中央東土木事務所、土佐国道事務所、南国市の校長会代表、南国市の機関としまして建設課、危機管理課、少年育成センター、学校教育課がメンバーとなっておりまして、この協議会は毎年、年3回開催し、また各関係機関で合同点検を実施するなど、連携し対策に当たっております。
 危険箇所の把握につきましては、毎年7月までに学校から上がってくる危険箇所などを学校教育課が集約を行い、先ほど御紹介しましたメンバーに集まっていただき、協議をしております。また、全ての機関で確認をしなければならない箇所につきましては、8月から10月中に合同点検を実施して確認をいたしております。そして、その後、もう一度全体で協議し、12月中には市のホームページに公表できるようにしております。
 このように、毎年、各関係機関に御協力をいただきながら通学路の安全確保に努めております。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 地区防災会に対する工夫や提案についてお答えをいたします。
 議員の言われるとおり、発災後は、防災会や学校など各機関単独の動きだけでなく、あらゆる関係機関の連携が必要となります。本市におきましても、地域内の連携により関係機関が一堂に集まり、訓練を実施する地区もございます。そうした事例をこれまで以上に紹介するなど、地域の防災力の向上を後押しできるように努めてまいります。
○議長(浜田和子) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 行方不明者の捜索の方法について、以前、神崎議員にお答えした内容と一部重複いたしますが、お答えをいたします。
 認知症介護者の負担を軽減し、安心して介護できる環境づくりへの取組として、高知県では高知県高齢者見守り対策機器等導入支援事業費補助金交付制度を創設しております。内容は、GPS端末機の初期登録費用ほか、導入初期に要する経費に対して2分の1の補助を行うものです。これは市町村に対しての補助でございまして、市町村でも対住民の補助金制度を創設し、県補助がその財源となります。補助制度を創設した市町村の情報はございませんが、GPS端末を認知症の方が携帯して外へ出るのかっていう不安、あるいはランニングコストの負担等の課題が考えられます。このため、独自で制度を構えておる市町村もあるようでございます。
 一方で、QRコード付シールについて、1問目でお答えした南国市認知症徘徊対策事業調査におきましては有効な手だてであると回答がございました。発信機能はないものの、利用者負担がないこと、靴やつえなどに貼ることにより身につけている可能性がGPS端末に比して高いことなどが利点として上げられますが、関係機関との事前調整や情報提供の同意等が必要となってまいります。
 現段階ではどのような手法を採用するのかまだ決定しておりませんが、今年度中に結果をまとめ、早期に方向を見いだして取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) ごみ出し支援の対象者増について、議員より何点か御提案をいただきました。ありがとうございました。
 南国市では、平成27年度から現在まで運用しています実績がございますので、現在のところこの流れに沿って運用をしていきたいと考えております。
 1問目でお答えしましたように、戸別収集事業の要件の中にもあったように、御親族や近隣住民の方の協力が得られないため、ごみ出しが必要な方を対象としておりますので、近隣のボランティアの協力等で対処できる方についてはそちらを優先していただき、そういった支援を受けられない方々をこの事業の対象者として環境課で対応していきたいと考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 植田豊議員。
○5番(植田 豊) 2問目の答弁ありがとうございます。
 まず、通学路の件につきましては、今後とも関係部署との連携をより一層図っていただき、危険箇所の早期改善に取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。
 次に、防災備蓄倉庫についてのことですが、5月11日の高知新聞に佐藤唯行さんという方の話が載っていますので、私としては気になりましたので紹介させていただきます。
 災害のために特別なことを用意するのではなく、ふだん使っているものが災害でも役立つ。日常のフェーズと災害時のフェーズを分けずに考えよう、フリーにしようという発想です。多くの人々は、日々の生活で精いっぱい。非常時のことまで考えて対策を取り組むのは難しいです。備えるべきだという前提に無理があると考えるようになりました。圧倒的多数の市民がもっと参加しやすい仕組みをつくらないといけない。
 かいつまんで紹介させていただきました。今後とも、地区防災会の活動がいざというときに生かせるように御指導をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
 次に、認知症の方の早期発見についてのことですが、各自治体ともあの手この手でいろんな策を考えているようですので、南国市もいろいろ考えていただきたいと思います。
 それから、ごみ出しのことについてですけども、先日7日なんですが、高知新聞に佐川町のことが出てました。ちょっと紹介します。
 高齢者のごみ出しを支援する自治会に補助金を出す制度は開始から2年弱が経過したが、利用実績はゼロ。括弧書きで理由を書いています。近所の人にごみ出しをしてもらうことに抵抗がある人もおり、シルバー人材センターなどに委託し、玄関先から高吾北清掃センターまでごみを持っていってもらう新制度を本年度中にも開始したいという記事が、佐川町の記事ですけど、載っています。南国市についてもいろいろ考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 それと、2問目をしなかったレンタサイクルのことなんですけれども、今回の質問は公共交通機関を利用された観光客の方が市街地周辺を周遊するための足の確保のためにレンタサイクルの必要性と、レンタサイクルの貸出しを行っている南国市観光協会さんに少し触れた質問をさせていただきましたが、商店街の活性化の一助にもなるのではないかと考えます。
 車での買物は大型店舗を好み、広い駐車場のある店舗に行きがちですが、自転車や徒歩での買物はにぎやかだった頃の後免商店街のような町が市民の方にとっては利用しやすいのではないかと思います。50年も前の話をしてもいけませんが、私の祖父や祖母は車の免許を持っていなかったこともあり、普通に自転車で後免へ買物に行ってくると言っていたことを覚えています。
 1つ紹介させてもらいます。鹿児島県龍郷町は、電動補助付自転車を有料で貸し出す事業、たつごうレンタサイクルを本格稼働し、町内の各種店舗や景勝地などをまとめた龍郷サイクリングマップと併せて活用することで自転車利用を通じた地域活性化が期待されている。同町は、2020年度、総務省の過疎地域等自立活性化推進交付金、補助率10割、100%、総額約1,000万円を活用し、21年度にかけて観光関係者らに無料で貸し出し、運用方法を検討してきた。車だと見逃してしまう沿道や脇道の魅力も自転車なら気づきやすいと語るのは、事業を担当する町企画観光課の村山健一郎課長補佐。空港と名瀬市街地の間にある龍郷町は見過ごされがち。サイクリングでゆっくり回り、体験をしてもらいたいと書いていました。
 海洋堂SpaceFactory、地域交流センターMIARE!の完成、駅前広場やシンボルロードの整備も着実に進んでいます。市の中心部がにぎやかになってきます。観光の方や市民が利用しやすい中心部になるようにインフラ整備を同時進行でお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
 以上で質問を終わります。ありがとうございました。