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検索結果 »  令和3年 第424回市議会定例会(開催日:2021/12/03) »

一般質問3日目(丁野美香)

質問者:丁野美香

答弁者:副市長、関係課長


○議長(浜田和子) 2番丁野美香議員。
      〔2番 丁野美香議員発言席〕
○2番(丁野美香) 議席2番、なんこく市政会の丁野美香です。どうぞよろしくお願いいたします。
 まず初めに、自転車でのヘルメット着用についてお伺いいたします。
 昨年の9月議会での質問のときに、自転車でのヘルメット着用推進事業についての質問をさせていただきました。そのときに自転車通学している中学生、高校生には1人1,000円の補助が出ていました。県立の中学生、高校生、特別支援学校生には2,000円の補助が出ていました。そして、南国市として市立中学校のヘルメット購入代金1個当たり700円の補助が出ていました。そのことを踏まえて、小学生からのヘルメット着用に補助をお願いしていたのですが、それに対しての御答弁が、小学生のヘルメット着用の実態確認と啓発をしていきますというお答えだったのですが、その後、小学生のヘルメット着用についての進展はありましたでしょうか、お聞かせください。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 小学生のヘルメット着用の実態確認は現在のところできておりませんけれども、各小学校におきましてはヘルメット着用の推奨を行っていただいております。
 なお、本年度も従来どおり全小学校で交通安全教室を実施し、そのうち9校で自転車教室を開催いたしまして、ヘルメット着用の必要性を啓発いたしました。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 交通安全指導員として私も幾つかの学校の交通安全教室のほうに参加させていただきましたが、生徒さんたちも一生懸命に話を聞いて、事故による怖さや悲しさなども知ってもらえて、しっかりとヘルメットの必要性についての啓発ができていたと思います。今後も引き続き継続していって交通安全教室をやっていってもらいたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 ヘルメット着用の必要性について啓発をされているのはすばらしいことですが、中学生や高校生同様に小学生へのヘルメット購入代金の補助もお願いしていたのですが、そちらのほうの進展はありますでしょうか。
 小学生のヘルメット着用も中学生や高校生と同じように通学のときに自転車を利用する人にだけ補助をすることになると、ほんの一部の限られた生徒だけになると思うので、放課後にお友達と遊びに行ったり、塾へ行ったりするときに乗る際の安全面を考えて、自転車に乗る小学生には通学に限らず補助をお願いすることと同時に、保険に加入も推進してほしいのですが、いかがでしょうか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 本市におきましては、これまで自転車通学用ヘルメット購入補助金といたしまして、小中学生の通学用ヘルメット購入費の一部補助を行ってまいりました。対象者の拡大につきましては現在検討中でございまして、先進地の事例などを研究をさせていただきます。
 また、自転車保険加入につきましては、ヘルメット着用とセットにした啓発を行ってまいります。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) これまでの自転車通学用ヘルメット購入補助金だけだと、自転車通学をしている生徒だけになり、小学生だと限られた数名しかいないと聞いておりますので、通学のときだけでなく、対象者の拡大へと進めていくようお願いいたします。
 続きまして、これも昨年の9月議会での質問だったのですが、自転車保険に加入をすることに対して高知県は努力義務となっていて、四国では愛媛県だけが義務化になっていることを踏まえて、南国市でもいち早く義務化に向けて取り組んでいただきたいとお願いしたのですが、そのときの御答弁では、南国市でもどのように取り組んでいくのか研究していくというお答えでした。その後はどうなっているのでしょうか、お聞かせください。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) ヘルメット着用と自転車保険加入は交通安全対策の重要な施策の一つと捉えております。本年度の南国市交通安全市民会議における事業計画のスローガンに、自転車利用時のヘルメット着用、自転車保険の加入を新たに加えるなど、取組を進めております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) まずは南国市から発信することも大事だということを前にもお願いしていたのですが、やはり県の条例からだけでなく、先に南国市の条例から始めていくこともいいのではないでしょうか。本年度の南国市交通安全市民会議の事業計画のスローガンに、自転車利用時のヘルメット着用、自転車保険への加入を新たに加えられたことは、少しずつの進展ではないでしょうか。今後、さらに進めていってもらいたいので、どうぞよろしくお願いいたします。
 続きましても、昨年の9月議会で質問させていただいた南国市での小学生、中学生、高校生の自転車のヘルメット購入代金の全額補助についてのお願いなのですが、そのときの御答弁は再度検討するというお答えでした。そちらのほうの進み具合はどのようになっていますでしょうか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 自転車事故による最悪の事態を防ぐためには、頭部を守ることは重要でございます。自転車を使用する児童生徒はもちろんのこと、保護者の皆様にもヘルメット着用の啓発は引き続き力を注いでまいりたいと考えておりますけれども、自転車を使用する際の必需品であるということも理解していただくことを含め、現在のところヘルメット購入に対する全額の補助は考えておりません。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) まだまだ全額補助というのは難しいかもしれませんが、ぜひ御検討のほどよろしくお願いいたします。
 先日、高知新聞に掲載されていました、須崎総合高校など県内5校の高校生約30人が高知市のはりまや橋周辺などで、自転車で帰宅中の生徒にヘルメット着用を呼びかけたそうです。須崎総合高校では、今年の夏にヘルメット着用推進のシンポジウムを他校と開いたときに、生徒たちのほうから街頭に出て呼びかけをしたいという声が上がり、生徒自らヘルメットを着用して、チラシや生徒たちの手作りの木製コースター300個を配って、ヘルメット着用をお願いしますと声をかけて啓発したそうです。そういった取組を学生たちから発信してくれていることは大変喜ばしいことです。南国市でも、今年の5月に東工業高校の生徒たちが、自転車の安全利用を呼びかけて啓発のチラシを配ったりもしていました。事故が起きてしまってからでは遅いです。高校生も頑張っていますが、まずは大人が見本となり、実践できる環境をつくることが大事なのではないでしょうか。ぜひ取り組んでいっていただきたいのですが、いかがでしょうか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 現在、南国市交通安全市民会議では、5月の自転車マナーアップキャンペーンに合わせた自転車の街頭指導や反射材配布の取組を実施しております。交通安全施策は、こつこつと繰り返し進めることが重要でございますので、歩みは僅かであっても、身近なできることから取り組めるよう、関係諸団体とも協議を進めるように努めてまいります。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 自転車事故の危険性やヘルメット着用の必要性について理解することや交通安全の重要性もまずは大人が見本となるという姿勢が大事だと思いますので、よろしくお願いいたします。
 今年の7月1日から先着100名に高知市のほうでは高知署管内に在住か勤務されている方たちを対象として、4,000円以上のヘルメット購入代金に2,000円の補助をするということをしています。レシートや住所、勤務先を証明できるものを高知署管内の交通安全協会窓口へと持参したら補助をしてくれるという制度です。大人がヘルメットを着用して子供たちの見本となり、全世代に普及してくれたらと、交通課長が呼びかけをしているそうです。
 南国市でもまず大人が見本を示すことが大事だと思いますが、そのためには高知市のように先着100名などの人数制限をすることを取り入れた補助など、少し期限や個数を設定した方法を考え、お願いしたいのですが、いかがでしょうか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 自転車における交通安全意識の醸成は子供たちだけでなく、周りの大人たちにも必要なことだと考えておりますので、今後研究を進めていくようにいたします。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 人数を制限して行うといった取組など、イベント的なことによって全世代に拡大していけるのではないでしょうか。ぜひ進めていってくださるようお願いいたします。
 次に、自転車での交通事故というものは、被害者も加害者も大変つらい思いをすることになります。子供たちのヘルメット着用に対しての補助はこれからも絶対に必要なことですが、自転車に乗っているのは子供たちだけでなく、大人も一緒です。最近では、自転車通勤をされている方たちも増えてきているのではないでしょうか。南国市役所でも自転車通勤をされている方もいるかと思いますが、現在職員の方たちでは何名いらっしゃいますか。
○議長(浜田和子) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) 正職員が39人、会計年度任用職員が20人、合計59人が自転車通勤をしており、そのうちヘルメット着用者は3人であります。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 59人の方たちが自転車通勤をされているということですが、大人に関しては自転車での走行中にヘルメット着用する義務はありません。そのため競技用や趣味で自転車に乗るとき以外ではヘルメット着用をしていないケースが多く見られます。しかし、万が一の自転車事故によるけがなどを予防する方法は、子供でも大人でも同じです。
 そこで、南国市の職員の方たちの自転車通勤をされている方へのヘルメット着用の推進はされていますでしょうか。
○議長(浜田和子) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) ヘルメットの着用の推進につきましては行っておりません。けがを予防すること、頭部を守ることについては、議員おっしゃるとおり大人も子供も同じだと思います。ヘルメットの着用については、今後推進するようにいたします。以上でございます。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 自転車の事故が起きてしまってから後悔しても遅いのではないでしょうか。命を守るためにもぜひ推進していってください。
 次に、村田副市長にお聞きしたいのですが、現在、副市長は自転車通勤をされていると伺いましたが、御自身はヘルメット着用をされているのでしょうか。そして、同じように自転車通勤をされている職員の方たちへのヘルメット着用に関してどのように思っているのでしょうか、お聞かせください。
○議長(浜田和子) 村田副市長。
○副市長(村田 功) 議員御質問のとおり、通勤距離による制限以来、自転車通勤を行っておりますが、ヘルメットは着用しておりません。
 職員の着用に関しましては、私自身が未着用という意識の低さから、特に思いはございませんでした。しかしながら、総務課長も申しましたように、議員から御指摘を受けましたからには、遅きに失した感はございますが、身をもって職員に範を示す立場の人間としては、まずヘルメットの購入からと考えております。以上です。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。
 今週の火曜日より、令和3年度年末年始の交通安全運動も始まりました。年末年始は交通量も増加して、交通事故も多発が予想されます。大人が見本を示す代表として、やはり副市長が先頭に立って自らヘルメットを着用されて、市民の皆さんや市職員の皆さんのお手本となり、ヘルメット着用推進を進めることをお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 市役所には、現在2か所の自転車置場がありますが、庁舎北側の電車通りに面しているほうは市民の皆さんも利用されているのでいつもいっぱいになっていて、はみ出した人たちは自転車置場ではないところに止めていたりしています。もう一つの庁舎西側のほうは、屋根もなくて雨の日などは不便な感じで、あまり活用していないようです。せっかく2か所もあるのですから、庁舎西側のほうをもっと整備をして、職員の方たちも利用しやすくすれば、庁舎北側の自転車置場のほうも市民の皆さんに活用しやすくなり、自転車通勤をされている方にもよい環境になるのではないでしょうか。
○議長(浜田和子) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) 庁舎西側の駐輪場につきましては、御指摘のとおり屋根がなく、利用者には御不便をかけていると思います。現状、駐輪場で活用しておりますが、今後、その他の用途に活用する計画もありますので、その計画等と併せて検討してまいりたいと思います。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 市民の皆さんにも利用しやすく、そして毎日通勤してこられる職員の方たちのことも考えて計画していっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 次に、お隣の香南市では、レンタサイクルやサイクリングロード整備に力を入れているようですが、南国市でも空港の周辺やトリム公園などを利用してサイクリングコースと観光を一緒にした取組をやってみてはどうでしょうか。そのときはぜひヘルメット着用の啓発もアピールしながら、いかがでしょうか。
○議長(浜田和子) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 現在、中心市街地近辺においては街路の整備が進み、シンボルロードや新しい大型施設なども順次完成することで町の様子が大きく変わってきます。こういった状況の下、中心市街地を拠点としたレンタサイクルの整備について、周辺地域への周遊を促すための取組の一つとして、ヘルメットの啓発も含め、検討を行っていきたいと思います。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 市役所の自転車置場の整備をして、市役所を起点に後免町の周辺を海洋堂SpaceFactoryなんこくや後免の商店街など、観光しながらのサイクリングも地域の活性化になり、いいのではないでしょうか。市役所周辺の道路の整備なども考慮しながら、南国市の中心部を知ってもらえて周りの飲食店なども利用していただければよいのではないでしょうか。
○議長(浜田和子) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 自転車を活用することにつきましては、広い範囲での取組ができるということがメリットになるかと思います。拠点を中心市街地に構え、また中心市街地だけではなく、周辺地域の飲食店や観光施設なども巻き込んだスタンプラリーなど、周遊促進の取組を考えられるんではないかと思っております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。周辺地域の飲食店や観光施設などを巻き込んだスタンプラリーなどは、ぜひ実施していっていただきたいです。
 今週の火曜日から始まった令和3年度年末年始の交通安全運動のスローガンに、忘れるな命を守るヘルメットというものがありました。自転車に乗るときには、子供たちはもちろんなのですが、大人も同じように事故には遭います。命を守るためにも、ぜひ子供たちだけでなく大人にも自転車のヘルメット着用に補助を、そして啓発を進めることをお願いいたします。
 続きまして、防災について御質問させていただきます。
 先日、今年の4月にオープンしたばかりの道の駅いたのへ視察研修に行ってきました。四国では88か所めの道の駅になるそうです。そこは道の駅だけでなく、防災ステーションも一緒になっていて、敷地内には防災ヘリやドクターヘリが発着できるヘリポートや、地下埋設型の耐震性貯水槽もあったりして、今後30年以内に発生が想定されている南海トラフ地震に対して備えがすごく、避難所兼備蓄倉庫である防災ステーションには1万8,000食の備蓄もされていました。約90人が寝泊まりできる場所や、屋外には排せつ物を下水道管にそのまま流すことができる災害用のマンホールトイレなどもありました。この11月には、燃料電池自動車の燃料を補給するための移動式水素ステーションも併設されたようです。本当に視察が進むにつれて羨ましいの言葉しか出てこないぐらい充実した防災ステーションでした。
 この南国市でも道の駅風良里がありますが、南海トラフ地震の際には道の駅のほうまでは津波は来ないであろうかと思います。そこで、そのことを踏まえて道の駅に防災倉庫の設置などはされているのでしょうか、お聞かせください。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 現在、道の駅風良里には、防災倉庫は設置をしておりません。本年9月議会におきまして、植田議員にお答えいたしましたとおり、防災道の駅認定制度による取組が主体者である高知県によって進められると考えておりますので、その際には、本市も連携を取って設置などに向けて検討してまいりたいと思います。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 道の駅風良里までは津波も来ないと思われますので、ぜひ防災倉庫の設置をお願いいたします。そして、防災道の駅認定制度の取組に南国市としても連携のほどよろしくお願いいたします。
 続きまして、この間、女性消防団員の避難タワーの見学に参加して、南国市に現在14基ある避難タワーのうち、5か所の避難タワーを回って見学してきました。各避難タワーごとに設置されている防災倉庫も見たのですが、備蓄されているものがそれぞれ違っていたり、ふだんから訓練やその他の催しで使用しているようなところもあったり、それぞれの避難タワーの地域の方たちの活用の取組などを見ることができて、とてもよい見学になりました。
 それから、携帯電話のアプリで、つながっタワーというものがありますが、それを使うと避難タワーに行くとスタンプが集められるスタンプラリーがあったり、避難タワーの概要を細かく説明してくれていたりしているので、女性消防団員みんながスタンプを集めたり勉強しながら楽しく回ることができました。そういったアプリなども利用したりして、南国市の行政と地域の方たちとふだんから連携した活用などはされているのでしょうか、お聞かせください。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 本市の14基の津波避難タワーにつきましては、完成当初から清掃、管理を地元自主防災会にお願いするなどして、修繕箇所の報告や、備蓄倉庫内の資機材管理も併せてお願いをしてきているところでございます。また、タワー用地の使用におきましても、地域の催物などに利用していただき、連携を図っております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) いつでも活用ができる避難タワーとして今後も地域の方たちと連携して、備蓄倉庫内の管理のことなども含めて避難訓練を皆さんで一緒にするなど、イベント的に交流もしていっていただきたいです。よろしくお願いいたします。
 続きましては、昨日も土居議員より質問がありましたが、地元十市地区の十市保育園には、現在ゼロ歳児が14名、1歳児が24名おられるそうです。保育士さんの人数を考えると、災害時に避難するときは大変な思いをされているとお聞きしています。同じ十市にある認定こども園あとむでも、令和2年5月からゼロ歳児の預かりを始められていて、現在3名のゼロ歳児さんがおられるそうですが、こちらも災害時の避難には大変御苦労されているようです。十市地区の津波到達時間は約18分と聞きましたが、一体18分で避難ができるのでしょうか。もしかしたらもう少し短い時間での津波到達時間になるかもしれません。年長さんは走って行けますが、それでも大人のようには走れませんし、訓練のときとは違い、先生も全員がいるとは限りません。災害時のことを考えると、前々から出ている保育園を高台に移転するという案も含めてお答えください。
○議長(浜田和子) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 津波の浸水のおそれのあります十市保育園では、地震が起こった場合の避難場所をJA高知県十市支所としておられます。避難訓練の際には、ゼロ歳児と1歳児はカートで移動し、そのほかの園児は歩いて避難しております。ふだんの訓練では、5歳児が2分ほどで避難場所まで到着し、全園児の避難完了は避難開始後約10分となっております。ただし、これは訓練であり、災害時にも同じように避難ができるとは限りません。施設の移転は必要ですので、土居恒夫議員の御質問にお答えいたしましたように、まだ移転先は決定しておりませんので、運営法人と協力し移転を進めてまいります。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) ゼロ歳児から5歳児までの避難というのは、私たちの想像以上に大変なことだと思われます。大人と違って突然の災害にパニック状態になるお子さんも出てくるかもしれません。ふだんの訓練のときのようにはいきません。ぜひ早急に高台への移転を進めていってほしいものです。同じ十市地区の土居議員同様、心よりお願いいたします。
 次に、奈良県の三郷町では、新たに建て替えた中学校に消防団屯所を併設されたそうです。発災時において避難所となる中学校に住民の避難誘導や避難運営の中心的な役割を果たす消防団の屯所を併設することで、素早くかつ効率的な災害対応が可能となっています。また、ふだんから消防団と中学校生徒たち、そして地域の方たちと交流して避難訓練などを行うことで、消防団の方たちの意識向上や地域の方たちとの連携も取りやすくなっています。消防の屯所と避難所を連携すれば、避難してきたときに消防団員さんの指示に従って動くことができて、住民の皆さんも安心して避難できるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(浜田和子) 消防長。
○消防長(小松和英) 丁野議員の御質問にお答えをいたします。
 十市消防屯所の予定につきましては、消防ポンプ車の車庫及び各資機材の倉庫、また出動に備える団員さんの待機場所となる施設で、消防団員の活動拠点として位置づけをしております。
 連携ということですが、小学校等への避難訓練への参加や消防屯所・消防ポンプ車を住民の方が目にすることによって、地域住民に安心感を与えるランドマーク的な存在ということをアピールすることを考えております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 未曽有の事態を想定して、コロナ禍でただでさえ避難ができる場所などが不足している中、自然災害を乗り越えるのには、少しでも避難できる場所があることが大事です。今度、十市地区の消防屯所を新しくするということで、団員さんの待機場所ではあるかもしれませんが、ふだんから地域の方たちに安心感を与えるランドマーク的な存在であるのであれば、ぜひその新しくできる消防屯所の駐車場などに防災倉庫を設置して、いざというときの備えや助けになる場所の一つとして検討していただけないでしょうか。
○議長(浜田和子) 消防長。
○消防長(小松和英) 防災倉庫の設置につきましては、屯所のスペース的な問題及び危機管理課の備蓄計画などと併せて検討していきたいと考えております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) ぜひよろしくお願いいたします。
 次に、昨年の12月議会での質問で、災害時の消防のピクトグラムの活用についてさせていただきましたが、その後の進展状況はどうなっているのでしょうか、お聞かせください。
○議長(浜田和子) 消防長。
○消防長(小松和英) 昨年の12月議会で御提案いただきました災害ピクトグラムにつきましては、導入事例がある先進地であります岡山市消防局から災害対応ピクトグラムの作成要領の提供を受けております。災害対応ピクトグラムは、主にNBC災害などの大規模災害を想定したもので、ピクトグラムの作成自体よりも、その運用に係る人員など活用方法が重要だということで、まだ導入には至っておりませんが、引き続き事例の研究をしたいと考えております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 最近では東京オリンピックのときに、動くピクトグラムのパフォーマンスなどが世界各地で話題になりました。災害時には、ふだんとは違いみんながパニック状態になってしまいますが、そのようなときに分かりやすくて誰もが見ても伝わるピクトグラムの活用をぜひ導入していただくよう、運用に関わる人員確保も含めてお願いいたします。
 続いても、昨年の12月議会での質問で、手話講習の開催について消防の方に質問させていただきましたが、その後の経過はどうなっていますか。
○議長(浜田和子) 消防長。
○消防長(小松和英) 消防職員の手話研修につきましては、本年度当初から計画をしておりましたが、多くの職員が集まって研修するということはなかなか難しく、延期をしておりました。今月15日、16日、17日の3日間、福祉事務所の手話通訳者の方を講師としてお招きをして手話研修会を開催する予定となっております。以上です。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) ピクトグラムの活用も必要ですが、少しでも手話ができる消防職員の方が増えると、災害時に不安な方たちも安心できるのではないでしょうか。今後も手話講習会を続けていっていただくようよろしくお願いいたします。
 次に、現在、十市地区の避難所は十市小学校となっております。しかし、前にも質問させていただきましたが、災害時に小学校にある防災倉庫の備蓄品だけでは住民の皆さんに行き届かないので、地域の方たちは避難した場合、大変不安です。南国市役所が防災拠点となって、災害時に市役所から支援が届くようになっていると思いますが、南のほうに住んでいる地域は地震で津波が来た場合には孤立する場合があります。道が遮断されたりして、すぐには応援の職員が来られないときのことを考えると、南のほうに防災拠点が要るのではないでしょうか、お答えください。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 災害時には迅速な応急復旧活動が必要でございますので、現在集中備蓄を行っております備蓄品や資機材のさらなる分散備蓄を進めてまいりたいと考えております。今回、議員から御紹介いただきました道の駅いたののような同規模の拠点整備については、現在のところ計画をしておりません。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 防災拠点というのは、住民の皆さんや広い範囲の避難者への物資輸送拠点となることで、支援物資の配送や救助救援活動の中継基地となる場所でもあります。南のほうのどうしても孤立する可能性のある沿岸部には、支援部隊となる拠点が絶対必要なのではないのでしょうか、お聞かせください。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 議員のおっしゃられるとおり、孤立が予想される地域に対しましては事前対策が重要だと考えておりますので、先ほどお答えさせていただきましたとおり、分散備蓄を含めたさらなる取組を検討してまいりたいと考えております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 今回、防災ステーションの視察に行ったり、避難タワーの見学に参加したりしてみて、本当に南のほうに住んでいる私を含めて皆さんにとっては、災害時に避難するときのことなどは命に関わる大切な問題です。道の駅いたのでは、建設に当たってDBO方式といって、資金調達を公共が負担して、設計、建設、運営を民間に委託する方法でやったそうです。長期にわたって運営を効率的に維持管理ができて、コスト削減効果もあるそうです。南国市でもそういったことを取り入れながら、ぜひ南のほうに防災拠点となるものを考えていただき、そしてそこにはふだんから地域の方たちが集まり、活用できる場所の一つとして設置計画を立ててみてはいかがでしょうか。
○議長(浜田和子) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 道の駅いたのにつきましては、PFIの事業の一つでありますDBO方式で整備を行っているということで、私も資料のほうを確認させていただきました。
 本市におきましては、11月に公共施設マネジメントに関する施策を総合的かつ戦略的に推進するための庁内組織といたしまして、南国市公共施設等整備等手法検討本部を設置をし、1回目の会議を開いたところでございます。この検討本部では、一定規模の公共施設の整備におきましては、民間資金の活用等による公共施設等の整備の手法についても実施方針を検討するということにしております。
 今回、防災拠点の整備ということでこの手法を導入してみてはというようなことで御質問をいただいておりますけれども、今回まだ計画段階にはございませんけれども、この事業にかかわらず民間資金の活用等の手法につきましては、庁内で事業制度の理解も深めた上でしっかりと検討してまいりたいと考えております。以上です。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 最近では各地で頻繁に地震も発生しています。今後30年以内には起こるであろう南海トラフ地震に備えて防災拠点の整備はぜひ進めていってください。南国市のほうでも、民間資金活用などの手法についての検討もしていただけるようですので、しっかりと御検討よろしくお願いいたします。
 最近の住宅は耐震補強されているところがほとんどなのですが、築年数がたっているお宅ではなかなかそういった補強などはされていなかったりします。それに、高齢者や小さなお子さんがいると避難することは本当に大変なことです。家族を残していくわけにはいきません。ですから、ぜひ防災拠点となる場所を造っていただきたいです。その際には、高齢者や小さなお子さんたちもそうですが、私が何回か一般質問させていただいているペットの同行避難もできる場所もぜひ造っていただきたいと思います。南海トラフ地震対策はどれだけやっても追いつかないことですが、少しずつ一歩ずつ進めていかなければならないことだと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 これで私からの質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。