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検索結果 »  令和3年 第424回市議会定例会(開催日:2021/12/03) »

一般質問3日目(斉藤喜美子)

質問者:斉藤喜美子

答弁者:関係課長


○議長(浜田和子) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。8番斉藤喜美子議員。
      〔8番 斉藤喜美子議員発言席〕
○8番(斉藤喜美子) なんこく市政会の斉藤喜美子と申します。本年度7月の市議会議員補選当選後初めての議会定例会での一般質問となります。また、3日目のトップバッターとして大変緊張しております。まだまだ勉強不足なところもあり、お聞き苦しいところもあろうかと思いますが、本日はよろしくお願いいたします。
 さて、このコロナ禍は、私たちの生活様式を一変させることとなりました。お亡くなりになられた方や今なお影響に苦しまれている方に対しましては、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 最近は、デルタ株の代わりにオミクロン株の感染流行の懸念も出てきておりますが、今までの経験も踏まえて冷静に対応できると信じております。私も今までの生活や価値観がこのように大規模な感染症の流行で変化をするとは思ってもいないことでしたが、その中で今まで先送りし、ぼんやりとしていたことがはっきりと見え、また常識の定義が変わることで違う側面から見えてきた明るい兆しもございました。本日は、そのような視点も踏まえて、通告に沿って質問をさせていただけたらと思います。
 まず1つ目に、公立中学校における制服の自由選択制について、制服のリユースについて。
 私自身は、6人の子育てを通じて長年育児、教育の場面で保護者の立場として、またPTAの役員として、先生方や生徒たち、小さなお子さんを育てる親御さんたちと当事者の本音トークをしてまいりました。その中で、やはりこれからの育児や教育の場面では、ますます多様性を認め合うことができるように、既存の価値観を子供たちに押しつけることがないようにと感じることが多くなりました。
 先日も娘の学校の先生と、日本の学校の校則の在り方があまりにも不自然で、ここまで均一制を強要していては異文化を共有する態度など成長しないのではないかと話し合ったところです。確かに現行のままでは多様性を認め合う社会の実現には程遠い状況と言えます。もう少し子供たちが学校生活の場面で自分の意見で決定することのできるものがないかと感じておりまして、まずは中学校での制服の自由選択制に関して考えるようになりました。これは既に高知市やお隣の香美市の公立中学校でも一部取り入れられており、今後は多くの学校でもそれが普通になってくるものではないかと感じています。また、先日も高知東工業高校の創立60周年記念式典で、来年度制服が一新されるということで、女子用のスラックスも選べるブレザータイプの制服もお披露目されました。
 社会的活動には基本的ルールというものは必ず必要ではあると思いますが、それはあくまでも円滑な社会生活を当事者たちが送るために必要なものであります。しかしながら、教育現場に目を投じてみますと、時代遅れな校則や、また女子の制服はスカート、男子はズボンという区分など、まだまだ既成価値観にとらわれているのではないかという気がいたします。実際には子供たちには自分なりの考えがあるにもかかわらず、あまり意味のないルールに従わざるを得ないというのが今の現状であると言えます。そして、これは多くの子供たちの個性尊重の問題にも関係のあることだと思います。
 例えば、LGBTQの場面におきましても、その割合は人口における左利きの方の割合と変わらず、8.9%ほどと言われております。クラスに数人は存在するのにもかかわらず、我慢を強いられている可能性があるということにもなります。そういう面においても誰一人として置いていかない南国市の社会づくりの第一歩になるのではないかと思います。
 このような点を踏まえ、まずは目で見える選択肢として南国市立の中学校での制服選択制に関しまして、教育委員会にお尋ねしたいと思います。南国市としては、今後この件に関しましてどのような方向性や意見をお持ちか、お聞かせ願えたらと思います。
 また昨今、SDGsの観点から制服のリユースも今後課題となり得ると思います。2020年、廃棄された衣類は51万トンにも及び、事業者や家庭から出る衣服の64%、今後もっと意識して減らしていくことが必要不可欠かと思っております。特に子供の制服というものは、3年着たらまず確実に不要になります。体操服に至っては名前の刺しゅうも入っており、なかなか誰かにあげるというのもしにくい状態です。我が家でもクローゼットの中に捨てるに捨てられない制服たちがたくさん眠っておりますが、今の南国市でのリユースに関する取組と実情をお尋ねいたします。
 次に2番目に、00000JAPANとタブレットのWi−Fi環境について。
 コロナ禍は子供たちの学習の仕方を一変してしまいました。GIGAスクール構想により学校教育もICT化が今後も進むかと思います。これに関しては、ちょっとまたいろいろと問題があるとは思いますので、今回はそのことには触れませんが、まずそこで各学校に導入されているオンラインシステムと、あと00000JAPANの設置までの経緯とその状況について、教育委員会に御説明していただけたらと思います。
 また、災害時など非常時における00000JAPANのシステムの説明と仕様について、情報政策課に御説明願えたらと思います。
 GIGAスクール構想で1人1台のタブレット配給はされていっている状況と思います。もしコロナ第6波でまた休校になっても、学校からの授業配信もできるように整備はされていっていると思いますが、現実問題として御家庭にWi−Fi環境がまだない方、また最初からタブレットなどの機器を使うことに関して否定的な御家庭もあり、私の聞くところによりますと、学校側としても不安があるという話が上がっております。その点について、教育委員会として対応などの御意見をお聞かせください。
 3番目に、学校情報配信アプリについて。
 高校などには、学校からの連絡網としてすぐーるというアプリが導入されて、緊急のお知らせや文書などが送られてきます。私の次女も高校でこのすぐーるを使っており、親としても大変便利なものだと思っております。今のところ南国市教育委員会は一斉メールの配信とされておられますが、どうしてもメールだと見逃してしまうことが多く、緊急の情報などもほかのメールに埋もれてしまいがちです。私もよく昨日配信されたものを今朝見るというようなことがあり、これが緊急のものである場合に大変不便じゃないかという経験を何度かしております。今後、南国市教育委員会として、すぐーるのような配信アプリを導入するというような予定はございますでしょうか。
 全ての紙媒体がなくなるとは思わないのですが、できればアプリで一斉配信ができるものは既読もつきますし、大切なプリントがなくなるということもないです。しいては現場の先生方の御負担を少しでも軽くできるのではと思っておりますので、ぜひ導入の御検討をお願いしたいと思っております。
 次に4番目に、わんわんパトロールについてお尋ねします。
 ながら見守りとしてのわんわんパトロール、南国市としてとてもすばらしい取組だと思います。世界最大の体高を持つアイリッシュ・ウルフハウンドを飼育されている獣医師の先生のわんわんパトロールへの取組はテレビでも紹介されて、これはドイツでもニュースになり、世界に配信されました。ただ、せっかくの取組なのですが、外から見る限りではなかなか広がりを見せていない気もいたします。前にも植田市議から現状把握を議会で質問され、大篠校区での状況を報告されたかと思いますが、今現在活動されている方や登録数はどのくらいか、今後どのような活動としていきたいのか、御説明願えたらと思います。
 せっかくの制度ですから多くの方に周知していただき、やはり下校時などの子供を地域で見守る、ひいては子供を地域で育てるという感覚を維持するように活用できたらと思います。先日も群馬県で小学校の女の子2人が下校中、刃物を持った17歳の少年に襲われるというショッキングな事件が起きたばかりです。登下校の在り方に関しては、今後様々な見直しの意見も出てくるかとも思いますけれども、まずはできることからという意味でのながら見守りは、こういう犯罪の抑止につながるのではないかとも考えられます。そしてまた、近年問題となっている子供と地域の関わりの希薄さも、このように動物を介在させることにより少しは解消されるのではないかと期待をしております。
 5番目に、高知県動物愛護教室、命の授業についてお尋ねします。
 また、せっかくですから子供たちに動物とのお付き合いの仕方や共生する社会も感じてもらいたいと思います。ただ、そこは専門家としては慎重にしなくてはいけない問題で、触れ合えばいいというような簡単なものでは決してございませんし、勝手に知らない犬に触るということは勧められるものではございません。高知県下の保健所は、主に小学校向けに高知県知事から委嘱された高知県動物愛護推進員による動物愛護教室を開催しております。その中には犬の言葉を学んだり、犬による咬傷事故防止プログラムなどもあり、子供たちに犬とのお付き合いの仕方なども伝えています。
 実は犬の咬傷事故は国内で毎年4,000件以上発生、これは保健所に届出があったもので、ないものも加えますと、かなりの数となります。オーストリアでは、小児科外科医の研究で、子供たちに咬傷事故プログラムを学んでもらうことによって、発生件数はあまり変わらなかったのですが、10年間で重症者数が26%から8%へ減少したというデータもあり、犬とのお付き合いの仕方を学ぶことも、周りの環境との共生と他の動物への共感の気持ちを学ぶことにもなります。ぜひ人と自然と動物に優しい南国市として、子供たちが自分の身近な動物のことを学ぶ機会を教育委員会からも発信していただけたらと思いますが、今後教育委員会を通して各小学校への動物愛護教室参加をお願いするという御提案に対しましては、いかがお考えでしょうか。よろしくお願いします。
 次に、移住促進計画の今までと今後の展望、香美市のいなかみの話を踏まえて。
 コロナ禍でリモートでお仕事をされる方や、都会から田舎に移られる方も少なからず増えているように感じます。私も南国市を歩かせていただいておりまして、東京からリモートで仕事ができるのでということで、わざわざ御家族で引っ越してこられたという方に会ったことがありまして、こういう方が東京都下にはたくさんいるんですよというように生のお声をじかに聞きました。南国市でも移住促進を進めているかと思いますが、お隣の香南市や香美市と見比べてみても、まだまだ力の入れようが足りないような気がしております。
 特に気になるのが、どこが窓口か分かりにくいというところと、移住後のアフターケアの部分です。実際には企画課が移住促進を担当されているということですが、移住用の住居のいろいろに関しましては住宅課であったりするため、困ったときにどこに行けばいいのか分かりづらいというようなお話が出てきております。香美市ではNPOのいなかみさんが、移住者さんの受入れやアフターフォロー、情報発信をされているので、安心して移住者さんが来てもらえる環境のように思います。移住者さんは、いろんな場所を検索して自分の希望に合った場所を探して来られますので、情報はしっかり出せるようなシステム整備と運営が必要かと思っております。南国市に移住して生活をすることが移住者さんにとってよい経験となれば、他の移住希望者さんへの啓発情報発信になると思いますし、コミュニティーづくりから地域活性化も期待できるかと思います。そういう意味では、しっかりと移住される方への窓口の提示と環境整備、またアフターケアの充実をお願いしたいと思っておりますが、現在の取組と今後の企画課の展望について、どのようなことをいつくらいまでにしていかれるおつもりなのか、それについて御説明していただけたらと思います。
 これはまたよく耳にするのですが、せっかく田舎に引っ越すので家庭菜園などもできたらしたいというお声もございます。今後、そういう住宅と畑などのセットでの御案内などされてはどうかと思うのですが、それについてはいかがでしょうか。
 就農希望者の移住支援について。
 また、わざわざ移住をされる方は、その土地でやはり思いを持って暮らし始める方が多いかと思います。その中でも田舎での暮らしに憧れて新規就農されるという方もおいでかと思います。そういう移住をされて新しく就農される方に関しての支援策などは、従来の新規就農支援策以外に何かございますでしょうか。
 周りのサポートなども必要かと思いますが、このあたりは昨日の西川議員のお話とも重なる部分が多いかと思いますが、南国市は教科書に載るような有名な香長平野を有し、農業が盛んであると言いながらも、現実は高齢化や若者の流出で少しずつ継承者も減っております。できれば移住をセットに農業をしっかりと仕事としてやってくださる方がいらっしゃれば支援をしていく、これも今後農地をしっかり生産性のあるものとして維持していく一つの方法かと思います。農業で生活をするのはなかなか大変かとも思いますが、夢を持って農業に取り組む人材が移住も含めて来てくださることは、今後南国市の農業振興に大きな力となると思います。個人の努力だけではなく、ここにもアフターケアをしっかりとしていくことで、始めたことを続けていってもらうサポートを行政としてもやっていただけたらと思いますが、農林水産課ではどのような御支援がございますか。
 次に、南国市内のフリーWi−Fi環境の現在の状況と今後の問題。
 光回線をNTTに譲渡することに関してお尋ねいたします。
 フリーWi−Fi等に関しましては、既に多くの先輩議員方が議会での質問をされていると思いますが、まだ不勉強でもありますので、ここでいま一度確認の意味でお話をさせていただきます。
 今後、コロナ禍が収まって海外観光客の受入れをする場合、Wi−Fi環境は特に重要となるかと思います。特に海外からの観光客は携帯電話は使えませんので、キャリアメールを使用していないフリーWi−Fiが連絡手段として必要です。今までも観光地や公民館などへ設置など、多くの先輩議員からの提言があったかと思いますが、これについてはどこまで進んでいるのか、また予定があるのか、情報政策課と生涯学習課にお伺いしたいと思います。
 特に公民館に関しては、今後シニアのスマホ教室開催なども踏まえて、ぜひWi−Fi環境を整えていただきたいと思うのですが、動画などはデータが大きいのでWi−Fiがないとなかなか扱うことができかねると思います。シニアの方もスマホが使えるようになれば、いろんな情報を手に入れたり、人とのつながりの面でも役に立つと思います。高知市でもフリースポットというフリーWi−Fiの取組がありますが、これも実はやはりキャリアメールがないと使えないそうで、海外観光客は使用できないということです。これを踏まえて、南国市ではどのような対策をされているのか、お伺いできたらと思います。高知の空の玄関口である南国市がまずは高知の顔であるためには、そのあたりをもっと整備していただけたらと思っております。
 また、光回線につきましては、私の暮らす中山間、南の浜のほうも市の働きかけで回線が広がり大変助かりましたが、来年度にはその光回線をNTTに譲渡するという話を聞きました。今後、契約などは個人でNTTとするということで、市民のデメリットなど発生しないかどうか、そこをお聞かせ願えたらと思います。
○議長(浜田和子) 答弁を求めます。教育長。
      〔竹内信人教育長登壇〕
○教育長(竹内信人) おはようございます。
 斉藤議員から制服のことについての御質問がありましたので、お答えをさせていただきます。
 まず、制服については、多様性やジェンダーレスの観点から、これまでの制服を見直すというところが全国的にも増えてきております。南国市におきましては、香南中学校が特認校となることを契機にして、本年度から生徒会やPTAが中心となってジェンダーレス制服について取組を進めております。
 制服の問題につきましては、以前から家庭の経済的負担が大変重く、実際に4万円から7万円ぐらいするということをお聞きしております。この経済的負担を軽くするためにも、いっそのこと全市統一制服にすれば安くなるのでは、またリユースの幅も広がるのではないかということで調査もしておりましたが、全市的に統一をしてもあまり安くはならないということが分かり、統一制服の話は頓挫しております。
 現在の制服への取組は先ほども申しましたが、香南中学校が生徒会が中心になって多様性やジェンダーレスの観点から制服についての検討を行っております。この制服の見直しに取り組むことを通して子供たちの人権意識を育成することだけでなく、SDGsの観点から考えても、17ある目標のうち11の項目に関連もしておりますので、生きた教材としてはうってつけであるというふうに考えております。既に校長会においても投げかけておりますので、他の3校についても今後それぞれが取り組んでいくこととなります。
 以下、教育次長からお答えをいたします。
○議長(浜田和子) 教育次長。
      〔伊藤和幸教育次長兼学校教育課長登壇〕
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) それでは、斉藤議員の御質問に順次お答えを申し上げます。
 先ほどの教育長答弁を補足いたしまして、SDGsの観点から中学校制服のリユースにつきまして、少し補足をさせていただきます。
 市内の中学校に確認をいたしますと、制服を忘れたり、制服が破れたり汚れたりした場合に備え、保健室等で各校約5〜10セット保管をしておりまして、貸出しをする取組を行っております。また、学校が保管しております制服は、これまでの卒業生から提供を受けたというふうにお聞きをしております。
 南国市社会福祉協議会におきましてお聞きいたしますと、制服のリユースの取組を行っていることも承知しております。南国市社会福祉協議会では、令和2年度の実績といたしまして、預かりが15件、提供が10件で、本年度におきましても同程度の実績があるというふうに伺っております。この取組につきましては、口コミや広報まんてんに掲載しているということもお聞きをしております。市長の公約でもございますので、教育委員会としましても、学校には保護者の相談に応じまして社会福祉協議会の制服のリユースの取組を御紹介するなど、連携をした取組を進めてまいりたいというふうに考えております。
 続きまして、今後のICT化とアプリの活用につきまして、3点御答弁を申し上げます。
 まず、00000JAPANの設置までの経緯とその状況について御報告いたします。
 御承知のとおり、GIGAスクール構想によりまして、令和2年度に小中学校の校内ネットワーク環境を高速大容量の通信に対応するように更新を行いました。具体的には、ネットワーク機器のルーターや教室内の無線アクセスポイント、給電装置、LAN配線等の更新を行いました。また、無線アクセスポイントにつきましては、全学校の体育館にもアクセスポイントを設置いたしました。
 この更新は、プロポーザル方式により委託業者を決定したわけでございますが、プロポーザルにおける仕様の中で、災害時に学校が避難所となることを見据え、アクセスポイントの開放が可能であることを仕様書にまとめておりました。これは通常時、学校内無線アクセスポイントが外部からの不正アクセス等を防ぐためにMACアドレス認証によるフィルターをかけ、登録されました端末しかアクセスできないようになっておりますが、災害時避難所となった場合、各学校の職員室の管理PC端末により、00000JAPANを開放し、誰でもアクセスできるように設定変更を必要としたものでございます。現在、00000JAPAN利用に必要となる細かい設定等について、WiBizへ登録申請を行っているところでございます。
 学校が休校となった場合、Wi−Fi環境がない御家庭や、タブレットを使うことに否定的な御家庭についての対応についての御質問でございますが、まずWi−Fiがなかったり、児童生徒がネットを利用しての学習を行う際に十分なネット環境がなかったりしている御家庭に対しましては、SIMカードの設定を行った上で、ポケットWi−Fiを貸与するように準備をしております。端末につきましては、現在学校は、県の教育ネットを通らず、通常の光回線を利用するようネット回線の切替えを行っておりますが、その端末の設定変更が完了となれば、クロームブックを家庭へ持ち帰っていただき、活用するように準備を進めております。
 しかしながら、学校の臨時休業に切替え工事が間に合わないというような事態が生じた場合には、自宅に端末がない児童生徒さんに限りましては、各学校のiPadを持ち帰っていただくように準備を進めております。
 次に、タブレットを使うことに否定的な御家庭への対応についての御質問ですが、どのようなことに不安や否定的な思いをお持ちなのか、学校を通じて実態を把握し、丁寧に対応していかなければならないと考えております。よくお聞きすることといたしまして、視力低下等健康面について、夜遅くまで使うこと、学習に関係ないことで使うこと、SNSでのトラブル、フィルタリングについてなどが主な理由だと想定をしておりますが、学校のクロームブックを家庭で使用することにより、学習に関係ないことで使うことやSNSでのトラブル、フィルタリングについての不安は解消できるものと考えております。また、視力低下等健康面についての心配や深夜遅くまで使用することへの健康被害等についての課題を解決するためには、児童会や生徒会など、児童生徒が主体となってルールづくりを行うことや、また学校・家庭・地域との連携によるネット宣言のような、地域ぐるみによるルールづくりも必要ではないかというふうに考えております。
 県立高校で使用されております学校連絡網すぐーるのアプリの導入についての御提案をいただきました。
 現在、文部科学省から学校−保護者間の連絡手段デジタル化推進により、保護者との情報共有の迅速化や、その中で双方の負担軽減が示されております。
 現在、南国市教育委員会では、学校や市教育委員会からの緊急連絡としてメール配信システムを利用しております。しかしながら、斉藤議員のおっしゃるとおり、メールの場合、保護者も他のメールと区別がつかず、見逃してしまうこともあるのではないかと私も考えております。現在、スマホの所持率が高くなっている中、アプリ版であればプッシュ通知機能や未読状況を確認しやすいメッセージラベル機能により、大切なメッセージの見逃しを防ぐことができるようになっております。
 さらに、お便りのデジタル配信や保護者対象のアンケート送付・回収・自動集計、欠席連絡やコロナ禍への対応にもなる健康状況の報告等がスマホ等ででき、保護者との情報伝達が迅速に行えるだけでなく、保護者の皆様の負担軽減も含め、教職員の負担軽減にもつながるものではないかと考えております。早速検討を始めたいと考えております。
 続きまして、わんわんパトロールの経過と現状につきまして御報告いたします。
 令和元年から取組を始め、3年を迎えましたわんわんパトロールですが、現在のところ14家庭18匹の御登録をいただいております。年度ごとの登録状況を申し上げますと、令和元年度は3家庭3匹、令和2年は5家庭9匹、そして本年度現在のところ6家庭6匹の御登録をいただいておりまして、総数14家庭18匹となっております。この登録者の中には、野村新作議員にも御協力いただき御登録いただいておりまして、この場を借りて御礼を申し上げます。
 今後の活動展開につきましては、引き続き市内獣医師会にも御協力をいただきながら、市の広報紙やホームページ等を通じて市内全域に活動の輪を広げ、わんわんパトロールに限らず、ながら防犯的な取組を進めてまいりたいというふうに考えております。
 斉藤議員におかれましては、獣医師会等にも精通されているとお聞きをしておりますので、ぜひお力添えをいただければと考えております。よろしくお願いいたします。
 最後になりました、高知県動物愛護教室についての御質問についてお答えを申し上げます。
 動物との触れ合いを通して、命を大切にする気持ちや思いやりの心を育むということを目的としました動物愛護教室は、大変意義深いものであると認識をしております。私も教諭時代にこの教室を活用させていただきましたが、動物を目の当たりにしたときの子供たちの優しい表情と推進員の方のお話を真剣に聞く姿は、まさに本教室でしか味わえない生きた教材であるというふうに実感を持っております。
 本教室の活用状況について確認をしましたところ、本年度活用した学校は、久礼田小学校の1校のみとなっております。過去5年間に活用した学校についても確認をいたしましたが、岡豊小学校と久礼田小学校の2校となっております。コロナ禍の影響や近年増加するアレルギーのある児童への配慮等もありまして、南国市での活用頻度は低いというふうに捉えております。
 先ほども申し上げましたが、学童期から命を大切にする気持ちや思いやりの気持ちを育む命の学習の視点としても大変有効な生きた教材であると考えておりますので、今後も校長会等を通じて各校に御紹介をしていきたいというふうに思っております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 情報政策課長。
      〔竹村亜希子情報政策課長登壇〕
○情報政策課長(竹村亜希子) 斉藤議員からの御質問に対しまして、情報政策課より御回答申し上げます。
 まず、00000JAPANのシステムの説明と仕様についてお答えいたします。
 00000JAPANは、台風や豪雨、地震などで大きな災害が発生しますと、携帯電話網がダメージを受け、つながりにくくなることがございます。このような大規模災害時に、被災地域でWi−Fiスポットを誰でも使えるようにして安否確認などに活用してもらう目的により、一般社団法人無線LANビジネス推進連絡会が通信事業者などの会員企業団体と協力して推進しているのが、災害時無料Wi−Fiサービス00000JAPANでございます。
 その利用方法につきましては、一般社団法人無線LANビジネス推進連絡会のホームページで公開されておりまして、稼働しているWi−Fiネットワークの一覧の上位に表示されます00000JAPANという項目を選択することによりまして00000JAPANに接続され、インターネットが無料で利用できるようになり、事前の設定やパスワードの入力は必要ないと記載されております。ただし、同記事には利用時の注意事項につきまして、00000JAPANは緊急時の利便性を最優先にしているため、パスワードによる認証や無線区間の暗号化を行っていないことによりまして、悪意のある人が特殊なツールを用いた場合、通信内容を傍受される可能性があり、00000JAPANに成り済ましたサイトを被災地に設けて個人情報を盗み取ろうとする人が出てくるかもしれないため、00000JAPANを利用する際には個人情報、例としまして銀行の口座情報などの入力を避けていただくようお願いしています、との注意喚起も掲載されておりました。
 また、同一般社団法人のホームページでは、自治体や大学などを含む全ての00000JAPANの提供状況が公開されておりまして、本市は現在申請中ということでございますが、2021年12月7日現在、全76団体のうち、大学や自治体などは50団体が認定されております。
 続きまして、南国市内のフリーWi−Fi環境の現在の状況と今後の問題につきまして御答弁いたします。
 観光施設としましては、海洋堂SpaceFactoryなんこく、道の駅南国風良里、高知県立歴史民俗資料館、西島園芸団地に設置をされておりまして、そのほかコンビニエンスストアなどに通信事業者の提供するWi−Fiスポットが設置されていると認識をしております。
 また、本市施設におけますフリーWi−Fi設備につきましては、施設の耐震化工事等も考慮しながら進めておるところでございますが、まだまだ不足していると考えております。様々な手続におきまして、市民一人一人のニーズに合ったサービスを選ぶことが可能となることと併せまして、きめ細やかな市民サービスが提供できるよう、本市におけるDX計画の中で検討し進めてまいりたいと考えております。
 また、キャリアメールがないとフリーWi−Fiが使えないことにつきましての対策は現在できておりませんので、情報収集を行い、検討してまいりたいと考えております。
 次に、光回線をNTTに譲渡することに関しまして御答弁いたします。
 南国市が設置・管理しております光設備につきましては、設置から10年がたちまして今後老朽化による設備更改の必要性が高まっているということから、現在のサービス提供者でありますNTT西日本と設備譲渡に関する協議を進めておるところでございます。
 市民のデメリットという御質問でしたが、インターネットサービスを新しく利用される方は、これまでNTTの光サービスの利用申込みと併せまして市への設備利用の申請をしていただいておりました。また、通信障害による設備の改修工事についても、南国市とNTT西日本が連携して対応する必要がございましたが、譲渡後はNTT西日本のサービス提供エリアと同様の対応となり、サービス利用開始など対応までの時間が短縮されるため、設備譲渡はメリットがあると考えております。
 また、地権者様につきましては、NTT西日本との契約によりまして借地料が支払われることとなりますが、NTT西日本も本市同様に電気通信事業法に基づく電気通信事業法施行令第8条による使用の対価をお支払いをしているとのことでございました。また、所有敷地内にあります光設備の所有者が、通信事業者か南国市が、結局持ち主がどちらか分からないということによりまして現地確認が必要となり、対応まで、例えば移設等の対応につきまして期間を要する事例も今までございました。今後、光設備の所有者が統一されることによりまして、より早い御要望への対応が可能となることが見込まれると思っております。
 この場をお借りしましてでございますが、光設備を設置させていただいております土地所有者様をはじめまして関係者の方々には、日頃より円滑な光サービスの提供に御理解、御協力をいただき、感謝を申し上げます。以上で答弁を終わります。
○議長(浜田和子) 企画課長。
      〔松木和哉参事兼企画課長登壇〕
○参事兼企画課長(松木和哉) 斉藤議員の移住と農業就農の御質問にお答えをいたします。
 本市の移住促進につきましては、企画課コミュニティ推進係が移住希望者からの相談窓口となり対応をしております。移住におきましては、特に相談が多いのは住宅関係となりますけれども、空き家バンクや空き家活用促進事業につきましては住宅課が担当し、それぞれが情報共有して取り組んでおります。
 移住希望者からは、ほかにも仕事、子育て、教育、公共交通等、多岐にわたる相談もございますので、これらに対応できるよう関係部署との連携を図っております。
 移住を考えられている方につきましては、移住支援ポータルサイトといたしまして、高知県の「高知家で暮らす」や、れんけいこうち広域都市圏の「こうち二段階移住」、そして本市の「なんこく移住計画」から情報を収集して相談に来られております。
 本市の移住相談窓口が分かりにくいという点につきましては、このポータルサイトをはじめとしまして、必要な情報が分かりやすく伝わる内容になっているか、いま一度点検し、改善を図ってまいりたいと考えております。
 移住促進に向けまして今後の展望ということでございますけれども、まずは高知県、そして南国市を知ってもらうということが重要でございますので、本市に移住をした場合の生活の環境でありますとか、子育て、教育環境などがイメージできる情報発信が必要であると考えております。
 また、住宅や仕事、娯楽など、日常生活圏域での情報も必要ということから、周辺自治体と連携した広域の取組も求められているところでございます。広域の取組といたしましては、県中央部の広域連携事業といたしまして、高知市、南国市、香美市、香南市で構成します高知まんなか移住協議会におきまして、移住相談会への参加や移住体験ツアーなどを実施をしております。御紹介がありました香美市のNPO法人いなかみにつきましても、この協議会の一員といたしまして実施イベント等について日頃から情報共有をさせていただいているところでございます。
 また、高知市からの二段階移住の取組につきましては、平成30年度から南国市には5世帯の方が移住に至っております。
 都市部で開催されます移住相談会には本市からも毎年参加をしておりますが、昨年度は新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響によりまして、移住フェアはオンラインでの対応となりました。移住フェアでは、移住先での就農を検討されている方もおいでることから、農林水産課を交えてオンラインでの移住相談に応じたところでございます。
 本年度は、今月の11日に大阪、12日に東京で相談会が開催されることになっておりまして、本市からは企画課と商工観光課が協力体制で参加をすることとしております。
 本市に移住された方へのアフターケアにつきましては、先輩移住者との交流会の実施も予定もしておりまして、移住者同士のネットワークづくりにもつなげ、移住専門相談員等を通じまして移住する地域へのつなぎ役としての役割も果たしていきたいというふうに考えております。
 また、斉藤議員からは、田舎で家庭菜園などをしながら生活したいというニーズも対応すべきではということでの提案もいただきました。これにつきましては、空き家バンクに登録した空き家に附属する農地の下限面積については引き下げることができるという取扱いもできておりますので、空き家情報の中で併せて情報提供もしてまいりたいというふうに考えております。
 移住を希望される方、また既に本市に移住された方が気持ちよく南国市に住んでいただき、また住み続けていただけますよう、企画課を窓口といたしまして庁内の連携をさらに深めまして対応をしてまいります。また、県をはじめとしまして関係自治体との連携を図ることで、さらなる移住促進につなげていきたいと考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 農林水産課長。
      〔古田修章農林水産課長登壇〕
○農林水産課長(古田修章) 本市で就農を希望される方に対する支援についてという御質問でございますが、現在、農林水産課で就農の相談を受けておられる方は、移住を希望される方というよりも、独立しての農業経営を希望される方というのがほとんどとなっております。そして、新規に就農される方につきましては、県、市、JAなどの関係機関で組織をしている担い手育成総合支援協議会で就農に向けた相談から始まり、農業次世代人材投資事業の準備型また経営開始型などの支援策の情報提供、栽培品目の決定から研修の期間、方法、実地研修を受ける指導農業士とのマッチング、就農を開始する圃場や融資についても情報提供を行い、きめ細やかに支援を行っております。
 また、新規就農者が施設園芸で経営開始する際には、ハウスの確保というのが大きな課題となっておりますけれども、本市では経営開始時の大きなリスクともなるハウスの確保についてサポートハウスという形で市がハウスを整備いたしまして、経営開始当初に安価に活用していただくことで、経済的な不安やリスクの軽減を図っております。
 また、定期的に就農した圃場を訪問し、営農面、栽培面の指導をはじめ、関係機関、指導農業士も含めて連携したフォローをすることによって、本市での持続的な経営、定着促進につながるよう取り組んでおります。以上でございます。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
      〔中村俊一生涯学習課長登壇〕
○生涯学習課長(中村俊一) Wi−Fi設置の御質問にお答えをいたします。
 生涯学習課の所管する施設では、令和2年度に市立スポーツセンターでWi−Fi設置を行ってございます。また、今年度竣工予定の地域交流センター及び現在設計中の新図書館での設置も予定されておるところでございます。
 お尋ねのございました地区の公民館につきましては、これまで数々の御質問をいただいておったところでございます。館長さんが予約のある時間に開けて、その後、閉めるという、予約のある時間しか開館していないことから、これまで保守費用との対比で設置には消極的でございましたが、議員おっしゃいましたように、児童生徒へのタブレットの普及、またスマホ教室などで公民館を御利用になる方もいらっしゃるなど状況も変化しており、非構造部材耐震化工事に併せまして、今年度、令和3年度の十市多世代交流プラザ、また令和4年度に予定されてます岡豊ふれあい館の非構造部材耐震化工事の折に、Wi−Fiの設置についても行いたいと考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 斉藤喜美子議員。
○8番(斉藤喜美子) 教育長じきじきに御答弁いただけるとは思っておりませんでしたので、本当にありがとうございます。
 やはり私も子供を6人育てておりまして大変気になるところでございましたし、今まさに子供たちからこのような言葉を聞いております。何でお母さん、男の子はズボン、女の子はスカート、決まっちゅうが。小学校でもスカートなんか履いたことないのに、中学校に入ったら何でスカート履かないかんが。お母さん頼むき、南国市の中学校は男の子も女の子も自分で好きな服を選べるようにしてきてよ。今日もそういって頼まれて出てきてまいりました。やはりこのように周りの大人が、このちょっと不自然だなということを早く気がついて、そして環境を変えてあげること、これが一番子供たちの教育の伸びに今後つながってくると思います。固定観念をやはり外していく、ちょうどよい機会かと思っておりますので、このお話はぜひ進めていっていただきたいと思っております。
 南国市では、特認校になるということで香南中学校がただいまそのように学校ぐるみで検討中ということでございますけれども、他校ではまだ検討している、もしくはそのように意識のある先生方、校長先生はいらっしゃらないかと思っておりますが、どのような状況でございますでしょうか。これを第2問目にしたいと思います。
 それとリユースの件でございます。やはりちょっと数を聞きますと、かなり少ない。これも昨日、子供たちに問いかけてみましたら、お母さん、学校が何校あると思うちゅうが、子供は何人おると思うちゅうがっていう話です。やはりちょっと数が少ないということは、これは私も実は知りませんでして、不勉強なせいだとは思いますけれども、保護者に対してのやはり周知がないのではないかなと思っております。なので、保護者の相談を待ってというよりは、保護者の相談を待たずとも積極的に各校に情報を配信していただきたいというふうに考えております。多分知らないで、どうしようかねと困っていらっしゃる、クローゼットにうちのように眠っている制服はまだまだたくさんあると思いますので、ぜひそれを生かしていただける機会はないでしょうか。
 そして、教育委員会のほうに、00000JAPANの今、利用についてWiBizへの申請状況です。申請をされているということでしたけれども、どこまでの段階であるかの御確認をさせていただきたいと思います。これを許可とか、もうこのぐらいから使えますよというのがありましたら、教えていただけたらと思います。
 あと情報政策課の00000JAPANの御説明、御丁寧にありがとうございます。薄々は知っているシステムではありながらも、どのようなときにどういうふうに使われるのかというのがやはり私なんかも疎いもので、よく分からなかったので、そのような使い方をされる。あとは危険性、やっぱり気をつけなければいけないリスクはあるというところも、この場で御説明していただきまして大変よく分かりました。
 これに関しまして、00000JAPANを申請している、南国市でも申請中ということでしたけれども、ほかに申請をしている自治体は高知県下にどのくらいあるかというところをお尋ねしたいと思います。
 あと、これも教育委員会のほうに、私も直接周りのタブレットの話で、これはいつどうなるんだろうかという、テレビではタブレットが来るよ来るよと言いながら、なかなか来ないけど、これはどういうふうになるんだろうねっていう話をよく聞いておりまして。整備が追いつけばクロームブックで、それをクロームブックを使えば、SNSとかの問題点なども解消されるという。これに関しては本当に最近やはりSNS上のいじめの問題で子供たちに大きな事件がたくさんテレビで報道されており、不安になっている保護者の方が大変多くいらっしゃると思います。なので、この点におきましても、ぜひちょっと不安を解消をまずしていただきたいということで保護者への説明、周知の仕方などのまた機会を持って、こちらから説明をしていっていただけると大変に安心していただけるのではないか。やはり不安であるということは情報がそこまで届いていないということであると思いますので、そのあたりもどのような形で説明していただけるのかというのをちょっとお伺いしたいと思います。
 アプリに関しましては、本当に私もぜひ考えていただいて、早急な導入をしていただけたらと思っておりますので、考えて検討していただいているということで大変安心をしました。また、よろしくお願いいたします。
 わんわんパトロールについての御答弁もありがとうございます。徐々に広がっているというか、何となく知っている方がいらっしゃるというか、いう感じだと思いますが、各県ほかの県にもこういう取組はございますので、ぜひ高知県もせっかくドイツまで行ったので広げていっていただけたらと思っております。
 これは犬を介在する、動物を介在する活動の一つ、一環となりますけれども、これ知らない人が夕方、子供たちに歩いてて、いきなり帰りゆうかえって声かけたら、やっぱり怖いです。でも、犬を散歩させてる、例えば野村議員とかが犬を散歩させながら、帰りゆうかね、どうしゆう、学校どうと、そうやってくださると、犬が介在しているだけでも大分違うわけです。あ、このおじさん危なくない、大丈夫そうっていうふうに、声をこちらもかけやすい。子供たちもちゃんとバンダナがついている、この人たちはわんわんパトロールをやっているんだなと分かりやすいというところで、ぜひこの活動は見守り、ながら見守りとして南国市に定着してもらいたい活動だと思っております。
 広がりに関しては、やはりちょっと少ないなというところで、獣医師会のほうにもということでございましたが、南国市の獣医師会っていうふうに限定をしなくても、高知県獣医師会のほうにお願いをして、南国市周辺の獣医師会に入っている獣医師の先生方にも声をかけていただくという方法があると思います。南国市から例えば高知市の病院に行くとか、ほかの病院に行かれるという方もいらっしゃる、南国市以外の病院に行かれる方もいらっしゃると思いますので、そちらのほうにも御協力させていただいたらと思います。なかなかやっぱり適性があるのかどうかというのは、ちょっとあるのかもしれませんけれども、また先生方に御協力していただくと、その辺の解消もされると思いますんで、ぜひいい活動ですので広げていっていただけたらと思います。
 そして、高知県動物愛護教室、命の授業について、伊藤次長のほうから、御自身御経験があるということで、すばらしい活動であるというふうに言っていただきましてありがとうございます。ちょっとここで、じゃあどういう活動なのかというところを、なかなか経験されていないと、皆さんどういう活動か分からないと思いますので、私のほうから補足させていただきたいと思います。
 実は、子供の頃、ペットの犬や猫と絆を結ぶことにより、他者への共感性を持つことができるという研究成果がございます。こういう話にはもちろん客観的なデータありきです。私はデータがないものは基本的に信用しないタイプなので、客観的にデータを海外はたくさん持っていますので、そういうものの見地からも今後ちょっとそういう話をさせていただきたいと思っておりまして、その中でこの高知県動物愛護教室の説明をさせていただきたいと思っています。
 実は動物と人との関わりというのは、ワンウェルフェア、福祉面でも共通であるという考え方がございます。人間の福祉の整備された国は動物福祉も整備されており、その点では日本は後進国と言えます。人は人間だけで生きているわけではなく、自然環境の中で他の動物たちとも関わりつつ生活をしており、そこには犬や猫のようなペットの動物だけではなく、家畜や実験動物、展示動物、また近年でいろんな場面で問題になってる野生動物との付き合いもあります。環境は相互作用を繰り返し、そのバランスの中で人間は生きているということを忘れてはなりません。人間、動物、環境はこれは表裏一体、周囲がよい環境であるからこそ、その中で生活する人間もよい状態である、今後そういう大きな観点から動物や自然環境、人との関わりをしっかり考えられる南国市になってもらいたいと思っております。
 この高知県動物愛護教室は、2018年2月26日、尾崎正直前高知県知事にも視察していただいたことがあり、このような子供への教育は大変大切な活動であるとおっしゃっていただきました。またその後、県議会の答弁でも前知事からは、長年のこの活動については動物愛護推進員に敬意を表しますとねぎらってもいただきました。
 実はもうこの活動は高知県下で20年続いております。それは、この動物愛護教室、命の授業がかわいそうな犬や猫を助けようとかいう話ではなく、人も犬や猫も同じ動物であり、感情もある生き物であること。命は同じように大切であるから、要らないからと殺処分などをされてはいけない。皆ひとしく一生懸命生きているのだから、いじめや大切な自らの命を絶つというようなことをしてはいけないという内容の話であるからだと認識しております。また、ペットを飼うならその命にきちんと寄り添い、責任も持つことを自覚し、飼い主のマナーを守ることでトラブルによる殺処分を減らすという啓発活動でもあります。
 ここでせっかくですから、教室を受けた子供たちとその保護者さんのアンケートを一部抜粋して御紹介いたします。
 まず、子供さんの感想、これは1年生のものですので、ちょっと文章としては幼く感じられるかと思います。書きたくてもちょっと書けなかったので、こういう文章になっているのかなと思います。僕は犬を飼っています。名前はレオです。これからも大切に飼います。黄色いリボンがついちょったら危ないと分かってうれしかった。これは知らない人に触れられたり、近づかれるのが苦手な犬に、咬傷事故を防ぐために分かりやすく黄色いリボンをつけるという運動があります。この紹介を受けての感想だと思います。メスを1匹飼うと3年で1,000匹も産まれるからすごいと思いました。これは繁殖制限、要らないと言われる命が生まれないように不妊去勢手術をしようというお話の中で、猫がどれだけ繁殖力を持っているかという説明を受けて、子供たちの感想だと思います。
 保護者の感想としては、動物はただかわいいという気持ちだけでは飼ってはいけないということ、命の大切さ、子供にはこれらをきちんと理解して動物を飼ってほしいと思います。動物は最後まで面倒を見ることで命の大切さなどが身近に子供に伝わるので、大事な学習だと思いました。私たちの無責任なペットの飼い方で小さな大切な命がなくなっていくことに心を痛めました。今回、このような機会を学校でつくってくださり、子供たちに道徳心が養われたことは言うまでもありません。このように保護者の方も動物愛護教室に子供たちが参加をした、その感想を家で聞いて、そしてその冊子を持ち帰って子供たちと読んで、やはりこのようなほかの命を大事にするというような教室は大事だというふうに感想をいただいております。
 命に対してのリスペクト、これは人間でも周囲の環境に生きる生き物たちでも同じかと思っております。こういう教室が相手を認め、尊重する子供たちの感情の基礎になってもらえたら、大人が口うるさく諭すよりも、ひいてはいじめや自殺の減少につながってくれるのではないかと期待をしております。
 ここで、動物愛護教室はどのようなものをやってるかというのを簡単に御説明をさせていただきました。ぜひ南国市教育委員会のほうでも、各校にこういうような活動、教室を今後も勧めていただけたらと思っております。
 企画課の御答弁を受けまして、課は横の連携をまずいろいろとしていただくということで、しっかりと横連携を取っていただけるということで、今後ともよろしくお願いしたいと思っております。
 情報発信についてです。都市部などで開催される、今回オンラインでということでありましたけれども、移住フェアなどにも参加をされているとのことですが、情報を必要としている人にきちんと届いてこそ情報と思っています。今は本当にSNSなどで情報発信を皆さんされている状況ですけれども、今やもう情報が届いてないということは、その情報はこの世に存在しないというぐらいの世の中でございますので、企画課のほうではSNSなどはどのような感じで活用されているか。あと、もし探すとしたら、どのような検索ワードで探すと出てくるのかというのをちょっとお伺いしたいです。というのは、私もどこにあるのかよく分からなかったもんですから、ちょっとその辺を確認させていただけたらと思います。
 農林水産課で、就農の御相談というのは移住セットというよりは、むしろ南国市で新規就農したいという方が農林水産課のほうへの御相談がほとんどですというような御答弁でございました。
 これは農林水産課の業務内容から、もちろんそのような御相談になるのではないかとは思いますが、様々なサポートをされているということですけれども、その御答弁の中にありましたサポートハウスですね、それについて何年かの限定で使用し、その後は御自分で新規で建てるというような形のものでございましょうか。その時点で生活できる程度の収益性を確保できているものでしょうかというところで、ちょっと御質問をさせていただきたいと思います。
 やはり移住の話にしても、その就農の話にしても、入り口があっても、維持がどうできているのかというのがちょっと分からない部分があったりもいたしまして、移住者さんは特に入ってきて出ていってしまうので、これは移住でも定住でも何でもないわけですので、そのあたりがちょっと気になるところですが。就農においても始めてもやめてしまわなければいけないようでは、これはちょっとサポートをしていますというふうには言えないのではないかと思いますが、その後、どのくらいの方がきちんと仕事をされて、離農もせずに頑張っていらっしゃるものなのかというところでお伺いしたいと思います。
○議長(浜田和子) 答弁を求めます。教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 斉藤議員の御質問3点、いただけたというふうに考えておりますが。
 まず、選択制の制服の導入については、これは教育長も先ほど答弁申し上げましたが、教育長は既に各学校にはそうした話もしておりまして、香南中学校を除きます3校につきましても決して消極的ではございませんでした。ただ、それぞれの学校の実態に応じた検討方法あるいは進め方があると思いますので、各学校長とも情報交換を引き続きしてまいりたいというふうに考えております。
 また、リユースにつきましては、先週12月2日に開催されました校長会におきましても教育長のほうが協力要請を指示をしておりますので、事務局としましても学校を通じた保護者への啓発がより進むように学校との連携を図ってまいりたいというふうに考えております。
 2つ目のWiBizへの申請状況の御質問でございますが、12月中、年内にはこの00000JAPAN推進委員会より災害用統一SSID事業者として承認がいただけるというふうにお聞きをしております。
 また、保護者の不安を払拭するための件でございますが、やはり教育委員会としても情報発信というのが弱いのではないかというふうに御指摘のとおり思っております。保護者への情報発信、それから周知の機会ということで、文書やホームページも活用した積極的な情報発信、啓発に努めてもいきたいというふうに考えております。あわせまして、各学校でもPTAと連携をしたPTA研修の実施とか、あるいは学校ぐるみでのルールづくりなどにも自発的に取組を進めていただければというふうに考えております。
 3点目のわんわんパトロールの件でございますが、このわんわんパトロールは当初から市内の動物病院の皆様にも御協力をいただきまして進めてまいりましたが、御提案のとおり県獣医師会にも御相談し、近隣の動物病院のほうにも御相談、御協力いただくように進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 情報政策課長。
○情報政策課長(竹村亜希子) 県下に00000JAPANの申請している自治体がほかにございますかという御質問でございますが、先ほど答弁のほうで申し上げました一般社団法人無線LANビジネス推進連絡会のホームページで12月7日現在、認定事業者として公開されておりますのは、高知県では四万十町役場だけでございます。以上でございます。
○議長(浜田和子) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 移住に関しましての情報発信につきましての御質問にお答えをいたします。
 情報発信につきましては、先ほども申しましたが、移住支援ポータルサイトのなんこく移住計画で仕事やお住まいなどについての情報発信をしております。斉藤議員が言われますとおり、移住を考える方にとりまして、移住の情報が的確に伝わりますよう情報発信を進めてまいりたいと考えております。
 また、SNSでの情報発信ということでございますけれども、現在インスタグラムとツイッターで南国市の紹介またイベント情報をお知らせをしております。インスタグラムにつきましては、移住支援サイトなんこく移住計画の中にもアイコンを置いておりますし、またスマートフォンであればアプリから平仮名で「なんこく」で、あと「移住計画」ということで検索をしていただければページにたどり着けるということになっております。また、11月に作成をいたしました南国市移住ガイドブックにおきましては、QRコードでこちらのほうへ御案内できるようにしております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 農業における経営開始当初というのは、どうしても資金の借入れ等の初期投資が必要となりますので、赤字となる場合が多いようでございますけれども、サポートハウスで就農することで、その初期投資による赤字を大きく減らすことができると考えております。経済的リスクの軽減を図ることで、本市での定着促進、また本市での就農の呼び込みにもつながる支援策であると考えております。
 また、本市の整備しているサポートハウスにつきましては、1,100平方メートルの環境制御機器フル装備のハウスとして整備をしておりまして、対象の品目としましては、本市の産地提案書にあるシシトウでの就農を想定し整備をしたものでございます。
 また、サポートハウスの利用期間といたしましては、基本的には2年間と考えておりますけれども、その2年間の間にサポートハウス活用による有利な支援と担い手育成総合支援協議会のサポートによって技術を磨きつつ実績を重ねて資金を蓄えていただき、2年後にはJAの園芸ハウス整備事業等の補助事業でのハウス整備により自立することを想定しております。
 また、シシトウにつきましては、市内生産者の平均反収としましては約7.3トンでございますので、平均単価がキロ1,000円程度といたしますと、10アール当たりの売上げとしては約770万円、所得率を25から30%としますと、農業所得としては200万円から230万円程度となります。現在は、環境制御機器の活用によりまして、新規就農者でも9トン以上を達成した方もおられますが、新規就農者は基本的に5年後の農業所得250万円以上の認定新規就農者となることを計画として目指していただいておりますので、担い手育成総合支援協議会としましても、その目標が達成できるような総合的な支援に取り組んでおります。
 また、農業次世代人材投資事業の経営開始型による支援を5年間受けることも可能でございますので、順調に行けばおおむね400万円程度の他産業と同等の収入が期待できるものと考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 斉藤喜美子議員。
○8番(斉藤喜美子) 各課御丁寧なお返事ありがとうございます。
 Wi−Fiの環境に関しましては、なかなか今後、高知県自体もちょっと出遅れている感じもございまして、そういう面での今回00000JAPANが南国市と四万十町か申請があるということで、これは四万十町に関しましては、実は高知県下で突出して町でのネット環境整備が進んでいるというお話を伺っております。また、こういうことに関しては、他市とか他自治体の学べるとこは学んでいただければいいと思いますし、専門的な分野に関しましては、やっぱり専門家の助言を受けるというほうが何事もスムーズにお話が進んでいくのではないかと思っております。
 今後もまた喫緊の課題であります南海トラフ地震対策や昨今の突然の水害、あと子供たちの教育や今後の農業、商業、観光振興、過疎地での孤立防止など、これはネットの環境というのが大きく関わってくるかと思いますので、行政として今後やはり重要なインフラ整備の一部になると思います。引き続き検証、実行をお願いしたいと思っております。私もちょっとこの分野に関してはまだまだ不勉強な部分もございます。けれども、この分野もしっかりと勉強させていただきながら、少しでも南国市に暮らす皆さんが不便や不安を感じないようにと願い、活動を続けていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
 今回は初めての質問ということで、拙い質問ばかりで御迷惑をおかけいたしました。お聞き苦しかったかと思いますけれども、御丁寧な御答弁を誠にありがとうございました。
 以上で私からの一般質問を終わります。