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検索結果 »  令和3年 第424回市議会定例会(開催日:2021/12/03) »

一般質問2日目(西川潔)

質問者:西川潔

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(浜田和子) 10番西川潔議員。
      〔10番 西川 潔議員発言席〕
○10番(西川 潔) 今議会での私の質問は、上倉・瓶岩地区の現状と課題いうことで、中山間の課題について質問をさせていただきます。
 唐突ですが、市長は長い行政経験がございますし、まず上倉・瓶岩地区の現状をどのように認識をされておられるのか、所見をお伺いをいたします。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 本市の面積の約47%を占める上倉地区、瓶岩地区におきましては、急速な勢いで人口減少と高齢化が進んでいるところでありまして、農業の担い手不足、地域コミュニティーの維持におきまして課題を抱えているというように思っております。この中山間地域におきまして、住民の皆様が安心して生活を続けていくため、これまで辺地に係る総合整備計画を策定しまして、市道・林道の改良や飲料水供給施設の整備・更新などを行ってきたところでございます。また、移動手段として、デマンド型乗合タクシーを導入しまして、通院・買物など、生活の足として御利用をいただいておるところでございます。
 今後とも、そのような地域の課題に向き合い対応してまいりたいと考えております。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 企画課長のほうには、中山間の課題等について、総合的な部署であるというふうに私思っておりますが、企画課長にも中山間の現状をどのように認識をしておられるのか、お伺いをいたします。
○議長(浜田和子) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 先ほど市長が申し上げましたとおり、人口減少と高齢化が、両地区においては大きな課題であると認識をしております。住民基本台帳への10月31日現在の記録での集計とはなりますけれども、人口は上倉・瓶岩地区の合計になりますけれども、1,134人となっておりまして、この10年で人口は16%減少をいたしております。また、人口に占める65歳以上の比率につきましては約47%となっておりまして、10年前から約10ポイント上昇しているという状況でございます。市全体におきましても、人口が約4.9%減少し、高齢化率につきましても約6.4ポイント上昇しておりますけれども、この両地区の状況は本市において特に厳しく、市といたしましても、集落機能の維持に住民の皆様とともに取り組む必要があるというふうに認識をしております。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 交通問題とか、様々な問題では企画のほうにお世話になっているわけですけれども、中山間の、もう市との中で一番関わりの深い農林水産課長にも所見をお聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 中山間地域では、農業生産を行っていく上でも立地的な条件や地域的な環境など、不利な面が多く、タケノコ、四方竹のような地域ならではの付加価値のある特産品も確かにございますが、鳥獣による被害なども年々大きくなっており、決して有利な条件下で生産に取り組める環境ではないことから、農業、林業含めて、中山間における次世代の担い手としても、減少傾向がより一層顕著であると認識をしております。
 そして、農地につきましては、四方竹、果樹などへの転換や、中山間地域等直接支払制度交付金による活動などによって守られている部分はありますが、平野部でも担い手不足が進み、耕作放棄地が大きな課題となっている中、中山間地域では、田畑はもちろん四方竹でも手入れが行き届かない圃場が多くなってきているとお聞きをしております。
 また、山林につきましては、森の工場に位置づけられているような地域では、森林組合による施業によって適正な管理というのが一定進められておりますが、集積に取り組めていない地域につきましては、現在、市で意向調査を進めているところで、詳細な実態まではまだつかめておりませんが、緊急に整備が必要な森林につきましては、市が森林環境譲与税を活用した森林整備に取り組むことも想定をしているという状況でございます。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 次に、2項目めのこの上倉・瓶岩地区の対策としての、課題解決の取組という項目に移るわけですけれども、本日、農業委員会の武市会長には、お忙しい中をおいでいただきましてありがとうございます。農業委員会の会長には、中山間の現状や暮らしを改めて認識をしていただき、農業、とりわけ農地政策に生かしてほしいと思い、出席をお願いをしました。質問は後ほどにさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
○議長(浜田和子) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午前11時49分 休憩
      ―――― ◇ ――――
      午後1時   再開
○副議長(岩松永治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。10番西川潔議員。
○10番(西川 潔) 引き続き質問をいたしますので、よろしくお願いをいたします。
 市長、企画課長、農林水産課長に瓶岩・上倉地区の現状認識ということを問うたわけですけれども、割合簡単に答弁もしていただいたというふうに思います。南国市の中山間と言っても、亀岩、小さい亀岩ですけど、それと宍崎、それからまた黒滝、随分と状況が違う。いまだに携帯電話の通じないところや、またテレビ電波が十分でなくて、テレビ本体よりもアンテナのほうに費用がかかるところ、また生活用水の問題等、様々に違いがあります。
 ここで、生活用水についての質問をいたします。農林水産課長のほうに答弁をいただきたいいうふうに思いますが、奈路の水道施設の経過、現状をまずお聞きをいたします。
○副議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 奈路地区の飲料水供給施設の整備につきましては、県の補助事業の活用によりまして整備を行う予定としております。計画といたしましては、令和4年度には、今年度、実施設計を行っている外山地区の改修工事を実施し、令和5年度から奈路地区の1か所目の実施設計を行い、令和6年度から工事を実施と、順次進めていく計画としております。奈路地区につきましては、できる限り早急な整備を目指したいとは考えておりますが、中山間の飲料水供給施設の整備につきましては、上水道のように常時安定した水量、水圧が確保されているわけではございませんので、その谷などの地域の水源の取水位置、水量、高低差、施設用地の確保など、現地を十分に確認をし、年間を通じて持続的に適正な水量が確保できるかどうかや、将来的な施設の維持管理面まで見据えて、総合的に解決できるような整備とするために、実施設計の段階から現地における精査が必要となってまいります。
 また、昨年度に発注した成合地区の工事につきましても、想定外の課題が発注後に複数出てきたことによって追加工事が発生し、現在も竣工ができていないという状況ともなっておりますので、現在のところは少し慎重な計画とさせていただいておりますが、今後の事業の進捗状況によりましては、前倒しでの実施も可能と考えておりますので、奈路地区の方々と協議を行いながら、早急な整備が実現できるよう努めてまいります。西川議員におかれましても、引き続きの御支援、御協力をお願いいたします。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 奈路地区からの生活用水の要望については、上水道を引いてもらいたいというようなことを含めて、20年近くにもなるわけです。現在のその施設改修、先ほど農林水産課長から4施設というような話が出ましたが、4施設それぞれどのような改修案というか、要望の内容が出ておるのか。個々の4つの施設改修をしても、水が不足をするだとか濁水だとか、様々な問題については基本的な解決にならないということで、私は後々に禍根を残さないようなことをする必要がある、というたら、やはり上水道を引くしかないのかなというふうには思ってます。そういうことをされても、これからの高齢者がどんどん出てきたときに、どのようにそこな維持をしていくのか、点検ですね。そのあたりも含めて、問題が必ず出てくるというふうには思っておりますが。私が今ここでお聞きするのは、4組合というのは、それぞれどのようなことをしていただきたいということで、もう決まってますか。それをお聞きをいたします。
○副議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 奈路地区の水道組合が4つございまして、それぞれに課題をいただいておりますけれども、基本的には濁りの除去というところで、ろ過槽の設置というところと、あと取水堰の改修というところが主な改修の要望となっております。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 要望の内容にもよりますけども、成合とか外山とかの問題もあるという話も出ましたが、この奈路地区の水道施設の改修というのは、私、聞き漏らしましたかも分かりませんが、いつその実施ができるというのも、少しお答えください。
○副議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 先ほどの答弁の中でお答えいたしましたけれども、現在計画をしておるのは、令和5年に実施設計を行って、令和6年度から工事に入っていくという予定でございます。それから順次進めていく計画としておりますけれども、現在、成合で実施しております同様の施設の改修工事ですけれども、なかなかやはり不安定な、谷の状況であるとか水量の問題とか、なかなか課題解決するのに時間がかかっておりまして、2年間かかってまだできていないという状況もございます。来年度も外山の改修工事に入るということで、それが予定どおりに行くかということも不安な部分もございますが、計画としては令和6年度から工事を実施していくという形で考えておりますし、来年度の外山の実施状況によっては、単年度ずつで進めていくっていうことも可能になるのではないかなと考えております。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 令和5年ということになると、再来年の計画、実施がその次、今までの経過と、それから今生活をされている方に対して、やはり取水口、濁りのろ過の装置というようなことになると、やはりもっと早くできないものかなというふうに思うんです。市長、その点については、もっと早くするようなことはできないものですか。
○副議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 計画を早くすることはできると思いますが、実際に担当している課のほうが、現場がとてもそこまで手が回らない状態というように聞いております。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) それほどこれおっこうな工事じゃないと思うんです。私、幾つかの取水口、谷川から水を一旦、貯水槽に受けて、それから分配しゆうわけですけども、ぜひそこな辺は、業者に委託をするようなことも含めて、再来年に計画をして、その先になる。ほかのところについてはまだその先になるというのは、とても私、待ち切れんと思うがです。ひとつその辺、ここでやれやれと言っても、なかなかそこではやるとも言えないと思いますけども、順次経過を見て、私もまた2年ほどの任期もございますので、折を見てまた質問をさせていただくということになります。
 次に、その奈路地区というのは、一定4施設の水源元から、谷川から引いて各家庭に分水をしているというようですけども、ほかの地域では、個人が沢の水を引いて生活用水に使っているというのがたくさんございまして、そこへの支援ですね。県の補助事業なんかについても、5所帯とか3所帯とか、やはりそこら辺の制約があると思うんですが。個人がいろいろ、沢の水の状態とか、やはり水ですので、水利権の問題等あって、それから家が離れてあるというようなこともあって、個人で生活用水を引っ張っているというのはたくさんあるわけですが、その方たちの支援というのを、常任委員会の中でも1度、この件についてはお願いしたこともございますけれども、そういう人たちへの何か支援というのは具体に考えてくれましたでしょうか。
○副議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 本市の約半分は中山間地域ということなんですけれども、中山間地域における人口減少というのは、また高齢化というのも、平野部以上に非常に顕著という状況でありますが、だからこそ、将来にわたって中山間地域に住み続けられる生活環境づくりというのは、大きな課題であると考えております。
 そして、中山間地域の飲料水供給施設につきましては、先ほど申し上げたように、県の補助事業の活用によって施設を整備していきたいというふうに考えておりますが、先ほど西川議員おっしゃられたように、3軒以上などの集落単位という要件がございますので。ただ地理的・地形的な条件によって、その要件での整備が難しい、小規模の施設整備に対する支援策の検討というところについても、県のほうに要望もさせていただいております。
 また、先月には、中谷地区の各戸で取水をされている現地のほうにも、私も参りまして、何か所か見せていただきました。西川議員の言われる課題につきましては十分認識をしております。ただ具体な策というところは、現在検討中ということでございまして、今申し上げられませんけれども、中山間地域の集落が今後も存続していくために、どのような支援ができるかということを検討してまいりたいと考えております。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 現在住んでいる方が引き続き住み続けられるように、支援をお願いしたいということと、この間も結婚を若い人がされました。ところが、水のために、ちょっと女房のほうがこんな水ではということで、まちのほうに出られました。そして、濁り水があるために、ろ過装置を自分でつけて、数十万円するろ過器を自分でつけているような家庭も。というのは、温水器など、電気設備がその泥のためにすぐに故障するようですね。そのようなこともされている家庭もございますし、高齢のために取水口管理が困難になってきて、少し工夫をしたような、そういうかちっとしたものを作っていただければ、そういう点検も楽になるがということもございます。
 それからまた、現在住んでいる人、また引き続き居住ができるように、また空き家活用事業にしろ、そういう移住される方についても、やはりそういう水の問題がきちっとできてないと、人を呼び込めないということにもなります。
 この間の話で、私ども、おんちゃん同士が話をした中で、雨が降ったら濁り水よと。風呂は泥の温泉じゃのう、今晩はと。もう真っ赤になるよ、少し日照りが続いた後に雨が降ると。ピアノに3,000万円か、図書館に何億円か、凸凹の道路よのう。まあちっと回してもろうてもかまんろうというふうな話が出ましたら、別のおんちゃんが言うことに、芸術や文化のことを同列にしよったら笑われるぞ。なかなか程度が高いです、そのおんちゃんらは。それもそうじゃけんど、何とかならんろうかにゃあ。このような会話は、偽りのない住民の本音でございますので、市長、このような会話を聞いて、この奈路の水道の問題や生活用水の個別の水道、その方たちへのことについてどのように思われますか。
○副議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 実際に生活されている方の感想ということで、非常に胸に迫る言葉であると思っております。そういった状況を少しでも早く改善させてあげたいなっていうようには思います。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) どうかよろしくお願いをいたしたいと思います。中山間の市単の事業でも、この間、決めた上限10万円だとか、中山間は15%の実質負担だとかというような事業もございますので、市の条例の中に。そういうものも何とか上手に使っていただいて、支援をお願いしたいというふうにも思います。
 次に、企画課長にお尋ねをいたします。
 買物難民、特に高齢者でございますけども、その状況と対策について、どのような取組をされておられるのかお聞きをいたします。
○副議長(岩松永治) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 買物難民ということでございますけれども、買物でお困りの方がこの地域内にどれくらいいるかという詳細なデータについては、今、持ち合わせておりませんけれども、運転免許証の返納者、また独居の高齢者なんかも増えてきておりますので、こうした買物にお困りの方っていうのは、これからも増えてくるというふうに考えております。
 今の対策といたしましては、マイカーなど移動手段をお持ちでない方の通院や買物などにつきまして、外出を可能とするデマンド型乗合タクシーを両地区全域で運行しておりまして、コミュニティバスへの乗換えによりまして、市中心部への日常生活における移動手段を確保をしておるところでございます。
 また、これ以外にも、福祉の施策として、これからこういう方に対してどういう支援ができていくかというところ、まだ具体的な施策についてはできておりませんけれども、一緒に検討していきたいというふうに考えております。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) その中山間の地域生活支援事業というのもあるんですね。で、移動販売、これ、一定、大型の量販店が利益が見込める集落までは入ってます、中山間も。そこにやっぱり協力をいただいて、市も一定の支援もして、もう少し奥の集落まで足を延ばしてもらうだとか、また生協との連携、このようなものもやっぱり具体に考えていただきたいなと。いつこのような質問をしても、こういうことに取り組んでみて、それがやっぱりいかざったとかという話が一回も出たことがないんです。次へ、これにこんなことを考えてますという話は出るんですが、やはり一回は具体なことに取り組んでいただきたいというふうに思います。これもまた仕組みづくりですね、そういう。そういうことにぜひ取り組んでいただきたいということをお願いをしておきます。
 次に、企画課長にデマンドの利用状況と改善策についてお伺いいたします。
○副議長(岩松永治) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) デマンド型乗合タクシーの利用状況につきましては、昨年度は、新型コロナウイルス感染症の影響もございまして減少いたしましたが、平成24年度の導入以降、利用者は増加をしております。平成30年度利用者数は484人、396便の利用がございました。令和元年度につきましては528人、422便の利用があっております。令和2年度につきましては、若干コロナの影響で減少となりましたが、477人の利用で412便となっております。
 また、運行につきましては、これまでも毎年のダイヤ改正の際の乗り継ぎの調整のほか、運賃の引下げ、また増便などの改善も行ってきたところでございます。西川議員からは、道の駅南国での路線バスへの接続についても御提案をいただいておりまして、さらにはほかの自治体の運行例の研究も含めまして、来年度の次期交通計画策定作業の中でしっかりと検討していきたいと考えております。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) このデマンドタクシーですけども、2つお願いをしたいんですが、1つは運行時間。朝、午前中出てきて午後に帰るっていう便です。私は、やはり学生や若い人が使用できるシステムをつくってもらいたい。というのも、通学をされている方が、中学生、高校生が夕方帰るときに、父親なり母親なりが迎えに来れないときに、領石から帰れる、また笠ノ川口から白木谷のほうに帰れるというようなことが必要だ。それから、まだ言うと、夕方、出てきて、高知から10時頃に着くバスがあるが、それから山に帰れるようなことを考える。使う人がいなくても、そういうものがあるんだということが、中山間に人を呼び込んだり定住させたりする一つの大きな、先にそのサービスを出しておく。どういうか、使わなかったら金が要らんしええしよね、別段構わんわけで、そういう先取りの施策というものを、何事にも考えていくというのが大事じゃないかというように思うんです。
 それと、もう一つは予約時間です。今、前日に予約をするというようなシステムになっちゅうと思うがです。ところが、高知市の土佐山なんかは、朝一番は前日ですが、その日は1時間前でええと。それから、交通の結節点なんかについても、土佐山なんかは、重倉の上がったところまで構んとか、高知の水際まで構んとかというように、幾つかの段階に分けちゅうわけです。南国市の場合は、公共交通がどこまで行っちゅうかっていう話も制度上では出てくるかと思うんです。なんで、山の人にしたら、逆にコミュニティバスがないほうが後免まで来れるよっていう話にもなるわけで、その辺の便数の問題もあると思うけんど、そういう交通の結節点で、この時間にはどこ行けるとか、さっき言うたように、若い者がどう使えるかっていうことが、若い者を残らす一つの施策だと思いますので、ぜひその辺、取り組んでいただきたい。課長は非常に真面目で、ほらもよう吹かんきに、真面目に答えますけんど、夢がないがですよ。いろいろ巡らして、こんなんにしたら喜ぶんじゃないかと、こんなふうな結節点を、道の駅にしたらええとか、あこに医大のタクシーがあるき、医大のタクシーに協力してもろうて、あこで待ちよったらええとか、あこなら道の駅が近いき、ちょっとお茶でも飲んできてできるじゃいかとかよね。若い者やったら、酒飲んだときに、タクシー代、代行使わずに、10時に領石着いたら家へ帰れるとか、高知から帰ったら、9時半が最終ですので、やっぱりそういうふうなことをちょっと考えていただきたい。少し、そこについて、所見をお願いします。
○副議長(岩松永治) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 西川議員が言われたように、いろんな生活の、今、高齢者を対象の路線という意味合いになっておりますので、いろんな公共交通の部分で、通学も含めて、生活に使いやすい交通にどうしていくかというところについては、いろんな、当然やり方もあると思いますので、そちらは検討させていただきたいと思います。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 早急にぜひ考えていただきたいと。そんなに金の要る話じゃないと思うがです。
 次に、また企画課長にお伺いをいたしますけれども、この中山間の集落の維持のために、何らかの取組を現在されておりますか。
○副議長(岩松永治) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 集落への支援につきましては、まず地域活性化に取り組まれる地域活性化のための自治活動団体の住民組織への支援を行っております。また、その活動の担い手となります人員を確保するという意味で、定住の、また移住施策についても、推進をしておるところでございます。
 また、このたび第4次の総合計画の後期基本計画におきましても、中山間地域における生活インフラ整備など、定住環境の維持、充実方針を新たに明記をしておりまして、集落活性化、また集落機能の維持に関する課題につきましては、庁内で連携して取り組んでまいりたいと考えております。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) やはりもっと具体な策をお願いをしたいと。第4次の総合計画の後期基本計画に集落の活性化・維持について、庁内を連携して取り組むとかというのは言われますが、今までも課題は同じようなものがあって、その課題がよけ進みゆうだけの話なんです、中山間で。課題はあんまり変わってないんです。ひどくなりゆうだけで。
 そこで、もう一つお聞きしますけども、そういう中で庁内が連携してどのような取組をしたのか。そんな話合いをされたのか、まずお聞きをいたします。
○副議長(岩松永治) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) まず、中山間地域対策につきましては、辺地に関わる総合整備計画ということを庁内の中で、それぞれの担当課での事業を取りまとめをして、その中で企画課のほうで取りまとめをして、優先順位をつけて事業を行っております。そういう意味での連携をして、取りまとめをしながら、中山間地域を、何を優先してやっていくかというところについては、企画課のほうでも調整させていただいて、連携をしていくということでございます。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) その件については、後ほど最後に少しまとめて市長のほうにも質問をいたしたいとも思いますけれども。
 次に、農林水産課長に、集落組織の交流会とかイベント等、農林水産課が所管でやっていましたいろんなイベントというものが、コロナ禍もあるんですけども、それ以前から随分と少なく、なくなっておりますが、原因と、今後の市の取組。具体なことを言えば、お米の学校だとか、黒滝の施設の餅つき、交流会、四方竹の加工体験だとか、様々なことを農林水産課が持って、地域の人とずっとやってまいりましたが、コロナ禍前から、ほとんどのそういうイベントがなくなってます。そこら辺について、集落の力がなくなったということもあろうと思いますけども、その原因と、今後どのようにやっていくかということについて、お答えください。
○副議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 本市の中山間地域におけるイベントについてということでございますが、農林水産課が事務局となっている市内中山間地域の主要な活動組織、関係機関等で構成をしている南国市中山間地域活性化推進協議会の活動によるものとしましては、現在、中谷桜まつり、白木谷たけのこ祭り、四方竹祭りなどがございます。また、JA南国市主催の米づくり親子セミナーなどもございますけれども、令和3年度につきましては、全て新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、開催を自粛しているという状況でございます。
 また、同協議会のイベントとして、黒滝自然館せいらんで黒滝グループとの交流イベントということで、餅つき体験交流イベントっていうのをしておりましたけれども、こちらにつきましては、地域の参加者の高齢化や体調不良などの理由によりまして、開催が難しくなっております。また、先ほど申し上げたイベントにつきましては、新型コロナウイルス感染症が収束した際には、ぜひ再開をしたい旨をお聞きをしております。しかし、今、地域を牽引されておるこの協議会の方々も、既に高齢の方が多いという状況でございますので、将来的に持続できるイベントの取り組み方についても検討を行いながら、南国市中山間地域活性化推進協議会の各組織と連携をし、魅力ある中山間地域としての活性化を目指す取組となるよう進めてまいりたいと考えております。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 確かに集落の力というのなくなってますけども、やっぱり少し仕掛けもしていただきたい。もうようやらんきと言うたらそのままやめるんじゃなしに、工夫をして、できることをしていく。そのことが集落のまた活性化にもつながりますので、ぜひ仕掛けをお願いをしたいというふうにも思います。
 次に、建設課長にお聞きをいたします。
 生活道の整備でございますけれども、道幅が狭いだとかガードレールをつけてもらいたい、舗装のひび割れ、段差、たくさんあるわけです。それから、山の場合には、認定された市道から自分で生活道、家までつけているわけですけれども、そこの支援等についてもお願いをしたいわけですが、建設課のほうにおいて、どのようにその部分についてやられるのか、お聞きをいたします。
○副議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(浜田秀志) 南国市北部の山間地域には、道幅も狭く見通しの悪い箇所や路面状態の悪い箇所はたくさん存在しています。また、近年は、大型車の通行の増大により、路面の損傷が激しくなっています。今まで建設課としては、地元からの要望書などにより、道路や水路など工事を行ってきておりますが、その言われている個人の家までということについては、一応、個人の入り口については公で工事とかはできないわけですが、赤線とかであれば、地域の要望なんかで対応できると思います。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) それこそ、そういう生活道というのが、もう山のほうではなくてはならないものですので、本当にそこの整備ということについては、今現在、道路補修員のような形で4名の方か5名の方が来られてますよね。あの人たちにもうパトロール員というような役割も含めて、どこがどんなふうに傷んじゅうかというようなことも含めて、点検をしていただきたい。お願いをしておきます。
 次に、農林水産課長に農林業への支援ということでお聞きをしますが、棚田の保存、維持というのは、これは水資源の涵養なんかも含めて非常に大切なことですけれども、現在の中山間での水稲の作付状況と今後の対策について、お聞かせください。
○副議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 南国市の水稲の植付け面積というところで言いますと、平成29年に1,400ヘクタールでありましたけれども、近年は、米価対策として主食用米からの転換に政策として取り組んでいることもありまして、令和2年度には1,370ヘクタールと減少しております。そして、中山間地域における水稲の生産というところですけれども、上倉・瓶岩地区だけのデータというものがございませんので、JA等への聞き取りということでお答えさせていただきますが、苗の注文数では直近5年間で30%以上の減少と、また戸数で見ますと40%以上の減少となっている状況でございます。
 また、中山間地域で生産したヒノヒカリ、にこまるなどのお米を使用する学校給食米につきましても、お米の買取り金額を一般のお米よりも高く設定しているにもかかわらず、近年では、中山間地域の圃場で生産できる担い手がいなくなったことで、国分川以北で生産したヒノヒカリなども含めて使用している状況となっておりますので、中山間地域における水稲の栽培は大きく減少している状況であると感じております。
 また、中山間地域での水稲栽培というものは、ほとんどの圃場が小さく棚田となっているということで、機械化が難しいということと、あと谷から引いている水の管理にも手間がかかるなど、難しい面が多く、自家消費のために地元で生産されている方はおられますが、高齢化等により、地域内でそれ以上の生産まで取り組める農家というのはなかなか見つからないということで、第3の担い手として、本市の耕作放棄地対策に取り組んでいる株式会社南国スタイルでも、地理的、条件的な面から、中山間地域まで担うことは難しいというのが実情となっております。
 また、このような状況への対策ということでございますが、まず集落の中で担い手がいない農地をどのように活用していくのか、集落営農のような仕組みづくりが必要なのかなど、様々な可能性につきまして皆さんで話し合うことが、その対応策として結びついてくるのではないかと考えます。集落営農のような、地域協働についての話合いというのは決して簡単ではないと思いますけれども、集落が合意形成に向けて取り組んでいくということであれば、市といたしましても、関係各課や県とも連携しながら支援をしてまいりたいと考えております。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 幾つか山の状況も話したいと思いますが、実は水稲の作付というのは、黒滝地区ではまずもうなくなったと。それから、遠郷、中屋敷、奈路の北部でもなくなったと。上倉でもなくなったと。中谷、上倉で10ヘクぐらいあった農地で、もう現在4戸が1ヘクタールぐらいやられているかと。奈路ではまだ少し残ってます。白木谷も、本当にもう僅かな、あんまり地形的にも水田として条件がええところじゃないですので、ほとんどもうなくなった状態で。で、西本議員に、同僚に聞いてみますと、瓶岩地区は、成合でも天行寺でも外山までもなくなったと。そのような状況なんです。これを守っていくっていうことになると、もう中山間の直接支払いで、2万円ぐらいですかな、補助で、多様な役割があるというようなことで支援がされてます。しかし、5俵ぐらいしか取れないところですので、学校給食米で高くしているって言いますけど、これは学校が買い付ける価格が高く買いゆうわけで、農家が米を高く売りゆうわけじゃないです。農協が同じ値段で、1俵1万円で買うて、教育委員会から1袋1,000円ですかね、30キロに。その支援がありゆうだけの話で、別段高くというのは少し語弊があって、流通の中で教育委員会が買うときには高くなっちゅうわけで。恐らく60キロが2万円ばあになっちゅう、倍ばあになっちゅうと思うんですけども。ということなわけで、ほんで、実際、今、中山間で米を取れるときに、5俵取れて10万円ですか。いや、10万円じゃないわ、5万円よ。5万円で、その再生産費というのは、10万円の収穫に反当当たり20万円から要るというのが試算の中で出てます。そのような中で、今、農地への愛着を持って作られゆう人がいますけども、とても続くもんじゃないんです。多様な役割があるっていうことで国が金を出すなら、やっぱり中山間の者に、農地にそういうしっかりとした補助をしていくということがなければ、機械化もなかなかできないし、なかなか難しいところに来ているというふうに思う。そこで5万円を補助しろ、10万円を補助しろというのもなかなか無理な話だと思いますので、実情はそういうところをしっかり踏まえていただきたいということです。
 次に、四方竹の生産状況について、ここ数年の、どのような傾向にあるのかお聞きをいたします。
○副議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 四方竹につきましては、全国への販売としましては、最終的にはJA高知県、旧の園芸連を通しての販売となっておりますが、本市の四方竹生産組合のJAへの出荷というのは、加工してパッキングした状態での出荷となっておりまして、加工調整していないものをそのまま受け入れる体制とはなっておりません。一方で、土佐山の七ツ渕生産組合や夢産地とさやま開発公社が加工調整なしでも引受けされているということで、そちらへ出荷されているという方もおられるようでございます。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 南国市での生産という推移は、どのような推移ですか。
○副議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 四方竹の生産状況の比較というところでございますけれども、環境や気候、台風や鳥獣被害の影響というものを大きく受ける品目でもありまして、年ごとの出荷量、出荷額の推移というのが、そのまま生産者数の増減に結びついてくるものとは言えないわけですけれども、県からいただいた情報では、高知市の出荷額としては、先ほどの土佐山のほうですけれども、ここ数年の推移としては大きな増加とはなっていないと。どちらかといえば微減傾向ということでございます。本市におきましては、JA出荷の生産者数としては減少しておりますけれども、その一方で、生産量を増やしたい方に対する雇用への支援などの増産への取組、また販売単価の向上に向けても、四方竹生産組合とともに取り組んだ成果として、販売額は向上しているということでございます。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 販売額が向上しているということで、少しよかったというふうにも思うんですが、実はこれは内容を見てみますと、西本議員の話も聞きますと、やはり何年か前にやられた台風の痕が少し持ち直いたかなというところもありますし、それに問題は、現在そういう形が、微増の状態があるというのも、実は私のもともとの出身の集落で、昔は5所帯ほどがJAへ出荷をしてました、四方竹を。で、それが3軒になり、現在は1戸になってます。じゃあ、やめた4戸の四方竹については、土佐山のほうの加工場へお願いをしゆうこともあるんですが、実は現在やられている1戸の方、奈路でやられる3戸の方に土地を借ってもらうとか、それからその四方竹畑を当たってもらうというようなことで、何とかその放置竹林をなくさないようなということで、その部分をカバーをしてもらってるんです。ところが、今後、その受け手の方でももう後継者がいないわけで、もう5年もすればどのようになるのかなというのが心配なわけで、やはりここで、白木谷も夢産地があるんですけども、同じような状況にあると思うんです。今、そこな手だてをしておかないと、四方竹の生産加工というところで取組をしておかないと、5年後には、恐らく現在からのものが半減をするというような、生産者自体がもういなくなるわけですから、そこな手だてをどのように考えるかというところが非常にポイントになってくるわけです。そこら辺について、農林水産課ではどのように考えておられますか。
○副議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) なかなか加工のほうを取り組める農家も少なくなってきたというお話でございますが、JAのほうでは、以前、孟宗竹、四方竹などのタケノコ生産の集約化に向けて取り組んだという経緯がございますけれども、収穫から加工まで含めた生産体制としている農家も多かったことなどから、なかなか稼働率が上がらず、その施設も既に、現在耐用年数を超えているという状況でございます。しかし、世代も変わり、高齢化や個人の施設の老朽化などによりまして、加工ができなくなった農家が増えてきたということで、そのような加工まで含めた受入れ体制も必要になってきているのだと思っております。そのような状況の中で、対策として考えられるのは、販売と生産の間を埋める仕組みづくり、組織づくりではないかと考えます。白木谷夢ファクトリーのような四方竹、タケノコなどの生産を中心とした組織化や、また先ほど申し上げたような稲作なども含めた、集落の農業担い手として、集落営農のような地域で助け合う仕組みが必要になってきているのではないかと思います。組織化をすれば、基幹となる施設の整備や機械の購入などへの有利な支援も受けられますので、まずは四方竹の加工についてだけでも、5年後、10年後を考えていただくための情報提供や、その機会づくりから、関係機関、連携して取り組みたいと考えておりますので、西川議員におかれましても御支援、御協力をいただければと思っております。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 市長も、先ほどの私と課長との問答で、一定把握、認識をしていただいたと思いますが、ぜひ農協のほうにも働きかけて、土佐山のほうで四方竹、七ツ渕のほうは共同加工やってるんです。私も昔の出身の集落も、5軒が1軒になって、4軒はもう土佐山のほうに持っていって買うてもらいゆうというのが現状でして、そういう仕組みをつくると、まだまだ年がいってもできる作業もあるわけで、南国市も仕組みをつくれば、一定そういう生産量を減らさずに済むと。特産物ですので、ぜひそのことにも尽力をしていただきたいということをお願いをいたしておきます。
 ちょっと時間の問題もありまして、道の駅の活用についても企画や農林水産課長にお聞きをしたい思いますけども、これは山村振興事業ですかね。それで建てられた施設です。ぜひあこの道の駅を活用して、中山間の振興というものに生かしていただきたいということで、ここちょっと端折りたいというふうに思います。
 次に、農業委員会会長にお聞きをいたします。
 拡大一途の耕作放棄農地、管理をようしなくなった農地が、もう中山間にたくさん出ているわけですが、これをどのように考えているのか。農地として管理せよか、そこら辺の打開策も含めて、お聞きをいたします。
○副議長(岩松永治) 農業委員会会長。
○農業委員会会長(武市憲雄) お答えをいたします。
 遊休農地につきましては、毎年実施しております農地パトロールによる農地の利用状況を確認しております。近年、ドローンを活用し始めまして、今まで確認ができなかった地域、農地についても確認しやすくなりました。遊休農地が多く確認されるようになりましたが、確認した遊休農地の全ての所有者に対して、農地の利用意向調査を実施をしております。自ら管理するのか、農業公社や委員会を通じて売りたいとか貸したいなど、意向を確認しております。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) なかなか公社を通じても、スタイルも先ほど言いましたように、まず受けれんろうというような農地でございますので、買手も売手も借手もないというところでございます。前にもお願いをしたことがございまして、そのような農地については、水資源の涵養も含めて、針葉樹だけじゃなしに広葉樹を植えていくようなことも、指導もしていただきたいというようなことを、会長がおられたときに、私、言ったかみょうに、それは定かでないですけども、私、ここでお願いしたこともございますが、そのような実績はありますか。
○副議長(岩松永治) 農業委員会会長。
○農業委員会会長(武市憲雄) 中山間地域においてのことでございますが、農地を、用材林地とする目的で苗木を植える行為については、転用申請をしていただくことになります。この数年、中山間地域での農地に植林したいという相談は寄せられたことがありません。西川議員がおっしゃるように、集落に近い山林は、里山に代表されるような植物の多様性があってもよいではないかと思っております。相談があったときには、所有者の意向も踏まえ、広葉樹も植えることも一つの選択肢と考えております。今後の取組にも考えていきたいと思っております。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) よろしくお願いします。
 下限面積のことですが、さらなる緩和を考えていただきたいというところでお聞きをしますけれども、空き家活用事業については、下限面積がなくに農地を持てると、空き家に付随した、持てるということになってますが、この根拠は何ですか。
○副議長(岩松永治) 農業委員会会長。
○農業委員会会長(武市憲雄) 空き家に付随する農地の下限面積を0.01アールにしたのは、南国市では、農地法施行規則第17条第2項の規定により、現在、耕作の目的に供されておらず、かつ引き続き耕作の目的に供されてないと見込まれる農地やその適正な利用上、必要がある農地である周辺の農地に、農業上の効率的かつ総合的な利用の確保して支障を生じるおそれのない空き家バンクに登録された農地について、令和3年8月から別段の下限面積を0.01アールとすることとしております。これにより、現在の下限面積要件によらず、農地とセットで空き家を取得することができ、農地を切り離しての住宅のみが新たな所有者に移り、農地が管理されなくなってしまうのも防止につながっていると思います。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 私がお聞きしたのは、中山間地の非農家の方が、新たな住宅を取得して、農地に転用して、あこは届出制度ですので、都市計画区域外ですので、建てた、残置の農地が取得できない。また、外から中山間地に家を建てた方、その人も同様、そこに残置の農地があっても取得できない。先ほどの空き家活用事業での状態と全く条件同じやないですか。私がお願いしたいのは、つべるわけじゃないんですので、つまりさらなる緩和をして、そういうところを生かしていただきたいと。中山間地に、そういうところに来られた人が、やっぱり豊かな生活ができるように、少しハードルをどんどんどんどん下げて、作れる人に渡すべきところへ来ちゃあせんかやというところを言いゆうところです。ぜひそれをお願いしたいですが、少しそのことについてお答えをいただきたいと思います。
○副議長(岩松永治) 農業委員会会長。
○農業委員会会長(武市憲雄) 中山間地域の実情に合った別段の下限面積につきましては、農地法施行規則第17条第2項の規定により、別段の下限面積が10アールを下回ることも可能であるということでございます。中山間地域の農業者の声をお聞きしていく中、毎年5月の定例総会で別段の下限面積の設定についても検討してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) いや、少し、私よう分からんですけんど、10アール未満でも持てるということでいいですか。
○副議長(岩松永治) 農業委員会会長。
○農業委員会会長(武市憲雄) 先ほども言いましたように、農業者の御意見も聞きながら、5月の定例総会で決断しますので、10アール未満でもということもありますので、よろしくお願いします。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) いや、現在10アール以下でも農地を取得することはできるということですか。
○副議長(岩松永治) 農業委員会会長。
○農業委員会会長(武市憲雄) 現在は30アールです。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) そうでしょう。私、ちょっと障害があるがです。その辺、よう聞かんがです、どういても。すいません。さらなる緩和をひとつよろしくお願いをいたします。
 次に、人口定着のための施策ということでお聞きをしますが、学校は地域の存続の核になるわけで、児童や教育を人口定着ということに結びつけるというのも少し無理があるというか、気の毒なところもあるんですけども。実際、学校がなくなるともう大変な状況に地域がなるわけでして、特認校の存続と、教育面からの特認校の評価、やっぱりアピールしていただかにゃいかんと思いますので、そのことについて。また、評価、心配をする点、ございましたらその点と、併せてその部分についてどのような施策をせられているのかということも含めて、お聞きをいたします。
○副議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) 奈路小学校は、平成12年度に小規模特認校制度を導入いたしまして、本年度で22年目を迎えております。白木谷小学校は23年度に導入いたしましたので、11年目を迎えております。この間、両校とも、ほとんど途切れることなく本制度を利用した入学生を迎えております。奈路小学校では、22年間で延べ66人、白木谷小学校は11年間で延べ31人がこの制度を利用しております。私は北陵中学校にも勤務しておりましたので、両校をこれまで見てきまして、一貫して申し上げてきたのは、両校を卒業した生徒については、小規模校の卒業をもってデメリットを感じるようなことは全くなく、しっかりとした学力、また社会性を身につけているものと実感しております。これも地域の方々とともにつくり上げていただいた特色ある学校づくりのたまものであるというふうに感じております。
 こういったこれまでの取組も含めまして、現在、これからの教育・保育を考える会におきまして、小規模校の今後の在り方についても審議を行っていただいておりますので、その答申を得て、今後の南国市の教育の中・長期計画を策定する予定でございます。小規模校への継続したニーズがある以上、本制度を継続していきながら、両校がますます発展できるように、教育委員会としてもしっかりサポートをしていきたいというふうに考えております。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 存続ということで、私も地域の者も大変安心をいたしております。どうかよろしくお願いしたいと思います。
 また、私も実は奈路小学校で複式学級で育ちまして、私ごとですけども、先ほども言いましたように、どうも人前で非常に緊張する、それからのぼせ上がったり、それから聴覚の情報処理障害というものでしょう。人がわわっと言うときにはなかなか聞き取れないというようなものが自分自身持ってまして。それから一定の、10人ぐらいを限度に、人がいろんな意見言うとなかなかまとめられないというようなことがございまして、どういうのが原因かなと思ったときに、これがやっぱり教室におった友達の人数が、そこの辺にあるんじゃないかというようなことも、自分がそんなことを思うときがあります。小規模校で集団での生徒とのそこな溝を埋めるというようなことも、ひとつ考えていただきたいことをお願いをいたしておきます。
 次に、空き家対策の効果と今後の計画についてお聞きをいたします。
○副議長(岩松永治) 住宅課長。
○住宅課長(山崎伸二) 空き家対策の状況と今後の方策ですけれども、上倉・瓶岩地区につきましては、空き家活用住宅のほうを整備させてもらってます。空き家活用住宅と言いますと、空き家の所有者の方から10年間、市が定期借家してリフォームした後、南国市への移住者や子育て世帯等へ転貸する住宅なんですけれども、こちらのほうが、今年の11月に完成した1戸を含め、今現在10戸整備しております。入居者としましては、今年の11月末時点で9世帯25人の方に入居していただいておりまして、これまで延べ12世帯35人の方に入居していただいております。
 今後の予定としましては、この11月に完成した八京地区1戸につきまして、年度内に募集を開始して、また来年度には比江地区のほうを1戸整備できるように計画を進めているところでございます。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 空き家対策は、学校とかいろんな条件のようなものがやっぱりないと、どこでもやっても入居者がいないということにもなろうかと思うのが、南国市の場合、具体的にどこの辺まで空き家活用事業、これはやるつもりですか。地域的に。
○副議長(岩松永治) 住宅課長。
○住宅課長(山崎伸二) 地域的にどこまでという線は具体的にはないんですけども、一応空き家活用住宅につきましては、移住者や子育て世帯の入居を考えておりますので、移住者のニーズや地元からの要望を踏まえ、移住の効果が見込める場所にある空き家を整備することになるかと考えております。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) やっぱりこれをやる場合も、子供のいる、そういう移住者がおるときには、小中学校の子供がおる場合には、やはり通学の手段をどういうふうに支援をするかというようなこともきちっと初めに決めて、そういう空き家改修に入るということも必要やと思うんです。そこは、また後にも触れますけど、やっぱり市の中できちっと協議をして、空き家活用事業よというようなことではなしに、やはりまとめた、その状況の中でやっていかなければ、後でそこへ行くと学校への手段は、送迎やりますよとかというようなところをきちっと決めちょく必要があると思うんです。その辺も含めてやっていただきたいということをお願いいたしておきます。
 次に、市営住宅の新設についてと家賃です。
 前にも少し話したんですが、奈路の予定地への新設のことや、家賃が収入に従って上がっていくもんですから、そこら辺の改善はできないかというようなことも言ったわけですが、その辺についてお答えください。
○副議長(岩松永治) 住宅課長。
○住宅課長(山崎伸二) 西川議員さんおっしゃられました奈路地区への整備とかですけども、以前、白木谷地区や奈路地区で市営住宅の整備を進めてまいったという経緯がございます。市営住宅建設に係る国の補助率が2分の1、国からの配分が要望額の2分の1ということで、事業費全体で4分の1となり、市の財政的な負担が大きいということから、白木谷地区への市営住宅の整備は一旦中断し、国・県、合わせて4分の3の補助がある空き家活用住宅促進事業による整備を進めること、奈路地区への整備については状況を見ながら検討することとなった経緯がございます。
 また、家賃につきましては、今現在整備している市営住宅、公営住宅や改良住宅になりますけども、これは家賃は応能益家賃となっております。このため、市営住宅の築年数や立地場所、入居者世帯の収入が影響することになります。入居者世帯の収入が増加すれば、収入に応じて家賃のほうも上がるということになっております。以上です。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 次に、中山間の防災対策。すいません、瓶岩体育館へ橋がつくということになってますが、あそこの施設の活用について、危機管理課長にどのように、避難施設としてどうしていくのかとか含めて、お答えください。
○副議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 瓶岩体育館におきましては、現状では、大雨等の際には河川の増水により孤立するリスクがございますので、風水害の際には避難所として事前の開設はしておりません。ただし、今後新たな橋を架けることにより、孤立のリスクが解消できるようでございましたら、風水害の際にも事前に開設する避難所として活用する予定でございます。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 細かに言うと、瓶岩の中でどこが避難してくるのかなとかというようなこともあるんですが、ここで私がお願いしたいのは、あそこの施設に橋が架かると、あれから奥、奈路、中谷とか黒滝、そこな方たちが、あそこに帰る途中に避難というか、山のほうへ帰ったら危険なところがいっぱいございますので、ぜひそういうことにも使えるような施設にしていただきたいと、そのことを考えていただきたいということをお願いをいたしておきます。
 次に、企画課長にお願いいたします。
 高知県が実施をします集落調査、これについての調査の意図について御説明ください。
○副議長(岩松永治) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 本年度、高知県が実施します集落実態調査につきましては、中山間地域の50世帯未満の集落を対象としまして、聞き取り調査とアンケート調査が実施をされます。本市におきましては、19集落で調査が実施をされます。調査の目的といたしましては、地域の実情や住民意識等について、平成23年度の前回調査からの経年変化の把握、またこれまで10年間の中山間対策の取組の検証、また中山間地域の新たな課題やニーズの抽出とそれに対応する新たな中山間対策の施策づくりに活用するものでございます。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) その調査結果に基づいて、市はどのようなことをするのか、考えているのかをお聞きをいたします。
○副議長(岩松永治) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) この調査結果につきましては、令和4年4月に高知県より公表される予定となっております。今回の調査につきましては、移住・定住に向けた空き家確保、2つ目としまして、移動手段の課題、自家用車以外の代替手段をどうするかというようなこと、また3つ目に、デジタル技術の活用分野など、前回、23年の調査からは内容を拡充をして実施をされるということになっております。これらの結果を踏まえまして、県との連携をして、今後の中山間対策の施策づくりに生かしていきたいと。
 本市の取組ということでございますけれども、コロナ禍でなかなか地域にも入れてないという状況でございますので、この結果も公表されて、一定の結果も地域のほうにお示しした中で、また話合いのほうもして、これからの生活支援でありますとか、人的支援の在り方につきまして、地域のほうとお話をしたいというふうに考えております。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 調査も必要ですし、そりゃあ要るでしょう。しかし、私が思うには、課題や中山間に必要な施策というのは、一定もう分かっていると。平成24年にも調査やってますよね。またひどくなったという、恐らく調査結果が出ると、私思うんです。新たなことというのはひどくなったということなんです。調査に頼るっていうのは、私、策がないから調査ばっかりするんじゃないかなというふうに思うんです。策がないというか、できないというか、含めて。調査に終わるというのが、調査の末にまた何もしないというふうになるんやないかというのを心配しているわけですけれども、調査自体が施策ですということを思うんです。私はそんなことで終わるんだと。中山間に人を呼び寄せて定着させるということは、先ほど言うたように、若い人にアピールできる施策をどういうふうに出していくかということで、その空き家活用事業でも、さっき言いました通学の足の問題だとか、デマンドの運行も利用しやすいようなものをする。生活用水の当然改善もそうですし、携帯電話やテレビの受信、そのようなものも必要ですし、道路の改良も必要なんです。
 そこで、隣接している土佐山地区、私のおった集落とすぐ直近ですので、よく向こうの施策が見えるんです。そうすると、土佐山には公営住宅が48戸あるんです。これも高知市内の入居率よりももっと人気が高いと。様々なことを、どういいますか、各課横断できちっと施策を進めているというところで、南国市との違いは、さっき言ったように、総合的な施策が推進できるような行政の機関があるわけです。土佐山地区に地域振興課というものを置いて対策に当たっている。人口もちょうど同じぐらい、1,000人なんです、土佐山は。面積も、上倉・瓶岩、合わいたところと、10ヘク、50平方、60平方、ちょっと南国が広いですけども。そこで保育所はある、老健施設はある、四方竹の加工場はある、ユズの加工場はある、スーパーはある、もう全然違うし、それから生活道等についての整備も随分と差があるし、作業道路等についても差があります。高知市との合併の際に、一定の約束をしたようなこともあろうかとも思うんですが、あまりにも交流があるし、縁戚もあるわけで、違いが見える。
 そこで、やっぱり南国市でも、ひとつこの地域振興課のような、中山間対策を総合的にマネジメントができるような、課とは言いませんでも係、専任の職員を置いて、やっぱり取り組むべき。これ、私、四、五年前の議会でもお願いをしたんですが、橋詰市長のときか、平山市長になられてからか妙に分かりませんけども、お願いをしたんです、そのことを。そうでないと、どうも個々にやられるとうまいこといかんじゃないのかなと、縦割りは。そのことについて、市長のほうから、私やっていただけるのか、そのことについて少し答弁をお願いいたします。
○副議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 土佐山の例を今教えていただいたところでございます。もちろん高知市に合併したっていうことで、まだ合併して10年ぐらいですか、十数年ぐらいですので、そういった土佐山村という組織が継続してきているというところもあろうかと思います。南国市の場合は、今、それぞれの中山間対策は各課各課で、先ほど言っていただきました課題、それぞれ担当課が対応しているところでございますが、確かに情報共有っていうところがなされてないなというのは、御指摘いただいてすごく思うところです。その横の連携、こういったことをやるについてほかの対策、公共交通とか水の問題とか、そういったことがどのようにトータルで整備していくかっていうようなすり合わせ、情報共有、そちらがなされてないということは痛感しておりますので、そういった形が取れるような形を、企画課が今窓口になってますけど、企画課とそこの機構の話にもなりますので、ちょっと考えていきたいなと思います。
 今実際、昨日、西山議員からの質問もありましたけど、目標人数十数名上回っているような、大型プロジェクトもやっているような状態です。その中でどういった形が取れるのか、横の連携が取れるような形、例えばプロジェクトチームで1回課題を持ち合って、それで共有化して、このことについてどう解決していくかというような議論を進めていくということも一つの方法かなと思ったりもしますので、そういったことを考えていきたいと思います。
○副議長(岩松永治) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 1つ、南国市の中での上倉・瓶岩をどうするかということは、日本の中の高知をどうするかと同じことでございます。南国市の中で上倉・瓶岩がきっちり守れていくなら、南国市は大丈夫だということになりますので、ぜひよろしくお願いをいたします。