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検索結果 »  平成20年 第330回市議会定例会(開催日:2008/03/07) »

一般質問 3日目(小笠原治幸)

質問者:小笠原治幸

答弁者:市長、関係課長


○議長(西山八郎君) 8番小笠原治幸君。
      〔8番 小笠原治幸君登壇〕
○8番(小笠原治幸君) 通告に従いまして質問をさせていただきます。
 初めての登壇でございますので、皆様またこの議場に対しまして一言ごあいさつを申させていただきます。
 市制が施行されまして49年、来年は記念すべき50年でございます。この議場でたくさんの先輩議員の皆様が質問をされ、また活躍をされてきました。この先輩議員の皆様の思いを受けまして、また先輩議員の皆様に今まで培ってこられましたことに心より敬意を表し、また私自身これから先この議員という使命感を持ち、議員の定義に沿い、また品位品格を備えてこれからの議員活動を頑張ってまいりたいと思っております。どうかよろしくお願いをいたします。
 質問でございますが、私の質問は4点ございますが、さきの選挙戦で市民の皆様方に訴えてまいりましたことを中心に質問をさせていただくわけでございますが、1点目は農業の活性化でございます。
 農業の活性化については、これから必要な集落営農、そして農地・水・環境保全向上対策事業につきましては、現在活動されておりますので、非常に大事なすばらしい事業ですので、ぜひ継続していただきたいという意味で今回質問をさせていただくんですけど、2点目の市民参画型行政については、これも市民の方に選挙戦で訴えてきたんですが、後で詳しく内容で触れますが、いわゆる団塊の世代の皆さんが大量に退職をされ、そういう方の今まで培った経験、知識をさらに社会の中で活躍できないかという、そういう思いがあるわけであります。3点目の市民活性化でございますが、国分川と後免町の活性化について日ごろのたくさんの方にお会いした中でのお話もありますので、そういう点と、また花博が現在、花・人・土佐であい博がございますが、そういう点もちょっと触れて、4点目の条例の提案でございますが、今南国市にそういう寄附条例とかそういうのがございませんので、これからの南国市に必要な非常に大事なことになろうかと思いますので、その点について質問をさせていただきます。
 それでは、早速質問の方へ入らせていただきます。
 1点目は、農業の活性化について。
 私は農業経営に30年間携わってまいりました関係で、農業に対しまして熱い思いを持っております。農業は時代の変化に対応しながら、その歴史に伝統、文化をはぐくんでまいりました。
 しかしながら、日本の食糧事情は変わり、自給率は39%にまで下がり、将来に不安を感じるわけでございます。現在石油は高騰、米価は安く、農業は大変厳しい時代です。しかし、世界の人口は64億から2045年には95億になろうと推測され、食糧事情、経済状況は変わり、大変な時代が来ると思われます。今現在しなければいけないことは何でしょう。まずは農業が継続できることです。継続には後継者不足、高齢化、農地、経済状況と問題は多く大変でございますが、また南国市における昭和55年当時には、1,038戸の専業農家がありました。現在は600戸余りで、さらに10年後には400戸を切ろうとしております。現在国の施策で食料・農業・農村基本計画に基づき認定農業者、担い手を重点的に支援をしていこうという施策が19年度から始まり、南国市でも現在282名の認定農業者がいます。この認定農業者が南国市の農業を背負っていくわけです。ことし1月24日、25日には、南国市で第9回高知県の認定農業者のサミットが行われました。会場には200名を超える関係者が集い、農業の発展を願いました。園芸連の専務広田氏により高知県園芸農業の魅力と担い手への期待について講演が行われ、またパネルディスカッションでは、南国土佐の農業の魅力を探るをテーマに熱心に討論され、また地産地消の会女性グループにより地元の食材を使った自慢の料理を参加者に振る舞い、南国市の特色を出したすばらしいサミットが行われました。この認定農業者が南国市の農業をいかに発展させていくかが重要なわけでございます。農家が一台一台農機具を買う時代はもう終わったかもわかりません。これからは集落でリーダーが集落をまとめ、農業発展をしていく組織をつくらなければなりません。高知県の尾崎知事からも高知型集落営農を打ち出しております。そこで、南国市における集落営農についての方向性をお伺いいたします。
 次に、農地・水・環境保全向上対策事業の継続についてお伺いをいたします。
 現在、南国市で30の集落でこの事業に取り組まれております。この目的は、集落内の農地、農業用水等の資源や環境保全と質的向上を図り、活動を円滑に実施する事業です。平成19年度から始まり、24年3月までの事業でございます。現在各集落で水路、農道の補修に、また清掃、景観形成の改善に取り組んでおるわけでございます。この事業は集落にとって非常にありがたい事業で、今まで直せなかった水路、農道、景観を集落の人々が力を合わせ、協力し合い、集落をよくし、将来へ続けようと活動をしております。
 また、将来は高齢化により集落の維持が困難な時代が来るわけでございますが、この農地・水・環境保全向上対策事業により集落の整備、人と人の輪を持って将来へつながなくてはなりません。この事業は5年間に限られておりますが、5年間とは言わず、さらに先へ引き延ばしをお願いしたいわけでございます。県から国へ事業の計画が盛り上がる要請をこれから南国市としてよろしくお願いをいたします。
 2問目の質問に入ります。
 市民参画型行政の方向性ですが、これからの時代は人と人が助け合い力を合わせ、支え合って生きていかなければなりません。南国市のマスタープランの基本は、市民と築く「地域の協働のまちづくり」とあります。この計画は5つの基本施策から成り、「地域協働」、「快適環境」、「健康福祉」、「文化交流」、「産業拠点のまちづくり」とあり、この5つの施策により南国市の発展を計画しておるわけでございますが、市民の皆様に行政に参画していただき、ともに力を合わさなければこの計画は進展しないわけでございます。そのためには、市民の皆様に行政に参画を促進できる環境づくりをしなければなりません。市長も市民との協働のまちづくりをしていくことが、これからの南国市において大事な部分だと言われております。これは市長がよくおっしゃる優しさにつながっていくのではないかと思っとります。現在、市内の各地にそれぞれ公民館があり活動をしております。この公民館活動が行政と力を合わすことができないでしょうか。
 また、現在団塊の世代の皆さんがたくさん退職をされ、第二の人生をどのように過ごしていこうかと考えている人も多いでしょう。この団塊の世代の培った知識や経験をさらに社会に生かせないものでしょうか。そこで、私が申し上げました内容を踏まえて、市民が行政にどのように参画できる方法があるか、方向性をお聞きしたいわけでございます。
 3問目の質問に入ります。
 南国市の活性化についてでございます。
 西原議員の国分川の風景街道、また徳久議員の中心市街地の活性化について質問がありました。この同じ質問が共有できましたことをうれしく思い、さらに活性化に続けていければと思っております。
 まず、後免町の活性化ですが、「ハガキでごめんなさい」、全国からことしは1,837通の応募があり、千葉県の方が表彰され南国市に御招待をされたようです。この後免町をさらに全国にアピールすることにより後免町の活性化ができないかという提案でございます。徳久議員からもお話がございましたが、後免町にごめんなさい神社もしくはごめんなさい地蔵、さらにありがとう神社・地蔵をつくり、県内外から多くの人が集まり、後免町の活性化ができないでしょうか。
 また、後免町から南へ新川の管渠工事が始まりますが、上にできた広場を関連した市民の憩いの場所に利用できないかとも思っております。
 次に、国分川河川敷の美化についてでございます。
 間もなく桜の花が咲こうとしております。西原議員も日本風景街道でお話がございました。現在、国分寺前から上流へ地元のさくら会の人たちによって桜の植栽が始まっております。この地域はまほろばの里で、地蔵渡し、貫之邸の跡、国府町と非常に風光明媚、山水、風水よくすばらしい場所です。国分川に沿って長い桜並木ができれば、南国市の名所、市民の憩いの場所、さらに観光にもつながるのではないでしょうか。世界で最も桜を愛しているのは日本人だと言われております。桜の品種もそういうこともあり、日本が最も多く340種類も超える品種がございます。桜の花というのは、春ばかりではなくて、真夏の8月、9月を除けば年じゅう咲く品種がございます。そこで、国分川沿いにいろんな品種をたくさん植え、市民の憩いの場所になれるように行政の方からも支援できればと思っております。
 次に、花・人・土佐であい博でございますが、この3月から始まり来年2月1日まで開催され、県内各地でおもてなしの心で高知県の自然、歴史、文化に触れてもらい、花と出会い、人と出会い、土佐流のおもてなしに出会うイベントでございます。つい最近ははりまや橋のアーケードで土佐の「おきゃく」が行われました。非常に好評だったようです。南国市でも南国市流のおもてなしで、花・人・土佐であい博に参加してはどうでしょうか。この点につきまして具体的な計画があればお聞かせをお願いしたいと思います。
 4点目の質問に入ります。
 条例提案についてでございますが、南国市に寄附条例を初めとし、寄附を促進するための提言でございます。
 全国で1,800自治体がある中、長野県泰阜村を初めとし、2008年1月現在で32の自治体が取り組んでおります。寄附は地元市民に限らず、全国どこからでも可能です。具体的に数種類の寄附メニューを行政側から出し、賛同していただける方々から寄附金を広く集め基金とし、財源化することにより財政の負担を少なくする考えです。南国市でも文化会館建設の基金が2,490万円ぐらい基金として眠っております。せっかくいただいた気持ちのこもった寄附でございます。いただいた皆さんに、またこれから寄附をしていただける方々にも安心して寄附をしていただける条例が必要ではないでしょうか。さきに申しました後免町の活性化、国分川の美化についても、基金があれば、基金を募ることによって可能になるのではないでしょうか。
 そこで、南国市における寄附条例の制定についての方向性をお聞かせください。
 以上です。第1回目の質問を終わります。(拍手)
○議長(西山八郎君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 小笠原議員さんからは、大変農業から地域の活性化に至る幅広い御質問をいただきました。まことにありがとうございます。私のいろんな小笠原議員さんと同じ思いもございますので、幾つかの点について御答弁申し上げたいと思います。
 まず、後免町の活性化の問題でございますが、「ハガキでごめんなさい」から始まりまして、ごめんあるいはありがとう地蔵、神社これの建設、昨日でしたが質問のございました徳久議員さんと関連したような質問でございましたが、私実は今年「ハガキでごめんなさい」の表彰式に参加させていただきまして、大変風の強い寒い日でございましたが、そしてたくさんの人というほどの人ではございませんが、そこで企画されてこの表彰式をされておる若い商店街の方々を中心とした人たちには、非常な熱気と情熱を感じました。私はそこで余り広くないスペースではございましたが、このことを長い間、これからも続けていくということが非常に大切であるということも考えましたし、中身が非常にいいことである、あの短いはがきに載せられまして、書かれましたその短い「ごめんなさい」という言えなかった言葉を全国から多くの方からいただき、これをずっと見てみますと、非常に感動を覚えるし、その短い文章であるがゆえかもわかりませんが、非常に感銘いたしました。こういうものをもう一つ全国に紹介するというようなことも一つの活動ではないかと思っております。やなせ先生からどういう地蔵なり神社の構想が届くかを楽しみにしておりますし、行政といたしましても、徳久議員さんにお答えしましたように、ぜひとも皆さんと一緒にこれを取り組んでまいりたい、このように思っております。
 それから、詳しい全体的な市民参画型行政の方向性これについては、企画課長の方から述べますが、いずれにいたしましても、これは一つの取り組みに対する市民参加、協働ということではなく、あらゆる場所であらゆることについての市民参画、参加を得たい、私はそんなに思っております。その一つは公民館活動を中心にしたものもあるでしょうし、健康づくりもあるでしょうし、地域の活性化のためのいろんな活動もあると思います。実は今度の日曜日にも岡豊地区で地域の活性化のための活動の一つとして、国分川の環境を取り戻すといいますか、そういう意味だと理解しておりますが、アユの放流事業がございます。私もそれに参加していきたいと思っておりますが、そしてきのうでしたか、西原議員さんからございました風景ガイドパートナーシップ、この事業なんかもいろんな思いが私はあると思います。実は、私の地域でこの数年前に圃場整備事業を行いました。最も新しいタイプの担い手育成を含めた農地の整備でございました。そこには排水対策特別事業という事業を導入いたしまして、幹線の排水路をつくったわけでございますが、ここにも大きな法面ができました。私はそういうような地域を使えば、いろんな四季折々の花あるいは花木こういうものを植えて散策も楽しめる。それをまた遍路道に植栽して、これを四季折々そのお遍路さんにも地域の方たちにも楽しんでいただく、あるいはこのたび恐らく国の指定に、今まで県の文化財指定でございましたが、岡豊城址が国の文化財に格上げといいますか、される、それらと国府史跡との結びつき、こういうようなものを南国市でいろんなことを考えればたくさんのことが浮かんでくると思います。こういうこと一つ一つを地域の皆様方と考えていきたい、夢を持って考えていきたい、このように考えておりますので、どうか今後ともひとつよろしくお願いしたいと思います。
○議長(西山八郎君) 農林課長。
      〔農林課長 西川 潔君登壇〕
○農林課長(西川 潔君) 小笠原議員さんの質問にお答えいたします。
 御指摘のとおり南国市でもさまざまな要因で農業人口が減少いたしております。経営体でも10年近くは2,500近くあったものが、2005年でございますけども約30%近くも減少しまして1,700経営世帯に減少しております。このことによりまして高齢化が進むその集落の維持や農地保全にも支障が出始めました。坂本議員さんからも中山間の振興についての質問もございましたけれども、私は中山間や農業を守るっていうことが南国市を守ることだというふうに思っております。中山間や農業・農村を見放す、なくなるということは、これは日本の中では高知県がなくなるということでございますので、そのための対策の一つとして、国の方はこういう施策でいっておりますので、南国市では認定農業者の拡大に取り組みまして、今言うた282経営体ができているわけでございますけれども、しかしまだまだこれを増加さす必要もございます。これは諸施策が認定農業者の割合で実施されるということが言われております。各種事業の採択等のときに、そのシェアになるのか、人数になるのかはっきりわかりませんが、そのことは言われております。議員さんにおかれましては、この間南国市認定農業者協議会の会長として組織の発展とかこの間の大会、さまざまなことに御協力をいただき感謝を申し上げます。
 認定農業者は、農業の担い手だけではなく、集落の担い手というふうな役割も期待しているところでございます。国は戦後農政の大変革として、議員さんもおっしゃいましたが、新たな基本計画を定めましたが、この農業計画の中に農業の持続的な発展に関する施策ということで担い手の明確化と施策の集中、集落営農組織の育成、法人化の推進に力を入れております。施策を集中していくことに明確にしてきました。また、高知型の集落営農モデル育成事業ということもここ3年間、中山間を主体にモデル事業を展開するというふうに説明が県の方からもございました。
 集落営農は、集落で組織をつくって農業生産を共同で行い、経理を一元化していくと。最終的には法人化を図るということになろうと思いますけれども、集落で農地を出し合い、農業機械などの設備投資を極力少なくして、構成する農家への労働力、法人化のような形をしますとオペレーターも――機械のオペレーターですね、そういうものやら女性高齢化の農家の方の活用、それからパソコン等で整理をしていく、このようなものを集落の得意なものを上手に使うといいますか、活用して生産コストを下げて所得を確保していく。どちらかといいますと、私は南国市では稲、土地利用型の農業になろうかというふうに思っております。南国市、高知県ではですけれども、なかなか個性のある農家の方が多くて、当初から理想とするような集落営農組織は少し無理があるのではと思っております。きのうも坂本議員さんの方からも集落での共同作業ということでの質問がございましたが、施設園芸で産地化を進めていくために共同作業や出荷、防除、農機具の共同使用などを行う部分的な集落営農ができたらなというふうにも考えております。いずれにしましても、行政が主導でできるものでもありません。営農改善会という組織がございます。これはJAそれから県の農業関連機関、農済、農業委員会、私どもも含まっておりますけども、その会でも集落営農の育成、取り組みなどを課題にいたしております。集落でそのような機運また内容等を知りたいということがありましたら、どのような取り組みが集落営農となるのか、どのような支援が受けられるのか、そのことによって、関係機関総出で説明に参りますので、また情報等もよろしくお願いいたしたいと思います。
 たびたび申し上げますが、昨年度導入いたしました農地・水・環境保全向上対策の取り組みを発展させることも集落営農に結びつくことだというふうに思っております。
 また、2番目の質問でございますけれども、浜田議員さんとの答弁に重なるところがございますけどもお許し願いたいと思います。本対策につきましては、小笠原議員さんを初め多くの議員さんの方々が活動組織の中核に入っていただいて、地元農業者とともに地域のために御奮闘していただいていることに改めてお礼を申し上げます。
 当市だけではないですが、全国的に農業者の数は減少し続けており、このまま減少していきますと、農業の基盤である農道や水路の維持管理が残った数少ない農業者の大きな負担となったり、維持管理ができなくなっていく地域が出てくることが予想されます。その対策としまして、本対策は農地、農業用水などの資源や環境を子や孫の世代まで良好な状態で引き継いでいくために、農業者だけでなく地域住民が一丸となって資源の良好な保全や環境の向上を図るための体制づくりを目標にいたしております。この対策は、平成19年度から5年間、向こう平成23年まで継続されることが決定はされております。その中で3年までに地域ぐるみの共同活動が自立的に定着する体制整備構想、これは案でございますけど、それを提出していただいて、最終年度の5年目までに同体制整備構想の認可が必要ということになっております。先ほどの浜田議員さんの答弁でもお話をしたところでありますけれども、砂利道の舗装と土水路の改修、全国の活動組織からの要望により取り扱いが変わったことが事実でございます。全国からの強い要望があれば、国の方も6年目以降も続けていく可能性がありますが、未来永劫続くというものでも考えられません。活動組織におかれましては、この事業が終了後というのを念頭に置き、将来継続可能な組織になるような活動体制、活動をしていただくようにお願いをいたします。繰り返しますが、本年度はまだその1年目でございますので、まずは5年間の活動をしていただく。農業者以外の非農業者の参加をする体制を構築していくことが重要であるというふうに考えており、先ほども答弁をいたしました同様、情報発信のサポートをしていきたいと思っておりますので、これからもひとつ御協力をよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 企画課長。
      〔企画課長 山崎正道君登壇〕
○企画課長(山崎正道君) 小笠原議員さんの市民参画型行政の方向性についての御質問にお答えいたします。
 最初に、団塊の世代の持っている力をまちづくりに活用してはということでございますが、作家の堺屋太一氏が1976年に発表した小説「団塊の世代」で、昭和22年から24年の第1次ベビーブーム期に生まれた世代を団塊の世代と表現しましてから既に30年余りが経過しまして、2007年よりこの世代が大量に退職を始めております。この団塊の世代は、日本の総人口の約5%を占めておりまして、この世代の大量退職は、労働人口の減少や技術・技能の継承の中断につながり、日本の政治経済に大きな影響を与えることから2007年問題というふうに呼ばれております。この団塊の世代の大部分は、退職しても働きたいとの意欲を持っておりまして、退職後に社会とのつながりがなくなるということに不安を持っており、社会で活動することを希望しております。
 一方、地方自治体の方は、本市にも当てはまりますが、地域の人口減少によるコミュニティーの崩壊、税収の減少による財政の悪化などの課題を抱えております。そして、地域住民からは多様化、高度化する行政サービスの提供を求められております。こうしたことから、団塊の世代を地域活性化の担い手として受け入れようとする取り組みが全国各地で動き出しつつあります。特にこの動きは、人口減少の多い自治体で活発でございまして、島根県では、県知事名で約2万人の県出身者等に帰郷を呼びかける手紙を送ったり、北海道では、移住促進活動が市町村で盛んに行われております。
 ところで、本市は昨年3月に、今後10年間のまちづくりの指針である第3次南国市総合計画「市民と築く南国協働プラン」を策定しまして、今後推進する施策を市民との協働をキーワードとして推進していくことを掲げております。そして、住民の自主的な参画による地域単位のまちづくりを推進する上で、退職後の団塊の世代の地域社会における積極的な地域活動への参画を図りますというふうに明文化しております。既に地域活性化自治活動団体が活発に活動しておりますし、また生涯学習や健康づくり、介護予防事業など多くの市民が自主的に参加し、行政と連携してさまざまな活動を行っておりますが、団塊の世代が大量に退職してくる今こそ、彼らの持っている知識や技術を地域活性化に活用するチャンスだというふうにとらえております。総合計画では、市民参画の具体的な取り組み方法としまして、各種審議会等の委員の公募、協働推進に関する指針の策定、協働推進に関する市民と行政の協議機関等の設立、まちづくりに関する学習会の提供、多様な分野における市民及び民間の参画などの施策を推進するということを掲げております。既に各審議会委員の公募や都市計画マスタープランなどの行政計画策定への参加、各種イベントの企画運営への参加などは以前から取り組んでおりますが、今後市政上のあらゆる分野で市民や民間団体、NPOなどとの連携を進めて行政を進めるということでございます。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 池内哲男君登壇〕
○商工水産課長(池内哲男君) 小笠原議員さんの南国市の活性化につきまして答弁いたしたいと思います。
 3点ございまして、後免町、国分川河川敷の美化、花・人・土佐であい博でございますが、市長が答弁いたしましたので、少し補足して、重複するかもわかりませんが、答弁いたしたいというふうに思います。
 まず、後免町の活性化でございます。
 空き店舗の活用を初めとした中小企業振興条例に基づく補助事業を設けまして、商店街の活性化にも取り組んでおります。
 また、ハード面では、街路事業、都市計画道路が進捗をしておりまして、その進捗状況におきまして中心地の市街地の活性化も進んでくるものと想定をされます。
 それとあわせまして、ありがとう地蔵、ごめん地蔵につきましては、徳久議員さんにお答えをいたしましたけれども、それとあわせてごめん神社、ありがとう神社の建設でございますが、これもユニークな発想でございまして、そのようにアイデアを出し合い、地域住民が主体となって市民参加型によるものであれば非常におもしろいものであると思います。
 また、新川川の暗渠上への市民の憩いの場の設置につきましては、今後関係課と話し合っていきたいというふうに思っております。
 また、国分川の件につきましては、西原議員さんにも答弁いたしましたが、桜も含めまして風景街道パートナーシップいわゆる活動を実施する組織を立ち上げ、議論する場をつくり、関係機関と協議し、対応していきたいというふうに思っております。
 3点目の花・人・土佐であい博でございます。これは言われましたように、特定の場所を持たず土佐人との出会いをメーンに体験や食などをテーマとしてもてなしの心と交流人口拡大のための仕組みづくりを行い、地域の活性化を図るものでございます。3年間は継続して実施してほしいという条件もございましたので、それを実施していくには、母体となる団体や地元の機運の高まりが重要であると考えますが、商工水産課として機運を高める努力が十分でなかったと感じております。
 しかしながら、であい博をきっかけに、今回岡豊、国府地区でのカルチャーウオークの取り組みをスタートに交流人口をふやし、地域が元気になれるような取り組みを進めていきたいと考えております。
 現在のであい博のガイドブックには掲載されておりませんが、秋の地域イベントとして11月を予定しておりますが、イベントとして岡豊城を中心とした国府地区までの史跡めぐりを地元及び歴史民俗資料館とともに計画をしているところでございます。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 財政課長。
      〔財政課長 豊永克重君登壇〕
○財政課長(豊永克重君) 小笠原議員さんの寄附条例制定の件についてお答えを申し上げます。
 議員さんおっしゃられましたとおり、平成20年1月1日現在で、全国32団体が導入をいたしております。昨年12月議会でも西原議員さんにもお答えを申し上げましたが、この寄附条例は、寄附を市民参加の手法の一つと考え、寄附を通して市政運営に参加していただくということで、新たに施策の展開や充実のために市民の意向を直接行政に反映をし、市民生活をより豊かにすることだとこのように思っております。
 また、寄附をしていただける方の社会的投資を具体化するため、寄附金を財源として基金に積み立て、住民参加型のまちづくりを進めることが目的であるとこのように思っております。
 そこで、例えばふるさと応援寄附条例などを考えたらいかがでしょうか。南国市に暮らす人々あるいは他の地域に暮らしていても絶えず心のふるさと南国市を思い、本市の発展を願う人たちの熱い心をこの地域づくりに生かした住民参加型の寄附を目指してはどうかと思います。幸い先進事例もございますので、また議会の議員の皆様方、条例制定を請求することは十分できますので、皆さん議員さんと一緒になって連携しながら早急に研究をしてまいりたいとこのように考えております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 8番小笠原治幸君。
○8番(小笠原治幸君) 御答弁ありがとうございました。
 それぞれの質問に明確な――明確といいますか、お答えをいただきましてありがとうございます。何点かちょっと気になりますので、ちょっと質問はようございます。私の思いでちょっと。質問していただけるようでしたらありがたいですね、一応。
 集落営農でございますが、ぜひ南国市にもモデルとして1カ所ぐらいはつくってほしいです。その1カ所ができることによって、また次へ続く可能性がございますので、また新たに集落を営農をつくるというのはなかなか難しい点もございます、実は。先ほども非常に個性が強い方が多いと言っとりましたので。だけど、本来は一番それが近道なんです。現在活躍されておる稲作大規模農家の方が中心になれば、可能性がすごく近いんです。
 それと、農地・水・環境保全向上対策なんですけど、メント工事、砂利道地を舗装化しても構わないというお話がございました。現在10アールで4,200万円でしたか、農地に対して補助金があるんですけど、これを集落全体で見ますと、本来この事業が水路の補修ですね、草刈りとか。そういう程度の内容の金額になってるんですよね。メント工事には構んとなりますと、なかなかこのお金じゃとても足りませんので、いわゆる赤線、青線を集落の人寄って守っていこう、また集落はそれを利用していこうという、そういう内容がありますので、よろしかったら増額の方向の方も御検討お願いしたいと思います。
 次に、後免町、国分川については、要は地域、商工会、市民による盛り上がりですから、今回の質問によりまして西原議員また徳久議員、私ばあ関係した議員の方々と盛り上がりの今回の質問によってできましたら非常にいいかと思っておりますので、またその盛り上がりにも努めてまいりたいと思います。
 4点目の寄附条例ですが、将来の見通しの明るそうな感じです。土居議員さんのレーダーでとらえるよりもっと近い肉眼でとらえて、さらに声が届くような位置にありますので、行政の皆さんはもちろん、さらに議員の皆さんにも御賛同いただきまして、南国市へぜひこの寄附条例をつくってまいりたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
 以上です。
○議長(西山八郎君) 農林課長。
○農林課長(西川 潔君) 少し説明不足でございまして、実は農地・水・環境保全向上対策ですけども、メントがオーケーだというふうに言いましたけども、もともと国の方はすべて土でやれということで示してきまして、その当時説明をした経過がございますが、やはり道にしろ、水路にしろ傷むところはやっぱり傷むわけですがね、そういうところを部分的にメントでやってええということでございまして、やはり全面的には少し無理がございます。
○議長(西山八郎君) 市長。
○市長(橋詰壽人君) えらい私のきのう土居議員に対する答弁の中で変な表現を使いまして、えらい御迷惑をかけておりますが、今の国レベルの動きといたしまして、ふるさと納税このことが一部論議をされております。そして、山間地域、南国市なんかよりずっと小さな地域では、本当に細やかにふるさと宅急便とか、ふるさとの産物を季節季節によって都会にいる方に届けるとかという制度を活用しておる自治体があることも知っております。そうした意味、いろんなふるさとと都会に住んでいる方たちとのつながりというものを大変大事にしていかなければならない時代である。そしてそれが団塊の世代の云々ということにもつながりもあるわけでございまして、そういう意味で寄附条例というものは、本当にすぐにでも研究取りかかって早い時期にやってはどうかとこのように考えておりますので、議員の皆様方の御協力も得ながらともに研究をしていきたい、このように考えますので、どうかよろしくお願いいたします。