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検索結果 »  令和3年 第421回市議会定例会(開催日:2021/06/11) »

一般質問3日目(福田佐和子)

質問者:福田佐和子

答弁者:市長、副市長、関係課長


○議長(土居恒夫) 20番福田佐和子議員。
      〔20番 福田佐和子議員発言席〕
○20番(福田佐和子) 通告をしてあります、1、コロナ対策について、2、第4次総合計画についてお尋ねをいたします。
 市長、課長をはじめ、職員の皆さんは連日市民の不安払拭のために奮闘されておられますことに敬意と感謝を申し上げます。本当にお疲れさまでございます。いまだ終息のめどが立たず、緊張の毎日が続きますけれども、御自分の体にも気をつけられながら、これからも市民のために御尽力くださるようにお願いをいたします。
 コロナ対策が定まらない国と市民の間で困惑している自治体も多く、独自の取組をしていると聞いております。南国市も、後手後手の国の政策待ちではなく、確かな知見と市民の実情に沿った対応策を取ることをまず求めておきたいと思います。
 コロナ対策1点目は、ワクチン接種について。接種状況については、既に詳しく答弁がありましたので、省きたいと思います。3点お聞きをいたします。
 1点目は、高齢者が重症化しやすいことから、高齢者が優先されて接種をされておりますけれども、最近の感染者数を見ると、若い世代が増え、大変心配しております。飲食だけではなく、職場での感染が増加し、職域での接種も始まっています。今後は、年齢に加え、対面での接触が避けられない職種の皆さんへの接種も早急に実現できるように力を尽くしていただきたいと思います。
 高知市は、昨日の市議会で、介護職員や保育職員にも接種をするということが明らかにされました。医療現場は比較的早く接種が実施されてきましたけれども、介護施設や学校、保育、学童、障害者の通所施設など、対面での接触が避けられない職種の皆さんは毎日大変大きな不安とストレスを抱えながら仕事をされております。早く接種ができるようにぜひとも力を尽くしていただきたいと思います。対面では避けられない今述べましたような職種の皆さんへのワクチン接種について、南国市の今後の取組をお聞きをいたします。
○議長(土居恒夫) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) 学校、保育、学童関係の職員につきましては、高齢者施設やこれから始まる個別接種を行う医療機関でキャンセルが出た場合、あらかじめ接種希望者のリストを作成して、当該施設や医療機関に行って余剰ワクチンを接種してもらう体制を整えています。優先接種の対象者にするかどうかにつきましては、新型コロナウイルスワクチン接種対策本部で引き続き検討させていただきます。以上です。
○議長(土居恒夫) 福田議員。
○20番(福田佐和子) ぜひ早急に対策委員会で協議をしていただきたいと思います。このことにつきましては、責任者である副市長に今後の見通しといいますか、対策委員会でどのように諮られるおつもりがあるのかお聞きをしたいと思います。
○議長(土居恒夫) 村田副市長。
○副市長(村田 功) 対策本部長の村田でございます。
 詳細につきましては、これから検討してまいりますが、日々たくさんの課題が発生しておりますので、週に1度程度の検討会で詰めていきたいと思います。以上です。
○議長(土居恒夫) 福田議員。
○20番(福田佐和子) 次に、バス、タクシー利用の周知は十分だったかについてお聞きをいたします。案内広報や利用状況をお尋ねをいたします。
○議長(土居恒夫) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) バス、タクシーの利用につきましてですが、県からの通達で、送迎費用を補助対象とする上で、被接種者が円滑に接種を受けるに当たって支障となる地域の事情等がある場合、公共交通機関による移動手段がない、または運行時間が極めて限定されているなど、市町村が接種場所までの送迎バス等を用意した場合などには、その送迎費用について補助金の対象とするとあり、タクシーによる送迎においては、一般的にほかの送迎方法より費用が高価となりやすいことから、真にやむを得ず必要な方の送迎、例えば身体障害者等の身体的理由によりバス等の公共交通機関による移動が耐えられない場合や、地域の事情、公共交通機関によるアクセスが困難な接種会場などで、かつ被接種者は自家用車等の代替手段が利用できない場合に限り、複数の者が乗り合うことが条件とされています。タクシーが無料であることを案内すると、バスや自家用車での送迎を利用できるのに、真にやむを得ない方以外の利用が殺到しないよう、予約申込み時に相談のあった方についてはタクシーの案内をしていましたが、周知が徹底しておらず、一部の方には御迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。現在は、ホームページにも掲載させていただき、コールセンターでもお声がけさせていただくように改善しています。以上です。
○議長(土居恒夫) 福田議員。
○20番(福田佐和子) なかなか1つの会場に遠くから参加するというのは大変なこともありますが、市役所へバスに乗りに来るだけでも大変だと、片道1,000円かかるという方もおいでになりました。そういう困難もありましたけれども、今後、個別接種が進めばこうしたことも改善をされるかと思いますが、市民の状況を見ながら、今後も困る人が出ないような対策をぜひ協議会でも御検討いただきたいと思います。これは要望して終わります。
 次に、ワクチン接種の予約方法、これが公平だったかについてお聞きをいたします。
 特に高齢者が重症化しやすく危険だと聞けば、家族のことも考え、じっとしていられなかったのは当然で、一斉に電話をかけました。市民は一日も早い接種を望み、一方行政は国の言うようには人手もなく、ワクチンも配分されずに、混乱したのは当然だったと思います。心配するあまりに出された厳しい御意見もありましたけれども、その後変化もありました。予約電話がつながらず、何時間もかかってやっと予約できた方は、安心と疲れで思わず座り込んでしまったという方がおいでになりました。接種が終わった方は、予約が大変だったけど、会場での職員さんの対応がよくて、安心して受けることができた、本当にありがたかった。予約受付の人は何ぼか大変やったろうねとねぎらいの声が幾つも寄せられております。市民の皆さんの感謝の思いを伝えたいと思います。
 ただ、5月7日に掲載されたデジタル編集部の方の「不平等なネット」という囲み記事は、今後の取組にも関わる大事なことだと思いますので、触れておきたいと思います。この中で、抱える不安は同じなのに、強いられるのは等しく扱えない方法、また対象者が高齢者という視点だったらこんな早い者勝ちの設定にはならなかったのでは、安心を得たいという願いには平等に応えてほしいなど、記憶にすべき内容でした。今後、今回のようなことが何遍もあってはいけませんけれども、市民からは、ネットは早くて、すぐ予約ができ、一方電話はつながらない上に、待っている間も電話代が加算されているのではないか、二重三重に差ができたという声も出されておりますので、ぜひ今後に生かしていただきたいと思います。
 市民も一生懸命、市役所もまた一生懸命だったと思います。今は、一日も早く収束をと願います。そして、藤宗センター所長の御挨拶にあったように、コロナ禍が過ぎたら保健福祉に力を注ぎたいと言われたことが一日も早く実現するように、市民と行政がお互いに努力を惜しまずに乗り越えたいと思っております。
 予約方法についてたくさんお叱りも受けたことも想像できますけれども、センター長のほうから何か一言ありましたらお願いをいたします。
○議長(土居恒夫) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) 65歳以上の高齢者1万5,319人のうち、約8,200人の75歳以上の方に4月9日に接種券を送りました。当初はワクチンの供給が安定せず、1箱1,000人分として、2回接種のため500人分、4月末の時点では5箱しか配送がなく、確保できたワクチンは7,500人分。75歳以上の高齢者は8,200人いるため、75歳以上の方の予約が一定落ち着いてから65歳以上74歳以下の高齢者約7,000人に接種券を送るようにしました。5月中旬にワクチンが安定して供給されるようになったため、73・74歳の方には5月21日、71・72歳の方には5月28日、69・70歳の方には6月4日、65歳から68歳の方には6月10日と、年齢を区切って接種券を発送しています。
 予約方法につきましては、予約受付コールセンター及びウェブ予約で一元管理を行っており、密を避けるため、市役所及び保健福祉センターでは受付を行っていません。家族や周りにも予約を代行してくれる方がいらっしゃらず、耳が聞こえにくい、発声が困難な方などにつきましては、保健福祉センターの職員が個別に対応して予約のお手伝いをしています。当初は、予約受付コールセンターに電話がつながりにくいとの指摘を受けていましたが、現在は10回線を20回線に増やし、1か月先の予約が確実に取れるよう予約枠も増やしています。新しく予約枠を開ける月曜日の午前中は電話がつながりにくい状況はありますが、当初ほどの予約時の混乱は解消されています。
 予約方法は公平だったかと問われますと、一斉に接種券を送付して平等性を重んじるのか、年齢別に送付して効率性を取るのか、判断が難しいところではありました。スマートフォンやパソコンを使えず、電話しか予約手段のない75歳以上の後期高齢者の方には優先的に予約を取ることができて喜ばれる一方、65歳から74歳の高齢者の方につきましては、お手元に接種券が届くのが遅くなってしまい、接種を早く希望していた方にはお待たせする結果となってしまい、大変申し訳ございませんでした。以上です。
○議長(土居恒夫) 福田議員。
○20番(福田佐和子) ありがとうございました。
 ここで1つ確認というか、お願いをしておきたいんですけれども、独り暮らしの高齢者が予約できたかどうか、接種ができたのかどうかの確認はどんなふうになるんでしょうか。これは後で検討していただきたいんですが、ちょっと調べてみましたけれども、先ほど言われたように、電話予約できなかった人は御家族にネットでという方法を取られた方がたくさんおいでになって、少し安心をしたんですけれども、独り暮らしで接種の予約ができない人、そういう高齢者、これは介護事業所や民生委員さん、緊急通報システムの利用者名簿などで分かると思うんですけれども、ぜひ確認を取って、取り残されることのないように手を打っていただきたいということを求めて、終わりたいと思います。
○議長(土居恒夫) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午前11時50分 休憩
      ―――― ◇ ――――
      午後1時   再開
○議長(土居恒夫) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き、一般質問を行います。20番福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) 次に、第4次総合計画について、5点お尋ねをいたします。
 まず、1点目は、弱者に優しい道路についてお聞きをいたします。
 市道の整備は、計画では、国や県、その他関係機関と連携し、集落間の連携や安全性の向上等に配慮し、市道の整備を計画的・効率的に推進します。国道、県道の整備促進については、国道・県道の改良整備により、自転車や歩行者の安全を確保できるよう、積極的に要請していきます。また、交通弱者の対策として、高齢者や障害のある人、年少者など、交通弱者に配慮した、誰にも安全で人に優しい道路整備を図ります、とありました。
 市民要望の強い市道、県道は、計画にもあるように、毎日の暮らしの中で安心・安全が求められております。財源の裏づけも含め、この計画が絵に描いた餅にならないように着実に実行されることをまず求めておきたいと思います。
 例を挙げれば、車道をよけて歩道だと思う白線の外を歩きますと、突然真ん中に電柱が立っています。これは、市長の事務所前の道路も同じような形態になっています。隣の市では、こんなふうに立っている電柱に学生がぶつかり、けがをしたと聞きました。通学路なのに歩道が狭く、車の通行量も多く、下に落ちたら大けがをする危険な県道も長年放置をされてきました。とても車椅子は無理な斜めの道路や、歩道とは名ばかりで車道確保のための白線としか思えないような道路が至るところにあります。問題ありと指摘された市道あるいは県道は、市民の安全を守るためにも、ぜひ総合計画どおりに実現をしていただきたいと思います。
 建設課長の取組についてまずお聞きをいたします。
○議長(土居恒夫) 建設課長。
○建設課長(浜田秀志) 建設課により管理しております市道、農道は、路面の補修跡が多くあり、特に歩行者の方には歩きにくいと感じる場所もたくさんあると認識しております。平成31年より路面状態の調査を行い、令和2年度からは公共施設等適正管理推進事業債にて1級・2級の市道の特に状態が悪い場所から舗装補修工事を行っており、徐々にではありますが、改善の方向にあります。
 また、現道が狭く車両と歩行者の距離が近いため、危険が常態化している路線も多くありますが、用地の問題などがあり、道路の拡幅は容易ではありません。
 今後も、警察や県また電気通信社などとも協議を行い、危険箇所を少しでも減らして、交通弱者にも優しい道路を目指してまいります。以上です。
○議長(土居恒夫) 福田議員。
○20番(福田佐和子) 土地の問題もありますけれども、問題は、これまでも言われてきたように、財源です。何十年も計画倒れにするのか、あるいは市民の命と安全を守ることを優先するのかが問われていると思います。課長答弁が確かにそして確実に実行できるように、市長、財政課長には財源確保を強く求めておきたいと思います。決意があればお聞きをしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) まずは財源確保が必要ということでございまして、御質問のとおりだと思います。その財源確保につきましては、やはり今進めております様々な企業誘致の事業とか、区画整理事業とか、そういったことを進めることによって徐々に税収は上がっていくものと思っております。
 私も、今各地を訪問している中で、市道の状況というのは見て、その補修ということよりも、もうまとめてここは直したらいいのではないかという道路がたくさんあることも分かりました。それで、新しい令和2年度からの公共施設等適正管理推進事業債という事業債ができておりますので、できるだけこちらも活用しながら早い対処をしていきたいなと思うところでございます。以上です。
○議長(土居恒夫) 福田議員。
○20番(福田佐和子) 市長も直接現場を見られて、その思いに立たれて、今後実行していただくというふうに受け止めました。どうかよろしくお願いをいたします。
 次に、2点目は、中心市街地の公園と緑地の早期実現について、さきの質問にもかぶりますけれども、お尋ねをいたします。
 総合計画には、公園・緑地は、環境保全や防災などの存在効果と、心身の健康維持推進や余暇活動などの利用効果をもたらす。公園・緑地の整備により、安全・安心、快適なまちづくりを推進します、とあります。私が知る限り、この間ずっとこの文章が書かれてきたような気がします。43ページの中央公園につきましても、同じような今後進めていきますという計画がずっと出てきたように思います。人口減の進む中で、中心部には若い世帯が増え、家を建て定住していただいてます。ありがたいことだと思いますが、申し訳ないことに、子供の遊び場がありません。何十年たっても新川公園のみです。市の未来を担う子供たちに健やかに育ってほしいと願っているのであれば、これまで何度要求しても実現しなかった、子供たちが大人になるまで私たちは手ぐすね引いて待ってしまったんですけれども、総合計画には毎回同じことがこのように書かれております。
 公園が造れない理由は、これも先ほどの道路と同じように、財政でしたが、南国市はこれまでも次々と公共事業も手がけておりますし、税金の使い方を少し考え直せば実現できるのではないかというふうに思います。人口増を目指すなら、今回こそ計画どおり、子供や高齢者の憩いの場、緑豊かな公園、そして防災時の避難場所と、これらを重ねることのできる緑地・公園を早急に実現をしていただきたいと思いますが、都市整備課長に見通しをお尋ねをいたします。
○議長(土居恒夫) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 福田議員の御指摘のとおり、本市の中心部である大篠地区においては、地域住民の方がジョギングやレクリエーションなどの余暇活動や、子供たちが安全で楽しく遊べる公園、緑地、広場が不足していると認識をしております。
 本市の市街化区域内において今後予定されている公園、広場の整備といたしましては、現在整備を進めております南国駅前線沿道広場を令和4年度に、そして篠原土地区画整理事業の区域内に2つの公園を令和4年度と令和5年度にそれぞれ整備することとしております。
 公園、緑地、広場は地域住民の憩いや交流の場であり、地域コミュニティーの核としての役割を担っているほか、子供たちにとっても公園は自主性、創造性、社会性などを身につけていく大切な施設でもございます。また、災害時の一時的な避難場所としても活用が期待されているところでございます。このようなことから、今後は長期的な観点から整備方針を明確にいたしまして、計画的な公園整備に努めてまいりたいと考えております。
○議長(土居恒夫) 福田議員。
○20番(福田佐和子) 整備方針を明確にすると答弁されましたので、質問してよかったと思います。よろしくお願いをいたします。
 それと、先ほど答弁ありましたが、中央公園や都市計画公園とは別に、地域の公園、例えば小さくてもいいですけれども、公園用地の確保が急がれると思います。今、宅地化がどんどんされていて、土地がなくなっているのが現状であります。公園用地が確保しにくくなるとますます難しくなるのは目に見えております。既に宅地化が進んでいるところでは、子供たちが家の間にある道路で遊ぶしかなく、隣接する水路への対策も求められております。立地計画には市民の声も入れて、ぜひ早期に実現をしていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
 高知市にはみどり課があって、課長以下、職員15名の方がおられると聞いております。ぜひ南国市も、公園を市民の憩いの場、避難場所としての位置づけをして確立をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 次に、3点目はいじめ対策についてお聞きをいたします。
 計画には、これまで議会でも明らかにされてきたように、自死を防ぐためにゲートキーパーの養成研修やSOSの出し方教育等に積極的に取り組むとあります。子供のSOSの出し方教育とともに、担任一人一人の責任にせず、管理職をはじめ、学校全体でSOSを共有することの大事さは5年生の虐待死でも明らかになりました。この教訓を忘れてはならないと思います。当時判明してなかったことが最近になって分かったこともあり、大変残念な思いをしております。子供を大切に思う気持ちは、学校や親だけではなく、立場は違ってもみんな同じだと思います。繰り返さないためには、子供のSOSをみんなで共有すべきではないでしょうか。
 その思いから、改めてKさんの調査報告書を公開することを求めたいと思います。でなければ、命を失った悲しみだけが残り、Kさんが命をかけて訴えたかったことがそのままになります。御遺族は名前も出してオープンにしてほしいという御意向ですので、ぜひ公開をして、その上で防止策を大人も生徒も学校も一緒に考えるべきではないかと思いますが、報告書の公開についてお聞きします。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 平成28年2月29日、南国市調査専門委員会によりまして南国市立中学校生徒に係る重大事態に関する詳細調査報告書が作成されました。その報告書を基に、調査専門委員会により御遺族に御報告がなされております。その後、行政情報公開請求に対しまして、行政情報として公開をしてまいりました。いじめ防止対策推進法には、調査結果の公表についての規定はございませんが、いじめ重大事態の調査に関するガイドラインによりますと、調査結果の公表としていじめ重大事態の調査に関する調査結果を公表するか否かは、学校の設置者及び学校として事案の内容や重大性、被害児童生徒・保護者の意向、公表した場合の児童生徒への影響等を総合的に勘案して適切に判断することとした上で、特段の支障がなければ公表することが望ましいとございます。
 一方、公表することの弊害についても、十分な検討が必要であるとの指摘もございます。公表することにより、インターネット上での情報拡散による調査対象者等関係者に対する誹謗中傷や重篤な人権侵害を招くおそれもあり、関係当事者に不利益が及ばないように配慮を尽くさなければならないという御指摘もございます。
 このようなことから、調査報告書の公表につきましては、南国市行政情報公開条例等も踏まえまして、公表の目的や意義など慎重に検討する必要があると考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 福田議員。
○20番(福田佐和子) 文科省は、特別な事情がない限り調査結果の公表が原則というふうにされておりますけれども、公表されているのは現在まだ4割程度ということも明らかになっております。ただ、とても残念に思うのは、どこをどんなふうに気をつけて、どういうことを共有すれば防げたかということがいまだに私たちには分からないということです。そのことをしっかりと押さえるためにも、御遺族の言われるように、公表して、こういうことが彼はつらかったということを伝えたい、その思いでいっぱいだと思いますので、先ほどの答弁の中身でいろいろ御心配されることは分かりますけれども、ぜひ今後もそのままにせずに検討を続けていただきたいと思います。お願いをします。
 次に、4点目は雇用についてお尋ねをいたします。
 誘致企業で雇用増をと目指してきましたが、この5年間、資料を見ても誘致企業はゼロ、雇用人数もゼロでした。企業誘致で雇用や人口増は難しいのではないかと思いますが、市内企業はコロナ禍の影響もあり、大変厳しい状況にあります。市内企業にしっかり支援をして、雇用を守るということも大切ではないかと思いますが、商工観光課長に伺います。
○議長(土居恒夫) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 人口減少を抑えるための方法として、定住・移住の促進を図ることが重要となりますが、そのための取組として、雇用の場の創出が大きな柱の一つとなります。総合計画における雇用人数の目標値については、日章産業団地の整備も考慮した設定となっており、実績値としましてゼロということではございませんが、日章産業団地の整備を行っておるという状況から、現状の実績として計上できておらず、目標値を大きく下回っておるという状況にはなっております。現在、雇用の受皿とできるよう南国日章産業団地の整備を進めているところでございます。
 南国日章産業団地の入居企業に対しましては、企業立地奨励金により、要件を満たせば3年間固定資産税額に相当する補助、緑地などの環境整備に対する補助、市民の新規雇用に対する補助などを行うことを考えており、こうした制度を積極的に活用していただくことで本市への企業の立地、市民の雇用を促していきたいと考えております。
○議長(土居恒夫) 福田議員。
○20番(福田佐和子) 企業誘致も、先ほどの道路や公園などの計画と同じように、やはり実質市税をつぎ込んでどうなるか、具体的にどういう影響が出るかということも確認をしながら取り組んでいただきたいと思います。日章工業団地で雇用増となることを私も願っておりますけれども、ぜひ頑張っている市内の企業にも、誘致企業と同じように支援策を講じて支えていっていただきたいと思います。答弁は要りませんので、よろしくお願いいたします。
 最後に、高齢者福祉について伺います。
 高齢者福祉については、補聴器購入についてお聞きをいたします。前にもお聞きをいたしましたが、その後の進捗状況を含めお聞きをいたします。
 動物と人の違いは、人は想像することができることだと大先輩に教わりながら来ましたが、なかなかその身にならないと分からないことが多いことも事実でした。ただ、市民の命と暮らしを守る執行部や議会は、想像する人たちの集団でなければならないと改めて思っております。難聴が理由で人の中に入れない、そして家に籠もることが多い、こうした方がおいでになります。補聴器購入助成について、さきの質問以来検討されたのかお聞きをいたします。
○議長(土居恒夫) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(島本佳枝) 本市における高齢者への補聴器購入に対する助成といたしましては、福祉事務所におきまして、身体障害者手帳の交付を受けた方に対して、障害の程度に応じて補装具として購入費用の助成制度がございます。高齢者の加齢による聴力低下につきましても、程度によっては身体障害者手帳が取得できる場合があることから、高齢者の方からの御相談があった場合には福祉事務所と連携して対応してまいります。そのほかに、高齢者に対して補聴器購入の助成はございませんが、単独の助成制度につきましては、財政面や全体のバランス等を考慮して検討する必要があり、現在のところは市独自の助成については考えておりませんが、加齢性難聴への補聴器の購入につきましては国に公的補助制度の創設を求める意見書が自治体の議会で採択されているところもあり、今後、他市町村の助成事業の実施状況や国の動向等を注視してまいりたいと考えております。
 また、難聴による日常生活への影響は、先ほど福田議員も言われましたように、高齢者における問題の一つでありますが、高齢者の方自身が聞こえにくくなっていることに気づきにくい場合があるということも言われております。症状が進行する前に早めに医療機関に相談することなど、高齢者に対して加齢性難聴についての周知・啓発等を行っていくことも検討していきたいと考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 福田議員。
○20番(福田佐和子) なかなか予算を伴うことでありますけれども、高齢者の暮らしを守ることと、この総合計画に書かれているのは、高齢者の閉じ籠もり防止のため、地域で歩いていける範囲に集う場所をつくるなど、高齢者の居場所をつくります、そして4番目に、地域の高齢者が自分らしく生活できる環境をつくるため、介護が必要な状態になる前からの予防と健康意識の向上を推進します、というふうにも書かれております。
 難聴になりますと、認知障害が起きるということも既に言われておりますし、そこを防ぐということでは大事なことかと思います。また、介護予防事業の中に協議会の委員さんから御意見が出され、そのことが根拠になって、例えば加齢性難聴対策の実施について検討をされたいということが運営委員会で出され、その答申に基づいて、介護保険事業計画の中に早期からの認知症予防活動のために、補聴器購入費の助成が盛り込まれております。ぜひ南国市も認知症予防として、また聞こえが悪くて不自由な毎日を強いられている高齢者のためにも助成をすべきだと思います。ほとんど話が聞こえんので会には出ていかない。こうしたことがたくさん聞かれます。子供の医療費が最初はゼロ歳児から始まったのが今では中学校卒業まで拡大をされ、子育て中のお母さんたちに大変喜ばれております。高い補聴器ですから、少しでも助成がされれば安心して購入をすることができる人も増え、介護にかかる率も減るんではないかというふうに思いますので、ぜひ取組を諦めずに、他市の例はコピーしてさしあげましたので、ぜひ検討していただきたいと思います。
 最後に、市長に、申し訳ありませんが、補聴器購入助成について、先ほどの道路と同じように、財源が必要になってまいります。大きな数字にはならないと思うんですけれども、ぜひその取組方についてお聞きをして、終わりたいと思います。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) これから3人に1人が65歳以上になるというような時代を迎えて、どんどん補聴器の需要というのも上がってくるのかなとも思うところもありますし、そこには福田議員のおっしゃるように、財源ということもございます。ほかの市町村の先行事例というのもお示しいただいているということでございますので、そういう事例も見ながら、どのぐらい費用がかかるのかということも含めまして、またそれを引き続き調査研究をしてまいりたいと思います。以上です。
      (「以上で終わります。ありがとうございました」と呼ぶ者あり)