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検索結果 »  令和3年 第421回市議会定例会(開催日:2021/06/11) »

一般質問2日目(村田敦子)

質問者:村田敦子

答弁者:関係課長


○議長(土居恒夫) 15番村田敦子議員。
      〔15番 村田敦子議員発言席〕
○15番(村田敦子) 日本共産党の村田敦子です。
 市職員の皆様におかれましては、土日返上でコロナワクチン接種業務への出向、本当に御苦労さまです。最初は、なかなか電話がつながらず、不安に駆られた声が届けられていましたが、今は係の方が大変親切に対応してくれ、救急車まで待機してくれていて、安心して接種できたという声に変わりました。電話回線も倍にしたということです。接種を希望する市民に一日も早く行き渡るように、今後もよろしくお願いいたします。
 それでは、通告に従いまして、第421回定例会の質問をさせていただきます。御答弁をよろしくお願いします。
 1問目は、戦争遺跡の保存についてです。
 最初に、4号掩体のボランティアによる清掃について質問します。
 第2次世界大戦時、土佐の撃墜王と言われた赤松貞明の記念館準備会が周知をしてボランティアを募り、5月16日、30日に4号掩体の清掃を計画し、市も共催となっています。その清掃状況についてお聞きします。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 村田議員がおっしゃいましたように赤松貞明記念館準備会という団体のほうからの呼びかけに応じるというか、共催という形で開催となってございます。地元の前浜地区の方にもお呼びかけして清掃を行ってございます。協賛のほうで民間の会社のほうにも御協力いただくことなど、今まで行政のほうで取り組めなかったことをやっていただいたということで、非常に感謝をしておる次第でございます。
○議長(土居恒夫) 村田議員。
○15番(村田敦子) すみません、その清掃状況は16日、30日に行われたのでしょうか。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 16日のほうしか存じておりませんが、ごみの搬出、草刈りを行っております。従事した職員の中には、この後ワクチン接種会場に駆けつけた者もございます。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 村田議員。
○15番(村田敦子) 分かりました。何名ぐらいが参加をされたのでしょうか。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) すいません、手元に従事してくださった方の数を控えておりませんが、当課の職員が4名から5名、あと地元の公民館にも呼びかけておりましたので、そちらから数十名、10名から20名ぐらいは出てくれたんではなかろうかと承知しております。申し訳ございません。
○議長(土居恒夫) 村田議員。
○15番(村田敦子) 私がお聞きしたところでは、30日はコロナのため中止になり、1回目の16日のその午前中で約20名ぐらいが参加をされて、けれどごみがたくさん、いろんな種類のものがあって、その分別にすごく時間がかかると。プラとか金属とか、それと可燃ごみとか、そういうふうに分別するのにとても時間がかかったので、あまりはかどらなかったという話を聞きました。
 市の史跡前浜掩体群7基には、県内外より多くの見学者が訪れ、ユーチューブなどネット上にも多数アップされています。市の指定遺跡ですので、清掃予算を計上して、7基の掩体の状況に応じて随時清掃を行い、見学者が安全によりよい環境で十分に見学できるよう、本来であれば市の主催で行うべきと考えます。今回のボランティアによる清掃呼びかけも、貴重な戦争遺跡で市の史跡であるにもかかわらず、ごみ放置の現状を見かねて発信されたものです。市内子供たちをはじめ見学者の感想にいつも見られる、ごみが多くて汚い、ごみ捨て場のようになっているという状況を一日も早くなくし、市の遺跡として大切に保存していると示すことが大事と思うのですが、この後、その清掃は市が主催で続けられるようになるのでしょうか、お聞きをします。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 清掃を戦争遺跡を学んでいただく機会として捉えるのであれば、このような機会を行政主催でやっていくことも重要であると考えます。その他方で、清掃ということに主眼を置くことであれば、例えば今市内の公立公民館の植え込みの刈り込みとか、シルバー人材センターに委託してございますので、その範囲をこの遺跡にまで拡大してやっていただく、この両方のアプローチがあろうかと思いますので、ただ、シルバーさんにやっていただく分につきましては、これから積算をお願いしてまいります。以上です。
○議長(土居恒夫) 村田議員。
○15番(村田敦子) ぜひちゃんと予算の要求をして、年間何とかその7基の掩体の状況に応じて草刈りなどもシルバーの方々でもお願いをしてやっていただくように、ぜひ計画をして進めていただきたいと思います。お願いします。
 次に、大湊小学校の取組について質問します。
 当校では、エンコウ祭り、掩体壕、出港祭、紀貫之大湊出港です、を地域の伝統文化として、5年生の総合的な学習の年間計画に位置づけ、家庭や地域での情報収集、ゲストティーチャーを招いて学習し、自分たちの考えをまとめます。それを6年生へとつなぎ、自分たちが望む未来の大湊について考えようというテーマで完成を目指します。特に、学校のすぐ北にある7号掩体をはじめ、前浜掩体群7基を身近にいつも見ながら育っている子供たちは、掩体が造られた時代背景を学び、各掩体の観察を行い、地域の戦争体験者の話を聞き取ることで戦争というものを深く学びます。その悲惨さ、苦しさを伝えるために、この掩体を残し、下級生に平和を守ることの大切さを伝えなければならないと、今年3月に土佐史談会が発行した「掩体の歴史を伝えます」という冊子に載せました。昨年10月には、高知大学農林海洋科学部の地下に残る旧高知海軍航空隊通信所跡も視察し、オーテピアで学習成果展示公開を行い、多くの方々からの声援を受けました。子供たちが掩体を残さなければならないと懸命に行動しています。大人は、市は保存に向けてもっと行動すべきではないでしょうか。どう思いますか。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 村田議員がおっしゃいました大湊小学校が土佐史談会の協力を得て作成しました冊子「掩体の歴史を伝えます」、私も拝見いたしました。指定の文化財になっておる海軍の通信所跡、掩体、ほかにもトーチカですとか、近隣にあります戦争遺跡、それから三島村尋常小学校跡とか、この時代の背景にあるものをそれぞれ御紹介してくださっているすばらしい冊子でございます。
 また、冒頭議員がおっしゃいましたように出港祭ですとか、あと8月に掩体コンサートというものがありまして、その中で児童の発表、午前中はそれぞれフィールドワークで学習もしておるということでございまして、地元の欠かせない教材、平和学習の教材となっておるものでございますので、指定文化財以外、先ほど申しましたトーチカ等も含めた戦争遺跡の保存には力を砕いていかなければならないと考えてございます。
○議長(土居恒夫) 村田議員。
○15番(村田敦子) ぜひ子供たちに恥ずかしくないように大人は頑張ってください。
 次に、行政の取組について質問します。
 香長ゼミナールの窪田充治先生を事務局長とする掩体壕を文化財に推進する会が1997年から2006年まで要請し続け、10年近くかかって7基の掩体は前浜掩体群として市の文化財に指定されました。市教育委員会は、平和教育の教材として保存、活用すると発表しました。会の名称も掩体壕を文化財として守り育てる会と改め、現在に至っています。
 2007年から毎年、掩体コンサートを開き、市教育委員会にも後援してもらっていましたが、昨年と今年はコロナ禍のため中止となっています。見学に来られる方々に前浜掩体群の歴史と保存の意義を掩体ガイドとして語り伝えてくださった窪田充治先生と中村雄輔さんは亡くなられ、今は藤田眞事先生がガイドをされていますが、ずっと語り伝えていくためには後継者の育成を考えなければなりません。藤田先生ももう90になられます。市主導で掩体ガイド養成講座を開催し、人材育成を行っていただきたいですが、どうでしょうか。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 先ほど議員おっしゃいましたのは、恐らく藤本眞事先生のことだと思います。多くはその方に頼ってございまして、県外からの引き合いがあったときもその方を御紹介する。ただ一昨年でしたか、炎天下でちょっと具合を悪くされたという報告を受けております。
 一方、当課の文化財係の職員でこのようなガイドができる者は1名だけで、埋蔵文化財の発掘が今大変忙しい時期でございますが、要請があれば、その発掘調査の合間を縫ってやっておると。ただこれ一人力で属人的な対応となっておるということでございますので、行政、民間を問わず、こういった紹介できる方を複数人構えておくということは大切であると承知をしております。
○議長(土居恒夫) 村田議員。
○15番(村田敦子) 県下でも市にしかない遺跡です。そして、7基全てを掩体群として指定しているところは本当に全国にもありません。そういうことで多くの方が単独で見に来られたり、それから各種団体でガイドをお願いして見学に来られています。ぜひ、現在文化財の係の方に1人だけできる方がおいでるということですので、その方を、また藤田先生を講師にして、もっと多くの方を育成していっていただきたい。そのためにそういう場を設けて時間設定、場所設定、そういうことで本当に現実に続いていくように生涯学習課にはお願いをしたいと思いますので、よろしくお願いします。
 2009年に高知高専が市教育委員会から委託され、掩体保存に関する調査研究を行い、レポートを作成しています。壁面の滑らかな場所と表面が朽ちて粗い場所を含む面やひび割れを含む面では強度に2倍以上差が出ている。海岸に近い環境下であり、コンクリート内部の鉄筋は塩害を受けている可能性が非常に高く、高強度の表れている部分も安全であるとは言えない。南国市の史跡として広く一般的に公開するならば、少なくとも耐震診断や修繕工事を行う必要があると考えられる。耐震強度診断により構造物の危険度の判定をする。補強が必要となれば、原形を保存しつつ、耐震補強の方法、保存方法の検討が必要となる、と科学的知見が述べられていますが、実行されていますか。もう12年たっています。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) その委託によりまして記録保存と、あとそういった保存の手引きというか指南というかを受けた後、具体的な行動には至っておりません。公園化につきましても、7つのうちの1つにとどまっております。用地取得とかいろいろ問題はございますが、保存のほうは壊してしまってからでは当然遅いので、保存の耐震診断、それからそれにつながる保存ですね。ただ、遺跡としての価値を損なわない方法が求められますので、おうちを耐震して直すというよりは高価なものになりますので、1つずつ進めていかねばならないということで考えております。
○議長(土居恒夫) 村田議員。
○15番(村田敦子) その高知高専の先生方に、保存のため先生方は補強が必要となれば、原形を保存しつつ耐震補強の方法、保存方法の検討が必要になると言われていますので、やはりそういう専門的な科学的な分野から相談をされて、この調査をしてからもう12年が経過しています。本当にこのときにそういう状況だったとしたら、ずっと12年間、風雨にさらされてきてますので、もっと劣化をしてきていると思います。
 掩体はユーチューブで前浜掩体群で入れてもらったらたくさん映像と、それから説明とか出てきます。それくらい多くの方が来て、それからユーチューブでずっと延々とその7基を観察、記録してみんなにやはり見てもらおうとしておりますので、市としても事故のないように、もう一度その高専の先生方にお願いをして状況をチェックしてもらう。また、前浜掩体群保存整備検討委員会に結局相談をされて、そういう場をまた持って、本当に動いてほしい。せっかくの遺跡が見に来てくださってもごみだらけだし、それからちょっと安全性にも問題があって、けがでもされたら大変です。ぜひ、けがが嫌やったら入るなではなくて、市の史跡だからちゃんとしているかなと思って見に来られると思いますので、ぜひそこのところは市の顔というか、やはりそういうのが興味のある方は全国を回ってそれを見てそういう映像にアップしてますので、ぜひその視聴に耐えるような南国市の取組をしていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(土居恒夫) 何ですか、質問ですか。よろしくお願いしますで終わったけど。
○15番(村田敦子) よろしくお願いします。
○議長(土居恒夫) それでいいですか。
○15番(村田敦子) はい。結局そこへ相談していただいて、それからシルバーの方にお願いをしていただいてっていうことですので、お願いをします。
 2問目は、祈年神社北側の危険な場所について質問します。
 祈年神社周辺は木々が茂っていることもあり、40年ほど前に痴漢が出るということで中学校の保護者会でパトロールをしていたこともありました。それからも現在に至るまでに何度かそういう話を聞いています。5月の連休明けからは、子供たちの登下校の時間に、道路に止めた車の前後に工事用のコーンを置いて、道路工事のガードマン風に装った男性が出没するため、祈年地区では心配の声が上がってきて、警察に電話をし、土日、祝日以外の通学時間帯のパトロールを要請しました。
 祈年神社北側は、そこの所有者の方が納骨堂を設置し、石庭園にして中型のバスを置き、中で生活をしていたときは、木の剪定もしてきれいにしていましたが、10年前ぐらいにその方が亡くなられてからは、近所の方が伸びたら切ってくれていたのですが、その方も高齢となり、できなくなりました。伸び放題に伸び、見通しが悪く、子供たちも気味悪がり、保護者も心配しています。
 市の所有になっちゅうろうと言われ、建設課長に確認したら、亡くなった方の名義であることが分かりました。その方の事情を知っている方に聞くと、相続人はみんな相続放棄をしているが、その人の名義で供託金があり、固定資産税はそこから入るので、国のものにもなっていないのだろうということです。草木に覆われたバスは、入り口のドアが開いたままです。大きな石がたくさんあり、祈年はマムシの多いところですので、その心配もあります。危険を取り去るための手だてはないでしょうか。
○議長(土居恒夫) 答弁を求めます。総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) すみません。事前に質問書をいただいておりませんので、内容については精査できておりません。後ほどお伺いして回答したいと思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 村田議員。
○15番(村田敦子) ぜひよろしくお願いします。総務課長のところを訪ねたんですが、ちょうど席を外しておられて、お話ができませんでした。また後からよろしくお願いします。
 3問目は、市内小中学校の女子トイレに生理用品の設置はできないか、それを質問します。生理の貧困については、昨日、神崎議員が質問されましたので、重複するところもあると思いますが、御答弁をよろしくお願いいたします。
 人は、男性と女性の両性によって種の保存を図るようになっています。女性に毎月、40年近くも生理があるのもそのためなので、女性だけの問題ではありません。男性にも大切と考えてほしいと思います。多世代家族だった昔は、初潮を迎えるとお赤飯を炊いて祝ってもらい、手当てに必要なものも用意してくれました。
 今、核家族化の中で、児童虐待が多く通報されています。コロナ禍が続く中で、ストレスのはけ口にされるのは弱者です。規制がかかり、仕事ができず、経済的に苦しいことも暴力の要因となります。初潮を告げると、ませている、色気づいてなどと言われた女の子は、何でなったんだろうとつらい気持ちになります。とても大切で大事にされるべきことなのに、学校で支えていってほしいと思います。
 保健室には用意がされていて貸与しているということですが、保健室に行けない子供もいます。用意してもらえない子供は、交換を我慢したり、トイレットペーパーで代用するなどの事例も報告されています。デリケートなことなので、ふだん以上に清潔にすることが必要なのに、できないのです。小学4年生以上が使う女性トイレに、トイレットペーパーがあるようにナプキンも置いてはもらえないでしょうか。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 村田議員からの御質問がありましたトイレに生理用品を置くことにつきまして、私も事前に、少し昨日、神崎議員にも御報告させていただきましたが、市内小中学校にアンケートを実施をいたしました。少し御紹介をさせていただきます。
 備付けで置いた場合、コロナウイルス感染症が心配される中、不特定多数の児童が触る可能性があることや、持ち帰る可能性やいたずらが起きる可能性もあります、といった衛生上の問題や管理上の面での御心配の意見が多数ありました。また、少数ではございますが、小学校では初潮指導を行った際、困ったときは保健室に来てくださいと指導しているので、トイレに置く必要はないのではないか。また、子供たちは基本的に生理用品は家庭から持ってきているので、トイレに備え付けた場合、家庭から持ってこずに、備付けのものを使用するので、すぐに備付けのものがなくなり、購入するための予算が必要ではないか。また、児童生徒一人一人の成長に差があるため、備付けの場合、成長や個人差に応じた対応が難しいことも考えられます。また、教育的に成長に合わせた自己管理をする力も育てなければならないので、備付けよりは、これまでどおり保健室対応でよいのではないでしょうかという御意見。さらには、備付けで助かる児童生徒もいるだろうし、緊急時や自分から言い出せない、先ほど議員もお話がありました緊急時や言い出せない児童生徒にとっては助かるのではないかというような、様々な御意見をいただきました。
 昨日、神崎議員にも御答弁しましたが、教育委員会として直ちに生理用品を設置するというまだ判断には至ってはございませんが、全国的にもトイレに設置する学校も増えてきておりますので、学校とも協議しながら調査研究を進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 村田議員。
○15番(村田敦子) 今確かにコロナウイルスで大勢の人が触れば、それはちょっと感染が心配っていうことはあるかもしれませんが、一緒にクラスの中で生活していますし、それからそのただぱっと置くのではなくて、こういう筒状の底から1個ずつ引き出せるような形状の、そういう形にすれば大丈夫ではないかと思いますが。それから、持ち帰るからっていうことは、それは子供に学習をさせること、結局ちゃんとおうちから持ってこられてする人、必要にない人は取らない。本当に必要な人のために、自分は構わない人は取らないということを、やはりそういうルール、そういうのをきちんと指導していけば、構わないと思います。
 それに、結局、種の保存のために両性があるんですが、男性にはそういうことがないがですよね。女性は毎月毎月、生理用品にお金を使わなければいけません。だからこそ、男女同じ条件、同じように結局過ごしていける、そういうハンディを女性に与えない、そういう社会をこれからの子供たちには目指してほしいので、女性のトイレにはナプキンがトイレットペーパーと同じようにあるっていうのが当たり前の社会になってほしいと思いますので、その点もよろしくお願いします。
 そして、今月の初めに新日本婦人の会県本部が県教育委員会保健体育課、県知事部局人権・男女共同参画課と懇談をし、トイレ個室への設置を提起すると、人権・男女共同参画課からは、児童生徒用の生理用品の購入費に使える国の交付金制度ができていることから、県として交付を受け、市町村や学校に活用してもらえる予算措置を6月議会に向けて準備しているという発言がありました。県の動向を見ながら、危機管理課にも協力をしていただいて、生理用品設置の実現をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 4問目は、後期高齢者の医療費2倍化について質問をします。
 75歳以上の後期高齢者の医療費の窓口負担を1割から2割に引き上げるという案が出され、衆議院、参議院で可決がされました。実施時期が2022年の、月はまだはっきり分かってないですが、2022年度から始められるということです。年収が単身で200万円以上、複数世帯で320万円以上の約370万人が対象となり、当初は来年の10月が実施予定だったんですが、今ちょっとそれ分からなくなっている、選挙があるのでそのためにちょっとはっきり実施時期を言ってないようです。その条件で南国市で2割負担の対象者になる方はどのくらいおいでるでしょうか。
○議長(土居恒夫) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(島本佳枝) 75歳以上の後期高齢者の医療費の窓口負担割合は、現役並み所得の方は3割、そのほかの方は1割となっております。令和4年度以降、人口の多い団塊の世代が後期高齢者となり始め、医療費の増加が見込まれることから、国は一定の収入がある75歳以上の後期高齢者の医療費の自己負担を1割から2割に引上げ、負担能力に応じた負担へと見直しを行うこととしております。
 見直し後の影響見込みといたしましては、令和元年分の所得・収入を基にして試算した場合、本市で2割負担の対象となる方は、後期高齢者医療被保険者7,456人のうち1,234人となります。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 村田議員。
○15番(村田敦子) その1,234人の方、16.6%に当たる方が一気に医療費が2倍になるということで、やはり受診抑制、また治療の中断っていうことが起こり、重症化を招くことになると思います。対象となる方々、全国で約3割の方が、やはり2倍になったら受診を控えるとおっしゃっています。受診を控えることによって、やはり病院に行って関節痛とか、そういうことを和らげて、何とか過ごしておいでる方が、それが受診を控えることによって今度は介護保険のほうに認定をしてもらわんといかんような状況になっていくのではないかとも思います。
 また、それから今すごくヤングケアラーのことが話題になっていて、子供が勉強どころじゃない、家族の世話をしなければいけない。それに対して厚生労働省と文部科学省は福祉サービスにつなぐ仕組みを、結局その子供たちがしている兄弟の世話とか、それからおじいちゃん、おばあちゃんの世話とか、中には親御さんの世話をされている人もおいでるかもしれません。家事労働、それから身体介護、両方しているわけで、その部分に対して両省は福祉サービスにつなぐということだと思うんですが。結局今まで医療に1割負担で通っていた、その対象になる3割、2倍になる方がそういう状況に身体が衰えていき、やはりその介護、それから子供たちに世話してもらわんといかんヤングケアラーを増やす。片一方では、高齢者の医療費を2倍化して、後期高齢者の財源を増やすことにはなるかもしれませんが、結局そういうふうに介護保険に認定をせないかん、それからヤングケアラーに対して福祉サービスを提供しなければいけない、そう考えたときに、何か本末転倒のようなことになってくるのではないかと思いますが、そういうことを頭のいい人たちばかりなのに、そういうことは考えていないのでしょうか。長寿支援課長はどのように思われますか。
○議長(土居恒夫) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(島本佳枝) まず、先ほど言われましたように、2割負担となった場合の影響のことを考えますと、まず今現在1か月の医療費の窓口負担が自己負担限度額を超えたときは、申請により限度額を超えた額の払戻しが受けられる高額療養費制度がございます。自己負担割合の見直しの後の負担限度額につきましては、まだ示されておりませんが、制度改正に当たりまして急激な負担増を抑制するとして、負担引上げ後3年間は世帯の所得の状況等に応じて2割負担になるまでの外来受診の負担増加率については、最大でも月3,000円に収まるよう、激変緩和の措置を講じるということが示されております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 村田議員。
○15番(村田敦子) その3年間の配慮措置でも1人当たり平均3万4,000円の負担増になるところが2万6,000円になるだけという試算が出ています。結局その2万6,000円の負担が75歳以上の後期高齢者の方にかかってくるわけです。やはり受診抑制でほかのところの支援を受けることになっていくのではないかと思われます。
 そして、盛んに厚労省が言ってる現役世代の負担を減らす、そういうことを言っていますが、現実に今言った高齢者の負担が3万4,000円、その3年間の措置でも2万6,000円、年。でもその現役世代の負担の減少は1人当たり月約30円です。年間350円。そういう高齢者の親を抱えている方は、そのかかっている医療費、その現役世代の方が負担をしている場合も多くあると思います。年がいけば、本当に体が悪くなってきますので、糖尿病になってずっと一日置きに全身の血のあれを、言葉を忘れてしまいましてすみません。それがそういうことも多くの方が通われることになっていきます。そして、そういう人こそ、その受診控えをすると、本当にそういう1日置きに点滴をして体中の血液、機械できれいにしていく、そういう状況に陥ったら、すごく余計医療費の負担が大きいと思います。
 今も言いましたように、高齢でそういうふうに既にずっと病院にたくさんお金が要っている人は、それが一気に2倍になると本当に年間大きな額になってきます。そうなれば、もう年金だけでは賄えなくて、現役世代の子供さんやお孫さん、そういう方に負担をかけてしまう状況になると思います。誰も一番得をするのは、要は国で、国の窓口負担は年980億円減るそうです。そして、盛んに言っている現役世代の負担が1人当たり月30円しか減らないわけです。そのことを考えたときに、医療費が一気に2倍になったとき、その現役世代の方の負担は一気に2倍に膨らんでいきます。そういうことを全ていろんなそんなヤングケアラーの問題から考えたときに、これは決して現役世代のためにもならない、まして高齢者には絶対ならない。国が公費の投入を減らすだけのためにつくっている政策です。この行為は結局健康で文化的な生活を営む権利を保障する憲法25条に反する行い、そういうことを今、もう参議院でも衆議院でも可決されました、行政的に。そういう政府を私たちは支持はしておりませんが、そういう今政府でコロナも本当に収束しないのにオリンピックをしようとしていますが、これはちょっと質問とは違いますので。そういうことです。
 長寿支援課長は、いつも高齢者に健康でいてほしいということで、後期高齢者保険料を滞納している方に資格証明書も出しておりません。そこでは受診抑制を招かないようにしているのに、そういう少しお金がある方にそういう負担を強いて、ほかのところにも負の波及効果のあるようなことを進めていくことは、しかし国の政策ですので、国民皆保険となっている、その保険から外れることはできませんので、それを受け入れるしかないのかもしれませんが、それならそれで市としてそういう方々の支援ができるような後期高齢者医療保険に関する、そういうことも考えていっていただきたい。そして、高齢者の方に、言うたら支援、支援を知らせて、やはり十分な医療が受けれるような形を保っていっていただきたいと思います。そのことをお願いして、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。