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検索結果 »  令和3年 第421回市議会定例会(開催日:2021/06/11) »

一般質問1日目(西山明彦)

質問者:西山明彦

答弁者:市長、関係課長


○議長(土居恒夫) 3番西山明彦議員。
      〔3番 西山明彦議員発言席〕
○3番(西山明彦) 議席番号3番の西山明彦でございます。
 第421回、令和3年6月定例会での一般質問をさせていただきます。
 私が今回通告させていただきました質問は、市長の政治姿勢として、市民の健康についてと教育行政について、2つ目に都市再生整備計画として、都市計画道路と後免駅前広場と後免町商店街、そして3つ目に住環境整備として、公園整備についての3項目であります。順次質問をさせていただきます。
 まず、市長の政治姿勢についてですけれども、平山市長の政策といいますか、パンフレットを目にする機会がございました。その中に5つの大きな柱の政策がありましたけれども、紙面に限りもあって、なかなか全部は書き切れないのかなということで、ソフト面があまりなかったんじゃないかなという印象でした。そこで、ちょっと今回、それにない項目について質問させていただきたいと思います。
 1つ目は、市民の健康についてでありますが、まず新型コロナワクチン接種についてで、何点か、保健福祉センター所長にお伺いします。藤宗所長は本当に大変な時期に就任されて、大変だと思いますけれども、答弁よろしくお願いします。
 新型コロナウイルス感染症については、変異株に置き換わって、第4波となって、全国10都道府県で緊急事態宣言が発出されましたけれども、この20日で解除されそうな状態になってきているのかなというふうに報道もされているところですけれども、福岡なんかはゼロの日もあった、大阪なんかも二桁になった、昨日なんかは、3か月ぶりに1,000人を下回ったというような状況で、ただ東京なんかも下げ止まりで、なかなかまたリバウンドが怖いというようなことも言われてます。高知県でも、5月後半に感染者が増え始めて、警戒レベルも特別警戒になったと。1桁になってきましたけれども、まだまだ安心できないということで、特別警戒のレベルもそのままになっております。
 一方で、ワクチン接種が進んでおり、南国市でも4月24日から集団接種が始まりました。ワクチンの供給も進んで、高知県でも7月中には高齢者の接種が終わるのではないかなというふうに言われております。南国市での今日までの接種状況についてはどのような状況か。接種券の送付状況と予約人数、接種済み人数、また75歳以上の接種率についてお答えください。
○議長(土居恒夫) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) 西山議員の質問にお答えします。
 まずは、65歳以上の高齢者1万5,319人のうち、約8,200人の75歳以上の方に、4月9日に接種券を送りました。当初はワクチンの供給が安定せず、1箱1,000人分として2回接種のため500人分、4月末の時点では5箱しか配送がなく、確保できたワクチンは7,500人分。75歳以上の高齢者は8,200人いるため、75歳以上の方の予約が一定落ち着いてから、65歳以上74歳以下の高齢者、約7,000人に接種券を送るようにしました。5月中旬にワクチンが安定して供給されるようになったため、73、74歳の方には5月21日、71、72歳の方には5月28日、69、70歳の方には6月4日、65歳〜68歳の方には6月10日と、年齢を区切って接種券を発送しています。
 予約人数ですが、6月19日から7月4日までの予約人数は、現在2,929人になっております。
 接種済み人数ですが、6月13日現在の接種状況は、集団接種回数15回、全体の接種済み人数、1回目は6,638人、2回目終了している方が3,917人、75歳以上の方の接種率は、1回目終了の方が66.9%、2回目終了の方は47.1%となっています。
○議長(土居恒夫) 3番西山議員。
○3番(西山明彦) 接種券を年齢を区切って発送もされているということですけれども、先ほど苦情の件数の紹介もあったわけですが、電話がつながらないというような苦情も最初はあったようですけれども、回線数を増やしたりして、その後は大きな混乱もなく進んでるのかなと思います。既に65歳以上への接種券の送付はもう終わったということで、接種についても、75歳以上は66.9%、3分の2が1回目が終わって、半数近くが2回目も終わっているということでございます。
 次に、今後のことについて質問しようかと思ったんですけど、先ほど土居篤男議員の質問で市長から答弁がありましたんで、ちょっとそれはもう省略して、全体としていつ終わるかというふうなことで、11月までというようなことが、答弁が先ほどあっておりましたけれども、なかなかまだまだ長期戦ということになってきます。市町村によっていろんな工夫がされておりまして、副反応による欠席など、学業に影響がないように、夏休み期間中に中高生を優先して接種する自治体、また20代、30代の感染が多いので、その年代を先に接種するというような自治体もあると聞いております。それぞれの自治体で実態に合ったワクチン接種の進め方がありますので、南国市でも、効果的な接種となるような独自の工夫がされればと思います。
 ところで、3月議会で、土橋前保健福祉センター所長が、65歳未満の集団接種率を低く見込んでいる理由として、アストラゼネカ社のワクチンが冷蔵で保存ができるということで、承認されると医療機関での接種が容易になって、個別接種により接種率が上がると思うと考えているからですというような答弁をされました。では、その個別接種については検討はしていないのでしょうか。
○議長(土居恒夫) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) アストロゼネカ社のワクチンは公的接種に使用されておらず、南国市はファイザー社製のワクチンを使用しています。個別接種につきましては、市内各医療機関に意向調査を行い、現在、8医療機関で6月中の開始に向けて調整を行っています。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 8機関で個別接種も検討されていると、調整と言われましたけれども、検討されているということで、私はまだ接種してないんですけれども、先ほど土居篤男議員はもう2回終わったということを言われておりましたけれども、実際に集団接種を実施してみて、市民の反応、また会場に接種に来られた方の反応はどのような状況でしょうか。
○議長(土居恒夫) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) 案内した時間よりも早く来場される方が多く、入場をめぐって多少の苦情はありましたが、会場の運営もスムーズで、回を重ねるごとに職員の接遇も向上しています。接種後の15分から30分の待機時間を利用して、保健師等の健康観察を兼ねながら、接種済証発行と同時に待機所で2回目の予約を行うため、接種を受けた高齢者の方からは、また予約しなくてよいと大変好評を得ております。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 評判もよいということですけれども、毎土日に職員の皆さんは対応されてると、非常に大変ですけれども、あとまだ数か月も続きますので、よろしくお願いしたいと思います。
 市長にお伺いしますが、南国市では、ワクチンの廃棄を避けるために予約時にキャンセル待ち希望も確認しているということですので、混乱もないということですけれども、これまでの進め方と今後の取組について、市長の思いをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 予約受付コールセンターで、高齢者のキャンセル待ちリストを作成しております。また、医療従事者である職員に接種もすることでワクチンの廃棄を回避しています。
 今後の取組としていたしまして、集団接種におきましても個別接種におきましても、ワクチンの廃棄を回避することはもちろんのこと、高齢者はもとより対象市民全員のワクチンの接種が完了し、少しでも早くコロナが終息することを願っております。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) ぜひ早く接種が終わるようにと、みんなが安心できるようにということを願うところです。
 ところで、今、東京オリンピック・パラリンピックの開催が目前に迫ってきました。コロナ感染状況を踏まえて、中止を求める声も多くあるというところですけれども、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長も、今の状況では普通は開催しないと、やるなら強い覚悟が必要というようなことを国会答弁されております。そんな中で、外国からの選手団が順次来日していますけれども、南国市にも、7月にはシンガポールのバドミントン選手団が事前合宿に来るということで、現在の集団接種会場となっているスポーツセンターでの接種は保健福祉センターに移すというふうに聞いております。
 そこで質問ですけれども、この選手団はいつからいつまで滞在して、スポーツセンターを使用する予定なのでしょうか。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 7月11日から20日を予定しておりますが、コートマットの敷設、撤去等がございますので、アリーナは10日から21日までの間、確保してございます。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 今のお答えでは、土日が2回、4日間、スポーツセンター使えないというようなことだと思いますけれども、ワクチン接種の会場として保健福祉センターに移すということですけれども、広さからいっても、保健福祉センターはスポーツセンターと比べてかなり狭いです。そんなことで、ワクチン接種への影響はないのでしょうか。
○議長(土居恒夫) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) スポーツセンターでは、土曜日と日曜日合わせて8診で接種を行った場合、1,760人の接種を見込んでおります。保健福祉センターで集団接種を行う場合は、3診の設営となり、土・日合計で660人となります。現在、土曜日である7月10日、17日の午前中も接種を行えるよう、出務医師、看護師の調整をしており、1日当たり240人の枠を確保したいと思っています。
 また、7月3日、24日、31日の土曜日は、通常14時〜17時、3時間のところを、接種時間を1時間延長して18時までとし、1日当たり160人の枠を増やすようにしており、接種を希望する高齢者の方に少しでも多くの接種機会を確保できるよう努めています。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 8診だったのが3診になるということで、土曜日は午後だけなのを時間を延ばすというようなことですけれども、影響がないかといえば、ないことはないというふうに思います。このことについて、副市長と話をさせていただきましたところ、シンガポールの選手団の招致は、ワクチン接種の計画を立てる前から分かっていたので、そのことも踏まえて計画を立てたということでした。ワクチン接種については、打ち手となる医療関係者の確保も非常に大変ですし、ちょうどその日程が市長選挙の日程とかぶるのかなというふうに思います。そういった、そちらのほうにも職員の手が取られるというようなこともあろうかと思いますが、やはり市民の皆さんが一日も早く安心できるように、ワクチン接種が順調に進むことを願っております。
 なお、確認ですが、外国からのオリンピック選手団については、バブル方式で一般市民とは接触がないようにするということですが、せっかく外国のトップ選手が来るので、ぜひ見てみたいと思われる市民の方もいらっしゃるのではないかと思います。双方に感染の心配がないように、そのあたりは大丈夫なのでしょうか。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 国の示す手引きに沿いまして高知県が作成した受入れマニュアルにより、選手と市民の接触がないように努めてまいります。また、練習は非公開となる見込みでございますが、駐車場等の動線につきましても、御覧になりに来る方がいらっしゃることを想定して準備をしてまいります。
 なお、来高する選手団につきましては、出国前に検査をし、陰性証明書を持参して入国するほか、ワクチン接種も済ませて来日するものでございます。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) オリンピックがお祭り騒ぎになってというような心配もされているところで、ライブビューイングなんかも、もうほとんどが中止の方向へ行きゆうということですけれども、大変だと思いますけれども、選手団にとっても、安心して合宿ができて、コロナ感染が収束した後には、将来的な友好関係がつながるように期待もするところであります。
 市長、何か一言あればお伺いしたいと思いますが、ありますか。いただけますか。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) ホストタウンにも手を挙げてなったわけでございますので、これからシンガポールとの交流が深まることを大変期待する中でのコロナの感染状況ということで、本当に残念なところはございます。しかしながら、まずは健康被害が起こらないということを大切にしなければならないと思いますので、感染が広がらないよう、感染しないよう、そういった注意を十分して、練習に臨んでいただきたいと思うところでございます。以上です。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) ありがとうございました。答弁期待してなかったんですけども。
 では、次の市民の健康づくりについて、質問移らせていただきます。
 今年3月に、「第3期健康なんこく21計画きらり」が策定されました。その基本目標は、健康寿命を延ばそうですが、現実にはこのコロナ禍の状況で、集団検診や高齢者の健康対策などもなかなか実施がしづらい状況だということだと思います。コロナ感染への対応に追われて、通常業務はなかなかできない、しわ寄せが来てるのではないかと心配するところです。また、心の健康も心配されているところです。
 ところで、南国市は、食育のトップランナーとして、小学校給食の自校炊飯など、食育にいち早く力を入れてまいりました。ところが、健康増進計画の達成状況を見ると、栄養、食生活の中の朝食を食べる人の割合と塩分の多いものを控える人の割合の達成状況が0、すなわち悪化しているとなっています。具体的には、平成26年度から令和元年度にかけて、それぞれ4.5%、6.3%減少しています。特に20歳代の欠食が多いようです。小学校時代の自校炊飯をはじめ、生産者の見える食事への関心を高める取組が生かせていないのが、非常に残念です。食育推進計画の達成状況も軒並み0が並んでおります。
 そこで市長にお伺いしますが、健康増進計画、食育推進計画の達成状況を見て、平成26年度、食育推進計画は平成28年度からですが、ちょうど市長が副市長になった頃かなと思いますけれども、その頃から令和元年度にかけて実績値が大幅に下がっていることについて、どう捉えているのか。そして、これをどのように改善していこうと考えておられるのか、お伺いします。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 子供の頃から食生活に関心を持ち、薄味に慣れるということが、生涯の健康づくりの基盤となります。それに基づいて食育計画の達成状況を見てみますと、小学校での食育の中で、朝食をしっかり食べるというところがC・D判定になっており、小中学校での健康福祉教育が成長してからの生活習慣につながっていないということが推測されます。様々な要因があると思われますが、スマートフォン普及による不規則な生活習慣やコンビニ食による若者の孤食の増加が、朝食の欠食や食塩の多い加工食品の摂取の増加につながっているということも考えられます。食生活は親世代から子世代へ受け継がれるところでございます。市・学校・保育所等と連携して、料理をすることを通しての家庭の味つけに気をつけ、食塩の適量摂取や朝食の大切さを教えていき、乳幼児健診を通じて子育て世帯の食生活の実態と課題を把握するとともに、味覚が形成されます子供の時期から薄味に慣れて、朝食を欠かさない食習慣を身につけることができるよう、支援をしていきたいと思います。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) この概要版を見ると、20代の朝食を毎日食べる人の割合が56.3%で、小学生は84.7%、中学生83.8%と、小中学校で食育と学校でやったのが30%ぐらい20代になると下がるということで、なかなか具体的な改善策というのも見いだしにくいかもしれませんけれども、そういった食育に関して、せっかく保幼小中と取り組んでおりますので、その後につながっていくような取組、市民への啓発施策が必要だと思います。
 では次に、食育だけでなくって、市長は市民の健康づくり全般について、具体的にどのように進めたらよいか、お考えでしょうか。きらりの計画書を見ると、冒頭に自分の健康は自分で作るという理念の下、それを行政が後押しするとありますが、市長の市民の健康増進についての施策があまりよく見えないと思います。具体的にどういった取組をするのかお答えいただきたいと思います。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 自分らしさを大切にしながら、前向きな気持ちを持ち、健康な生活習慣を実践していくのは、簡単なことのようで大変難しいことであります。健康づくりは、一人一人が取り組むだけでなくて、家族で、地域で、そして団体で取り組むことが効果的であると言われています。現在の状況の下、地域の方が集まって健康増進の取組を行うことは、非常に難しくなっています。しかしながら、コロナ禍が収束した際には、健康づくり啓発のためのきらりフェアやヘルスメイトや健康文化都市づくり推進委員会の活動・支援、またスポーツハブのウオーキングマップやまほろばクラブのサークルなど、他団体と連携して運動の機会を提供していくなど、市民共同でお互いが支え合える地域づくりを目指し、市民の皆さんがいつまでも健康で輝く人生を送れますよう、市民が主役となる健康づくりの施策を講じてまいりたいと考えております。以上です。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 他、いろんな団体とか、地域でのサークル活動とか、これからフレイルの取組なんかもあると思いますけれども、地域での活動を視察して、計画の基本目標、健康寿命を延ばそうの実践のために、取組を力注いでほしいというふうに思います。
 次に、教育行政についての質問に移ります。
 学校の在り方については、昨年の9月議会と今年の3月議会で有沢議員が質問されておりますけれども、教育委員会では、このほど、南国市これからの教育・保育を考える会が設置されたと伺いました。この会において、教育長の諮問した事項を調査、審議するとのことですけれども、では教育長にお伺いしますが、具体的にどのような項目を諮問するお考えなんでしょうか。
○議長(土居恒夫) 教育長。
○教育長(竹内信人) 南国市これからの教育・保育を考える会の設置につきましては、昨年度1年をかけまして、各小学校、中学校、もしくは各地域のほうへも出向きまして、この会の設置についての内容でありますとか、今現在のそれぞれの地域の抱えている課題等も、地域とか保護者の方に説明してまいりました。
 この考える会では、南国市の子供たちの10年後、もしくは20年後の将来にわたる教育・保育環境について、教育委員会の諮問について審議をお願いしたいというふうに考えております。全市的には、本市の今後の児童生徒数の減少に伴う児童数、生徒数の推移、または最大クラスの地震による地震津波浸水地域にある学校等の存続を踏まえた教育・保育の在り方をどう考えるかということが、大きなテーマであるというふうに考えております。具体的には、例えば香南中ブロックの児童生徒の安全確保と、また英語教育、防災教育といった特色ある学校力、地域力の継続。発展を探る、保育を含めた連携教育の在り方や義務教育諸学校の新たな方向性の検討、または香長中ブロックの地域説明会で御意見もいただきましたが、地震津波浸水地域にある三和小と稲生小の移転等については、検討をいただくことになろうかというふうに考えております。また、これまでは、小規模特認校として地域とともに特色ある学校づくりを進めていただいております奈路小、白木谷小学校についても、中山間地域の活性化を含めた今後の学校の在り方について検討をしていただけるよう諮問したいというふうに考えております。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 具体的なことも触れておられましたけど、一言で言うと、10年、20年先を見据えた南国市の学校の姿を検討していくということだろうと思います。
 では、その答申については、いつ頃までに出していただくお考えでしょうか。
○議長(土居恒夫) 教育長。
○教育長(竹内信人) 答申の時期につきましては、コロナの状況もありますので、会議が順調に進んだらということで考えたら、大体4回から5回程度の会議を予定しておりますので、本年度末3月をめどに答申をいただけるように進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 順調に進めば今年度中ということですけれども、まず答申をいただいて、その後、南国市の小中学校の在り方について検討していくことになると思いますが、先ほどもありましたが、地域の課題とかいうこともあるということで、小中学校の適正規模については、以前の議会でもお答えがあっておりますけれども、本市の場合、規模だけで言うと、大篠小のように大き過ぎる学校と、規模が逆にすごく小さ過ぎる学校の両極端になっていると思います。それを少しでも打開するために、奈路小、白木谷小の特認校制度、あるいは大篠小の隣接校選択制度が行われておりますけれども、実際に今年度、今現在ですけれども、この2つの制度を活用して、大篠小学校から、大篠小学校だけじゃないですけれども、他の校区にこの2つの制度で通学されている児童数は、実態はどうなのか、お答えいただきたいと思います。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 御質問いただきました特認校制度並びに大篠小学校隣接校選択制度の活用状況につきまして、御報告を申し上げます。
 まず、現在、特認校制度を利用しまして、奈路、白木谷の両校に通っていただいております児童は合計で27名で、大篠小学校区から18名、十市小学校区から1名、後免野田小学校校区から1名、長岡小学校区から3名、岡豊小学校校区から1名、国分小学校校区から2名、久礼田小学校校区から1名となっております。
 次に、大篠小学校隣接校選択制度を利用しまして大篠小学校区から隣接校に通っておられます児童は、合計で88名で、校区の内訳を申し上げますと、三和小学校に5名、日章小学校に19名、後免野田小学校に43名、長岡小学校に11名、岡豊小学校に10名となっております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) かなりの児童がこの制度を活用されているということで、今年5月1日現在の各校の児童数、生徒数の資料を、この前、配られたようでありましたけれども、今お答えいただいたように、多くの方がこの2つの制度を使って、結果的に小学校で大篠小学校の在校生は774人だったかな、700の後半ですけれども、両制度によって、18人と88人で106名の児童が他の学校に通学されているということです。一方で、小学校、希望の家分校を除いて、稲生、三和、大湊、国分、奈路、白木谷の6校が100人を切って二桁、稲生、大湊、奈路、白木谷の4校については複式学級となっていると伺っております。後免野田小学校については、大篠小校区から43人の児童が通学されているということで、教室が足りなくなるために、今年度は選択制の募集をストップしたと伺いました。それでも、やはりこの制度は非常に有効に活用されて、効果が出てると私は評価しております。
 また、中学校については、香長中学校が各学年で200人前後いるのに対して、鳶ヶ池中と北陵中は全校生徒で100人台の後半、香南中学は86人となっております。これまでの議会答弁では、香南中学校については特認校制度、あるいは小中一貫校や義務教育学校などが検討されているというふうに聞いてますけれども、どういった形がよいのか、地元の方の意見も聞きながら、十分な検討が必要だと思います。教育委員会では、先ほども教育長が触れられておりましたけれども、全校区を回って、また地域とも懇談をして進めてきて、3月議会の有沢議員への質問に対して、6つの代表的な意見というものが答弁されておりました。小規模校では特色ある取組のメリットをしっかり発信してほしい、また児童数の減少を食い止めるために地域の住環境を整備してほしい、地元の若者が住むことができるようにしてほしいというようなこと。そして、学校の統廃合については、地域の議論が必要である、地域からの意見を吸い上げることができるようにしてほしいというようなこと。それから、L2程度の地震が来たら、本校は波力に耐えられないというようなことで、継続的な子供たちの学びの保障をする場をつくってほしいというような、また将来的に統合が予想されるなら、早く統合したほうがよいのではないかという意見とか、東日本大震災のことを考えると、統合もやむを得ないのではないかというような意見があったというふうに答弁されておりました。やはり子供たちの教育環境ばかりでなく、地域の存亡がかかっていると、そういうふうに地元の皆さんも思っていると思います。そういった観点が必要だろうと思います。したがって、学校教育の在り方を考えるに当たっては、教育委員会での議論も大変重要ですけれども、それを踏まえた上で、市としての対応も必要だというふうに思いまして、私は今回、市長の政治姿勢として取り上げさせていただきました。
 そこで、市長にお伺いします。
 教育委員会では、南国市の今後の小中学校の在り方について調査審議していくということですけれども、小規模校では児童の集団生活、あるいはクラブ活動にも大きな影響があります。学校の施設整備などハード面への制度もちろん重要ですが、やはりこうしたソフト面についても検討しなければならないと思います。市長としては、現状をどのように捉えておられますか。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 西山議員の御質問のとおり、児童生徒の減少による学校規模の小規模化というのは、教育活動にもちろん影響があるということは承知しております。一方、そうした現状を、それぞれの学校が、保護者、地域とともに創意工夫をしていただきまして、教育効果はもとより児童生徒一人一人を大切にした特色ある学校づくりを進めていただいておるということに、本当にありがたく感謝をするところでございます。
 先ほど教育長が申し上げましたとおり、今後、考える会の答申も踏まえまして、教育委員会と連携しながら、ハード面そしてソフト面の両面から、学校教育の充実に向けた取組を進めていかねばならないと考えております。以上です。
○議長(土居恒夫) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午前11時54分 休憩
      ―――― ◇ ――――
      午後1時   再開
○議長(土居恒夫) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。3番西山明彦議員。
○3番(西山明彦) 午前中に引き続いて質問させていただきますが、先ほどの市長の答弁で、ハード面、ソフト面、両面から学校教育の充実をということでございましたけれども、学校の適正規模からいえば、統廃合という議論も起こってくると思います。地元の方々も、そのことは十分意識されているのではないかと思います。学校がなくなれば地域が衰退する。地域にとっては大変大きな問題であり、地域の活性化を求める声が強いわけであります。
 そこで、市長にお伺いしますが、中山間地域の活性化、あるいは安心して暮らせる地域づくりなどということを掲げられておりますが、具体的な施策が必要だと思います。地域づくりのために尾崎県政が強力に進めた集落活動センターも、稲生地区以外では設立できていないという現状です。この学校の在り方の議論は、地域づくりと大きく関係してまいります。両者を関連づけて、市長はどのように考えをお持ちでしょうか。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 御承知のとおり、市内中心部の人口は増加傾向にある一方で、周辺部の集落では著しい人口減少と高齢化が続いているところであります。このことで、市中心部の学校と周辺部の学校との間で児童生徒数に偏在が生じているところであります。
 これから、学校の適正規模について議論がされる中で、地域の皆様にとっては、学校の在り方と併せて、いかに地域内に住んでもらうか、また地域コミュニティーを維持していけるかに、大きな関心を持たれていることと思います。
 市立公民館単位で実施してきました市長と市政を語る会の中でも、地域内の子供の数が少なくなっていることや学校の存続についての不安の声もいただいてきたところです。特に北部中山間地域や周辺地域の定住環境をいかに維持していくかは、喫緊の課題であると考えております。本年度策定いたしました総合計画後期基本計画にも位置づけいたしましたが、周辺地域に対する定住促進、地域コミュニティーの維持につきましては、学校の在り方にも影響を及ぼしますので、並行して考えていく必要があり、取組を一層強化すべきであると考えております。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 周辺地域に対する定住促進、あるいは地域コミュニティーの維持というようなことを言われましたけれども、ではそういったことを具体的にどのように進めるのか、どういった施策で進めていくのか、お考えをお伺いします。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 市内周辺地域への定住促進といたしましては、平成30年4月に高知県から都市計画法の権限移譲を受けて、同時に市独自の条例として策定いたしました南国市都市計画法施行条例に基づく開発許可の立地基準の運用によりまして、市内の周辺地域のコミュニティー機能の維持を図っているところであります。この運用につきましては、現在、人口動態等の経年調査、分析を行っておりまして、改めて開発許可基準の再検討を行うなど、定住環境の保全に努めてまいりたいと考えております。
 北部中山間地域におきましては、飲料水や生活道など、住民生活に必要となります生活インフラ整備を、辺地に係る総合整備計画により進めてまいります。また、日常生活における移動手段の確保、市中心部との交通ネットワークといたしまして、北部中山間地域の予約型乗合タクシーや、平成30年度に導入をいたしましたコミュニティバスと市内の公共交通網の充実に努めてまいります。
 空き家の活用につきましても、平成30年の規制緩和により要件が緩和されましたので、中山間地域を中心に進めています空き家活用促進事業に加えまして、不動産事業者とも連携して、民間での流通も積極的に活用し、移住・定住へと結びつけていきたいと考えております。
 地域コミュニティー活動への支援といたしましては、地域コミュニティーの拠点となります地域集会所の整備や修繕への支援に加え、それぞれの地域におきまして地域活動が継続的に、また多くの人材が主体的に参加し連携できる仕組みづくりとしまして、地域内連携協議会の設立を支援していくこととしております。現時点の設立は、集落活動センター・チーム稲生と長岡西部地区の2地区となっていますが、集落支援員等を通じてさらなる設立を支援し、地域と行政との協働の体制づくりを進めていきたいと考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 北部、中山間地域では、飲料水等の生活関連、また空き家の活用とか、地域内連携協議会などといったようなことも言われましたけれど、なかなか難しい課題であると思います。
 先ほどの教育長の答弁で、三和小学校と稲生小学校の移転というような話もありました。また、以前の答弁では、香南中学校に大湊小、日章小を併設して、9年間の一貫教育をというような検討もしていくようなことも言われておりました。市として、地域づくりと合わせた学校の在り方、そして教育委員会の掲げる六育、これを支えていく教育環境を整えて、子供たちの成長が保障されていくことを願うばかりです。まだまだこれから議論が始まっていくと思いますけれども、場合によっては大きな決断を迫られることもあるかもしれません。地域の声をよく聞いて進めていただくようお願いいたします。
 次に、2項目め、都市再生整備計画について質問させていただきます。
 まず、都市計画道路についてですが、現時点での整備の進捗状況と今後の予定について伺ってまいります。
 まず、高知南国線についてですが、現在第2工区と第3工区の整備が進められていますが、海洋堂スペースファクトリーなんこくが開館して、特に第3工区については、その玄関口として重要な道路になります。市政報告では、用地買収が完了して築造工事を発注したということです。今後、第3工区については、関連事業として、後免町駅に向けての市道の整備も予定されて、L字型の幹線道路になる予定ですが、現状を見ると、東に向けての第3工区の造成で止まっております。
 そこでお伺いしますが、この後免町駅までの道路整備、市道の整備ですが、これは現時点の進捗状況について、どんな状況になってるかお答えください。
○議長(土居恒夫) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 都市計画道路高知南国線第3工区につきましては、既に用地買収は完了しており、本年5月に市道旧農協病院東線との交差点までの間の道路築造工事を発注いたしまして、令和4年1月末の完成を予定しております。
 御質問の高知南国線第3工区交差点から後免町駅に向けての市道旧農協病院東線の進捗状況につきましては、令和3年5月末現在の用地取得率は70.44%で、本年度中の用地取得完了を目指しております。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 本年度中、来年の1月に完成ということですが、町駅までの市道の整備については、今現在用地交渉中、70%ぐらいということで、来年度以降に完成はなるというように思います。第3工区については、特に県道南国インター線からスペースファクトリーなんこくの正面玄関への進入路になります。したがって、そこまでの供用が急がれると思いますが、第3工区の供用開始の時期については、予定はどうなっているでしょうか。
○議長(土居恒夫) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 本年度中に高知南国線第3工区の道路築造工事が完了する予定でございますので、道路完成後は、後免町駅に向かう市道旧農協病院東線の幅員が広がっていない状況であることから、都市計画道路高知南国線の道路幅員を市道旧農協病院東線との交差点の手前から徐々に減少させていき、交差点に接続させるとともに、「この先幅員減少」等の看板を設置するなどして、注意喚起を促した上で、本年度中の部分供用を開始したいと考えております。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 都計道路の部分については今年度中の部分供用ということですけれども、先ほどありましたように、町駅へ向かう道路が幅員が広がっていないということですけれども、ではその町駅に向かうこの市道の供用は、いつ頃を目指しているのでしょうか。
○議長(土居恒夫) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 交差点から北に向けての市道旧農協病院東線につきましては、本年度中に用地買収を完了させて、令和4年度当初に道路築造工事を発注し、同年度内に完成させ、供用を開始したいと考えております。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 予定では来年度中に供用を開始したいということですけれども、このL字型となる道路の整備については、その供用開始によって車の通行量などが非常に変わってくると、そういったことで、地元住民にとって非常に心配の声もあります。この道路が開通すると、今話をしてます町駅までのL字型になる交差点といいますか、曲がり角の部分ですが、ここについて、町駅へ向かうとなると、信号がどうなるかにもよりますけれども、渋滞することが予想されると。そのため、迂回路として、東へ進んだり南へ曲がったりということも考えられます。どちらに迂回しても、これらは車の行き違いができない、本当に狭い道路です。それでも周辺住民にとっては生活道、また子供たちの通学路になっております。
 そこで、この高知南国線の整備に絡んで、その周辺整備について質問しますが、住民の安全を考えると、周辺整備として市道の拡幅も検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(土居恒夫) 建設課長。
○建設課長(浜田秀志) 現在、城陸など周辺の地区より、既存の水路の蓋がけによる道路拡幅の要望が2か所ありますが、城陸公民館北側の水路の蓋がけは本年度に行う予定です。このように、要望があれば、今までのように道路拡幅の検討は行っていきたいと思います。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 直接都計道路との接点の部分についての話はありませんでしたけれども、城陸公民館の北側の水路に蓋がけを今年度中に行うということですが、このあたりは、以前にも質問しましたけれども、新川雨水排水の枝線の整備も関わっております。市道南国署北線、旧の南国警察署の北側の通りですが、この市道については、新川から、今話をしているところの南のところまで下水道工事が進んで、道も広くなっておりますが、なかなかその先へ進まないという状況です。
 そこで、改めて上下水道局長にお伺いしますが、その後、この枝線の工事の予定はどうなっているのでしょうか。
○議長(土居恒夫) 上下水道局長。
○上下水道局長(橋詰徳幸) 新川雨水排水の枝線の整備につきましては、市道南国署北線と市道旧農協病院東線が交差する付近から、県道南国野市線に向けて、約69メートルの工事を令和3年度中の完成を計画しており、現在、発注に向けて準備中でございます。
 また、市道の交差する箇所から東に向けての雨水排水路の整備につきましては、令和4年度以降の工事計画をしております。なお、排水路の実施設計業務委託は、令和2年度に完了しております。以上です。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 県道野市線、町駅に向けての道路になりますけれども、ここは今年度中に完了するということですけれども、南北の道路が、下水道が埋設されて、今現在の水路の部分だけ広がるということだと思います。
 また、城陸公民館へ向けても実施設計業務が委託されているということですので、来年度以降に整備が進んでいくのかなというふうに理解しました。この周辺整備については、地元からも要望が出ております。後免東町、あそこの交差点も、現在、県道の拡幅工事が行われておりまして、信号機がどうなるかということもあります。これらの幹線道路の整備によって、車の流れが大きく変わってきます。周辺住民にとっては、非常に生活に支障が出ないようにしてほしいということです。単に幹線道路の整備だけではなく、周辺整備も同時に考えていただきたいと思います。この点について、市長にお伺いしたいと思います。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 御心配の周辺住民への交通の影響でございますが、対策としましては、ものづくりサポートセンター前から東の都市計画道路や後免町駅とつながる南北の拡幅予定の市道への車の流れを、表示板や路面標示等により、既存の狭い道路への迷い込みが少なくなるように誘導をしたいと考えております。
 また、計画されている下水道事業が進むと、既存の水路への蓋がけにより道路が拡幅される予定でありまして、それ以外の道路の拡幅等につきましても、従来どおり、地域からの要望を真摯に受け止め、順番に対応していきたいと思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 狭い道路への迷い込みというようなことで、町駅のところは信号機があって、それを迂回してもう少し東へ行くと信号機もないということで、意図的に迂回するというようなことも考えられるわけで、やはりそのあたりが非常に心配されているところであります。そういったことで、道路が広がると、逆に迂回路として通る車が増えて困るという声もあるのも事実ですけれども、いずれにしましても、この周辺は非常にアパート、集合住宅が多いところですし、多くの子供たちが通学路として通っておるところでございます。地域住民の安全確保、そしてその対策を最優先に考えていただくことを強く求めておきたいというふうに思います。
 次に、都市計画道路南国駅前線における後免駅前広場と後免町商店街についてお伺いします。
 後免駅前線の第2工区の終点に当たるJR後免駅前広場については、市政報告見ると、まだ約20%の用地買収ということですけれども、最終的にこの駅前広場はどのようなものになるか、具体的に説明をいただきたいと思います。
○議長(土居恒夫) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) JR後免駅前広場は、東西方向に約58メートル、南北方向に、西側で約65メートル、東側で約26メートルの四角形の形状で、広さは約2,600平方メートルでございます。照明、ベンチ、シンボルツリー、案内板といったストリートファニチャーの配置や舗装のデザインにつきましては、現在、南国駅前線のシンボルロード等基本構想策定作業の中で検討をしております。また、駅前広場内の歩道は、インターロッキングブロック舗装を施し、ベンチやシンボルツリーを配置いたします。車道は、バスの乗り入れが可能な右回りの一方通行のロータリーとし、バス、タクシー、自家用車の乗降場を確保するとともに、後免駅利用者とタクシーの小型車待機場として、ロータリー内に4台程度、ロータリー外に6台程度が駐車できるスペースを確保する計画案となってございます。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) なかなか言葉では分かりにくいですけれども、ロータリー、時計回りになるのかな、右回りですから。バス停、タクシー乗り場、それから自家用車の乗降場所と、またベンチや案内板も設置されるということで、広々としたものになるのかなと思いますが、路線バスは神母ノ木線が廃止されて、NACOバスの植田線と前浜線しか乗り入れてないという状況です。ここは特急が止まる駅ですので、またごめん・なはり線の結節点でもありますので、公共交通の在り方も検討が必要になってくるのかと思いますし、観光客ばかりでなく県東部の方々にも後免駅で降りて滞在してほしいというふうに思います。そういったまちづくりが必要だと思います。そういった面からも、この南国駅前線がシンボルロードとして整備されているわけですが、一方でこれは後免町商店街を突っ切ることになります。
 後免町商店街は、地元のごめんまちづくり委員会の御尽力で、市制50周年を記念してアンパンマンの石像が7体設置されております。で、やなせたかしロードと命名されました。このやなせたかしロードとシンボルロードとの関係が一体どうなるのか。駅前線をどのようにシンボルロードとしてふさわしいものにしていくのか。やなせたかしロードはどうなるのかというようなことについて、都市整備課長と商工観光課長にお伺いします。
○議長(土居恒夫) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 現在、本市では、都市計画道路南国駅前線の計画区間のうち、JR後免駅と電車通りをつなぐ区間、及びやなせたかしロードである後免町商店街と海洋堂スペースファクトリーなんこくをつなぐ区間をシンボルロードと位置づけ、本年4月にコンサルティング会社と南国市シンボルロード等基本構想業務委託を結んだところでございます。今回の基本構想においては、周辺の景観に配慮した街路や広場整備を進め、休憩やイベントなどに対応できる憩いの場を設けることで、周辺住民だけでなく観光客の利便性を向上させるとともに、海洋堂スペースファクトリーなんこくや新図書館、そして中央地域交流センター等の新しい拠点施設ややなせたかしロードへの誘導を可能とし、中心市街地の活性化の一助となる施設を検討してまいりたいと考えております。
○議長(土居恒夫) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) シンボルロードについては、都市整備課を中心に関係部署でこれから具体的な計画の作成に向けて協議を行っていくことになりますが、商工観光課としましては、JR後免駅の利用者が、駅前線から後免町商店街を通り海洋堂スペースファクトリーなんこくに来ていただけるようにしていければと考えております。
 シンボルロードには、例えば写真映えする、また通行者が参加して写真が撮れるようなオブジェの設置などを行い、楽しみながら歩いていただけるような仕組みをつくれれば、アンパンマンの石像が並ぶ後免町商店街、やなせたかしロードとシンボルロードは、連続した通りとしての特徴を発信できるのではないかと考えています。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 今の都市整備課長の説明では、後免町商店街、やなせたかしロードのシンボルロードに含まれているような感じで受け取りましたけれども、車の通る都計道路と人が通る商店街通りというイメージになるのかなと思います。駅前広場の買収率がまだ20%ということで、かなり苦労されていると思いますけれども、以前には、美観のために電柱の地下埋設というような意見もあったと思います。
 では、市長にお伺いします。
 市長は、この駅前広場と後免駅前線、シンボルロードの整備、併せて新図書館の整備によって中心市街地の活性化策としておられますが、市長自身、相当な力を入れてる施策ですけれども、アンパンマンの石像がある後免町商店街のやなせたかしロードをどのように活性化していきたいと考えておられますか。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 本市の名誉市民であるやなせたかし先生には、生前より本市の振興に対しまして様々な御提言をいただき、その内容は南国市を発信する資源として非常に大切なものとなっています。やなせたかしロードもその中の一つでありまして、中心市街地を発信するための重要な素材であると考えています。西山議員のお話にもありましたが、現在、中心市街地を中心とした様々な事業が進んでおりまして、その様子が大きくさま変わりしております。商店街に人の流れを誘導する取組を進めていきたいと考えておりますが、海洋堂スペースファクトリーなんこく、新図書館、街路整備などと連携した取組を行う中で、アンパンマン像、やなせたかしロードをはじめ、やなせ先生関連の他の資源も含めて十分に活用することで、より効果的な発信ができるものと考えております。以上です。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 後免町商店街の東の入り口には、以前はアンパンマンが出迎えてくれる形になってましたけれども、今現在はそれが撤去されて、後免町防災コミュニティーセンターの前に、ばいきんまんと仲よく並んでいます。こういったスペースファクトリーなんこくから結びつけた町なか歩き、後免町の活性化のためには、また誘客のためにも、やはり入り口となる東町の電停のところにあるのがいいのではないかなと思ったりしてます。石像自体は市の持ち物ではないですけれども、市制50周年の事業で設置されたものであり、やはり地元に放り任せるのではなくって、市が関わっていくべきだというふうに思いますが、そのあたり、状況がどうなってるのか、現状と課題について説明していただきたいと思います。
○議長(土居恒夫) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) アンパンマン像につきましては、後免町商店街の東端の民間事業者の敷地内に設置されておりましたが、県道交差点の拡幅工事に伴い移転の必要が生じたため、高知県中央東土木事務所から移転先の相談がありました。本市としても、関わりを持って移転先の検討を行ってまいりました。石像所有者のごめんまちづくり委員会の意向により、もともとの設置場所に近い商店街東端付近で複数の移転候補地を検討し、県、関連事業者、関係者等と協議し、調整を何度も行ってまいりましたが、いずれも実現には至っておりません。現在、移設場所として、シンボルロードである都市計画道路南国駅前線と後免町商店街が交差する場所に整備される予定の広場への設置が案として上がっており、ごめんまちづくり委員会の了承もいただいているところです。現在仮置き状態となっているアンパンマン像は、広場整備後、敷地内に本移設をされることになれば、シンボルロードとやなせたかしロードの交差点の目印となる予定であります。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) アンパンマンが都計道路と商店街の通りの交差点に広場が予定されておって、そこへ移すというようなことで、観光客から見ればそっちが入り口になるのかなとも思ったりしますけれども、私は、当時担当としてこの設置に関わらせていただいた関係で、非常に東町にアンパンマンがいないのが寂しく思っている次第ですけれども。この都計道路の整備によって後免町も大きく変わってきます。市長が言われたやなせ先生の関連の資源と言えば、旧柳瀬医院跡地のやなせたかし公園があります。非常にきれいに管理されておりますけれども、またすぐ横に新図書館の整備も計画されていると。ぜひシンボルロードとして整備すると同時に、やなせ先生、アンパンマンを活用させていただいて、中心市街地の活性化に取り組んでいただきたいというふうに思います。ぜひよろしくお願いします。市の財政も考えていかないかんと思いますけれども、ぜひ積極的な取組をよろしくお願いします。
 最後に、3項目めの住環境整備についてお伺いします。
 住環境整備については、前回の3月議会でごみステーションの設置について質問させていただきましたが、今回は公園整備についてお伺いします。
 先ほどの都市計画道路南国駅前線の質問の中で、商店街との交差点に広場を計画しているということでした。また、ものづくりサポートセンターの西側、商工会館の南側にも遊具がある広場が設置されております。私は、南国市の公園についてどのくらいあるのか、例規集で調べてみましたが、都市公園として緑ヶ丘に3か所、児童遊園地として市内に14か所が条例で定まっています。ところが、昨年度、遊具の大改修をした吾岡山文化の森子どもの広場がなかったので、担当課に確認したら、現在条例化を検討しているということでした。
 ここで都市整備課長に確認したいのですが、公園については、例えば市街化区域には人口に対してどうとか、あるいは開発するにはどれぐらいの公園がいるとか、そういった法的に整備が義務づけられていることはないのでしょうか。
○議長(土居恒夫) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 都市計画法における公園の設置基準につきましては、開発許可の技術基準において、0.3ヘクタール以上5ヘクタール未満の開発行為が行われる場合には、開発区域面積の3%以上の公園等を設けることが義務づけられておりますが、住民1人当たり何平方メートル以上の公園等を設置するべきといった都市計画区域における面積要件などの規定はございません。都市公園につきましては、都市公園法において、1つの市町村全域で住民1人当たり10平方メートル以上、市街地においては住民1人当たり5平方メートル以上の都市公園面積を参酌すべき基準として定められております。また、土地区画整理法では、施工区域内における計画人口の1人当たり3平方メートル以上かつ施工地区の面積の3%以上の公園面積が設計基準として定められております。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 開発許可の際とか、土地区画整理とかといった場合にはあるけれども、なかなか一般的な法的根拠が明確にないというようなことだろうと思いますけれども、市民にとっては、住環境として非常に必要なものだと思います。
 都市計画マスタープランを見ると、策定に向けて、市内を6つに分けた地域で個別の市民意向調査、満足度調査が行われていますが、その調査結果で、どの地域でも快適性と利便性に不満が多くなっており、中央地域以外では、公共交通に関する不満が非常に多い。どの地域でも共通しているのは、生活道路の整備、それと公園・広場の整備についてです。この公園・広場の整備について、マスタープランには、適正な公園・緑地の配置や身近な広場の整備検討が掲げられています。そして、まちなか広場の整備もうたわれていますが、このマスタープランに掲げたもの、身近な広場の整備、まちなか広場の整備について、どのように取り組まれているんでしょうか。
○議長(土居恒夫) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) まちなか広場の整備につきましては、都市再生整備事業におきまして、令和2年12月に海洋堂スペースファクトリーなんこくの西隣に広場を整備したところでございます。また、現在、同じく都市再生整備事業で、シンボルロードである都市計画道路南国駅前線と後免町商店街が交わる場所に、新たに広場、南国駅前線沿道広場といいますが、の整備を進めております。これらのまちなか広場は、市民や来街者の回遊性を高めるための憩いの空間として、また都市イベントなど、多様な都市活動に利用できる広場としての活用が期待されております。さらに、広場のオープンスペースは、災害時の一時避難場所として活用していただけるとともに、南国駅前線沿道広場の地下には耐震性防火水槽を設置するなど、災害対応の設備も備える計画となってございます。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 防火水槽の設置なども、災害対応も検討されているということで、安心もするところですけれども。それにしても、特に人口が集中する大篠地区の公園については、吾岡山文化の森以外では新川児童遊園地しかありません。市街化区域として人口が密集する大篠地区に公園がない。これでは快適性に不満があるのは当然だと思います。人口増につなげるための市街化区域ですけれども、市民の憩える公園・広場がない、住環境としてはいかがなものかと思います。市街化区域の中にも、まだまだ公園・緑地として活用できる土地があるのでではないかと思っております。
 そこで、最後に市長にお伺いしますが、公園・緑地・広場の整備について、市長はどのようなお考えをお持ちでしょうか。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 西山議員の言われるとおり、人口が集中する大篠地区におきまして、市民が憩える公園や広場がまだまだ不足しているという認識はございます。今後、大篠地区などの市内中心部におきましては、現在進めております南国駅前線沿道広場を令和4年度に、そして篠原土地区画整理事業の区域内に2つの公園を令和4年度と令和5年度に、それぞれ整備してまいります。
 公園や広場は地域住民の交流や憩いの場でありまして、地域コミュニティーの核としての役割を担っているほか、災害時の一時的な避難場所としての役割も担っております。また、子供たちにとりまして、公園は身体的・精神的・社会的な発達上、重要な役割を担っている遊びの場であるとともに、子育て世代の方が居住を考える上におきましても重要な都市施設でありますので、市街化区域における公園・緑地・広場の整備を計画的に進めていく必要があると考えております。以上です。
○議長(土居恒夫) 西山議員。
○3番(西山明彦) 区画整理で2つ篠原にできるって、これ、法的に義務づけられているものだと思いますけれども、市長も認識されているとおり、公園・広場は絶対的に少ないと思います。今、市長が言われたように、公園については、南海トラフ地震などの際の一時避難場所にもなりますし、また一定の広ささえあれば、不足していると言われる仮設住宅の建設場所にも使えるのではないかなというふうに思います。そういった意味でも、公園の整備はとても大切なものだと思います。
 先ほど質問した学校教育の在り方の中でも、やっぱり地域づくりと触れながら、教育委員会も地域懇談会の中で若者が住みたくなるまちづくりと地域づくりという声があるということです。そうした視点からも、やはり不満が多い、どこの地区でも不満がある公園・広場の整備は大切な施策だと思いますので、総合計画でうたう「緑とまち笑顔あふれる南国市」、この緑の整備に向けても、この緑というのはちょっと実は少し意味合いが違うかもしれませんが、ぜひともこの総合計画にうたう「緑とまち笑顔あふれる南国市」のためにも、公園の整備についても真剣に取り組んでいただくようにお願いいたしまして、質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。