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検索結果 »  令和3年 第420回市議会定例会(開催日:2021/03/05) »

一般質問2日目(西本良平)

質問者:西本良平

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(土居恒夫) 6番西本良平議員。
      〔6番 西本良平議員発言席〕
○6番(西本良平) なんこく市政会の西本でございます。
 いよいよ本日、2日目の一般質問も4番目、最後となりました。いましばらく、大変お疲れとは存じますけれども、お付き合いのほどよろしくお願いを申し上げます。
 さて、昨年2月に発生をいたしました新型コロナウイルス感染症につきましては、早いもので1年を経過をいたしました。全国的には感染拡大は減少傾向になっておりますけれども、いまだに1都3県におきましては大変厳しい状況が続いており、緊急事態宣言におきましても2週間延長され、予断を許さない状況でございます。また、本県におきましても、ひところよりは感染者数は減少してきたものの、今後の感染拡大への不安は拭い切れることなく、収束には程遠い状況となっております。また、明日3月11日は、あの東日本大震災から10年を迎えます。多くの方々がお亡くなりになり、いまだに元の生活を取り戻せずに苦しんでいる方々がたくさんいらっしゃいます。一日も早くこうした皆さんが安心して元の生活ができますように、心からお祈りを申し上げます。私たちは、この震災を忘れることなく、教訓を生かし、南海地震対策へのさらなる備えをしなければならないと考えます。
 さて、私が今議会に通告しています質問は3項目であります。それぞれに御答弁をいただきますようよろしくお願いをいたします。
 まず最初に、事業者緊急支援金について御質問をさせていただきます。
 昨年の春に、先ほども申し上げましたが、発生しました新型コロナウイルス感染症の全国的な拡大によりまして、飲食業をはじめとする多くの業態におきまして、経済的に大きな打撃を受けております。そのような中で、本市におきましても、事業者緊急支援金制度を創設され、現在、順次受付をされ、支給をされているとお聞きしておりますが、今回のこの制度におきましては、商工関係のみならず農林漁業者に対しても支援金の支給対象とされておりますけれども、その経緯などについて、まずもってお伺いをいたします。
○議長(土居恒夫) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 経緯につきましては、新型コロナウイルス感染症の全国的な感染拡大の発生により、高知県においても、飲食店等に営業時間短縮の協力要請が行われるなど、経済面への影響が懸念される状況となりましたが、その影響がどの業種にどの程度の期間にわたるかも不透明であるということから、影響が想定される農林漁業者も含めた事業者に対して緊急に支援を行う必要が生じたことで、この支援策を創設したというところでございます。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) ありがとうございました。この事業が創設されたことは、いわゆる飲食業関係には、当然農業者も関連をしておるわけでございまして、非常に農業者も本当に今シーズンのこの施設園芸については御苦労をされておるという状況が行政のほうからもしっかりと伝わって、今回、こういった農林漁業関係者も含めて制度設計をいただいたということかなというふうにも思うところでございます。これは当然緊急性がありますから、相当短期間の間に、国のコロナ対策のお金をもって、どのようにすれば一番効果的なのかという点は、当然やられたというふうに思いますけれども。
 次に質問をしますのは、本支援制度では、前年の12月または1月のいずれかの事業収入が、比較元から50%以上減少していることとしておりますが、高知県の支援事業では30%になっております。本市はどのような制度設計によって策定をされたのか、お伺いをいたします。
○議長(土居恒夫) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 緊急的に支援を行うということで、前回の持続化給付金の給付実績に基づきまして、既存の予算の範囲で効果的に支援を行えるよう、影響が特に大きい事業者ということで、農林水産事業者については、前年同月と比較して事業収入が50%以上減少している方を対象とした制度設計としたものでございます。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) ありがとうございました。ということは、つまり今回は、緊急性もあったということでございますから、当然商工関係と同様の制度設計であるということで、確認でございますが、間違いないですね。――はい、ありがとうございます。
 今後、私、これは今回は緊急性があるということで、先ほどから申し上げておりますけれども、こういった事案は商工関係とは少し、やっぱり農業分野、水産業は私よく分かりませんけれども、そういう分野の中では状態が違うと思うんですね。今回はやむなしでございますけれども、今後、この対策を打つとするなれば、やはり制度設計そのものも少し見直して、農林漁業関係については予算も別枠として立てて、制度設計されて、拾い上げれるところはしっかりと拾い上げてやるんだっていうところは、今回、すごく一定反省をすべきところでもないかなと。やられたことについて、農家が恩恵を受けたこと、これはもう本当に感謝しかないというところもございます。私も、実は1月の中下旬ぐらいでしたか、非常に毎日、高知放送の4時前の市況をラジオで聞いておりますし、農業新聞、高知新聞の市況も毎日のように見ておりました。非常に例年ない価格帯の動きだなということで、本当に極めて心配もしておったところ、これがまさにずっと年末を超えて1月にまでずっと来た。これはシシトウ、オオバのような業務用筋の商品というのは、当然都会で時短要請やら、閉店をされる方やらで、本当に利用が減ってきた、これが大きな要因であるわけでございまして。非常にここが今までに、私もなかったような事案ではなかったかというふうに思ったわけでございます。
 それでは、そこで質問をさせていただきますけれども、2月末時点において、品目別にどれだけの申請件数があり、その内容の給付対象は何件あるのか。
 また、3月末までの申請となっておりますが、今後、最終的な予算額はどれだけになるのかということをお伺いすると同時に、先ほど申し上げました今後の部分につきまして、商工と農林と少し分けて、予算化も含めた制度設計を考えていくべきではないかという点も含めて、お答えをいただきたいと思いますが、よろしくお願いします。
○議長(土居恒夫) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 2月末時点の申請件数につきましては、66件となっております。申請いただいた方全員が給付対象となっております。
 また、品目別の申請件数といたしましては、シシトウが52件、オオバが3件、小ネギが2件、青ネギが2件、米が2件、ニラが2件、ナスが1件、キュウリが1件、甘長トウガラシが1件となっております。また、予算の総額といたしましては、商工分野とも合わせまして1億800万円となっております。そして、シシトウ生産者の中で、1,000万円以上の方で40万円給付と1,000万円以下の30万円給付の方の内訳といたしましては、それぞれ26人でございます。
 また、今後どのような支援策にしていくかというところにつきましては、現在でも影響を受けている状況に応じた支援となるように、農業者につきましても、他の事業者とのバランスも考慮いたしまして、支給の要件などを変えるかどうか、また個別の支援策として必要かも含めて検討しておるところでございますが、次回に対策が必要となった場合にも、関係機関との協議というのも必要になってくる場合もあるかと思いますが、今後も十分な検討により制度設計をしてまいりたいと考えております。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) 丁寧にありがとうございます。ここで見ますと、66件の今お答えがございました。シシトウは2月末では52件ですが、昨日の杉本議員の質問の中では、昨日の直近までだったと思うんですが、54件というふうに昨日はお答えいただいておったというふうに思いますが。すなわち、現在、シシトウ農家、この令和3年の作付をされておる方が、JAのほうから資料をいただいておるんですが、88戸というふうに聞いてるんです。そうしますと、2月末時点でほぼ60%の方が申請をされて、ほぼいただけると、こういうことになろうと思います。オオバも3件、当然支給を受けれるという状況であろうというふうに思います。シシトウというのは、面積的に言いましても10アールよりは15アールというのが一つの基準で作られるのが、県の指針でもそうなっておりますが、したがって1,000万円を超える方がかなり多いわけでございますが、今回、52人中26人、26人と、半々が30万円と40万円に分類をされると、こういうことになるわけでございます。これは非常に私としても、また2月2日でしたか、JAの常勤役員の方々と私と、また田中県議も同行いただきまして、4地区の、十市、浜改田地区、浜改田というのは旧JAの南部出荷場になるんですが、そして中央出荷場、これはかざぐるま市のあるところでございます、それから長岡の出荷場のそれぞれのししとう部長さんにお会いをして、現実、実質の生の声をお聞きをして回ったわけでございますが、その際にも、まだこの時点では2月の初めでございますから、申請直前ではございましたが、こういった支援については本当にありがたいが、さらなる一層の支援を願いたいという、本当に切実なお声がございました。今までになかったような価格帯で今行きよると、何とかしてほしいと、こういうお話があったわけでございまして、また特にこの令和3年度の作で、新規就農者が4名いらっしゃるわけでございまして、この方たちは比較元がないわけでございますけれども、これはこれで拾い方があって拾っていただけるんだろうというふうに思うわけですが、彼らがこれから赤字のスタートなんです。1年目にして赤字のスタート、こういうことがまさか起こるまいという想定の中でスタートした。未来に夢を持って、シシトウという品目を選んで、地域の方々に教わりながら、そして夢を膨らませて、1,500万円、1,800万円の所得を上げるんだという意識の中で、多少重油の温度によっては高騰もあったりでリスクもあるわけでございますけれども、それらも考えた上ででも、しっかりとした所得が上がるんだよと、こういう思いもあったわけでございます。したがって、こういう方々も、今後について、私は非常に心配するのは、何といいましても、次作の、次の作というのは大体6月末から7月の頭ぐらいまで、今シーズンの分は採ります。その後、土作りをして、苗を買って、あるいは仕立てて、8月の下旬から9月の中旬頃までには定植をして、また次の作を進めるわけですけども、そういう準備の中で、やはり不安を抱えたままスタートをしなければならない。そういうことを思いつつ、今日の一般質問になったわけでございます。
 少し、ここでシシトウの今の立ち位置といいますか、今までの歴史といいますか、これも話さないと、何か今日は市長さんにお願いもせにゃいかんところもありまして、少しひもといてみたいと思いますが。私が現職でございました担当課長の頃は、もう25年ぐらい前になりますが、その頃はかなりのシシトウ農家戸数がありました。最近の資料があまりなくて、19年からの資料でございますけれども。市長、ちょっと聞いてくださいね、すいません。本当に平成19年には130戸のシシトウ農家がおいでて、18.3ヘクタールの作付があったんです。平成25年が少し下がって106戸になりまして13.4ヘク、今年の令和3年、今行きよる部分ですが、これが今88件で9.1ヘクですから、作付面積は、この平成19年から令和3年の間に半分になっておるということでございます。これを今後どういうふうに考えていくのかというのが、この次作に対する部分でも最も重要になってくる部分であります。そして、南国市は、やはりお金が取れる施設園芸の高収益作物として位置づけをしておるわけでございますから、当然圃場整備へも、こういう誘導が今後あっていくわけでございますので、このことは非常に、最初の端に頭に置いていただきたいなと。
 そして、今の経営主の年齢別の構成はどんなになっておるのかということでございますが、20代から50歳までは僅か26%しかないんです。60歳から80歳以上までの間が74%と。ここも極めて重要なのは、やはりいかに若い人が育ってきてないかということでもありましょうし、高齢化した方々で、後継者がなくてきたということでございます。その中でも70から80歳の間の人は32%いるんです。だから、もう何年でリタイアするかっていうことを考えると、しっかりとこれから担い手の育成をしていかなければ、日本一のシシトウといえども、これを牽引していくことはなかなか難しくなってくる、そういう今、状況になってございます。
 そして、出荷量と販売額を見ましても、出荷量はさておき、販売額でございますが、平成19年は先ほどの人数で13億4,000万円あったわけです。ちなみに、今年はまだ途中ですので、令和2年度を見ますと8億1,200万円です。どれだけ落ちてきておるかということで、もう日本一いうても、本当にこれから本腰入れて、この先人たちが築き上げてきたシシトウというものを、しかもこんな情勢にならなければ、少々重油が高くてもしっかりとお金が取れてきたこの基幹品目を、どのようにこれから支え上げていくのか。そのためには、私はこの次作において、やっぱりしっかりとシシトウから品目転換されないような施策を講じていくことが、今回のことで行政に与えられた、私は使命じゃないかというふうに、今思っております。
 そこで、お尋ねをいたします。
 特に、シシトウにおきましては、昨年12月、今年の1月、この市場価格は過去に例を見ない低価格であった状態でございます。これを担当課長、どのように見られておりますか。
○議長(土居恒夫) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 促成の施設シシトウにつきましては、施設園芸の中では高温性の品目でありまして、燃料代がかかりますけれども、反当たりの収益性が高いということで、本市では多くの生産者が取り組まれており、先ほど西本議員が言われたように、半分にはなっておりますが、いまだまだ日本一の産地となっております。今年度は、高値が期待できる12月・1月に、都市部での度重なる時短要請によって価格の下落を招きまして、生産者は多大な影響を受けておるということで、南国市事業者緊急支援金での支援もさせていただいているところでもありますが、現在も都市部での緊急事態宣言は継続中ということでもありますので、価格が回復する見通しとしては立っていない状況であると考えております。西本議員さん言われたように、このような状況が続きますと、シシトウが生産者にとって魅力のある品目として次期作もシシトウを作ろうという期待ができなくなり、ほかの燃料費が安く、価格が安定している品目に転換するなどによって、生産者自体の確保が難しくなってくるのではないかと危惧をしております。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) ありがとうございます。まさにこれは農林水産課長でございまして、私と思いが本当にここは一致をしておるわけでございまして、ありがたく受け止めをいたしました。冒頭申し上げませんでしたが、シシトウというのは高温を好む作物でございまして、好むといいますか、高温が一定保たれないと、思った収量が採れない。これ、県のシシトウの指針の中でも、21度ぐらいが最低温度、今、最悪でも20度を保たなければ、この冬場に花をつけ、実をつけるということが非常に阻害をされる。そういった意味では、毎年、重油の価格が違う不安定な燃料価格というものも、当然前に見えるわけでございますが。だからこそ、12月、1月の、特に12月の第1回目の多く採れ始める頃の、しかも年末相場というところに、皆さん、価格を期待をしておった。このことが、いわゆるはしごを外されたような話でして、やっぱりふだんですと年末25日を超える頃には、単価がキロ当たりといいますか、100グラムに直したほうが早いですが、100グラムで言いますと350円とか、いいときは400円を1パックがする。これが130円とか107円とかいう、今年は世界でございますので、いかに安いかということでございます。実は、昨年もこのコロナの影響を受けたわけです。それはどこで受けたかいうたら、3月の終わりから4月ぐらいから後に受けてます。が、今年は全くいいことないずつに2月まで来てまして、12月は前年の48%です。48です。1月が53です。2月が65です。もうええ加減お金が取れないかん時期に、収量の話とは別に、お金が取れないかんときに、ここまで来てこれだけの価格ということは、これから低価格に順番になってくる。油をたかない時期、3月の下旬頃から4、5、6とこれから行く、量は採れてくるんですが、単価はぐっと下がってきます。そういうふうなことを考えますと、非常に危惧しておるのは、いよいよこれから重油の支払いが大きくなってくる。11月たいたやつは、大体農協なり油屋さんと契約しとるような農家は、3か月サイト言いまして、大体12月やったら1、2、3月ぐらいに支払いが始まる、11月はそうです。12月は4月というふうに順番に行くわけですけども。これが今お金が取れてないわけですから。これがどういうことが起こるかって言いますと、最終的には、今年の作は今年でしまいをしたいわけですけども、これが残ったまま次作へ、はやすぐ秋が来て、冬が来ていく。この流れが、極めてその生産者に対して不安を与えて、品目転換になっていく可能性もあるということながです。これ、ちょっと説明しておかないと、後で市長にお伺いしたいことにも関連をしてきますんで、あえてそういう問題を投げかけたところでございます。
 そこで、私思いますに、先ほども言いましたが、今度四国電力さんの参入もあって、これにはかなり夢もあります。はっきり言いまして、どういう近代化をしてくれるのか、シシトウの一つの農家の模範になるべき部分で、どういうことが起こるのかっていうことが、非常に期待もされるところでありますし、当然、そういう流れがあるわけですから、期待をしたいと思うわけですが。ここで1問、質問させていただきたいんですが、今後はこれ、圃場整備の事業も進める中では、施設園芸の花形として、高収益野菜としてシシトウはってですね、行政のほうとしては、今どういう立ち位置にあるのかお尋ねしたいと思います。
○議長(土居恒夫) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 国営圃場整備事業では、稼げる農業の実現を目指し、水稲から露地野菜等の高収益作物への転換を進め、高収益作物の産地化を図るという計画になっております。シシトウにつきましても、有望な高収益作物、規模拡大品目として位置づけをしております。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) ありがとうございます。やはり南国市は、当然これから圃場整備を進める中でも、またサポートハウス事業なんかも全部シシトウが品目となっておるわけでございますので、シシトウというものの位置づけは、当然規模拡大の大きな品目でもありますし、新規就農者に対してもこのシシトウというものは勧めていく、こういうことに間違いがないわけでございます。
 そこで、私、思いますに、ここでどうやったらこのええかげん減ってきた面積、減ってきた農家に品目転換をされんようにするのか。そして、今の生活も守らないかんわけです。重油も払っていかないかん。そういった、コロナによって起こったこの事案について、昨日も杉本議員にも答弁があったと思うんですが、国の事業である高収益作物次期作支援交付金、これについて、かなりの方が申請もしておるというふうにも聞きますが、当初の要綱からいうと、はしごを外されたような部分もあったりとか、いろんなことが今言われておりますけれども、実質、私もこのことについて押さえておりません。
 そこで、この次期作支援の事業というものは、どのような状況であるのか、現在。そして、このシシトウ生産者はどのぐらい申請して交付金が受けられるのか、その点についてお尋ねをいたします。
○議長(土居恒夫) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 御質問の国の事業である高収益作物次期作支援交付金につきましては、新型コロナウイルス感染症による市場での売上げが減少するなどの影響を受け、収入保険等のセーフティーネットに加入、または加入の検討をされる方が、シシトウなどの高収益作物を次期作にも継続して取り組もうという意欲のある生産者に対する支援策となっておりまして、2種類ある支援メニューの中で、機械化体系の導入や品目・品種等の導入などについて、2つ以上取り組まれた方を対象として、10アール当たり5万円の支援が受けられる事業でございます。高知県では、オオバ、シシトウ、メロンなどにつきましては、10アール当たり80万円の支援へと交付金額が見直しをされ、多くのシシトウ生産者が大きな支援を受けられることとなりました。しかし、当初、案の段階では、収入保険等のセーフティーネット加入というものが条件であったものが、加入の検討のみで構わないというふうに緩和がされ、また市場への出荷実績のみというのが要件であったことで、多くの方に申請をいただいておりましたが、10月13日に運用のほうが見直されまして、市場での売上げの減少等が要件として新たに追加されたことで、活用ができなくなった方、また売上げの減少額が交付の上限というのも追加されまして、それによりメリットが感じられなくなり、取り下げられた方などが95名おられます。それでも117名の方が申請をされ、うちシシトウ生産者の方としましては44人となっておりますが、3月までには交付金がお手元に届くという予定となっております。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) 丁寧に分かりやすく御答弁をいただきました。これで見ますと、国が出したものについては、44戸のシシトウ農家は80万円が10アール当たりいただける。大体15アールの方がシシトウというのは結構多いわけでございますから、15アールということは120万円いただけるということ。これ確認したいですけど、よろしいですか。――ありがとうございます。先ほど言いました市の支援金、30万円あるいは40万円と、この国の次期作支援の80万円、120万円、これは本当にシシトウ農家にとりましては、あるいは他の対象者となる農家の方で申請をされてる方にとっては、非常に大きな、私はお金であろうと。これをどういうふうにこの次期作支援に生かしていくのか、これは当然農家も考えていっていただかなくてはならない、そういう状況だろうと、今思います。
 ここからが今日の私の本当の意味での質問の意図といいますか、狙いなんですけれども、やはりここは市長にお尋ねをしたいということでございますが。市長、先ほど来言っておりますように、シシトウは、本県はもとより本市においてもこれだけ面積ともに農家戸数減っても、やはり日本一の出荷量を誇る我が南国市の農業では、キロ1,500円取れる品目というのはそうそうない中でも、極めて期待される品目であろうというふうに思っております。そして、長年、先人たちが積み上げてきた技術、こういったものも含めまして、この危機をどうしても乗り切らなければならないと思います。先ほど来言っておりますように、今後の作付減少を防ぐ必要があるというふうに思うんですが、市長は、市の単独、あるいはこのコロナ対策のお金で、全てが今、支給されたものが終わった中で残ったお金を使うとか、いろいろあると思うんですが、さらなる支援について、今市長のお考えをお聞きしたいと思います。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 市独自のさらなる支援ということでございます。シシトウ日本一の産地であります本市のシシトウの生産量を維持し、また高度な技術を継承していくことは、市としても非常に重要であると考えております。反当たりの収益が大きいこと、日本一の産地であればこそ十分な技術的支援も可能であることから、産地提案書の中で位置づけをしまして、新規就農者にも経営を開始するのに適した、経営の安定を目指しやすい品目として推奨してきたことで、本市の就農に結びついてきたものと考えております。また、株式会社四国電力につきましても、シシトウでの参入をされていることもありまして、産地として今後の作付が減少した場合の影響についても懸念されるところでございます。
 御提案のありました支援の方向性ということでございます。先ほどちょっと西本議員の質問にもございましたが、新しく就農された方がいきなり赤字からのスタートという大変厳しい状況もあるというように聞いたわけでございまして、そういった皆さんが引き続きシシトウを作っていこうという意欲を持っていただくためには、どのようにしていかねばならないかっていう、支援ということは考えていかねばならないと思います。そのためには、JA、また生産部会との協議も必要であると思いますので、協議の上でその支援の形というものを考えてまいりたいと思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) 前向きの御回答をいただきました。ありがとうございました。私、ここで申し上げたいのは、市長はJAと生産者とも協議をしながら、少し掘り下げてしっかりと前向きに検討するということなんですけども。少し例を挙げてみますと、この産地の育成というものは、私もかつて、四方竹もそうでしたしゴーヤもそうでしたが、その産地の育成をするということは、相当多くの方の手を食い、そしてそこにはリーダー的存在の方がしっかりと引っ張っていくっていうことがなければ、産地っていうのはなかなかできないんです、これ、全国的に見ても。必ずその地域地域には、それを作った人は、ちょっと違う目で見られるぐらいの人がおってこそできるわけでございます。で、何が言いたいかと言いますのは、JA土佐くろしおと言いまして、今回の統合ではJA高知県に統合してないんですが、皆さん、先日の高知新聞、10日ぐらい、もうちょっとなるかな、2週間ぐらい前に、みどりの広場っていう、全面広告みたいなところにJAグループのやつが出るんですけど、そこにも出ておりましたし、私、そこの役員とも友達でございますんで、いろいろ参考になったり、あるいは今の彼らの動きによって、高知県の一品目をリーダーシップを取って引っ張っていかれておる姿を見るときに、やはり大事なのはJAと行政が一枚岩でいかなくてはならない、これがまさにあるわけでございまして。何が言いたいかと言いますと、JAくろしおは、私が現職の頃の20年ぐらい前はミョウガの産地でございます。全国1位の、今産地でございますけれども。僅か10億円足らず、僅かとは言われません、うちも当時オオバが10億円ちょっと届かんぐらいの時期でしたので、そのときに、七、八億円やったかな、ミョウガが。それが今や何と66億円ですよ、1品目で66億円。これをどう捉えるかです。そこには、おじいちゃん、おばあちゃんばっかりがやって66億円、できんわけです。必ず若者がついてくる、若者がそこに住み着き、育て上げていくということがなかったら、こういう品目にはならない。そこには必ず篤農家という方がおり、それを引っ張っていって教えてあげて世話をする方がいる。そういういい方向への流れができていくこと、これはもうまさにうちには大きな参考になると思うんですが。これから、行政はここまでという多分線も引いて、一生懸命はやってくれても、そこからあとは農家とか、JAとかいうところには多分なると思うんですが。やっぱり圃場整備でこれからそういった団地を造っていくためには、こういう参考事例も見ながら、若者が育つ、これはUターン、Iターン、あるいは企業参入、いろんな形があるでしょう。しかし、そこへ行くには、精神論ではないんですけど、やっぱり行政では、市長、いわゆる首長を中心として、本当にこのシシトウをもう一回守り育てるんだという熱い気持ちに執行部の課長級がついていき、そして職員が一枚岩でそういう方向に行くんだということが、まさに食育を創り上げた、あのときのような、私は形が必要ではないかな。
 そこで、最後、もう時間も押してますので、もう少しにさせてもらいますけども、私は提案としては、少しJAの担当者とも協議もしましたけども、やはり市が市長の政策によって、これは市長、政治家の役割として政治でしっかりと予算も立てて、平山市長にやってもろうたっていう農業者への熱いメッセージを送りながら、私はこの制度設計も含めて、事業を構築してもらいたい。それは何へするかはこれから議論もあると思うんですが、一つの例としては、自作の苗代、これを今シーズンは補助を一切するから作ってくれという方法もあると思います。大体10アール当たり900本ぐらいですので、190円ぐらい1本するようでございます、購入苗については。で、90軒ぐらいの農家でいけば、大体1,600万円ぐらいなんです、金額ベースで言えば。どうか市長、そういう意味において、平山市長の農業に対する思いの政策という意味では、いろんな意味では反発もあるかもしれません、不公平感も平等感もないかもしれん、それは、一部分は。けど、今やりゆう事業だって、国の事業であっても、今の支援金であっても、完璧なものはないんですよ。一律であったりとか、公平平等でないものがいっぱいある中で、けど今、日本一の産地を守るということと、もう一つはこれから未来がある、四電もくる、サポートハウス事業もある、そしてこれから圃場整備でどんどん団地もできる、若者も南国市へ寄ってくれる、生活誘致もできた。こうしたときに、胸を張ってあのときやった政策が生きてる。こういうひとつ、ぜひ私は、橋詰市長の時代にいろんなことをやってきましたが、あのときの思いを今の平山市長に、まずこの農業で、この厳しいシシトウを助けていただきたい。そういう政策を、政治家平山市長として、何とか私のこの声を、この種苗代にはこだわりませんけれども、一つの案として、そういうことを含めながら、ぜひとも検討してほしいなということをお願いをしたいと思います。
 少し話がそれまして、実は過日、1月の下旬だったと思うんですが、教育委員会のほうへ、JAとも協議をしておる中で、これはちょっと私の過去にやったことも経験がありまして、提案もしたわけでございますが、シシトウのこのピンチを受けて、何とか食育に生かしてもらえんか。その食育の前面に立つのは学校給食だということで、このシシトウを給食に使うことで、シシトウ農家の売上げが極端に上がるとかいう話ではないんやけど、郷土愛、郷土の特産品を子供たちが給食で食べることによって、保護者におうちへ帰って伝えていく。そして、今、JAも一生懸命販売方法を変えて、1パック30本、100グラムで売ってますけども、これはほとんど業務用であります。これを家庭で食べられるように50グラムパックに今して、販売をしております。そういうことで、お父さん、お母さんも、今晩、シシトウ焼いて食べるで、野菜いため入れて食べるで、カレーのトッピングにするで、そういう会話が聞こえてきて、シシトウ農家、大変らしいよ、みんなで協力していくという、本当に南国家やないですけども、そういう思いになっていただきたいなと思うことで、実は教育次長にお会いをしまして、早速に検討してみましょうということで帰ったわけでございますが。帰りにちょうど教育長が部屋の中においでるのが見えまして、教育長さんにも併せてお願いをいたしました。が、私もその後、ゆっくりお話しする間もなくて、今日に至っておるわけでございますが、早々に検討いただいたということでございますので、今後の給食への取組の計画につきまして、教育次長さんにお願いをいたします。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 1月下旬にこの話をいただきまして、早速去る2月10日にJA担当者と学校給食係との打合せをさせていただきました。今後の計画では、3月16日、来週になりますが、シシトウ500個をJAさんから御提供いただきまして、学校給食センターのフライヤーを使って試作品作りを行うことになっております。こうした試作品作りを通して献立を作成しまして、まずは中学生に、6月の給食提供にというふうに計画を進めているという報告を受けております。中学生の提供を足がかりとしまして、小学生への提供についても取組を進めてまいりたいというふうに考えております。
 また、今後JAさんとも連携をしながら、出荷時期や出荷量について御相談をさせていただきながら、年間の提供回数についても検討してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) ありがとうございました。当日、あの日に暫時段取りしましょうということを言ってくれまして、今、お聞きしますと、早速来週、3月16日には試作品を作ってというところまで来たわけでございますが。やはり6月の給食に提供ということになると、少し時間があって、今言いゆうこととの乖離が生まれてきそうな気がするわけでございますが、なぜなら、促成栽培のハウスものは6月末でほぼ終わるわけです。シシトウあるんですよ、年中といいますか、大方。これは当然、雨よけが出始めます、露地物が出ますので、それはいいんですが。やはり今、シシトウ農家がピンチなのは施設園芸農家の今の部分であるわけです。これをマスコミも使って、そしてそのフロントランナーとして、今まで言ってきた食育のまちをもう一回ここでアピールをしていく。日本一のシシトウを給食に使いゆうというのをマスコミでやってもらう。既にもうNHKでは2回ほど、この1月の末から、シシトウが大ピンチということで、南国の農家のほうへもハウスへ入られ、そして園芸女性部の方々が料理も作り、リポーターの方が食べて、おいしいおいしい、こんな料理もありますということでやってくれてます。だから、そういう流れの中で、一日も早く取組を進めていただきたい。これは私もよく分かってます。給食、栄養教員さんの献立が3か月、4か月先までできちゅうとか、現場の思いがあったり、あるいは調理員さんの過分な負担があったり、いろんなことがするわけです。しかしながら、今まで、棚田のお米にしましても、地元産の野菜にしましても、四方竹にしましても、いろんな角度で今日までやれてきたわけです。何とかこの窮状を思うときには、一日でも早く1回目の、ひとつ給食への配膳をしていただきますように、いま一度お願いしたいと思うんですが。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 御指摘いただきました。議員のおっしゃるとおり、スピード感、そして今ピンチということの重大さを考えますと、今の計画、6月ではやはり少し遅いように感じます。タイムリーで、そして啓発にもなるようにということで、もう一度、給食センターと調整を行ってまいりたいと思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) 早速にいいお答えをいただきましたが、何とぞ、これは行政のためにも、子供たちのためにも、私いいと思って、生産農家だけではなくて、南国市全てが、この給食を通じて、食育のフロントランナーで来た、立ち止まることがない、そういう意味もいいと思います。
 そこで、お尋ねいたします。
 この冬場のシシトウ日本一の南国市におきまして、学校給食で食育につながる効果が期待できると思いますが、教育長の御所見をお尋ねいたします。
○議長(土居恒夫) 教育長。
○教育長(竹内信人) 西本議員におかれましては、日頃から食育また学校給食に御尽力いただいておりますことに、厚くお礼を申し上げます。
 先ほどから、コロナ禍における農業生産者、特にシシトウ農家の大変厳しい現状というのをお聞きして、私どもも何か御協力ができないものかというふうなところで考えておるような次第です。御承知のように、南国市の学校給食を食育の核として、安心・安全な地元食材を可能な限り提供することによって、ふるさとへの愛情や誇りを持った子供たちを育てたいという願いを持って取り組んでおります。シシトウを学校給食に取り入れることによって、興味や関心を持ってもらうような取組もいろいろできるのではないかというふうには考えております。
 シシトウに限って言わせてもらいますと、これまでの取組であれば、例えば十市小学校が地元産野菜を食育キャラクターとして名前をつけているんですが、シシトウについても、シシトウチロウというキャラクター名でシシトウをアピールして、地元の量販店とのコラボで弁当販売を実施した実績もあります。また、最近では、三原村の御当地キャラクターであるししとう家族と、それから先ほど申しました十市小学校の食育キャラクターであるシシトウチロウとのキャラクター対決が実現したようで、三原小学校と十市小学校の6年生が、それぞれの特産品であるシシトウを使った料理対決をしたということも話題になっております。何かツイッターなどでししとう家族と検索していただければその様子が分かるそうですので、またぜひ御覧になっていただけたらと思いますが。
 子供たちにとって、どちらかといえば苦手であるシシトウとかピーマンでありますが、愛着を持って、地元で生産する農産物を食する取組によりまして、随分苦手意識が克服できているということも聞いております。こうした子供たちの姿や学校給食を通して、シシトウを市民の皆様に情報発信できればというふうに考えております。今後も地産地消を通して、生産者の方々とつながる学校給食を目指して取り組んでまいります。以上です。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) ありがとうございました。ぜひともこのシシトウも四方竹同様加えていただきまして、給食食材として認知され、長く使われて続いていきますように。そして子供たちが自慢できる南国市の特産品として、御家庭でも子供たちと一緒になって、スーパーでも買っていただき、そういう流れをつくっていただきたいなというふうに思っております。本当にありがとうございました。
 これを少し、一つまた手前に戻って、最後に市長、こういった食育の部分も含めて、みんなが一枚岩でこのシシトウの大ピンチを救おうという流れの中でございます。先ほど申し上げました、答弁もいただきましたけれども、いま一度、このシシトウの次期作に対する支援、ひとつ市長の思いをもう一度お願いを申し上げます。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 再度、シシトウの支援についての思いということでございますが。先ほども申し上げたとおり、今の産地を守るということに対して、どのような支援をするかということでございまして、その産地を守っていくということは、今、圃場整備を進める上でも大変大切なことであります。産地提案書の内容の作物でありますので、何とか守っていきたいという思いはもちろんでございますので。先ほど申しましたとおり、JA、経営者の方とまた相談させていただいて、どのような支援が適切か考えていきたいと思います。以上です。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) ありがとうございました。どうかよろしくお願い申し上げます。
 時間も押しておりますので、次の質問いきたいと思います。
 2項目めは、土木委員に関するアンケート調査についてであります。
 2月の中旬頃でしたか、建設課よりアンケート調査に関する書類が届きました。見てみますと、地域の水路や農道などにおいて立会をしている土木委員に関するアンケートでありました。時を同じくして、連日、高知市の農業用水路への放流同意金の問題が高知新聞に今出ておるときでございましたが。このアンケート調査につきまして、対象者や調査人数などについてお尋ねをいたします。建設課長にお尋ねいたします。
○議長(土居恒夫) 建設課長。
○建設課長(浜田秀志) まず、アンケートですが、目的は農道・水路等に関して立会に来ていただいている、地元の土木委員やその役に就かれている方々の現状の立会についての意見や、他市のような土木委員制度の導入の賛否をお聞きし、今後の取組の参考にさせていただきます。
 対象者は、建設課で把握している総代・土木委員名簿に記載されている181名の方々です。現在、70%のお答えが返ってきております。以上です。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) ありがとうございました。今回は、まだ3月5日が締切りでございまして、途中ということもよく承知をした上で、実は一昨年の12月議会で、私、農業用水路の維持管理等々について、徳島県では訴訟にも発展していますよということで、あしき慣例も含め、いろんな流れで、どうも立ち位置がはっきりしていないところからいろいろなことが要因があってきておると。行政としてそのような、統一地域間の中でいろんなことが起こらないようにしっかりとすべきじゃないですかっていう質問をしたわけでございますが、そのときの市長答弁は、確かにおっしゃるとおり、そういう法的な立場で争うということが起こっているということで、これからのスタンスとしては、そういったことも考えた上で行政を行っていく必要があるというふうに答弁をいただきました。そして、今後どうあるべきかということを調査研究するのを建設課に指示をしましたということでございまして、まさにこの指示の一つではなかろうかという気がしております。調査の途中でございますから、なかなか答弁も難しいことも承知をしておりますが、やはりこういったいろいろなことが新聞報道でもされ、以前にも申し上げましたように、農業者と非農家が混住する社会が極めて増えてきておる状態の中でございますから、やはり行政はまず土木委員の立場というものを、しっかりとどういう形にするのか決めていかなければならない。高知市には、あるいはいの町には条例もあるということでございますが、それが全国でも珍しくて、なかなかそれが確実にいいかどうかというのも難しいところがあるようでございますが。
 最後にお尋ねしたいのは、このアンケートの回収後、意見集約をされた後に、その結果はどのように生かされるのか、ここが一番の問題であると思いますので、またその今後の方向性についてお尋ねをいたします。
○議長(土居恒夫) 建設課長。
○建設課長(浜田秀志) 集約した結果につきましては、今回送付させていただいた方に公表いたします。また、貴重な御意見を参考に、どのような土木委員制度の在り方が本市に最も適しているのか検討・研究し、少しでも負担の軽減になればと考えております。以上です。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) 先ほども言いましたように、調査の途中でございますから、これ以上のことを申しませんが、また答えにくいこともいろいろあろうと思います。どうか適切な御判断をされて、行政としてしっかりとした取組ができるような、今回のアンケートによって体制整備をされることをお願いしておきたいというふうに思います。
 次に、たちばな幼稚園について、3項目めを質問させていただきます。
 実は、私、一昨年の12月議会におきまして質問させていただきました。たちばな幼稚園の令和2年度の入所者が大きく減少しており、僅か11名の入所であり、大変驚いている。これは10月からの実施されている保育園の無償化が一つの要因ではないか。また、一方では、夏休み、冬休みの長期休暇中の保育がないことなども、保護者にとっては、この無償化によって比較になっているのではないかと考えている。保護者の会のほうでは、これらについてアンケート調査を行った結果、長期休暇中の保育について70%の保護者の方が保育を望んでいることを申し上げ、実施について質問をいたしました。このときの課長答弁では、教育現場での保育ということで課題もあろうかと思うので、整理をしながら進めていきたい、いう御答弁でございました。また、教育長のほうからは、親のニーズ、市民のニーズも考えながら、教育と保育とを区別をしなければならないことと、融合できるところを事務局として模索してまいりたいという答弁がありました。その後、早々に御検討がいただけたようでございまして、昨年の夏休み、冬休みにおいては保育を実施していただいたようでございます。幼稚園という教育現場において、長期休暇中に保育を行うという、今までになかったことを実施されたことで、見えた課題や保護者の反応などはいかがなものであったか、担当課長にお尋ねをします。
○議長(土居恒夫) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 西本議員言われますように、令和2年度の夏季休業期間から、たちばな幼稚園で預かり保育を開始いたしました。曜日により利用者の数は変動はございましたけれども、1日当たり在園児の約半数の最大33名の園児の方が御利用をされておられます。預かり保育につきましては、3歳、4歳、5歳で混合保育を実施し、現場のほうからは、子供たちは異年齢の関わりの中でいろいろな刺激を受けることができ、経験の幅が広がったでありますとか、職員としては幼児理解をさらに深めることができたという意見をいただいております。また、就労されている保護者の方もいらっしゃいますので、長期休業期間中は、幼稚園とは別の場所に今まで子供さんを預けられていたと思います。たちばな幼稚園で預かり保育を始めたことにより、通い慣れた施設で預かってもらえることになったことで、保護者、園児ともによかったのではないかと私は思っております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) ありがとうございました。本当に私もよかったと思います。半数近い33名の園児の方が利用されたということで、しかもふだん通っておる幼稚園での保育ということで、保護者の方々の安心もいかばかりやったか、そういうふうに思いますし、先日の学校関係者評価委員会の中でも、保護者の代表の方からそういった温かいお礼のお話もございましたし、今後についての御心配もされておったようでございますので、今回、質問をさせていただきましたが、本当に私もよかったと思っております。
 引き続き、この令和3年度の入所予定者の状況と、また今年の保育について、どういうふうな計画になっておられるのかお尋ねをしたいと思います。
○議長(土居恒夫) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 令和3年4月の3歳児の入園予定児童数は20名で、令和2年4月の入園児童数が12名でございましたので、8名の増加の予定となっております。令和3年4月の園児数は、3歳児20名、4歳児12名、5歳児20名、合計52名となる予定でございます。
 また、令和3年度につきましても、令和2年度に引き続き、長期休業期間中の預かり保育を実施いたします。また、現在預かり保育を利用された保護者の方から意見を聞く機会を持つことができておりませんので、預かり保育を利用された在園児の保護者から意見をお聞きし、令和3年度の預かり保育に生かせるようにしたいと考えております。
○議長(土居恒夫) 西本議員。
○6番(西本良平) ありがとうございました。おかげさまでといいますか、8名の増加になっておりますが、このことが全て要因になって増えたということでもないかもしれませんけれども、いずれにしても増えてきております。そして、今年も保育を行うというお答えがいただけましたし、また利用者の方々の意見も聞きたいということでございます。なかなか集まる機会もないと思うんですが、アンケートの方法もあろうと思いますし、また評価委員会の前段か後かというところも、1つ一定あるのかなという気もします。いずれにしましても、やはり精度を上げていくためには意見を聞くということは非常に大事なことでございますから、どうかこの状態で取組を進めていただきますように、心からお願いを申し上げます。
 そして、このたちばな幼稚園の子供たち、今52名と言われましたが、マックスの頃は百七、八人おいでましたので、やはりそれでも半数でございます。どうか未来永劫とは言いませんが、公共施設の少ない瓶岩地区、そしてこの宍崎の地のたちばな幼稚園の子供たちの声が地域に広がって元気をいただくような、そういう未来がずっと続きますように、心からお願いを申し上げまして、今議会での私の質問を終わります。ありがとうございました。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(土居恒夫) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、明11日は休会し、12日に会議を開きたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(土居恒夫) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 3月12日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後2時41分 延会