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検索結果 »  令和2年 第417回市議会定例会(開催日:2020/09/04) »

一般質問4日目(岩松永治)

質問者:岩松永治

答弁者:市長、副市長、関係課長


○議長(土居恒夫) 9番岩松永治議員。
      〔9番 岩松永治議員発言席〕
○9番(岩松永治) 今議会も、議員、執行部全員がマスク着用での議会となっております。マスク越しであれば多少声が籠もって聞き取りにくいときがありますので、庁内放送、そして今はネット配信もされておりますので、私自身も気をつけますけれども、執行部の皆さんも聞き取りやすい答弁をよろしくお願いいたします。
 新型コロナウイルスの感染が全国的に広まり、南国市でも様々な行事や事業に影響が出ています。一部の課になりますが、各担当課の業務が今後どのように遂行されていくのかをお聞きします。
 まず、危機管理課長にお伺いします。
 これまで災害対策の中では、特に南海トラフ地震対策がハード、ソフト両面に力を入れて進められてきました。その他の災害も含めてある一定の対策が進められてきた中で、新型コロナウイルス感染が広まり、これまでの対策だけでは不測の事態に対応できないことが想定されます。避難所が開設された場合、新型コロナウイルスの集団感染、つまりクラスターが発生することが懸念されます。避難所や防災倉庫には、マスクと消毒液の備蓄が必要となりますし、避難する際にはそれらを持参していただく協力要請も必要です。今後は、これまでの備蓄品に加えて、各家庭ではマスクと消毒液の備蓄も不可欠となってくるでしょう。
 では、先ほど申し上げたマスクと消毒液の備蓄も含めて、今後の避難所運営について危機管理課長の御所見をお伺いします。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 災害時や台風等の事前避難の際に、避難所を開設した場合、不特定多数の方が集まる環境になるため、新型コロナウイルスをはじめとする感染症対策が重要になってきます。これまでも避難所での感染症対策は指摘されておりましたが、現状ではそこまで手が届いていない状態でございました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を受け、感染症対策が待ったなしの状態となっております。このような状況の中で、現在まで進めることができていなかった消毒液やマスクなどの衛生用品や、体温計、段ボールベッド、パーティションなどを順次整備しております。避難所運営に関しましても、ゾーニングの徹底や消毒、清掃の徹底など、避難所での感染を防ぐ対策をマニュアル化しております。また、住民の皆様への避難行動への注意、啓発といたしまして、避難の際にはマスクや消毒液等をできるだけ持参していただくことや、避難先として指定避難所だけでなく、安全な親類、知人宅にも事前に避難していただくことを検討していただくことなどを呼びかけております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 勉強不足で申し訳ないですが、先ほどの答弁で聞き慣れないゾーニングという言葉がありましたが、それについての御説明をお願いします。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) ゾーニングとは、感染症の感染拡大を防ぐことを目的といたしまして、避難所内を感染の可能性のない方が行動するエリアと、発熱など感染の可能性がある方が行動するエリアを区分けすることでございます。できる限り両者を接触させない環境にすることが、感染予防の観点からは重要となります。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) マニュアルを作成したときに、聞き慣れない言葉については補足説明を入れるようにしてください。よろしくお願いします。
 次の質問は、台風10号の影響で避難所が開設される前に通告していましたので、今さらお聞きすることは愚問ですがお伺いします。
 新型コロナウイルスの感染リスクがあっても、避難所は開設されるのかをお伺いします。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 避難所を開設した場合には、不特定多数の方が集まる環境になることから、新型コロナウイルス等の感染リスクはどうしても高くなることになります。そのような中でも、先ほどのゾーニング、区分けや消毒、マスクの着用など感染予防対策を徹底することで、リスクをできる限り少なくする可能性はございます。災害からの避難は、今まさに目の前に迫っている危険から身を守るための行動でありますので、感染リスク対策を徹底しながら、命を守ることを最優先にした避難所の開設を行います。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) それでは、コロナ禍で地震が起きたことを想定してみます。
 避難所では、これまで以上に一人一人の距離を保つ必要がありますので、すぐに定員オーバーとなり、避難所が不足することが想定できます。今後は、避難所不足に対してどのように取組を進めていかれるのかをお伺いします。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 感染症対策としての避難スペースを考えた場合、南海トラフ地震が発生した場合には、避難スペースの確保は非常に困難になると考えております。通常の避難所と併せて、現在協定を結んでおりますホテル避難を活用するなど、感染予防対策と避難スペースの確保に努めてまいります。また、住宅の耐震化を進めることにより、在宅避難が可能となることや、繰り返しいつも答弁させていただいておりますが、地震の影響の少ない地域にお住まいの親類、知人の方がおいでになりましたら、そちらへの避難を事前に検討していただくことなど、住民の皆様への啓発を進めてまいります。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) ありがとうございます。
 先ほど答弁いただいた中でも言われておりましたけども、在宅避難ができるようになれば避難所不足の解消にもつながりますし、一番最初に危機管理課長からの答弁にありました指定避難所だけでなく、安全な親類、知人宅への避難を検討していれば、新型コロナウイルスの感染リスクも減らせますので、今後も呼びかけを続けてください。よろしくお願いします。
 次に、消防長にお伺いします。
 消防団員の待機場所は屯所です。日頃の機械、器具点検や管内巡回時、屯所には15名から、多い分団で30名近い人数が狭い空間に集まります。先ほどの質問と同様に、消防屯所へもマスクと消毒液の備蓄が必要ではないでしょうか。この件についてお伺いします。
○議長(土居恒夫) 消防長。
○消防長(小松和英) 岩松議員さんの御質問にお答えをいたします。
 確かに、活動時にはマスク等が必要であると考えておりますけれども、消防団員のマスク及び消毒液につきましては、基本的には個人で用意していただくようにお願いをしたいと考えております。しかしながら、本年4月頃のように、市販のマスクなどが手に入らないというような状況が起こった場合には、消防本部から配付をしたいと考えております。また、備蓄場所につきましては、消費期限それから数量の管理を考えますと、消防本部への一括備蓄が有効であると考えております。以上です。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 10月に予定されている注水競技については、直近にならないと判断ができないと思いますが、クラスターの発生が懸念され、市主催の行事や各地域行事が中止になっている中ですので、適切な判断をしていただくようにお願いします。
 また、この件で1点だけ提案させていただきます。注水競技は全消防団が参加し、トーナメント方式で競う競技です。団員の結束力と信頼関係を築くために最も効果が高いことは言うまでもありません。ただ、今後新型コロナウイルスの影響が続くならば、やり方については検討が必要だと思います。これまでは休日に全消防団が集まっていましたが、本署や北部出張所を活用し、1分団、班ごとに集まりタイムを競ってはどうでしょうか。トーナメント方式はそのままで、1回戦で敗退しても敗者復活戦をつくれば複数回参加ができ、長期間の訓練となり、各団の消防力の向上にもつながるのではないでしょうか。一例として提案しておきますので検討してみてください。よろしくお願いします。
 もう一点お伺いします。
 年明けの南国市消防出初め式は開催されるのかをお伺いします。
○議長(土居恒夫) 消防長。
○消防長(小松和英) まず、注水競技に関しましては、開催につきましては詳細な御提案をいただきまして誠にありがとうございました。
 消防出初め式に関しましては、県下の消防団においては既に中止を決定しているところもございます。南国市消防団としましては、年間を通して最大の行事でありますので、開催の方向で検討したいと考えております。例えば、規模を縮小して人員服装点検と表彰式だけを行うとか、いろいろな方法が考えられますが、9月12日、明日になりますけれども、開催予定の消防団幹部会において、消防出初め式及び注水競技について検討される予定となっております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) では、次に総務課長にお伺いします。
 新型コロナウイルスの影響で、今年の職員採用試験はウェブ試験方式、つまりオンラインでの試験となっています。オンラインでの採用試験は、県内自治体の中でも実施している自治体は少ないと思いますが、ウェブ試験方式に至った経緯と内容についてお伺いします。
○議長(土居恒夫) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) 昨年度の採用試験の合格発表後に、職員の退職に伴い欠員が生じたことから、本年度7月採用の採用試験を実施することになりました。新型コロナウイルス感染症が拡大している中、採用試験の申込みから実施、合格発表まで行わなければならない状態となりました。まず、3密を避けること、県外からの移動による感染リスクの低減を図ることが課題として上げられました。そして、昨年度に県内他市で採用試験の申込みをインターネットで行った事例があったことを参考にし、また準備から合格発表までの短い期間で対応しなければならなかったことから、ウェブ試験方式を採用することにいたしました。試験につきましては、1次試験をウェブ試験、2次試験を市役所での教養試験、適性試験及び集団面接、3次試験を市役所において個人面接といたしました。
 議員質問のウェブ試験の内容ですが、職員として必要な情報分析力を有するかどうかについての検査であります。インターネット上での試験であり、南国市に来る必要はなく、また実施期間を1週間として、その期間内に受験生が自分で試験を行うことになります。以上です。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 随分と便利な試験になったと思いますし、業務の負担も軽減されていいのではないかと思います。
 それでは、採用試験の申込みと受験時に不具合や混乱がなかったのか、またウェブ試験方式のメリットとデメリットについてお伺いします。
○議長(土居恒夫) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) 申込み時と受験時において、重大な不具合や混乱があったとは聞いておりません。
 メリットについては、南国市または高知県に関係している受験者以外の受験者は今までほとんどいませんでしたが、インターネットでの申込みとウェブ試験により全国から応募しやすくなったこと、ウェブ試験の受験期間は1週間あり、受験する日や時間帯を受験者が決めることができること、申込みの受付事務、試験会場と試験官の人員の削減ができたことが上げられます。デメリットは、受験生の成り済ましが行われるおそれがあることです。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 自分の都合のいい時間に試験が受けられるという大変すばらしい試験だと思います。
 それでは、このウェブ試験方式はコロナ禍だけでの限定的なものになるのか、それとも今後もウェブ試験方式を続けていくのかをお伺いします。
○議長(土居恒夫) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) 来年4月採用の採用試験については、現在申込みを受け付けしているところで、ウェブ試験を行う予定です。それ以降についてはいろいろな試験があると思いますので、この方式も含めて検討していく予定でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) もう一点お伺いします。
 ウェブ試験を受けるためには、ウェブ試験サイトにアクセスし、ログインIDとパスワードの入力が必要となっています。ログイン時や試験中にパソコンに不具合が生じた場合、受験できないといったことにならないのか。また、IDとパスワードを複数回間違えた場合ではどうなのかを総務課長にお伺いします。
○議長(土居恒夫) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) 採用試験案内に、申込み時におけるパソコン、スマートフォンの推奨環境について記載しております。また、受験時において、試験を開始する前に必ず動作環境チェックを行うようになっており、推奨動作環境に適合していない場合には、適合のための対策が表示され、その指示に従って対応していただくことになります。また、受験上の注意や禁止行為についても確認するようになっており、まずそれらを守っていただきましたら、不具合が生じたり、試験が中断されたりすることはありません。それでも、何らかの操作ミス等で試験が中断された場合には、どのような状態でそうなったのかを報告していただきましたら解除することもできますので、試験を再開することができます。ID、パスワードの複数回以上の入力ミスにつきましては、数十回以上間違った場合はロックがかかります。十数回ぐらいではかからないと聞いております。ID、パスワードの入力画面には、パスワードを忘れた場合についての表示と問合せの表示もありますので、問題はないと考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 次に、学校教育課と生涯学習課にお伺いします。
 これまでに小中学校では、新型コロナウイルスの影響で長期間の休校や夏休みの短縮がされてきました。学業の遅れを取り戻すことも大切ですが、児童生徒が楽しみにしている行事までがなくなることで、学校生活の楽しみが減り、ストレスもたまり、悪影響が出てくるのではないかと心配しています。遠足、宿泊研修、修学旅行、運動会、体育大会、音楽祭や各種発表会等があります。それぞれクラスターが発生しない対策を練り、最善の方法を選択していくことと思いますが、これらの学校行事をどのように進めていくのかをお伺いします。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 学校行事につきましては、学校の実態や感染状況等を踏まえまして、開催の有無や延期の判断、規模縮小の判断など、校長もそうした判断に大変苦慮していると聞いております。運動会、修学旅行、音楽祭、文化祭、合唱コンクール、持久走大会、遠足、参観日など、これからの時期は様々な学校行事がございます。学校行事を進めるに当たりましては、校長からは学校として児童生徒の安全と健康を第一に考え、学校としての思いや感染症対策についてしっかり保護者や地域の方々に伝え、御理解をいただいた上で学校行事に取り組んでいきたいというふうに聞いております。
 教育委員会としましては、文部科学省が発出しております学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル、学校の新しい生活様式等に基づき、感染予防対策については事前にしっかり説明し、児童生徒や保護者の方々が安心して参加できるようにお願いをしているところでございます。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) また、来年には卒業式、入学式、始業式と続き、中学3年生は高校受験も控えています。コロナの影響で、これまでとは違う形になっていくことでしょう。これらについて担当課の御所見をお伺いします。また、想定される課題があれば一緒にお願いします。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) おっしゃるとおり、卒業式、入学式、始業式等、年度終わりと年度初めの学校にとっては大変節目となる学校行事が続くわけですが、そのときの感染状況にもよりますが、学校は引き続き先ほど申し上げました学校の新しい生活様式等の管理マニュアルに従って、感染予防に十分配慮しながら行事を行っていくことになると考えております。今年の3月、4月は、全国一斉の学校休業等、学校はこれまでに経験したことのない対応に戸惑いと試行錯誤の中、学校行事を行ってまいりましたが、ウィズコロナとして知識と経験もできましたので、今後は見通しを持って行事を執り行うことができるのではないかと考えております。
 また、御質問の高校受験等の件ですが、現段階では、本県の公立高校入試において明確な内容については通知はされておりません。今後の感染状況により、授業時数や各教科の進捗状況など大きな影響がある場合は、出題範囲や出題方法など本県の実態に応じた配慮がある可能性もあるのではないかと考えております。また、令和2年6月9日にライブ配信されました文部科学省の学びの保障に関する施策説明会では、県外の高校を受験される場合は、都道府県の教育委員会と密に連携を図って対応することが報告されております。
 いずれにしましても、今後の県教育委員会の動向に注視して対応してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 学校行事だけでなく、市主催のスポーツ大会や文化行事もあります。それらについて、感染防止対策も含めて生涯学習課長にお伺いします。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 生涯学習課関連の行事、貸し館も含めてですけど、手指の消毒、ソーシャルディスタンスの確保、発熱等症状がある方には御遠慮いただくこと、基本マスクを着用していただくこと、参加者名簿を保存しておくことなどの条件を付してございます。市民体育大会につきましては、一部の競技を除き実施をいたしました。市美術展覧会、市展につきましては、児童生徒の部、一般の部とも開催することを予定しておりますが、開会式でのコーラスとか吹奏楽の演奏とか、そういったセレモニーのほうは省略するということにいたしております。
 続きまして、小学生駅伝ですが、主管する南国市陸上競技協会が中止の判断ということになりましたので、中止といたしております。来年2月開催予定の南国市駅伝については、これから陸協のほうと協議をしてまいります。
 成人式でございます。成人式につきましては、人生における大きな節目でございますし、新成人、保護者とも例年多くの方がお集まりになるため、近隣の市の動向も参考としながら開催の方法を探ってまいりました。現段階の案ではございますが、ソーシャルディスタンスを確保するため、出席人数を半分といたします。これは、居住する地区によって御招待する時間を分ける2部構成、第1部が13時、第2部が15時というふうにすることを考えております。2部にするといいましても、人口にばらつきがございますので、片一方は大篠地区、三和、稲生、十市、緑ヶ丘、いわゆる香長中校区と、第2部はそれ以外の中学校区ということで検討をしております。アトラクションは省略いたしますし、検温を実施いたします。保護者を誘導しておりますメインアリーナの観客席でございますが、現在もまほろばクラブ南国のほうの御配慮により、隣り合わせで座らないように、座れない席とかの表示がなされておるということでございます。なお、非常事態宣言等になりました場合は、ホームページ、広報等でお知らせすることとしております。個人向けの発送は11月を予定しております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 議長、私の質問する順番等を考えたときに、ここで切っておいていただいたほうが私はやりやすいわけです。それを無理して続けてやらせていただくのはどうかと思うんですが、指名されましたので続けさせていただきます。
 先ほど御答弁いただきましたけれども、この成人式について一言言わしていただきたいと思います。
 もう既に、広報なんこく10月号へ載せる原稿が出来上がっておりまして、それにも先ほどおっしゃられた答弁どおりのことが載っております。香長中学校区では、開場が12時からで、式典のほうが13時から13時30分、香南、鳶ヶ池、北陵中学校区では開場が14時からで、式典開始が15時から15時30分となっています。もちろん、補足説明として、参加者の3密回避のため今年度は2部構成とし、人数を分散しますという説明をいただいておりますけれども、同会場にて時間をずらしたとはいっても、香長中学校区の式典が終わるのが13時30分、次の2部目の校区の開場が14時、30分しかありません。となると、その香長中学校区に集まっている方と保護者とが入り乱れるわけです、同時刻に。帰れと言っても、なかなか帰らないんじゃないんですか。恐らく、香長中学校の皆さんが、式典が終わった後に外で皆と写真撮ったりとかして、結局ここでクラスターというか集団になってしまって、2部に分けた意味がなくなる。それなら、まだ午前中と午後に分けるとかすればもう少し分かるんですが、ただ午前中になると着つけの予約とか美容室の予約とか、そういうことがあって配慮されてこれだと思うんですが、私はたまたまですけれども、自分の子供が成人式に対象者となってます。だから言ってるわけじゃないんですが、この2部構成というのと時間の設定は、これは完全に行政側の都合でやられたことなんですよ。
 この1部と2部の構成時間が短いために集団ができて、意味がないということとですね。ほかの方法を考えるのであれば、会場を借りて同時刻開催するとか、4中学校あるわけですから、卒業生が。4中学校の体育館での開催もできるんじゃないですか。体育館開いてますよね。無料で借りられますよね。他の自治体ではそういった取組もされてるところもあるんですよ。
 それを安易に、他市町村がやるやらない関係あるのか知りませんけれど、簡単に成人式や、これまでやって大事なものだからやります。それで、時間もこれだけひっつけて2部構成にしたからって、そんなことを言われても親としては喜べないんですよね。もちろん、子供の成人式は祝うべきことであり、私たちも喜んでますけれども、この状況下ですよ、市長。地域行事だって、みんなやりたくて自粛している中なんです。この成人式を命かけてまでやる必要があるんですか。やってほしいですよ、私だって。
 けど、成人式をやることで、やるって決めたら県外の人が帰省するわけです。そうすると、帰省した人の中には医療従事者の方だっているでしょう。ひょっとしたら、東京、大阪の人口が密集している感染者が多いところから帰ってくる方もいるかもしれない。でも、それはどの人がそうなのかというのは分からないでしょう。そういう方が集まって、幾ら2部構成にして成人式をしたところで、万が一それが原因でクラスターが発生したらどうするんです。しかも、成人式を開催するということは、その後どうすると思います。二十歳ですよね。二十歳になったらお酒が飲めます。当然、お酒を飲みに街へ出かけるでしょう。そうしたら、またそこでクラスターが発生して、万が一感染していた場合、他の人にもまた広げてしまう可能性があるんじゃないでしょうかね。
 簡単に考えないでほしいんですよ。命かけてまで成人式する必要がどこにあるんですか。守れますか。感染者を出さないという、言い切れます。親としては本当にやってほしいですよ。でも、私は議員の立場で言わしていただいたら、やはり南国市民のほかの子たちのことも考えないといけない。そう考えたときには、苦渋の決断であっても開催すべきではないのではないかと私は思います。そして、開催する時期が1月ということもありますので、インフルエンザの流行と重なる可能性もある。先ほど言いましたけど、感染リスクの高い地域からの帰省、終息の見通しがない中で、南国市の各地域の行事も自粛しているのに、市の行事はそれを無視して開催するんですかということです。これについては生涯学習課長が答えにくいと思いますので、私は親としての立場、そして議員としての立場、両方の意見を述べさせていただきましたけれども、それを聞いて、市長、お伺いさせていただきます。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 岩松議員のおっしゃることはまさにそのとおりだと思います。一生に一度の記念行事ということも、それは分かっていただけると思うところでございますが、それを今の状況で中止という判断をするというのも、1月ということで、記念行事開催してあげたいという思いからこういった2部構成ということを考えたところでございますが、御指摘のとおり、ちょっと時間帯も詰んでいるということもあります。そういったところを、今広報でどういう段階なのかというところが今私も捉えてないところですが、そういった工夫ができるところは工夫して、変えられるところは変えて、そういった対応をさしていただきたいと思います。今の段階でそれをもうやめますとかいうようなことは、安易に私もここで言うわけにはまいりませんので、どういった工夫ができるのかということで対応さしていただきたいと思います。以上です。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) まだ広報は原稿段階ですし、市長も詳しくはまだ御存じないと思いますけど、そのやり方について十分検討していただきたい。同じ会場でやるんですよ。時間がずれてて、人が入れ替わったとしても、そこの中の空気、そこを全部消毒するんですか、その短い時間の間に。そういうこともしっかりもう一度考えていただきたい。ですから、今日はもちろん私が最終ですので、終わった後、時間もあると思いますので、すぐに市長と生涯学習課長なり、副市長も含めてですけど、この件に関しては検討していただきたいと思いますので。しっかり検討してくださいね。お願いします。
 それと、成人式については、平成30年6月13日、民法の定める成年年齢を20歳から18歳に引き下げる法律が成立しました。それにより、2022年4月1日から成人は20歳から18歳となります。このことから、まずは成人式の対象年齢を18歳として開催するか、これまでどおり対象を20歳とするのか、その検討が必要となります。その次に、これまでどおり20歳を対象とするとするならば、民法では成年年齢が18歳となるわけですから、名称が成人式ではおかしくなります。二十歳の集い、二十歳を祝う成人の集いなどへの名称変更を決定している自治体もあります。名称が浸透するには長い年数がかかります。早い時期に名称を決め、市民に知ってもらうことが大切ではないでしょうか。先延ばしにせず、早急に検討していただきたいと思います。近い将来に成人を迎える中学生に名称を考えてもらうのも一つの案ですし、4つの中学校があるわけですから、その中の生徒会の皆さんに考えていただくという方法もあると思いますので、その点御検討もいただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
○議長(土居恒夫) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午後0時8分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(土居恒夫) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。9番岩松永治議員。
○9番(岩松永治) 午前中に引き続きまして生涯学習課長にお伺いします。
 市内各地域の行事でのクラスター発生も懸念されますが、担当課としてどのように対応や助言をしているのかをお伺いします。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 各地区の公民館や体育館には、感染症対策への注意喚起の貼り紙や消毒薬の設置等を行っております。地区公民館事業につきましては、それぞれの地区公民館運営審議委員会、高齢者教室につきましてはそれぞれの運営委員会、あるいは級長さんの決定によるものですが、それに関わります職員、社会教育指導員につきましては、県、市の基本方針に沿ったものになるような助言を行わせていただいております。また、スポーツセンター等における各種の大会につきましては、指定管理者のほうから相談がございましたら、例えば卓球やったらダブルスは遠慮していただいてシングルスぐらいにして、この程度にとどめてはいかがですかとか、次の試合の者はメインアリーナに入っていいけど、次の次の試合の者についてはアリーナ外で待機してもらうようにしてはどうかとか、その都度こちらも指定管理者のほうと協議をして感染防止に努めております。
 それと、成人年齢の引下げのお話がございました。18歳にすれば3年分一遍にやる年が生じるということと、国のほうからは高校生に配慮するような文書もいただいておりますので、成人にこだわることなく、二十歳の集いというような形で、二十歳の年齢を遵守するほうが現実的ではないかと、私見ですが考えておりますので、今後どのようにするか保護者の方も強い関心を持っておられますので、早急に決めて対応していきたいと考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) ありがとうございました。
 何度も言って申し訳ございませんが、成人式については場所を借りてということが一番今考えられる最善の方法ではないかと思いますし、浜ずしさんやグドラックさんの横の会場を借りて、今同じ1か所で2部制であるということになってますけど、3か所に分けて分散してやれば、またリスク回避にもつながりますので、ぜひ市長に検討いただきたいと思います。この件に関してです。再度、もう一度市長の答弁を求めます。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) その会場を分けてということも含めまして、検討いたします。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) それでは次に、保育所や園の行事についてはどうなのでしょう。子育て支援課長にお伺いします。
○議長(土居恒夫) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 昨年度の卒園式や本年度の入園式につきましては、園児の参加を該当する園児のみとしたり、保護者などの参加人数を制限するなどして規模を縮小し、それぞれの施設が感染予防に努めながら実施しております。
 今後、運動会のような子供さんの成長を保護者の方に見ていただくような行事につきましては、卒園式や入園式のように、プログラムの変更や参加される方の制限を行うことなどの感染拡大予防対策を行いながら、実施していただくことになろうかと思っております。
 また、その他の行事で保護者以外の方の参加が多い行事につきましては、感染拡大予防を考えながら、事業実施の判断が必要だと考えております。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 次に、他県では新型コロナウイルス感染症対策の一つとして、県管理の公共施設への来場者や観光客に住所、氏名、連絡先、つまり電話番号の記入をしていただいているところもあります。これは、その施設を利用した方の中で感染者が出た場合や、クラスターが発生した場合に追跡調査をするためです。それ以上の感染を広げない対策の一つとして、簡単で効果の高い取組だと思います。
 それでは、高知県が管理している公共施設ではどうなのでしょうか。三木副市長にお伺いします。
○議長(土居恒夫) 三木副市長。
○副市長(三木敏生) 県が管理をしている施設でございますが、例えば県立歴史民俗資料館などの博物館施設では、通常来館される方に住所、氏名、連絡先の記入までは求めておりません。しかしながら、施設で講演会でありますとかイベント、こういったことを開催する場合には、参加者の連絡先を事前予約などにより把握をしているということでございました。ちなみに、こうした対策につきましては、全国的な団体が取りまとめた感染拡大予防ガイドラインに沿って対策を講じておるということでございます。
 また、五台山にあります牧野植物園のように、来園者に任意で連絡先の記入をお願いしておる施設もございます。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 南国市管理の公共施設は記名を取っていないと思いますので、私から提案をさせていただきます。
 南国市は、大きな公共施設整備が進んでいます。その中でも、特にものづくりサポートセンターには県内外、また海外からも多くの来客が予想されます。事前の新型コロナウイルス感染症対策として、来場者から記名を取るようにしてはどうでしょう。この件に関して危機管理課長と商工観光課長にお伺いします。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 国の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議によります感染対策の提言では、感染が発生した場合に備え、イベント等の参加者へ連絡が取れる体制を確保することが述べられております。本市におきましても、第7回新型インフルエンザ等対策本部会議の中で、イベント、会議等の開催判断として連絡体制を確保することを確認しております。今後は、その対策として、来場の記名は重要な対策であると考えております。
○議長(土居恒夫) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 御提案のありました入場者に住所、氏名、連絡先などを記入していただくことについては、感染拡大防止の観点から有効な方法であると考えます。ものづくりサポートセンターにつきましては、指定管理者が決定しましたら対応につき協議をしたいと思います。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 事前の感染症対策としては、検温も必要となります。今後の検温は、非接触型体温計だけではなく、多人数に対応できる赤外線サーモグラフィーの導入が必須だと思います。このことは、神崎議員の質問に対する答弁にもありました。使用する場所に応じて国の補助メニューもありますので、早期導入に向けて取り組んでいただきますようにお願いします。まずは、ものづくりサポートセンターへの導入が考えられるのではないでしょうか。
 それと、先ほどの記名についてですが、先週農家レストラン・まほろば畑がおよそ半年ぶりに再開され、来客者には氏名と連絡先を記入いただいています。記名については、ものづくりサポートセンター、中央地域交流センター、図書館をはじめその他の公共施設も検討し、順次進めていく必要があると思います。記名は予算もかからず、簡単で効果が高いと思います。事が起こってから後悔することがないように、早急に検討を進めてください。よろしくお願いします。
 次に、河川についてお伺いします。
 今年は梅雨の期間が長かったせいか、山間部で降水量が多いときに、下流の河川が一気に増水する日が多くありました。6月30日には、領石川新田橋付近の左岸が決壊し、雨が強い中、県土木事務職員と建設課職員の皆さんに早急に対応していただきました。決壊した箇所のすぐ北側は、数年前に決壊したため改修工事をしています。改修した箇所は当然強いですが、改修に至らなかった箇所は経年劣化もあり、決壊しました。
 近年、降水量が短時間で急激に増加する日が増えてきています。河川には土砂が堆積されている箇所もあり、一気に増水します。久礼田地区を通る領石川は、何度か地域住民が氾濫の危険性を心配するくらいまで増水をしました。これまでに一部の土砂は除去していますが、まだまだ広範囲にわたり土砂が堆積されており、台風が多く発生する9月も別の箇所が決壊し、氾濫するのではと懸念の声が出ています。
 そこで、まずお聞きします。
 決壊した領石川左岸改修工事の進捗について建設課長にお伺いします。
○議長(土居恒夫) 建設課長。
○建設課長(浜田秀志) 領石川の管理者である県中央東土木事務所に問合せをしたところ、来週9月14日の国の6次査定にかける予定となっており、工事につきましては来年度の雨季までには竣工したいとの話でありました。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 次に、領石川が氾濫し、地域住民が被害に遭わないようにするためにも、堆積した土砂は早急に除去する必要があると思いますが、建設課長の御所見をお伺いします。
○議長(土居恒夫) 建設課長。
○建設課長(浜田秀志) 高知県では、河川堆積土砂の撤去基準を定めており、河川断面の3割堆砂を基準に実施しているとのことです。また、本年度の領石川のしゅんせつについては10月中旬に入札の予定で、掘削場所は市道南国126号線、旧広域農道の領石川橋を中心に、延長約400メートル、掘削土量約3,400立方メートルを予定しています。市としての今後の取組としては、毎年行われております国分川水系改修促進協議会に、高知県河川課、県中央東土木事務所も参加していますので、この場において働きかけを行っていきます。また、こちらも毎年行っております県議会産業振興土木委員会への陳情を上げる機会がありますので、堆積土砂の撤去も働きかけを行っていきたいと思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) それでは、領石川も含め他の河川の堤防の決壊も心配されます。堤防決壊の危険性がないかを判断するためには日頃の見回りが大切になると思いますが、どのように管理されて生かされているのかを建設課長にお伺いします。
○議長(土居恒夫) 建設課長。
○建設課長(浜田秀志) 県中央東土木事務所では、河川巡視員により月1回の点検を行っています。新田橋付近の堤防決壊場所についても、事前に堤防基礎の洗掘状況を確認しており、まさに応急復旧工事を行う矢先の被災だったようです。
 この被災場所の堤防は市道久礼田5号線となっており、舗装面の管理は南国市となっております。このような高知県管理の堤防敷きで市道認定されている河川は複数ありますが、南国市といたしましても、市道パトロール等を通じて、路面の変状や堤防等の状態など、県中央東土木事務所との情報共有を強化していきたいと思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 領石川左岸の改修工事については来年の雨季までということでしたけれども、できる限り早く工事に入っていただけますように、これからも要望を続けていただきますようお願い申し上げます。
 次に、GIGAスクール構想についてお伺いします。
 現在、南国市でも児童生徒1人1台端末整備の実現に向けて進められています、GIGAスクール構想を円滑に進めていくためには、ハード、ソフト、指導体制の三位一体での取組が重要となります。これまでにも答弁していただいていますが、本市のGIGAスクール構想の進捗状況についてお伺いします。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 現在、プロポーザルによりますネット環境整備業者の決定と、県主催の合同入札によります端末整備業者が決定いたしまして、それぞれ契約を終えたところでございます。今後は、学校のLAN環境整備と、児童生徒及び教職員の端末の整備が中心となってまいりますが、ウェブフィルタリング整備に向けた準備、それから事業支援システムの導入のための準備、Wi−Fiルーターの貸出しに係るルーターの整備のための準備、教職員の研修計画の作成、ICT支援員の拡充など、取り組むべき作業が山積みですが、粛々と取り組んでいるところでございます。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) GIGAスクール構想は順調に進んでいますが、その前にコロナ対策で休校が与えた影響について考えてみました。コロナ禍での休校期間は、学校と家庭とのつながりが途絶えた期間であったのではないでしょうか。また、休校によって、子供たちだけでなく保護者にとっても大きな不安を抱く時期が続いた時期でもあったと思います。オンライン学習が実現していれば、学習の遅れもここまでではなかったと思いますので、早期実現を期待しています。
 端末が整備された後にオンライン学習を実現するための最大の課題は、家庭でのネット環境の整備です。6月議会にて岡崎議員の質問に対する教育長答弁で、オンライン学習の実現にはそれぞれの家庭のネット環境を把握する必要があり、現在各家庭のネット環境や端末の有無について実態調査を進めているところでございますと答弁されています。では、その実態調査の進捗状況をお伺いします。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 御質問の実態調査につきましては、小学生2,312人中、回収率93.3%、中学生1,029人中、回収率93.2%ということで回収いたしました。昼間児童生徒だけでネットにつないで学習できる端末があるかどうかの質問に対しましては、PCの場合、小学生は37.8%、中学生は43%でした。タブレットになりますと、小学生は40.2%、中学生37.1%でした。スマホと回答した児童生徒の割合は、小学生20.1%、中学生54.0%でした。また、Wi−Fi環境が整っていないと回答した小学生は29.1%、中学生は18.5%となっております。さらに、同調査で就学援助受給家庭で利用できる端末がないと回答した家庭数は、小中学生合わせまして354家庭中157家庭、利用できるWi−Fi環境等ネットがない家庭数は141家庭という結果でございました。端末がない児童生徒への対応については、臨時休業になり、その中でオンライン学習をするとなった場合、各学校にあるiPadを貸し出す予定です。さらに、モバイルルーターについて貸出し要領を作成しながら、就学援助受給家庭への支援について検討を進めているところでございます。以上です。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 先ほど答弁していただいた中と、次もかぶるところがあって申し訳ございませんが、ネット環境がない家庭をどのようにしてオンライン学習につなげるのかをお伺いします。また、その場合の課題と解決策についてお伺いします。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 学校に整備します端末は、Wi−Fi対応の端末になっておりまして、モバイルルーターの貸出しによって家庭とのオンライン学習を可能とする計画で進めております。課題につきましては、8月の臨時議会で神崎議員からの御質問にお答えいたしましたように、学校内の高速大容量の整備はできたとしましても、南国市内のネット環境の脆弱さへの対応や、先ほど実態調査の中で明らかになりましたネット環境のない御家庭の支援策をどうするかということが大きな課題であると考えております。その解決策の一つとしまして、モデル校を指定し、先行実践による取組を行い、その成果や課題を検証しながら市内全体へ広げていくという方法を現在検討をしているところでございます。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) それでは、先ほどから答弁の中に出てくるモバイルルーターの件ですけれども、モバイルルーターの使用制限はどのようになるのかお伺いします。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) データ通信容量の上限につきましては、当面5ギガを予定をしております。次に、セキュリティーの安全面についてですが、オンライン学習をすることになり、モバイルルーターを貸し出す際には、フィルタリング制限のある現在学校で利用しております教育ネットを経由できなくなりますので、オンライン学習の際に児童生徒が安心してウェブを学びに活用できる環境の整備のために、自宅でのウェブ利用時にも端末全体に適用されるようにするウェブフィルタリングの準備が必要でございます。また、ルーターを児童生徒に対して貸出しを行うことにしましても、家庭のほかの端末をつなげることがあっては肝腎のオンライン学習をするための容量がなくなってしまいますので、他の端末をつなげないようにする必要があるとも考えております。今後は、モバイルルーターの貸出し要領を作成しまして、その中で具体的な方法や要件を整備していく必要があると考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) ありがとうございます。
 学校や教職員の皆さんは、GIGAスクール構想のことだけでなく、休校が終わった後、休校期間をどうカバーするのか、コロナ対策をどう取るのかなど、日々受けているプレッシャーは相当であると思います。また、GIGAスクール構想では、学習用ツールと校務のクラウド化が進めば校務の負担を大幅に軽減でき、働き方改革にもつながると言われていますが、それは軌道に乗ってからのことであり、まだまだ先の話です。現場の学校や教職員の皆さんが大変であることは承知しています。この大変な時期を乗り越えることは次世代につながる大きな一歩となりますので、最初に申し上げましたハード、ソフト、指導体制の三位一体だけでなく、児童生徒、保護者、教職員の三位一体も大切であることを忘れずに、円滑に進めていただきますようにお願いします。
 次に、コミュニティバスについてお伺いします。
 新型コロナウイルス感染が広がり、バス内での集団感染を懸念し、乗車を控える傾向があるのではないでしょうか。感染が広がる前後の乗客数に変化はないのでしょうか、企画課長にお伺いします。
○議長(土居恒夫) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 感染が広がります前後の乗客数の推移につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大が影響し始める前といたしまして、昨年10月から本年2月までの1か月の平均利用者数につきましては約3,550人、3月から緊急事態宣言後の5月にかけては約2,600人となっております。感染拡大前後の減少率は約26%という結果となっております。なお、6月からは、緩やかではありますが徐々に乗客数は増えてきており、生活の足として御利用をいただいております。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) それでは、バス内でのクラスターを防ぐためにどのような対策が取られているのかをお伺いします。
○議長(土居恒夫) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 本市コミュニティバスは、先般の緊急事態宣言の期間中におきましても、利用者に御不便をかけないよう、感染予防対策を講じつつ運行を継続をしてきたところでございます。感染予防対策といたしましては、公益社団法人日本バス協会が策定しましたバスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインに基づき、運行中のマスク及び手袋着用の徹底、また乗客降車後の換気等を行うよう、コミュニティバスの運行委託先である事業者と情報共有をしております。一方で、利用者自らも感染予防対策が必要でございますので、バス車内にマスク着用のお願いという内容を掲示することで、協力のお願いとその周知を徹底をしております。今後も、安心して地域公共交通を利用いただけるよう、感染予防対策を徹底してまいります。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 南国市コミュニティバスのダイヤ改正等については、ホームページに載せています。4路線についての変更はありませんが、以前から疑問に思うことがあり、提案も含めてお伺いします。
 コミュニティバスは全国でも多くの自治体が導入しており、それぞれの地域住民のニーズに合わせて運行されています。私が疑問に思うのは、なぜ市役所で停車しないのかということです。路面電車の軌道を横切ることが原因の一つなのかもしれません。自治体が運行しているのに、市役所前に停留所がないのは珍しいのではないでしょうか、企画課長にお伺いします。
○議長(土居恒夫) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 本市コミュニティバスは、道路運送法に規定されます一般乗合旅客自動車運送事業となりまして、国土交通大臣の許可を受け、運行をしております。現在、市内4路線を運行しておりますけれども、路線、停留所等につきましても同様に許可が必要となっております。市役所敷地内への停留所の設置、また乗り入れにつきましては、本庁舎前の状況を見てみますと、来庁者のみならず通り抜けの車両も確認でき、人と車両が混在している状態でございまして、擦れ違いが非常に困難であると思われます。また、本庁舎へ乗り入れるとして、北側にあります電車軌道の踏切につきまして信号が未設置となっておりまして、東西からの車両や横断歩道への安全配慮などにおきまして、大変気を遣う場所ともなっております。このことから、市役所敷地内への停留所の設置及びバス車両の駐停車につきましては、現状では十分にスペースを確保することができませんので、困難であるというふうに考えております。
 しかしながら、市役所前のみならず、各施設の最寄りの場所へ停車ができないかというような御要望はいただいておるところでございますので、課題をクリアすべく検討をさせていただきたいと思います。以上です。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 市役所南側では、都市計画道路の整備が進んでいます。この整備が進めば、利便性の向上が見込まれます。バス路線の変更の見通しについて企画課長にお伺いします。
○議長(土居恒夫) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 本庁舎南側の都市計画道路は現在L字型となっておりますが、先では東側へは高知南国線としましてものづくりサポートセンターへ、また北側へは南国駅前線としまして、駅前広場を整備予定としていますJR後免駅へとアクセスが可能となるという計画となっております。この都市計画道路の整備が一定進めば、ものづくりサポートセンター、またJR後免駅を経由するといったバス路線の計画も可能であると考えておりまして、都市計画道路の進捗に合わせまして、全体路線の見直しの中で本庁舎南側の都市計画道路へのルートの検討もさせていただきたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 都市計画道路の進捗に合わせて検討するとのことですので、よろしくお願いします。コミュニティバスは、間もなく運行が開始されて1年が経過しますので、利便性を高め、利用者を増やすためにも運行時間の検討も必要ではないでしょうか。企画課長にお伺いします。
○議長(土居恒夫) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 運行時間に関しましては、実際の利用状況、また交通事情等を鑑みまして、2年目となる本年10月1日よりダイヤ改正を行う予定としております。今回のダイヤ改正に合わせまして、高知東部交通株式会社が運行をします安芸から高知市間を結びます幹線バス路線であります安芸線と、本市のコミュニティバス高知医大〜久枝線との間では、乗り継ぎのためのダイヤ調整を行い、医大行きの利便性を高めたところでございます。また、医療センターから十市〜後免町線におきましては、緑ヶ丘への経由はこれまで7便中2便でございましたけれども、10月からはダイヤ改正によりまして緑ヶ丘経由を1便増便することとしております。また、医療センター行きにつきましても、これまで7便中5便でございましたけれども、全7便と増便をすることを予定をしております。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) まだ1年しかたっていませんので、これから先も検討することが多々あると思いますけれども、ぜひともよろしくお願いします。
 それと、時刻表の記載の仕方も検討の余地があるのではないかと思いますので、一度確認をしてみてください、詳しいことは後で伝えますので。今後の利便性向上を期待して、この質問は終わります。
 最後に、退職金の扱いについて質問します。
 本年4月の第413回市議会臨時会で、管理職が飲酒自損事故を起こした後、依願退職したことに伴い、退職金が支払われたのかについて質疑をしました。それ以後、一度支払われた退職金の取扱いがどのようになったのかをお伺いします。
○議長(土居恒夫) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) 南国市職員の退職手当に関する条例第15条に、退職をした者の退職手当の返納について規定されており、同条第1項第1号の退職した者が基礎在職期間中の行為に係る刑事事件に関し、禁錮以上の刑に処せられたときに該当した場合は、退職手当等の額の全部または一部の返納を命ずることができると同項に規定されております。退職金の返還の手続としましては、判決が確定した後、聴聞を開き、南国市退職手当審査会に諮問を行い、答申を受け、返還金の額を決定し、返還を求めることとなります。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) 私は、4月に免職ではなく停職処分であったことに疑義を抱き、県職員の事例を参考に質問しました。先ほどの答弁内容は当然のことだと思いますし、結局は免職と同様に退職金が0になる可能性は高くなりました。臨時会での私の質問に対する答弁で、停職処分のうち最も重い処分である停職12か月が相当であると言われましたが、限りなく免職に近かったでしょうし、免職でもおかしくなかったと思います。当事者の今後を憂慮したことは理解できますが、市長答弁にあったように、今後の飲酒運転についてはこれまで以上に厳しく対処するように強く求めます。それが職員の飲酒運転を二度と起こさせない抑止力にもつながるのではないでしょうか。この点について、平山市長のお考えを再度お伺いします。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 飲酒運転は交通3悪の一つであるということで、極めて悪質な違反ということで重大な事故にもつながるおそれがあるということでございます。413回の議会臨時会で御答弁申し上げたとおり、今後におきまして同様のことがあったら、さらに厳しい処分を行っていきたいと思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 岩松議員。
○9番(岩松永治) ありがとうございました。
 以上をもちまして私の今議会での質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(土居恒夫) 以上で通告による一般質問は終了いたしました。
 これにて一般質問を終結いたします。
 明12日と13日は休日のため休会とし、9月14日に会議を開きます。9月14日の議事日程は、議案の審議であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて散会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後1時32分 散会