トップページ > 南国市議会 > 議会議事録
読み上げる

議会議事録

  • 開催別
  • 一般質問
  • 議員提案
  • 市長提案
  • その他
  • 検索

検索結果 »  令和2年 第417回市議会定例会(開催日:2020/09/04) »

一般質問2日目(植田豊)

質問者:植田豊

答弁者:関係課長


○議長(土居恒夫) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。5番植田豊議員。
      〔5番 植田 豊議員発言席〕
○5番(植田 豊) おはようございます。2日目のトップバッターということで、どうぞよろしくお願いします。
 今議会の一般質問は、防犯行政と防災行政について幾つか総括で質問をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。
 まず最初に、防犯行政の中で、ながら見守り防犯パトロールということについてお聞きします。
 ながら見守りと言われている活動についてですが、高知県警察のチラシでは、ながら見守りとはジョギングや買物などの日常生活や通常の事業活動を行いながら、防犯の視点を持って子供の見守りを行うことです。無理のない範囲で、お住まいの地域における防犯活動に協力してください。例えば、犬の散歩をしながら、ウオーキングをしながら、ジョギングをしながら、買物をしながら、花の水やりをしながら、仕事をしながら、ふだん行っている行動と同時に心がけて子供たちの動きに目を向けましょう、ということになっています。
 昨年から今年にかけて、大篠小学校校区で実施されました、わんわんパトロール運動についてお聞きします。
 私のいただいた資料では、犯罪から子供たちを守ることを目的とし、児童の登下校の時間帯に合わせて愛犬の散歩をしながら見守り活動を行い、地域ぐるみで防犯活動の高揚を図るとなっています。協力者の方には委嘱状と名札を、愛犬にはバンダナを配付されたと聞いています。実際、参加された方の反応はどうでしたでしょうか。その結果についてお聞きします。参加していただいた家庭数といいますか、数はどうでしょうか。また、実際参加していただいた地域に住んでおられる方、子供たちや学校関係者の感想やアンケート等について、可能な範囲で教えてください。教育次長の答弁をお願いします。
 続きまして、同じながら見守りのことになりますが、時々広報なんこくに載ることがあります、一緒に防犯パトロールをしませんか、ウオーキングを兼ねて楽しくパトロール、がうたい文句の防犯パトロール活動があります。活動しておられる地域としては、西野田班、後免班、駅前班、3班に分かれているようですが、活動内容とどういった方の関わりなのかお尋ねします。私は、よい取組だと思います。3班とも後免野田小学校校区になると思いますが、南国市内ほかの小中学校校区の取組はどうでしょうか。現在活動がないとしたら、広めていくような取組はされますでしょうか。こちらのほうは、危機管理課長のほうが窓口のようですので、危機管理課長に御答弁をお願いします。
 続きまして、公共施設等への防犯カメラの設置ということでお尋ねします。
 今年4月29日の高知新聞に、四万十市の高知県街頭防犯カメラ等設置支援事業費補助金を活用した防犯カメラの子供見守りカメラ設置のことが載っていました。これは、安全・安心に子供を通学や遊ばせることのできる環境づくり、また迷惑行為や犯罪等抑止、未然防止はもとより、近隣住民等の生活の安心感の向上、事件が起こったときの事実確認及び早期解決などの効果を期待するものです。
 同じく高知新聞8月11日には、大阪寝屋川中学1年生殺害から5年、寝屋川市では防犯カメラ増設、抑止期待と載っています。その中で、当時の大阪府警刑事部長だった方が、防犯カメラがなければ事件の解決は難しかった、自治体が防犯カメラの設置を積極的にアピールすることは、一般的には抑止につながる、と言われています。寝屋川市は事件を受け、5年前の事件当時は325台だった防犯カメラを、通学路を中心に今年度、5年たっているわけですけど、今年度中に2,000台、約6倍にする計画だそうです。寝屋川市の担当者は、市全体で防犯意識を高めるため、形を変えながら対策を続け、専門家からの助言も受けつつ効果的に実施していく、と言われています。
 防犯カメラの設置は賛否はありますが、私は防犯灯のように市民からの要望があれば設置を徐々に増やすのがよりよい考え方だと思います。教育次長の御答弁をお願いします。
 続きまして、防災行政についてです。
 防災行政について、電気、燃料の確保の質問をさせていただくわけですけど、今回の台風10号でも、昨日のニュースで流れていましたけども、種子島で電気が止まったことによって、恐らく家庭用の自家発電だと思いますけど、高齢者の方が家の中で自家発電を使われて一酸化炭素中毒で結局亡くなっているわけですけど、使い方が悪いがやないということで済まされないと思いますので、電気関係のことも含めて質問させていただきます。
 まず最初に、最近の新聞記事で私が印象に残っている話がありますので、紹介します。
 それは、東京大学大学院片田敏孝先生の話です。内容は、火消しから始まった日本の防災は、首長防災と呼ばれ、従来地域の実情をよく知る市区町村を単位に進められてきた。ところが近年、災害の激甚化、広域化によって首長防災だけでは対応が困難になりつつある。つまり、自分くの地域だけのことを考えよってもいかんということです。
 まず最初に、燃料半分で満タン給油についてお伺いします。
 高知県庁危機管理防災課では、高知県の燃料確保大運動という活動をしています。これは、南海トラフ地震が発生すると、揺れや津波によってガソリンスタンドが被災するため、車に燃料を給油することが困難となり、また災害時には緊急車両等へ優先的に燃料を給油するため、一般車両への給油は制限されます。県が行った試算では、県外からの応援が始まるまでの3日間は、約85万リットルものガソリン不足が生じることが見込まれているそうです。そのため、常に車の燃料の残量を半分以上にしておき、災害に備えることがとても重要で、日頃から車の燃料の残量が半分になる前に満タン給油をすることを心がけるものです。
 お聞きしたいのは、この高知県の燃料確保大運動、燃料半分満タン給油について、南国市としてどのように取組をされているか教えてください。総務課長の御答弁をお願いします。
 次に、同じく高知県では、停電時でも燃料の給油を継続できるように、自家発電機や可搬式ポンプを備える災害対応型給油所の拡充も進めています。発電機などに係る費用は、県と市町村が2分の1ずつ負担、補助対象はマグニチュード8級で想定される津波浸水域外のガソリンスタンド計、県下で256か所で、半分弱の114か所に整備はされているようです。まだまだ十分ではありません。高知県危機管理防災課は、地震時に医療や道路復旧などに支障を来さないために、消防施設などへの燃料備蓄も進めていく、緊急車両への給油を優先させる、と呼びかけています。
 お聞きしたいのは、災害対応型給油所は南国市内に何か所ありますか。広い南国市のことを考えれば、津波の浸水により使えなくなるガソリンスタンドや、東西に長い高知県での広域避難、広域救助を想定するなら、高知県の中央部に当たる南国市で給油をする車が多くなると考えるのが普通ではないかと思います。今どういう状況に南国市内ではなっているか、商工観光課長の御答弁をお願いします。
 次に、EV車の公用車への導入についてお聞きします。
 今日の高知新聞に、停電対策住民が主導、昨年9月の台風15号で最大64万戸が停電し、8万戸以上の住宅が損壊した千葉県では、次の災害に備えた模索が続いている。復旧が遅れた山間部では、住民主導の停電対策が進み、災害時に民間の電気自動車EVを活用する構想も。9日で台風上陸から1年。専門家は、ライフラインは途絶えるという前提で、電気が止まってしまうということを前提に対策をと訴えるという内容のことが、今朝の高知新聞にも出ています。
 それでお聞きしたいのが、公用車にPHVやEV等の電動車両を少しずつ導入していってはどうかということです。最近の電気自動車は性能がよくなり、災害時の電力供給源として活用できる機能を持ち、有用性が高く向上しているからです。
 仙台市の導入事例を少し紹介させていただきます。仙台市は、自らの事務事業における自動車環境負荷低減と次世代自動車の普及促進のため、仙台市次世代自動車等導入方針を定め、環境に優しい次世代自動車等を公用車に率先して導入しています。次世代自動車等とは、電気自動車EV、プラグインハイブリッド自動車PHV、ハイブリッド自動車HV、天然ガス自動車CNG、クリーンディーゼル車といった次世代自動車及びガソリン車の中でも低燃費、低公害車を指すそうです。
 南国市において、導入の実績と今後についてのお考えをお聞きします。
 次に、災害時における自動車会社との協定。例えば、岡山トヨタ自動車株式会社は、岡山県のEV車へのシフト対応方針に基づき、EVに関する新技術及び新製品の開発支援や普及啓発など、各種取組を進めています。この取組の一環として、災害時の電力供給源として活用するなど、相互に連携し、災害発生時の円滑な災害応急対策を実施することを目的に、電動車両等の対応について、必要な事項の協定を締結しています。
 協定内容としては、1つ、災害発生時における電動車両等の貸与、災害発生時における電動車両等の対応要請、引渡し、返却、費用負担等に関すること。平時の取組では、防災訓練や防災研修等への参加により、災害時における電動車両への有用性の周知をするものです。
 さらに神戸市では、日産自動車と酒造会社の神戸酒心館の間で災害連携協定を締結しているそうです。日産自動車としては、災害により停電が発生した際に、市が指定する避難所に日産リーフを無償で貸与し、電力供給をするものです。酒造会社は、災害により水の確保が困難な場合に、使用する飲料水を市民へ提供し、さらにEV車リーフにより電力供給を受け、1次避難所として活用してもらい、帰宅困難者に対し携帯電話の充電やWi−Fi通信利用サービスを提供し、安否確認の情報収集などに活用してもらうそうです。3者間による理想の連携だと私は思います。
 南国市でいえば、車関係の会社さんと、例えば大手食品会社さんとの連携のようなことになろうかと思います。高知県は三菱自動車さんと災害協定を昨年2019年11月12日に締結していますので、参考にしてみてはどうでしょうか。企業の協力をいただくことにより、南国市の避難所での受入れを効率よく円滑にする運営ができると思います。危機管理課長の御答弁をお願いいたします。
 次に、緊急消防救助隊の拠点確保についてお聞きします。
 今年7月16日のニュースで、高知市と協定を結んだのは学校法人高知学園。協定では、大規模災害時に派遣される緊急消防救助隊の宿営地として、高知市尾立にある高知中学、高知高校の旭グラウンドと周辺の駐車場を確保したというニュースを聞きました。高知市としては、今回が11か所目のようです。大規模災害時の県外からの救助隊の受入れは非常に重要になると思います。特に南国市は、高知県の中央部に位置すると同時に南国インターチェンジ、空港があり、陸と空の玄関口になり、高知県全域の受入れの要になる場所の確保が必要かと考えます。
 お聞きしたいのは、南国市に何か所ありますか、場所はどこですかということをお聞きしたいと思います。消防長よりお願いします。
 次に、アンダーパスに潜む危険ということでお聞きします。
 大雨の際には道路は冠水し、アンダーパスに潜む危険が増します。台風や集中豪雨により雨量が極端に増加すると、排水が追いつかなくなり道路が冠水してしまうことがあります。そのような場合は、特にアンダーパスに注意しなければなりません。アンダーパスとは、道路や線路などの下部にある道路のこと、交通の円滑化などを目指して設置されたものですが、豪雨の際の通行は非常に危険です。
 アンダーパスは、地面を掘り下げて設置されているため、ほかの道路よりも低い位置にあり、雨水が流れ込みやすいです。アンダーパスの冠水に気づかないまま車で進入するとエンジンの停止を招きます。それは、冠水したアンダーパスの中で立ち往生することを意味しています。その際、慌てて車外に出ようとしても、車の内と外の水位に差があるため、ドアを開けることすら困難になるでしょう。このような事故は、毎年発生しております。
 豪雨の際、冠水する可能性のあるアンダーパスは、全国各地に多数存在しています。被害を未然に防ぐためにも、事前の対応策は非常に重要です。
 今回、アンダーパスについて質問させていただく理由は、国道195号線、あけぼの街道、高知市、南国市、香美市の区間は片側2車線の非常に使い勝手のよい、交通量も多くなっていると聞いています。最近気がついたのですが、あけぼの街道の横断もアンダーパス方式の横断場所が何か所かあります。私の知っている範囲内では、南国市区間で冠水時に対策は何も講じられていないと思います。一方で、高知市区間では警告表示板や回転灯の点灯で通行止めにしたり、排水ポンプが稼働するようです。
 お聞きしたいのは、南国市区間でアンダーパスは何か所ありますか。冠水時の事故等の回避のための対策をどのようにしておられますか。建設課長の御答弁をお願いします。
 次に、LINEの利用ということでお聞きします。
 話は、防災・防犯とは少し異なりますが、四万十市と大阪府堺市の新聞記事を見ましたので、ここで紹介さしていただきます。両市ともLINEを使った情報収集です。
 堺市のほうを紹介させてもらいます。堺市は、道路や公園の損傷について、無料通信アプリLINEを利用して市民からの通報を受けるシステムです。位置情報や写真を手軽に送信できるLINEの機能を生かし、迅速な対応につなげるシステムです。
 堺市は昨年、道路や公園の不具合に関する通報件数は、なんと道路関係約9,000件、1日約36件、公園関係約2,500件、1日約10件で、通報を受ける方法は電話やメールがほとんどで、電話を取って職員が通報者から内容を聞き取った上で、現場に赴いて補修などの対応に当たってきた。ただ、電話口でやり取りする場合、具体的な場所、状況を聞き取るのに時間がかかったり、地図を頼りに現場に向かっても該当の場所を探し出すのに苦労したりすることが多かった。職員の数は限られており、マンパワーには限界があります。これは南国市においても同じだと思います。せっかくいただいた通報を効率よく対処するために、スマートフォンの普及で利用の多いLINEを活用したシステムです。
 具体的な方法は、通報者の方は道路異常、カーブミラーの異常、遊具、樹木、フェンス、柵等の損傷物の項目を画面上で選択し、全景写真と損傷した部分の拡大写真の2枚を撮影して投稿します。破損状況も、陥没、亀裂、樹木の傷害等の簡略化した項目を画面上で選択します。さらに、スマートフォンのGPS機能を利用して位置情報を登録し、備考欄に目印になる建物などを追加で画面上で入力します。
 スマートフォン利用者の多くはLINEアプリを利用しています。ということは、素早く多くの情報が入ることになります。これによって、住民の方からの通報に迅速かつ的確な対応ができると思います。この方法は、もともとあるアプリ機能をうまく取り入れた方法ですので、導入してみようかとその気になれば難しいことではないと思います。
 今回、防災の項目で質問さしていただいたのは、LINEアプリのこの機能を平常時から使いこなすことで、そのまま災害時の情報収集や防災・防犯にも、ふだんから使い慣れていることによって利用できるんではないかと考えたのでお聞きします。危機管理課長の御答弁をお願いします。
 次に、災害時にアマチュア無線の有効活用についてお聞きします。
 最初に、今回の台風10号で、9月7日、おとついですか、5時現在の九州電力管内の停電状況の数字と、四国電力管内の資料を持っていますので、御紹介します。9月7日5時現在で、九州電力管内で45万7,570戸が停電していたそうです。四国電力管内でも1万2,500戸が停電していたという数字になっています。
 そこでお聞きしたいのは、昔からある通信手段ではありますが、アマチュア無線通信の利用をしてはどうかと思い、質問させていただきます。
 アマチュア無線は、複雑な交換機や中継装置を介在せず、シンプル、個々が独立した無線局であるがために、災害時でも壊れる要素が少なく信頼性は極めて高い通信手段です。そして、地域の住民の中に多数のアマチュア無線局が存在するため、災害時における通信手段として極めて有効です。別の言い方をすれば、通信能力と信頼性が高く、業務無線局より圧倒的に数の多いアマチュア無線局を活用しない手はありません。現実に、過去の大災害では大きな貢献を果たしてきた実績があります。避難場所や災害発生や危険場所の数キロメートル以上の範囲をカバーするには、各防災会等で用意されている省電力タイプのハンディトランシーバーでは通信はできません。また、インターネット通信を利用できる機能を持つハンディトランシーバーであれば、行政間通信の補完や災害場所から遠隔地の親戚縁者へ安否情報などの連絡もできます。
 過去の大災害では、防災行政無線、有線電話、携帯電話、スマートフォンは通常であれば一番信頼できる手段ですが、先ほど申し上げたように台風等の後は停電がどうしても起きるのが現実です。停電によって利用できない状態に陥ることがあります。そんなときに、個々が情報発信をすることができるアマチュア局の場合は、通信手段としては最大のツールになるのではないでしょうか。電池で動作するハンディ機であれば、自力で電波を発射して通信相手との意思疎通が可能です。また、電波は広範囲に届くので、相手局がいなかったとしてもその電波を傍受している方に情報伝達が可能です。
 さらに、最近の無線機はスマートフォンのような機能が実はあります。相手と電波を使ってダイレクトで音声通信はもちろんですが、インターネット回線経由での通話、画像やデータ通信がハンディ機でできます。パワーも手のひらサイズのハンディ機で5ワットあります。アマチュア無線そのものの全盛期からいえば下火になっていますが、先ほどお話ししたように進化しています。災害時に利用しない手はありません。
 なぜ今回このような質問をさせていただいたかというと、高知市と日本アマチュア無線連盟JARL高知県支部が支援協定の話もあり、高知市は新庁舎にアンテナと無線機を設置し、アマチュア無線局を開局したそうです。高知市の定期的な防災訓練には、日頃からアマチュア無線を楽しんでおられる方に登録していただき、通信訓練に参加されると聞いています。また、高知県や土佐市、土佐町においては既に開局されています。
 南国市も、毎年行う防災訓練に南国市内のアマチュア無線局の方に参加していただき、連携強化を図れば、災害時に南国市はもとより高知県下の情報収集を積極的に行うことができると考えられます。南国市の取組について、お考えをお聞きします。
 最後に、公共施設にWi−Fi環境をということで質問さしていただきます。
 この質問は、何人もの同僚議員が何回となく質問していることではありますが、2019年、昨年の3月議会では、岩松議員より災害と観光の2つの観点から公共施設にWi−Fiの設置が必要であると質問されています。その答弁として、情報政策課課長から、民間の事業者が整備する通信環境も進んでおりますので、そこも踏まえながら施設の担当課や関係課と協議をして整備していかなければならないと考えております。整備するに当たりましては、観光、災害の際ではその設置目的が違ってまいります。使用の目的なども考慮しながら施設を管理する担当課と協議してまいります、とお答えになっています。
 今回私が質問したいのは、子供たちの学習のためにも各地区公民館や公共施設に可能な限りWi−Fi環境は必要かと思い、質問さしてもらっています。
 先日、知り合いの中学生の生徒さんと歴史民俗資料館の駐車場で会いました。まだ暑いさなかでしたので、この暑いに自転車で坂を上ってきたがかえ、歴民へ何しに来たが、と尋ねると、資料館の中はクーラーが効いちょってWi−Fiが使えるき勉強がはかどるがよ、との返事でした。そうです。実は、歴史民俗資料館は高校生以下は無料で、1階には決して広くはないのですが学習室があり、静かな環境とクーラーとWi−Fi環境が整っています。
 私は多くの情報や資料を持っているわけではありませんので、いいかげんなことは言えませんが、新型コロナ禍の中で春休み、夏休みと長い休みが終わりました。家庭学習のことについてですが、自宅にパソコンやタブレットがありWi−Fi環境がある家庭とそうでない家庭では、本人のやる気次第というところはあるかも分かりませんが、家庭学習の取組の仕方と成果には明らかに差が出ていると思います。
 先ほどの情報政策課課長の答弁から1年と半年ぐらいしかたっていませんが、今どんな状況になっているのかを、生涯学習課課長の御答弁をお願いします。
 以上で1問目を終わります。
○議長(土居恒夫) 答弁を求めます。教育次長。
      〔伊藤和幸教育次長兼学校教育課長登壇〕
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 植田議員のながら見守り防犯パトロール並びに公共施設への防犯カメラの設置につきまして御答弁を申し上げます。
 まず、このわんわんパトロールは、いわゆるながら防犯として、地域住民の方々が無理なく日頃の生活リズムの中で、子供たちの安心・安全を見守っていただける仕組みとしまして、登下校の安全対策の第三弾と位置づけているものでございます。
 昨年度御協力いただきました御家庭は3家庭で、今年申込みをいただいている御家庭が3家庭となっております。本年度は、コロナ禍の影響で委嘱等の作業が遅れてはおりますが、現時点では合わせまして6家庭の皆様に実施していただける予定となっております。
 御協力いただきました方に、実際に感想をお聞きいたしました。名札をつけて犬を散歩しているので不思議な顔で児童がこちらを見てきます、という御意見や、朝自分の子供と登校しながらパトロールをしているのですが、知らない子供たちに、犬かわいいねなど話しかけてくれたり、おはようや頑張れなどの挨拶や言葉がけをくれたりする子供たちもいて、とてもうれしいです、との感想をいただいております。
 取組も始めたばかりですので、学校や子供たち、保護者からは特に反響等のお声は届いてはございません。試験的にということで、まずは大篠小学校区から取組を始めたわけですが、現在、委嘱状とともに愛犬にはオリジナルのバンダナ、飼い主の方にはオリジナルのバッグをお渡しする予定で準備を進めております。また現在、市内獣医師会のメンバーの方にも御協力をいただけるようにお願いをしているところでございます。
 続いて、防犯カメラの設置につきまして御答弁を申し上げます。
 植田議員の御意見のとおり、児童生徒の登下校等の安全対策のためにも、通学路等への防犯カメラの設置は大変有効であると考えております。現在、13校に防犯カメラを設置しております。本年度の取組としましては、昨年度、香長中学校の校門近くの高速道路の高架下付近で不審者情報が3件ほどありまして、生徒総会でも監視カメラの設置等についての要望があったことから、県警の補助事業であります高知県街頭防犯カメラ等設置支援事業費補助金を活用させていただき、校舎から正門及び高速道路の高架下付近の撮影が可能な位置への防犯カメラの設置につきまして、現在申請を行っているところでございます。既に、近隣住民の方の許可はいただいております。
 今後も、警察等関係機関との連携を図りながら、防犯カメラの設置等を含めた通学路の安全対策について取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
      〔山田恭輔危機管理課長登壇〕
○危機管理課長(山田恭輔) 防犯行政、防犯パトロールについてお答えをいたします。
 広報なんこくに掲載しております防犯パトロール活動は、ごめん中央地区タウンポリスの取組でございます。当団体は、不審者への注意喚起のため、西野田町、後免町、駅前町、それぞれの住民の皆様が自発的にパトロール班を結成し、反射材、誘導灯を装備して毎月1度夜間にパトロールを実施しております。パトロールには、地域住民のほかに南国地区地域安全協会職員等も参加しており、装備品の提供や防犯に関する情報共有を行っております。また、当団体は、県の違反広告物簡易除却団体にも指定されており、パトロールと同時に違反広告物の発見、撤去も実施しております。
 本市には、ごめん中央地区タウンポリスのほかに、日章小学校区に日章地区タウンポリス、大湊小学校区に前浜タウンポリスの2団体が組織されており、南国地区地域安全協会の支援の下、それぞれの地域で日常生活のながら活動としてパトロールを行い、子供たちの見守り活動を続けております。
 市といたしましては、地域安全を地域住民の皆様にも担っていただいているという点で、タウンポリス団体の活動につきましては、多大な感謝をいたすところであります。
 今後につきましても、市広報での防犯パトロール活動の紹介と募集を継続して行うほか、南国地区地域安全協会や南国警察署、市教育委員会、各小中学校とも連携しつつ、地域住民の自発的な防犯活動を支援していけるよう努めてまいります。
 続きまして、防災行政についてお答えいたします。
 初めに、災害時における自動車会社との協定にお答えいたします。
 南海トラフ地震に限らず、昨年9月に発生した台風15号による大規模停電など、風水害においても長期にわたる停電は日常生活に支障を来します。災害対応や避難所での電源確保の観点からも、発災時にEV車の活用を目的とした自動車会社と協定を締結し、電源の確保を行うことは大変重要なことだと考えますので、検討してまいります。
 続きまして、LINEの活用についてお答えいたします。
 LINEなどのSNSにつきましては、情報収集という意味では有効なツールとなります。災害が発生した際の情報収集としては、様々な情報が大量に入ってくる中で、全ての情報に対応することは難しく、その情報の整理が重要でございます。特に、大規模災害時に情報を発信していただいても、すぐには対応ができない可能性もあることなどを御理解いただくなど、活用するためには対処すべき課題もあると考えておりますが、平常時の活用も視野に入れ、関係課と協議を続け、研究をしてまいります。
 続きまして、災害時のアマチュア無線局の有効活用にお答えいたします。
 災害時には、迅速に被害情報や救助、応急対策活動に関する情報などを収集し、共有することが重要でございます。収集する情報は多岐にわたり、情報整理を行うことも必要になります。また、大規模災害において、現在の活用している通信網が確実に利用できる保証もないため、御提案のありましたアマチュア無線局の活用は、通信手段の確保として大いに期待するものでございます。
 御質問を機に、市職員が保有する無線従事者免許の取得者を調査してみますと、防災行政無線などの業務無線を取扱いできる第2級陸上特殊無線技士免許の取得者は、消防士を除くと24名となっております。また、アマチュア無線の資格者としては、第4級アマチュア無線技士免許の3名、第3級アマチュア無線技士免許1名となっております。このような中、やはりアマチュア無線技士の資格者を一定数有する日本アマチュア無線連盟高知県支部に御支援、御協力をお願いすることが有効であることから、災害時の無線通信の協力に関する協定を締結するようにいたします。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 総務課長。
      〔中島 章参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長登壇〕
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) 植田議員の御質問にお答えいたします。
 まず初めに、燃料半分で満タン給油についてお答えいたします。
 南海トラフ地震などの大規模災害が発生した場合には、車の燃料の供給不足が想定されており、大きな課題となっております。燃料不足を少しでも解消するための手段として、議員御質問の、燃料が半分になったら給油する、燃料確保大運動があります。
 本市としましては、公用車について、燃料が半分になったら給油することを徹底するようにしており、また職員の私有車についても可能な限り給油するよう呼びかけを行っております。しかしながら、市民に対しての広報が十分にできていない状況であり、燃料確保は重要な課題であるため、今後、広報やホームページ、防災学習などを通じて広く啓発していきたいと考えております。
 次に、電気自動車の公用車への導入についてお答えいたします。
 災害発生時には、停電やガソリンなどの燃料の入手が困難になるなどのおそれがあります。議員のおっしゃるとおり、最近の電気自動車やプラグインハイブリッド車は性能がよくなっており、災害時の電源供給として注目もされております。現在、市には電気自動車1台、ハイブリッド車2台ありますが、新しい車ではないため電源供給としては厳しいものがあると考えております。公用車の買換え時には、検討材料の一つとして考えたいと思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 商工観光課長。
      〔長野洋高商工観光課長登壇〕
○商工観光課長(長野洋高) 災害対応型給油所の御質問にお答えさせていただきます。
 県の補助制度に市が上乗せをし実施する災害対応型給油所整備促進事業の活用により整備を行った給油所につきましては、平成27年度に3件、28年度に2件の計5件となります。消防と連携し、市内給油所を訪問し、災害対応型給油設備の整備に向けて、補助制度の活用についての周知を行った経過もありますが、地震時に給油所自体の耐震性が心配であるといった声が聞かれるなどの課題もあって、平成29年度以降補助制度の活用は進んでいない状況であります。
○議長(土居恒夫) 答弁を求めます。消防長。
      〔小松和英消防長登壇〕
○消防長(小松和英) 緊急消防援助隊の拠点確保についての御質問にお答えをいたします。
 緊急消防援助隊の宿営可能場所としましては、本年8月に改正されました高知県緊急消防援助隊受援計画に4か所記載しております。具体的な場所につきましては、吾岡山文化の森市民の広場、南国市立スポーツセンター、比江スポーツグラウンド、三和スポーツ交流センター憩いの広場となっております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 建設課長。
      〔浜田秀志建設課長登壇〕
○建設課長(浜田秀志) アンダーパスに潜む危険として、植田議員の御質問にお答えいたします。
 南国市の管理するアンダーパスは18か所でございます。この18か所全てにポンプ設備があり、降雨により排水ますの水位が上昇すると自動的に排水が始まります。建設課の体制としましては、強い降雨を確認すると現地に急行し、ポンプの運転状態を確認します。このとき、ポンプの運転で排水が間に合っていない場合は、現地に常時設置してあるバリケードにより封鎖を行い、通行止めとします。また、台風や長時間の強い降雨が予想される場合は、雨が小降りの段階でバリケードによる通行止めをあらかじめ行っている箇所もあります。
 ただし、高知龍馬空港にある市道のアンダーパスについては、国土交通省により整備されたものであり、現地の情報が総務課の専用の表示板に送られてきていて、初動で現地に行くことはありません。国道195号、通称あけぼの街道には15か所のアンダーパスがあり、完成からの年月もたってきたため、排水ポンプなど電気施設に不具合が発生しておりましたが、修理や更新を行ってきたため、ここ最近の件数は減っています。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
      〔中村俊一生涯学習課長登壇〕
○生涯学習課長(中村俊一) Wi−Fi環境整備のお尋ねについてお答えいたします。
 最近では、山中議員、浜田憲雄議員にもお答えいたしましたが、避難所に指定されております生涯学習課で所管しております公民館、また体育館につきましては、まず非構造部材耐震化を優先して行っております。今年度は、野田公民館、久礼田体育館、長岡西部体育館の非構造部材耐震化工事を実施いたしております。
 初期投資につきましては、国庫補助、あるいは緊急減災・防災事業債で、ネックとなるのはランニングコストということで以前もお答えしております。現在の整備につきましては、建設中の中央地域交流センターで整備予定のほか、市立スポーツセンターでの整備を検討しておるという現状でございます。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 植田議員。
○5番(植田 豊) それぞれに御丁寧に御答弁ありがとうございます。
 まず最初に、防犯パトロール関係のことですけど、答弁の中に南国市の獣医師会のメンバーの方にも御協力いただくお願いをしているという内容がありましたけれども、よい方法だと思います。こういう活動のポイントは、参加してくださった方が継続して協力していただく体制を維持することが大事です。さらに、今回は愛犬家の方が対象ですが、ジョギングや普通に散歩等、多くの方に参加していただくことにより、よりよい効果がつながると思いますので、今後とも引き続き御検討をそれぞれお願いいたします。
 それから、災害対応型の給油所の件について、2問目を少しだけお聞きします。
 5か所ということでしたけれども、その5か所の場所が分かるようであればお尋ねしたいということと、その災害型給油所、私の中ではそれほどここが災害型給油所だとかいうことについて、例えばガソリンスタンドさんへ行ったときに表示があるとかないとか、そういったことが分からないと思いますので、そういう給油所のガソリンスタンドさんのほうもPRの意味で何か看板とか広報する形が取れればいいんじゃないかなと思うんですけども。そういったことについて、行政のほうもここが災害型給油所になっていますよというようなことを何らかの形で住民の方に知っておいていただく必要も、できたらあるんじゃないかと思いますので、お答えいただけたらと思います。
 それから、公用車へのEV車の導入ということで、状況がよく分かりました。今後につきましては、車の買換え時に導入を検討していくという御答弁があったわけですけども、つい先日高知県下の首長の方の車の記事が出ていましたけど、南国市の市長の乗っておられる車も10年超えているようですので、次は最新型のEV車にしていただいて、検討してもらったらと思います。よろしくお願いします。
 それと、緊急消防救助隊の拠点のことですけども、先ほど4か所の紹介をいただきました。そのうちの吾岡山と南国スポーツセンターですけども、南国スポーツセンターのほうについては津波が来るわけですし、それから吾岡山のほうにつきましても出入口が異常に狭く大型車両の出入りができにくい場所だと思います。今後の取組について、何か予定とかお考えがありましたらお答えいただきたいと思います。
 それと、アンダーパスに潜む危険ということでお答えいただきました。
 今のお答えの中では、普通の住民の方がそこを通るときに何か表示板の一つでもあったら、大雨のときなんかに危ないということが、ふだんから気をつけれると思いますので、何かの方法をお考えならお答えいただきたいと思います。
 それから、公共施設にWi−Fiの件ですけども、先ほども答弁いただきましたけども、どうしてもいずれは必要になってくると思いますので、前倒しをするぐらいに検討していただきたいと思います。以上です。2問目のお答えをお願いします。
○議長(土居恒夫) 答弁を求めます。商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 災害対応型給油所の具体的な場所については、今手元に資料がございませんので、後ほど植田議員のほうにお知らせをさせていただきたいと思います。
 災害対応型給油所のPR方法については、県とも話をしてその方法について検討を行っていきたいと思います。
○議長(土居恒夫) 消防長。
○消防長(小松和英) 今後の緊急消防援助隊の受入れに対する予定はという御質問ですけれども、県の緊急消防援助隊の運用計画によりますと、中央東地域としまして南国市、香南市、香美市、嶺北の各消防本部管轄地域に1大隊204名が派遣される計画となっております。議員から御指摘いただきましたように、津波浸水地域であるとか進入路が狭いとか、そういった問題もあろうかと思います。
 また昨日、西本議員の質問にもございましたが、過去の緊急消防援助隊の出動記録によりますと、事前に宿営地と定めた場所が一般の方の車中避難により十分活用できなかったという事例もありますので、先ほどお示ししました4か所では十分と思っておりませんので、例えば学校でありますとか民間の商業施設等の利用についても今後検討したいと考えております。以上です。
○議長(土居恒夫) 建設課長。
○建設課長(浜田秀志) 先ほどのアンダーパスの件ですが、注意喚起のため冠水時に注意等の表示を考えていきます。以上です。
○議長(土居恒夫) Wi−Fiはいいですか。生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) Wi−Fi環境について、前倒しという御意見でございました。
 多くの地区公民館は、予約のあったときだけ館長さんが開けに行っているような環境で運用しておりますので、そういった状況で整備することがどうなのかということがございます。そうでない施設につきましては、まず緊急減災・防災事業債が今年度限りということもございますので、財源も見ながら、またできるかできないかの可否の見極めもしていきたいと思っております。
 また、屋外施設等ですと自由に来れるわけですが、飛ぶ範囲とかいうこともございますので、屋外施設についても、またやることの是非といいますか、優先度の高さと他の屋内施設との比較等を行って検討を進めてまいりたいと考えます。以上です。
○議長(土居恒夫) 植田議員。
○5番(植田 豊) どうもそれぞれ御答弁ありがとうございます。
 防犯にしても防災にしても、平常時と違うことを考えて、想定して検討せんといかんと思いますので、大変だと思いますけど、今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。