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検索結果 »  令和2年 第417回市議会定例会(開催日:2020/09/04) »

一般質問1日目(神崎隆代)

質問者:神崎隆代

答弁者:市長、関係課長


○議長(土居恒夫) 4番神崎隆代議員。
      〔4番 神崎隆代議員発言席〕
○4番(神崎隆代) 通告に従いまして、一般質問をいたします。
 ものづくりサポートセンターと周辺のまちづくりについてお聞きいたします。
 午前中の西本議員への御答弁と重なるところも多々ございましたが、そのまま質問をさせていただきます。
 先月、産業建設常任委員会のメンバーで、ものづくりサポートセンターの視察をさせていただきました。建物については、来年春の開館に向けて工事が着々と進められておりました。地域活性化の拠点施設として整備されるものづくりサポートセンターについては、これまでの議会答弁から、年間3万3,000人の来場者を見込んでおり、その来場者を周辺地域に周遊させ、波及効果を生み出したいとのお考えですが、いまだ具体的なところは見えてまいりません。現状として、コロナの終息についても見えない中での開館となりそうです。そうなると、これまで見込んでいた外国人観光客等の来場についても、どうなるのかというところです。先日のニュースで、県は10月からインバウンドの受入れを始めるようにも報道していましたが、コロナについて万全な対策を図りながら、集客に取り組まなければなりません。その辺の対策をお聞きいたします。
○議長(土居恒夫) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 新型コロナウイルス対策につきましては、施設自体の対策や、オープニングイベント、またその他のイベント時の対策など、検討を行わなければならない事項はたくさんあろうかと思っております。現在、オープニングに向けたセレモニー、イベント等の準備を行っていますが、入場者数の制限や検温など、先日オープンしたSATOUMI等、他施設、また他イベント等での対応策を参考に検討を行います。また、施設内での対策としまして、マスクの着用、手指消毒など、基準に基づいた対策を行うほか、多人数に対応できる非接触型検温器の設置など、指定管理者と対応方法の検討を行っていきたいと考えております。
 このような対策を講じながら、状況に応じ、集客に向けた広報活動を地域を限定して行うのか、また幅広く行うのかなど、その方法をその時期によって考えていかなければならないと考えています。インバウンド対策として、台湾のイベントでの広報活動なども予定していましたが、現在実施できてない状況にあります。コロナの状況を見ながら、台湾での広報活動も将来的には継続実施したいと考えております。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 観光施設として多くの来場者を想定して取り組んでおられますが、駐車場は十分な広さと言えるでしょうか。さきに西本議員からタワーの駐車場の御提案もございましたが、私も必要だと思います。御検討いただきたいと思います。
○議長(土居恒夫) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 先ほども答弁させていただいたとおり、来場者用の駐車場としましては45台を準備しています。駐車場につきましては、これまでも御質問いただきました。市が駐車場を整備するということを考えた場合には、適地の選定、用地取得の際の税控除に向けた手続等、設計、造成など、短期間での整備は難しいかと思います。西本議員から提案がありました方法なども含めて、目的や状況を考えながら、様々な方法を検討したいと思います。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) ものづくりサポートセンターへの来場者には、後免町商店街などの周辺地域で食事をしてもらいたいという思いから、センター内に飲食店は構えないということですが、観光と食は切り離せない絶対要件だと思います。来場者に南国市で食を楽しんでもらえるような対策はお考えですか。具体的に御説明願います。
○議長(土居恒夫) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) まずは、早期に実施する取組としまして、域内の飲食店や店舗の情報をものづくりサポートセンターへの来場者等に紹介するためのマップの作成であるとか、また域内飲食店、店舗などによるスタンプラリーの実施などにより、来場していただいた観光客の皆様の周遊を促す取組を実施する予定であります。
 また、西本議員の質問にもお答えさせていただいたとおり、少し長いスパンでの取組としては、商工会を中心として中心市街地でのチャレンジショップ事業の実施を予定しております。域内や市内での飲食、小売店舗などの新規出店に向けて、チャレンジショップ活用後の出店に向けた支援策の整備なども含めて、準備を行っていかなければならないと思っております。
 また、このような取組を行うためには、地域の店舗の受入れ体制なども必要でありますので、併せて地域での打合せを進めていきたいと考えております。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 近辺の飲食店は、それぞれ工夫を凝らしたおいしい食事を提供していただけることでしょう。そこに人の流れをつくるための周辺の環境整備は、南国市が責任を持ってやっていただきたいと思います。この人の流れをつくるための整備ができていない不便な状態では、ものづくりサポートセンター見学後の観光客は、ひろめ市場へ去っていってしまうということにもなりかねません。今後、歩道の整備や、散策したいと思えるような魅力ある景観の整備、この取組も並行して進めていくことに対しての対策をお聞きいたします。
○議長(土居恒夫) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 現在、本市におきまして、ものづくりサポートセンター、南国市新図書館、(仮称)南国市地域交流センター及び中心市街地の骨格をなす都市計画道路の街路整備を実施しており、今後、これら拠点施設間の回遊性確保や観光客の商店街への誘導等を実現することにより、中心拠点としての機能を形成していく都市再生整備計画を現在進めております。この計画において、現在、都市計画道路南国駅前線沿いに沿道広場を検討しておりまして、周辺景観に配慮した、休憩や小イベント等に対応できる憩いの場を設けることで、周辺住民だけでなく、観光客の利便性を向上するとともに、後免町商店街への誘導を可能とし、中心市街地活性化の一助となる施設を、現在検討しております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 都市計画道路南国駅前線の整備によりまして、中心市街地においての人の流れが変わってくるかと思っております。写真スポットとなるオブジェや像の配置であるとか、また沿道広場を生かしたイベントの開催など、JR後免駅からものづくりサポートセンターへの誘導に向けて、都市整備課と検討を行っていきたいと思います。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 南国市には、物づくりに携わる企業がたくさんございます。地元企業を巻き込んで、様々な御意見をいただきながら進めていくことが非常に大切だと思いますが、現状はできておりません。開館まであと半年となった今、そのことについて、どのように進めていくおつもりですか。
○議長(土居恒夫) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 今年の春頃には、市内の事業所を訪問させていただき、施設の紹介であるとか、取組への御協力の話をさせていただきたいと考えておりましたが、コロナウイルスの影響等で実施できておりません。遅くはなりましたが、本議会終了後、本市の製造業のPRや、子供たちに物づくりに興味を持ってもらい楽しんでいただくための取組への連携などにつき、県の工業会であるとか、市内の事業者の皆様へ訪問をお願いさせていただきたいと考えております。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) そもそも事業所訪問を4月頃と考えていたということ自体が遅過ぎます。コロナどうこうの問題ではないと思います。今さらそんなことを言っても仕方ありませんので、訪問時には丁寧に説明をされまして、御協力依頼とともに取組へのアドバイス等もいただけるよう、お願いをしたいと思います。
 これまでに、ものづくりサポートセンターについてのワークショップや説明会を開いているようですが、関わっている一部の方以外の市民からは、先々大丈夫なのかというような心配の声も聞こえてまいります。このものづくりサポートセンターは入場料は設定しておりませんので、開業した後、南国市にどれくらいのお金が落ちてくるのか、落としてもらうための仕組みを作ることが大切です。今のままでは、どのように考えても、南国市が多額の財源を使って建設したことに対して、市民の皆様への説明はつきません。要は、結果として南国市が活性化し、豊かになっていけているという実感を生み出すことができるかどうかだと思います。そのための備えが見えてこないことが、私たちの心配するところです。市民が安心できる、しっかりした構想をお示しいただきたいと思います。併せて、市民にとってのメリットについても御説明願います。
○議長(土居恒夫) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) ものづくりサポートセンターへの入り込み客をどのように周辺地域へ周遊させるかということになりますが、地域には地元の方に愛され利用される飲食店などの店舗があります。先ほども答弁させていただきましたように、早期に行う取組としましては、こういった域内の飲食店や店舗の情報を、ものづくりサポートセンターへの来場者等に紹介するためのマップの作成や、そういった店舗などによるスタンプラリーの実施などによって、周遊を促していきたいというふうに考えております。一方で、地域のお店の皆様にも、観光客等の受入れに対応していただくなどのお願いをしていかなければならないというふうに考えております。また、チャレンジショップ事業を行いまして、新規の出店に向けた取組も行っていくように計画をしております。
 また、一方で、数字として算定することが難しいものではありますが、物づくりに関わる人材の育成、市民への物づくりに接する機会の創出や本市に関わる製造品等の展示、発信などの目的も果たせるよう、準備を進めていきたいと思います。子供たちに物づくりに興味を持っていただけるような取組を行うよう、準備を行ってまいりたいと思います。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 南国市の活性化ということに関しては、市民の方から御意見をいただいておりますので御紹介させていただきます。結論を言うと、南国市は野中兼山の恩恵を一番受けているのではないか。地域活性化のための一つの起爆剤として、野中兼山の遺産をもっと活用していくべきではないかということです。日吉神社には、後免町の誕生を記念して建てられた石碑も建っております。野中兼山の指揮によって整備された舟入川の恩恵を受けて、香長平野に水田が開かれ、さらに商業の中心になる新しい町が必要になったため、兼山は今の後免町を作りました。人々に移り住むように勧めましたが、なかなか移ってくる人がいませんでした。そこで、土地をただであげよう。年貢米も御免にします。武役も御免にしようといういろいろな税を御免にした結果、市が開かれるにぎやかな町になったということです。これは「南国市のくらし」という、小学3、4年生の社会科副読本から抜粋させてもらいました。
 このように、南国市は野中兼山の偉業と密接なつながりがあることは、誰もが御存じのとおりです。地域活性化のために、舟入川を含めた野中兼山の遺産を活用していくべきではないかとの市民からの御提案に対する市長の御所見をお伺いいたします。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 今、神崎議員おっしゃったとおり、野中兼山の偉業、南国市に大きく関係しているところでございまして、南国市のこの香長平野の水田は、野中兼山のおかげでこういった稲作が盛んになった地域になっているということでもございますし、諸役御免の町ということで、後免のまちづくり、野中兼山の偉業ということでございます。そういった偉業を顕彰するということも必要でしょうし、その野中兼山という歴史上の財産を観光資源、そういったことに活用していくっていうことも考えていかねばならないというふうに思うところでございます。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 中心市街地の活性化につきまして、昨年11月、中心市街地振興協議会を設立しまして、地域住民の方々や中心市街地を中心とした店舗の方々と、中心市街地ににぎわいを生み出すための検討を、現在行っているところでございます。協議会においては、ワーキンググループを設置しまして、地域の住民の方、商店街、中心市街地の事業者の方、関係機関、団体の方、物づくりに取り組まれている方など、幅広い分野の方々に参加していただき、目標達成に向けて、人任せにせず、まず自分たちで取り組めることからやろうということで、現在行動計画を作成しています。このワーキンググループの中でも、後免町の歴史を観光資源として発信し活用することなども、アイデアとして出された経過もあります。こういった部分については、今後検討を行っていく材料の一つにもなっています。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 長宗我部元親や紀貫之に関しては、総合計画の中で歴史資産としてそれを生かした取組がされておりますが、野中兼山については記載すらされていません。まずは、現在策定中の第4次総合計画の後期分へ書き入れることについてのお考えをお聞きいたします。
○議長(土居恒夫) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 総合計画につきまして御質問がございましたので、お答えをさせていただきます。
 南国市には、岡豊城跡や紀貫之邸跡、前浜掩体群など、数多くの歴史資産がございます。また、長宗我部元親や紀貫之、野中兼山など、本市の歴史に名を刻む人物も多くいるところでございます。野中兼山の偉業をはじめ、本市に関わるこうした歴史資産を、教育においてしっかり認識を深め、後世へ引き継ぐこと、また情報発信をすることで、観光面から交流人口へとつなげていくことは、今後の重要な取組であると考えておりますので、現在進めております総合計画の後期基本計画におきまして、施策の取組の一つとして、また検討してまいりたいと考えております。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 野中兼山については、後免のまちづくりの一つの方向性としてどう生かしていけるのか、検討していただきたいと思います。これまでにも、昔はよく舟入川で泳いでいたという思い出話をいろいろな方からお聞きしました。いかだも流していた。そういう風情のある懐かしい風景を再現できれば、散策しながら気持ちが安らぎ、行ってみたい場所となるのかもしれません。ものづくりサポートセンター周辺のまちづくりには、舟入川を生かした、水際の整備も視野に入れた構想をお考えいただきたいと思います。
 また、さきにも言いましたが、食が大事です。おいしいものがあると聞けば、人は自然に集まってまいります。食をメインとした定期的なにぎわいの場として、キッチンカー広場や青空マルシェなどの場を設けることや、これはもちろん市内の飲食店をメインに出店する場ということですが、町なかを周遊しながら食が楽しめるとなると、人通りも多くなり、にぎわいが生まれます。そういう意味でも、先ほどの都市整備課長の御答弁は大変に期待を持てる内容でした。ぜひとも関係課が力を合わせて、南国市民が喜ぶ施策をお願いいたします。
 また、ごめんなさいだけじゃない、免税の御免ということもアピールした取組も考えられるのではないかと思います。インバウンドの受入れができるようになれば、ものづくりサポートセンター内か、または後免町商店街の中に免税店をつくることも一つの案だと思います。御所見をお伺いいたします。
○議長(土居恒夫) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 後免の町の特徴を生かしたにぎわいを生み出すためのイベントの開催など、幾つか案も出されております。神崎議員さんがおっしゃられたような、にぎわいを生み出す方法につきましては、比較的に早期に実施できるイベント等につきましては、間もなく取組を開始することになるかと思います。マルシェ等につきましても、物づくりの愛好家でありますとか、飲食店舗の参加により、小規模ではありますが、現在、後免の商店街にありますよってこ広場等を会場に定期的に行っておりまして、ものづくりサポートセンターの整備後は、センターの横に公園スペースもできることから、引き続き継続的なにぎわいを生むための催しは開催したいと考えておりますし、都市整備課のほうで整備をしております沿道広場につきましても、イベントスペース等として活用していきたいと考えております。
 また、免税店につきましては、商店街で免税店として対応できる店舗があるかどうかということもありますので、ものづくりサポートセンターでの対応と併せて検討していく必要があるかと思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) ありがとうございます。ものづくりサポートセンターと周辺のまちづくりについては、先進地の他市の方々との連携も考えていただきたいと思います。ものづくりサポートセンターが地域活性化のためになくてはならない拠点施設となり、市民にとりましても誇れる施設となることを期待いたします。にぎわいを生むまちづくりのための環境整備も併せてよろしくお願いいたします。
 市民サービスの向上、手続の簡素化についてお聞きいたします。
 初めに、高額療養費の申請についてお聞きいたします。
 高額療養費制度は、同じ月内に医療機関や薬局の窓口で支払った金額が高額になり、定められた自己負担限度額を超えた場合に、申請するとその超えた分が払い戻されます。70歳から74歳までの被保険者の申請について、2017年の国民健康保険法施行規則の一部改正で、市町村の判断で手続を簡素化できるようになっております。南国市の現状と簡素化できていないことについての理由をお聞きいたします。
○議長(土居恒夫) 市民課長。
○市民課長(崎山雅子) 70歳以上の被保険者の方の自己負担限度額を超えた分につきましては、地方からの要望により、70歳以上74歳以下の方について、手続が、先ほどおっしゃられたとおり簡素化をされております。このことにつきましては、平成28年12月に通知があったものでございますが、その中で、滞納者との接触機会が失われること、70歳未満の被保険者が世帯内にいた場合に簡素化の対象にならないため、異動がある場合はかえって負担が大きくなること、レセプト情報と実際の負担金額が異なる場合があることなどのデメリットを踏まえて検討すること、ということが通知の中に記載をされておりました。当時、そのことについて検討した結果、デメリットとして上げられたことが実際に南国市でも起こっておりますため、南国市においては実施をしないという判断をしております。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 手続が簡素化できるということになって3年が経過しております。いつまで現状の方法で行くおつもりでしょうか。市民目線からすれば、一度申請すれば次回からは市役所に行かなくても自動的に指定口座に振り込まれるような方向に、一日でも早く改善をしていただきたいところです。市民サービスの観点からも、早期導入を要望したいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(土居恒夫) 市民課長。
○市民課長(崎山雅子) 確かにその申請をするたびに申請を出していただいて、領収書などの添付書類をつけるということにつきましては、市民の方の御負担も大きいことと思います。県内では他市でも実施をしておりませんが、全国的には行っている自治体もあります。実施をしている自治体の現状などもお聞きし、デメリットで上げられたことについてまずどう対応するのか、そのことによりどの程度、市民の方の負担軽減につながるか、職員の事務の効率化につながるか、そういったことを再度整理をし、検討していきたいと思います。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 松山市、宇和島市、八幡浜市、大洲市の4市は、現在70歳以上が対象の国民健康保険における高額療養費の申請手続の簡素化を全年齢対象とするように、厚生労働省に対して省令改正の提案をしているようです。このような複数の自治体による共同提案が増加傾向にあるようです。南国市としましては、まずは70歳から74歳までの手続の簡素化を進めた上で、近隣市町村を引っ張っていただいて、さらに簡素化が進むように働きかけをしていっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 次に、おくやみ窓口の設置についてお聞きいたします。
 これについては以前から要望したいと思っていたところ、2018年12月議会で土居恒夫議員がおくやみコーナーということで提案をされましたので、そのときはよしよしということにしておりましたが、いまだそのコーナーはできておりません。その後、検討された結果だとは思いますが、どのような検討をされたのかお聞きいたします。
○議長(土居恒夫) 市民課長。
○市民課長(崎山雅子) 先ほどおっしゃいましたとおり、2018年12月議会で、土居恒夫議員より、福岡県朝倉市などを例にワンストップ窓口の御質問がありました。そのときに、職員のワーキンググループの設置や死亡届の際の手続のワンストップ化について御提案をいただきまして、届けを出された方ごとに市役所で必要となる手続について、まずは各課から通知をまとめて郵送でお送りするということについて検討をいたしましたけれども、住民の方の手続のタイミングが意外に早くて、そういったタイミングなどと合わないという問題もありまして、現在まで実施には至っておりません。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 高知市では、新庁舎でのサービス開始に伴い、おくやみ窓口が新設されております。利用された方は、窓口があることで、一から説明しなくても配慮が行き届いた対応をしてもらえると感激されているようです。南国市では、1階フロアで手続ができるように配慮されているようですが、家族が亡くなった後に遺族が行う手続は多岐にわたります。スムーズな申請を可能にすることに併せて、大切な人が亡くなったばかりの遺族の心をできる限り軽くしていくための窓口として、おくやみ窓口の設置をしていただきたいと思います。南国市として、どういう形で設置できるのか、お聞きいたします。
○議長(土居恒夫) 市民課長。
○市民課長(崎山雅子) 先ほどおっしゃいましたとおり、高知市は、新庁舎に併せておくやみ窓口を設置をしています。この窓口のように、手続においでた方のために窓口を設置して、その方ごとに必要な手続を御案内する、こういったことは市民サービスの向上につながるものと思います。
 ただ、こちらにつきましては、複数の課が関係いたしますので、市民課としてどうかというよりは、まず関係課が集まって検討する場が必要だと思われます。関係課によるワーキングチームになろうと思いますが、その上で設置をするとすれば、窓口をどこに設けるか、業務手順はどうするか、おくやみ窓口についての御案内をどのように行うかなど、課題の整理を行ってまいります。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 市民にとっては、手続に時間がかかることで負担も大きくなります。名前や住所など、必要書類に一括で入力できるシステムの導入は可能となりますでしょうか。これについてもお考えをいただきたいと思います。おくやみ窓口の設置はどのような方法となるのか、市民目線でお取組いただきたいと思います。次の議会までにお答えをいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 最後に、雌猫の不妊手術補助金の申請についてお聞きいたします。
 この事業は、本年度から実施され、利用された方は大変喜ばれております。ただ、申請については簡素化できないものかという御意見がございました。南国市の補助金は、県のメス猫不妊手術等実施決定通知と手術の領収書を持って申請をすることになっております。現状は、中央東福祉保健所で申請し、手術後は南国市役所で申請をするということで、市民側からすると2回申請することになります。南国市の申請の簡素化は可能でしょうか。
○議長(土居恒夫) 環境課長。
○環境課長(谷合成章) 議員おっしゃられましたとおり、本事業につきましては、高知県のメス猫不妊手術推進事業実施要綱によりまして、負担された額を差し引いた額について、本市のほうでは、飼い猫3,000円、飼い主のいない猫5,000円を上限に助成するもので、広報なんこく5月号でお知らせをいたしております。
 手続を簡素化できないかとの御質問でございますが、県の申請につきましては、本市を所管する中央東福祉保健所へ、運転免許証等、本人確認ができる書面と一緒に申請書を持参する必要がございます。しかし、本市の場合は郵送等でも受付いたしますので、ぜひ御利用していただければと思っております。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 直接窓口で申請しなくても、郵送での受付もしていることが分かりました。そのことも広報や南国市のホームページでお知らせをしていただきたいと思います。南国市の助成は、4月から始まり6か月目に入ったところですが、今現在の実績はどうなっていますか。
○議長(土居恒夫) 環境課長。
○環境課長(谷合成章) 本年度の実績でございますが、8月末現在で51件、うち飼い猫は21件で、補助金額は20万7,200円となっております。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 県の雌猫不妊手術費は、9月2日時点でキャンセル待ちとなっておりました。恐らく南国市の助成金の申請も、今後かなり少なくなると思います。これについては、1年間を通して検証するということだと思います。事業自体は金額を減らすことなく継続していっていただくことを要望いたします。
 併せて、南国市独自の取組として、雄猫の去勢手術の助成を考えていただきたいと思います。県のほうでも、課題として、雄猫の去勢のほうは考えていかなければならないことだと認識されておりました。実際は、雌猫の不妊手術だけでも予算が早々になくなってしまうため、雄猫にまで関与することにならないということだと思います。南国市としては、猫の不必要な繁殖及び飼い主のいない猫の増加を抑え、やむを得ず殺処分される不幸な猫をなくすためという趣旨からも、予算を残すより1匹でも多く補助金を活用してもらって、殺処分される猫をなくしたいと考えておられますよね。この雄猫の去勢手術への助成について、谷合課長はどのようにお考えでしょうか。
○議長(土居恒夫) 環境課長。
○環境課長(谷合成章) 雌猫につきましては、先ほども申し上げましたとおり、中央東福祉保健所が本市を所管しておりまして、その上乗せ補助として本市が創設したものが、飼い猫3,000円、飼い主のいない猫5,000円の補助金でございます。雄猫を創設するとなりますと、中央東福祉保健所との連携が必要になってまいりますので、また協議を行ってまいりたいと思っております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 南国市の補助金は、雄猫の去勢手術をするとなると、県の決定に乗っかることができないため、申請についても南国市が独自に行うことになりますが、どのような方法が取れるのか、御検討いただきたいと思います。
 平山市長にお聞きいたします。市民目線での窓口運営、市民にとっての利便性を考えた申請の方法について質問をさせていただきましたが、今のやり方のまま市民サービスの向上に取り組むとなると、職員にとっては業務量が増えるということになりますか。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 住民サービスの内容によって、業務量が若干増えるとかということは起ころうかと思います。それもどのような住民サービスのスピード化を図るのかっていうことにもなろうかと思いますが、業務量が増えるのか、もしくは人の配置が必要になるのかとか、そういったことは同時に考えないといけないようなことは起こるやもしれません。それは業務によると思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) そういうことであれば、業務の大きな見直しも必要です。将来的にはもっと簡素化を図り、申請もオンラインでできるようにしていただきたいと思います。職員の働き方改革や人手不足を解決する手段も考えていかなければなりません。となると、RPAやAIの導入についても検討していくときではないかと思います。費用のことも考えなくてはなりませんが、そのことも含めて御検討いただきたいと思います。御所見をお聞きいたします。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 当然、新しい業務形態ということは、こういう技術革新が行われている時代でございますので、考えていく必要はあると思っております。できるところから、対応が可能かどうか検討をしていく必要があると思います。以上です。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 業務改革に向けて、前向きに取り組んでいっていただきたいと思います。
 以上で質問を終わります。