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検索結果 »  令和2年 第412回市議会定例会(開催日:2020/02/28) »

一般質問3日目(浜田憲雄)

質問者:浜田憲雄

答弁者:市長、関係課長


 〔7番 浜田憲雄議員発言席〕
○7番(浜田憲雄) 7番の浜田憲雄でございます。一般質問3日目の最終質問ということになりましたので、よろしくお願いいたします。
 私は、通告のとおり、3点の質問を一問一答方式で行います。
 質問の1点目は防災行政、2点目は文化財の保護について、3点目は通学路の安全対策についてでございます。
 それでは、まず初めに、防災行政について、中でも避難路の整備について質問をいたします。
 東日本大震災の発災から早くもこの3月11日で9年の歳月が流れ、年月のたつ早さに驚くとともに、いまだに避難生活を余儀なくされ、日々の生活に困られている被災者の皆さんのいっときも早い復興を強く願うところであります。そして私たちは、いつが来ても必ず発生すると言われる南海トラフ巨大地震に対して、正しく理解し、おそれ、備えを怠らないようにしなければならない。そして、行政はもとより、地域と一体になって防災力を高めることが肝要であると強く考えるところでございます。こうした中で南国市の抱える課題の一つは、これまでも言い続けられています道路環境の整備、中でも発災時に備えた避難路の整備、これこそが喫緊の課題ではないかというふうに考えます。
 それでは、まず初めに、避難路整備の進捗状況について、各地区の自主防災組織からの要望を出されておりますところの要望件数もあわせて危機管理課長にお伺いをいたします。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 本市の現在自主防災組織数は、164組織となっとりますが、その組織からこれまで避難路整備の要望をいただいております。その要望件数は、44件でございまして、整備実施件数は、現在のところ41件となっております。残りの未整備部分につきましても、順次整備を行う予定でございます。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。
 続きまして、避難路を整備する上で、避難路沿いの空き家やブロック塀の撤去、そして改修が必要と思われますが、その申請件数や改修実績を含めた対象事業費の利用実績について、都市整備課長にお伺いをいたします。
○都市整備課長(若枝 実) まず、住宅耐震促進事業の実績件数でございますが、事業開始から令和2年2月末現在での累計で、住宅耐震診断の件数が1,658件、耐震設計件数754件、耐震改修工事件数722件となってございます。
 また、コンクリートブロック塀の改修の申請と実施件数でございますが、事業を開始しました平成24年度から令和元年度までの8年間のコンクリートブロック塀改修の申請件数は、合計で61件、改修実施件数は58件となってございます。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) それぞれに答弁をいただきましてありがとうございました。
 各自主防災組織からの避難路整備の申請数は44件あり、うち41件は既に整備もされて完了しておると。そしてブロック塀の撤去と改修もあわせて申請後の取り組みは、着々と進められているということでお伺いをいたしました。
 それでは次に、高齢化が一段と進む中で、地区全体にわたり、避難路として、また生活道路として道幅が狭く、救急車や消防車の往来にも支障を来している浜改田、前浜地区への南国市消防署からの救急車、そして消防車の出動回数等について、また改めて確認をさせていただきたいと思います。
○議長(土居恒夫) 消防長。
○消防長(小松和英) 浜田議員さんの御質問にお答えをいたします。
 南国市の平成31年中の救急出動件数は、2,739件となります。そのうち浜改田地区への出動件数は55件、そのうち35件が急病で、65歳以上の高齢者が27名、前浜地区への出動件数は90件で、そのうち64件が急病、65歳以上の高齢者が47名となっております。
 また、火災出動につきましては、南国市で23件、そのうち浜改田地区が2件、また台風時などの警戒出動につきましては、浜改田地区・前浜地区それぞれ2件となっております。以上です。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。ますます増加している救急車への依存、本当に聞いてみると年々増加しているような状況の中でございますが、またその中のほとんどが65歳以上というふうなことで、そしてまた要請する側から見ても、一分一秒を争うような非常に緊急性を求められておる中でございます。本当にスムーズに通行できるような道路整備が、本当に地域の方は望んでおるわけでありまして、行政への期待も非常に高いものがあると思っております。
 それでは次に、南国市として懸案になっています生活道路の整備など、これからもまだ整備しなければならない要整備箇所は、南国市にまだどのくらい残っておるのか。また、概算工事費はどのくらい要るのか、建設課長にお伺いをいたします。
○議長(土居恒夫) 建設課長。
○建設課長(西川博由) お答えいたします。
 12月議会におきまして杉本議員、西山議員の質問にお答えして、市内での要望箇所250件とお答えしておりましたが、現在は300件と増加しております。これは、年末年始に初寄り等がある地区が多いために、その分の要望がふえてきておるものと考えております。事業費といたしましては、約15億円となると考えております。以上です。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。懸案となっております生活道路の改修整備というのは、次々と発生する新たな整備箇所の要請、これもふえてきておりまして、今確認しますと250件からはや300件ぐらいになっておるような状態、そして工事費もびっくりするような多くの工事費が要るというような状況であります。
 しかしながら、地域の要望に応えるためにも、やはりこのような非常に厳しい状況ではありますけれども、地域はやはり安全・安心な道路整備を望んでおるわけでございますので、適切な予算も投入しながら、計画的にしっかりと着実に実施されるように強く要望をしておきたいと思います。
 それでは次に、浜改田の海岸では、今堤防の南の緩傾斜ブロックの陥没工事、それからまた、さきの議会でもお話ししましたけれども、堤防の陸閘封鎖工事が、国交省そして県土木によって進められておりますが、南国市として把握している工事実施工程及び懸案となっております堤防陸閘封鎖工事と並行した海岸線の排水工事対策の実施状況をお伺いいたします。
○議長(土居恒夫) 建設課長。
○建設課長(西川博由) お答えします。県のほうに確認しましたところ、緩傾斜ブロックの改修につきましては、来年度中の完成ということで、陸閘の工事につきましては、現在も施工中でございますが、来年度も引き続き施工していくということでございます。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。
 海岸の沿岸地域、浜改田から十市、東は前浜、ずっとあるわけでございますけれども、先ほども申しましたように、非常に狭いところでございまして、早期の道路整備を望む地域住民の声というのは、非常に高いものがあります。今申しましたように、堤防の工事が盛んに行われておるところでございますが、堤防の本体工事が終わったときに工事用道路を撤去せずに、市道として使えないのかと、いや使えるようにしてほしいと強く市民のほうから要望が出ておるわけでありますが、この取り組みについて、建設課長にお伺いをいたします。
○議長(土居恒夫) 建設課長。
○建設課長(西川博由) 工事用道路の後利用の件でございますが、以前浜田勉議員からの提案もいただいておりまして、来年度予算に概略設計を計上しております。予算が決定いたしましたら、その結果をもとに市道認定等の社会資本整備総合交付金を活用すべく作業を進めてまいりたいと考えております。以上です。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございます。予算のほうにもある程度気にかけて入れてくれておるというふうなことも伺いました。
 市長への要望でございますけれども、このように海岸地域の道路環境というのは、非常に70年間どこを見てもつつかれたようなところはございません。今工事用の道路のことを言いましたけれども、今回は十市地区と浜改田地区の境にあるこの道路でございます。何とかぜひ進めていただきたいとこういうふうに強く要望するところでありますが、そしてまた、浜改田の中央部分の本村地区というところから前浜地区にかけて約1キロメーター、7集落がずっと並んでおります。本村、八松、細工所、中ノ丁、東場、前浜西組と、こういうふうに並んでおりますけれども、この間には旧春赤線から黒潮ラインにつなぐ道路というのは、救急車が通るような、例えば避難道路として使えるような道がございません。これは何とか今のこの時期に、ここに避難道路として大きなというか、新しい道をぜひつくるべきではないかというふうに思うわけでございまして、ぜひとも市長のほうにここのところの検討というか、それをぜひ要望しておきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、次の質問に移ります。
 南国市の自主防災組織は、早いところでは東日本大震災発災以前に立ち上げられておりまして、もう十数年たっているところもございます。そしてあれから機会あるごとにというか、定期的にというか、避難訓練等もずっと計画してやられておりますけれども、聞くところによりますと、164組織ぐらい今自主防災組織があるようでございますが、現在防災訓練というか、これはどのような実施状況になっているのか、危機管理課長にお伺いをいたします。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 現在、危機管理課で把握しております訓練におきましては、例年60から70組織程度の自主防災組織が訓練を実施していただいており、本年度におきましても、現時点では約40組織からの訓練報告が上がってきております。最終的には、本年度でも例年程度になると考えておりますけれども、その内容につきましては、毎年各地区で工夫をしたものとなっております。本年度は、一昨年の7月豪雨を受けて、洪水を対象にした訓練を実施していただいた地区もございます。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) 次に、津波襲来のリスクの高い海岸地域、ここでは、海岸線沿いにずっと14カ所の避難タワーが設置されております。このタワーの連絡情報手段として、さきの議会でもお話ししましたが、つながっタワーが設置されております。懸案になっておりますこのつながっタワーを使用した情報連絡訓練、特にタワーと本部をつなぐ連絡の訓練について、その実施状況をお伺いいたします。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) つながっタワーを使用しての訓練は、本年度におきましては、昨年5月に大湊地区の避難訓練にあわせて実施をいたしました。この訓練では、タワーと市役所間の情報通信の確認を目的として行いましたけれども、今後は市役所に届いた情報をもとに、市としての対策を決定、実施することを含めた内容に拡充してまいりたいと考えております。具体的には、本年11月に南国市震災訓練を計画しておりますけれども、この訓練の中で避難タワーからの情報発信を受けての対応訓練を予定しております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) 続いて、地震災害発災後、被災者は各地にある指定避難所で、そこで避難生活を余儀なくされるわけでございますけれども、各地にある避難所について、その運営訓練等についてはどのようにやっておるのか、またその実施状況について、危機管理課長にお伺いをいたします。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 避難所運営訓練につきましては、本年度は現時点で21回の実施をしていただいております。市主催の訓練といたしましては、昨年9月1日に実施いたしました南国市震災訓練で、鳶ヶ池中学校の生徒を対象に行いました。子供たちに避難所開設、運営を体験してもらうことで、災害時の避難所運営や協力体制の大切さを学んでもらうことを目的として実施をいたしました。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) それぞれの防災訓練、避難訓練の実施状況をお聞きいたしましたが、各自主防災組織として実施する訓練には、地域によって多少のばらつきはございますけれども、特に避難訓練につきましては、ある程度定着いうことも考える一方、また情報伝達訓練、それと非常にこれからのことになりますけれども、各地域にある避難所の運営訓練、これはまだまだこれからというふうにもお伺いいたしました。訓練を通じてたくさんの課題も見えてくるし、こういう中において引き続いて各自主防災組織主体の訓練の継続実施に向けて、危機管理課のほうで積極的な側面支援を行いながら、各地の訓練が充実させるように強く期待をしておきたいと思います。
 それでは次に、指定避難所の備品等についてお伺いをいたします。
 昨日同僚の山中議員より無料Wi−Fiについての質問がございましたので、一部重複するかもわかりませんが、指定避難所として指定されている各地域の防災コミュニティーセンター等は、平常時は地域の公民館活動の憩いの場として、また災害時には指定避難所として使用されるわけでありますが、施設を利用する者には、最近においては携帯電話、スマホ、こういったもので情報を収集したり、また情報連絡をしたりというふうなことで、非常に使用頻度も高くなってくると予想されます。防災面では、USBの充電器やモバイルバッテリーなどの備えつけ、また地域コミュニティー活動においては、ネット回線やWi−Fi使用のこういった環境づくりが必要になってくると考えますが、今後の対応についてそれぞれ生涯学習課長、また危機管理課長のほうに今後についての取り組みをひとつお伺いしたいと思います。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 災害時におけます電源確保等につきましては、現在緊急時電源切りかえ装置エネチェンジャーの整備を指定避難所において整備をしております。
 また、Wi−Fi関係の環境につきましては、現在災害時にその機材を貸し出しするなどの取り組みもありますので、そういった研究を進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) きのう山中議員にもお答えいたしましたが、避難所に指定されております公民館、体育館につきましては、まず非構造部材耐震化を優先して行いたいと思います。令和2年度には野田公民館、久礼田体育館、長岡西部体育館の非構造部材耐震化工事を実施の予定でございます。Wi−Fi環境の施設整備につきましてでございますが、危機管理課長が言うように、指定避難所としては、そのときだけの対応となると、こちら公民館でより多くの人に集まっていただきたいとか、活動を活性化していただきたいとかということになりまして、ちょっとずれてまいりますので、きのう、これも山中議員にお答えしましたように、市の施設全体の中でランニングコストも見据えた上での最適な水準といいますか、コストと利便性、どれぐらいの施設やったらいいのかっていうのを探っていきたいと思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) それぞれの担当課長のほうからお答えをいただきましたけれども、やはりこういう避難所として使い、また一方では、日ごろのコミュニティー活動の中で使うこういう施設については、これからのことを考えて、やはり先を見た投資、そして今課長もおっしゃっておられましたが、ランニングコスト、そういうこともあろうかと思いますので、情報政策課とかそういうところも含めて、一緒になって検討していただいたらというふうに思います。ぜひよろしくお願いをいたします。
 次に、三和小学校の防災・減災対策についてお伺いをいたします。
 初めに、三和小学校の浸水高さと津波到達時間、学童の指定避難所までの避難時間等、確認する意味でお伺いしたいと思います。
○危機管理課長(山田恭輔) 三和小学校におけます津波想定浸水深は約3.9メートルで、30センチの津波到達時間は47分と想定されております。避難時間につきましては、児童は津波の発生時には三和防災コミュニティーセンターに避難することになっているため、避難訓練を行っております三和小学校に確認いたしますと、避難訓練における所要時間は、20分まではかかっていないとのことでございました。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。
 三和小学校の避難場所の選定に当たりましては、これまで慎重に検討された結果、今言われておる三和防災コミュニティーセンターということになって、小学校としても定期的に避難訓練を行ったり、またときには、地域の人を交えて訓練もやっておるところでございますけれども、訓練をやるたびに、いろんな新たな問題点、それから課題等についても出てきていると聞いております。私も近くにおりますので、その辺は感じるところでございますが、特に現在の避難ルートを考えるときに、本当に避難路の中で液状化による道路の陥没とか、あるいはまた橋が近くにありますので、そこの陥没というか、それからまた電柱などもずっと並んでおりますので、その倒壊、平常時にないいろんな異常な事態が考えられるわけです。
 また、学童は、1年生から6年生までと、体力的にも精神的にもいろいろと違いもありまして、有事のときには、訓練にないパニック状態、そういうことも想定しておかねばならないと思います。
 さらに、登下校時、小グループや単独で行動する場合、訓練の過程の中では、浜改田集落近くから学校のほうへ引き返すと。しかし、学校は避難場所ではないと。そうすると、さらにまた北の防災コミュニティーセンターへ避難しなければいけませんので、避難行動には、学童には余りにも遠過ぎて、避難が確保できないと、そういう平常時にはない訓練を通じてこういった問題も生じております。もちろんこういう条件も入れながら、シミュレーションをしながら、より安全でより安心できる学童の避難場所を選定するというのが肝要でないかと考えるところであります。
 また、去る1月18日に市長を交えた市長と市政を考える会、三和のほうでは、三和をよくする会という会をやっておるところでございますが、この会のときにも、小学校学童の避難方法について、避難場所について、もうちょっと考えんといかんじゃないかねというふうな声もたくさん寄せられておりました。こういうところから三和小学校近くに学童の命を守る避難タワーとその建設も一つ考えてみなければならないと思うわけでありますが、市長の考え方をお伺いいたします。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 本市の津波避難対策につきましては、今まで命山構想に基づいて整備を進めてきたところでございまして、その中では、学校にいる間の緊急避難場所の確保はできているという考えできたところでございます。
 しかしながら、今浜田議員さんから教えていただきましたように、訓練を重ねるごとに新たな課題が出てきているということでございます。今回の施政方針でも述べたとこでございますが、次年度には国土強靱化地域計画という、災害のリスク、インフラの弱点などの脆弱性を評価して、優先的・重点的に取り組む防災・減災施策を盛り込んだそういう計画を策定する予定としておりますので、その際に三和小学校の近隣地の津波避難タワーということも必要かどうかという検討をしたいと思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ぜひよろしくお願いをいたします。
 それでは、次の質問に移ります。
 3月に入りまして、春がそこに来たという中で、南国市民の皆さんや県外観光客の皆さんが、南国市内の歴史を尋ね歩くシーズンとなり、また地域に住む私たちも身近な地域の史跡に触れ合いながら、文化を楽しむ機会が大きくなってきたところでございますが、南国市内にある文化財、史跡などについてお伺いをいたします。
 南国市にある文化財は、国や県が指定したものを含めて、指定文化財というのはどのくらいあるのかということについて、生涯学習課長にお伺いをいたします。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 指定文化財につきましては、無形民俗文化財なども含めまして、国指定が11件、県の指定が10件、市指定文化財が32件でございます。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) 続きまして、これら指定文化財の維持それから保全管理、こうしたものはどのように実施しているのか、お尋ねをいたします。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 美術工芸品のようなものにつきましては、その多くは、寺社あるいは個人が所有しておるものでありますから、それぞれに維持・管理に努めていただいております。市が所有するものにつきましては、古文書は歴民館、市立図書館などで保管・展示をしております。史跡については、それを説明する看板の維持・修繕等を行っております。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) 次に、南国市の小学校をいろいろ訪問したときに、各地域の中では、校庭等にいろいろこういった顕彰碑とかそういったものが設置されていると見受けられます。こういったことで、学校での設置状況、こういうものはどういうふうになっているのか、教育次長にお尋ねをいたします。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 御質問にありました校内に顕彰碑や銅像等が設置されている学校の件でございますが、確認いたしますと、18校中9校でございました。内訳といたしましては、二宮金次郎像や理学博士であります細川藤右衛門のような日本の歴史上の偉人の像が設置されております学校が4校、後免野田小学校のようにやなせライオン記念碑等、高知県や地元にゆかりのある石碑が設置されている学校が5校ございました。
 また、学校創立記念碑を設置している学校が3校でございました。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございます。
 これらの学校に設置されておりますところのこういった碑、そういったものについての保全管理については、どういうふうにやられておるのか。また、顕彰碑等についての説明看板等については設置されているのか。さらに、児童、学童のほうにこういった啓蒙はどのようにやられておるのかについてお聞きをいたします。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) まず、安全管理につきましては、各学校とも顕彰碑周辺での危険な遊びについては、その都度指導も行っているようでございますが、やはり子供たちのことでございます。十分徹底できないところもあるという現状も報告を受けております。児童生徒のさまざまな学習場面等を通じて設置の意義を伝えるとともに、安全管理につきましても、今後とも校長会を通じて、学校に働きかけを行っていきたいというふうに考えております。
 顕彰碑の説明看板等の設置については、確認をいたしましたが、設置はございませんでした。
 児童生徒への啓蒙につきましては、社会科や総合的な学習の時間、地域学習等を活用して、郷土の偉人についての学習を行ったり、平和学習や人権学習において校内に設置しております銅像や石碑、歴史等に関する学習を行ったりしている学校もございました。
 また、始業式それから終業式、朝礼の時間等を活用しまして、学校長から児童にそうした説明講話をしているという学校もございました。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございます。
 お聞きしましたように、学校にもそしてそれ以外の南国市内には、県指定あるいは国指定の有形文化財とか、県指定のものでは、土佐のオナガドリの記念物とか、そして我々の身近なところでは、掩体壕のこういった南国市の指定する文化財がたくさんあるわけでありまして、まさに南国市は文化の薫り豊かなという南国市であります。
 それでは、次に質問をさせていただきますが、南国市から指定も受けずに地域に残存する文化的な史跡等がよく見受けられます。指定文化財は、当然のことながら、よく手入れも行き届いておりますけれども、地域にある、例えば南国市発祥の歴史を語るような旧香美郡と長岡郡、これの郡境の道しるべなどの歴史的な文化財と思われるようなもの、そして先人の顕彰碑または俳句や歌を書いた碑、そして先人の墓石等には、本当に説明看板もなく、中には草に覆われたまま、また経年劣化でコケむした石碑など、説明看板もないものですから、何を書いておるのか、何を物語ってやっているのかわからず、このまま放置すれば、いずれは朽ち果てて大事と思われるものでも不要なものとして、いつの間にか埋没してしまうと、こういったおそれがあるわけであります。このように文化財とは指定されずに、地域に眠っている文化財的史跡等を担当課としてはどこまで把握し、またどのように評価し、これからどのように保存すべきかということについてお伺いをしたいと思います。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 10年ほど以前に史跡カルテというものを作成し、指定文化財以外の史跡等について、看板の有無等の調査をいたしました。看板があるもの、ないもの、それぞれございますが、看板のあるものにつきましても、市教委の看板のほか、地元であります久礼田史談会や国府史跡保存会などの各地元の団体の方が作成されたものも多くございました。市教委の設置看板等についても、定期的な巡視等は行っておりませず、修繕等につきましては、近くの方の情報提供、例えば字が見えにくくなっておるとかいう情報提供を受けて、その都度対応しておるのが実情でございます。看板のない史跡等につきましても、このまま朽ち果てるのは惜しい、どなたかに説明して知っていただきたいというものも数多くはございます。これらのあり方につきましては、だんだん教えてくれる方も少なくなって、正しい注釈の看板が設置できるかという部分もございますが、まだまだ郷土史に詳しい方もいらっしゃいますうちに、何とか年に幾つかずつでも手を加えていきたいと思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。市としては、特にこういったものに対して積極的な保存に向けた行動というのはとってないというふうなことでございました。地域の住民としては、果たしてこれでいいのかと。何とかして将来の地域を担う子供たちのためにも、こういった地域の歴史を、文化を、そしてよさを語り、残さないといけないのではないかなという思いが強く残ります。生涯学習課長のほうから、久礼田、国府のことについてちらっと話されましたけれども、私も教えてもらったことなんですが、南国市の地域の中では、こういった史跡とかそういうものを大事にする地域もございまして、私たちの三和地区においても、このことについては、何とか地区を挙げてこういった課題要因に取り組んでいこうと、またいくはずでございますので、今後の活動について、また支援のほうを生涯学習課のほうで何とかまた検討もしながら、よろしくお願いいたしたいと思います。
 それでは、本日最後の質問でございますけれども、通学路の安全対策について、特に南国市小中学校通学路安全対策の実施状況について、教育次長にお伺いをいたします。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 御質問いただきました通学路の安全点検等についての御質問でございますが、既にごらんになったかとも存じますが、先日2月25日に市のホームページにおきまして、令和元年度南国市小中学校通学路合同点検結果を公表したところでございます。通学路の危険箇所につきましては、多くの市議の皆様からも御意見、御指摘、そして御協力も賜ったところでございますが、本年度は、小中学校合わせまして31カ所を指定いたしまして、南国市小中学校通学路安全対策協議会で対応をしていただきました。その31件中既に対応した箇所は11カ所、現在対応中の箇所が11カ所、今後対応していく予定にしている箇所が9カ所となっております。具体的に申し上げますと、既に対応した11件につきましては、歩道の設置やグリーンラインの設置、落石の撤去、交通安全の旗の設置等の対応を行っております。現在対応中の11件につきましては、運転手や歩行者に見えにくくなっている横断歩道の白線の引き直しや路面標示の対策、交差点改良事業及び歩道整備事業によって現在対応を行っているところでございます。今後の対応予定としました9件につきましては、防犯カメラや街灯の設置などについてですので、少しお時間を頂戴しなければならない対応になっております。少し余談になりますが、去る1月31日に東京都で開催されました学校安全総合支援事業全国成果発表会の中で、本市からも指導主事を参加させまして、本市の合同点検の取り組みを発表させていただいたところですが、他県の参加者の皆様からも南国市の取り組みは高い評価をいただいたという報告を聞いております。こうしたことも力に加えまして、今後も関係機関の皆様との連携を図りながら、安全対策に取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。
 今年度の通学路の危険箇所の調査結果、またその現状把握と対策の実施状況については、お話がありましたように、2月25日のホームページに掲載されておると、私もそれを最近になって確認いたしまして、日ごろから非常に心配もしておったところなんですが、お伺いするところによると、各学校ぐるみで、警察とか父兄とか地域の見守り隊とか、それぞれが注意しながら不良箇所の摘出を行い、そして早期改善に向けてやっておるということでございました。大変詳しい報告もされておりました。この話の中で、やはりまだ工事が完了してない未整備箇所につきましては、関係課と調整しながら、早期に改修が図られるようにお願いをして、改めて通学路の安全確保に取り組んでいただきたいというふうに強く思うわけでありまして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。