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検索結果 »  令和2年 第412回市議会定例会(開催日:2020/02/28) »

一般質問2日目(丁野美香)

質問者:丁野美香

答弁者:関係課長


○議長(土居恒夫) 2番丁野美香議員。
      〔2番 丁野美香議員発言席〕
○2番(丁野美香) 議席2番の丁野美香です。今回初めての一般質問をさせていただきます。市長を初め、執行部の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、質問させていただきます。
 まず、保育行政についてです。
 昨年の10月より、幼児教育・保育の無償化も行われて、南国市においては表面的な待機児童というのは余りいないように聞いていますが、実際は兄弟で別々の保育施設へ行くことになり、転園を希望してもなかなか受け入れてもらえず、隠れ待機児童のような形でいる御家庭があると思われます。現在、南国市における年間の転園希望者は何人で、そのうち希望者の思いどおり転園できている確率はどれくらいでしょうか、お聞かせください。
○議長(土居恒夫) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 南国市での年度途中の転園希望者についての御質問ですが、令和元年度中の転園希望者は94人、そのうち転園が決定した方は63人となっております。令和元年度の状況といたしましては約67%の方の転園の希望がかなっております。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) 現在、兄弟が別々の保育施設へ通われている方の中では、2年連続で転園希望がかなわなかったという方がおられますが、約67%の転園の希望がかなっているというのは満足できている数字なのでしょうか、お聞かせください。
○議長(土居恒夫) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 令和元年度中に転園がかなわなかった方のうち、14人の方は令和2年4月から転園を希望されていた保育施設を利用できるようになっていますが、施設希望の偏りなどによりまして、全ての方の希望がかなうというのは厳しい状態となっております。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) それでは、満足のいく数字にはまだまだ達していないということなのでしょうね。厚生労働省が子育て安心プランに基づく自治体の取り組み状況をまとめたものを公表していますが、2018年から2020年度までの3年間計画で待機児童解消を図り、女性の就業率8割に対応できるよう、2020年度末までに全国で32万人分の保育の受け皿を確保することとしています。2018年度の保育の受け皿拡大量は、市区町村分で約8万6,000人分、企業主導型保育事業で2万7,000人分、合計11万3,000人分となっています。2019年度の保育の受け皿は約305万6,000人分、また子育て安心プランの実施方針に基づく市区町村の計画の集計では、企業主導型保育事業の事業主拠出金による整備予定量とあわせて2020年度末までに約29万7,000人分の保育の受け皿を拡大する見込みです。
 子育て安心プラン実施計画の財政支援を希望する採択市区町村として高知県からは高知市、南国市、香南市が取り上げられています。こういったことに基づいて、実際のところどういった取り組み状況なのか、現状を教えていただけますでしょうか。
○議長(土居恒夫) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 丁野議員の御質問にありましたように、南国市は昨年度、子育て安心プランの実施方針に基づく子育て安心プラン実施計画の採択を受けております。この子育て安心プラン実施計画は、南国市においてゼロ歳児保育の需要が増加していることに対応するもので、具体的には学校法人平成学園が行う認定こども園の保育部分の建設補助に対して財政支援となります。この採択により、保育所等整備交付金の補助率が従来ですと、国2分の1、市4分の1、事業者4分の1だったものが、国3分の2、市12分の1となり、手厚い財政支援となっております。この認定こども園が完成いたしますと、ゼロ歳児の定員が3名から15名となり、12名分のゼロ歳児の定員がふえる見込みとなっております。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。
 それでは、それに伴って兄弟が同じ保育施設に通うという希望はふえているのでしょうか。今のところ一番人数がふえて転園希望している保育施設に通えないのは、1歳児から2歳児が多いと聞いていますが、ゼロ歳児の定員がふえるということは、1年早くゼロ歳児から預けなくてはならないということなのでしょうか、お聞かせください。
○議長(土居恒夫) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) ゼロ歳児の定員が拡充された保育施設では、下のお子さんが上のお子さんと同じ保育施設に通いやすくなるとは思います。
 1、2歳児の申し込みですが、近年の申し込み状況といたしましては、育児休業からの復帰に伴い保育施設の利用を希望される方も多く、申込者数は多くなっている傾向にございます。ゼロ歳児の定員がふえれば、当然1歳児以降も拡充する必要が出てまいりますので、保育士の確保は必要になってくると考えております。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。やはり1歳児から2歳児の申込者が多いので、その方たちのためにも早急に保育士の確保のことについては、対応していただきたいと思います。
 近年、待機児童が世間ではたくさんいると言われているときに、どこにでも入れただけでもいいや、兄弟が別々の保育園なんて当たり前というのはどうなんでしょう。保育の無償化よりも、預けたい保育施設をもっとふやせるように保育士さんの確保にももっと力を入れていただきたいと思います。
 保育施設によっては、希望者が多い保育施設と少ない保育施設があるのはわかりますが、兄弟が別々というのはどうにか回避できないものでしょうか。保育施設が別々だと、行事も別の日になり、仕事を休むのも大変なことです。ある保護者の方は、昨年は運動会の予定が雨天のために変更になり、2回分の運動会に合わせて仕事を2日休むようにしていたのに、別の日になり、月に4回も仕事を休むことはできず、結局は両方の運動会に行けなかったという話も聞きました。ほかにも3人子供さんがいて、真ん中のお子さんだけ違う保育施設へ通っていて、いろいろなことが不便で困っていると聞きます。夫婦共働きの世帯が増加している中、子育てしやすい環境づくりとしての対策はされていますでしょうか、お聞かせください。
○議長(土居恒夫) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 保育施設への入園は、各御家庭の保育の必要性を指数化し、指数の高い方からの入園となっております。このため御希望された保育施設を利用できない方や、上のお子様と同じ保育施設に通えていない状況がございます。特に御兄弟が別々の保育施設となった場合、毎日の送り迎えはもちろんですが、行事に参加するために保護者の方がお休みを複数回取得しなければならないなど、御負担になっておられることと思います。また、行事が重なってしまった場合など、お子様の成長をごらんになれない場合もあろうかと思います。このため兄弟児の同じ保育施設への入園につきましては配慮すべきだと考えております。現状の利用調整の中でも、上のお子様と同じ保育施設へ入園、転園を希望されている場合は、保護者などの就労状況で決定する基本指数に加点を行っております。保護者などの就労状況が同じであれば、御兄弟が通っている御家庭のほうが入園、転園の希望はかないやすいようになっております。
 また近年、低年齢児の保育ニーズは年々増加してきておりまして、受け皿の確保の重要性は認識しております。今後も保育施設を運営する学校法人や社会福祉施設と連携をとりながら、子育て世代のニーズに応えていきたいと考えております。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。南国市としては、いろいろな立場の家庭に合わせて通える保育施設が決まっていると思いますが、結局は指数が決め手となり、自営業だとほかの家庭に比べて不利な上、南国市は農家さんが多い中、親の手伝いのように農業を仕事にしている場合は指数が低くなり、兄弟が一緒の保育施設に通えないという話も聞きます。保育施設の受け入れ人数の偏りもあると思いますが、今後どのような対策を考えているのでしょうか、お聞かせください。
○議長(土居恒夫) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 利用調整の際の指数につきましては、南国市保育施設等の利用調整に関する要綱で定めております。保育を必要とする要件が同じ就労であっても、就労時間や雇用されているのか自営なのか、自営であっても事業の中心者なのか協力者なのかということで違いはございますので、提出されます就労等の証明書によって確認をして指数化をさせていただいております。
 利用調整には、各家庭の施設の希望状況も影響するため、同施設の同年齢でどれだけの申込者がいるのかにもよって、その結果は異なってまいります。保育施設によっては、申込者に偏りが生じている場合もありますが、施設整備による定員の拡充や保育士の確保などによりまして、今後も引き続き検討していく必要があると考えております。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。まだまだこれから改善していただかなければいけない点がかなりあるものと思われます。兄弟が同じ保育施設へ通いやすい環境は、保護者の方の立場から考えると、全然追いついていない状況だと思いますが、私の住んでいる緑ヶ丘・十市地区では、ここ数年住宅がふえ、小さな子供さんがいる御家庭が多くなり、十市小学校には学童の施設が増設されています。小学校の施設もふやすことは大切なことかと思いますが、その前に通う保育施設にももっと目を向けて、保育士さんの確保や部屋の増築なども検討していただきたいと思います。
 それから、学童が足らないから増築されているということは、まだまだ未就学児がこれからもふえていると見ているからではありませんでしょうか。これからどれだけの人数がふえることを見越しているのでしょう、お聞かせください。
○議長(土居恒夫) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 緑ヶ丘・十市地区につきましては、地区内に所在しております認定こども園さんが令和2年度中にゼロ歳児保育の開所を予定しておりまして、その施設整備について支援を行っているところであります。
 南国市の平成27年5月の未就学児童数は2,331人、令和元年5月では2,266人となっており減少しておりますが、同月の保育施設を利用される子供さんは1,717人から1,793人と増加しております。特にゼロ歳児、1歳児、2歳児の子供さんの保育施設を利用される割合が上がってきておりますので、低年齢児の保育ニーズを賄えるよう対策をとっていく必要があると考えております。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。やはり未就学児童数が減少しているのにもかかわらず、保育施設を利用する子供さんが増加しているということは、共働き家庭が増加しているためだと思われます。
 そんな保護者の方の不安になることの中には、災害が発生したときなど、兄弟が別々の保育施設に通っている場合の避難や送迎時にどのような対策、対応を考えているのか心配という声です。実際のところは、どういった対策を考えられておられますでしょうか、お聞かせください。
○議長(土居恒夫) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 災害発生時の対応につきましては、基本的には保護者への引き渡しという形、保育のほうなり、避難所へ来ていただいて引き渡しという形になろうかと思います。引き渡しにつきましては、緊急時の連絡先や誰に引き渡すとかいったことにつきましては、各施設ごとに通常時から確認し、備えておく必要があると考えております。
 災害の種類や施設の所在地によって対応が異なる部分もありますので、各施設や関係部署と情報を共有しながら、引き続き必要な対策について検討し、適正な対応を心がけていきたいと思っております。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。やはり別々の保育施設に通っていると、保護者会なども倍の回数の参加になり、小さい子供さんを連れていくのは大変なことです。ふだんからの保護者と保育施設との連携はきちんととれていると思われますでしょうか。現在、少子化だと言われているのにもかかわらず、若い世代、夫婦共働き世帯の増加に伴って、もっと子育てのしやすい環境づくり、隠れ待機児童を少しでも減らすよう、行政がしていかなければならないのではないでしょうか。南国市の人口減少を食いとめるためにも、ぜひもっと深刻な問題だと受けとめて、早急に改善策を考えていただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
 次に、ペットの同行避難所についてお伺いいたします。
 近年各地で自然災害が相次いでいます。2018年7月に、広島、岡山、愛媛県で発生した西日本豪雨はまだ皆さんの記憶にも新しいことと思われます。死者263人、行方不明者8人、住宅の全壊6,783棟、床上浸水6,982棟、公共の建物の被害720棟と、大変なものでした。こうした中で最近はペットも家族の一員として考えられていますが、ペットを一緒に連れて避難できないのであれば自分も避難所へは行かないという声を、ペットを飼われている方からはよく聞きます。動物のアレルギーの人や苦手な人たちと交わることなく避難がスムーズにできるようにケージや囲いの準備など、いざというときのために確保されているのでしょうか、お聞かせください。
○議長(土居恒夫) 環境課長。
○環境課長(谷合成章) お答えいたします。
 避難所には人の居住するスペースとペットのスペースを分ける同行避難をお願いしておりまして、飼い主の皆様にはケージなどの中でおとなしく落ちついていられるようにふだんからならしておくなど、国や県のパンフレット等により災害時の啓発に努めております。
 なお、ケージ等につきましては、御自身でお持ちいただくようにお願いをいたしたいと思っております。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。
 それでは、具体的にはどういったようにペットと避難者を分けておられるのでしょうか。十市小学校だと、体育館は1つだけです。ほかの学校も体育館は1つがほとんどだと思いますが、ケージや囲いの準備は確保されて、飼い主の皆さんにも避難しやすい環境ができているということなんでしょうか、お聞かせください。
○議長(土居恒夫) 環境課長。
○環境課長(谷合成章) 具体的には、人の居住スペースとペットのスペースは離れております。ペットのスペースは体育館でなく、グラウンド等になります。先ほど申し上げましたとおり、飼い主の皆様にはケージ等を御自身でお持ちいただくことになると思っております。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) やはりどういう形で避難ができるのか事前にわかっていると、飼い主の皆さんも避難について考えやすく、心構えもできると思われますし、ふだんからのしつけや災害が発生したときに慌てないようにペットの食料の準備なども考えられると思います。こういったことの情報を提供して、飼い主の皆さんに呼びかけはできているのでしょうか。
○議長(土居恒夫) 環境課長。
○環境課長(谷合成章) 本市では、高知県中央東福祉保健所と連携いたしまして、ペットの災害時についての啓発を行っております。国や県のパンフレットの中に災害への備えの項目などがございます。救援物資が届くまでのフード準備などの呼びかけを行っているところでございます。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) では、ペットの災害時の啓発だけでなく、避難訓練のときなどにペットも一緒に訓練を行うような取り組みはされているのでしょうか。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 毎年、各地域において自主防災組織等が主体となった訓練を行っていただいておりますけれども、ペット同行の訓練には至っておりません。今後はそういった内容の訓練も取り入れていただけるようにお願いをしていきたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございました。
 やはりふだんからの避難訓練は、人にもペットにとっても大変大切なことだと思いますので、今後ぜひ取り入れていってほしいものです。よろしくお願いいたします。
 次に、岡山県倉敷市真備町地区では、同行避難のペットを獣医師が巡回してペットの健康状態の相談にも応じたそうですが、南国市ではふだんから獣医師との連携はとれているのでしょうか、お聞かせください。
○議長(土居恒夫) 環境課長。
○環境課長(谷合成章) 本市におきましては、毎年4月から5月にかけて市内各地を巡回いたしまして、犬の登録と狂犬病予防注射を実施しておりますが、年間を通して市内にある4カ所の動物病院で犬の登録及び狂犬病予防注射を行っているところでございます。したがいまして、ふだんから獣医師との連携はとれているところでございます。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) ふだんから獣医師との連携がとれているようなので安心いたしました。やはり避難訓練のときなども飼い主さんにもペットを一緒に連れてきてもらい、獣医師にも参加していただき、ふだんから飼い主さんと獣医師との関係を深めていくことが大事だと思います。高齢者の方やひとり暮らしの方などは、ペットのことを心配されて避難所へ来ないこともあり、ペットと一緒に車中生活する方も出てきてエコノミークラス症候群になり、亡くなったりする方もいると聞きます。人命優先のはずがペットを連れていたため命を落としてしまうという残念なことが起こらないように、事前に準備できることがであるのではないでしょうか。
 岡山県では行政が動いて獣医師会が倉敷市内でペットを無料で預かってくれる動物病院を12カ所、ペットショップ3カ所などがリストアップされていますが、南国市でのそういった取り組み状況はあるのでしょうか、お聞かせください。
○議長(土居恒夫) 環境課長。
○環境課長(谷合成章) 市内には先ほど申し上げましたが、4カ所の動物病院がございます。現在の時点では災害時の対応については取り組んではいないところでございます。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) 岡山県などとは違って、南国市では動物病院も4カ所と少なく、大変だと思いますが、災害時には少しでも協力してもらえるように、今後行政のほうでも動いてもらいたいです。
 2018年に人とペットの災害対策ガイドラインが作成されて、このガイドラインでは、ペットは飼い主との同行避難が原則であると示されました。しかし、被災者の人や被災者以外の人からも、きっとペットを連れて逃げられないから諦めているや、救助も避難もほかの人の迷惑になるからペットと一緒に家に残るだろうや、人命優先なのもわかるから避難所には行かないと決めているという声があります。やはり人命があってのことなのですが、こうやって自宅で待機避難した場合に、人やペットの救援物資などの支給はされないそうですが、そういった方たちへの対策はどうなっているのでしょうか、お聞かせください。
○議長(土居恒夫) 環境課長。
○環境課長(谷合成章) 自宅で先ほどおっしゃられました待機避難された飼い主の皆様には、さきに申し上げました国や県のパンフレット等により、フード準備など、5日間を基本にさらに7日以上というような記載もございますが、呼びかけております。災害時につきましては、今後、高知県中央東福祉保健所あるいは高知県獣医師会と情報共有いたしまして、災害時の対策について今後検討してまいりたいと考えております。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。
 少し質問内容がペットの救援物資のことだけのようになってしまいましたが、人もペットも救援物資の支給は大切なことです。受け取りに来られない方たちもおられると思いますので、呼びかけのほうをもっとしていってもらいたいです。
 次に、盲導犬や介助犬とともに避難所に身を寄せた障害者の方が、ほかの避難者とのトラブルに巻き込まれてしまうという事例もあります。実際に大分県日田市で災害が起きたとき、突然の大雨で川が氾濫して避難をしなくてはならなくなった障害者の方が盲導犬を連れて避難所に行くと、とっさのことで盲導犬にハーネスという犬用の胴体に装着する安全ベルトを装着できず、普通のペットと間違えられて、ほかの避難者に何でここに犬が入ってきているんだと言われて、その場に居づらくなり、結局は自宅に戻って、1階は床上30センチまで浸水していたので、2階に避難してやり過ごしたと聞きます。南国市では、盲導犬や介助犬とともに避難できる対策はとられているのでしょうか。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 盲導犬の御質問にお答えする前に、先ほど人の救援物資の回答が私のほうからぬかっておりますので、先にそちらのほうの御答弁をさせていただきます。
 避難所外避難につきましては、自宅などで避難される方のことになりますけれども、そういった方も各御家庭に救援物資を配布するということは困難でございますけれども、指定避難所に来ていただくことによって、そういった救援物資をお渡しするということができることになっております。
 続きまして、盲導犬や介助犬とともに避難できる対策といったことにお答えをさせていただきます。
 盲導犬、介助犬につきましては、障害者が同伴する補助犬で、身体障害者補助犬法に基づき、訓練、認定されており、使用者は補助犬の衛生、行動管理に責任を持って社会参加をされております。そのため、ペットとはおのずから扱いが異なり、同法では身体障害者が補助犬を同伴して避難した場合には、補助犬を拒んではならないことが定められております。したがいまして、補助犬は避難所への同伴避難ということになります。
 ただし、補助犬を同伴することとは別に、一般の避難者と同じ場所で避難生活を行うことには困難が生じることが予測されておりますので、別途要配慮者スペースを用意するなど、避難所運営マニュアルの中で定めております。
 また、補助犬を同伴することについての社会的な理解を進めるための啓発も今後必要であると考えているところでございます。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) 人の救援物資の件のお答えもありがとうございました。
 ペットと補助犬は普通にいると区別がつかなくて混乱を招くおそれがあり、ほかの避難者の人たちも気分を害される方もおられると思うので、補助犬のスペースは必ず確保していただき、トラブル発生がないようにしていただきたいと思います。これから30年以内には起こる確率も高いとされている南海トラフ地震や年々増加している災害に向けて、助かる命をふやすことが必要です。そのような中にはペットとの避難をちゅうちょしている方たちも大勢います。そんな方たちのためにも災害が発生したときに、ペットの避難として同行避難ではなく、同伴避難ということも考えられないでしょうか、お聞かせください。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) ペットの同伴避難につきましては、丁野議員さんも御質問の中で言われたところでございますけれども、現在本市におけるペットの避難に関しましては、人の居住するスペースとペットのスペースを分ける同行避難をお願いするようにしております。これは、動物の苦手な方や動物アレルギーなどを考慮した避難所内の衛生環境を保つものでございまして、避難される皆様には御理解をお願いしたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 丁野議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。
 しかし、災害というものは突然やってきます。そして、ふだんの生活の中、考えられた避難マニュアルのとおりにはなかなかできない予期せぬ出来事がたくさんあるものだと思われます。そういった中で、ペットがいるために気を使って避難ができず、大切な命が失われていくようなことがあってはならないことだと思います。少しでも前もって準備をできるように、ペットと一緒の避難ができ、人もペットも救える環境づくりをしていただきたいものです。どうかこれからも誰もが住みやすいと思える南国市のまちづくりに近づけるようによろしくお願いいたします。
 以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。