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検索結果 »  令和元年 第411回市議会定例会(開催日:2019/12/06) »

一般質問4日目(土居篤男)

質問者:土居篤男

答弁者:市長、関係課長


○議長(土居恒夫) 19番土居篤男議員。
      〔19番 土居篤男議員発言席〕
○19番(土居篤男) もう立候補をしなくてもいい年齢になりましたが、後継者がおりませんので、やむなく立候補して議会に送っていただきました。次は、恐らく生きちゅうかどうかわからん年齢になりますので、あと最大やっても16回の一般質問しか残されておりません。一生懸命やりたいと思います。
 議会でも後期高齢者のことが大分御心配いただきまして、取り上げられておりまして、本当に感謝しております。私も、いつの間にか75歳を超えて後期高齢者という、今考えてみると、どうもこの名前が、呼び方がようないですね、後期高齢者なんていうのは。何か邪魔者みたいに聞こえまして。何かもうちょっといい名前が、呼び方がないもんかと思っておるところでございます。
 それでは、通告に従いまして一般質問を行いたいと思いますが、1つ目は市長の政治姿勢ということで、安倍内閣が対米貿易交渉を決着をしました。これに大変譲歩をして、アメリカの農業者の利益のためにやったと。大統領選挙でトランプ大統領が有利になるような交渉に導いたというふうにも見えます。それに関連して、日本の農家はどうなるかということでお尋ねしたいと思います。
 2つ目が、関東、東北の大水害が発生しましたが、この水害から何を学ぶか。物部川の氾濫等をどのように防止をしていくか。
 3つ目が、高齢者対策についてということで、私があと数年たって介護状態になったら、入所できる施設が足りてるかどうかと大変心配になりまして、そういう点でもしっかり対策を求めておきたいと思います。
 それから、4番目が学校給食についてなんですが、食材の安全性とどれだけ自給されているかということについて、お尋ねをしたいと思います。
 それでは、質問に入る前にもう一点ただしたいですが、8日の高新で、真珠湾攻撃に関して、特攻兵の方が記事になっておりました。こういうことで、12月8日が対米戦争を開戦をした大変歴史的にも記念すべきというか、記録すべき、記憶すべき日だと思いますので。このときのハワイの真珠湾攻撃にかかわって、市長がどのような感想を持つか、若干お伺いをしたいと思います。
 このときに、米軍も日本の軍隊の……。
○議長(土居恒夫) 土居篤男議員、本来の質問に戻ってください。
○19番(土居篤男) いや、もうちょっとしゃべらせてください。12月8日が、この間のことですから。
 この戦争全体で犠牲者が310万人。アジアの人々を中心として2,000万人が犠牲になったと言われております。2,500年前に書かれた孫子の兵法に、「彼を知り己を知れば百戦殆からず」というふうに書かれております。戦争に勝利する理論も知らず、日本の軍部は敵も知らず、おのれも知らず、無謀なことをしたのであるというふうに私は思います。
 南国市史のあの分厚い記録にもありますように、昭和の戦争の戦死者が格段に人数が多いわけです。陸軍士官学校で一体何を学んでいたのだろうかというふうに思います。ちなみに、孫子の兵法は13項目にわたって戦術を解説しております。戦争をしない方法まで含めております。現在の世界の経済界の指針ともなっております。
 前にも言ったかもわかりませんが、アメリカの医療視察に出かけたときに、ゴールデンゲートブリッジも見学をして渡りました。ガイドの説明では、真珠湾攻撃をした、対米開戦をしたときにはこの橋は既にできておりましたというふうに聞きました。日本の四国の瀬戸大橋ができたのは、ほんのこの間ではないでしょうか。当時の日本の軍人がいかにアメリカについて知らなかったということであります。市長は戦後生まれで、私も戦争のにおいも薫りも知りませんが、開戦記念日を12月8日に迎えまして、かつての戦争についてどのような感想をお持ちか、お聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
 それでは、通告に基づく一般質問を行います。
 まず、アメリカとの間で貿易交渉が決着をしました。安倍内閣のもとで進められたわけなんですが。県知事選挙では、浜田候補の個人演説会に尾崎知事と市長は同席もしておりまして、当然自民党のこういう農政をも支持をするものではないかというふうに思いまして、この貿易交渉の結果について聞くものであります。
 高知新聞の12月6日の記事なんですが、この貿易交渉の結果、米国産の牛や豚、チーズが安く入るというふうに出ておりました。こういう貿易交渉の結果、国内の牛飼いさん、豚飼いさんが、あるいはチーズ製品等をつくる方が経営が成り立つのかどうか心配をしておるわけなんですが。まず、どれだけヨーロッパ産にしろ、アメリカ産にしろ、オーストラリア産にしろ安いのか、お調べになったことがあるかどうか、まずお聞きをしたいと思います。日本の国会でも、この交渉結果を承認しましたので、来年1月から発効をいたします。まず、現在の価格を聞きたいと思います。
 それから、この輸入肉というものに安全性でも大変重大な問題が含まれておりまして、グリホサート残留の穀物も、輸入の穀物の中に残留しているものがたくさん入っております。これは遺伝子組み換えの、例えば大豆、米、麦にしても、作物をつくりまして、除草剤をかけてもその作物が枯れない。除草の手間が非常に省けるということで、収穫する作物そのものに除草剤をかけますので、当然収穫物にグリホサートが残留しているわけです。そして、BSEに汚染された牛も輸入枠の中に入ってくる。それと同時に、成長ホルモン剤入りの牛肉、これはEU域内では成長ホルモン剤入りの牛肉を禁輸をしております。禁輸をした7年間で乳がんの死亡率が45%減った当地の学会誌で公表されております。
 日本では、ラクトパミンという成長ホルモン剤を与えた肉の輸入を認めております。アメリカでは、モンサント社が開発をしたGM牛成長ホルモンを1994年に認可をして、その牛肉から製造されるチーズなどへの残留が懸念をされております。日本にはそれがたくさん入ってくるという関係になっております。
 実際、アメリカで認可から数年後に乳がん発症率が7倍になった、あるいは前立腺がん発症率が4倍になった。米国の学会誌で報告もされておるようです。こういう大変農産物の輸入について、危険なものも含めて無制限に日本は輸入することを認めたということで、私は低価格と同時に、こういう点でも非常に危険な食品をスーパーで若い人に売ると、こういうことが果たしていいのかどうか、私は大変疑問に思います。
 2つ目に、台風19号が関東、東北に上陸をしまして、大きな水害を発生させました。この水害では、この水害から何を学ぶかということだと思いますが、前にも物部川の、昨年でしたか、大雨のときに堤防を越える、あるいは堤防の下を水が抜けたと。決壊こそしませんでしたが、大変危険な状況になりました。
 それで、ダムが幾つかあるようですが、杉田ダムと吉野ダムと永瀬ダム。このダムは、それぞれの目的があります。利水であったり、発電であったり。特に、最近は1,000年に一度の水害も想定をして、県も想定をしております。こういうことですから、通常の対応ということではなくて、ダムに機能を、こういう目的があるからこのダムは事前に放流して、洪水のときに水をためるわけにはいきませんよと。そういうことではなくて、100年に一回といいましても、毎年起こる可能性もある。毎年ではないようですが、確率的には二十四、五%の率で、100年に一遍ではなくて、100年に二十四、五回発生するというふうに降水量がふえているわけですから、まあ毎年起こると考えてもおかしくはないと思います。それぞれそのダムの目的はあるけれども、堤防決壊に至れば、利水や発電をして、利用してもらえる家もないということになりますので、まず堤防決壊を防ぐということで、ダムの管理者に南国市がしっかりそういう趣旨のことを伝えてもらいたいと。つまり、いろんな目的を持ったダムの目的を洪水防止に、まず第一に置くべきではないかと。ダム管理者にそのことを強く求めるべきで、お願いをするべきであると思いますが、いかがでしょうか。
 東北の台風19号の結果を受けて、若干どういう対応をするかという方針も提案もぼつぼつ出されております。堤防の裏側を今は草だけで覆っておりますが、それをきちっとブロックで固めるとか、耐越水堤防と言うそうですが、これをつくる方法もありますが、なかなかこれは全国的にも予算が要ることですぐにはできないということで。とりあえず100年に一遍の大雨が物部川上流に降っても、しっかりそのダムを発電目的ではなくて、この予想外の降水、雨水をためると、放流しないと、調整しながら放流していくと、事前に大雨をためれるほどの余裕を持たせると、こういうことをやっぱり南国市としては言うべきではないかと思います。堤防が決壊して、稲生あたりまで何メーターも水が来るようですが、そのようなことが起こる前に
しっかり家屋が倒壊しないと、そのために堤防の破壊を防ぐと、そのための目的のためにダムを運用してほしいと、私はこういうことをやっぱりしっかり管理者に要求をすべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
 それから、次の高齢者対策なんですが、年齢別に南国市の人口を見てみますと、72歳の市民が894名おります。これが最高です。この894名の高齢者が5年後には77歳になります。8年後には80歳になります。ここまで来ますと、やっぱり介護を必要とする層が非常に多くなりますので、この年齢層が一番人口が多いわけですので、これが8年後になったら介護施設が足るのかどうか。これは自分のことを心配しゆうみたいなんですが、やっぱり心配です。今でこそ飲めるもんも飲めて、食べるもんも食べれてますが、80歳になったらどうなるか。やっぱり介護が必要になるかもしれません。このときに施設がないでよと、うちでしばらく寝よりやって、こういう話ではやっぱりどうも希望が見えませんね。
 ですから、今の介護施設にはもちろん余裕があると思いますが、8年後、あるいは10年後に高齢者の最高人数がふえると、そうしたときにちゃんと施設に入っていただくことができるかどうか、このことを担当課で考えたことがあるでしょうか。今、これぐらい余裕があるのでまあまあいけるでしょうとか。そこらあたりどういうふうに判断、施設の数と高齢者がふえていく数とを見てみて、どのように押さえているか、お聞きをしたいと思います。
 それから、学校給食の食材の安全性と自給についてということなんですが、自校炊飯給食が始まってから、大分前に一般質問でもやりましたら、バナナ以外は全ての材料が市内産、県内産、国内産であるというふうに答弁を聞きました。現在でも変わらないかどうか。
 米飯給食で、パンは給食には使ってないと思いますが、このパンも先ほど言いましたように、アメリカ産の小麦にはグリホサートが含まれているいうことですので、パンは学校給食では出さないようにと、出していないと思いますが、念のため聞いておきたいと思います。
 それから、日本の食材には豆腐というものがありますが、この豆腐の原料は大豆なんですが、この大豆も原料は国内産の大豆でつくっているのかどうか、それを確認したかどうか、改めて聞いてみたいと思います。
 アメリカ産大豆であれば、推測になりますが、多分遺伝子組み換え大豆を開発をして、除草剤で枯れない大豆を開発をして、草を引く手間を省くために除草剤を大豆の上からかけると、こういう農業をやっていると思います。輸入大豆で学校給食の豆腐がつくられているか、国産大豆かどうか、お聞きをしたいと思います。
 以上、第1問を終わります。御答弁よろしくお願いします。
○議長(土居恒夫) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午前11時51分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(土居恒夫) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 土居篤男議員の質問に対する答弁を求めます。市長。
      〔平山耕三市長登壇〕
○市長(平山耕三) 土居篤男議員さんの御質問にお答えします。
 まず、真珠湾攻撃をどう思うかっていうことでございましたが、真珠湾攻撃の記事、1941年12月8日に真珠湾攻撃が起こったわけでございますが、それによりまして太平洋戦争がもちろん始まったわけでございまして、大きな犠牲者が出たと、出ることになったということは大変残念なことでもございますし。新聞記事を見ますと、やはり特攻兵に選ばれていた方の記事を見たわけでございますが、そういう特攻を初め、戦争ということ自体、人権を無視する悲惨な出来事でございまして、そういったことが二度と起こらないように願うものでございます。
 そして、御質問の通告のありました対米貿易交渉ということでございますが、具体的なその貿易協定の結果につきましては、杉本議員さんへの御答弁でも申し上げたところでございますが、日本が最も重要な品目として交渉に臨みました米は、高い関税は維持した上で、無関税の輸入枠は設けないこととなりました。そして、牛肉につきましては、現在38.5%の関税を2033年度に9%まで引き下げる。一方、国内の畜産農家への影響を抑えるため、一定の数量を超えれば関税を緊急的に引き上げるセーフガードと呼ばれる措置が導入されることになります。そして、豚肉につきましては、価格の安い部位にかけております1キロ当たり最大482円の関税を2027年度で50円に、価格の高い部位にかけております4.3%の関税は2027年度に撤廃することとなります。また、乳製品も、バターや脱脂粉乳などの低関税の輸入枠は設けないとしているところであります。
 そして、アメリカへの輸出の分野では、牛肉は低い関税が適用される枠が実質的に拡大することになり、日本産牛肉の輸出の増加が期待されるところでもあります。とはいえ、農林水産物に係る影響といたしましては、TPP11も含めて、全体で1,200から2,000億円の生産額が減少すると試算されており、発効すれば米国産の多くの農産物に係る関税がTPPと同じ水準まで下がることから、米国からの輸入の中心となる牛、豚肉の値下がりにより、消費者が恩恵を受ける一方で、日本の畜産農家は米国産との厳しい競争にさらされることとなり、牛肉では最大で約474億円、豚肉では約217億円の生産額減少が予想されております。
 高知県におきましても、牛肉につきましては、和牛、交雑牛ともに大きな影響は受けないと想定しておるところでございますが、それ以外の乳用種等30%につきましては影響を及ぼす可能性があり、TPPと合わせて6,500万円から1億3,000万円の生産額減少が想定されております。豚肉につきましては、銘柄豚以外のものには影響を及ぼすと考えられ、1億800万円から2億1,700万円の生産額減少が想定されております。
 そして、その影響への対策でございますが、国の施策としまして、小規模畜産農家に対する繁殖雌牛の導入についての支援や、畜産農家同士の連携で生産効率化を図る畜産クラスター事業の要件緩和、スマート農業の活用による競争力の強化などの支援策に、2019年度の補正予算で大綱関連の農業対策費として約3,250億円が計上されるとのことでございます。また、県の支援策としましても、国の施策をスムーズに実施していくために、県、市、JA等との連携による支援体制の構築や、県独自の補助事業による支援などがございますので、市といたしましても国の動向に注視をしながら、生産者の意欲が減退しないような対策に取り組んでいかねばならないと考えておるところでございます。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 農林水産課長。
      〔古田修章農林水産課長登壇〕
○農林水産課長(古田修章) 土居議員の御質問にお答えをいたします。
 牛肉、豚肉の価格についてという御質問でございますけれども、小売の価格といたしまして、大臣官房政策課食料安全保障室が行っている食品価格動向調査による輸入牛肉と国産牛肉の結果がございます。これ、全国平均の小売価格でございます。これは各都道府県で10店舗、470店舗での訪問聞き取り調査によるものでございますが、令和元年11月、それからTPP11、EPA発効前の平成30年11月、平成29年11月、平成28年11月の調査結果から申し上げたいと思います。
 令和元年11月につきましては、輸入牛肉、これ冷蔵ロースということになるんですが、こちらが100グラム当たり298円となっております。それから、国産牛肉の同じく冷蔵ロースでございますが、793円となっております。それから、平成30年の輸入牛肉につきましては300円、国産牛肉につきましては802円。続きまして、平成29年11月では、輸入牛肉は299円、国産牛肉では791円。平成28年11月では、輸入牛肉が300円、国産牛肉が785円となっております。
 結果といたしましては、大きな価格の低下もない状況で推移しているという結果になっております。牛肉、豚肉の価格につきましては、市況の変化等によって変動する部分が大きいということで、小売価格についての動向については非常にお答えが難しいところでございますが、それぞれの小売店では安い輸入牛肉だけでなく、高くて利の大きい国産牛肉もバランスよく販売していきたいという動向も作用しているのではないかと考えます。
 また、現在は牛肉の価格については、TPP等の発効以前より高値での推移が続いているという状況でございまして、特に豚肉につきましては、CSF、豚コレラによって中国からの輸出が大きく減少しているということで、現在引き合いが非常に強いという状況ということもあると、そのような状況で価格の維持ができているということもあるようでございます。
 しかし、今回の協定の影響に対しましては、今後も長期間において継続するものでございますので、先ほど市長が申し上げたように、国の試算では、牛肉では輸入品と競合するものとして、国産牛と言われる乳用種では関税相当分が下落するものと想定されておりますし、余り影響を受けにくいと予想されている和牛、交雑種等につきましても、関税相当分の半分の低下率で下落すると想定されておりますので、長期的に価格の推移に注意をしながら、生産に影響のないような対策をとれる体制をとっていくことが重要であると考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
      〔山田恭輔危機管理課長登壇〕
○危機管理課長(山田恭輔) 土居篤男議員さんのダムの治水についての御質問にお答えいたします。
 近年、気象状況の変化によって集中豪雨による被害が全国各地で発生し、本年の台風19号では、東日本の広範囲において、71河川、140カ所の堤防決壊が発生いたしました。
 本市の物部川におきましても、明治以降の記録に限りますと、本市に影響を与えた堤防決壊による洪水が何度も発生しております。特に、明治9年の暴風雨や、明治19年の台風による堤防決壊では、立田や田村、物部、咥内、下島、久枝、前浜などの地名が記録に残っております。戦後になりますと、相次ぐ洪水を契機に河川改修を加えたこと、昭和32年に永瀬ダムが建設されたこと、また、計画流量規模を超える降雨が発生していないことから、堤防の決壊はありません。
 ただし、国分川における ’98高知豪雨での被災や、昨年の西日本豪雨や、ことしの台風を見ましても、今後堤防やダムを含めた現在のインフラ整備の想定を超えるような降雨が本市で発生してもおかしくない気象状況となっております。堤防やダムの治水機能を超える降雨に対しましては、住民の事前避難行動等、ソフト対策が重要となりますが、現在のハード対策につきましても、昨今の気象状況に対応したものに更新していくことも重要な対策になると考えます。
 昨年の西日本豪雨を受けて、国土交通省も河道掘削や堤防の浸透対策などを本年度に集中して実施しておりますが、あわせて永瀬ダムの治水機能向上に向けた対策、現在のダムに改良を加えることにより、異常洪水時防災操作という緊急放流をせざるを得ない状況になる前に、ダムの水位を事前に下げるハード整備ができないかなど、管理者である高知県にも要望してまいります。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 長寿支援課長。
      〔島本佳枝長寿支援課長登壇〕
○長寿支援課長(島本佳枝) 土居篤男議員さんの高齢者対策についての御質問にお答えいたします。
 本市の高齢化率は10月末現在で31%であり、65歳以上の人口は1万4,622人、うち75歳の以上の人口は7,497人となっております。第7期介護保険事業計画における人口推計では、2025年の見込みといたしまして、65歳以上の人口は1万4,436人で、うち75歳以上の方は8,658人、高齢化率は31.8%と推計しております。65歳以上の高齢者数は減少に転じる見込みですが、一方で75歳以上の人口は増加する見込みとなっております。
 介護施設の整備計画につきましては、高齢者数の推計や介護認定者数の推計により、介護保険事業計画において必要なサービスを検討、計画し、これまで段階的に整備をしてまいりました。高齢となるに従って要介護度が上がり、施設サービスの利用が増加しますが、できる限り元気で在宅生活を送ることができる期間である健康寿命を延ばす取り組みが必要と考えております。
 令和2年度からは、後期高齢者の健康診査においては、要介護状態の手前の段階で必要な保健指導を行い、健康状態の改善につなげるフレイルに着目した健診が開始となります。来年度は、第8期高齢者福祉計画及び介護保険事業計画の策定年度であり、健康寿命の延伸に向けた取り組みと合わせて、必要となる介護保険サービスを検討し、計画していきたいと考えております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
      〔伊藤和幸教育次長兼学校教育課長登壇〕
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 学校給食、食材の安全性と自給につきまして御答弁を申し上げます。
 南国市の学校給食で使用しております食材につきましては、常に安全で良質、安価な物資の選定と供給を心がけております。御質問をいただきました木綿豆腐、厚揚げ、油揚げにつきましては、原材料の大豆は全て国産のものを使用してございます。
 なお、パンにつきましては、子供たちの人気メニューの一つでございまして、要望もございまして月1回、小中学校の給食に提供をしております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 土居篤男議員。
○19番(土居篤男) 順次答弁をいただきましたが、私はこの米国との間での輸入農産物の特に牛、豚の肉の輸入問題では、何か課長が余り差はないみたいに言いましたが、やっぱり国が調べた価格でも相当の差があると思います。私がきのう調べた結果によりますと、これはナンコクスーパーですが、北海道産牛肉、100グラム当たり460円です。米国産牛ステーキ、100グラム当たり98円です。パックへ包んで店頭で並んでいる価格で。米国産の豚が100グラム128円、国産の豚が100グラム498円ですので、相当の差があるということですので。これは、この価格差でも影響が、国産豚や牛肉が売れないという結果も、国産豚の販売量が減っているという結果も想定はできるわけなんですが。
 やっぱりこれが長く続きますと、南国市では肉牛生産者が1人だそうですが、この方も特別なうまい肉を製造するということで個別にファンがおりまして、あこで買いゆうでよという人も相当聞きましたが。それでも、やっぱり市場でスーパーで、先ほど言うたような価格で並んでおりますと、今の若い人は必ずしも高給取りではありませんので、それは国産の500円するがより200円の輸入牛がええと言うて、じっとそれで変わって、若い方がそういう消費傾向を示して、その方たちが高齢になっていくと、やっぱり輸入肉でいいという結果になって、結局国産の畜産農家の販売、売れ行きが落ちてくるというふうに私は考えます。
 ですから、価格が似いたような価格じゃありませんから、とんでもない、先ほど言いましたように、北海道産牛で460円、米国産ステーキ肉で98円ですから、100グラム当たり。とんでもない価格差ですから、これはもう時間の問題。国産の牛飼いさんとか豚飼いさん、これはもうたまったもんじゃないと思います。
 それから、高知ではつくっているかどうかわかりませんが、乳牛は雪ヶ峰牧場で飼っております。北海道へ行きますと、これがもう明らかにチーズとかそういう乳製品をたくさん製造してるわけですから、今でもEPAでヨーロッパからの輸入が大変安く大量に入ってきてるということで、ラジオでちょいちょい声を聞きます生島ヒロシさんが、あれで消費者にとってはチーズが安く食べれるきえいわよと、そんな発言をしておりましたが、まあわやにすなと思いましたが。
 そういう状況ですから、やっぱりこれだけの低価格で入ってくるということは、なかなか将来畜産農家がもっと減るのではないかと。今のところ南国市の肉牛生産者は独特の肉を生産してますよということでファンがついてます。でも、時間がたてば若い層が安いものばっかり食べていくと。こういうことで、やっぱり長期的に見れば、日本の畜産、農業に対しては大きな影響があると言わざるを得ないわけです。
 私は、今から生産者の声をよく聞いて、どういう援助が要るか、国のその対策は予算も構えてるようなんですが、やっぱりじかに声を聞いて要求をつかんでいくということが求められると思います。私は、やっぱりそうしなければならないのではないかと。安倍政権が進めるこういう農業政策、輸入政策に対してしっかり現場で声をつかんでいくと、そして市独自の対策も考えていくと、こういう姿勢でやっていくべきではないかと思います。
 市長、うなずいてますので、独自の政策を考えてみようということだと思いますが、そうであればぜひ一言、再度答弁を、決意をお願いしたいと思います。
 2点目の南国市の香長平野といいますか、これは物部川の水害から、関東、東北のあの水害を見て、どうしても放置ができないということだと思います。あの台風19号からもう1カ月ですかね、まだ復旧のめども立たん状態のようです。少なくとも堤防決壊だけは避けるべきやと。越流はあるかもしれませんが、越流によって今のところ堤防の裏の法面、外側の法面を補強する工法が有効だと。越流しても堤防が決壊しないためには、という学者もおいでます。また、そうしないといけないと思いますが。それでも、あす、あさってにすぐ、ひいとい2日でできるものじゃない。ということは、やっぱりいつ雨が降るかもわからない状況では、ダムの機能をしっかりと洪水調節に重点を置くと。余り水を放流してしもうたら、あと発電する水がのうなるきいかんと。そういうことではなくて、発電しても送る家が流されてますから、もう要りません、電気じゃいうもんは。そういうことですから、やっぱり家が流されんために、ダムは洪水調節のために、第一の目的はその目的として機能をさせると。これをしっかりダムの管理者、河川の管理者に伝えるべきやと思います。まあ、伝えたとは聞いておりませんが、そういう方向でやるようにも聞こえましたが、やっぱりはっきり言わないかんと思います。南国市の立田、久枝にとどまらず、稲生まで水没しますからね。それが何百戸が床上、1階がつかったというたら、これは大変な状況になったということですので、そうならないようにしっかり腹くくって、国交省なりダムの管理者にしっかり南国市の要望を伝えるということを、再度答弁を求めたいと思います。
 3番目の高齢者対策については、一定高齢者の推移を予測して計画は立てているんだということなんですが、施設を最高に合わしてつくりましても、それから先はまた高齢者の人口も減りますから、その施設が荷物になってくるということもありますので、そこら辺は何ぼでもつくれとは言いませんけれども、やっぱり一定量はしっかり押さえるということでお願いをしておきたいと思います。
 それから、輸入の問題では、やっぱり枯れ葉剤のグリホサート残留の問題、それから成長ホルモン剤入りの牛肉、豚肉、これはもう明らかに病気の発症率が上がったということですので、やっぱりこれはどっかで、まあそれは南国市の仕事でないといえばそれまでですが。厚生労働省が役割を果たそうとしておりませんので、やっぱり南国市独自に、ちゃんとした雑誌ですが、今ここ手元に置いておりませんが、雑誌でも紹介されておりますように、やっぱり成長ホルモン剤入りは乳がんの発症率、死亡率、その他前立腺がんの発症率等で、もう影響が出るということがはっきりしておりますので、それはしっかりそういう情報もつかんで、どっかで市民に知らせていくと。厚生労働省に任せちょったち、これはブレーキをかけてくれません。何らかの方法で、市もそういうものが流通しないように、健康を守るためにもやっぱりこれは情報提供をするべきだというふうに思います。
 それから、さすが豆腐の材料が国産の大豆であるという答弁をいただきましたが、ひょっとしたらこれはアメリカの輸入大豆じゃないかなと思ってましたが、安心をいたしました。やっぱり、これからもしっかりそういう視点も失わずに、原料の供給はどこからしてるのかということもふだんから追求してやっていくべきだと。
 それから、答弁の中でパンが評判がいいから月1回出しているということなんですが、小麦も遺伝子組み換え小麦で、多分除草剤も小麦の上からかけてます。小麦は枯れません、草だけ枯れると。そういうことで、この間ちょっとこの本ですって見せましたが、あれでも小麦にグリホサートがまじっていると。詳しい数字は正確ではないかもしれませんが、日本の国民の頭髪から70%の人からグリホサートが検出されたということも出ておりますし、やっぱり学校給食で使うパンの原料は国産の小麦を使うと、これもやらなければならないと思います。こういった点、もう一度、どのように考えるか、御答弁をお願いしたいと思います。
○議長(土居恒夫) 答弁を求めます。市長。
○市長(平山耕三) まず、対米貿易交渉の中の対策というようなことで私がうなずいていたということでございますが。確かに、生産農家の意見を聞きながら、その対策について考えていくというのは、そのとおりでございまして、その農家さんの思いというものを酌んで、どのような対策ができるかっていうのは、やはり国、県の施策とともに考えていかねばならないと、それはもちろんそのとおり思うわけでございます。
 また、河川のことにつきましては、今現在は防災・減災、国土強靱化のための3カ年の事業で河道の確保ということで高知河川国道事務所のほうで進めていただいているところでございまして、そういったことにつきましては頻繁に情報交換といいますか、共有といいますか、そういったことはさせていただいておりますので、そこの南国市の思いというのも今までも伝えてきたところでございます。そういった情報交換は行っておりますということで御理解いただきたいと思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 先ほど市長の申しました答弁を補足させていただきます。
 物部川の最大想定されております最大の降雨があれば、現在想定をされております南海トラフ地震のL2クラスの津波の想定よりも浸水深が深いという想定が出されている地域もございますので、堤防が決壊しないようにというような対策をしっかり進めていただくような要望を、また依頼をしていきたいというふうに考えております。
○議長(土居恒夫) 土居篤男議員。
○19番(土居篤男) 危機管理課長は津波の浸水より深いと、被害がひどいということだと思いますが、堤防が決壊しないような補強なり要望をしていくと言われましたが、私はやっぱりダムの機能を、強力な堤防ができるまではダムの機能の主目的を物部川の洪水予防に重点を置いてくださいよと、そこを強調して要望しちょかんと。余り開いたら電力を継続して発電できんからとかね、春先やき、まあ春先は大雨余りないかもしれませんが、田んぼに水が要るき、杉田のダムは余り放流したらいかんぜよとか。稲を植えても家が流れたら何もなりません。家が流れんように、ダムは堤防決壊しないために機能さしなさいと。家が流れたら田んぼ植えんちかまんきもう。寝るところがのうなったらもうどうしようもない。ですから、洪水予防のために、ダムの機能を洪水予防のためにということで考えてくださいよということを。もうちょっと、今の答弁では全体的な感じでよくわかりますけんど、ダムの機能を洪水予防のためにを主目的にすると。
 副市長はちょっと頭を抱えておりますが、いやそれはやっぱり堤防が決壊して家が流れたら、発電した電気も要らんようになりますよ。発電は後でいい。なかったら、ちょっと停電するき言うたらそれで。まあ病院なんか困りますけんど、それはそれでまたいろいろ発電装置もありますし、考えたらええことで。一般家庭では、家が流れたらもう電気は要りませんから。そういう点で、洪水を予防する機能を第一に考えてくださいということを、やっぱり要望する方が腹の中にそれがないと伝わらんかもしれませんので。もう一遍、危機管理課長に要望しておきたいと思います。
 それから、パンを使用してということで答弁がなかったんですが、月1回使用しているということなんですが、これは国産ではなければ原料が、英国産の小麦のパンを供給するということを確認をして進めていただきたいと。
 以上で3問終わります。
○議長(土居恒夫) 答弁を求めます。危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 土居篤男議員さんのおっしゃられるとおり、ダムにつきましては利水と治水といった目的でつくられております。先ほど御質問にありましたように、杉田ダムと吉野ダムにつきましては電力といったことで利水ダムということになりますけれども、永瀬ダムにつきましては治水のダムということもお聞きをしておりますので、そういうダムの目的につきましても、しっかりとお願いもしていきたいというふうに思っております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 議員御指摘いただきましたように、パンの原材料も確認をいたしまして取り組んでまいりたいと思います。ありがとうございました。