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検索結果 »  平成19年 第328回市議会定例会(開催日:2007/12/07) »

一般質問 3日目(浜田勉)

質問者:浜田勉

答弁者:市長、関係課長


○議長(西山八郎君) 15番浜田勉君。
      〔15番 浜田 勉君登壇〕
○15番(浜田 勉君) 日本共産党の浜田でございます。皆さんにはお疲れのところ、少しの間、おつき合いを願っておきます。
 私は今議会ほどびっくりしたことはございません。初日には最高年齢者として仮議長を務めるなど、前の議会では夢のまた夢の出来事でございました。そしてきょう、最後の12月議会のラスト日、まさに大トリの場をいただきまして、市長と最後の論戦のできることをうれしく思っています。この最後の論戦とあわせて惜別のメッセージを送らなければならないことを本当に残念に思います。
 浜田純市長、ありがとうございました。あなたの3期12年は貧乏との戦いの先頭に立っての12年であったと思います。御苦労さまでした。あなたの言葉をかりれば、我慢の12年であったことでしょう。1年目は前任者の汚職のツケ、行政不信の払拭が主要なテーマでした。透明さが求められました。そして、頭にあるのはいつも公債のこと、借金、夢にまで出てきたことでしょう。職員にも市民にも無理を願いながら、あしたの南国市の夢を語って姿を背を丸めて御奮闘いただきました。まさにこうべを伏して頑張っていただきました。
 私ども日本共産党議員団は是々非々の立場でありましたが、市民本位の立場から論争しながらも積極的に参画できたことをうれしく思っております。
 退任されましたら、市長、健康こそ自己への最大の愛情です。あなたが健康で、古い言葉ですけれども、晴耕雨読の活躍を願って乾杯を送りたいと思います。ありがとうございました。
 では、私の通告いたしましたのは3点、1つ目は、11月25日執行の市長選挙の結果を市長はどう受けとめ、次期市長への忠言はいかに、2つ目は農政の問題です。その1が水田の持つ多面的機能の再評価、その2が耕作放棄地の活用はもうすぐ至上命題となってくる。3つ目は、竹中から里改田までの県道の騒音と振動、眠れない夜をどうしてくれる、快適に過ごすためであります。その3つのテーマに入る前に大いに関連するテーマの背景、これに少し時間を割いてみたいと思います。
 特に政治と農業の問題、これは農業をめぐってはまさに深刻な状況、政治をめぐっては今度の漢字であらわれてるように、「偽」、偽りというような問題があります。この政治をめぐっては相も変わらぬ政治家と高級官僚、商社の超法規的な癒着構造が国家機密や財産を食い物にしてくる実態が暴露され、その解明がされようとしています。こんな政治機構のもとでは国民のための政治ができるはずがありません。
 農業をめぐっては農村まとめてワーキングプア、時給256円です。1万円の米価は農家及び地域経済そのものを危機に追いやっています。そのツケは深刻な農業感、農業を見る目が、いや、背中を見て育つといいますけれども、そういう中で離農や意識の脱農をつくり出しています。
 なお、食糧、食品をめぐっては雪印から始まった食品大手の安全無視、もうけ至上主義は新自由主義の風潮と相まって拡散し、1月から始まった偽装パレードは不二家の賞味期限改ざんをスタートにミートホープの牛肉偽装、愛菓「白い恋人」の賞味期限、名古屋コーチン、比内鶏の産地偽装、赤福、大福もち、吉兆など老舗、本家、本舗などという有名店の賞味期限、ラベルの改ざん、本当にもううそばっかりというふうなことが食糧をめぐって出されてまいりました。
 これらはもともとアメリカの缶詰あるいは牛肉の受け入れのために賞味期限、また消費期限を製造者責任で表示するという、その行為が偽装を容易にできる、そういう体制づくりであったとも言われています。その点、私ども皆さんが取り組んでいます南国市の進める地産地消は心配なく、また地球温暖化防止の観点から取り組んでいることに誇りと確信を持って進めていきたいと思います。
 その思いとぴったりの出来事、昨夜のテレビです。ことしの漢字ということで出されました。その一字一字が発表されました。清水寺の貫主が揮毫しました。1位が「偽」偽装の偽、このはがきは9万を超す中で18%というすごい国民の怒りが表現されています。2位が「食」、食糧や食品、食べ物をあらわしています。3位が「嘘」であります。これを書いた揮毫した貫主ではありませんけれども、日本人として恥ずかしいであります。
 それにしても食べ物の恨みはよくとはよく言ったもので、見事に偽装食品を告発しています。「嘘」という言葉は政治家やもうけ本位の大企業のなせる行為への拒否反応とも思えば、まさに適切な言葉選びとその賢明さにびっくりしたのは昨夜のテレビでございました。
 南国市だったら、あるいは自分自身だったらどういう漢字を選ぶのだろうというふうに思いながら本論に入っていきたいと思います。
 11月25日執行の市長選挙を省みてであります。市長選挙の結果につきましては、高知新聞の報道、高橋さんの主筆がおもしろい角度から、つまり最高得票率の対極である無効票をセットにするという視点から追っていましたので、私も興味を持って振り返ってみました。
 市長と私は南国市誕生の同期、そのときがちょうど二十歳でございましたので、最初の市長選挙、これを経験した者として、今まで市長は15代になっておりますけれども、15代にわたる選挙の特徴を整理し、次期市長への苦言あるいは忠言の糸口を探訪しました。
 まず、15代の内訳でありますけれども、1代で市長をやめたという方が4名、2回というのが2人、3回というのが1人、4回が1人の8人で、市長選には20人の方、延べ31人が立候補しています。その間選挙という内容が、いわゆる投票という行為が12回、3回は無競争でありました。その無競争の3人は小笠原さんと大町さんと今の浜田市長であります。そして、5回の選挙を戦っているのが金堂さんと小笠原さん。金堂さんは2勝3敗、小笠原さんは4勝1敗、浜田市長は3連勝、大町さんは連勝でありましたが、1人で天国と地獄を演出しました。最高得票1万5,700票と汚職で辞任という恥ずべき市長でありました。
 高知新聞の報道がポイントにした無効票でありますけれども、確かに今回の選挙の勝利者、橋詰さんは最高得票率83.84%で1,067人の行動する無効票といった方がいいと思いますが、その1番、2番目が4代目の市長選挙、金堂さんの82.68%の得票率と859人の不信任、この2つは有権者が勝敗を見きわめた結果を想像し、そしてこうなるであろうという人への忠言の一つ、そういうふうに言ってもいいんではないかというくらい市民の見識は既に選挙の結果を見通した内容として行動に移っているというふうに言うこともできるんではないかと、この12回の選挙を見て私は実感をいたしました。
 そこで、市長にお尋ねをしておきます。
 次期市長へのこういう選挙の一連の結果、あるいは不信任とも言うべき、あるいは行動する無効票という意味においても、次期市長への忠言というふうに私は客観性を持って受けとめることができておりますけれども、市長は次期市長への忠言、どのようにお送りになるのか、私はそれを期待しております。
 次に、農業行政についてお尋ねをいたします。
 農業の主要な部分、米をめぐっては、9月議会で米がつくれる米価、せめて生産費並みを要求する意見書や今議会での米価の安定対策を求める意見書で述べていますので、私は、水田農業の持つ多面的機能の再評価を全市民的あるいは全国的なテーマとして、あるいはまた世界史的な関心事として見詰め直す必要性が今地球温暖化という状況のもとで緊急的に求められているのではないかというふうに思います。
 そういう状況がことしの12月、地球温暖化あるいは水問題、これが大きな国際会議が2つ行われております。インドネシアのバリ島では国連気候変動枠組条約会議、これには192カ国の人が集まり、国連のバン・キムン事務総長はこの会議の基調報告でグリーン経済、グリーン開発のことを強く求め、そしてそこに集まった各首脳に政治力、指導力、これを強く求めている。これが今の国際会議、重要なテーマになっています。
 また、大分での「水は人権」、これをテーマとした会議、「安全で衛生的な水は利用できるように」というのがサブタイトルです。10カ国の首脳や大統領、36カ国の代表が、そして一般市民5,000人が集まってこのことの重大性を協議しております。
 この2つの会議、とりわけバリ島での会議、CO2対策に隠れてこの中で私は若干ショックを受けたというのを申し上げなければなりません。このCO2対策と、その一方で食糧の問題が対比される。つまり、エタノールをつくるということで大豆あるいはトウモロコシ、麦、これが商品として、一方食糧、人命の問題とエタノールという形の中でそれが取引、それが拮抗する。一方で、飯屋がもうけりゃいいというふうな形で、その大事な食糧、今でも8億の民が欠乏してる。あるいはまさに麦飯を食えといったことがあるという日本の歴史がありますけれども、それどころじゃない。餓死をするという状況の中でそういう食糧とエタノールと関係が綱引きをするというふうなことがこの中でも出されておりました。私はそういう点で、では今食糧をめぐってどうなのかということもちょっとのぞいてみました。
 超輸出国のオーストラリアではどうでしょうか。ことしの穀物の収穫予測ができないでいます。9月の発表では、小麦が1,547万トン、大麦が590万トン、菜種が110万トンというふうに出されておりましたけれども、その後変更変更変更で、小麦では300万トンを減る、そして大麦でも約100万トン減るというふうなことで1,800万トンという状況が出されています。このオーストラリアの穀物生産量、1,800万トンという数字は過去5カ年間の58%になっているというふうに出されています。
 その一方、アメリカは食糧輸出でぼろもうけをしているというのがありますけれども、ここでもトウモロコシや大豆がバイオエタノールと変わっていっています。ますます穀物市場は深刻、食糧不足が大問題となってまいります。
 そこで、私は、水田農業の持っている役割と、今耕作放棄地という形で言うならば休んでいる、この農地の活用問題、これが重大な内容あるいはキーポイントになってきている、そういう出番がもう来たんではないかというふうに思います。その水田は連作障害を起こしません。そしてまた、新たに機械を買う必要もありません。そして、新たな機材も要りません。新たな技術も要りません。そこに私は飼料米をつくる、そして今穀物需給率、とりわけ飼料が高騰している、この中で飼料の生産、これを行えば日本の畜産農家、有畜農家に対しても十分な供給ができるというふうに思います。また、耕作放棄地、遊休地といった方がいいでしょうか。ここに緑の稲が植わることによって周囲がグリーン化し、人々に安らぎを提供できる、そのように思います。
 そのような観点から見て、水稲耕作農家の皆さんに自信と活力を持ってもらうために、水田農業の持つ多面的機能、これの再評価、農家の皆さん自身が確信を持つ、そういうふうなことが強く求められている、また強く持たなければならない状況下にあるんではないか、持つことができるというふうに思います。その水田農業の持っている誇るべき多面性について述べていただきたいと思います。
 そういうときにことしの低米価、お米が下がった主要な原因は過剰生産だ、いわゆる豊作貧乏論を昔と同じようなテーマで国の方は出してきています。だから、過剰生産だからペナルティーをもって米の生産をとめるというふうなことがまたせんだっての議会で述べられています。主要な原因はSBSあるいはMA米の輸入、SBSでも10万トンを超す、そしてMA米は毎年77万トン、今約200万トンあると言われています。この外国から入ってくる米が過剰の原因でありながら、それを国民の目を隠して、そして農家に過剰だ、だからペナルティーだというふうなことは許されたものではないと思いますが、ではそのペナルティーとはどういう内容で、どのようなテーマで今来年南国市へ来ようとしてるのか、お答えをいただきたいと思います。
 次に、3点目は、大そねの竹中、南の端からですけれども、里改田の間の約2キロ、この間の県道でありますけれども、騒音、振動問題、眠れない夜を返してほしい、快適に過ごしたい、そういう願いが寄せられています。私はこの県道の両わき約40戸ございます。そこを全部戸別訪問をいたしまして、アンケート形式で調査をいたしました。23戸の方にお会いしました。その中で道路面に面している家というのは20戸、裏面の方が3戸、居間は1階2階どうでと聞いたら、1階が21戸、2階が2戸でありました。居間とは家族が団らんし、そして家族が一番頼りにするお互いを確認する場所であるから居間の位置を確認したわけであります。
 そして、いつごろからやかましくなったのか、その特徴はと尋ねますと、物流基地ができ、インター線が開通して大型トラックが入ってき出してから眠れなくなったという方がいらっしゃいます。そして、騒音、振動の激しい時間帯はと尋ねてみますと、14項目にわたってこの時間この時間この時間、まあ23人のうち14項目に分かれて皆さんのやかましい時間というのは出されました。それを整理してみますと一日じゅうやかましい、もうおれんが5人、朝の7時半から18時までが6人、21時から朝の6時までが7人、そして強固な願い事は夜の10時、22時から朝の4時までは何とか車が通らんようにしてもらいたい。つまり大型車11トンがどんどん入ってきます。竹中の南からとなると香長中学校のあたりからアクセルを踏んで、そしてセイレイ農機の手前でブレーキを踏みます。またはこれの逆になります。そういう形でいくわけであります。だから、もう家が揺れるというふうな意見もいっぱい出されました。
 ただ、自己防衛策をとっていますかとお尋ねいたしますと、とっている家はいませんでした。つまりとれないという認識です。ただ、とっているとあえていえば、戸をあけないこと、夏でも戸をあけることはできません。それが筆頭でした。
 そして、私もびっくりいたしましたけれども、排気ガスで洗濯物が汚れる、臭いという家が1軒ありました。テレビが聞こえんが3戸、地震みたいというのは3戸、家が揺れるというのは8戸、そして行政へ何を求めますかとお尋ねいたしましたら、道路の舗装をきちっとしてもらいたい、でこぼこでもうやかましゅうておれん、もうずんずん来る。そしてまた、夜の9時から4時まで大型車の通行規制をできないのか、あるいは一日じゅうという言葉をもって通行規制あるいはスピード規制を求める声も両方で10名というふうなこと、そしてまた橋を直してもらったけれども、やっぱり同じようにやかましい。橋のところでずんとトラックのタイヤが当たったようにして、もうどんとする。その川と橋との関係、それで地響きを立てるということで橋を直してもらえんだろうかというふうな御意見もございました。
 以上の点が住民の率直な意見、声です。県道でありますし、南国市の大きな税収の物流基地向けであることからしてなかなか言いにくい部分がございましたけれども、市民の安眠が妨げられ、健康が害されてはたまりません。市民の命と健康、財産を守るのが行政の務め、どのような取り組みをお考えなのかお答えをいただきたいと思います。
 以上で第1問終わります。
○議長(西山八郎君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 浜田 純君登壇〕
○市長(浜田 純君) お答えをいたします。
 11月25日の南国市長選挙の選挙結果に関することでございます。私も高知新聞の記事は目は通しております。無効投票が前回よりも多かったという点での評価といいますか記事内容であったと思っております。また、そうしたことに基づいて、浜田議員から次期市長への忠言はあるのかと、あるはずじゃがと、こういうような御質問をいただきましたが、選挙結果から次期市長に対して、私は何も戒めるというかそういうような感じは持っておりません。
 ただ、私も過去2回の経験をしたわけでございますが、無効票よりも投票率がだんだん下がっていく、投票率の低さということに自分は一体支持をされておるのか、あるいは拒否をされておるのではなないかと、そういう不安がよぎることはあります。今回の投票結果を次期市長がどのように受けとめておられるのか、私は承知をいたしておりませんけれども、選挙結果についてはそのように考えております。
 次期市長に間もなく就任されるわけでございます。そういう意味で私は期待をし、声援として贈る言葉は幾つか持っております。今西議員さんにもお答えをいたしましたし、土居議員さんでしたかにもお答えをいたしたわけでございますが、次期市長は選挙期間中に市民の目線に立った行政運営を行うと、こういうことをずっと言い続けておりました。この市民の目線に立って行政を行うということは、必ずいろんな施策を展開していく上において関係者の理解を最も得られやすい首長としての基本的な最も大事な姿勢ではないかと、その姿勢を持っておられるということですから、ぜひ市長就任後、この基本姿勢を貫いていただきたい、そのように声援を送らせてもらいたいと思います。
 それからもう一点、次期市長も私は職員としても長くつき合ってきた間柄でございます。人となりも十分承知をしておるわけでございます。加えて自分自身の3期12年を振り返ってみますと、確かに私は市政の行政運営に当たるに際して、やはりみずから情熱を持って事に当たるとすれば必ず相手は動いてくれるということを確信をしました。
 実は、市長就任前にある健康講座で我々の年代では有名なランナーですが、今は課長席に座っておられる方は記憶にないかもわかりませんが、浜田議員は御存じだろうと思います。マラソンの君原健二でございます。彼が講師に立って、私がマラソンを再開し、一たんマラソンから離れてまして、銅メダルをとったと。それは恩師が非常にマラソン復帰を説いてくれたということで、その情熱に動かされたと、以来、私は情熱で人が動くをモットーに生きてまいりましたと、私はそのことをずっと大変すばらしい言葉であると、みずから情熱を持って事に当たれば必ず解決できると、このようにかたく信じ、今日まで役所の仕事をしてきたわけでございます。そうでなかったこともあるわけですが、大部分そのようなことは私は実感をいたしております。そこで、次期市長も彼の持つ人柄そのもので、情熱を持って今後市政に当たっていただきたい。そうすれば目標は必ず実現できる、その言葉を皆様方の前で次期市長に贈らせていただきたいと思っております。
 多分これで私の3期12年に及ぶ市長としての一般質問への答弁は最後になります。再質問があるかもわかりませんが、なければごあいさつの機会がございませんので、最後となると考えまして、今議会、一般質問等を通じまして多くの議員の皆様方に大変温かい、そして身に余るごあいさつをいただきましたことを厚くお礼を申し上げます。また、南国市議会並びに議員の皆様方、3期12年にわたる市政運営にさまざまな御指導、また御協力、何よりも議会運営にいろいろと御支援をいただきましたことをこの場をかりまして厚くお礼を申し上げ、最後の一般質問への御答弁とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)
○議長(西山八郎君) 農林課長。
      〔農林課長 西川 潔君登壇〕
○農林課長(西川 潔君) 浜田議員さんの質問にお答えをいたします。
 飼料等の作付から耕作放棄地のことまで順次御説明をいたしたいと思います。
 世界の食糧事情やバイオ燃料などが普及されている中で家畜用の飼料が今高騰いたしております。飼料稲はこのようなときに非常に注目をする必要があるというふうに思っております。浜田議員さんがおっしゃられましたが、まだ本市の水田にも見られる水稲以外の作物は栽培しづらい農地もございます。この利用や水稲栽培の農機具の使用が可能であること、また水田機能を維持しながら米の生産調整にもなるため有力な作物だというふうに私は考えております。
 しかし、つくるものはあくまでも米ですので、奨励金などの取り扱いは適正に飼料米として利用されるのか具体的な計画が必要でございます。県知事が認めた品種であること、県の方も現時点では品種を示す準備を進めているような段階でございます。また、慎重で非常に複雑な制度となっております。
 昨日の新聞報道でございましたが、高知新聞にも農業新聞にも載ってございましたが、政府と自民党が農政改革を進めるため合意した内容に飼料用など食用以外の米に転作する農家への奨励金を手厚く確保すると出ておりました。今の制度よりはよいものになるというふうに期待をいたしております。
 本市では20年度、来年になるんですけども、十市の圃場整備地で試験的に作付をするよう計画をいたしております。種子から始め、転作奨励金の交付、畜産農家との契約まで想定し、農業関係機関で構成してます南国市営農改善会の事業として実施をしたいというふうに考えています。本格的な実施への準備ということになります。
 これに対する助成金といいますかそのようなものについては、南国市の現在水田協の各自の決めるものでございますけれども、今の平成19年度の内容では、産地づくり助成金として10アール当たり1万円、それから耕畜連携水田活用対策事業として1万3,000円、計2万3,000円ですが、またつくられた飼料稲、わらも含めて畜産農家がどれぐらいの単価で買っていただけるか、そこら辺が課題だというふうに思っております。
 それから、水田の多面的機能ということでございますが、水田には米を生産するだけでなく、国土や自然環境を守るなどのさまざまな機能があると言われております。大雨のときには雨水を一時ためる、下流域に徐々に流し洪水を防止する機能、土壌侵食の防止、土砂崩壊の防止などの国土保全、水源の涵養、多様な生物の保全、大気の浄化などによる自然環境の保全、景観の形成などもあります。年間で8兆2,000億円もの役割を果たしているというふうに言われております。
 現在、国の施策で南国市の上倉、瓶岩地区、こちらで実施してます中山間地域など直接支払推進事業、市の平野部でもことしから取り組んでおります農地・水・環境保全向上対策事業も食糧の生産だけでなく、水田や水路の果たす多面的な役割を大切にしていく事業でございます。
 また、今農水省は京都議定書後の温室効果ガス削減の枠組みに向け、農地を新たなCO2の吸収源として位置づけるため、本格的な検討を始めるようです。CO2の削減手法が広がる上に農地が地球環境保護に役割を果たしていることを強調いたしております。
 南国市も早くから浜田議員さんもともに取り組みましたが、市の中山間米を学校給食に活用するということで、山の棚田を守っていこう、山の集落を守っていこうということでこのような取り組み、またこれに始まったときから棚田保全や11回目を迎えた子供たちを現地で招いて、上倉地区に、農業の体験をさせていくということをやっておりますが、このようなことや私ども農林課で取り組んでおりますお米の学校、都市住民のお米をつくることを毎年そのようなイベントをやっておりますが、そのようなことなども通じてその大切さをわかってもらうように取り組みを進めてまいりました。
 それから、生産調整の未達成による本県へのペナルティーでございますが、確定したものではございませんが、2007年産で生産調整が達成されず、大幅な作付過剰になった福島県や高知県、我が県など27府県に対し、通常の削減量に5万トンを上乗せするペナルティーを科せられるようです。高知では5万2,110トンということで480キロ、8俵ごとに換算をしますと50ヘク相当になります。
 また、12月6日の参議院、農林水産委員会で若林農相は、生産目標数量の達成者への支援と非達成者へのペナルティー措置を検討する考えを示しました。これは補助事業の採択で達成地区と未達成地区との間に差をつけることなどを念頭に置いていると見られます。国からの生産調整への指導がより強化されると思っております。
 耕作放棄地の面積等でございますけれども、把握している分では全国では38万4,000ヘクほどある、それから高知県では3,810ヘク、南国市では平成17年に農業委員会での調査によりますと27ヘクあり、その後委員会の指導によって5ヘク解消されたというふうに聞いております。
 調査結果について私は異議は申すものではございませんけれども、遊休農地と耕作放棄地の定義もなかなかわかりにくいものがございますし、また市の上倉、瓶岩地区の状態やこのような農業情勢下のもとではやはりますます拡大されるという心配をしております。農業委員会にも協力をいただいて、また解消にも努めてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 建設課長。
      〔建設課長 万徳恒文君登壇〕
○建設課長(万徳恒文君) 県道インター線につきましてお答えいたします。
 この件につきましては浜田議員さんからお話を聞き、県中央東土木事務所へ電話しております。その返事は、道路が傷んでおるとか補修等に関しては中央東土木事務所の管轄になりますが、深夜といえども県道を通行規制することは県警規制課もできないだろうし、時速40キロ規制オーバーならスピード違反は県警交通課の管轄だろうし、なかなか難しいと言っております。大型トラックが流通団地に搬入搬出とわかっているのであれば、そこに減速あるいは減便等、また迂回路等をお願いに行くしかないんじゃないかというお話が県からございました。
 そして次に、片山、北組のバス停のところの橋で車が通るたびに音がするというお話でございます。これも早速県中央東土木事務所の維持管理課に現地を見てもらうように電話しました。その返事がありまして、ことしの5月に東隣の北村さんから音がすると連絡があり、調べるとグレーチングで段差があり、ことしの5月に修繕して、その音はもうしないとの確認したとのことですが、今回議員さんが同じ場所が音がするということですので、再度県の方へ連絡いたします。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 池内哲男君登壇〕
○商工水産課長(池内哲男君) 浜田勉議員さんの竹中から里改田の間の騒音、振動、眠れない夜を快適に過ごすためにの御質問にお答えいたします。
 県道であります主要道路の沿道における騒音につきまして、眠れないとのことでございます。南国流通団地の誘致担当課として近隣の住民の方々に対しまして申しわけなく思います。自動車の振動等の騒音源はエンジン音、排気音、タイヤ音等があり、そのほかに道路の構造や段差等によっても振動の大きさが変わってきます。
 自動車騒音道路交通振動につきまして関係課と協議をいたしました。まず、商工水産課が立地いたしております企業に出向きまして、浜田勉議員さんの質問の要旨、また内容を御説明をし、御理解をしていただき協力依頼をいたしたいというふうに思っております。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。
○議長(西山八郎君) 15番浜田勉君。
○15番(浜田 勉君) 皆さんに私の希望する積極的なお答えをいただきました。
 市長には次期市長への忠言は耳に逆らう、このことではなくて、この次の市長が述べておった決意、そしてその情熱を私は高く評価している。まさにそれが見事なる贈り物であろうと思います。私は、2問目で市長に質問等はしてはならないようなお答えをいただいておりますので、いたしません。
 今、商工の課長からはおわびの冒頭にいただきました。まさに感涙でありますけれども、問題は実行力がある、つまりきき目のある行動が早急にできますように、また環境課等と協力し合ってそういう実態について、私は一応23戸についてお尋ねをして、一人一人からの思い、それを全部メモだけじゃなくて提出をしていただきました。だから、23通がここに持っておりますけれども、そういう一人一人の切なる願い、これが先ほど課長のお答えであったように、各誘致企業に赴いて、その旨を伝え、そして住民が安らかに夜を過ごすことができるような、そういうことを実行力あるものにしていただくということを、もうそれ以上のことを今課長に申し上げても何ら進みはいたしませんので、そのことを改めてお願いをいたします。
 農林課長の方からお答えいただきました耕作放棄地の問題についてでありますけれども、県下で3,810、確かに農業委員会で検討して調査をいたしました数字、そのとおりでありますけれども、私はここで評価をすべき問題があると思います。大体南国市の農地は県下の大体19%、この19%の耕作農地の中でこの数字は0.何%くらいです。だから、南国市はそういう点では耕作放棄地、遊休農地の分類の問題は触れましたけれども、私はやっぱり南国は農業の立地、いわゆる農村都市として県下で一番少ない耕作放棄地を持っている。だから、私は南国の農家、確かに今年の米価等でショックを受けて離農あるいは脱農という、そういう雰囲気になっているけれども、実際としてはやはり努力をしているというふうに評価をするものであります。
 そして、CO2との関係が出されました。国際的にはスウェーデンだとか幾つかの国は、スペインもそうでしたか、CO2、農地をいわゆるCO2の吸収源というふうなことで国連の会議でも既に大々的に取り上げられている。だから、そういう点でやはり日本のそういう農地の活用の問題というのはこれから大きなテーマになってくるだろうと思います。
 そういう点で農林課長にお願いをしておきます。こういう取り組みの内容がどういうものでいいのか、このことは私は全くわかりません。言葉でしかわかっておりませんので、そういうふうなことについて研究をしていただきたい。
 以上の点をお願いをいたしまして、2問目の質問はいたしません。ありがとうございました。
○議長(西山八郎君) 以上で通告による一般質問は終了いたしました。
 これにて一般質問を終結いたします。
 明14日の議事日程は議案の審議であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて散会いたします。
 どうも御苦労でございました。
      午後2時10分 散会