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検索結果 »  令和元年 第407回市議会定例会(開催日:2019/06/14) »

一般質問4日目(有沢芳郎)

質問者:有沢芳郎

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(岡崎純男) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。9番有沢芳郎議員。
      〔9番 有沢芳郎議員発言席〕
○9番(有沢芳郎) おはようございます。一般質問最終日になりましたけど、よろしくお願い申し上げます。
 私の通告は、高齢者外出支援サービス事業について、2、民間保育園の現状について、老齢化している園舎建てかえについて、そして香南中学校校区で日章小学校、大湊小学校の生徒減少に伴うスポーツ環境について質問させていただきます。
 まず、交通事故を少なくするためについて、外出支援サービスの提案があります。
 高知県の交通事故は、平成30年、1,613件で死者は29人、負傷者は1,791人で、月別では1月、2月、7月、11月、12月で21人死んでいます。道路別では国道が9人、市町村道が11人です。南国署管内では254件で死者は3人、負傷者は275人ですが年々減少しています。254件のうち119件が高齢者の事故です。交通手段を利用することが困難な高齢者及び身体障害者に対し、外出支援サービスを実施してはどうかと思います。対象者は福祉・保健・医療施設等の利用や日常生活を送るために必要な物資を購入するための必要な送迎とする。条件として、利用対象者、まず65歳以上の高齢者であって一般の交通機関を利用することが困難な方、2、身体障害者で一般の交通機関を利用するのが困難な者、以上の条件を満たしている人の交通手段としての月額5,000円以上を上限として助成をする。
 外出支援提案の取り組みについてどのようにお考えでしょうか、答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 答弁を求めます。長寿支援課長。
○長寿支援課長(島本佳枝) 高齢者の外出支援事業として、長寿支援課で実施しているものといたしましては通院支援サービス事業があります。医療機関への通院の送迎を行うことで高齢者が地域社会で生活していくことを支援し、高齢者の自立と生活の質の向上を目的として、現在タクシー券による助成を行っております。自立して一般の交通機関を利用することが困難な方で、世帯内で通院の支援ができないなどの要件に該当する場合に、年間3万6,000円のタクシー券による助成を行っております。また、福祉事務所では福祉タクシーの助成制度を行っております。
 御提案のありました内容の高齢者の移動支援につきましては、現在実施しているタクシー券の助成事業との兼ね合いや、拡大して実施する場合の財政面も含めまして関係する企画課、福祉事務所等とも協議してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 南国警察署に南国市内の交通事故の分析を調査してもらうのですが、道路別事故の種類、事故の原因等詳細に調べていただけるように頼んでもらうことは可能だと思いますが、それについてお答えをお願いします。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 本市の交通事故の発生状況につきましては、南国警察署交通課におきまして分析が行われ、毎年交通事故の実態として報告をしていただいておりますが、さらに詳しい事故分析をいただけるように依頼をいたします。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) その事故の原因を交通課長に提案させていただきました。そうすると、その課長は前任が奈半利町管轄やったもので、そのとき奈半利町のサポートカーとか高齢者支援に対していろんな提案をしていただいて、それを奈半利町が福祉課と総務課の両方の課が手をとって、高知県で初めてサポートカーの導入を決めたということをお伺いしております。
 そこで、交通課の課長も南国市から提案をしていただけると詳細に分析をして、どこでどういう原因があったかということをちゃんと調べて、それを行政がその資料をもとにしていろんなサポートの仕方、補助の仕方を検討できる材料にしていただいたらというふうに伺っておりますんで、今後ともそれについてよろしくお願い申し上げます。
 そして、サポートカーの助成金についてのことは考えておられるでしょうか。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 今議会で土居恒夫議員さんにもお答えをいたしましたけれども、高齢者に対するサポートカーの購入補助は効果が大きいと考えておりますので、市民対象に安全運転サポート車の体験型教室を開催するなど、サポートカーの有効性を啓発するとともに、購入補助制度の取り組みを進めてまいります。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 次に、民間保育園の現状について質問させていただきます。
 現在、民間保育園が吾岡保育園、大篠保育園、浜改田保育園、長岡東部保育園、岡豊保育園、十市保育園、稲生保育園、後免野田保育園と8つの民間保育園と7つの公立の保育園があります。8つの民間保育園から、民間保育園の人材確保並びに職員の処遇、職員の働き方についての運営の補助拡充について、老朽化している園舎建てかえについての2件の陳情書が南国市議会に提出されました。提出された書類を調べ園舎を訪問すると、法人園で働く職員の責務の重さや厳しさ、保育の質を担保させるキャリアアップの研修の受講、長時間の保育時間やゼロ歳児保育、子供たちの安全と生命を守り、日々努力を重ねている法人園の現場の状況を正しく評価して、それに見合った補助施設をしなくては、余りにも民間保育園と公立保育園の職員の働き方、研修キャリアなどの違いが大きく、南国市の保育園や質はこれでいいのかと危惧しています。
 そこで、南国市の保育行政のひずみを感じました。児童福祉法第24条1項において、南国市の保育の責務はどうなっておりますか、お答えください。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 児童福祉法第24条第1項に、市町村はこの法律及び子ども・子育て支援法の定めるところにより、保護者の労働または疾病その他の事由により、その監護すべき乳児、幼児その他の児童について保育を必要とする場合において、次項に定めるところによるほか、当該児童を保育所において保育しなければならないとあります。
 その運営主体が公立であっても民間であっても、市が行っていることに変わりはないと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) それでは、保育所の利用児童数と職員数とが余りにも公立保育園と民間保育園に違いがありますが、どのようにお考えですか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 利用児童数が民間保育園のほうが多いのは、保育所の立地や保育時間の関係で、民営民間保育園を希望される保護者の方が多いためだと思っております。
 また、その利用児童数が多いために民間保育園のほうの職員数も多くなっておりますし、1人当たりの職員の持ち児童数も多くなっておると考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 私が聞いているのは、入所児童数が多い現状についての理由を聞いているのではなく、その現状をよしとするか、この現状を俯瞰して法人園が課題としている事項を把握し、行政が公私平等に対応姿勢を聞いておるんであります。どのようにお考えですか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 先ほどの御質問に対しまして、民間園のほうが保育サービスが充実しておると今は認識しておりますので、公立園のほうでも保育サービスを充実し、保護者の方の希望に沿えるよう公立保育園のほうでもサービスを拡充することによりますと、民間保育園の負荷のほうも一定減るのではないかと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 要は休憩や連休、研修受講などを補助する人材を多く雇用できる経費があれば、職員は疲れを蓄積することもなく、元気に子供たちの保育ができます。そのことは子供たちの最善の利益を守ることにつながるのですが、これについて、教育長は6月の初めに吾岡保育園に視察に来られましたよね、そのときに教育次長も教育研究所の方々も大変多くの行政の研究機関のプロが保育園に視察に来られたんですけれども、それについて教育長はどのようにお考えですか。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(竹内信人) 有沢議員さんおっしゃいましたように、6月5日に吾岡保育園のほうに視察に行かさせていただきました。その際、施設や設備についても苦労しながら知恵を絞って取り組んでおられることを拝見させていただきました。また、そのときには、園長先生のほうから施設設備の耐震性の問題でありますとか、それから保育士の不足についてとか、保育の質の向上のためのやはり研修について、それとか保育士の退職とか転職の課題があるとか、特別支援の対象児に対します体制の強化でありますとか、そういったような非常に御苦労されている状況をお聞きをいたしました。
 就学前の教育、保育というのは、人生に必要な知恵は全て幼稚園の砂場から学ぶと言われるぐらい大切なものであるというふうに認識はしております。子育て支援課の課長からも答弁もありましたが、教育委員会といたしましても権限とか管轄の違いはあろうかとは思いますが、同じ子供を育てる教育関係機関ということで、今後も連携を深めていくとともに関係機関とも協力して、子供たちの健全育成に取り組んでまいりたいというふうに思っております。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) ありがとうございます。よろしくお願いします。
 それでは、保育所の運営費、いわゆる公定価格の実態を把握すると、現場の実態とそぐわない金額設定だと思いますが、南国市はどのようにお考えでしょうか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 民間保育園の運営は、公定価格によって金額が定まる委託によって運営されております。この公定価格が現場の実態にそぐわないのであれば、公定価格の引き上げ要望を検討する必要があると考えております。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) それでは、11時間に見合う公定価格が設定されていますので、単独補助を取りやめた。であれば、18時20分から19時の間で延長保育をしている40分間については公定価格に含まれていないため、各園がローテーション等やりくりをして保育をしています。保育士数が少ない園では、保育士復帰の保育士の働き方としては厳しさがあるため、育児短時間勤務をとる職員も複数おります。そこで公立園よりも保育士の負担が大きいので、年間30万円の補助金しか出ておりません。この30万円は、もう各園長さんに聞いたら要らないので、もうやめたいと、延長、18時20分で閉めたい。それだけ悲痛な思いをしている現場なんです。この実態についてどのようにお考えですか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 先ほど有沢議員さんのほうから民営保育所の実態についてのお話がございましたけれども、先ほど申されました延長保育につきましては、市内の保護者の方が大変望んでおる制度でございます。
 年間30万円という補助金ですけれども、これは県の補助金を活用いたしまして、市のほうも負担をいたしまして、それぞれの現場のほうへ出さしていただいているお金でございますけれども、ただ先ほどから民間保育園の保育士さんの労働状態についていろいろと御指摘がございましたので、その一定労働条件を改善できるような施策をこれから検討してまいりたいと思います。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 検討はありがたいんですけれども、いつまでに検討しているかというふうな具体案を出していただかないと、今民間保育園はもう本当にせっぱ詰まってるんです。保育士さんの数も非常に集めるのは難しくて、今申しわけないけど南国市の保育園の時給単価が隣のほかの保育園よりも安い。だから、引き抜き合戦になってる、これが現実なんです。そういう実態もはっきり調査をしていただいて、本当に保育園が運営できるような金銭単価を検討していただくようお願い申し上げます。やってくれますか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) まず、民営保育園といいますか、先ほど有沢議員がおっしゃられましたように、公立保育園におきましても、近隣市町村と比べますと南国市のもともと設定しておりました単価が安かったということもありまして、公立保育園におきましてもそういったことは起こっております。また、処遇改善につきましては、私子育て支援課のほうだけでは判断できませんので、財政課当局とも協議して、そういった補助金の創設充実を考えていきたいと思っております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 財政課長、済いませんけんど、公定価格の中で福利厚生費、これが含まれてない。そこのあたりをよく検討してやっていただけるでしょうか。
○議長(岡崎純男) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 少子化対策として民間保育所、こちらのほうを活用さしていただくということは非常に大事であります。当然、こういったことは国のほうでも公定価格は毎年一定は引き上げられてきたというふうには認識しておりますけれども、現状でいくとまだまだ十分ではないというのであれば、当然国、また先ほど子育て支援課長が申しましたように、県の施策で補助制度、そういったものも活用してきてます。継続的にそういった補助をしていくためには、やはり国、県にそういった引き上げ、これは要望していく必要があると思います。
 ただ、それまでの間、市単独で一定そういった支援を行えるかどうか、あくまでも公立と民間というのが差があるというのはちょっとどうかなというふうには私自身も思います。ただ、その現状自体がはっきりとは確認できておりませんので、そういったことも踏まえて検討はしていくということで、この現状が御指摘のとおりであれば、それは改善する必要があるというふうには考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) どうもありがとうございます。
 それでは、公定価格の基準の請求書が余りにも複雑過ぎて、事務処理に時間がかかり職員に負担をかけております。公立保育園は子育て支援係が申請していますが、民間は職員が申請しています。この書類の簡素化に取り組む考えはありませんか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 先ほどの公定価格請求の書類が煩雑でということでございますけれども、簡素化できるべきところは簡素化していくことが大事だと思いますが、一定その保育現場、保育所保育所の実態を公定価格に反映さすためには、一定複雑精緻な数字を上げるためには複雑化するのは一定やむを得ないとは思いますが、簡素化できるものは簡素化していくべきだと私は思っております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 要は、簡素化できたら一番ありがたいんですけれども、物すごい書類、私見させていただいたんですけど、毎月毎月物すごい書類があるんです。だから、それで職員の皆様が本業の保育業務をできなくて、そういう雑用に多く時間をとられて非常に困惑していると。事務処理費については約5万円ぐらいしか出ておりませんので、法人園の持ち出しなんです。そういった現状も踏まえて、もう少し保育園の中身を捉えていただければありがたいと思いますが、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、全国的に保育士不足となっておりますが、南国市は人材をこの施策を持たれておりますか。また、その施策に民営は含まれておりますか、お答えください。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 先ほどの御質問で人材確保ということでございますけれども、資格取得のために南国市が独自の施策をということは考えておりません。
 ただ、公立保育所におきましても、先ほども御答弁申し上げましたが、近隣市の保育所、臨時保育士の日額単価を参考にするなどして保育士の確保には努力をしておりますし、その南国市の臨時保育士の日額単価を、市単独補助金におきまして民間保育園において雇用する臨時保育士の積算の根拠とさせていただいております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 近隣の市町村の日額を参考にしているようですけれども、県下第2の市でありながら確保についての施策がおくれているように思われます。他県では帰省のための旅費や宿泊の用意等何らかの手だてがありますが、南国市はそこまではよう取り組まないでしょうけれども、南国市は保育士不足の原因をどのように捉えておるか、もう一度お聞かせください。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) まず1点目は、女性の方が社会へ進出されたことなどにより保育の需要が大きくなっておるということと、後はその保育士さんの月給といいますか、そちらのほうの単価が魅力ある単価になってないのではないかなと私は感じております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) それやったら、乳幼児保育、保育の重要性を正面から捉えてもらいたい。そして、子供たちの生命や安全を真剣に考えていただきたい。保育士の仕事の重要性をきちんと評価していただきたい。そういった今言った3つの案件について、それぞれ補助金を出すとかいう考えはございませんか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 前の質問でも答弁させていただきましたけれども、財政状況等見ながら検討させていただきたいと思います。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 市長、もう一遍トップとしてそれについてどのようにお考えでしょうか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) それぞれの課題については、先日各園長さんが来ていただいてお話も伺ったところでございますので、課題については認識しているつもりでございます。
 ただ、それにつきまして、どういった支援ができるかっていうのはやはり検討さしていただかないと、財源も必要になってくる話でございますので、この場でこうということはなかなか申し上げにくいところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 前向きに検討していただけるということでよろしいでしょうか。
 では、民営化保育園を開設して数十年を経て、園舎の老朽化かつ手狭、不自由な環境の中、南海地震の不安を抱えながら100名を超える乳幼児保育教育を実施している保育園の現状でも、園児の最善の保育を受ける権利を保障していると考えておられますか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 園舎の老朽化などにより、園児の最善の保育を受ける権利が保障されていないということであれば、市としてその原因を解消すべきだと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 園児の最善の利益のあり方を、各園を詳しく見ることによってこれまでお願いしてきた事項を理解していただき、それをそのまま放置せず、その原因の解消を進めていただけますか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) はい、精いっぱいさせていただきたいといます。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) ありがとうございます。
 それでは、法人の主体性の尊重の名目のもとに、児童の処遇は環境そのほかを含め法人が改善すべきものと丸投げになっているんではないですか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 児童の保育環境ということでございますけれども、施設に限って言わせていただきますと、過去南国市では社会福祉法人が保育園建設のための借入金に対して、債務負担行為によりその借入金返済の補助を行っております。今後も児童の保育環境の改善などにより社会福祉法人さんが借入金等を行う場合でありますと、今後も同様の支援を続ける方針でございますので、児童の保育環境を法人だけが改善すべきものであるとは思っておりません。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) それでは、園舎建てかえは単に経費負担の問題ではなく、候補地の選定、いわゆる地盤とか浸水とか液状化など用地交渉、市道や進入路計画、雨水、排水の処理問題、そしてそれをやる申請手続、地目変更など、保育園とともに準備する人的な支援を必要としているのであって、それを法人に任せてよいというようなことではないと思いますので、その点の確約をしていただけますか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 民間保育園さんが南国市内で新しい園舎等建築される際には、市役所の中の関係各課との協議が必要になってくるとは思います。そのことにつきましては、市役所内部のことでございますので、子育て支援課が中心となりまして協議をしていきたいと思います。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) ということは、公私の区別なく24条の姿勢を行使してくれると考えてよろしいでしょうか。
 それでは、社会福祉法人は公立保育園よりも運営が安価でできるとの理由で、まず大篠保育園が民営化されました。その後、運営において修繕時事項について契約条文をお互いに尊重して民主的に履行されており、その検証については記録に残されていますか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 民営保育園のうち、南国市の建物で保育を実施していただいている社会福祉法人さんとは、3年ごとに契約書を更新しております。
 ただし、先ほど御指摘ありましたような修繕事項等について記録したものはございません。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 大規模な修繕は、市の建物であるため市が契約上修繕しなければならないのに、運営している法人に修繕費を出させているのはどういうわけでしょうか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 市の建物でありますので、小修繕でなければ市の負担で行うものであると私は考えております。先ほどの契約書の維持管理上の経費負担の別途事項に、修繕の記載が法人の経費負担の項目にあったことから、法人に負担をお願いしたものかもしれません。
 ただ、今後は老朽化による施設整備は市単独での実施とありますので、今後はそのようなことがないようにいたします。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) そうですよね。建物等使用貸借契約書というのがあるんですよ。この福祉法人との契約の中で、第5条に維持管理費の経費負担という契約事項があります。その一つに、契約期間中において当該建物等の床、柱、屋根、天井、壁など本件施設の基本構造及び基本附帯設備に係る大規模修繕を行う必要が生じた場合は、南国市の責任及び費用において当該大規模修繕を行うものとする。社会福祉法人は、前項以外の当該建物等の小規模修繕、消耗品の交換、日常の補助管理をみずからの責任及び費用において行うものとするという契約書があるんです。
 そうしますと、私、ちょっと園長先生といろいろ話をさせていただいたらですが、この契約書があるのに、何と大篠保育園では平成16年民営化になって10年の間に、プールの塗装の塗りかえ約150万円、プールの漏水費35万円、給食室の床の面積張りかえ約200万円、1歳児のトイレの修繕費、2年にわたって400万円、そして総合遊具を新しく設置するのに200万円、いわゆる滑り台とか登り棒とかそういったものに200万円、LEDの設置一室60万円、図書室の設置約200万円、稲生保育園ではプール塗装の塗りかえ約80万円、’98豪雨の災害のときのカビ修繕費、いわゆる幽霊屋敷のようで汚かったので修繕を、壁の修繕約100万円、天井の扇風機が壊れている、タイプが古い、この天井を壊して修繕しなくてはならないので修繕できない、余りにも費用が高いので、これも市役所に相談しているが何の返答もなし。大篠保育園では、平成27年に給食室の下水処理改善に198万円、玄関前の舗装修繕費70万円、LEDの照明214万円、ホールにエアコン設置160万円、去年からの調理室の床の修繕を申請したが、施設視察に来てから1年以上たつが何の返事もありません。長岡保育園では雨漏り修繕費約200万円、ほかの園からも施設の老朽化、幾つもの修繕案件がありますが、この南国市はこの保育園の子育ての安全とは何か、どのように考えてますか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 先ほど各法人さんが負担していただきました設備改修に関する費用、また項目について教えていただきまして、ありがとうございます。
 ただ、あの言われました、私どもとしましては子供さんの安全というのは市が見るべきものだと思っておりますので、市の建物で改修等が必要な場合は市の負担ですべきものだと今でも考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) そうしたら、今まで法人園が建てかえたのは、あれ市の建物で必要な大規模修繕とお考えですか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) はい、必要な大規模修繕もその中には含まれておると考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) ということは、立てかえた費用については行政のほうから後から補填してくれると考えてよろしいでしょうか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) その件につきまして、私のほうから今ここではお答えはすることはできません。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 行政のトップとして、市長はどのようにお考えでしょうか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 今までそのような負担をしていただいてきたという事実はあるということで今お伺いしたところでございます。
 ただ、その補填ということにつきましては、いつの時点でどのようにしたかっていうことと、あとこれからの運営についてどのような状態になっているか、そういったことも踏まえまして、今後の支援ということは考えていきたいということでございまして、過去の修繕についてどうのこうのと今補填をできるかっていうことは、まだそれは考えてないところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) それでは契約違反じゃないんですか。第5条に、市の持ち物は大規模修繕、屋根が漏水する、子供たちのプールの塗装はハゲて危ない、給食室の賄い、200人ぐらいの園児の賄いをやってる給食室の床板は崩れ、下水の排水は壊れ、水道も漏水化したり、いろんな施設の老朽化によってやってるの市の持ち物でしょうということは、契約上、市が直さないかんのに、園が勝手にやったわけじゃないんですよね、これは。必ず、市の持ち物だから市の担当職員と相談をして、市の職員が確認した上で工事をやってるんですよ。それを何にも行政上の不備な手続のために法人園が立てかえてるだけなんです。お金を返すの当たり前じゃないですか、契約違反ですよ。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 今まで市の公立保育園を民営化するに当たって、いろいろ話し合いはされてきたと思います。その経緯の中で、どういう修繕は市で行い、どういう修繕は民営保育で行うということを協議されてきた経過があると思います。その経過の中で今まで行われてきたというところでございますので、それにつきましては今それを補償するというような形では考えていないところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 法人園の理事長及び園長さんともう少し真摯に話し合いをして解決していただきたいと思います。
 それでは、法人園が保育を実施せず、全て公立で保育を行う場合はどれくらいの運営費を必要とするのか試算をしたことありますか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 有沢議員さんの言われるような試算はしたことはありませんが、平成30年度の実績では、公立保育所の保育に要した費用は約5億9,800万円、民間保育園の保育に要した費用は約10億5,100万円となっております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) それでは、公立保育所の費用5億9,800万円には、パート職員までの全ての人件費は含まれておるでしょうか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) はい、全部含まれております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 実績の金額のみではなく内容を明確にすることは可能ですか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) はい、可能ではございますが、今手元に資料はございませんので、後ほど御報告させていただきたいと思います。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 法人園が実施している子育て支援センター事業、体調不良児等の保育、本来の事業以外の経費は除外して、その上で園児1人の費用金額を算出していただけるようにできるでしょうか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) そのような数値は後ほど算出して御報告させていただきます。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 南国市内の法人園の存在の意義とこれからの保育行政のビジョンをどのようにお考えでしょうか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 民間保育園は南国市の保育行政では大変大きな存在意義があると思っております。
 これからの保育行政のビジョンということでございますけれども、また南国市子ども・子育て支援計画にもありますけれども、就学前人口の動向は当然注意する必要がありますが、保育ニーズの高い3号ゼロ歳児や延長保育事業の拡充を図る必要があると考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 南国市は法人園をどのような存在として評価をしておるでしょうか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 法人園は低年齢児保育が充実していることや保育時間の充実、またその多くが市街化区域周辺にあるなど利便性が高いことから、多くの保護者が選択しており、南国市の保育には必要不可欠な存在だと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 南国市内の法人園の存在が必要不可欠との評価をいただくのであれば、その運営やそこで働く職員、そこで育った子供たち、それに信頼を寄せ子供の命を託している保護者の願いを受けとめ、後悔のない保育行政を実行してください。法人が立ち上がらなければならないような環境を温存してはいけません。南海トラフの危険はいつ現実になるかわからないのです。全園の天井の安全性を確認してください。保育所等整備の交付金を活用して、直ちに改修や改善や建てかえに取り組んでください。けがをして津波から逃げられません。これが全民間保育園の切実なる願いなんです。
 これについてどのようにお考えでしょうか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 社会福祉法人さんが運営する保育園につきましては、移転計画のありました吾岡保育園、高台移転を計画しておりました十市、稲生保育園というのが、建てかえはもう待ったなしだと思っております。また、老朽化が進んでおるというか、建築から年数がたっております後免野田保育園につきましても、老朽化対策が必要だと思っております。先ほども申しましたが、この老朽化対策や建てかえ、移転につきましては、借入金に対して市のほうから補助をさせていただくような施策を今までとってきておりますので、このような施策をこれからもとっていきたいと思っております。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 意識のないところに施策は生まれないと考えますので、よろしくお願いします。道路とかそれも大事ですけれども、一番大事なんは幼子、小さい子供の命なんです。そういった命を預かる保育園としては、非常に責任の大きな社会的に重要な園なんです。ぜひ、子育て支援課長、市長と一緒に手をとって、保育園の存在がうまくいけるように、保母さんが働きたい、保育士さんがいわゆる今園へ来るのをためらってる保育士さんが多いらしい人材難、それだけ魅力がないということになってくるんです。私たちが子供のころに、将来の夢は何ですかって言ったら女性の方は保母さんいう返事が多かった。今はなかなかそういう声が聞けないというのが現実らしいです。どうか魅力のある保育園になるよう行政のほうで力を入れていただきたいと思います。それには、公立保育園の統合や建てかえ案が進み、認定こども園に対しても市の補助金が計上され、環境の改善が図られたことは評価しますが、その一方で法人園の課題には目が向けられているとは思いません。新制度が、平成27年に制度が変わり、市の補助金がカットされ、処遇改善の名のもとに保育園の運営が厳しくなっています。市の単独補助金計上のため再調査をしていただけるようにお願いします。やっていただけるでしょうか。最後のお願いです。
○議長(岡崎純男) 答弁を求めます。市長。
○市長(平山耕三) 先ほども申しましたが、各園長さんとお話もさせていただいて、課題というのも認識しておりますし、それぞれのどのような改善策がとれるのかっていうことはもちろん検討させていただきます。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 子育ての原点とは何か。いわゆる元気であること、外で遊ぶこと、笑って、飛んで、走って、投げる、丈夫な体と明るい心、これが基本であります。保育園児は、子供自身が運動するのにほかの子供と自分の運動能力が劣っているとは考えていません。それが小学校に入ると運動能力を評価して運動が嫌いな子供がふえるのです。保育園は子供たちにとって心と体を育てる大切な場所であります。どうか保育園行政によろしくお力添えをお願いします。
 そして、次に南海トラフ地震に備えて、臨時情報の対応策は県下でもより積極的な取り組み姿勢を持たれておりますが、災害が発生すれば発生後の保育の再開は不可能な保育施設がたくさん予想されます。南国市においてはどのような準備をしているか、新たな土地を探してそのときになって建てかえを検討するのですか。お答えください。
○議長(岡崎純男) 答弁を求めます。子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 南海トラフ地震後に建てかえということではなく、南海トラフ地震に対して大丈夫な保育所を建設していくという考え方ではおりますけれども、公立保育所におきましては本年度長岡西部保育所の設計を予定しております。建てかえ以降はもうちょっと先にはなると思います。
 また、先ほど申しましたが、法人園さん、法人が運営されている保育園につきましては建築年数もたっておりますので、保育を運営される社会福祉法人さんの考え方もあろうかと思いますが、運営法人さんの希望される時期に建てかえなどができるよう、公立保育所の増改築とあわせて財政課と調整してまいりたいと思います。以上です。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) もし地震が来て天井がこけた、そのとき園児がひょっとけがをしたり亡くなったりしたときの責任を法人になすりつけたって、法人にはそんなお金はないんです。そういった市の校舎の老齢化によって、対策の遅さによって万が一地震が来たときに、南国市はどのような判断をしますか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 今まではその民間の保育、そちらにつきましてはそれぞれで保険を掛けられていたと思います。それはそういうような対応をとらさしていただかないといけないと思います。
 建てかえにつきましては、今までもその民営保育につきまして、公立保育から民営化した保育だけでなく、今までの吾岡保育さんとかも含めてそういった建てかえには精いっぱいの協力はしてきたつもりであります。その土地の用地選定は一緒に、それは話し合いもやってきたと思いますし、そこの購入については御協力もうちの職員が御協力さしていただいてきたという経緯があります。そういった形でできる支援というのは協力さしていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) よろしくお願い申し上げます。何とぞ子供の命がかかっております。南国市の未来をしょって立つ子供たちなのでよろしくお願い申し上げます。
 それでは次に、第3質問の香南校区では、生徒が減少してクラブ活動もできない状態であります。香南中学校では7年間で36人減少で72人になります。香長中学校では77人増の648人になります。鳶ヶ池中学校が38人増で185人、北陵中学校が6人増で229人です。香南校区の日章小学校が32人減で98人、大湊小学校が18人減で35人です。
 教育委員会はこの現実をどのように捉えているでしょうか。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 有沢議員の御指摘、御心配のとおり、令和6年度までの推定児童生徒数では、先ほどお話がありましたとおり、市内4中学校中、香南中学校だけが生徒数減少が見込まれております。この児童生徒推移における学校の適正規模につきましては、本年度第1回の教育総合会議でも話題になったところでございます。
 これまでも特認校制度や大篠小学校隣接校選択制度など、児童生徒の確保につながる取り組みは展開してまいりましたが、新たな施策の導入を初め香南中学校に行きたいと思っていただけるような特色ある学校づくりなど、喫緊の対応が必要であるというふうに強く認識をしているところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) マンモス校である香長校区と香南校区との線引きは抜本的に見直す考えはありませんか。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 現在南国市の学校の適正規模の検討を行います検討委員会を発足するために、学校教育課内に作業チームを立ち上げました。検討委員会が立ち上がりましたら、有沢議員から御提案いただきましたように校区の見直しを初め、さまざまな角度、視点から御意見をいただけるものと考えております。
 今後は市民の皆様に開かれた議論がいただけるような情報発信ができるように、検討委員会等の準備も含め取り組んでまいりたいと思います。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 私が教育民生におるときに、数年前にたしか教育長が教育次長のときに、この大篠小学校のマンモス化に対しての学校の校区の見直しについて検討委員会をやったときに、自由登校ということでまずその意見が大半になりまして、ただし、それは2年間ぐらいの間に様子を見て、なおかつそれが結果がうまいこといかなかったら強制的に見直しをする、線引きに取りかからなくてはならないんではないかと私提案させていただいたときに、やってから検討しましょうということやったんで、その自由登校に対して結果はどうなったんですか。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(竹内信人) 大篠小学校の選択制につきましては、この制度を始める前に予想しておりました大体6%から7%の数ではないかということで、初年度若干多かったんですが、2年目、3年目とそれぐらいの推移を行っております。ただ、毎年検証といいますか、実際に制度を利用された保護者の方へのアンケート調査等を行っておりまして、現状としては各学年1クラスずつ減っていっていると、6年間で6教室が減るということでしたら当初の目的は果たせるんではないかなというのが現状でございます。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) たしか私の母校である日章小学校では、十数人が視察に来られたけれども最終的にはほとんど断られたと、なぜかいうと交通手段、いわゆる通学する手段が親御さんが送り迎えは遠くてできない。そういう条件で、日章小学校の校長先生としては自分くの小学校のカラーをPRさせていただいて、それに対して保護者の方からは大変いい評価をいただいたんで、来てくれるかなと期待をしておったんですけれども、最終的には交通手段の送り迎えは毎日できませんという答えで非常に残念やったと。そういう意見は当然教育長も聞いておると思うんですけれども、学校としては管轄外なんで線引きに対して口出しはできません。
 うちの母校である香南中学校の校長先生にもお伺いしたけれども、一応180人が目安ですと、180人ないと中学校では部活活動はほとんどできません、そういう返事でした。できれば180人おれば、私が卒業したころには、昭和43年やったんですけれども、そのころには1学年で128人おったんです。それだけ香南中学校は香長中学校に負けないぐらいのグラウンドの広さもありますし、そういう意味では非常にいつでも受け入れ態勢はできておるんです。もう少し具体的に、早いうちに線引きの見直し、もしくは父兄の方々に2年後にはこういうふうな見直しをしたい、こういうような方向をとりたいというように、そういうような啓蒙活動も含めてやっていただけるようにお願いしたいんですが、どうでしょう。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 先ほども少し申し述べさせていただきましたが、現在のそうした課題につきましては当然強く認識しておりますので、検討委員会の立ち上げも含めまして、タイムスケジュールを市民の皆様、保護者の皆様にも公表するなど、教育委員会としましてもしっかりこう取り組みを積極的に情報発信できるように取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) 本当に香南中学校は生徒数が余りにも少ないためにクラブ活動がほとんどできない。クラブがある学校を選ぶわけです。うちの近所で言わしていただいたら、立田地区におって歩いて5分なのに隣のバレーボールが強い野市へ行ったり、剣道部がないから言うて剣道部がある香長中学校へ行ったり、すぐ歩いて5分か10分ばあのところにおる父兄が隣の学校へ行くんです。そして、当然小学校では勉強の好きな子は私立学校を選んだり、クラブで優先するクラブのある学校を選ぶ。すなわち生徒数がだんだん、それでも少ないのになおかつ勉強の好きな子でおらなくなり、クラブの好きな子でおらなくなって、もううちの香南中学校は4校の中で最低の生徒数なんです。だから、香長中学校の6分の1ぐらい、こんないびつな行政ってないんじゃないです。ぜひとも、今後ともクラブ活動ができるように何とか手だてを打っていただきたいと思います。
 香南中学校の卓球部は2人しかいなかったために、地域総合型スポーツクラブ南国で4校交えて合同の練習を週に1回やっております。そういうふうにできるクラブは地域総合型クラブ南国、まほろばクラブにお願いをして、何とか他校の生徒と練習ができるように頑張ってるんですけども、そういうのも交えて学校側はどのように取り組んでいただけるかちょっと具体的にお願いしたい。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 議員の指摘がありました校区の中学校に希望の部活がない、あるいは人数不足で大会に出られないという理由で、校区外の中学校に進学できないかという問い合わせや御相談というのは、毎年教育委員会に寄せられております。こうした申請には、教育委員会規則でうたっております校区外申請の内容に照らし合わせて、最終的に教育委員会が決定をして、認めるか認めないかということで保護者、当該生徒にお伝えをして決定をしております。こうした状況というのは南国市に限らず、県内の市町村においても同様な状況であるというふうに私は意識をしております。
 そこで、部活動のあり方について、地元校区の中学校に在籍しながら当該中学校に希望する部活動がない場合、他の希望する部活動を行うことができないかという視点で昨年度から課内で協議を既にもう行っております。団体競技において選手不足のため単独校での大会出場ができない場合は、市内外の学校との連合チームを結成するという案、あるいはオール南国として南国市内で1チームを結成する案など、さまざまな視点から検討を現在行っているところでございます。昨年度、北陵中学校の女子バレー部は、部員不足で大会出場ができないという同じチーム事情を持ちます土佐町中学校女子バレー部と1年間連合チームを結成しまして、大会出場を果たしたという実績も既にございます。また、先ほど御提案がありました総合型地域スポーツクラブまほろばクラブ南国との連携による方策も検討する必要があると考えております。
 いずれにしましても、部活動に対する児童生徒と保護者の思いや願いには、しっかりと教育委員会としても寄り添っていかなければならないと考えておりますが、一方では学校の教育活動は部活動だけでなく、学習面の視点が大切であるとも考えております。香南中学校の英語教育は、日章小学校、大湊小学校から積み上げられました県内でも有数の実践力と実績のある学校であると私は自負をしております。そうした香南中学校のすばらしい伝統、実践も含めて、香南中学校に進学していただけるような取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 有沢議員。
○9番(有沢芳郎) ありがとうございます。
 文化側の方面でもスポーツクラブ南国ではお茶をやったり将棋を教えたりしてる。将棋は水曜日に私もお手伝いして子供たちに将棋を教えておりますけれども、日曜日は元南国市の職員であられました澤本さんが、一応支部長になられまして将棋教室をやっております。それで、結構小学生が十数名ぐらい来て、大変強くなって小学生に負けたりすることもあるぐらい物すごく成長が早い。だから、文化の面で言っても将棋と碁もやってるんですけれども、一応そういう遊ぶスポーツ、いわゆる今将棋って考えるスポーツなんで結構父兄の皆様に評価をいただいておって、うちの子供の集中力が高まったとか、漢字が金、銀、歩から王とか漢字がありますんで、漢字を覚えるんに抵抗がなくなってきたとかですね、いろんな意味で将棋に対しての御父兄の皆様の理解がふえて、そして我々その南国支部としては森けい二プロ九段を毎年お招きをして将棋道場っていうて合宿をやっております。そのとき、南国市の島井咲緒里さん2段とその旦那さんである横山6段の旦那さんが来て、そうして女流名人の甲斐さん2人が来て5人ぐらいが毎年高知県へ来て、我々、子供そして大人も交えて将棋を1泊2日で研修道場、大会も含めてやってるんですけれども、そういうふうに将棋は澤本さんが中心になってやっておるんです。だから、そういう意味で子供たちにもそういう将棋と碁なんですけれどもやっていただければ、学校のほうへもお手伝いに行ける体制ができましたんで、この場をおかりして、また学校長にもお話ししていただけば教育方面に対してちょっとお手伝いができるかと思いますんで、よろしくお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。