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検索結果 »  令和元年 第407回市議会定例会(開催日:2019/06/14) »

一般質問1日目(神崎隆代)

質問者:神崎隆代

答弁者:関係課長


○議長(岡崎純男) 1番神崎隆代議員。
      〔1番 神崎隆代議員発言席〕
○1番(神崎隆代) 通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。
 最初の質問は、選挙についてです。
 私が以前の質問で訴えておりました期日前投票宣誓書が印刷された投票所入場券が、4月の県議会議員選挙から実現し、有権者のもとに届きました。有権者の方からは、事前に自宅で宣誓書の記入をして行くことができ、期日前投票所での流れもスムーズであったと喜んでいただいております。御報告とお礼を述べさせていただきます。ありがとうございました。
 ことしは、春の統一地方選挙、夏の参院選、秋には南国市議会議員選挙、最後に冬の知事選と選挙の多い年となります。選挙管理委員会事務局の皆様には御苦労をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 今回の県議会議員選挙の後、私のもとに届いた御意見から質問をさせていただきます。
 各投票所におきまして、障がい者や高齢者の方々に対して、親切で丁寧な応対ができるよう十分な配慮がなされておりますでしょうか。車椅子や車椅子用記載台、段差へのスロープ設置や老眼鏡、虫眼鏡、文鎮などの備品、点字や拡大文字による候補者名簿などの設備面や職員体制についてはどうでしょうか。
○議長(岡崎純男) 選挙管理委員会事務局長。
○選挙管理委員会事務局長(高橋元和) 神崎議員御質問の、障害のある方、高齢の方など配慮が必要な方への対応は、選挙に限ったことではなく、我々社会人としてまた公務員として当然あるべきことと考えております。
 投票事務におきましては、事前の選挙事務説明会でも、明るく親切な態度で対応し、気軽に投票できるような雰囲気づくりをするよう、また選挙人の人権、投票所内の全面禁煙や施設敷地内の禁煙にも配慮をするよう留意事項を確認しております。
 また、投票所の段差へのスロープの設置、老眼鏡、ルーペ、文鎮、点字や弱視の方向けの白黒反転の候補者名簿などを全投票所で準備しておりますが、車椅子の方用の低い記載台は、設置スペースの制約から45投票所中16カ所にしか設置できておりません。
 また、車椅子の準備は、現在、市役所の期日前投票所と大篠小学校体育館のみでございますが、今回、市内企業より車椅子等の寄附の申し出をいただいておりますので、十市小学校体育館にも御準備させていただくと当時に手押し車も準備させていただく予定でございます。以上です。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 車椅子用記載台は、45投票所のうち設置されているのは16投票所ということです。
 それでは、残りの29の投票所では、車椅子の方が投票に来られた場合はどのような対応となるのですか。
○議長(岡崎純男) 選挙管理委員会事務局長。
○選挙管理委員会事務局長(高橋元和) 残った投票所におきましては介助する方がおらず、介助が必要な場合は投票所の庶務係などの対応可能な職員が対応しております。
 期日前投票所では車椅子などの記載台がありますから対応可能でございますが、各投票所におきましては、先ほども申しましたように、車椅子用記載台がないところもございます。市のほうも、十分な周知ができておりませんけども、事前に投票所を利用される旨の御連絡をいただきましたら、可能な限り準備をさせていただきたいと思います。
 4月の県議選では、車椅子用記載台がなく、代理投票の制度を用いて、選挙人の指示に従い補助者が投票用紙に記入して対処した事例がございます。その際には、大変な御不便また不愉快な思いをさせたことを痛感しております。車椅子の方の来場があったと報告を受けている投票所につきましては、スペースの制約があって常時車椅子用の記載台を設置できないところでございますけども、車椅子の方が来られた際には使用できるように準備をしておくよう事務従事者と打ち合わせをしております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 車椅子用の記載台がない投票所では、代理投票されているということです。
 代理投票を行う選挙人の意思表示の際や補助者による選挙人の意思確認の際に、投票内容を投票所にいるほかの選挙人等に知られることのないよう投票の秘密に一層配慮すべきであると思いますが、この点はどうでしょうか。
○議長(岡崎純男) 選挙管理委員会事務局長。
○選挙管理委員会事務局長(高橋元和) 代理投票におきましても投票の秘密は守らなければならないというのは大前提でございますので、投票事務説明会におきましても、必ず注意事項の説明を行っております。大声で確認作業を行わないよう周知をしておりますし、職員にまた守秘義務が生じるのは当然のことでございますが、これも説明会の席上で周知をしております。以上です。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 代理投票制度というのは、心身の故障その他の事由によりみずから当該選挙の公職の候補者の氏名を記載することができない選挙人が、投票管理者に申請し代理投票させることができる制度とされています。自書することができるにもかかわらず、記載台がないということで代理投票ということになるこの対応は、いかがなものかと感じるところです。車椅子用の記載台を設置していない理由をお聞きしましたら、狭い投票所には設置できていないということでした。
 そこで御提案させていただきたいのですが、高齢者にとっては立って記入するより座って記入したほうが楽でよいという方もおいでます。車椅子用と限らず、誰もが座って記入できる記載台として常時設置しておくということはできないでしょうか。立って記入する記載台は車椅子の方は使えませんが、座って記入する記載台は誰でも使えます。投票所が狭いという理由であれば、記載台の一つを座ってできるものに変えるというお考えはありませんでしょうか。
○議長(岡崎純男) 選挙管理委員会事務局長。
○選挙管理委員会事務局長(高橋元和) ただいま議員から御提案のありました、座ってできる投票台でございますが、投票所の状態を確認しながら検討していきたいと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 記載台といいましたら、普通の机の上に置くだけのものもありますし、いろいろ工夫をして考えていただきたいと思います。
 今回、車椅子用の設備が整っていない投票所で代理投票となった際に、投票の秘密の保持という観点から御指摘がありました。障がい者や高齢者、また投票に来られた全ての方が気持ちよく投票ができるように、必要な設備や対応についての御配慮をよろしくお願いいたします。
 皆さん御存じのとおり、参院選では、選挙区と比例区の2票制となります。衆院選では、最高裁の審査も含めて3回の投票となります。以前の質問で、書き間違いなどによる無効票をなくすためにも、投票用紙のその都度交付をお願いしておりました。次の参院選では、全ての投票所において実施されるのでしょうか。
○議長(岡崎純男) 選挙管理委員会事務局長。
○選挙管理委員会事務局長(高橋元和) 次回の選挙におきましての投票用紙の2度交付でございますけども、現在、市役所地下の期日前投票所のほうを改修中でございますので、そちらのほうでは2度交付はできるように考えております。ただ、市内の投票所におきましては、スペース、人員の関係で8投票所で行っております。以上です。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 今後、さらに検討されまして、狭いところでも何とか工夫をしていただき、書き間違いによる無効票とならないように対策をお願いしたいです。
 郵便等による不在者投票についてお聞きいたします。
 南国市で、郵送による不在者投票を利用されている方はどれくらいおいでますでしょうか、またその内容について御説明願います。
○議長(岡崎純男) 選挙管理委員会事務局長。
○選挙管理委員会事務局長(高橋元和) 現在、市内では5名の方が登録をされておりまして、この郵便等による不在者投票制度を利用されております。この制度は、身体障害者手帳か戦傷病者手帳、また要介護状態が5の方が利用できる制度でございます。身体障害者手帳や戦傷病者手帳それぞれにおきまして、該当する障害名また障害の程度が決められております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 1級の障がい者手帳を交付されていても、片側機能全廃では対象とならないということでした。移動ができないという点においては同じ状態ですが、郵送による投票ができるのは障がいの種類が両下肢でなくてはならず、片側の機能全廃ということでは当てはまらないということでした。
 このような制度というものは、一人一人の状態を細かく考慮されたものとは言えません。投票に行く意欲はあっても、体が不自由で1人で移動できない方はどうすればよいでしょうか。郵送等による不在者投票の対象とならないけれども障がいのため移動が困難な方に対して、南国市独自でできることを考えていただきたいと思います。例えば、身体障がい1級で、車椅子でなければ移動できない方が、投票に行くために介護タクシーを使う場合、補助をすることは可能ですか。
○議長(岡崎純男) 選挙管理委員会事務局長。
○選挙管理委員会事務局長(高橋元和) 郵便等による不在者投票に関しましては、該当する障害名でない場合もできる場合がございます。その場合といいますのは、障害の状態が、そういった先ほど申しました状態に該当する旨の都道府県知事の証明がもらえる方につきましては、制度利用の可能性がございますので、手帳を交付いたしました県の担当課に証明書発行の手続をとっていただきまして、その証明書を添付の上、郵便等による不在者投票制度の申請を市の選挙管理委員会に行っていただくことになると思います。また、市の選挙管理委員会のほうまでお問い合わせいただきましたら、詳しい御案内をさしていただきたいと思います。
 また、制度改正につきましては、国への要望を上げていきたいと考えております。
 続きまして、介護タクシーの利用についてでございますが、議員の御提案にありましたように、介護タクシーの送迎費用につきましては、現在、県内では、こういった介護タクシーの利用について補助を行っている自治体はございません。現在、先進事例を確認している最中でございますので、これからまた補助の要件面などの検討や要綱等の整備も必要かと思いますので、実施に向けて検討させていただきたいと思います。以上です。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) ありがとうございます。実施に向けて検討していただけるということです。ぜひとも、使い勝手のよいものとしていただきますようによろしくお願いいたします。
 今回、共通投票所の設置についてもお聞きしようと思っておりましたが、二重投票防止策が今の段階では非常に困難であるという返答でしたので質問はいたしませんが、環境が整うめどができましたら御検討いただきたいと思います。
 以前、巡回ワゴン車による移動期日前投票所の提案をさせていただいたことがあります。香美市が4月の県議選から取り入れるとされておりましたが、無投票だったため7月の参院選からとなったということで、いの町が県で最初に実施となったようです。
 香美市では主に投票所の統廃合のあったところから実施していくようですが、南国市では発想を変えまして取り入れてみるのはどうでしょうか。この巡回ワゴン車の移動期日前投票所を、可能であれば病院やスーパーマーケットの駐車場の一画をお借りして、定期受診やリハビリに来られた方や買い物に来られた方が、ついでに気軽に投票できるような利用を検討されてはと思います。
 約3年前となりますが、この移動期日前投票所に関する質問をさせていただいたときに、そのときの選挙管理委員会事務局長は、「できる限り選挙人の皆様が投票しやすい環境を整えるよう今後とも協議を進めていきたい」と言われておりました。これまで、さまざま話し合われたことと思いますので、さらに前向きに対処していただくことを要望をいたします。
 次に、ワクチン再接種についてですが、どういうことかといいますと、小児がんなどで骨髄移植手術や免疫抑制剤等による治療を行った場合、予防接種で一旦できた抗体が失われてしまうことがあります。現行の予防接種法では、再接種は任意予防接種の扱いとなり全額自己負担となっており、仮に全ての抗体を失い再接種するとなれば約20万円ほどかかってしまいます。入院中などの経済的負担に追い打ちをかけるような再接種の自己負担となります。病気と戦っているお子様とその家族が安心して治療に専念できるように、また治療後も保育所や幼稚園、小学校などでの集団生活において感染症から身を守るために、失われた抗体の再接種に対する費用助成制度の創設をしていただきたいということです。
 県では、今年度から実施できるように相談があれば対応できる体制を整えており、3月末には各自治体に周知しているということでした。窓口は各自治体となるため、まずは各自治体が取り組むかどうかということでした。今後、いつ相談があっても、南国市では子供のがん治療後抗体を失った場合のワクチン再接種費用の助成体制の準備ができているので、安心して治療してくださいと言うことができるようにしていただきたいと思います。御答弁よろしくお願いいたします。
○議長(岡崎純男) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(土橋 愛) 神崎議員さんがおっしゃられたように、ワクチン再接種につきましては、任意接種の扱いとなり費用が全額自己負担となりますので、保護者の経済的負担はかなり大きいものと考えます。また、社会からウイルスを除くためにも、ワクチン再接種への助成は必要なことだと考えます。
 現在、保健福祉センターでは、他県の事例も参考にしながら、申請があればすぐに再接種費用が助成できるように要綱整備等の準備を進めております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) ありがとうございます。
 それでは、どのような方法で実施をされますでしょうか。
 現在、助成をされている自治体の中には、ワクチンの再接種を受けた後、領収証を持参すると償還払いをされる仕組みをとっているところもありますが、できれば事前に医療機関と委託契約を結んでいただいて、窓口負担が不要となるような方法をとっていただくことをお願いしたいです。
○議長(岡崎純男) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(土橋 愛) 申請から助成に至るまでの流れですが、今のところ、他県の事例も参考にしております。確かに、神崎議員さんが言われましたように、直接、医療機関にお支払いすることがなく助成できればいいのですが、1つの接種、例えば、最大で10とか再接種がございます。その場合、4年から5年をかけての再接種となり、1つの医療機関がその契約を受けてくださるのか、また長期に契約を受けてくださるのかという問題もございますので、いましばらく検討させていただきたいと思います。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 所長には汗をかいていただきまして、ぜひとも窓口負担がないような方法をとっていただきたいと思います。
 最後に、動物愛護についてお伺いいたします。
 初めに、先日成立いたしました改正動物愛護管理法のポイントを課長より御説明願います。
○議長(岡崎純男) 環境課長。
○環境課長(谷合成章) 御質問の改正動物愛護法につきましては、先週6月12日でございますが、参議院本会議で可決成立いたしました。
 その主な内容といたしましては、犬や猫の販売業者に対しまして、マイクロチップ装着の義務化と、生後56日、8週でございますが、たっていない犬や猫の販売禁止、動物虐待罪の厳罰化でございます。
 特に、厳罰化につきましては、動物を殺傷した場合、現行が2年以下の懲役または200万円以下の罰金から、5年以下の懲役または500万円以下の罰金に引き上げる内容で、原則、公布から3年以内に施行されることになります。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 高知県では、動物愛護意識の向上や、遺棄、虐待をしない、させない社会づくりの実現のため、殺処分ゼロを目指しております。譲渡ボランティア制度の運用や休日の譲渡見学会の開催、さらにミルクボランティア制度や不妊手術の助成事業に取り組んでおり、結果として猫の殺処分数は平成20年度の6,023から平成30年度には639と大幅に減少しております。
 それでもまだ、処分される命は少なくありません。その多くは、ミルク猫といって生まれてすぐの離乳していない子猫です。このような不幸な猫をふやさないために、県内でも猫の不妊、去勢手術を助成する市町村がふえております。動物愛護の観点からも、南国市としましても、早い段階での助成金創設をお願いしたいと思います。御答弁お願いいたします。
○議長(岡崎純男) 環境課長。
○環境課長(谷合成章) 猫の不妊手術費につきましては、議員さんがおっしゃられましたとおり、本年度県内行政の助成金が大幅にふえていることが報道されております。本市におきましても、動物愛護の観点から不妊手術費の負担軽減は大変有効であると考えておりまして、現在、創設を目指して検討を重ねているところでございまして、準備が整いましたら予算化したいと思います。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 今回、改正された動物愛護管理法では、罪のない動物を無残に痛めつける行為を許す社会にしてはならないとの動物愛護団体の強い思いが反映されたものとなりました。
 ここ数年、私の周りで野良犬は見かけておりませんが、猫はよく見かけます。先ほど課長より、猫の不妊手術の助成について予算化していくとの力強い御答弁をいただきました。整い次第ということでしたが、来年度までに体制を整えていただけると受けとめましたので、お願いいたします。
 この助成金は継続していくことが大事です。さらに、南国市としましても、命を大切にするという意識の向上と遺棄や虐待をしない、させない南国市を目指した取り組みを今後ともよろしくお願いいたします。
 以上で質問を終わります。ありがとうございました。