トップページ > 南国市議会 > 議会議事録
読み上げる

議会議事録

  • 開催別
  • 一般質問
  • 議員提案
  • 市長提案
  • その他
  • 検索

検索結果 »  令和元年 第407回市議会定例会(開催日:2019/06/14) »

一般質問1日目(高木正平)

質問者:高木正平

答弁者:市長、関係課長


○議長(岡崎純男) 8番高木正平議員。
      〔8番 高木正平議員発言席〕
○8番(高木正平) 津波対策につきましての質問を今回もさせていただきます。
 さきの3月定例会で臨時情報につきまして質問をいたしましたが、この防災情報の重大性から、混乱を招くことのないよう、引き続きお伺いいたします。
 先月、大湊小学校で地域ぐるみの避難訓練や防災学習が行われましたが、その折、危機管理課長から、臨時情報が発表されたときの避難についての説明がございました。臨時情報が発表されると、大湊小学校の児童は、日章福祉交流センターに避難をしますと説明をされましたが、選定の理由といいますか、そのわけをまずお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 南海トラフ地震に関する臨時情報は、南海トラフ地震の発生が相対的に高まったと判断された場合に発表されます。したがいまして、臨時情報が発表された場合には、避難に関し十分に時間のある、まだ津波の発生していない段階で、まず津波に対し、より安全な浸水区域外への避難をしていただくものでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 半割れの発生は、危機管理課長がおっしゃりますように、まさに次の大きな揺れが起きる可能性が相対的に高まったとして、とりわけまた私どもの沿岸部では津波への警戒が極めて必要でございますので、あらかじめ避難をする、これは重要なことでございます。
 日章福祉交流センターというのは、大湊小学校の児童にはなじみがなく、周囲の見なれぬ環境の中で、その中に閉じ込められるような、家族からは離れ、しかも知らない人が大勢行き交う、出入りする様子は、児童にとっては大変不安、安心していられるような状態ではないと思いますが、そのあたりをどうごらんになっておりますか。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 避難される子供たちにとって、ふだん余り行くことのない場所での避難は非常に不安なものであることは想像にかたくありません。特に、保護者の方が来られるまでは、心理的にもストレスの大きくなる状態が続くと思われます。保護者の方も、安全を最優先していただきながら、いかに早く迎えに来ていただくことも重要なことであると考えております。保護者による聞き取りの後、少しでも不安やストレスが少なく過ごせるよう、臨時情報が発表された場合にどこに避難するのかを、例えば、津波の心配のない親類や知人の家に避難させてもらうなど、各家庭で十分な話し合いをしていただけるよう啓発をしてまいります。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) どこに避難をするというふうなことで、今答弁の中にその言葉がありましたけれども、大湊小学校の児童は日章福祉交流センターに避難をするということを、地域の皆様にも学校の先生方にも、これは十分に周知された中での私の今の質問でございますが、相当心理状態も不安になるということは、その危惧が高いということは十分に御承知されているように答弁の中で伺えました。
 児童の心理状態というもの、まさに動揺し、ストレスがあって不安があって、精神状態は極めて不安定になると思いますが、このような状態、どのような思慮のもとに、どのように配慮されるおつもりなのか、危機管理課長、あわせて学校教育課長にもお尋ねいたしたいと思います。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 先ほども御答弁いたしましたけれども、やはりふだん行くことのない場所への避難といったものは大変不安があると思いますので、避難された後、子供たちの心のストレスのケアをしていくということが大事な重要なことだというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) まさに高木議員様の御質問のとおり、私も同感でございます。家族と離れ、不安の中、しかもなれない環境下での避難生活は、本当にもう不安、心配、そしてストレスの連続ではないかと考えております。そうした不安や心配を少しでも和らげることができるような教職員の対応はもちろんのことですが、しんどいときこそ支え合い、助け合う、そうした仲間づくりを通して、子供たちの心の安定を図るような取り組みも必要ではないかと考えております。また、避難生活が長期化するような事態となれば、スクールカウンセラー等、専門機関から協力をいただいてという対応も想定しているところでございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 和らげることが可能になるということを、実際どういうことでそれが確保できるかなということを思いますと、児童のみならず、障害のある方、あるいは高齢者の方など、要配慮者の方たちが避難をして、幾らかでも癒やされながら過ごすことができる環境というのは、お互い見知った、顔なじみの方々が周囲にいて、気兼ねなく過ごすことができる環境だと思いますし、これは極めて重要なことだと思いますけれども、このことへの見解と大湊小学校校区での警戒避難の場所の設置の可能性について、その御意向をお伺いしたいと思います。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 現在、大湊小学校区に限らず、津波想定区域内に、地震、津波に対する避難所の指定はしてございません。この津波浸水区域内には、現在緊急的に避難する緊急避難場所は、津波避難タワーや前浜防災コミュニティーセンターなどの緊急避難場所は整備をしておりますが、地震、津波に対する避難所の整備、指定は考えていないところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 市長にお伺いいたします。
 たしか、浜田市長のときだったと思いますけれども、小中学校の耐震化が完了したこと、そして校舎も体育館も学校の施設は全て耐震化が完了されたと承知をしておりますが、そのようなことでしょうか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 学校施設は耐震化が終了したと思っております。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 学校施設の非構造部材等の耐震化、また備品などの安全装備などに関しても、もう完了しておりますか。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 全て完了しております。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 保育所も庁舎も耐震化は完了しておりますか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 保育所、民営保育所、公立保育所ともに耐震性は確保されております。以上です。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長(西山明彦) 庁舎についても、耐震化は御承知のとおり済んでおります。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) いわゆる公共施設という施設は全て耐震化も完了されて、南海トラフ大地震が発生した場合でも、随分と安心という施設が市内あちこちに完備されていることで、大変心強い限りです。
 市政報告にございましたが、臨時情報が発表された場合には、小中学校を臨時休校することを既に決定しておりとありましたが、この決定の経緯につきまして、危機管理課長、学校教育課長にそれぞれお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 臨時休校の決定につきましての経緯について御説明をさせていただきます。
 まず、昨年11月に臨時情報における県の統一方式が決定をされました。それに基づきまして、本市におきまして、11月に市内小中学校長と市教委に対しましてアンケート調査を実施いたしております。このアンケート調査をもちましての集積、分析からです。学校の対応、休校とする対応方針を決定をしております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 先ほどの危機管理課長の答弁を補足する形になりますが、先ほど申し上げましたように、意向調査、これが校長全てに実施を危機管理のほうがいたしまして、それを踏まえまして、教育委員会でも協議をいたしました。児童生徒の安全確保を第一優先に、市内小中学校を臨時休校とするという南国市の対応方針を決定し、それぞれ副市長、市長の合議もいただきまして、その方針決定後、校長会に周知をいたしました。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) それぞれから学校休校ということでの決定に至る経過をお伺いいたしましたけれども、まさに学校が休校されたことで、家族の方々とその期間、臨時情報が発表されますと1週間、あるいはさらに1週間ということもあり得るということは、前の議会でも申し上げたことでございますけれども、家族の方々と御一緒にいるという、このことの安心感は何よりももっともなことだと思います。ただ、臨時休校と決めておりますけれども、警戒避難をされる先は、むしろ学校が最も安全じゃないかなと思いますけれども、このあたりの見解、危機管理課長いかがでしょうか。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 先ほどの答弁で申し上げましたけれども、臨時情報は事前に出される情報、避難の情報でございますので、浸水区域外へ避難するということがより安全ということを考えたことでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 大湊小学校に限ってということじゃなくて、小中学校全校を臨時休校するというふうに私はこの市政報告で受けとめておりますけれども、学校はまさに子供たちの姿は見えなくて、でも学校施設はどこよりもといっていいぐらい市内の施設の中では最も揺れには強い場所であるというふうに思うわけですけれども、それでいて臨時休校して、家庭でその間過ごすことが最も安全だという市の対策でございましょうか、いかがでしょう。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 臨時情報が発表されますと、本市のほうで浸水区域内におきましては、避難指示の発令をするような計画でございます。その臨時情報が発表され、避難指示が出ている間は、御家庭にいていただくことはなく、浸水区域外の避難所へ避難をしていただきたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 先ほど市長がお答えくださいましたように、小中学校を初め、公共施設として設置された建物は全て耐震化は完了しているということですので、学校に限っていいますと、そこで避難することがむしろ最も児童の安全を守ることができるスペースでないかと思います。そんなことから、臨時休校が果たして最も適切な対応策なのかということに疑問を抱きます。
 よもやですけれども、施設の設置者、あるいは施設の管理者などへの責任が後々生じないようにということでは、これはないとは思いますけれども、学校を空にする意図というのが何かよく理解できません。
 1週間程度の避難、さらに1週間程度の避難を必要とする場合もある。なぜ避難をするのか、その間にあと半分のマグニチュード8以上のクラスの地震が発生する可能性があるゆえに警戒避難ではございませんか。そのときに、それぞれの家庭で待機するよりも、学校の施設の中で、保育所の施設の中で解除されるまで待機することがむしろ重要だと思いますけども、いかがでしょうか。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 議員さんのおっしゃられるとおり、臨時情報が出た場合は、揺れの大きな地震が起こる可能性がございます。先ほど市長が答弁をしてましたとおり、市内の避難所としております小中学校などの避難所は耐震の、もう終わっておりますので、安全性が確保されておりますので、それプラス、津波浸水のない浸水区域外へ避難をしていただきたいということでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 本議会の市政報告の中にあります小中学校を臨時休校にして警戒に当たるということについては、私はこれは絵そらごとだとしか思えません。行政の責任で整備されました公共施設でございますので、ここでその期間、児童たちの安全を確保するというふうな対応策がむしろ重要ではないかと思いますが、ぜひ検討していただきたい、あるいは検討を見直していただきたいという思いがいたします。
 ところで、臨時情報というのが発令されまして、警戒避難すべき人というのは、どの程度と見込んでおいでになります。もちろん児童生徒含めてですけれども。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 津波想定浸水区域の全世帯に避難指示を発令いたしますので、対象者は想定区域全体で1万5,300人余りとなっております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 危機管理課長は常に津波浸水区域というか、私どもの地域について大きな配慮というか、心遣いをしていただいていることにつきましては感謝をいたしておりますけれども、ただ警戒警報というのは津波への警戒避難ではございません、ですよね。大きな揺れに備えて全市的に必要とする地域の方々への避難でございますので、今言われた1万何千人以上の人たちがどこかに一斉避難をいっときしないといけないということはもう明らかでございます。この方々が、とりわけ今回また私はこの大湊小学校区域ということで捉えてみますと、小学校区域には1,680人余りの人たちが、もちろん児童を含めてですけどもお住まいでございます。この方々が、さあどこへ避難するのか。児童は日章福祉交流センターに避難をします。じゃあ、残りの1,000人以上の1,700人以上の人たちは、警戒避難の間、どこに避難をすることで計画をされておりますでしょうか。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 現在、臨時情報におけるマニュアルが3月に国から示されましたので、本年度その計画の作成を現在しているところでございますけれども、児童とともに保護者の方、地域の方も日章福祉交流センター、もしくは香南中学校のような浸水区域外への避難所への避難ということを考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 今の御答弁で、それは公共施設は耐震化が完備しておりますので安全という前提に立っての御説明をいただいたと承知をいたしますが、香南中学校の生徒は休校ゆえに学校にはおりません。その安全である学校に子供たちがいない、その間に地域の人たちが警戒避難するということに、こういうことの計画というのは、いささか大きな矛盾ではないかと、むしろ小中学校の施設には子供たちにいていただくことでの安全を優先すべきであるし、あるいは地域の方々もその場所に一緒に避難をするという捉え方でないといけないと思いますが。市長、これまでの問答をお聞きになって、現計画よしとお思いでしょうか、いかがでしょうか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 学校の休校っていうことは、この今までの方針で決めているところでございますが、今危機管理課長が申したとおり、学校が安全ということがあって、そちらへ御家族もともに避難ということも考え得るところでございますので、学校の活用ということをやはり考えていくべきことかなと思います。ただ、休校ということで授業をするかどうかっていうことをやはり教育委員会の中でも検討したことであろうかと思いますので、それは尊重したいと思います。ただ、学校を避難施設に使うということはあるのではないかと思います。以上です。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 私が今、自分の意識の中で少し矛盾かなということで御質問をさしていただいておりますことは、休校ということは学校は子供たちの姿はおりません。でも、安全であることは立証されております。もちろん、自主学習ということが、御自宅での学習をされておりますし、臨時休校がいつ解かれて再開されるということも、その実情の中ではないと、なかなか計画としても立てれないと思いますけど、これは気象庁の情報によって再開ということにもなると思います。その安全な施設に子供たちがいないので、地域の方々が避難するということも、これも安全の保証のためにはあり得ることだと思いますけども、どうもそのあたりが、申し上げますように、絵そらごとの矛盾が大きいことかなっていうことがあります。
 また、いずれお伺いしたいと思いますが、ちょっと視点を変えます。
 東日本大震災の後、前浜の南部市民館の南側に避難タワーができました。この完成後に行われました避難体験には私も参加をいたしました。大湊小学校の校舎には、高台への避難ができるよう、屋上に上がる外づけの階段がつくられました。このことは危機管理課長御自身が取り組まれたことだと記憶しておりますが、この整備の意図というのは何でございました。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 当時の大湊小学校、屋上への避難階段の設置につきましては、現在発表されております最大想定の津波高といったものがまだ発表されていない段階で、今その当時の段階でできることをやっていこうという南海地震検討委員会の中で出されたことでございます。逃げる高さがわからない中で少しでも高いところに逃げると、逃げる場所を整備するといったことで、大湊小学校の屋上、三和小学校の屋上に避難階段を建設をいたしております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) その後、本市沿岸の津波高が10メートルを超えるとの発表で、南部市民館の避難タワーはさらに高くかさ上げといいますか、再整備がされました。大湊小学校への屋上への外づけ階段はそのままでございます。これは無用の長物という例えがございますけれども、発災時に避難場所だと混乱に陥って、取り返しのつかない事態ということにもなりはしないかという懸念をいたしますが。
 また、今おいでになります校長先生、教頭先生を初め、教職員の方々、そのことの経緯をわかって、御理解され、御存じであって、このことについて、校舎の外づけ階段の御認識をされているのかどうか、そのあたりの2点についてお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 当時は新しい想定が出ましたので、大湊小学校の避難場所につきましては、使用しないでほしいというようなお願いもしてきたところでございますが、議員のおっしゃられるとおり、先生方も異動でかわられたということがございますので、そういった間違いが起こってはなりません。そういったことをまた啓発をしてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 東日本大震災の折ですが、それぞれ大きな各地の市町村、防災センターなど、どなたも安全だと思っていた建物で多くの命が失われております。この外づけ階段を一気に駆け上ったことで、あの悲惨なことが再び起こるんではないかというような危惧を抱きますが、いかがでしょうか。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 先ほども答弁いたしましたように、非常階段が現実にある以上、そこに間違えて逃げるといった方も出てくる可能性もございます。やはり、そこは使用できないといったような啓発とともに、立入禁止などの処置をしていきたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 立入禁止という措置をしていきたいということとは、私は全く別の視点で申し上げたいと思いますけれども、大湊小学校の周辺はかつては前浜村の役場がございましたし、明治11年開校の前浜小学校がありました。農協などもあり、まさに地域の中心でございました。中心だからこそ、児童も住民も、またたまたま居合わせた方も含めて、仮に警戒警報が出た折には、警戒避難の場所としてはまさに適地、地域の中心一帯ですので、まさにふさわしいところでございます。ぜひ、この大湊小学校の外づけ階段を生かしていただくことで、整備の実現ということでの意向を示していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 大湊小学校周辺の緊急避難場所といたしましては、大湊小学校南に大湊小南津波避難タワーを建設をしております。浸水想定区域内には、先ほども答弁をいたしましたけれども、緊急避難場所の整備は行ってまいりますけれども、避難所の整備は現在考えておりませんので、大湊小学校南の津波避難タワーへの避難をお願いしたいところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 避難タワーで大勢の住民の方々が、座る方もあるかもしれませんけれども、一昼夜あそこで過ごすことができるでしょうか。風雨にさらされまして、飲み食いもままならないようなところで、あくまでも一時避難をする場所であって、滞在避難といいますか、体も休めることができるスペースがあってというところでは、避難タワーというのは全く不適切で、その目的ではないですよね。
 渡部財政課長は、突然お名前を出しましたけれども、新規採用されました職員としてのスタートは企画課でございました。その折、私も企画課におりまして、先輩職員として、多少なりとも公僕の姿勢を教示したものでございますが、そのことを覚えているかどうかは別にしまして、今議会の前に議案の説明の中で財政課長は、命を守るものだから十分にやっていかないかんと土佐弁でこう申されましたが、地域の中心にある大湊小学校、警戒避難所として再整備に取り組んでいただけるような財政予算措置の検討をしていただきたいという思いをお伝えして、御意向としてはいかがでしょう。公僕としての答弁をぜひお答えいただきたいと思います。
○議長(岡崎純男) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 当然、地震、津波といった、そういった防災対策というのは進める必要が、これはもう絶対に必要なことではあります。ただ、あくまでも計画的に各そういった場所の安全性、そういったものを確認しつつ、これまでも進めてきております。その中で、さらなるものになるのか、そういったことも検証しながら進めるということになりますので、今後の方針の中でその大湊小学校がそういった場所になり得るのかどうなのか、そういったところも踏まえて検討する必要はあるかと思います。ということで、そういった市民の命、そういったものを当然守っていく必要があります。ただ、それをもうやみくもにこういった形でという形ではなく、いろんな考え方の中で最も適した適地であるということを踏まえて実施を行っていくべきというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午後0時8分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(岡崎純男) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。8番高木正平議員。
○8番(高木正平) 私たちの大湊、かつて紀貫之は京への帰途、風雨や怒濤がやまず、師走29日から正月9日までやむなく大湊に停泊し、足どめされております。風がおさまり、波がなぐ、静まればよかったわけですけれども、臨時情報による警戒避難は気象庁の発表次第で、通常の生活に戻れるまでにはさらに1週間とかがかかるとかも言われておりますけれども、マグニチュード8とかの大地震が確実に迫り、不安は募るばかりでございます。
 日章福祉交流センターということで決定されたと説明をされる警戒避難場所ですけれども、学校から遠く離れ、極度なストレスにもがき苦しむ様子が浮かんでまいります。大湊小学校の先生方が身近においでになって、家族の顔も見られる中であるならば、その不安やストレスも相当軽減されるものと察します。
 今議会を前に市長は、命山の検討ということも、再検討ということも申されておりましたが、避難タワーは沿岸一帯に、県下、東から西まで設置されております。南国市の津波避難に関する住民の方々の安心と、確実に命が守られる津波避難タワーにあわせて、警戒避難はもとよりですけれども、復興、復旧の兆しが見えるまで過ごすことができる避難所の設置は、今大湊地区の中心地でありますと申し上げました大湊小学校の外づけ階段を活用することで実現にかなう、実現に近づく可能性がある整備だと思っております。
 市長の長は「おさ」と言いますけれども、おさは一軍の中で頭立つ者でございます。最もすぐれた人でございます。そのおさとして、地域に必要な適切な警戒避難も含めた避難場所についての設置が私は役割と思っております。児童が先生方と一緒にいつもの校舎で、迫る大災害に備えられる警戒避難場所を完備する。私の本意でございます。市長も本意であると察しますし、真意であると信じております。一言市長に申し述べていただきたいと思います。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) ただいまの御質問は、大湊小学校の上に避難所をつくってほしいという御要望というふうに承ったとこでございます。
 先ほどの臨時情報のことにつきましては、今まで危機管理課長も申したとおり、事前の避難ということで、できるだけ津波浸水区域外に避難していただく、それがより安全ではないかということでお答えを申し上げたところでございます。
 また、この避難場所となりますと、復興までの間ずっと避難するということになるわけでございまして、津波につきましては、そこの津波浸水区域内の状況というものは、発生すれば周りの様相は一変すると思います。その中で、ずっとそこに居続けるということは、余り想定することができないとこでございまして、やはり物資輸送とか、その復興までの間は、そういう日常の生活が送りやすい環境で避難しているべきではないかと思うところでございます。
 地域の思いということは理解できるところでございますが、やはり発災したときの状況を想像しますと、臨時情報のときの避難場所は、やはり津波浸水区域外が適切ではないかと思いますし、避難所の状況というのも、やはりそこの津波が発生している場所以外のところが適当ではないかと思うところでございます。だから、現実に津波が発生したときにその場にいるということは相当な恐怖も感じるのではないかとも想像するところでもございますし、やはり津波浸水区域外へ避難していただくというのが適当ではないかと思うところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 津波浸水外に避難をして、そこで7日、あるいは14日、それでも気象庁の発表次第では、一旦は解除されたとしましても、またその危険性がどのような形で迫ったことでの緊急避難ということにも、これは全く想像がつきませんけれども、これまでの南海地震の発生の実例を見てみましても、その日のうちに半割れの直後に南海トラフ大地震が発生したということもありますし、2日後もありました、何週間後もありました、2年後もありましたというふうな、かつての実際の中で、果たしてこの警戒避難がどこまでというのは全く予測がつかないところですけれども。
 今、ここで改めて確認をしておきたいのは、小中学校の校舎は耐震化が全て完了して、地震に対するマグニチュード8クラスの地震に対する安全性は極めて最も高い施設であるということは事実です。あわせて、大湊地区は津波浸水地域でありますけれども、地震には耐え残っております。その上に避難することによって、課長がこれまでもおっしゃられたように、津波は2週間も、あるいは1週間以上も、そこで浸水した状態でおるものではなくて、南国市の地域のこの部分は浸水期間が長期にわたるということの説明はこれまでにもありました。大湊小学校周辺は、その長くつばかったままという地域ではないはずですので、一両日には引きます。そしたら、校舎としては確実に安全で、今の形が残り、その上に避難している子供たちは校舎の清掃も含めて再開ということにも希望も持たれます。ですから、私は一番安全な校舎をいかにこの先も地域の方々の避難の場所として、地域のセンターにある機関の存在を尊重していただきたいということを申し上げておきたいと思います。
 ちょっと話をかえますけれども、今課長が前浜防災コミュニティーセンターは緊急避難所ではないというふうに最初に御答弁をされました。緊急避難所であって、警戒避難などの避難をする場所ではないというふうに理解をしましたけれども。ただ、前浜防災コミュニティーセンターには、津波避難場所という看板が掲げられておりますけれども、この津波避難場所という避難のその施設の許容はどういうことになりますか。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 前浜防災コミュニティーセンターにおきましては、災害種別によってその取り扱いが違っております。先ほども申しましたとおり、津波に対しましては、緊急に逃げる緊急避難場所であり、災害や洪水におきましては避難所として使えるといったような区分をしております。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) じゃ、コミュニティーセンターの壁面に看板として固定されております津波避難場所というのは、これは風水害の折の避難所であって、津波避難場所と表示してあるものは緊急的な避難、つまりタワーと同じような性格だということですか。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) そのとおりでございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) これまでの前浜防災コミュニティーセンターが建築されるまでの間に、市のほうからの教育委員会のほうからの説明もあったり、地域の方々も一緒に加わって検討したことでしたけれども、なぜ高床式かというと、津波が押し寄せる浸水地域であるゆえに、それにつかることがない位置にふだんのコミュニティーとしての学習を含めた活動の場所として確保しましょう。いざ津波で浸水した折には、そこでキッチンの設備もありますので、寝食をともにできるという施設としてあの構造になったと説明が実現したと記憶しております。その証拠に、3.88メートル、津波高はここですよというふうな看板が壁面にばっちり打ちつけられております。3.88メートルまでは津波でつばかります。玄関は、そっからさらに2メーターから上です。
 こういう構造で、津波浸水区域ゆえに建てられた南国市立前浜公民館は、防災コミュニティー施設であるとあわせて、津波避難所という認識の中で建築されたと承知をしておりますが、それゆえに3.88メートルと表示、津波避難所という表示があると、そういうことだと思いますけど。そういう整備ではなかったですかね、教育委員会、生涯学習課長。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 議員さんのおっしゃるとおり、前浜防災コミュニティーセンターは、全ての機能を2階に集約しております。また、外づけで車で2階まで上がれるようになっておりますし、倉庫の中にはボートも保管されておるところです。ただ、今危機管理課長が申し上げてるのは、臨時情報という手前に十分時間のある情報については、浸水区域外へ避難を呼びかけるということを申し上げておるのであって、前浜防災コミュニティーセンターがそういった機能を全く有してないということを申し上げてるのではないと理解をしております。以上です。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) ぜひ、前浜防災コミュニティーセンターは、津波避難所という表示が掲げられております。その表示に相当するというか、納得できる住民の方々の避難場所としての意識が浸透しているものと思いますけれども、建築された経緯も含めて、前浜で大湊小学校区域で、避難タワーでいっとき逃れ、その後浸水した波高の状態によっては前浜防災コミュニティーセンターに備えつけられたボートを使うこともあるでしょうけれども、いろんな物資の運搬も含めて、そこが防災の拠点施設かなと思っておりますので、いま一度整理をしていただきながら、現在のさまざまな情報の中で、最も住民の方々が身近で安心できる場所というものを再検討していただきたいということをお願い申し上げたいと思います。
 次に、この津波浸水地ということで再三申し上げておりますけれども、その地域であったとしても、身近にあります大湊保育所は、私たち地域の者にとっては宝船でございます。重要な政策はまず施政方針で示すべしと、昨年9月定例会で申し上げましたが、本年3月定例会、令和となりました新年度の施政方針に、まこと、忠実に、大湊保育所に関しましての政策が示されました。その箇所を読ませていただきます。子供たちの安全な保育を確保するため、平成32年4月に大湊保育所を津波浸水区域外施設でありますあけぼの保育所への統廃合を実施してまいりたいと考えております、こう施政方針で示されております。
 いよいよ期限を切って統廃合を口外されました。そこはつかるきいかん、つからんところに移さないかん、新子育て支援課長はどのような見識でございましょうか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 私の見識といたしましては、保育時間中の子供の安全を確保するのは、浸水区域外の保育が最も適当だと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 保育時間内が安全であればそれでよしというのが子育て支援課長、子育て支援を担う子育て支援課長としての任務でしょうか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 子育て支援課の業務には保育所の運営も当然ございますけれども、ほかにも子ども手当や児童手当、乳幼児医療業務などとしてございます。保育施設を利用されている子供さんはもちろんですけれども、利用されてない子供さんに対する支援もありますので、保育時間内でなく、保育時間外においても、そういう任務はあると認識しております。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 子育て支援課の所掌業務というのは見ればわかりますけれども、私は大湊保育所のことに関しての質問をさせていただいております。そのほかに多岐にわたる業務もあるということは十分承知をいたしておりますけれども、ここは大湊保育所に限って質問を続けさしていただきます。
 8時間、あるいは10時間、保育管理下は安全という危機管理のあり方は、甚だ私は身勝手で、見せかけの対応でしかないというふうに思いますが。ほかにもたくさんの業務があったとしても、保育時間内だけの安全で、子育て支援ということについての責任を課長はどのようにお持ちになっているのか、新任の課長ということで御挨拶を拝聴いたしましたけども、お聞かせいただきたいと思います。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 高木議員さんのほうより、保育時間内だけではないという御指摘をいただいておりますが、私もそのとおりだと思っております。ただし、私どもが子供さんをお守りできるのは、預かっておる保育時間内にどういった保育を提供するかということでございますので、保育時間外につきましては、地域、御家庭での子育て支援をお願いしたいと思っております。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 平成30年度施行の保育指針の一文でございますけれども、保育所は地域社会との交流や連携を図らなければならないこと。社会生活とのかかわり、つながりを意識することなど、これは抜粋ですけども、このように書かれております。
 保育管理下の子供の安全はもちろんですけれども、地域社会とのかかわりの中で保育所に通う子供たち、あるいは保護者の方も含めて子育て支援ということになると思いますけれども、保育時間外、私は大湊保育所が浸水地だから、つからんところに持っていかにゃいかんという今回の統廃合ということでの方針に対して、保育時間内だけの安全でいいですかということを繰り返し申し上げたところですけども。
 じゃ、あとの14時間、16時間ですか、そのあたりの時間というのは、いわゆる市役所の責任外の、あっさりとそういうふうに捉えておりますか、課長は。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 市役所の業務といたしましては、市民の方の安全・安心を守るいうことは当然のことだと思っておりますので、保育時間外だからといってお子さんの安全を担保しなくていいという考えは持っておりません。以上です。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 課長がおっしゃいますように、確かに子供たちの命を四六時中守るということは、これは社会の責任として家族はもとよりですけれども、日ごろ打ち解けた地域の方々と、見知った方々が身近にいてこそ、お互いが見守り合うことができる。そのことで子供たちが育まれるというふうに思っておりますので。保育時間内だけではなくて、地域の中での子供の過ごし方での育むということを御認識されているということはわかります。でも、このたび、つかるきに、つからんところへ持っていかにゃいかんという説明の中で、お伺いしておりますことを伺いますと、私は最も大事な意義として、津波浸水区域外が安全というこの捉え方、この説明、これは私には仏てんぐとかしか聞こえてきません。いわゆるにこやかにほほ笑んでいて安心ですよという手前、実は内心、もうここにおさめて、もぎ取って、大湊保育所という存在をなくするものにしてここへまとめりゃええという、まさに腹の中の意図がそこではないのかなというふうな、そういう思いで、大変いら立ちとあわせて不満を持ちます。
 大湊小学校の校区でございます、大湊保育所は。長年培われてまいりました大湊保育所と地域との交流や連携はどのように、この後続けられるか、継続していけるか、そのあたりは課長はどのように捉えております。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 今現在、大湊保育所では、エンコウ祭りや出港祭などの地域行事に参加させていただきまして、地域社会との交流を図っておると聞いております。
 浸水区域外の保育施設へお子様が移られた場合には、移られた保育施設から参加していただくことになると思っております。また、大湊保育所の所長や保育士が地域行事に参加し、一定の役割を担っていた場合もあろうかと思っておりますので、その場合は公立保育所のあけぼの保育所の所長がかわりに参加するような形になるのではないかと思っております。以上です。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) この大湊保育所の統廃合ということでの政策に、今回、これまでもそうでしたけれども、具体的に示されました折、津波浸水地であるという環境の中ではありますけれども、その環境だからこそ、子供たちは地域の皆様方と触れ合いながら防災の規範意識が育つものと、私たち地域の人間は思っておりますし、子供たちにその規範意識を託したいという思いで、子供たちとともに地域の行事も通して活動を続けておりますけれども。あけぼの保育所に移りましたときに、地域ということの子供たちへの意識の存在というのはどこまで必要なのか、存続するのかよくわかりませんけれども、少なくとも将来につながる大湊地域に住む子供たちが防災に対する、いわゆる規範意識を育てるには、養うには、その地域ならではという特性が私たちの地域にはあるゆえに、大湊保育所の存在というのは実に大きな使命を子供たちに対して担い続けているものだと思っております。
 この規範意識を育てる、防災意識を今後とも持ち続ける、このあたりにつきまして、大湊保育所が仮に統廃合となった場合の、このあたりの存続、継続につきまして、子育て支援課長はもとより、危機管理課長にも御見解をお伺いしたいと思います。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 大湊保育所におきましては、津波の被害ばかりでなく物部川などの洪水の災害なども予測されることでございます。当然、あけぼの保育所に移られましても、物部川沿いでございますので洪水といったこともございますし、津波の災害におきましては、物部川を遡上して押し寄せるといったことも考えられます。防災について、あけぼの保育所へ移ったからといってそれが一切なくなるわけではなく、引き続き、地域や移られた日章のほうのあけぼの保育所のある場所の防災についての意識などを持っていただいて、地域とともに考えていただきたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) 市内各保育所におきましても防災訓練等は行っておりますので、そういった防災意識、規範意識の情操はできるものと思っております、また、先ほどから高木議員さんが言われておりますように、津波浸水区域ということであります大湊地区でおきましても、お子さんにより一層の防災意識の高まるような子育てをお手伝いいただければと思っております。以上です。
○議長(岡崎純男) 高木議員の持ち時間が11分となっているので、簡潔にお願いします。
      (「はい」と呼ぶ者あり)
 高木議員。
○8番(高木正平) 条例で設置されました保育所が廃止される。私の経験からは、実にせつなく強い憤りの中、悲痛そのものの思いでございます。子育て支援課長、何を根拠にあけぼの保育所にまとめるのですか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(溝渕浩芳) あけぼの保育所につきましては、大湊保育所に通われているお子様が入所できるよう施設改修は行っております。来年度の教育・保育施設等利用申し込みの際に、あけぼの保育所の利用を希望される場合は、継続児扱いとして入所選考をすることなくあけぼの保育所を御利用していただきますけれども、あけぼの保育所以外の教育・保育施設の利用を希望された場合には、希望施設を利用できるように入所選考の加点を設ける予定であります。大湊に通われている子供さんがどの施設を希望されても利用できるようにはしていきたいと思っております。以上です。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 統廃合という、さきの議会でも申し上げましたけれども、根拠のない政策に、安易な説明に遺憾に思うとともに不適切であることを強く申し上げます。議会は、決議機関でございます。議員として最も重要な責務は、議案に対する責任ある判断でございます。責任を持って臨みたいと思っております。
 次に、コミュニティバスのことにつきまして、幾つかピックアップして質問をさせていただきたいと思います。
 退出から新たに委託ということでの説明がこれまであっておりますけれども、そもそも現行3路線ですか4路線ですか、それぞれ平均的な乗車率というのはどれぐらいですか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) この10月からコミュニティバスを走らせます市内の4路線につきましては、年間の利用者になりますけれども、年間の平均になりますけれども、1日当たり130人が利用をしております。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 1日130名の利用で、市費の投入も毎年行われておりますし、高知新聞の先月の記事を見ますと、とさでん交通の退出の理由が、深刻化している運転手不足からということでの記事がございましたけども、これが理由であって、乗車率というか1年間の利用者数を今、御紹介していただきましたけども、この乗車云々での不採算性からということではないわけですか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) この理由としましては、先ほど議員のほうからも話がありましたとおり、運輸業界、路線バス業界の運転手不足が一つの背景となっております。
 利用者につきましては、先ほど年間の平均で1日130人という数字を述べさせていただきましたけれども、南国市内の利用者としては減少という傾向にはございません。一定、数字としては、安定した利用がされているという状況でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 安定していればまずは結構だと思いますけれども、せっかくこれまでの運行形態から市が委託するということで、もっと身近な運転手法に変わるかなというふうな、こんな印象も新たに生じることではないかと思いますけれども。今回、運行形態が変わることによって、利用率の向上とか利用者増につながるとか、利用者のニーズをどのようにお聞きになって適切な情報の収集についてはどのように行われ、どのような結果としてどのような委託形式でというところにつきまして、まずお聞きいたしたいと思います。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) まず、状況の把握としましては、南国市の地域公共交通会議のほうで御検討をいただきました。その中で、平成29年度になりますけれども、市民アンケート、これは3,000人の市民を対象に実施をしております。それでありますとか人口の推移、あと南国市の施設の分布であるとかそういうものを総合的に分析をしまして、この交通ということを考えております。ただ、その事業者という部分につきましては、先ほども申しましたとおり乗務員の不足ということが一つの背景にございますので、そこの部分で、乗務員がきちっと確保できるという担保をちゃんと確保しながら公共交通を進めていくという必要がございますので、今回、コミュニティバスということで定時、定路線という形の運行にはなりますけれども、そういう形で進めさせていただいております。
 それ以外の、今の現状でいいますと交通空白地もございますので、そちらの部分については、今、南国市のほうで策定しております南国市立地適正化計画のほうで、それぞれの集落の拠点から中心部へ結ぶということもうたわれております。そうしたことをきちっと実現するような交通ということで、新たな拠点についても交通のほうを整備をしたという状況でございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) たしか、高知新聞の記事では、現行は3路線であって委託するのは4路線というふうに、こう説明があったと思いますけども。それぞれ現行の路線と委託した後の路線と、そのあたりのダイヤといいますかルートといいますか、時間も含めて、利用者増につながる、利用者の利便性が向上するような、そのような計画での委託ということで進められておりますか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 今、現時点の市内の路線としましては、先ほど議員が言われましたとおり、3路線になっております。これは、もともと4路線で運行していたものを、とさでん交通さんの乗務員不足ということもございまして、昨年の10月から4路線を3路線に編成をして、乗務員が少ない中でも維持できているような形での路線再編をしておるところでございます。それにつきましては、この10月からコミュニティバスを走らせるに当たりまして、もう一度4路線に戻すということをさせていただいております。
 具体的には、十市から後免町へ行く路線でございますけれども、現状は、通常はインター線を通って今までは運行しておりましたけれども、その路線を昨年の10月から前浜経由で前浜線と統合して3路線としておりますので、それをもとに戻して、前浜線としては前浜から後免町へ行く路線、十市からは後免町へ行く路線という形でもう一度2路線のほうに分けることによって、3路線を4路線に戻したということでございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) その4路線ということですけれども、施政方針では、新たに岡豊地区と岩村地区の2つの集落拠点を運行区域に加えるとありますけれども、この路線編成の中で、岡豊地区、岩村地区の拠点はどのように結ばれた路線として進められておりますか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 先ほど言われました岩村地区と岡豊地区について新たな路線を新設をしたということでございますが、まず岩村地区につきましては、10月からは、前浜からJA高知病院線へのこの路線に途中で岩村の集落を経由して運行するという形で、岩村地区の集落をカバーするという形を考えております。
 また、岡豊地区につきましては、現状、中島のほうを通って医大のほうに入っておりますけれども、今現在、岡豊小学校、岡豊の公民館の前の県道にはバスが走っていない状況でございますので、一部ではございますけどもこちらの経路についても運行するように検討をしておるところです。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 西川議員も、これまで何度かこのバス路線のことにつきましては御指摘をされたり御意見を申されておりましたけれども。バスを利用する方々というのは、無論いろんな所用があって公共交通機関ということでのバスの利用で、所用の目的を果たす利用になっていると思いますけれども、中には、自家用車の運転がままならないっていう方もおいでになると思います。バスを利用して外出することで、ショッピングも含めて医療のことも含めて、いろんな意味で外の空気と触れ合いながら、その人の生活には、気晴らしというかいろんなものが加味されて気が晴れるもの、健康につながるものだと思っておりますけれども。そういう方たちが、そもそものバスの利用目的とあわせてこのところに停車すればというところが量販店ですけれども、例えば、南路線、北路線それぞれのバスの路線の中に、主立った量販店の玄関先といいますか、そのあたりに停留所を新たに設けるということはこのたびの路線編成の中では実現いたしておるでしょうか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) この10月からのコミュニティバスの運行につきましては、先ほども説明をしましたけれども、とさでん交通さんの路線をまず基本にしまして、そちらの路線をまず維持をしていくということで考えております。それに加えて、先ほど申しました経路の新設というのを行っていくということでございます。
 先ほど議員さんのほうから、例えば、量販店であるとか病院、そういう施設に対して、もっと使いやすい交通に、そういうことはできないかというようなことも御意見いただきましたけれども、確かに、今後も必要になります。ただ、今回の10月については、そこまでの実施はできておらないという状況でございます。現在、82%を一定水準の交通カバーができているという状況でございますけれども、先ほど言いました空白地もありますし、今言った病院であるとか買い物に使いやすい交通という部分ではこれからも改善をしていきたいというふうに考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) とさでん交通を基本維持するというのは、課長の御答弁の中にありましたけれども、これは単にたすきのかけかえじゃございませんかということを言いたいと思います。やっぱり、利用される方々の利用性が上がるというか、いわゆるサービスの向上じゃないですけども、利用しやすい運行路線も含めて、そのあたりを加味した上での新路線じゃないと、単にたすきをかけかえたばあのことであるならば、単に運行会社が違うということだけであって利用者には何の利用の促進にもつながりませんし、このたび変わったことでこんなところにも路線が回ることになってより便利になったというふうなことから、口々に利用率につながっていくのじゃないかと思いますので。今、課長が言われた、基本は維持しながら、どこでじゃあ見直すのかということでのまた気がかりが出てまいりますけれども、やっぱり検証しながら路線というものを再編するということで、まさにそのように再編という言葉が書いてある、路線再編と書いてありますけれども、そこが本来の再編でないかというふうに思いますので、ぜひそういうところは利用者の声をお聞きになりながら、必要な路線の見直しということも適宜取り組んでいただきたいと思います。
 課長が、以前、バスのボディーペインティングのことを言われたことがありましたけれども、この新たに購入する4台の車については、どのような企画で今お考えになっております。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 車両へのラッピングにつきましては、今、車両としては、小型バス2台と10人乗りのワゴン2台になっておりますけれども、そちらのほうに、まずバスの愛称というのを市民のほうから募集をしまして、その愛称に基づいてデザインを考えてラッピングするように検討をしております。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 幼稚園のお迎えのバスなんかは、待っている子供たちが、来た、来たとわくわくするようなボディーで送迎をされておりますけれども、どのバス会社のバスを見ましても、それぞれ意表を凝らしたデザインでボディーを飾っております。あのバスはこの会社ということが、どこの会社だろうかということも思ったりすることもありますけれども、少なくとも南国市域を走る専用のバスでございますので、納車されたそのままのボディーに愛称を書いたとしましても、待っている利用する人が、やあ来た、来たとわくわくするようなそのような演出というかラッピングも必要かなと思いますので、もともと29年度に課長御自身が提案されたラッピングということでの予算措置をされたことでの説明がございましたけれども、実現したかどうかは別にしましても、今回の4台の車両には、ぜひこのことも検討していただきたいということを申し上げて、もう一つ、ICカードも使えるわけですか、このたびは。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 現在、とさでん交通さんで利用しておりますICカード「ですか」っていうカードですけれども、それは新しいコミュニティバスでも引き続き使えるようにしております。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 「ですか」というICカードが相互利用ができるということは、やっぱりこれは利用者の立場に立ったサービスというか重要な大事なことだと思いますので、それはぜひそういう形で皆様にもPRしていただきたいと思います。
 ぜひ、その路線についての現場維持ということの見方をどこかで崩していただいて、新たな路線に、どの箇所にどういう利用者が、どの箇所にということは情報も含めてお酌み取りいただきながら実現していただきたいと思います、10月の発車にあわせて。
 最後に、大湊小学校の通学路ですけれども、先月も、児童やあるいは幼児が待つ集団の中に、事故とか事件がございましたけれども、通学路の安全については改めて検証しなければならないと思い願うところでございますが、大湊小学校の通学路の部分に限っての質問で恐縮ではございますけれども、大湊小学校の南から通う児童は、用水路に沿った市道を通っております。私も通りました通学路です。この先、雨で勢いが増すと、後川に流れ込んでおりますその堰はまさにごうごうという滝のごとく音を立てておりますけれども、それこそ1メーターそこそこの柵が、子供がすぐに吸い込まれる幅のゆったりした柵がある現状でしかございませんので、この用水路と市道の間の安全を、子供たちが雨傘を差して通学するときに思いがけない事故にも遭遇することがない柵を、現場を十分に検証した上で設置していただきたいという思いで、このことは既に建設課長には御説明をいたしておりますけれども、学校教育課長ともども御意向をお聞きしながら、早急な対応がかなうかどうなのか建設課長ともどもお伺いいたしたいと思います。
○議長(岡崎純男) 建設課長。
○建設課長(西川博由) お答えします。
 市内の安全施設の整備につきましては、要望箇所を一定まとめまして入札に付しております。現在、第1期として、8月までの工期で施工しております。
 高木議員様が先般から御指摘されておる場所につきましては、8月に入札予定の次期工事において施工する予定になっております。よろしくお願いいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 先ほど建設課長から御答弁申し上げましたように、学校の安全点検の中の指摘の中ではその箇所につきましては上がってはございませんでしたが、建設課長が申し上げましたように、連携を図って早急に取り組んでまいりたいと思っております。
 なお、通学路の安全確保につきましては、毎年10月に実施しております南国市通学路安全対策連絡協議会を通じまして各関係機関と連携して、安全点検により一層努めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 高木議員。
○8番(高木正平) 市長を初め、それぞれきょう御答弁をくださいました課長さん方に心から敬意を申し上げたいと思います。
 私は、生まれて、大湊小学校区で、前浜というところですけれども、大湊小学校校区で生活をし、この先も地域の方々とともにその場で生活をし続けたい。いずれ、ふいだろうと思いますけれども、マグニチュード8という南海トラフ巨大地震にも、市長を初め、皆様方が取り組んでいただいております防災対応に、私たち地域の人たちがそのことに規範意識を維持しながら向かっていきたいという思いがいたしますので、きょう申し上げましたことを改めて検討していただくことをぜひお願いを申し上げまして、私の質問とさせていただきます。どうもありがとうございました。