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検索結果 »  平成31年 第406回市議会定例会(開催日:2019/03/01) »

一般質問4日目(岩松永治)

質問者:岩松永治

答弁者:市長、消防長、関係課長


○議長(岡崎純男) 5番岩松永治議員。
      〔5番 岩松永治議員発言席〕
○5番(岩松永治) 今議会での一般質問も最後となりました。それぞれ御答弁をよろしくお願いします。
 最初に、消火栓等の位置情報についてです。
 災害発生時に、消防活動を迅速に行うためには、消防水利等の位置を把握しておくことが何よりも重要です。消防水利には、消火栓、防火水槽、プール等の人工水利と河川、池、湖、沼、海などの自然水利があります。南国市の消防水利を今以上に有効活用し、現場で混乱が起きないようにするために、提案も含めて順次お伺いします。
 最初に、南国市内の消火栓の数を消防長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) お答えをいたします。南国市内に、水道管の直径につきましてはいろいろありますけれども、計1,051カ所に設置をされております。以上です。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) では、防火水槽の数はどうでしょうか。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) 防火水槽につきましては、公設・私設を含めまして129基が設置をされております。そのうち20基が耐震性能を有した防火水槽となっております。以上です。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 消火栓1,051カ所、防火水槽は合計129基で、そのうち20基が耐震性を有した防火水槽とのことでした。合計すると1,180カ所もあることがわかりました。最初に申し上げたとおり、これらの位置をしっかりと把握しておくことは、災害発生時に消火活動を迅速に行うために大変重要であると考えます。
 それでは、これだけの数の消防水利を各消防団はどのように把握されているのでしょうか。消防長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) 水利の把握は基本的に団員さんに管轄内を巡回してもらい、消火栓や防火水槽、またプールや河川など自然水利を把握していただいております。現状では各分団任せになっておるということでございます。また、新しい消火栓などが設置された場合には、管轄の分団にお知らせをする体制にはなっております。以上です。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 消防団は定期的に管内を巡回し、人工水利と自然水利を把握している。しかし、現状では消防団任せになっているとのことでした。そこにこそ、今気づかなくてはいけない大きな課題があるのではないでしょうか。消防団任せになっているということは、団員が全ての消防水利を把握しているとは言えないのではないでしょうか。この点について消防長の御所見をお伺いします。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) 管轄内の水利を全て把握できているかということですけれども、これにつきましては団員さんの経験年数とかいうことで大きな差があるのではないかと考えております。また、随分昔になりますけれども、管轄内の地図に水利位置を記入して各屯所に配付をしたこともありますけれども、それから更新はされていないのが現状です。以上です。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 管轄内の水利の地図を配付しているということです。ということは、管轄内の消防水利には利用できますが、管轄外への出動時には利用できないということになります。特に、火災発生時は他地区への出動回数もふえます。他地区へ出動した際のさまざまな課題を消防長はどのように捉えられているのかをお伺いします。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) 火災が発生したときは、一般的に第1出動として6台程度の消防ポンプ自動車に出動指令が下されます。当然、管轄外へも出動するわけですけれども、そのときの課題としましては、最短経路の選択、また現場到着の順番によってどこの位置に車両をとめるかを選択すること、そして一番の課題は消火栓などの水利の位置確認が管轄内に比べてふなれだということだと思います。以上です。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) では、他地区の消防水利を事前に把握することは可能なのでしょうか、お伺いします。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) 現実問題として、団員さんが出動の可能性がある管轄外の消火栓を全てチェックして事前に覚えるというのは、時間的に見ても労力的に見ても、なかなか難しいのではないかと考えております。そんな中、団員さんからの意見で管轄外の水利の地図があれば利用できるのではないかという意見を受けまして、平成29年度から各分団に市内全域の水利位置が記された住宅地図の配付を行っております。まだ完了はしておりませんけれども、31年度で全分団への配布が完了する予定ですので、一定管轄外の水利を知る助けにはなるのではないかと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 出動が予想される他地区の地図を配付すれば、消防水利を把握することは可能ですし、住宅地図を活用することは今後も有効であるとは思います。しかし、住みなれた地区ではないので、地図で確認をしながらの出動となると、すぐに到着できないことが考えられます。また、夜間の出動を考えるとさらに難しいと思います。
 では、それ以上に効果のある方法はないのでしょうか。
 そこで、私から提案があります。スマートフォンのGPS位置情報を利用して、消火栓アプリやグーグルマップで消火栓等の位置が把握できるようにしてみてはどうでしょうか。他の自治体では全国水利台帳やグーグルマップを利用しているようです。この提案について、消防長の御所見をお伺いします。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) 議員御提案のスマホなどでGPS情報を利用する方法としては、先ほど御紹介いただきました全国水利台帳というアプリやグーグルマップを使用するなど、いろいろな方式があるようで、調べますと全国で30を超える自治体が導入をしているということですので、これから研究をしてみたいと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 既に他の自治体がオープンデータとして導入していることを確認していただいてることと思います。これが実現すれば、自分の位置から一番近い水利を瞬時に把握でき、迅速な消火活動につながります。担当地区だけでなく、他地区への出動時にはさらに高い効果を発揮します。
 では、情報政策課長にお伺いします。
 私が提案した方法で消火栓等の位置情報を把握できるようにすることは可能なのでしょうか。
○議長(岡崎純男) 情報政策課長。
○情報政策課長(原 康司) 可能でございます。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 導入する場合にはどのような手順が必要なのかを情報政策課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 情報政策課長。
○情報政策課長(原 康司) 既に実施されている自治体では、グーグルマイマップを活用し、消火栓の位置を地図上に落としていくことにより作成しているところがございます。注意することといたしまして、地点登録をする際に個人の住所が表示されないようにとされておりました。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) それでは、消防水利の地点登録は誰がするのでしょうか、担当課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) もし導入するということになれば、水利台帳等を管理しておりますので、その登録作業については消防本部のほうでするようになるのではないかと思います。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 全国の自治体では、私が提案した件も含めてオープンデータが進められています。南国市のオープンデータの進捗状況について、情報政策課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 情報政策課長。
○情報政策課長(原 康司) 一昨日の土居恒夫議員さんから御質問もいただきましたが、庁内データの洗い出しを行い、これからの取り組みを作成しておるところでございます。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 済いません、ちょっと聞き取れなかったかもしれませんけど、進んでないんでしたかね。もう一度、済いません、答弁お願いします。
○議長(岡崎純男) 情報政策課長。
○情報政策課長(原 康司) 庁内データの洗い出しを行っており、これからのどういう取り組みをするのかというところまで作成しているところでございます。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 広い意味では、行政の情報は可能な限りオープンにしていますのでオープンデータと呼べるでしょう。しかし、市民や企業が有効に活用し、新しい事業やサービスの創出、地域経済の活性化などにつなげるまでには至っていません。今後はどのようにオープンデータを推進していくのかを情報政策課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 情報政策課長。
○情報政策課長(原 康司) オープンデータの推進につきましては、国のほうから示されておりますガイドラインに沿いながら、取り組み体制、公開方法、利用のためのルール、データ作成など作業を行い公開という運びになります。公開後にはそれぞれのデータの更新の作業が必要になってまいります。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) それでは、再度消防長にお伺いします。
 今回の私の提案に取り組んでいただけるのでしょうか、御答弁をお願いします。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) 御提案いただきましたアプリやマップなどの有用性や導入費用、また消火栓位置については1カ所ずつ登録する必要があると思われますので、その作業等も含めて消火栓位置把握に有効であるかなど、先進の導入消防本部の事例を参考に、導入に向けて道を探っていきたいと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 岩松議員、お尋ねしますが、1問目の質問はまだありますか。これで1問目が終われば、休憩したいと思いますが。
○5番(岩松永治) 次で終わりです。
○議長(岡崎純男) そうですか。岩松議員。
○5番(岩松永治) 消防水利の地点登録をする際は、消防職員だけで行うのではなく、団員が地点登録することも視野に入れて導入に向けて進めてください。なぜなら、管内の消火栓の位置を目視で確認することで、さらなる消防団の消防力強化につながるからです。
 国もオープンデータを推進しています。私の提案は一例ですが、これが実現し利活用することができれば、南国市の防災力の向上にもなります。関係各課としっかり連携をとり、導入に向けて取り組んでいただけますようにお願いします。
○議長(岡崎純男) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午前11時57分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(岡崎純男) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。5番岩松永治議員。
○5番(岩松永治) 全国でも多くの自治体が取り組みを進めている公衆無線LANについてお伺いします。
 南国市に訪れた人たちの利便性や災害発生時の利活用を考えると、特にWi−Fiの環境整備を進める必要があると考えます。
 まず初めに、高知県の取り組み状況を情報政策課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 情報政策課長。
○情報政策課長(原 康司) お答えいたします。高知県では、県と市町村等を会員といたしまして、高知県外国人観光客向けFreeWi−Fi整備推進協議会を立ち上げ、外国人観光客の方が利用できるように高知県内の公共施設等の無料Wi−Fiを提供できる環境の整備を進めています。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) それでは、現在の南国市の取り組み状況について担当課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 情報政策課長。
○情報政策課長(原 康司) 施設を所管する部署との協議をしたことはございません。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 協議していないということでしたが、今後、南国市は公衆無線LAN環境を広めて整備していくことを全く考えていないということでしょうか、担当課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 情報政策課長。
○情報政策課長(原 康司) 観光に来ていただく方への満足度を高めていくためや災害時に長期の避難生活が考えられる際などに、効果的と考えられる施設には必要であると考えております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 次に、南国市内の公共施設で、無線LANが配備されWi−Fiが利用できる施設をお伺いします。
○議長(岡崎純男) 情報政策課長。
○情報政策課長(原 康司) 利用できる施設は県立歴史民俗資料館、道の駅でございます。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 南国市の公共施設では、まだ2カ所しかWi−Fiを利用することができないということがわかりました。
 先ほど情報政策課長答弁で、Wi−Fiは災害時にも効果があるとのことでした。Wi−Fiは災害発生時の活用も想定されますが、危機管理課長の御所見をお伺いします。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 災害時の情報通信の確保は、安否確認や情報共有など非常時には特に求められるものです。ただし、基地局や通信線などの被災により通信の遮断も想定されますので、多重な備えの一つとして考えられるのではないかと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 災害発生時のWi−Fiの活用について、危機管理課長から御答弁をいただきました。これらの活用が見込まれていながら南国市の公共施設にWi−Fiの設置は難しいことなのでしょうか、情報政策課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 情報政策課長。
○情報政策課長(原 康司) 設置することはできると考えております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 設置することができる、つまり整備を進めることが難しいことではないということです。今やほとんどのコンビニは接続時間に制限はあるものの、Wi−Fiが利用できる環境が整備されています。その他の企業や民間施設でもWi−Fiが利用できる施設はふえています。しかし、一番懸念されるのはセキュリティー面です。この課題について情報政策課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 情報政策課長。
○情報政策課長(原 康司) 電波が届く範囲にいらっしゃいます不特定多数の人が利用するサービスでありますことから、不正アクセス、のぞき見などリスクはございます。端末機で設定していただく部分もございますが、通信環境を設置する者ができるセキュリティー対策は必要と考えております。また、アクセスが集中した場合に接続が不安定になることも考えられます。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) つまり、先ほど答弁いただいたセキュリティー面の課題を解決し設置することは可能なのでしょうか、担当課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 情報政策課長。
○情報政策課長(原 康司) 可能でございます。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) それでは、公共施設に整備すると1カ所あたりの予算はどのくらいになるのでしょうか。わかる範囲で御答弁をお願いします。
○議長(岡崎純男) 情報政策課長。
○情報政策課長(原 康司) 工事費、通信用の機器等費用がかかりますが、工事費につきましては場所により同じではございません。市が光ケーブルを設置している地域内では、幹線から建物まで光ケーブルを引き込む工事が加わります。また、設置後は通信業者への利用料が必要になりますとともに、機器の管理が必要です。また、全体を管理するなど設置するに当たっての仕組みによりましては、必要な費用が変わってまいります。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) Wi−Fi環境を整え導入に向けるためには、少額予算で高い効果が見込まれる機器の整備が望ましいと思います。また、公共施設へのWi−Fiについては一定の制限を設けることも視野に入れ、計画的に整備を進める必要があると考えます。今後は南国市の公共施設への整備を進めていくのでしょうか、情報政策課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 情報政策課長。
○情報政策課長(原 康司) 民間の事業者が整備する通信環境も進んでおりますので、そこも踏まえながら施設の担当課や関係課と協議をして整備していかなければならないと考えております。整備するに当たりましては観光、災害の際ではその設置目的が違ってまいります。使用の目的なども考慮しながら施設を管理する担当課と協議をしてまいります。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) では、市長は公共施設への無線LAN環境の整備について、どのような構想をお持ちなのかをお伺いします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 観光面では、整備予定のものづくりサポートセンターなど集客力のある施設につきましては、Wi−Fi環境を整備することによりまして、来てくださった方々がその場から情報発信をするとともにお客様の満足度も上がり、その後の来場も期待できることになるのではないかと思います。
 また、防災面におきましては、民間の通信事業者が整備する通信インフラも進んでいるところであり、Wi−Fiを設置することにより避難所での生活時間が長くなる場合などに、現在では必須となっておりますインターネット環境の充実が図られると考えます。
 先ほど情報政策課長が申しましたとおり、関係課で協議をしていくようにいたします。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) ありがとうございます。一日でも早い整備を目指し、関係各課との協議を進めてください。よろしくお願いします。
 次に、(仮称)ものづくりサポートセンターについてです。
 (仮称)ものづくりサポートセンターの整備が進められていますが、現在の進捗状況について、商工観光課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 現在、施設の実施設計を行っており、間もなく完成する予定となっております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) それでは、今後の予定についてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 2019年度中の着工、2020年度中の完成を目指しています。また、2019年、来年度には、内部の活用方法について展示等の設計も行っていきたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) この施設が整備されることで、具体的に何がどのように活性化するのでしょうか、商工観光課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) ものづくりサポートセンターは、地域との連携による活性化イベント等の実施による集客、製造業者同士や伝統産業と最新産業、製造業と他業種、ものづくりと教育、健康づくりなど、さまざまな連携のコーディネートを行うことで、新商品の開発や人材育成、行政課題への対応を行うなど、まちづくりのコーディネート。また海洋堂の生産現場を見てもらい、ものづくり体験を行うことでものづくりに興味を持ち、志す子供たちを育成するとともに、さまざまなものづくりの講座の開催などによる起業も視野に入れた高いレベルのものづくり人材の育成、産業観光コースとしての活用や、海洋堂の商品を初めとするここでしか買えない商品の販売や展示、気軽にものづくり体験が行えるなどの観光誘客、生産施設での地域住民の雇用などにより交流人口の増加、人口流出の抑制など、総合戦略の推進にも資するものになると考えています。
 また、この施設自体による活性化の効果と合わせて、周辺地域へどのようにして効果を波及させていくかということも考えていく必要があり、現在、地域経済の活性化に向けた計画を作成しております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) では、活性化の中に移住促進も含まれているのでしょうか、お伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 移住促進にもつなげたいと考えています。
 ものづくりを通したまちづくりの取り組みの一環として、この取り組みに興味を持ち一緒に取り組んでくれる方という条件で地域おこし協力隊を募集し、現在、2名の方が中心市街地で活動を行っています。2019年度にも1名雇用する計画ですが、皆さん何らかのものづくりのスキルを持った方であり、市の取り組みに参加していただきながら、最終的に定住していただきたいと考えています。
 また、協力隊以外でも取り組みに興味を持ち南国市に来ていただけるよう、継続した取り組みを行う必要があるかと思っています。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) それでは、移住促進のターゲットとなる対象者はどのような人を想定されているでしょうか、商工観光課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) ものづくりサポートセンターでは、海洋堂のノウハウを含め、さまざまなものづくりを体験、習熟できる施設とすることを目指しています。当面はものづくりで起業を目指す方、また高度な技術の習熟や、ものづくりによるまちおこしに興味を持つ方に南国市に来ていただければと考えております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 実際に移住を考える人がいた場合の対応は考えているのでしょうか、お伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 現在は、地域おこし協力隊に中心市街地活性化の取り組みに参加していただくことで、南国市に愛着を持ち任期終了後も長く住んでいただけるよう取り組みを行っています。
 施設が完成した後の移住対策についてはこれから関係課、関係機関と連携をとり、検討を行っていく必要があります。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 国内外からの集客を想定していますが、外国人への対応策をお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 館内サイン表示は外国語対応をしたいと考えております。ホームページ等による情報発信についても外国語対応を行うことになるかと思います。その他外国人の対応については今後検討していくことになります。例としましては、DMO協議会と連携し、広域での体験ツアーの造成を行うなどの方策も検討していくことが可能であると考えております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 館内表示を外国語対応にすることは簡単だと思います。外国人の対応で一番困るのは接客時の対話ではないでしょうか。さまざまな言語の人の来場があると思いますので、数カ国の言語が話せる人も必要と考えますが、担当課長の御所見をお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) ものづくりサポートセンターについては、外国人の来場も一定数あることが想定されます。通訳を置くなど対応できるようにしないといけないと考えております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 先ほどWi−Fi整備の質問答弁で、情報政策課長が観光に来ていただく方への満足度を高めていくために効果的とのことでした。新しく整備されるこの施設は、外国人観光客だけではなく多くの方からWi−Fiの設置が期待されていると思いますが、商工観光課長の御所見をお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 外国人を含め来場者に現地でSNSによる情報発信をしていただくことで、リアルタイムで効果的に情報が拡散します。Wi−Fiの設置は必要であると考えております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 次に、これまでにさまざまな立場の方々に参加いただき、ワークショップが開催されています。その内容を詳しく教えてください。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 先ほど答弁させていただいたとおり、現在、実施設計を行っておりますが、これにより施設内の配置などは大まかに決まっている状況です。ただ、この施設につきましては、これまで余り例がない施設であり、完成後、施設内のそれぞれのスペースを使ってどのようなことを行うか、またその活用方法が決まればどのような備品や機械設備を配置するかなど、具体的に決めていく必要があります。今回、実施していますワークショップにつきましては、さまざまな立場の方々の御意見、アイデアを聞かせていただきながら、施設内の展示内容や運営内容を詰めていくために行っているものであります。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) それでは、そのワークショップでの貴重な意見を今後どのように反映させていくのでしょうか、担当課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 今回のワークショップには、観光関係、教育関係、行政、金融機関、市民団体、商工業関係者、ものづくり作家、飲食店など多岐にわたる参加者に声をかけさせていただきました。さまざまな立場の方から、それぞれの視点で御意見、アイデアをいただきながら、限られたスペースの中で実施可能な御提案をできるだけ反映していきたいと考えております。
 また、施設完成後におきましても、運営がマンネリ化しないように、今回のワークショップのように、いろいろな立場の方の御意見をいただく場を構えることも考えていきたいと思っております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) ワークショップで使用した資料を見せていただきました。その中に中心市街地の活性化を推進するとなっていますが、来場者の施設までの動線と施設からの動線はどのように想定されているのでしょうか、担当課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) センターの建設予定地につきましては、車、路面電車、JRなど非常に有利な場所にあります。近隣では街路の整備も進んでおり町の様子が変わることが予想されますが、サポートセンター周辺部に新たな魅力的な店舗が出店することなどで、センターだけではなく周辺地域の人の流れを生み出すために新規出店を促進する取り組みなども必要かと考えております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 先ほどの御答弁で新規出店を促進する取り組みが必要とのことですが、後免町商店街内に出店することは可能なのでしょうか。商店街の方たちの積極的な協力が不可欠だと考えます。担当課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 岩松議員さんのおっしゃられたとおり、地域の方々の協力が必要であると考えております。
 現在、この地域活性化の取り組みの中で地域の機運醸成のための啓発イベントを行っています。活性化の拠点施設ができることで地域がにぎわうことを感じていただき、関心を持っていただきたいとのことからです。また、地域おこし協力隊の活動においても、できるだけ地域の方々とのつながりをつくるようにしていきたいと考えております。地域の方々とのつながりを生むことで取り組みに興味を持っていただき、多くの方に御協力いただけるようにしていけたらと考えております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) その点については、ハードルがかなり高いように思いますけれども、前向きに進めていただくようにお願い申し上げます。
 次に、このできた施設に駐車できる車は何台でしょうか、担当課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 現在の予定では、駐車スペースにつきまして普通車が60台弱、うち一般客用は45台程度を想定しております。また、バスの乗降場所2台分を整備する予定になっております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 駐車できる台数を先ほど御答弁いただいて考えますと、駐車スペースが少ないと思いますが、満車時の対応はどのように想定されているのでしょうか、担当課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 駐車場については課題であると考えております。
 来場者が多いイベント時などは、臨時駐車場での対応や立地条件の有利さを生かして路面電車、JRなど公共交通機関の利用の呼びかけなどを考えています。今回商工会館で実施しましたイベント、ナンコクフェスティバルでも臨時駐車場を構えたほか、とさでん交通、JR四国の協力により路面電車、JRの利用を呼びかけております。駐車場の対応につきましては、引き続き検討していく必要があると考えております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) では、大型バスが複数で来場した場合は、さらに混雑することが心配されます。その対応策について担当課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 大型バスの乗降スペースは2台分を構えておりますが、センターオープン時など長時間の駐車は考えておらず、ひとまずお客さんをおろせば移動をしていただくなどの対応をお願いする、といった対応になることを想定しております。こちらについても検討課題として、引き続き考えていく必要があるかと思っております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 路面電車、JRなどを利用するには有利な場所ですが、それら公共交通機関の利用促進はどのように進めていくのでしょうか、担当課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 今回、商工会館で実施しましたイベント、ナンコクフェスティバルでも臨時駐車場を構えたほか、とさでん交通、JR四国の協力を得て路面電車、JRの利用客に引きかえ券を配付し、先着順で海洋堂の新作フィギュアをプレゼントするなど、公共交通の利用を促すための取り組みを実施しました。今後のイベントなどでもこの流れを定着させるため、公共交通の利用促進を図っていきたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) それでは、この施設の見学が終わった方がここで完結し他市町村へ行かれると、南国市の活性化にはつながらず全く意味がありません。市内の他の観光施設へ誘導することが必要だと考えます。担当課長の御所見をお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 岩松議員さんのおっしゃられたとおりであると思います。
 観光協会やDMO協議会との連携により周遊コースや体験ツアーなどの造成を行い、観光客の誘導を行えたらと考えています。市内観光施設の誘導はもちろん、県外、海外からの誘客を促すためには、物部川エリアで連携して、南国市を初めとする圏域の魅力を活用することも必要であると考えています。
 また、四万十町の海洋堂ホビー館との連携も視野に入れて、それぞれの施設の特徴、強みを生かした形での誘客を行えたらと考えております。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 後になってしまいましたが、来場者の1人当たりの滞在時間はどのくらいを想定されているのでしょうか、担当課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 具体的な時間としては設定をしておりませんが、体験型のコンテンツの多い施設となるため、滞留時間は長くなることを想定しています。滞在中に食事をとったり、休憩をとったりといったことも想定されるため、周辺地域の飲食店などと連携をとり、周辺地域の波及効果を生むための取り組みを行わなければならないと考えています。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 滞在時間がそれだけ長くなるっていうことは、車をとめてその施設を見学した後、後免町商店街に行かれると、車がとめれないということが懸念されます。今後は駐車場台数のことだけでなく、他の場所にも駐車場を構えるということを進めていかなくてはならないと思いますので、その点十分検討していただくようにお願い申し上げます。ここまでの御答弁ありがとうございました。
 ワークショップには約70名の多岐にわたる方に御案内し、1回目から多くの方が参加しています。長野課長がワークショップの初回で、皆さんと一緒にいいものをつくりたいので、ざっくばらんに思いついたことや気づいたこと、御指摘も含めてどんなことでも遠慮せずにどんどん意見を出していただきたいと挨拶をされました。その挨拶のおかげで、かた苦しくない和やかな雰囲気で会が進み、初回から貴重な意見が多く出されました。一つ一つ全てを紹介できませんが、さまざまな視点で施設について考えていただき、柔軟な発想で感心させられる意見や大変厳しい意見、これは取り入れるべきだと皆が納得する意見が数多く出され、いい施設をみんなで一緒につくっていこうという気持ちが伝わる、すばらしいワークショップでした。
 第4次南国市総合計画の市民参画・協働の推進の中で、今後は情報の公開を徹底し、市民が日常的に市政に関心を持つことのできる基盤づくりを進めるとともに、行政運営への市民の参画の機会をふやし、市民の意見を行政運営に生かしていくと記載されています。まさにこのワークショップはこれと合致しています。今回のワークショップに参加していただいた皆さんから出された貴重な意見を精査し、それを生かした施設にしなくては意味がありません。まだまだ検討課題はたくさんありますが、市民の期待にしっかりと応えられるように、担当課としてしっかりと取り組んでいただけますようにお願いいたします。そして、完成した後には、市民と協働でつくり上げた施設だということを全国に胸を張って発信していってください。
 今後は文化施設建設に向けてもワークショップが開催されるようですので、このワークショップを参考にしていただいて、多くの多岐にわたる方に参加の案内をしていただきますよう生涯学習課長にもお願いしておきます。文化施設が完成すれば何十年も使用していきます。完成前の今だからこそ、ワークショップは大変重要だと考えます。芸術文化に詳しい方だけでなく、PTA、保護者会、中高生などの参加が考えられます。学生の参加は難しいかもしれませんが、中学生であれば市長とのドリームトークで意見をいただくこともできます。学校教育課とも連携し、検討していただきますようお願いします。
 今議会で私が質問した項目は、全て総合計画にも沿っています。それぞれ質問したことをもう一度じっくりと考えていただき、しっかり受けとめて進めていってください。
 それでは、最後に市長にお伺いします。
 (仮称)ものづくりサポートセンターの整備は、南国市の将来を担う新しい取り組みの一つです。課長答弁でもあったように、地域の活性化、人材育成、観光誘客、雇用創出、移住促進など地域経済を活性化させていくための重要な施設です。しかし、この施設だけで南国市の多くの課題が解決するわけではありません。現在、南国市は少子・高齢化、人口減少対策の一つ、まち・ひと・しごと創生総合戦略の次期総合計画策定に向かっています。市長は南国市の10年、20年後を見据え、今現在どのようなビジョンをお持ちでしょうか。ビジョンには人や組織を前進、成長させる力があります。市長のビジョンが将来を担う世代に希望が持てるものだと信じています。南国市民に向けて市長の思いを届けてください。よろしくお願いします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 私の持ってるビジョンということでございます。
 まず、端的に言うと、にぎわいのあるまちづくりであると思います。やはり、町に活気がないとそこに来ようと思わないし、住もうとも思っていただけないのではないかと思うところでございます。子供たちにとってにぎわいの場所というのは公園であったり、大人にとっては文化施設などを活用した自分の趣味など、それぞれのライフスタイルに合ったそれを実現できる、そのような町を望むのではないでしょうか。その実現のためには公園、また文化ホール、図書館などの文化施設など魅力のある施設整備が必要になってくると思います。
 今回の海洋堂と連携したものづくりサポートセンターは、海洋堂の知名度を活用して全国から人が集まる、またクルーズ客船の寄港やLCCやチャーター便が就航する環境により、世界から人が集まる施設になってほしいと思っています。
 また、その際には街路等整然とした街、にぎわいのある町というイメージを持っていただくことで、自然と人から注目される魅力ある町と感じられるようになるのではないでしょうか。今回の当初予算に計上しております都市再生整備事業の中で、中心市街地は大きく変わってくると思います。街路が東西に、そして後免駅まで南北につながり、後免駅までをシンボルロードとして整備することで、今後5年のうちには大きく町が変わってくると思います。そして、できればその沿道に魅力ある商店街ができる、また図書館もその中に、駐車場にも使えるインパクトのある施設として彩りを加え、さらにその周辺の区画整理事業を行うことができれば、一層魅力的な便利で文化的なまちづくりができるのではないかと思っています。
 また、産業としましては、ものづくりなど製造業を中心とする工業団地の整備などを進めるとともに、何といいましても南国市の特徴であります温暖な気候と広大に広がる香長平野を活用した稼げる農産物による農業を展開し、そのために国営のほ場整備を推進し、農業産業団地クラスター化を図るなど、食を中心とする産業展開を行い、農産物による地産地消、地産外商の町として全国に南国市を売り出せるのではないかと思っています。そうすれば、交通の要衝という立地もあり、全国から人の集まる町になるのではないかと期待するところでありますし、そういった産業に観光を組み込んでいくことで、さらなるにぎわいも期待できるのではないかと思います。
 そして、それと同時に、各地域地域の集落では、既存集落が維持できる環境整備を推進するとともに、各自治活動の活性化を図る支援・取り組みによりまして、地域を元気にしていくことが並行して必要だと思っています。地域地域を元気に、そして町全体が元気な、そのような印象を持っていただけるまちづくりをしていきたいと考えるところでございまして、これから一つ一つの取り組みに全力を挙げて取り組む所存でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 岩松議員。
○5番(岩松永治) 市長、ありがとうございました。
 以上で私からの今議会の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(岡崎純男) 以上で通告による一般質問は終了いたしました。
 これにて一般質問を終結いたします。