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検索結果 »  平成30年 第404回市議会定例会(開催日:2018/09/07) »

一般質問3日目(浜田和子)

質問者:浜田和子

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(岡崎純男) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。16番浜田和子議員。
      〔16番 浜田和子議員発言席〕
○16番(浜田和子) 公明党の浜田でございます。一般質問3日目の最終となりました。お疲れだとは思いますが、よろしくお願いをいたします。
 まず、働き方ということでお伺いをいたします。
 高齢化や少子化、生産年齢人口の減少といった時代背景のもと、国は働き方改革を進めています。さまざまな課題を取り上げて、法整備がなされている中、公務員はその対象外です。公務員といえば、時間から時間働いたら定時には帰宅できるし、有給休暇もしっかりとれて、人生を楽しみながら仕事ができるというようなイメージが昔はございました。しかし、近年、私も再三、夜間に市役所の前を通行することがございますが、いつもどこかの電気がついています。いつも誰かが残業しておられる様子が伺えます。さまざまな納付書などを一斉に作成しなければならないような時期は、なおさらに忙しいことと思います。職員数も以前より大幅に減少する中、仕事内容は多くなってるというのが現実ではないかと感じております。働き方改革の対象とならない公務員だからこそ、現代におきましては、市役所として職員のさまざまな課題に向かい合い、働き方を精査しなければならないと思うところでございます。
 そこでお伺いいたしますが、庁内でどの部署がどの時期にどれだけ忙しいのか、また人手が足りているのかどうか、各課の状況を総務課長は把握しておられますか。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 職員の時間外勤務につきましては、毎月、安全衛生委員会を開催しておりますけれども、それに向けて法定の時間数を超えた職員について、毎月産業医との面談を実施するなど、実態の把握に努めております。
 また、日々の宿直の日誌において、それぞれの部署の庁舎退庁時刻を確認しております。その中で、目立って退出時刻の遅い部署があることも確認しておりますが、その要因は業務が集中する時期であるということ、それからその他に産休・育休や病気休業などで休業職員が発生している部署に負担がかかっているというようなことが考えられると感じております。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) それでは、本年度におきまして、1カ月間の残業時間が一番多い人は何時間の残業になっているのでしょうか。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 本年度につきましては、まだ7月までのものになりますけれども、時間外勤務が一番多かったのは、4月に会計課の職員で146時間となっております。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) 146時間、大分の残業時間なんですが、この方が一番多いということですから、それに近い職員の方もほかに何名もいらっしゃるんじゃないかと思いますが、そういうことに対しては、総務課長はどのように思われますか。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 今言った146時間というのは、4月の年度当初で、人事異動もありまして、そういった関係で多くなったのではないかなというふうに思っております。そのほかにも100時間を超える方が毎月出たりとかいうことでございますが、そういったあたりを人員不足であるのか、業務の改善が必要なのかというようなことは、ちょっと精査していく必要があるかなと思ってます。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) 臨時職員の方々も頑張ってくださってることと思いますが、どうしても責任ある立場の人が最後まで頑張らなくてはならないようになってしまうと思います。あげくに、メンタル面で心配になることも起こるのではないでしょうか。原因が残業であるなしにかかわらず、今そういった方は何名おられるのでしょうか。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 本年の4月1日現在は4人でございましたが、最新の9月1日現在では1人となっております。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) その方々へはどのようなフォローがなされているのでしょうか。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 当該職員の所属長あるいは係長と総務課の職員が本人と面談したり、あるいは主治医と面談したりしております。また、職場復帰に向けまして、御本人、それから主治医と相談しながら、本人の同意のもと、復職支援プログラムを作成し、徐々に職場・職務になれていただくようにしております。通常は約1カ月かけて、まず2時間程度から始めて、次に半日、それから6時間、1日というように、徐々に時間をふやす、業務をふやすというような形をとって、職場復帰を目指すようにしております。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) まずは、所属長や総務課職員係が対応しているようですけれども、今、何かが起こったときに、相談をしたいといったときに、手があいてるのか担当、というようなことに気を使いながら相談することにもなろうかと思います。ここが相談窓口であると明確にし、いつでも可能な部署を設定したほうがいいのではないかと私は思います。市民課が、今回、窓口業務のうち郵送による証明書交付申請に係る業務を委託することにしたのも、忙しさの解消の一つの手だてだとも思います。また、各課におきましては、余り残業がないところもあることと思われます。その中には、忙しい部署の仕事を手助けできる職員もおられるかもしれません。そういった実態を把握して、助け合う仕組みといったようなことはなされているのでしょうか。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 例えば、課税時期に、異動した元税務課職員に税務課の事務を応援を依頼するということなど、一定のライセンスやセキュリティーの問題もございますけれども、そういったことを考慮した上で、できる限り課を超えた応援態勢を行うように努めております。特に4月の定期異動後は、こういった相互協力を所属長間で行ったりして対応するようにしております。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) 政府が行っている働き方改革の中には、長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方の実現なども打ち出されておりまして、具体的に労働時間に関する制度の見直しや、勤務間インターバル制度の普及促進等がなされようとしています。南国市におきましても、忙しい職員の心と体を守るために、そういったことを参考にして、職員の勤務に関する制度を検討すべきではないかと思いますが、総務課長の御所見をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 公務職場における労働時間につきましては、関係法令に基づいて条例改正を行っておりますが、勤務時間につきましては、人員体制の問題も直結しており、適正な人員配置になるように心がけをしておりますが。なお浜田議員から今御紹介がありました、勤務間インターバル制度についてでございますが、勤務間インターバルというのは、前日の終業時刻から翌日の始業時刻の間に一定時間の休息を確保するということ。例えば、前日午後11時、23時まで勤務したら、その後、11時間の休憩を挟んで、午前10時までは勤務させないということで、始業時刻の8時30分過ぎても勤務させてはならないというような制度でございますが。この勤務間インターバル制度が、法改正により事業主の努力義務となることになっております。これを公務職場で導入するためには、一定の人員も必要となりますが、とりわけ今現在、公務職場では基本的に人事院の勧告や報告に基づいて、政府が法制化しており、基本的には国の制度に基づいて方針もそういった移行をしていくというようなことですが、今後、そういったことで政府の今後の推移を見ていく必要があるというふうに思いますが。いずれにいたしましても、職員の健康維持のためには、こういった方法も一つの解決策ではないかなというふうに思います。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) ここは一般企業ではありませんので、なかなかそれの導入ということにはならないと思うんですけれども。やはり職員のそういう健康維持、心と体を守っていくということの観点から、南国市独自として、様子を見てからというんじゃなくって、直ちにこういうことについて、南国市独自としては何ができるかなということを考えていただきたいというふうには思いますので、今後というか、市長と一緒に考えてください、職員を守るために。
 次に、障害者雇用につきましてもお伺いをしたいと思います。
 自治体での雇用率は、先ほどからも出ておりますけれども、4月より、これまでより0.2%多くなり2.5%となっております。南国市は、障害者の雇用については達成しているというふうにお答えになっていますけれども、途中退職者もいるかもしれませんので、今現在どうかということについてお伺いをしたいと思います。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 本年の6月1日現在で2.51と申し上げましたけれども、その後、変化はありませんので、今現在も達成しております。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) それでは、障害を持たれている方、この方たち、何回も何回も挑戦して公務員になれたという場合は、本当にその職場をかち得た喜びっていうのが大きい、そういう中で入庁してくださっていると。まあ一般の方も喜んで来てくださっていると思いますけれども、障害を持たれる方っていうのは特に、そういう職場を得たということは大変うれしいわけです。その方々が、ひょっとして途中で退職するということになってはならないと思うんですが、そうならないためにどのようなことを気遣っておられますか、総務課長。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 障害を持った方に限らず、例えば人事異動では異動調書により異動に関する希望を受け付けて、本人の希望を考慮するようにいたしております。また、休職した職員につきましても、配慮するように心がけております。障害を持った方につきましては、例えば、日常業務がデスクワークばっかりの職場を選択する、できる限りそういった配慮もするようにし、障害に応じた職場環境になるように気をつけるように心がけております。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) 総務課長、先ほどからの質問でも障害者に合った仕事をつくっていくということの御努力もされているようには思いますけれども、それとは別に、職場でパワハラがあったりするような場合も想定されて考えておられるのかっていうことをお伺いしたいです。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) これまで、そういったことは想定しておりませんでした。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) 多分、パワハラがあるというようなことはお考えになっていないから、それはできていないというふうに思うんですけれども、その対応もやはり考えておいたほうがいいと思います。人間同士のことですから、全く起こらないということは言えないと思いますので、ぜひそれはよろしくお願いしたいと思います。
 ハラスメントというのはさまざまございますが、これはそんなつもりではなかったと言っても、受け取り側が傷ついてしまったらそういうことになるんですよね。しっかりと状況を把握するためには、被害を受けた側の思いを聞き取る作業が要ります。弱い立場の人は、いろいろ質問しても、すぐには言葉が返せません。じっくりと言葉を待って聞き取らなくてはなりません。私もせっかちなほうですから、これはどうなのって聞いて、すぐ返事がなかったら畳みかけて、ほんならこれはどうっていうふうに聞いてしまいますけれども、一度声かけをしたら、返事が返ってくるまで5分でも待つという、そういう忍耐を持った対応というか、そういうことも含めて考えておかなければならないと思います。
 そのことと、南国市では、障害者の方々に対してだけでなく、これまでは臨時職員の方に対してもパワハラがなされた経過があると思いますが、そういったことの原因がどこにあると思われますか。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 具体的にパワハラということを認定したことはございませんけれども、悩みを含めまして、職員からのさまざまな相談を総務課で受けており、そのような相談があった場合は、総務課で対応するようにしております。今後もハラスメントがないよう、職員への研修等による周知徹底を図ってまいりたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) パワハラの認定をしたことがないということですけれども、そういう認識がない。そのこと自体が実は問題だと私は思っています。あったと私は思っておりますので。そのところが目を向けられているのかどうかっていうところを私は指摘をしておきたかったわけです。今、南国市は聴覚障害者に対して大きな理解の輪を広げてくださっています。せんだっても、職員の皆様が庁内での手話の講座に参加してくださいまして、聾の方々の実情をまた一歩知っていただけたと大変うれしく思い、福祉事務所長にも感謝しているところです。南国市すごい、と思っている一方で、職場内の弱い立場の方々に対するパワハラがないとも言えない現状がございます。このことは十分認識していただきたいところでございます。
 とはいえ、現在の状況は、職員数が実際不足しています。そして、職員は疲れぎみです。目の前のやるべきことに一生懸命で、心の余裕なんてない、そんなふうにも見えます。後輩の育成や庁内の気風の変革ができていないと思います。一般質問の初日にさまざまな指摘がなされておりましたが、それが今の現状の姿です。こういった問題を解決するために、市長はどのような取り組みをお考えでしょうか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 今、職場の状況っていいますのは、浜田議員の御指摘のとおり、職員数も以前より大幅に減少し、仕事内容は多くなってきているのが現実ではないかという御指摘もございました。各種事業の増大や事務の複雑化ということがやはりあっておりまして、よりきめ細かくなっている業務により、それぞれの職場が多忙となっている現実は否定できないと思っております。また、近年は通常業務以外にも国などから調査依頼が大変多くなっている傾向もございまして、日常業務に忙殺され、職場でのコミュニケーションの時間がとれない。浜田議員のおっしゃったとおり、後輩の育成とか、異動してきた職員への事務の引き継ぎの時間が十分にとれない、そういった声を耳にすることもあります。そういう状況の中で、気持ちにゆとりがなくなり、同僚への配慮が欠けるような態度になってしまうということもあるのではないかと思うところです。そうした状況を打開するためには、やはり適正な人事配置というものが求められるところでございますが、それと同時に、単純に人員増を求めるだけではなく、職務の重点化や業務遂行におけます目標設定、スケジュール管理、言いかえれば当たり前のことですが、目標達成に向けての計画の策定、日々の業務を計画的に遂行していく、そういったことも徹底する必要があると考えております。そのことによりまして、無秩序な時間外勤務が少なくなり、心に余裕を持つことができる勤務体制となっていくように思いますので、そういったことを職員に徹底してまいりたいと考えております。
 また、ハラスメントにつきましてでございますが、パワハラに限らず、それぞれの職場におけます日ごろからの職員相互の注意喚起が必要であると考えます。公務員倫理も、以前、私、継続的な取り組みが必要というふうに申しましたが、このセクハラとかパワハラ、またマタハラなど、職員個々に対する認識を向上させるための継続的な研修というものが必要というふうに思いますし、風通しのよい職場の風土づくりが大切であると考えているところでございます。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) 風通しのよい職場の風土づくりが大切であるというふうに、最後お答えになられましたが、庁内職員は皆同じ思いだと思います。でも、現実の場でうまく対応できないことがある、そこをどうするかの問題ですよね。例えば、誤解によって問題が起こる場合もあるかもしれません。それでも当事者は苦しんでいますから、それをどうするかです。例えば、変な例ですけど、1足す1は2ということを1足す1は3と言う人がおったとする。そのときに、1足す1は2ですよと教えるのか、この人はどうして3と言っているのだろうかと寄り添っていけるのかどうか。市長は後者のことができる方だと私は思っています。組織というのは、およそ将たる者の容量以上にはなりません。風通しのよい職場、風土づくりのため、市長がどのように庁内に影響を与えていかれるのか、今後、期待をしたいと思うところです。1足す1は3と言う人が、なぜ3と言っているかというふうに聞き取っていただけるということで、今回、私がなぜこの質問を取り上げたのかと、その辺から考えていただければうれしいと思います。南国市では、忙し過ぎる立場で苦しんでいる職員もいれば、パワハラで退職せざるを得なかった方々がいたと思っているんですけども、この事実をしっかりと受けとめて、これからの職員教育を行っていただきたい。仕事ができるということも大事でしょうが、職員が人としての成長が図れるように、心を成長させることができるように、まだまだの人も、既にすばらしい人間性の人も、ともにさらに成長していただきたいと思います。そして、現在の機構体制で果たしていいのかどうか、ここも市長として全体感に立って見詰め直していただきたいと思います。思いやりあふれる職場づくりができれば、多くのことが解決できるのではないかと思いますので、ぜひ頑張ってください。
 それでは、2つ目の質問に移ります。保幼小の連携・接続につきましてお伺いいたします。
 幼児期にふさわしい教育を十分に行うことが、小学校教育との接続を図る上で最も大切なことということが、平成9年10月号の幼稚園児報紙の中で述べられているようです。その後、小1プロブレムが徐々に発生し、平成11年以降、保幼小連携の必要性が大きく言われ始め、現在に至っていると認識しているところでございます。平成29年3月に文科省が、小学校学習指導要領とともに幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型こども園教育・保育要領の改正を告示したことを受けて、高知県教育委員会も高知県保幼小接続期実践プランを作成しております。これらのことを踏まえまして、幾つかの質問をさせていただきます。
 南国市はこれまで、就学前の子供たちと小学校の連携はどのように行ってきたのか。また、現在どのようなことが行われているのかを、子育て支援課長と学校教育課長、お二人にお尋ねをいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 保幼小連携につきまして御答弁申し上げます。
 既に浜田和子議員におかれましても御承知のとおり、繰り返しにはなりますけれども、南国市教育行政方針でもございます、0歳から15歳までの乳児、幼児、児童生徒の学びや育ちの連続性と一貫性の確保を目指しました保育、教育の推進におきまして、全ての保育所、保育園、幼稚園が共通理解を持って連携、交流を積極的に進めていくための指導指針になります、南国市保幼小連携プログラム、こちらになりますけれども、これが平成26年1月に作成をしたものでございます。このプログラムに基づきまして、接続期カリキュラムやスタートカリキュラムといった実践を通しまして、小学校への接続がスムーズにできますように、また先ほど御指摘がありました小1プロブレムという問題が克服できますように、連携を図りながら取り組んでいるところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(田内理香) 子育て支援課からは具体の事例をお答えいたします。
 幼児と児童の交流活動としまして、運動会や発表会など行事における交流、給食、読み聞かせ、避難訓練などの交流、また小学校の学習に児童が参加をしたりしております。また、小学校からは園の活動や遊びにも参加をしております。そして、保育者と小学校教員の交流としましては、保幼小連絡協議会、また幼児教育研究会での研修、そして研究授業への参加、行事への参加、また保育体験などを実施しております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) ありがとうございます。保育所には少ないかもしれませんけれども、幼稚園や認定こども園の子供たちは、幾つかの校区の子供がまざっているのではないかと思いますが、それぞれに対応できているのでしょうか。子育て支援課長に御答弁お願いいたします。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(田内理香) 保育所においてもさまざまな校区の児童が利用しております。小学校との連携については、同じ小学校校区、または中学校校区の小学校との連携、交流が確かに中心となっております。校区外の小学校との連携は、それぞれの保育施設、それぞれの小学校によって若干取り組み状況が違う場合があると思われます。校区外の小学校との連携につきましては、1日入学における小学校訪問や、配慮が必要な児童においては毎月学校訪問を行い、学校になれるような取り組みを行っている保育施設もあります。また、認定こども園を含む全ての保育施設において、児童が入学する全ての小学校と児童の情報共有を行い、また配慮の必要な児童については引き継ぎシートによる情報提供を行っております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) 御答弁聞いていましたら、できてるところもできてないところも、ひょっとしてあるというふうな感じには聞こえたんですが、そうなんですか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(田内理香) 基本的には交流を図っております。ただ、回数であったり内容が違うということはあり得ると思います。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) その場合、保育所、幼稚園等から要請があった場合に、子育て支援課なり学校教育課のほうで、そのことを推進していただけますか。受け入れられないよというようなことがないようにしていただけれたらと思うんですが、よろしいでしょうか、その辺は。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 障壁のない連携というところで、本当に忌憚なく保育所、保育園、幼稚園から御要望いただけたら、小学校は絶対に応えてくれると信じておりますので、ぜひそうした、もし連携の必要性がありましたら、積極的にお声かけいただければと思っております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) ありがとうございます。それでは、先ほど子育て支援課長のほうから、これまでにやってこられたことのお話があったんですけども、小学校教員が保育所、幼稚園なり出向いて、保育者、幼稚園の先生ですね、ともに保育を体験し、幼児の姿、園生活について知るための1日保育者体験というようなことは、これまでに行われてきたのでしょうか。学校教育課長、お願いします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 御質問の1日保育者体験ですけれども、おかげさまで実践する小学校がふえてまいりました。確認をしましても、複数の学校がそのような体験活動を行っております。児童理解を深め、切れ目のない支援体制を構築するためにも、大変有効な取り組みだと考えております。一例を御紹介申し上げますと、日章小学校では、夏休み期間中を利用しまして、全教職員があけぼの保育所に出向きまして、年長のクラスだけでなく、全クラスで保育者体験を行っているというふうな取り組みも聞いておるところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) この事業が徐々に進んでいるということをお伺いしましたので、うれしく思うんですけれども。先ほども言ったように、校区の違う子供なんかもいるわけですよね。ですから、日章の先生方が、あけぼのだけじゃなくて、今後来られる保育園とかあれば、それぞれがちょっと違うと思うんです、内容が。だから、そこで子供たちがどんなふうにしているのか、そしてまた先生方がどんな思いで幼児教育やってるのかっていうことは、あちこち知ってたほうがいいと思うんです。そこへ、想定して、次はここの子が来るなっていうことがわかっているところには先生方に行っていただいてということができれば、お忙しいとは思いますけれども、できればいいなというふうに思いますので、今後の御努力をどうぞよろしくお願いをいたします。
 今、国は幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿を明確化し、県の実践プランにも示されていますが、南国市の保育や幼稚園では、今後、これら一つ一つに対して具体的にどのように取り組んでいこうとされているのかを、子育て支援課長よりお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(田内理香) お答えいたします。高知県保幼小接続期実践プランに先立ちまして、先ほど教育次長よりも答弁がありましたが、南国市では、平成26年1月に教育委員会が作成しました南国市保幼小連携プログラムにより、保育所におきましては、5歳児後半の年間指導計画でありますアプローチカリキュラムを各園で既に作成をしておりまして、小学校との連携、接続を進めてまいりました。今回の高知県保幼小接続期実践プランに基づきましては、今まで作成をしておりましたアプローチカリキュラムの保育内容について、毎年見直し・更新をしておりますが、見直しをするとともに、今回、設定しました保育内容に該当する幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿、これを当てはめまして、幼児がどのような経験を重ねながら10の姿の育ちが促されているのかを捉えるよう、既にほとんどの保育施設におきましては接続期カリキュラムが作成できております。10の姿は、到達すべき目標でなく、個別に取り出されて指導するものでもなく、全ての子供に同じように見られるものではないとなっております。30年3月に南国市教育委員会が作成しました、保幼小接続期実践プラン(南国市の補助資料)というものがありまして、それをもとに保育施設などにおきましては作成をしました接続期カリキュラムを意識しながら保育を実践し、また年には1回、事例をとりながら、その事例を使った園内研修を実施することとなっております。そして、実施・実践しながら振り返り、見直しを行っていく取り組みを行ってまいります。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) そのような取り組みを、具体的ですね、健康な心と体という意味では、どういうことを日々保育所や幼稚園でやっているのか。自立心ということでは、どういうことをなされてるのかみたいな、具体的な保育内容というのは御紹介いただけますか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(田内理香) 既に保幼小接続期カリキュラム、たちばな幼稚園ですが、そちらが作成をしておりますカリキュラムでは、例えば、狙い・内容の点に、自然物や自然現象に心を動かし、遊びの中に生かそうとする。それについては、自分たちが育ててきた作物の収穫を喜ぶ。そのことについては、例えばその収穫を喜ぶことが健康な心と体、また共同性、社会生活のかかわり、自然とかかわり、生命尊重とする10の姿が幾つか含まれておりますので、この狙いに基づいて実践を行っているというところが現状でございます。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) 余り詰めて聞くと大変ですので、その辺にしておきたいと思いますけれども。幼児教育におきましては、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要な時期と捉えての取り組みがなされた後、小学校へと進むわけですが、そこで保幼小の連携、接続がうまくいかなければ、保育現場での取り組みが台なしになってしまいます。そのことがスムーズに行くための手だてとして、先ほど子育て支援課長からも言いましたけれども、就学時引き継ぎシートがあると思うんですが。それを用いた情報交換会をなさってると思うんです。そういう場で、この引き継ぎっていうのは十分にできてると思っていいのでしょうか。学校教育課長にお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 就学時引き継ぎシートの活用の御質問でございますが、児童に関します情報交換や引き継ぎというのは大変もちろん重要でございまして、就学時引き継ぎシートというのは、まさに連携のかなめの取り組みだと認識をしております。この就学時引き継ぎシートの活用状況につきまして、高知県内の引き継ぎ率が約50%と言われております中で、南国市ではこの引き継ぎシートの活用率が90%という結果もございますように、連携の意識、それから引き継ぎの意識というのは、非常に南国市は高まっているものと自覚しております。しかしながら、この就学時引き継ぎシートは、家庭と、それから保育所・保育園、幼稚園、小学校と3者がきちんと連合し合って引き継がれていく大事なものでございまして、当該保護者の、まずは御了解がなければ活用することはできませんので、まずその保護者に御理解をいただき、これを活用して、しっかり引き継ぎをしますというような御了解を取りつけることが、まずは大事な取り組みだと思っておりますし。南国市は、教育行政方針に従いまして、活用率100%を目指して、啓発等により一層取り組んでいかなければならないというふうに考えているところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) すばらしい南国市の状況を教えていただいてうれしいんですけども、この情報交換会っていうのは、2月か遅くとも3月には行われると思うんですが、学校の先生方は4月に人事異動があるんですよね。せっかく情報交換会で保育や幼稚園から出てきた情報を引き継いだ先生方が4月にかわったということもあろうと思うんですが、そういうときに、その情報がしっかりと伝わっていなかったというような問題は、事例、ありませんでしょうか。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 浜田和子議員の御指摘のとおり、引き継ぎ等、情報伝達が十分にできていなかったという事例、正直ございます。例えば、教職員の人事異動、おっしゃられましたとおり、4月ですね、一番問題は。それと、年度途中に担任がかわった場合に、講師等に引き継ぎがというようなことが、正直生じておりました。そこで、その対策としまして、学校は複数の者でまず引き継ぎを行うこと、そして口頭ではなく文書による引き継ぎを行うこと、そして一番大事ですが、決して個人ではなく、組織的な引き継ぎが行われるように、学校にはお願いをしているところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) 保護者の方の了解も得なければできないという引き継ぎですから、子供さんにアレルギーだとか障害だとかあられる方は特に、引き継いでいただきたいという思いもあられると思いますのでね。それが引き継がれなかっても、すぐには解消することだと思いますけれども、病気の場合なんかには問題があったりしては大変ですので、そういう対策もとられるということですので、ぜひ、一つもそのような例が出ないように、どうか予防策をよろしくお願いをしたいと思います。
 自分たちがここまで育ててきた子供を小学校に入ってからももっともっと伸ばしてほしいという思いが強い保幼の先生方は、保幼小接続に関して、受け入れ小学校の先生方より意識が高いというのが、ベネッセ教育総合研究所での指摘でございます。私も現実にそうだろうというふうに感じているところです。小学校の先生方と保育者との充実した話し合い、これも保育者が納得するまでしていただければと願っているところです。
 さて、平成29年度南国市教育委員会の自己点検評価シートによれば、発達障害など、個別に特別な支援、配慮を行っていかなければならない児童生徒が急増してきている旨が記載されております。チェックリストにより疑いのある児童生徒は、29年度には398名とございました。当然、1年生として入学してくる子供さんの中にも何名か存在すると思います。保育所や幼稚園でそれらの子供たちがどのように育てられてきたのか、学校側はしっかりと把握しなければなりません。全ての子供たちは、障害があろうとなかろうと一人一人の個性は違うはずです。一人一人の個性をしっかり捉えて、その子のよさを引き出し、生きる力を養っていくということにおいては、発達障害など弱い部分を持っている子供さんならなおさら、教師が一人一人に寄り添って、その子の幸せな人生の基礎を築いていかねばなりません。幼児期の保育者がその思いで見守ってきた子供が、小学校でもしっかり接続されていかなければならないわけです。間違っても、その子たちをどのように扱っていこうかなどと思う先生はいないと思いますが、先生も人ですし、さまざまな方が存在することと思います。発達障害やアレルギーなどに関する正しい知識を持っておられることとは思いますが、実践ができていない先生方もいるのではないかと私は思っています。わかっているかもしれませんが、その上でまださらに学んでいっていただける場を教育委員会でつくっていっていただきたいと思います。その狙いは、全ての子供の幸せを願う心を先生方に育てる作業です。先生方の忙しさを思えば、とても大変な取り組みとなりますが、このことにつきまして、学校教育課長の御所見をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 学校には特別支援教育を推進します特別教育支援コーディネーター、それからアレルギー等の児童生徒の健康管理を行います養護教諭、栄養教諭等を配置しておりますが、校内におきましては、そうした担当者が専門的な外部講師を招聘しまして校内研修を行うなど、まずOJTとして全教職員が理解とスキルアップを図る機会を設けてございます。また、夏季休業中には、高知県教育センター等が主催をします専門研修も数多く開催されておりまして、そうした機会も利用して、教職員の育成を図っているところでございます。
 しかしながら、御指摘のとおり、若年教諭がふえまして、知識や経験の浅いことから、実践に戸惑う教職員も正直少なくございません。浜田和子議員の御指摘のとおり、保育所、保育園、幼稚園で大切に育てられました児童が引き続き小中学校でも継続して伸びていきますように、若年教員の育成という視点からもOJTの活性化や研修の充実に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) ぜひよろしくお願いいたします。
 働き方改革の手が差し伸べられにくい学校現場ではございますが、国の指針といたしまして、統合型校務支援システムの導入促進を図り、教員の業務の効率化を図ろうとしているところでございますが、これによって、教師が今まで以上に子供たちに向き合う時間が生み出せることを願いたいと思います。平成30年度予算には、都道府県単位での取り組みの実施に必要な経費が計上されていると思いますが、南国市も予算化してますかね、その中で、この取り組みに対する課長の御所見をお願いいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 統合型校務支援システムの導入につきましては、その大きな目的が、先ほど浜田和子議員がおっしゃられましたとおり、教員の日々の授業以外の事務的業務を情報システムに集約し電子化することで、学校現場の授業以外の業務負担軽減と効率化を図り、教員が児童生徒に向き合う時間の創出や教育の質・授業の質の向上につなげていくものでございます。さらに、学校間の横の連携だけでなく、進学先の学校種間の縦の連携を図ることも大変有効でございまして、児童生徒の情報の確実な共有と円滑な引き継ぎによる教育の質の向上を図ることも大変大きく期待をしているところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) 保育者も教員もともに子供にとって一番の環境でございます。その環境がよりよいものとなっていくことが、何よりも重要な課題だと思うところでございます。子供をどう育てるか、生徒指導に力を入れるというその前に、保育者、教員がみずからの人間的成長を図っていくこと、教育者自身がどうあるべきか、これが教育委員会の目指さなければならない課題だと思いますが、教育長の御所見をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) 浜田和子議員さんのおっしゃられますとおり、子供たちにとりまして、保育者、教職員はまさに一番の教育環境でございます。子供たちにしっかり寄り添い、子供たちから出会えてよかったと思ってもらえる保育者、教職員として、しっかり努めていくことでございます。例えば、一昨日、前田議員さんが言われました学校歯科健診につきましては、私の現役時も今も同じでございますが、年度当初の学校歯科医による健診結果は、検査直後の治療勧告書を含め、電話連絡や夏季休業前の期末懇談時に保護者に直接受診を勧めたりしながら、フォローに努めてまいりました。長い人生を生きていくために絶対必要な大切な歯をなくさないように、学校現場ではしっかり指導し、フォローに努めてまいりましたところでございます。しかも、これは子供の責任ではなく、経済的なことや仕事が忙しくてなど、保護者の事情で受診できない状況がございました。しかし、現在は義務教育の間は医療費は無料でございますので、最大限、その制度、恩恵を活用していただきたいと思うところでございますが、そのような中でも、各家庭、保護者によりましては、歯磨き等、基本的な生活習慣ができていないことや、ネグレクト等により受診できない状況があるのではないかと考えるところでございまして、今後も継続して家庭との取り組みを進めてまいりたいと思っているところでございます。
 これらの対応も踏まえまして、学校の働き方改革による中央教育審議会の答申におきまして、子供たちがより充実した学校生活を送るためにも、保育者、教職員が健康で心にゆとりを持って子供たちと向き合う環境づくりが必要であると言われております。保育者、教職員がゆとりを持ち、日々の生活の質や保育者、教職員の人生を豊かにすることで、みずからの人間性を高め、人間的成長をすることが、南国市の子供たちへの効果的な教育活動を行うことができ、保育・教育の充実につながることと考えているところでございます。以前から私のほうが述べさせていただいておりますが、この先生に出会えてよかった、この保育所・保育園・幼稚園・学校で学べてよかった、南国市に生まれ育ってよかったと、一人でも多くのお子さんにそう思っていただけるような保育・教育を目指し、さらに保幼小中の連携、接続をしっかり行ってまいりたいと考えております。そして、保育者、教職員が南国市の保育所・保育園・幼稚園・小中学校で働くことに生きがいを感じ、充実した生活の中で、子供たちとともに保育者、教職員自身も人間的成長を果たしていけるような、そうした環境づくりに南国市教育委員会といたしましてもさらに努力をしてまいりたいと思っております。どうか、浜田和子議員さんを初め市議会の皆様方のより一層の御理解と御支援をよろしくお願い申し上げます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 浜田和子議員。
○16番(浜田和子) 本日いただいた御答弁に大きな希望を持って、今後の子供たちを見守っていきたいと思います。
 以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。