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検索結果 »  平成30年 第404回市議会定例会(開催日:2018/09/07) »

一般質問2日目(山中良成)

質問者:山中良成

答弁者:市長、関係課長


○議長(岡崎純男) 4番山中良成議員。
      〔4番 山中良成議員発言席〕
○4番(山中良成) 議席4番の山中良成です。一般質問2日目となり、質問が重複するところがあるかと存じますが、よろしくお願い申し上げます。
 まず、平成29年度決算についてですが、一般会計、特別会計を合わせた当年度の決算状況は、歳入341億6,420万2,000円、歳出329億3,499万7,000円で、前年度から歳入は13億9,079万3,000円、歳出は15億6,083万3,000円の減少であり、一般会計の決算状況では歳入216億2,183万1,000円、歳出208億6,473万9,000円で、前年度から歳入で11億6,268万3,000円、歳出で11億5,403万1,000円の減少であります。歳入から歳出を差し引いた形式収支は7億5,709万2,000円、翌年度に繰り越すべきだった財源1億8,258万4,000円を差し引いた実質収支は5億7,450万8,000円の黒字であったが、基金の取り崩しを行ったため、実質単年度収支は3億9,724万6,000円の赤字であると決算意見書にも記載されております。
 地方債残高が平成28年度では184億6,290万8,000円でしたが、平成29年度末で188億2,470万1,000円となり、3億6,179万3,000円増加しており、昨年度同様増加しております。このまま増加するのであれば、財政が硬直化する可能性があると思います。この増加する原因をお答えしていただき、その改善策につきまして財政課長に答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 山中議員さんからの地方債残高が増加している原因と改善策につきまして、答弁させていただきます。
 平成29年度の一般会計地方債発行額は20億6,301万1,000円に対しまして、公債費の元金償還額は17億121万8,000円となっております。このため、差額の3億6,179万4,000円が地方債残高の増となっております。この増の中身なんですが、平成29年度の増加分のうち約2億7,000万円は交付税算入率100%の臨時財政対策債でありまして、実質的には昨年度行いました給食センター整備等による1億円足らずの地方債残高が増加していると言えると思います。これまでの財政健全化により、平成25年度まで公債費の償還元金が20億円以上ありましたが、本年度は17億円を切るまで改善されております。以前でありましたら、地方債の発行額は20億円でも残高はふえなかったのに、本年度同額の借り入れをすると3億円以上残高がふえるといった状態になります。地方債残高をふやさないとなると、毎年償還元金以内の発行しかできないということになりますが、そうしますと年々普通建設事業費を削減し続けるしか方法としてはございません。財政状況が改善された中で、一定は残高がふえるといたしましても、市民サービスの向上のため公共投資を行うとともに、財政健全化の相反する課題におきまして、バランスのとれた、今の状態はある程度バランスがとれているというふうに認識しておりますので、この状態を維持していくことが望ましいと考えております。
 今後も、臨時財政対策債以外につきましては、交付税措置率の高い有利な市債の発行に努め、財政の健全化を図っていきたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 確かに、起債しないと普通建設事業費を削減しなければなりません。しかしながら、地方債をふやし続け、また財政再建準用団体になってしまったのでは意味がありません。だからこそしっかりとした計画を立て、これ以上起債がふえないように健全化計画をしっかり立てて、お願いいたします。
 次に、実質収支比率も平成29年度決算では5.7%で、適正である3%から5%を超えており、年度途中での実態を把握しておらず、財源を有効に活用できなかったのではないでしょうか。この件につきましても原因をお答えしていただき、どのような改善策をとったのか答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 実質収支比率は、標準財政規模に対する実質収支額の割合ということになります。平成29年度の普通会計実質収支は約6億3,000万円ですが、29年度におきましては財政調整基金の取り崩しを4億5,000万円行ったことが大きな要因となり、比率が上昇したものでございます。この取り崩しですが、地方の基金残高の増加を懸念する総務省や県からは、基金の活用により市民サービスの推進につなげてもらいたいとの要請もありますので、こうしたことから財政調整基金を活用したこと、また30年度の当初予算におきまして、財政調整基金の取り崩し額が既に7億5,000万円も出ているというため、これ以上の基金の取り崩しを行わないよう、繰越金を確保するため、平成29年度の実質収支を決算に合わせまして調整を一定させていただいたというものでございます。基金の取り崩しを行わなければ、実質収支比率は1.6しかございませんので、今後も国の動向等を考慮しながら、基金の取り崩しで調整する必要があると考えております。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 国の動向により財政調整基金残高の取り崩しを行ったということがわかりましたが、取り崩しを行わなければ1.6%で問題はありませんけども、取り崩しも行っているので、これからも注意していただくようお願いいたします。
 次に、経常収支比率につきましても92.4%と、前年度と比較しても2.2ポイント高くなっており、財政の弾力性も危惧しております。こちらも昨年同様増加しており、硬直化し、新しい事業についても行えなくなる可能性が高くなります。こちらについて原因をお答えしていただき、これからどのような計画をもって改善されるのか答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 経常収支比率の上昇の主な要因は、歳出におきましては社会保障経費の伸び、また給食センター運営事業費等新たな経常経費が必要になったことがございます。また、歳入におきましては、昨年度29年度におきまして普通交付税が減となりまして、一般財源総額が減少したこと、これも大きな要因となります。平成29年度は税収の伸び以上に地方交付税の減少が大きく、一般財源総額が減ったため比率が上昇しております。本年度の普通交付税は前年並みとなっておりますが、国の骨太の方針におきましても、次年度の地方交付税も維持が何とかされるという程度で、分母となる一般財源総額の増はなかなか見込むことができません。社会保障経費の増によりまして、全国的にも経常収支比率自体は上がる傾向にございます。ただ、当然社会保障経費が増となりますと予算規模も増加いたしますので、比率が上がりましても臨時的経費総額が減るということにはつながるわけではございません。ですので、今の現状の数字というものは、一定少し高くなってくるという要因はございますが、それ以外の要因でこれ以上比率が上がらないよう、財政運営に注意していかなければならないと考えておりますので、今後ともそういったような形で財政運営をしていきたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 地方交付税もどんどん減っており、本年度は前年度並みということで、歳入は本当に重要になってきます。これについては、しっかりと私たちも考えなければならないところだと思っております。
 次に、職員の皆様の努力により財政力指数も0.61となっており、高知県内でも1番となり、すばらしいものです。しかし、これによる地方交付税の減額も気になってきます。平成29年度の地方交付税は、前年度と比較して3億1,008万3,000円の減少となり、歳入が心配となります。ほかにも、市税については年々増加傾向にありますが、収入未済額が1億4,305万7,000円と昨年度より減少しております。しかし、一般会計における収入未済額の38.7%の多くを占めております。この収入未収については、決算意見書の結びにも記載されており、危惧しております。もちろん、この原因については検証していると思います。その原因及び改善計画について答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 税務課長。
○税務課長(高野正和) 税務課への御質問にお答えいたします。
 収入未済額について、昨年9月議会で年5%、5年間で25%の削減を目標にしますと答弁をしております。29年度決算の市税収入未済額につきましては、前年度決算から2,603万8,000円、15.4%、国民健康保険税の収入未済額は1,976万8,000円、11.5%の減額となり、5%目標を超える削減となりました。これは、以前より各種債権の集中的な財産調査と差し押さえを行う調査処分型の滞納整理を行っていること、南国・香南・香美租税債権管理機構に高額滞納ケース及び徴収困難ケースを移管することで、高額滞納の解消、困難ケースに当てていた時間をほか多数の少額滞納に振り分けられたことが要因と考えます。
 今後、収入未済額の減少により、現年を除く滞納額の徴収額、削減率ともに低下することが予想されますが、昨年度目標としました年5%、平成33年度までの5年間で25%の削減を達成できるように努めてまいります。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 目標どおりに、税務課の課長を含め職員の皆様には本当に感謝しております。しかしながら、ふえてはこれからがまた難しくなるということですので、本当に気を引き締めて、今後も目標どおりに計画をしていただくようお願いいたします。
 次に、市税の不納欠損についてですが、平成29年度決算では755万8,000円であり、前年度より422万7,000円減少しており、税務課職員の皆様のおかげだと思っております。しかしながら、この755万8,000円が不納欠損となっており、これから不納欠損にならないように努めていく必要性があると思います。これからの計画及び改善について答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 税務課長。
○税務課長(高野正和) 不納欠損額に関してお答えをいたします。
 滞納整理におきまして、財産調査の結果滞納処分ができる財産がない場合、地方税法第15条の7第1項の規定により滞納処分の執行停止を行い、3年間資力の回復を待ちます。執行停止が3年間継続し、資力が回復しない場合は、同法第15条の7第4項の規定により、納付・納入義務が消滅いたします。この場合に不納欠損処理を行います。3年の間に資力の回復や差し押さえ可能財産が発見された場合は、この執行停止を解除して、改めて納付いただくこととなります。29年度の市税の不納欠損額755万8,000円のうち251万3,000円は、財産調査や捜索などによって判断した滞納処分の執行停止による不納欠損処理でした。一方、地方税法第18条該当は時効消滅となりますが、時効消滅の中にも第15条執行停止中に時効が到来するものが含まれております。
 今後も、早期の財産調査、滞納処分により、第18条該当を減少させるよう努めていきます。しかし一方で、生活困窮者に対しては、第15条執行停止の判断を積極的に行い、生活再建の一助となることを目指してまいります。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) これから時効消滅による不納欠損がないように気をつけていただきたいと思います。
 次に、義務的経費の人件費が1.4ポイント、8,950万7,000円の増加となり、投資的経費が26億3,278万3,000円で、前年度から11億7,702万2,000円減少しており、普通建設事業費が12億円減少していると決算意見書に記載されておりました。これでは、人件費により新しい事業への投資ができなくなってしまいます。
 そこで、まず、現在のラスパイレス指数について総務課長より答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) ラスパイレス指数につきましては今年度はまだ出ておりませんので、最新でございます平成29年度の指数を申し上げますが、平成29年度は97.2となっております。これは前年度と比較して0.7ポイント下がっております。なお、全国の市の平均は99.1、また類似団体の平均は97.6であり、本市のラスパイレス指数はそれらを下回っております。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 100%を超えてないので安心しておりますけども、人件費をどうにか抑えないと、新しい事業への投資ができないというふうに思っております。この人件費をどのように抑えるのかが課題です。これからどのように計画し改善されるのか、答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 人件費の抑制につきましては、行政改革実施計画の中の健全な財政運営の推進の項目で、人件費の削減として2項目を掲げておりますが、まず1つ目の給与制度の総合的見直しにおける経過措置の廃止につきましては、来年の12月をもって廃止することを既に決定しております。ただ、2つ目の時間外手当の削減につきましては、給与の6%という目標数値を掲げておりますが、平成29年度につきましても、給与の約13.6%と遠く及んでおりません。また、簡素で効率的、効果的な市政運営の推進の中の定員管理の適正化の項目で、業務改善、業務のアウトソーシング等による職員定数の適正化、あるいは多様で弾力的な任用の推進を掲げ、民間活力の積極的な導入を図るなど、計画的に適正な定員管理に努めてまいりたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) このラスパイレス指数が100を超えないように注意していただきたいと思っております。本市を発展させるためには、投資的経費をふやしていく必要性があると思います。こちらについてどのように計画しているのか、財政課長に答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 投資的経費につきましては、本年度からも本格的に予算化が始まった土地区画整理事業、また街路事業から都市再生整備事業のほうに移行された都市再生整備事業自体もかなり大型化し、その執行は今後本格化してくるということになります。なお、ほかにも(仮称)南国日章工業団地整備事業、そういったものも今後行われますので、ある意味直近でいきますと、今後大型事業が次々と予定されておる状況でございます。こういった状況で財政面で影響が出ないよう、国・県費の確保、また有利な起債の発行に努め、財政の健全化を図りつつ、事業の円滑な実施に努めていきたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) やはり、結果的には歳入のほうが問題になってくると思います。これは税務課、財政課だけの問題ではなく、本市の執行部の皆様全員の課題でもあると思います。市税をふやすためには人口をふやす、そして企業も誘致していく必要性もあると思いますし、それに対する方策を考える必要性があると思います。これについては、市執行部が一丸となって頑張っていただきますようよろしくお願いいたします。
 次に、地震対策の学校関係についての質問に移らせていただきます。
 市内全小学校10校に危険性のあるブロック塀を確認したので、全て改修する費用が今議会の補正予算で計上されております。これは、平成30年6月18日に大阪で登校中に地震が起こり、ブロック塀が倒壊し、下敷きになった女の子が亡くなったことで、全国の小中学校のブロック塀調査となり、他市町村も恐らく今回予算化しており、学校に通学する学生、保護者の皆様は安心していると思っております。このような悲しい事故が起こってからではなく、事前に予防する必要性があると思っております。そうでないと、この事故で亡くなった女の子は浮かばれません。
 そこで、この予防という意味で質問させていただきます。
 まず、ブロック塀だけでなく、例えば大篠小学校にコンクリートの壁が運動場にあります。恐らくこの壁はボール遊び等に使用されていると思いますが、これは市内小中学校に似た壁がたくさんあると思います。これについても、倒壊しないと調査されましたか。調査していないのであれば、どうして調査しないのか。倒壊しないという根拠があるのか、答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 御質問のコンクリート塀につきましての件ですけれども、ブロック塀の調査と同様にコンクリート塀の調査も行っておりまして、子供たちがボールの的当てとして活用しておりますコンクリート塀も含めまして、亀裂があり倒壊のおそれのあるコンクリート塀につきましては、随時改修を行っていく予定にしております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) ありがとうございます。震災時に運動場でけがをしないのか保護者の方が心配しておりましたので、これで安心して報告することができます。北海道の震災もあり、いつ本市に震災が起こってもおかしくないので、コンクリート塀については早急に改修のほうをよろしくお願いいたします。
 次に、小中学校には、げた箱があります。本市に南海トラフ地震が発生した場合、震度6強から震度7の揺れがあると言われており、もしかしたらこれ以上の震度になるかもしれません。それが下校時に発生すると、倒壊する可能性があると思います。それも考え、既に予防しているのか、していない小中学校はあるのか答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 御心配いただいておりますげた箱の件でございますが、げた箱につきましては非構造部材の耐震化事業の中で、既に固定または耐震補強を行っております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) ありがとうございます。
 次に、理科室の棚にはビーカーなどガラスの割れ物があり、さらには薬品が収納されている小中学校があると思います。震災時には、このガラス製品の実験用品及び薬品が棚から落ちてくる可能性も考えられます。これについてどのような予防をされているのか、答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 理科室につきましても、非構造部材の耐震化事業の中で備品収納庫の固定や耐震補強を既に行っておりますが、棚のガラス扉につきましては、非構造部材の耐震化事業の対象ではありませんでしたので、今後、飛散防止フィルムによる飛散防止対策や、それからプラスチック製の扉への交換などを随時行ってまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 対象でなく、随時行っていくというふうにお答えいただきました。これについては、早く予算要望をしていただきたいと思っております。というのは、執行部の皆様も御存じのとおり、ガラスの飛散によって目を傷めたりするだけでなく、ガラスの中を子供たちが歩いたりするのはとても危険であると思います。ぜひとも、これについて市長に答弁を求めたいと思います。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 今の御質問でございますが、危険なガラスによるビーカーなどを保管しているところと、ビーカーなどガラスの製品ということでございますので、そういったものができるだけ危険性がないようにしないといけないということでございますので、それはできるだけ早く対応しないといけないと、それはもちろん思います。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) これは、子供たちのちょっとしたけがから破傷風になったりもする可能性も震災時は考えられますので、ぜひ教育委員会のほうから予算要望していただき、市長、ぜひ予算化のほうをよろしくお願いいたします。
 次に、校舎内には図書館があります。その本棚にはたくさんの本が並んでおり、かなりの重量となります。この本棚が地震により倒壊すると、大人でも危険な状態になると思います。
 そこで、倒壊しない予防をされていない小中学校はあるのか、また予防されていないのであれば、その理由について答弁を求めます。さらに、これから予防される計画はあるのか答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 御質問の学校図書館の本棚につきましても、非構造部材の耐震化事業の対象でありましたので、既に固定または耐震補強を行っております。しかしながら、地震等による強い揺れの場合ですが、本の落下につきましてはなかなか防ぐことが非常に難しく、学校としましては重量のある本は床に近い本棚の下の段に収納したりするように工夫をしたり、また棚の上段にはできるだけ軽量の本を置くなどの改善策を行っているところでございます。また、図書室で活動しているときに地震が発生した場合の行動方法としまして、机の下に潜る、それから高い位置にある本棚から離れて頭を守る「だんごむし」というポーズがありますが、こうしたポーズで身を守ったりするなどの訓練によって、図書室における地震対策を行っている現状でございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 棚が倒れないように対策を講じていただいてるだけでも全然違うと思います。本当にありがとうございます。
 ここで、防災関係ではありませんが、先日、県立大学で、文化的資産としても過言でない貴重な資料でもある蔵書を焼却処分した記事を拝見しました。本市の小中学校にも貴重な図書があると思いますが、これについてどのように保管しているのか。また小中学校では年々買い足し、ふやしていると思いますが、それにより棚に入らなくなった図書については、どのように取り扱っているのか答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 学校図書館の本の件でございますが、毎年各学校には図書購入費を配分しておりますので、学校は予算に応じまして図書を購入しております。図書室も限られたスペースでございますので、更新があれば廃棄も行っていかなければなりません。現在、学校にはそうした図書を置くという場所はなかなか難しいのが現状でございます。学校図書館廃棄基準というのがございまして、これに基づき学校は廃棄する場合にはルールがありまして、年鑑、白書、郷土資料、貴重書は原則として廃棄の対象とはしない図書として位置づけられております。また、廃棄方法も手続が示されておりまして、廃棄対象図書を選定した後、これは教員または図書館支援員等が行いますが、校長の決裁を受けないと廃棄できないということになっております。こうした明確なルールによって廃棄処分を行っているところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) ありがとうございます。学校図書館廃棄基準によって廃棄しているということなんですけども、廃棄方法はどのようにしているのか、答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 学校にも確認をいたしましたが、廃棄方法は、校長の決裁を受けましたら、各教職員が市役所が年間2回やっておりますリサイクルごみ回収とか、それから学校が大量にたまりましたら適宜廃棄する場所に運んだりということで、教職員が勝手にどこどこのごみステーションとかというふうに持ち込まないような、学校は対策を講じているというふうに確認をしております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) ありがとうございます。新聞報道でもあったようなことはしてないということなので、ああいうふうにあってはならないと思っております。本当に貴重な資産だと思いますので、南国市にもたくさんそういう本が小中学校にもあると思います。それは必ず残していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次も、地震対策ではありませんが、危機管理の面で、もう一点質問させていただきます。
 今年度の夏は猛暑が続き、母校でもある大篠小学校では、夏休みのプールでの水泳を制限いたしました。昔とは違う気温になっていると報道や、熱中症により倒れる報道もたくさん拝見いたしました。危機管理の面で、このプールでの制限は英断であったと私は思っております。それだけ危機管理を持っているにもかかわらず、クーラーがきかないクラスがあると市内の小中学校からお聞きしました。これは壊れているのか、またはきちんと清掃ができていないのかわかりませんが、これでは熱中症になってしまう可能性もあります。特に小学生につきましては、危険性が高くなると思います。この件について教育委員会は把握されておりますか。されているのであれば、どのような処置をされたのか答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) エアコンの清掃と点検でございますが、ことしから定期的に予算もいただきまして始めたところですが、実際は市内小中学校のエアコンの定期的な点検というのは行われていなかったのが現状でございます。山中議員の御指摘のとおり、ことしふぐあいが生じたという学校が幾つかございまして、特に大篠小学校からもきかないということで速やかに連絡をいただきました。確認しますと、全館冷房ということで、非常に清掃が困難であるということの事実も発覚いたしまして、また点検業者等に詳しい依頼もしたところですが、通常教室にもまたエアコンを設置していただきましたので、定期的な点検または清掃等を今後やっていきたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 答弁ありがとうございます。危機管理の面では本当に熱中症は危険ですので、ぜひ、点検を全小中学校のほうよろしくお願いいたします。
 次に、大篠小学校体育館についてお聞きいたします。
 これについては、今年の3月議会で雨漏り問題について一般質問をさせていただきました。当時の竹内次長は、改修を行うための調査をしており、計画を立てていると答弁され、平山市長からも、避難所になっているので修繕計画ができたら早急に予算化していただけると、本当にありがたい答弁をいただきました。その進捗状況及び計画について答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 大篠小学校の体育館につきましては、たび重なる雨漏りのたびに修繕を繰り返してまいりましたが、大雨のたびに別の場所からも雨漏りがするという本当に抜本的な大規模な改修が必要であるというふうに考えておりまして、9月補正で大篠小学校の体育館の屋根改修工事の実施設計の予算計上をしております。その実施設計をもとにしまして、改修に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) ありがとうございます。これで雨漏りで体育館が全然使えない子供たちも本当に喜ぶと思いますし、避難所として大篠小学校の体育館がまた使えるということが本当にうれしいと思います。
 次に、公園問題についての質問に移ります。
 本市に遊具のある一般公園は全部で19カ所あり、児童公園は8カ所、都市公園は3カ所あります。この遊具の平成29年度の点検報告書を都市整備課が作成しておりますので、確認しました。劣化をAからDに分けており、Aが健全である、Bは軽微な劣化がある、Cは修繕の必要な劣化がある状態、Dは緊急修繕が必要な劣化があると分類されております。この報告書を見ると、遊具は126あり、Aは10.8%、Bは35、28%、Cは61、48%、Dは20、16%であり、この数値を見て、子供たちは安心に遊べると言えますか。修繕が必要であるCとDを合わせて64%もあり、とても遊べる状態ではないということがわかります。これでは、公園の遊具で子供たちは安心して遊ぶことができませんし、保護者も安心できません。これについて関係課長はどのように思われましたか、答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 遊べない遊具が多いのをどう思ったのかという御質問についてでございますけれども、子供たちは遊びを通じて冒険や挑戦をし、心身の能力を高めていくものであり、遊具の安全確保に当たっては適切に管理し、ハザードの除却に努めなければならないというふうに考えておりますけれども。このハザードが除去できていないということで、遊べる遊具が少なくなったということにつきましては、適切に管理されていないということで大変申しわけなく思っております。できるだけ早期に、危険な遊具はまず撤去をしたいというふうに考えております。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 御答弁ありがとうございます。危険な遊具については、撤去されるという答弁をいただきました。できたら、撤去ではなく改修をしていただきたいというふうに思っております。
 今議会の9月補正予算にも、新川児童遊園地の遊具再整備工事費で650万円計上しており、これで安心して遊具を使い遊べるので、大篠地区の子供たちや保護者は喜んでいると思います。しかしながら、まだまだほかの地区の遊具再整備がなっておりません。これからの遊具再整備の計画について答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 市内で遊具を設置しています公園のうち、新川児童遊園地と吾岡山文化の森公園以外の公園で、D判定の使用禁止としております遊具につきましては、今年度中に全て撤去したいというふうに考えております。新川児童遊園地につきましては、今年度中に、吾岡山文化の森公園につきましては来年度に、それぞれ遊具の撤去と新設の再整備工事を実施したいと考えております。その他の公園につきましては、遊具の老朽度や利用状況を見ながら、今後どのように整備していくのかを検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 先ほどから、課長は撤去したいというふうに答弁されております。撤去した後は、そこにはもう遊具はつくらないつもりなんでしょうか。これについても、あとで答弁のほうをよろしくお願いします。
 遊具の老朽度や利用状況を見ながら、どのように整備されるのか検討されるというふうに御答弁をいただきました。利用度が多いところだけ修理されるつもりなのでしょうか。私は違うと思います。遊べないので公園を利用してないのです、私はそう思っております。子供たちはその遊具を使って、遊具があるのであれば子供たちはその場所に行き、遊ぶと私は思っております。
 少し前ですけども、保育園、保育所、幼稚園の保護者の会長が集まる会にお招きいただきましたので、参加させていただきました。女性保護者のほうからも、どうして遊具が修理されないのか不思議でならないと、子供たちが公園に行っても全然遊べないという要望をいただきました。私も、確かにそのとおりだと痛感しました。親は、公園に行って体を動かしてもらいたいのだと思います。家の中でゲームではなく、友達と一緒に公園に行き、遊具だけではないかもしれませんけど、遊んでもらいたいのだというふうに思っております。だからこそ、Dの多いところから修繕していく計画を立てる必要性があると思います。これは、子育て環境をよくするという意味でも本当にすばらしいと私は思っております。これは、浪費ではなく投資だと思っております。いつから計画を立て修繕するのか、これについて答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) いつから計画を立てて修繕しますかという質問でございますけれども、まず今年度から全ての公園をまた再チェックをいたしまして、財政状況も勘案しながら、いつからどのような整備ができるのかというのを検討してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 今年度でチェックはされるというふうに答弁をいただきました。
 一番最初に財政のほうでも最後に言わせていただきましたけども、この子育て世代が住みやすい環境をつくるのであれば、公園整備も本当に大切なことだと私は思っております。吾岡山は遊具も充実しておりますけども、ほかの一般公園、児童遊園地、都市公園はどうでしょうか。現状、公園はありますが、利用者は少ないと私は感じております。その原因として、広さや遊具の老朽化、木々の植栽方法、管理方法に問題があるのではないでしょうか。この件について答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 公園の利用者が少なくなった原因ということですけれども、老朽化等により遊具が使えなくなり、遊べる遊具が減ったことも原因の一つではないかと考えております。公園の遊具が使えなくならないよう早目に修繕を施し、遊具の長寿命化を図るなどの対策が必要であったのではないかというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 課長、市長は最近公園に行かれましたか。私は、小学校5年生の娘がおりますけども、娘といろんな公園に行って、時間があるときだけですけども遊んだりしてます。先ほど遊具の修繕を求めました。人が多く来る公園は、遊具が充実しているだけではなく、周りの木々もきちんと剪定されております。雑草も余り生えておりません。木々が剪定されていない雑草が多い公園で遊びたいと思いますか。私は思いません。また、いつどこから、雑草だらけであったら蛇が出てくるかもわかりませんし、安心して子供たちをそこで遊ばすことは私はできません。公園の管理方法にも問題があるのではないかということもわかっていただきたいです。
 執行部の皆さんは、たかが公園というふうに思っているかもしれません。しかしながら、公園は子育てするのに本当に大切な場所です。市長にはお渡しさせていただきましたが、ある大手のおもちゃメーカーが小中学生の遊びに関する意識調査のアンケートをとっており、小学校1年生から4年生の多くが、遊ぶ場所に公園というふうに統計をとられておりました。また、内閣府の若者白書でも、公園で遊ぶが3番目に記載されておりました。それだけ公園というのは本当に身近であり、大切な場所であると私は思っております。公園が充実しているきれいな場所に人は寄ってきます。例えば、山田の秦山公園などもそうだと私は思っております。それが本市の子育て世代を移住させる方策になるというふうに私は思いますけども、この件について都市整備課長及び市長に答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 今、公園整備について、移住の一つの方策になるのではないかということでございますが、私もかつて子供が小さいころはもちろん吾岡山、そしてトリム広場、そちらもよく連れていったところでございます。子供が喜ぶということは何よりも自分も幸せになるうれしいことでございまして、子育て世代には、もちろん移住の一つの要因になるのではないかと思います。以上です。
○議長(岡崎純男) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 近くにきれいに整備された公園があれば、子供たちも元気に遊ぶことができてとても楽しいというふうに私も思います。また、子育てをする上でも、公園というのは子供が遊びを通じて心身の発育、発達や自主性、創造性、社会性などを身につけていく施設でもあると考えておりますので、やはり身近に公園があれば、本市の子育て世代の移住方策にもつながっていくものと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 市長、課長、答弁ありがとうございます。私も、これが移住の方策の一つになるというふうに思っております。
 そこで、公園についてですけども、総合公園の提案をさせていただきたいと思います。
 本市の規模からいって、あるべき総合公園がありません。現状は、本市の総合公園は空港の緑の広場のみであり、点在する児童公園や運動施設を合わせての面積になります。総合公園とは、その都市住民全般の散策、休息、運動、遊技等の目的で配置される10〜50ヘクタール規模の公園です。近隣市では、野市総合公園にこれが当たります。人が多く集まる東京などは、町の中に広大な公園が数多くあり、公園の至る場所であらゆる世代がいろんな過ごし方をしています。私の知り合いは、炎天下のアスファルト車道沿いをジョギングする人や、緑が少なく暑さで人通りがない町や公園を目の当たりにすると、大きな格差を感じたそうです。いつも平山市長が言っておられます「緑とまち笑顔あふれる南国市」ではないというふうに思っております。総合計画の第2部、基本構想の第1章、南国市の将来像にも記載されております。総合計画に記載されている以上、進めていく必要性があるのではないでしょうか。平山市長は、この提案について、副市長時代もあわせて総合計画の緑が進んでいるというふうに思われますか。私は、余り進んでいないというふうに思い、提案させていただきました。この2点について市長及び関係課長に答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) まず、総合公園の必要性でございますが、10〜50ヘクタールという大規模な公園ということになるということです。今、まだ南国市の中では、未整備であります南国中央公園、また土地区画整理事業区域内の街区公園などを整備する必要がございますので、総合公園のような大規模な公園を整備するということは現在考えてないところです。以上でございます。
 続きましてもう一点、2点でございましたのでもう一点、「緑とまち笑顔あふれる南国市」ということでございますが、この緑が進んでいるかということでございます。本市には、緑、つまり農地や森林などの豊かな自然がたくさんあります。この本市の豊かな自然を暮らしの中に生かすとともに、充実した都市機能を備えた環境と調和のとれたまちづくりを目指す目標となるものが、本市の将来像「緑とまち笑顔あふれる南国市」であります。その目標実現のために、行政の分野ごとに主要施策の取り組みを進めているところですが、市街地内の町なかには、日常生活圏の憩いや交流、子供たちの遊びやレクリエーションの場となる公園や緑地は少ないようにも感じております。今後は、市街地内に残された緑地空間を保全するとともに、公園や緑地の計画的な配置に努め、快適でゆとりのある居住環境の形成に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 市長、答弁ありがとうございます。確かに、自然はこの南国市、本市もすごく多いです。しかしながら、その自然に車椅子の方やベビーカーが通れますか。そんな山の中や農地をされている田んぼの中に、ベビーカーが入っていくことを私はほとんど見たことがありませんし、車椅子の方が入ってるところも私ほとんど見たことがありません。生活の隣にあり、皆が利用できることが公園として本当に重要だというふうに思っております。公園や緑地は遠方や山でなく、住宅の中にないと意味がないというふうに思っております。本市は、健康寿命と平均寿命の差が男性が14.5歳、女性が19.9歳であり、総合公園ができれば町に緑がふえ、目的やコミュニケーションの場ができ、改善されるのではないでしょうか。ほかにも、周辺へのヒートアイランド現象の緩和等の緑の効果を生かした環境調整、仮設住宅や避難場所などの防災効果、芝生で遊んだり、花見をしたり、バーベキューしたりする余暇活動、町の風格を上げる景観向上、医療費削減による健康効果・経済効果、植物に触れる機会や自然や環境への意識が教育的効果があるというふうに、たくさんの効果が見込まれると思います。確かに、維持管理費や建設の費用がデメリットだというふうに私も思っておりますので、これは長期的な計画を立てるべきであると私は思います。先ほど、市長は考えていないということでしたけども、この提案を聞いて市長の答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 確かに、総合公園、その10〜50ヘクタールという広い敷地にそういう整備された公園をつくるということは、先ほど山中議員おっしゃいました、車椅子またベビーカーそういったものは、もちろんそこの公園なりで通れるような整備になっているでしょう。市民の皆様に喜んでいただける、そういった公園にはそれだけの面積の中で整備すれば、いろんな望む要素を盛り込むことができると思います。ただ、そこには大きな費用というものがかかるわけでございまして、今非常に南国市は大きな事業を幾つも進めているところであります。負担としましても、公民館の建てかえ事業、そちらも文化的施設を含めた公民館の建てかえ、また海洋堂のものづくりセンター、そして図書館の整備と大きな事業、また区画整理事業も大きな財源が要るということが予想されております。そういった事業がめじろ押しでございまして、そういった事業をまず完了させて、またその後中央公園という優先される事業もございますので、そちらを整備した後に総合公園ということも財源的な見通しが立てば考えていく必要があるかもしれません。そういったところで、時期というものをまだもう少し見定めないといけないのではないかと思うところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 正直な話なかなか財源が厳しいから、新しい事業があるので大変厳しいからという答弁をいただきました。
 ですけども、公園というのは本当にいろんな世代が集まる場所でもありますし、南国市も環境に対しての方策もしっかり立てております。だからこそ、私は提案をさせていただきました。じきにまた、質問をさせていただきたいと思います。
 先ほど、市長のほうから都市公園について、南国中央公園につきましてのお言葉がありました。次に、都市公園について質問をさせていただきます。
 高知県の副都市である本市の都市公園が機能していないのは、本当に恥ずかしいことだと思っております。いまだ都市公園に決定されている南国中央公園は未整備のままであり、これは総合計画にも位置づけされており、総合計画の第3部基本計画の7環境保全、景観形成と公園・緑地の整備の主要施策、(3)南国中央公園及び街区公園等の整備に記載されておりますが、計画は進んでいないように思います。地方自治法第2条第4項に、市町村はその事務を処理するに当たっては、議会の議決を経て、その地域における総合かつ計画的な行政の運営を図るため、基本構想を定め、これに即して行うようにしなければならないとあり、総合計画に記載されているということは、年次計画を立て進めるべきだと思っております。これを2017年3月議会で一般質問させていただいておりますが、それから1年以上が経過しております。この南国中央公園の進捗状況、計画、どのように調査されたのか答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 南国中央公園のことにつきましてお答えいたします。南国中央公園の整備につきましては、現在具体的に実施する事業を定めました実施計画の策定には至っておりません。南国中央公園は、将来南国市の余暇活動や休息の場となり、災害時の避難所や災害防止効果もある多様かつ重要な役割を担う都市公園でもあり、できるだけ早期に整備していかなければならないというふうに考えておりますが、都市計画道路南国駅前線と一体的に整備することで、都市公園としての機能効果が発揮できると考えております。現在、整備中の南国駅前線第2工区は、国費の有利な補助制度であります都市再生整備計画事業に切りかえて平成34年度中の整備完了を目指して整備を進めているところでございますので、まずは第2工区の整備を完了させ、その後、国道55号への南進に向けて整備する際に、公園整備もあわせて実施するよう取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 御答弁ありがとうございます。結局のところは、南国中央公園は事業については進んでいないということだと思います。先ほど将来と言われましたけど、一体いつこちらのほうを整備されるんでしょうか。道ができてからいつになるのか、そしてどのような構想を立てているのか、正直私は想像ができません。この都市公園をどのように活用されるのかがわかりません。これについて、わかっている範囲で構いませんので答弁をお願いいたします。
○議長(岡崎純男) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 先ほど御答弁しましたとおり、南国中央公園の整備は、公園としての効果を考えますと、都市計画道路南国駅前線の整備抜きには考えられないというふうに思っております。整備時期につきましては、南国駅前線第2工区の整備が完了する平成34年度以降で、南国駅前線南進の事業認可時期に公園の整備計画を立て、認可を受けたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 34年度以降認可を受けというふうに答弁をされました。
 確かに、認可を受けてからどのようにしたらいいのかを考えるのもいいと思いますけども、今からきちんと何にされるのか、どのように活用されるのか、防災等に活用されると言われてますけども、きちんとどのような公園にしていくのか、計画をしっかり立てていただきますようお願いいたします。
 次に、この総合計画の同じ(5)公園を活用した触れ合い交流活動の充実に、吾岡山文化の森を市民の触れ合い交流拠点と位置づけ、施設を活用したイベントの充実に努めるなど、交流の拡充・創出に努めますと記載されております。確かに、公園にはたくさんのお子さん、親御さんが来ており、頂上のサッカー場でも少年少女の皆さんが頑張ってサッカーをされております。今でも吾岡山周辺は発展しているのが目に見えてわかります。だからこそ、これからはこの吾岡山を中心に人が集まる必要性があると思っております。この総合計画にあるように、もっと交流できるというふうに思っております。だからこそ、前回一般質問をさせていただきましたように、吾岡山を都市公園としてしっかりとした構想を立てるべきだと思っております。総合計画にある吾岡山の現在の進捗状況、計画について答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 吾岡山の現在の進捗状況、計画はということにつきましてでございますが、吾岡山につきましては、来年度に遊具の再整備を行い、遊具の充実を図ってまいりたいと考えております。今後も、計画的に施設の改良整備を推進し、施設等を活用したイベントの充実に努めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) イベントの充実に努めていきたいというふうに言われておりますけども、吾岡山文化の森事業は、平成7年から10年までの4カ年にかけて整備し、事業完了済みと2017年3月議会でも答弁がありました。まほろば祭りが開催されている場所は、とても整備されているとは思えません。ここが人が集まる場所になるというふうに思われますか。ここに文化施設、例えば美術館やスポーツ施設があったほうがもっと人が集まり、さらに吾岡山を利用されるというふうに思いませんか、答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 吾岡山に美術館やスポーツ施設があれば、施設を利用する人たちが来場いたしますので人はふえるというふうに思いますが、まほろば祭りが開催されている場所は、サッカー競技が行われる際やイベントが開催される際などの駐車場としての機能を維持してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 課長も御存じとは思いますけども、先ほど駐車場としてというふうに御答弁がありました。イベントまたサッカー、公園で遊んでいる方たちが駐車したところを見たことはあると思いますけども、いって半分、半分もいったところを余り見たことがないですけども、大抵3分の1ぐらいしか使用されておりません。それ以外は、私には遊んでいる土地のように思えました。だからこそ、そういう施設等を建てて、人が集まるようにしたほうがいいんじゃないだろうかというふうに提案をさせていただきましたけども。私は駐車場としては逆に広過ぎるというふうに思いますけど、これについて課長はどのように思われておりますか、答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 敷地の半分以上が全く使われていないということでございましたら、使われていないスペースにつきましては、今後どのように活用していくかということも検討してまいりたいというふうに思います。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) どのように活用されるか、わかりました。そしたら、活用されるような計画をしっかり立てていただきたいと思います。
 また、前回、船岡山取得についても質問をさせていただきました。しかし、採掘跡地は買収しないという答弁がありました。前橋詰市長より丁寧にお断りをされ、それからは働きかけをしていないというふうに答弁をされました。それは、譲っていただきたい申し出であり、前回から提案しているのは買い取りであります。予算も相当かかることですので、私も先ほどの総合公園ではありませんけども、長期的に考えていく必要性があるというふうに思っております。これについて答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 船岡山を買収する計画の必要性ということでございますけれども、船岡山につきましては、私が前職場の商工観光課当時に、太平洋セメント株式会社土佐事務所を訪問いたしまして、工業団地の適地調査候補地として船岡山を調査させてほしいという相談をしたことがございます。そのときに、会社側からは船岡山鉱山はセメントをつくる際の副原料となる珪石を掘っており、土佐山鉱山の直轄鉱山として今後も10年スパンで採掘をし、採掘した後も土佐山鉱山からの土捨て場として活用していきますとの回答がございましたもので、船岡山を買収するのは難しいのではないかというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 課長は商工観光課時代にお話に行ったというふうに、先ほど調査させてほしいというふうに答弁がありました。これは一体いつになりますか、答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 私が訪問させていただきましたのは、平成23年11月でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) そしたら、今から7年前ということになります。7年前ですので、近いといえば確かに近い年数かもしれませんけども、吾岡山周辺は本当に、国道があり、近くに飛行場もあり、高速道路もあり、今どんどんどんどん栄えていると思います。だからこそ、市がしっかりと買収するようにもっていき、人の集まる場所としての拠点にするべきだというふうに思いますので、7年前ですということですけども、またもう一度トライしていただきたいと思います。
 吾岡山周辺も船岡山周辺も、先ほど言いましたように、開発が進み、人が集まっています。取得し、整備する必要性があると私は思っております。前議会でも、施設計画に広く意見を頂戴しながら検討し、計画を進めるというふうに答弁をいただきました。現在、団体等に意見を求めたのか、生涯学習課長のほうから答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) さきの6月議会で、スポーツ施設の充足は、南国市スポーツ推進計画を策定する中でスポーツ推進審議会及び庁内で組織するスポーツ振興推進本部で議論してまいりますとお答えをいたしました。この中で、施設の充足の必要性、あるいは既存施設の長寿命化について御議論いただくということでございます。計画の素案の作成がおくれており、まだ議論には至っておりません。近いうちにはしたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 課長のほうから近いうちというふうに言われましたけど、今年度中には会を開いていただきたいというふうに思います。この吾岡山と船岡山も、私は都市公園として総合計画に入れていただきたいという思いがあります。これについて市長より答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 吾岡山と船岡山ということでございますが、今都市整備課長からも申しましたとおり、船岡山は今太平洋セメントが使っている状況でございまして、こちらの活用というのは現時点でまだ難しいのかなというところも考えます。ですので、今後、船岡山活用というのは、昔からそういう構想もたびたび耳に入ってきたこともございます。そういった活用ができる可能性ができたときに、そういった吾岡山と一体の施設の利用という形で構想を練ってみるのもよろしいかと思うところでございます。ただ、今どうかというと、もう少し時期を見ないといけないのではないかと思います。
○議長(岡崎純男) 山中議員。
○4番(山中良成) 市長より、時期を見てというふうにお答えいただきました。
 私としては、計画してこれを総合計画に入れてしまうと、必ずやっていかなければならないので、市長としてもすぐには入れられないという思いがあると思います。しかしながら、何の事業も一緒ですけども、必ず1年、3年、5年、10年と、きちんとした計画を立てる必要性があると思っております。これをしっかりと立てた上で、総合計画に盛り込んでいくというふうにしたほうが能率もいいと思いますので、総合計画に入れないとしても、ぜひそういう計画をこれからもしっかりと立てていただきたいというふうに思います。
 これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(岡崎純男) 10分間休憩いたします。