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検索結果 »  平成19年 第326回市議会定例会(開催日:2007/09/07) »

一般質問 3日目(田島邦雄)

質問者:田島邦雄

答弁者:市長、関係課長


○議長(高橋 学君) 18番田島邦雄君。
      〔18番 田島邦雄君登壇〕
○18番(田島邦雄君) いよいよ今議会、最後の質問者となりました。よろしくお願いいたします。私の今期定例会に通告いたしております質問は、都市計画マスタープラン策定についてであります。
 この件につきましては6月議会で質問をし、今議会補正予算に都市計画マスタープラン策定委員会委員報酬18万円、都市計画マスタープラン作成業務委託費委託料724万5,000円を予算計上していただいております。また、議案第10号で南国市都市計画マスタープラン策定委員会設置条例を提出しており、これで高知県が進めておる高知広域都市計画区域マスタープランの見直しと整合性をあわせて、本市の新しいまちづくりのマスタープランを策定できることになります。まことにありがとうございました。
 また、議案第8号で平成19年度南国市企業団地造成事業費特別会計予算、議案第9号で南国市企業団地造成事業特別会計条例が提出されています。南国市内に新たな企業団地の造成事業を行い、さらなる企業誘致を推進することを目的として本条例を制定するものであり、特別会計の予算総額は、歳入歳出それぞれ1,840万円で、県と共同で開発するため、県に対する工業団地開発業務委託料1,839万2,000円及び事務費8,000円を計上し、その財源は工業団地造成事業債を充てるとあり、また債務負担行為として南国市工業団地開発業務委託料3億6,280万2,000円を計上いたしております。私は、企業団地造成事業並びに一般会計より分離した特別会計で企業団地造成事業の収支が明らかになる手法で取り組まれておる今回の両議案に賛成をするものであります。
 ところで、今回の工業団地造成地区は、本市の土地利用計画の中でどういう場所でございますか。工業団地という地区計画区域でないところであろうと思います。県が開発をするといえば、地区計画がなくても開発ができるのでありましょうか。私は、非常に矛盾を感じます。市勢発展のためには時期を失しない開発計画が必要である。6月議会で民間での開発計画が上がっているので、市として地区計画への取り組みを要望いたしましたが、市長答弁は、市街化調整区域内における地区計画の件でございます。これにつきましても、県の方でもやはりこの地区計画はこうあるべきだという判断指針のようなものが5年に1回策定をするわけでございますが、私の思いは田島議員と全く同様でございまして、今議会でも有沢議員、山崎議員にもお答えをしたように、南国市の地区計画はこうだということは、まず南国市がきちんとした方針を持って、それが都市計画マスタープランに反映されるというようなことが大事ではないかと思っております云々と答えられております。県の計画はできるけども、私たち市の要望は進展しない結果となりました。市長並びに都市計画課長の御感想をお聞かせいただきたい。
 次に、マスタープランの策定は、第3次南国市総合計画との整合性が必要になります。私は、特に次の3点の取り組みを要望いたしたいと思います。
 その総合計画の中の第6章、土地利用の基本方向。そんで、(1)で土地利用の基本方針、(2)にゾーン別土地利用の基本方針というのがあります。ちょっと読んでみます。土地利用の基本方向と本市のこれまでの自然的、社会的、経済的発展経緯を踏まえ、本市における土地利用区分を中心市街地ゾーン、住居系市街地ゾーン、工業系ゾーン、集落定住拠点ゾーン、農業農村ゾーン、山村里山ゾーンの6つのゾーンと歴史文化拠点まほろばの里、産学連携研究学園拠点の2つの拠点に区分し、これらを結ぶ基幹的道路体系の整備とあわせて各ゾーン、各拠点ごとに次のような土地利用を進めます。
 (1)として、中心市街地ゾーン。後免駅から市役所周辺の既成市街地一帯を中心市街地ゾーンと位置づけ、南国市の顔となるよう面的整備や都市計画道路整備を進め、中心商業機能や業務・行政機能の再生、充実を図るとあります。また、7番の市街地の整備という課題の中で、1、広域拠点にふさわしい中心市街地の整備。中心市街地については広域拠点にふさわしい市街地形成を目指した都市計画街路の整備や地区計画策定による民活方式の事業実施等を推進し、商業機能の集積誘導、広域的な公共公益施設の立地誘導等に努め、にぎわいのある人の集まる市街地環境の再生を目指します。2として、その際、災害に強いまちづくりや景観形成、さらには高齢者・障害者に配慮したまちづくり等に留意するものとしますとあります。このことは直接触れていないけれども、副県都にふさわしいまちづくりは、車社会に対応できて商業機能の集積誘導のできる新しい町をつくれと言っていることではないでしょうか。南国バイパスと新しい都市計画道路を結ぶ形で町をつくれば、上記に合致いたします。地区計画をしっかりとつくっておかなければ、後からではできません。民活を生かして取り組む重要な一つのポイントであろうと思います。
 次に、2番の住居系市街地ゾーン。中心市街地に連檐する既成市街地一帯や十市パークタウンなど大規模住宅開発地区及びその周辺地区を住居系市街地ゾーンと位置づけ、道路体系の再編整備や下水道、身近な公園などの都市的基盤の整備と防災性の向上を図り、良好な住環境の確保・創出に努めるとともに、定住人口の受け皿としての新規住宅地の形成誘導を図ります。このため中心市街地を挟んで南北方向への市街化区域の拡大について関係機関に働きかけていきますとあります。
 現在でも大篠地区の市街化は開発が進み、大篠小の児童数が増加しています。そのため学校の教室不足で、本年度事業で6教室の増築をしているのが現状でございます。厳しい財政状況のもと、これで本当によいのでしょうか。むしろ、本市の均等ある発展を考えるならば、4番の集落定住拠点ゾーン、既存の各地区中心地等を集落定住拠点ゾーンと位置づけ、生活道路や排水施設、身近な福祉・集会施設等の整備や防災性の向上を図り、快適な集落環境の確保・創出を図りますとある。この集落定住拠点ゾーンを新しい新規住宅地の形成誘導を図る方向で関係機関に調整できないものでありましょうか。既存の学校施設が児童数が少なく、非常にあいておるという現状の中で、中心地区ばかり児童数がふえて、新たなそうした施策をつくらなければならないというのは、非常に私は矛盾を感じるものであります。
 大篠地区の市街化地区でも行政による面整備はなされておらず、民間開発で整備がされております。土地単価が高過ぎます。集落定住拠点ゾーンに家が建つことになれば、10万円台で整備された土地ができることになるのではないでしょうか。姉妹都市である岩沼市では、区画整理された宅地が坪当たり13万円と聞きました。南国市の宅地単価は高過ぎると思いませんか。ぜひとも県とも話をしながら、こうした南国市の実情が実りますように働きかけをしていただきたいと思います。
 次に、3つ目ですが、3番に工業ゾーンであります。
 オフィスパークを初め既成の工業団地、流通団地地区及びその周辺地区を工業系ゾーンと位置づけ、周辺交通環境の整備を図るとともに、経済動向等を見きわめつつ、既存工業団地の充実・拡大による新規工業系市街地の形成を図り、より一層の生産・流通機能の導入を図って、産業機能の強化を図ります。今議会に出ております5ヘクの企業団地でよいというわけにはいきません。農政の展望が見えないため、農地の価格が大変安くなり、先行きが読めません。そんな中でありますから、工業誘致は市勢発展のためには大変重要な意味があります。
 工業振興というところがありまして、その中でも既存企業の支援の強化あるいは産学連携の推進と事業開発拠点の整備を検討と、このようにあります。大学・高専や市内主要企業などとの産学連携システムを整備します。高知大学農学部や同海洋コア総合研究センター、高知高専などが集積している高知龍馬空港周辺の適地を産学連携研究開発拠点として、また研究者や学生・留学生の居住・交流拠点等として整備検討を図ります。3番に、新規産業の創造。将来の産業振興を考え、新たな産業団地の検討を行います。立地促進を図るため立地企業への支援対策の充実など、企業立地の受け皿づくりを行います。南国オフィスパークや今後整備が検討されている空港周辺の適地等に先端技術型産業や試験研究機関の誘致、知識集積的産業などの誘致を図ります。南国オフィスパークセンターについては、情報拠点としての機能強化を図り、産業業務支援センターとしての役割の充実に努めますと、このように書かれておりますが。今回私は質問をさせていただいて、つくづく感じたんでありますけれども、実際に動こうとするときに、マスタープランの策定の中にそうした地域をしっかりと入れていかなければ、現実の開発ができないということに直面をいたしました。この総合計画を実りあるものにするためには、今回の都市計画マスタープランの実質的な具体的計画が極めて重要であります。私は、中期計画を決めるに当たっては、広い道路に接続する場所であるとか、農地としての整備がおくれており、土地の生産性が低いところなども考慮して地区計画をするべきだと思います。
 以上のことが今後都市計画マスタープラン作成の作業の中で生かされますよう、特に質問をさせていただきました。
 さて、私も実は5期20年間の長きにわたりまして、市政の場に議員としての職責を全うさせていただきました。本当に市民の皆様方初め、市長を初め執行部の皆様方にも大変お世話になってきましたが、この中で少し自分のことを振り返ってみたいと思います。
 私の所属しております下大そね地区は、南国バイパスの南側に当たりますけれども、大変水害に遭う被害の多い地区でありました。と申しますのは下田川、長田川、そして新川川という3つの川があり、下田川は特に南国バイパスの開通の折、地元の排水対策として大篠地区の改修を行っていただきましたけれども、河川は下から改修するなということで、片山地区以下の下の下田川の改修ができておりませんでした。そのため、田井でありますとか竹中、関地区では常に水害に遭う状態であります。また、上大そね地区が市街化地域になっておる関係で、調整区域でありました農地がなくなり、また河川改修が進んだことが下大そね地区に雨のたびに鉄砲水として入ってきますけれども、下大そねの河川の改修ができていないために常に水害に遭っておりました。また、長田川は、新川川の下流域になりますけれども、西野々地区、住吉野地区を経由して伊達野、そして介良野に至る川でありますけれども、県道田村〜高須線がこの伊達野で常に水没をし、大雨のときには30センチから、時には50センチほど水没するという県道でありました。こうした川の改修を準用河川の下田川、順次改修をしていただきました。また、永田川につきましても県の排水対策事業として取り上げていただき、改修いただきました。また、新川川につきましては、「 ’98豪雨」のあの被害の後、市長の英断により下水道事業の雨水対策で現在取り組んでくださっておるところでございます。このおかげで非常に水害がなく、地域住民は安心のできる状態になったわけでありますけれども、いま一つ新川川につきましては、能間幹線と野田口幹線が八木部落のところで合流をし、新川に入っておりますが、新川の排水機能は非常に高まりましたけれども、そこに入るまでの支川が現状のままでありますからさばき切れず、まだ地元でオーバーをしてる現状がございます。この現象は、浜すし地区でも将来想像できるわけでございますけれども、こうした新川川への支川の改修は今後どのような取り組みがされる計画があるかどうか。上下水道局長さんか、あるいは都市整備課長さんかにお答えを願いたいと思います。
 次に、大そね地区は高知空港の周辺に、特に滑走路の延長上にありまして、関あるいは竹中、西野々、八木地区は第2種騒音区域の中にあり、防音工事をなされていただいております。そうした非常に音のやかましい地区でありますけれども、2,000メートルの拡張の折に、県下の市町村と県で周辺整備の基金20億円を計上していただきまして、それぞれ被害をこうむる周辺対策を講じていただきました。これで関連する地域が大分整備されました。また、現在進めておる自動車専用道路高知〜南国線の周辺整備によりまして、これまた農道、水路等の整備がなされており、下大そね地区はおかげさまで住環境の整備がかなり整ってきたことを心から感謝を申し上げます。厚く御礼を申し上げます。
 私が特に議員になってからかかわってきたのが、吾岡山の南側にある熊野神社参道の桜並木に地域で何か一つ地域おこしをしたいということで、すばらしい桜並木があることにヒントを得まして、議員になった翌年からぼんぼりを設置いたしております。現在106基のぼんぼりを立てておりますけれども、本当に企業の皆様方の御支援のおかげでございます。また、春の祭りとしてすっかり定着しておりますさくら祭りがことしで13回目でございます。これは市の方の御協力もいただきまして、商工水産課の皆さん方の力強い労務提供をいただきながら、地元で実行委員会をつくりまして取り組んでおり、これも多くの人たちが来て、桜のいっときでございますけれども、にぎわっております。こうしたボランティア活動はこれからも続けていきたいと、そのように思っておりますが、これにつきましては特に議員の皆様方、あるいは執行部の皆さん方には会券の購入ということで御協力をいただきました。本当にありがとうございます。
 また、特に思いがあるのが吾岡山の公園でございます。これはたまたま私が大篠小学校のPTAの会長であったころ児童数が急増いたしまして、校舎の改築をどうしてもせなならないという折になっておりましたが、市の財政が大変厳しく、できない状況でありました。一生懸命対策を練る中で、高知空港の拡張が決まっておりながら、吾岡山が航空法による障害物件であり、この山をカットしなければ空港ができないということを聞きまして、国、県、市に働きかけをし、吾岡山の法カットを条件に、大篠小学校の運輸省による改築を実現いたしました。このことは本当に思い出深いことでございますが。そのときに県との約束の中で、学校の改築だけでなく吾岡山の跡地の公園化、そして周辺整備という3つの条項がございましたが、県はカット後に45メートルラインまで切り下げるということはしてくれましたけれども、それ以上の公園化事業には予算をつけてくれなかったのであります。だめかなあとあきらめておりましたところ、高知空港が再び2,500メートルの拡張をされるという情報が県から入ってきて、南国市の協力をお願いいたしたいとの話があり、早速、当時の市長は大町氏でございましたけれども、県とのこういう覚書を地元は持っておるが、これはどうしても地元の要望を実現し、吾岡山の公園なくして空港拡張は受け入れてはいけませんよということで、県に公園整備の要望書を出させていただきました。そのことにより県が事業費の3分の2を見るということで、吾岡山の公園が進むことになったわけでございます。
 このように、この事業にずっとかかわってきて非常にうれしく、その後国体によりサッカーがあそこで開催されるということで芝生を植えました。非常に今は子供たちに喜ばれるとともに、サッカーを通じて、いつも子供たちあるいは関係者の声が絶えないすばらしい公園になっております。また、地元吾岡山文化の森環境整備推進会という組織をつくっておりますが、市の方からの公園管理委託料150万円をちょうだいしながら、常にその整備をするだけでなく、あそこでいろいろなイベントをしたりしながら、人の集まる取り組みをしております。私は、議員を去りましてもこの公園のお世話はずっとボランティアで続けていきたいと、このように考えております。また、今後ともよろしくお願いをいたします。
 いろいろありますけれども、さて、皆さん方のお手元に議長の許可をいただきまして、1つ資料を配付させていただいております。これは、南国市市勢要覧、平成16年3月発行の中から、南国市の歩みというものを配らせていただいております。これもまた今後参考にしていただくことになりますけれども。今定例会は大きな節目の議会となりました。任期満了の議会であり、今議会をもって勇退する議員が9名であります。私は市政推進会を代表いたしまして、一言ごあいさつを申せということを申し使っておりますから、一言申させていただきたいと思います。
 市政推進会の勇退者の中には、南国市政の生き字引と言われる吉村雅男議員がいらっしゃいます。議員歴何と53年でございます。南国市が昭和34年10月に発足いたしまして、現在まで12期48年間ずうっと現職でございます。まさに議会の生き字引であり、議会のドンであります。また、7期28年務められました森尾稔議員、6期24年間務められた北村明議員、そして私、苅谷哲夫議員、4期16年、現在の副議長でございます。また、高橋学議員、3期12年、現在の議長でございます。そして、腰痛のため苦慮し、後涙をのんで2期8年で引退されることを決意された岡崎邦矩議員、以上でございます。それぞれの議員歴は違いますけれども、振り返ってみたいと思うけれども、吉村議員の経歴が余りにも長いために、私にはよくわからないところが多い上に、この南国市の歩みを配付させていただきました。議会の流れではございません。南国市の歩みでございます。一々読むと大変長くなりますから、幾つかを拾い読みしてみたいと思います。
 34年10月に市が発足し、西村市長が誕生し、11月に第1期議員30名が選出されました。ここから吉村氏の議員歴が始まってくるわけでございます。翌35年には日章飛行場が第2種空港として、高知空港として正式に飛行場としての役割を果たし始めました。そして、36年には池川市長が2代目に当選されております。37年4月には県立高知東工業学校が南国市に開設いたしました。そして、39年には国立高知工業高等学校が高知より現在地に移転をしてきました。昭和40年、市長選で金堂氏が当選でございます。42年、市民体育館が落成、大篠小学校のところの体育館でございます。43年には南国市消防署が発足いたしました。裏面に続きますから、済いません。そして、44年には金堂市長が再選されます。45年には都築紡績高知工場が操業を始めました。47年、現在の南国市庁舎が完成、同じ年に宮城県岩沼市と姉妹都市の提携をしております。48年、杉本市長にかわります。50年、杉本市長が不信任決議をされまして小笠原市長にかわります。53年、国立高知医科大学が開校いたします。54年、市制20周年記念式典を行っておりますが、この年の選挙によりまして森尾議員が議員となります。55年、吾岡山のカットが始まります。いわゆる高知空港が動き始めます。このころは、高知空港の拡張反対にする大変な騒動があったと聞いております。58年12月、高知空港のジェット化が実現いたします。59年、県立岡豊高等学校が開設いたします。あ、済いません。58年11月より北村議員が誕生いたしました。昭和60年には清和女子中・高等学校が南国市に移転をしてきます。61年、潮見台ニュータウンが起工いたします。これはやがて南国がとるべきか、高知に譲るべきかという問題が起こってきます。62年、議員定数が30名から27名に削減されます。そして、四国横断自動車道大豊−南国間が開通、高知東道路も開通いたします。南国市商工会館が落成いたします。この年の11月、私、田島議員ができました。63年は阿佐線起工式でございます。
 平成元年、吾岡山の切り取りが完了いたしまして、日本セメントから南国市へ寄贈されました。10月には市制施行30周年記念式典を迎えます。平成2年には十市パークタウンが完成いたしました。平成3年にはテクノ高知工業団地が完成、そして苅谷議員の誕生であり、大町市長が誕生いたします。平成4年には天皇皇后両陛下を保健福祉センターにお迎えいたしました。ちょうどこのころが同和行政の最後の仕上げぐらいで、非常に改良住宅の建設が進んだ時期であります。平成6年、高知トラック団地が完成。平成7年、オフィスパークの起工式が行われました。市会議員は27名から25名に削減が決まります。この選挙で高橋議員が誕生いたします。大町氏が不祥事で辞職をし、浜田市長が誕生いたします。平成8年には吾岡山文化の森公園の起工式が行われました。平成9年には議会だより第1号が刊行されました。平成10年ですか、9月、「 ’98高知豪雨」が襲いまして未曾有の集中豪雨、2日間で876ミリという大雨で、46億円という大きな被害が出ました。後免地区であるとか、あるいは明見地区が床上浸水をいたしました。平成11年、市制施行40周年記念を迎えます。平成12年には南国市の人口が5万人を超えました。介護保険制度がスタートいたします。この年でしたねえ、保育の民営化問題で議会が非常に緊迫した年でございます。平成13年4月、大篠保育所が民営化されました。平成14年3月にはJA高知病院が開院、そしてこの年の9月、10月と第57回国民体育大会よさこい高知国体が開催され、本市でも4種の種目が開催されました。
 以上、大ざっぱに申し上げました。
 議会関係のことに関しましては、先ほど山崎議員の方からお話がありましたから、それとあわせながら参考にしていただければ幸いでございます。
 私たちは、それぞれ議員歴は異なりますが、その時々の諸問題に懸命に取り組み、市勢発展のために努力をしてまいったつもりでございます。こうした活動ができましたのも、私たちを支持してくださいました市民の方々であり、また市長初め執行部の皆様方の御支援、御協力のたまものでございます。熱い思いが時には厳しい言葉になったり、失礼なことを言ったりしたこともあったと思いますが、お許しをいただきたいと思います。これからは、市勢発展のためには市民の知恵をかり、市民との協働、協調の精神が必要不可欠でございます。職員の皆様方は、市民の立場に立って市民の声に耳を傾けてください。新しい市長を迎えられても、職員の和を持って、市勢発展の原動力は我々職員であるという気概を持って、今後とも頑張られますことを心からお祈り申し上げます。
 また、10月で市議選が始まりますが、再び挑戦される議員の皆様方全員が当選されまして、この議場で御活躍をされることを心から御祈念を申し上げます。
 以上で私の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(高橋 学君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 浜田 純君登壇〕
○市長(浜田 純君) 田島議員さんの御質問にお答えをいたします。
 その前に、田島議員さんは市政推進会で今任期限り退任をされる議員の皆様方の御紹介と、就任の時期に合わせた市政の変貌ぶりの御紹介をいただきました。田島議員さんには吾岡山の公園化事業を初め、さまざまな市勢発展のための政策を御指導いただきまして、またそれぞれ推進会所属の皆様方、ただいま御紹介がございましたような、南国市の変貌ぶり、発展ぶりにお力添えをいただきまして、今任期最後に退任をされます。今日までの御尽力に、執行部を代表いたしまして心より感謝を申し上げる次第でございます。
 また、田島議員さんからは、新しい市長を迎えるに当たっての職員に対しまして、大変温かい激励と大変示唆に富んだごあいさつを賜りました。私も、実はこの前の課長会で同様の話を課長会で話したわけでございます。やはり、ともに新しい市長の就任に際して、それぞれの思いを持っておられる、私も同じだなと改めて感じた次第でございます。
 まず、御質問といいますか、今度の工業団地開発はどんな都市計画法上の開発なのかということでございますが、実は私自身開発の主体が県であるということから、具体的な手法そのもんについては余り関心を持っておりませんでしたが、担当課長の方からの説明によれば、きょう議会、一般質問終了後、都市整備課、商工水産課の方で話し合いがされるとのことでございますが、ちょっとその内容を見ましたところ、やはり南国市の役割分担が地区計画や農工計画等の作成及び農地調整等に関すること、一方県は、都市計画法等の開発協議に関すること、そのように分かれておりまして、御指摘のように、この工業団地が地区計画や農工計画といったような開発に必要な計画を立案の上、開発協議を開発主体、県が、部局は違いますけれども、協議をするということになると思います。なお、この議会終了後の両課の協議によりまして、どういうような地区計画なのか、農工計画なのか、その全貌が明らかになると思います。今後の民間開発の際にも十分、どういいますか、参考といいますか、今後の行政を進める上において一つの参考になる経験を担当職員はすると思っております。そういうように私は感じております。
 なお、マスタープラン作成に関しましていろいろ御提言をいただきました。何ら異論を挟むものではございません。特に、総合計画で土地利用の基本方向を定めております。御紹介のあったとおりでございます。一方、これから策定予定の都市計画マスタープランの中でも、実はさまざまな内容を含むものでございますが、それを全体構想あるいは部門別計画の中で、道路の利用計画、土地の利用計画、あるいは一部御紹介にありました地区別の構想、こういったようなものを詳しく特定をしてまいりますので、両計画に食い違いがないように調整をしてまいりたいと思っております。
 特に、都市計画マスタープランでは、改定前のマスタープランを見ましても、このマスタープランを実現化をするにはどういうことかという、実現化方策まで踏み込んででき上がっております。これに当たって、現在の計画ではどのように実現型の方策が示されておるのか、少し御紹介申し上げますと、実現に当たっての都市計画の役割という章では、都市計画マスタープランの実現を図る上では、庁内関係各課の連携による各種の施策の展開が必要となるが、中でも都市計画がその中心を担うこととなる。ここでは、その実現に向けて今後都市計画として推進すべき事項について整理をする。その中には都市計画決定、変更の方針というような中に市街化区域の拡大、こういったような問題はどのようにやっていくのかということについて、対象となった地区それぞれにマスタープランに掲げる課題、課題といいますか方向をどうやって実現をするかということでございます。今回は、この現在のマスタープランでもその実現化をするための方法ということで、先ほど御紹介しましたように、都市計画マスタープランの実現を図る上では、庁内関係各課の連携によるということを、でき上がったマスタープランを実行する際の方策として取り上げておりますが、今回のマスタープランの見直しには、見直しの段階から関係各課の若手職員を中心に、総枠25名ですか、25名の職員でもって各課、農業委員会、農林、都計はもちろんですが、そういう研究検討会をマスタープランの策定の段階から集めて入ってまいりますので、やはり計画倒れにならないようなマスタープランをつくっていくという意気込みをぜひ御理解をいただければと思っております。
 具体的に総合計画で示されましたゾーン別の計画等についても御紹介がございましたが、御紹介のありましたとおり、この総合計画と整合性がある都市計画マスタープランをやはり作成していくということで、これから全力を挙げて取り組んでまいりたいと思っております。その際、繰り返しになりますが、マスタープランに掲げた事項を実現するために必要な関係各課の連携というものは、マスタープランの策定段階からスタートさせるということで、ぜひ御理解をいただきたいと思います。
 新川の支川の改修問題につきましては、担当課長の方からお答えをいたします。
 私からは以上でございます。
○議長(高橋 学君) 都市整備課長。
      〔都市整備課長 池知 隆君登壇〕
○都市整備課長(池知 隆君) 市長答弁を補足いたしましてお答えいたします。
 新工業団地の計画でございますが、その計画であるという新聞記事が出ましたが、そのエリアにつきましては、開発を促進する地域ではございません。新工業団地計画につきましては、県の企業立地課や都市計画課から正式な話はあっておりませんし、新聞記事を見て初めて知った次第でございます。これまで県の都市計画課は、現行の南国市都市計画マスタープランの一部変更はだめだと言ってきました。その意向に従い、南国市都市整備課は市民に対して県同様の説明をしてきております。
 ところで、新工業団地計画に限りましては、一部変更がオーケーなのかどうなのかということについては、まだ見解をいただいておりません。今後県の方は現行の高知広域都市計画マスタープランの一部変更が必要になりますし、一方、南国市の方も現行の南国市都市計画マスタープランの一部変更が必要になります。市長答弁にもありましたが、本日、一般質問終了後、商工水産課、企画課、都市整備課の3課で今後の対応について協議していくことにしております。また、県とも連絡をとり合いながら協議していきたいと考えております。
 次に、第3次南国市総合計画と南国市都市計画マスタープランとの整合性につきましてでありますが、この整合性をとることによりまして、まちづくりを実現したいと考えております。田島議員さんの御指摘を生かし、具体的計画につきましてはしっかりと反映させていきたいと考えております。
 また、民間の協力できる体制づくりについてでございます。
 今後の都市計画において民間活力の必要性が問われております。都市整備を公共のみで負担する場合、投資額が大きくなるばかりではなく、毎年の運営維持管理面でも市財政に大きな負担となることが予想されます。そのため、事業化に際しましては、建設、運営、維持管理全般にわたり、従来どおり公共が直接行う手法よりも、効率的、効果的な事業手法として民間資金や民間事業者の持つ技術的能力、経営能力を活用する必要があることを承知しております。具体的にどのような方法があるのかどうか、現在のところその資料を持ち合わせておりませんので、このことについて勉強させていただきたいと考えております。
 次に、大篠小学校のお話もありましたが、学校ばかりでなく住宅関係も同じでございますが、住宅は1つのエリアに集中するものではなく各地に分散することが望ましいと考えております。小さな規模のものを町じゅうに分散させるべきでありまして、周囲から閉ざされている団地等は、人間関係の構築が難しいという調査もございます。朝日新聞からの調査でございます。分散することによりまして、年齢層も広まりますし、地域が活性化するというメリットもございます。さらに、エリアとエリアがつながることによりまして、町の活性化にもつながっていきます。これらにつきましてはマスタープランで位置づけ、積極的に取り組んでいきたいと考えております。
 最後に、本会議一般質問の大トリでございますが、これに当たり、次の市政の大きなテーマであります都市計画マスタープラン策定を選んでいただきまして、ありがとうございました。田島議員さんと私との御縁は、議員さんが大篠小学校PTA会長として御活躍のころからでございます。その後、議員として昭和62年11月から5期連続20年にわたり、説得力ある弁舌と理路整然とした内容をもって市政に御尽力されました田島議員さんに敬意を表し、答弁を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(高橋 学君) 上下水道局長。
      〔上下水道局長 藤村明男君登壇〕
○上下水道局長(藤村明男君) 田島議員さんの御質問にお答えいたします。
 御質問にもございましたが、新川川の改修は、「 ’98豪雨」を受けて南国市流域関連公共下水道関連の新川排水区、新川幹線として平成11年度に着手いたしております。この新川幹線の計画区間は、下流下田川合流点から大そねの香陽ハイヤー前の交差点までの1,700メーター区間となっております。平成18年度末にやっと国道55号線を越えることができました。進捗率は59.06%となっております。新川幹線を完成させるためには、明確には言えませんが、ことしも含めてあと10年程度必要かと考えております。ところで、田島議員さんが御指摘されておりますゆうきち商店の東、繁春鉄工所前や浜すしの東、スエジー東工場前については、豪雨のたびに浸水し、周辺住民の皆様は対策に大変御苦労されており、また営業にも差し支えているとお聞きいたしております。一日も早い対策が望まれていることも承知いたしております。
 しかしながら、この状況は新川幹線の計画区間がすべて完成いたしましても解消されるものではありません。計画にもあります支川水路を改修して、初めて十分な効果があらわれるものであります。新川幹線の早期完了の効果が、計画全体から見て非常に大きいものがあることから、幹線優先という線を崩すことは非常に難しいことだとは思っておりますが。しかし、いつまでも待っていられないという実態があります。少し寄り道をすれば大きな効果が期待できる地域があることは、職員一同十分理解をしているところでございます。私どもは、このことを常に念頭に入れて今後の事業を進めてまいりたいと思います。
 田島議員さんには、本排水対策事業を含め5期20年間の長きにわたり、市勢の発展のため御尽力を賜りました。お礼を申し上げます。また、議員さんには御勇退された後も、引き続き本事業を見守っていただき、御指導、御協力を賜りたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
○議長(高橋 学君) 18番田島邦雄君。
○18番(田島邦雄君) 大変失礼をいたしました。最後の大トリでありながら、その責務の重さにすっかり上がってしまいまして、大変重要な1項目を申し上げておりませんでした。
 実は、浜田市長へのねぎらいでございます。浜田市長も今任期で勇退をされるということで、3期12年間の大役、まことに御苦労でございました。特に前任者の不祥事を受けての市長就任であり、市政の信頼回復に努められるとともに、職員の意識改革から行政改革に取り組まれました。特に印象として思うのは、非常に懇切丁寧に議会答弁をしていただきましたけれども、非常に心のある取り組みで、特に市職員との対応である行政改革あるいは行財政改革では、市長みずから断腸の思いであったことと存じます。職員組合との大詰めは、何といっても保育の民営化であったかと存じます。保育の民営化をすることによりまして、それまで不安をされておったもろもろの問題は噴き出すことなく、今日の安定した、内容に富んだ民間保育ができておることは、市長の先見が確かであったことを確信する次第でございます。
 また、行財政改革という大変厳しい、重い任務も背負いました。国の三位一体改革による地方交付税の減少により大変厳しい地方自治体運営でありましたが、その中でさすが財政畑で歩まれただけありまして、職員との対話も十分にこなしながら内部の改革、そしてまたはごみ行政でありますとか、補助金の問題でありますとか、多方面にわたり気配りをされ、財源を減らすだけでなく、つくる努力もされ、第1次行財政改革の中には3カ年間で27億円という大きな不足額を十二分に達成されました。また、これからまた向こう3年間12億円の不足ということで、これの取り組みもしておりますけれども、ほぼめどがつく状態であると聞いております。本当に御苦労の多かった市長であり、また市民からも信頼される市政を回復し、今では市長は高く評価されております。私も心から敬意を表するところでございます。
 退任後は、どうか御健康には十二分に留意されまして、御夫婦で余生を楽しまれるとともに、市政への関心も持っていただき、時折は御助言もいただけるよう、心からお願いを申し上げます。本当に御苦労でございました。
 また、先ほどは私に対する温かいお言葉を、市長並びに都計課長よりいただきまして、本当にありがとうございます。これからも一市民となりましても、できるボランティアは懸命に務め、行政とのパイプを続けていきたいと思いますから、どうか市勢発展のためによろしくお願い申し上げます。本当にありがとうございました。
○議長(高橋 学君) 以上で通告による一般質問は終了いたしました。
 これにて一般質問を終結いたします。
 明14日の議事日程は議案の審議であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて散会いたします。
 どうも御苦労でございました。