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検索結果 »  平成30年 第401回市議会定例会(開催日:2018/03/02) »

一般質問3日目(植田豊)

質問者:植田豊

答弁者:関係課長


○議長(岡崎純男) 2番植田豊議員。
      〔2番 植田 豊議員発言席〕
○2番(植田 豊) 私のほうからは、通告に従いまして、総括で3つほどの項目について質問をさせていただきます。
 まず最初に、来年度に控えております市制60周年の取り組みについて、お尋ねいたします。
 来年度、市制60周年を迎えます。60周年の序章の年となる、ことし平成30年度の行政としての意気込みが私としては大変気になります。ちょうどことしお正月1月3日の高知新聞に、土佐市の板原啓文市長と高知放送の石田佳世アナウンサーのインタビューが載っていましたので、その内容は、私としては興味深く読まさせていただきました。幾つかの内容がありましたけれども、簡単に4点ほど御紹介をさせていただきます。
 1つ。石田アナウンサー、津波タワーも完成して一区切りついたところではないでしょうか。板原市長、まだまだです。近隣所で一緒にいろんな訓練をしながら、防災力を上げていかなければなりません。
 2つ目。アナウンサー、ことし平成30年の土佐市の大きな出来事を教えてください。市長、ことしのことです済いません、10月28日に第38回全国豊かな海づくり大会が開催されます。土佐市の宇佐しおかぜ公園では、海上歓迎放流行事などが行われます。
 3つ目。アナウンサー、北海道江別市との友好都市提携も40周年ですね。市長、平成5年から行っている小中学生の交流も約25年になります。当時の子供たちが大人になって2世もでき、太いパイプができています。
 4つ目。アナウンサー、市民の皆様にメッセージをいただけませんでしょうか。市長、土佐市は還暦を迎え、これから新たなステージに向かって登っていけるように、足腰を鍛え直す必要があるのではと感じています、などです。同じ歴史を歩んでいる南国市にもちょうど当てはまる内容だと思いまして、興味深く読みました。
 南国市において、来年60周年を迎える序章のことし、具体化されている内容があれば教えてください。と同時に、今までにも幾つかの提案させていただきましたけれども、今議会も幾つかの提案をさせていただきたいと思います。
 1つ目。ことしちょうど30回を迎える夏の祭典まほろば祭りに、姉妹都市である岩沼市の方を可能な範囲内で多く南国市にお呼びしてはどうでしょうか。岩沼市と姉妹都市提携をしたのが1973年(昭和48年)7月ですので、45周年にもなりますし、節目を迎えるまほろば祭りを盛り上げるためにも、ちょうどよい機会ではないでしょうかと考えます。
 2つ目。ことし9月21日から23日まで第72回全国レクリエーション大会in高知が高知県では初めて開催されるようで、企画書の内容を見せていただきますと、継続的な活動を推進する連携、推進体制を構築を目指し、力を合わせて各地域のスポーツ、レクリエーション活動の推進を盛り上げていきましょうというようなことがうたわれています。こういう大きな大会を通じて、南国市あるいは高知をPRするチャンスは十分あると思います。南国市においても、南国市スポーツセンターでスポーツ吹き矢を開催されるということで、南国市も一つの会場となっています。レクリエーション協会は、高知県のスポーツ推進委員のほうへも強力な働きかけをされると聞いています。南国市にもスポーツ推進委員がいるわけで、スポーツ推進委員は日ごろから新しいスポーツ、ニュースポーツの普及など裾野を広げる活動を行っていますので、ぜひとも、南国市もスポーツ推進委員の方なんかにも協力して、南国市のスポーツセンターで開催されるスポーツ吹き矢の開催を、より一層盛り上げていけばよいのではないかと考えます。
 3つ目。今現在、県下全域で実施されている「志国高知 幕末維新博」関連企画で設置されている、歴史民俗資料館の岡豊山の本丸に当たる詰に設置されているやぐらが、維新博の終わりとともに来年2月末までで、3月以降は撤去されると聞いています。本議会初日の高木議員のように、歴史上の観点から私のほうは提案ようしませんが、もったいないという思いが非常にあり、南国市のどこかに設置することができれば、南国市のシンボルとしていいのではないかなという思いぐらいのことですけども思っています。解体、搬出、新しい場所での組み立て、設置となると、かなりの費用もかかると思いますが、南国市のどこかよいところで設置がすることができれば、もしかしたらですけれども、場所によっては、民間の企業さんの力もかりて、解体や組み立てができるのではないかとも考えたりもします。
 4つ目。また同じ岡豊山では、ことしも今月末3月31日と4月1日、2日間、第9回岡豊山さくらまつりが開催されます。さくらまつりは、土佐の食1グランプリと同時に行われています。今まで第8回の食1グランプリのグランプリをとっている出店の中には、8回のうちの4回を南国市の出店者の方がとっておられます。西島トマトカレー、ごめんシャモすきやき、シャモッケ、四方竹肉巻きフライ、以上4点です。ことしの岡豊山さくらまつりの岡豊山会場での24店舗のうち5店舗が、ことしも南国市から出店されます。こういった多くの方が集まるイベントで一工夫すれば、南国市をより一層PRできるのではないかとも考えます。何かいい案とかあるようでしたら、お聞かせ願いたいと思います。
 5点目。来年、平成31年度に南国市から姉妹都市である岩沼市に、市民の多くの方を募り、市民団の派遣などを考えてみてはどうでしょうか。特に若い方、小学生、中学生、高校生、若い方にぜひ交流をしていただきたいと、私的な考えですけど思います。例えば、北陵中学校であれば、震災後、岩沼市の玉浦中学校と、お互いに励まし合い深い交流をさせていただいています。毎年、代表の方は行き来があったりしますけども、こういった機会に市民の若い方、多くの方に視察をしていただくことも、一つのよい案ではないかと考えたりもします。
 以上が60周年に関する質問とさせていただきますので、後ほど御答弁をお願いします。
 2点目、住宅耐震化促進事業補助金についてお尋ねいたします。
 住宅耐震化促進事業補助金の中には、耐震設計、耐震改修、ブロック塀、老朽住宅除去というような項目があるわけですが、その中で老朽住宅撤去の補助金についてお聞きします。
 この制度は、老朽化した住宅の瓦が落下したり、壁が崩れたりなどの危険性があり、緊急的に不特定の方々が利用する避難路の確保及び市街地の防災安全性を確保するためなどの目的として、住宅が建ち並ぶ地域、緊急輸送路、輸送道路、避難路沿いに建つ老朽化した危険な除去費用の一部を国、県、市町村で助成するものです。参考までに、いずれも上限金額ではありますが、164万5,000円、高知市、香美市、香南市はあり、金額などの違いはありますが、高知県下の多くの市町村で補助金が実施されていますが、昨年、平成29年6月1日現在では、南国市はこの老朽化住宅の撤去補助金はありませんでした。ただ、今回の質問に際してお聞きしますと、その後、6月1日以降に特定エリアに限っての補助金が適用されるようになったそうですが、その内容について詳しくお聞きします。
 昨年10月の台風21号では、風が強かったので南国市全域で大きな被害が出ました。その被害内容としては、老朽化した住宅の屋根瓦やトタンが周辺の住宅や生活道に散乱し、通常の市民生活の回復に支障を来したことも事実です。老朽化して空き家になっている住宅のほとんどは、リフォームなどはできないし、住めないというのが現状だと思います。大災害のときのことを考えれば、事前に撤去しておく必要が、復旧、復興の妨げにならないと思いますので、お考えをお聞きします。
 3点目です。中学生、高校生、大学生の防災活動についてお尋ねします。
 2月22日の高知新聞「いのぐ」に、防災活動は面倒くさいと、私にとってはショッキングな県内中学生のアンケート結果が出ていました。不幸にも、地震や風水害の災害が発生してしまった後の被災地・被災者の支援は、若い力つまり中学生、高校生、大学生の活躍が大きく命を守り、命をつなぎ、現場の主役を担うことが期待されます。若い方に防災活動に参加してもらうにはどのようにすればよいか、お考えをお尋ねします。
 この新聞の表題では、地域防災に参加したことがありますか。県内では避難訓練や講演会、また炊き出し訓練などさまざまな活動が行われています。ところが、中高生の参加が少ないという課題がありますと書かれていました。内容を簡単に少しだけ紹介させていただきます。
 アンケートは、高知県内6市6町1村から、中学生171人からのアンケートだそうです。その中には、南国市内の中学生はいないようですが、傾向としては多分同じだと思います。紹介させていただきます。
 参加しない理由なわけですけれども、時間がない、部活動や塾で忙しい。
 2つ目、行きたくても実施日がわからない。そもそも地域防災活動をしているか、自分には情報は届いていないのでわからない。
 3つ目、実感が湧かない。地震の話を聞くと参加すべきと思うけれども、時間がたつと、まあ大丈夫やろうという気持ちになる。
 4つ目、つまらない。そもそも興味がない。
 5つ目、大人のもの。一度参加したが大人ばかりでなじめなかった。友達がいないと恥ずかしい。
 6つ目、諦める。津波が来たらみんな死ぬ、などの答えが回答として書かれていました。
 確かに、私の住んでいる岡豊町小蓮自治会でも、年末には炊き出し訓練とお餅つきをセットにした行事を行っていますが、学生の参加はほとんどなく、小学生の参加もお家の方が参加するので一緒に参加する程度であり、その子供たちが中学生、高校生、大きくなれば全く参加は見られません。
 記事の内容と私の住んでいる小蓮の状況を今お話をしましたけれども、一方では、1月21日高知新聞「いのぐ」では、同じ「いのぐ」なんですけども、「防災活動、高校に広がり」ということで幾つか出ていましたので、こちらのほうも紹介をさせていただきます。
 嶺北高校の地元の野菜を使った防災食の開発に取り組んでいること。2つ目、高知工業高校では学校周辺のジオラマづくり。3つ目、須崎高校では避難経路を示す看板づくりをしている。高知南高校では、はりまや橋や桂浜など観光地5カ所の周辺避難マップづくりをしている。
 それと、ちょうどきょうの朝刊でしたけれども、「佐賀中学校にぼうさい大賞」ということで、この内容を一部紹介させていただきます。
 避難訓練などを通した住民とのつながりが高く評価された。生徒らは、活動地域をさらに広げていきたいと意気込んでいる。佐賀中学校生徒のコメントですけれども、防災活動に取り組んでいるのはここの学校だけではないので、まさか受賞できるとは驚き。ほかのメンバーも地域の人たちと訓練以外でももっとコミュニケーションをとっていきたいと笑顔で話している、というようなことが載っています。
 なので、活動そのものには余り参加してないというのが現状だとは思いますけれども、こういった、一方で学校の行事というか、関係で取り組んでいることが随分あるようですので、何かの方法で中学生も地域の防災活動などに参加を促すことができるのではないだろうかと思います。そういったことに対してのお考えをお聞きしたいと思います。
 以上の3点を1問目にさせていただきます。
○議長(岡崎純男) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午前11時58分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(岡崎純男) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 植田豊議員に対する答弁を求めます。企画課長。
      〔松木和哉企画課長登壇〕
○企画課長(松木和哉) 植田議員の御質問についてお答えをいたします。
 南国市は、昭和34年10月1日に市制施行をし、平成31年10月1日に市制施行60周年を迎えることから、平成31年4月からの1年間を記念事業の実施期間といたします。
 平成29年度は2年前の準備期間としまして、庁内準備会を設けまして、今後の進め方、スケジュール等について情報共有を行ったところでございます。平成31年10月1日に記念式典及び祝賀会を予定し、また記念事業の核となる事業としまして、NHKのど自慢の本市での開催に向け手続を進めておるところでございます。平成30年度当初には、外部委員を含む記念事業企画検討委員会を立ち上げまして、庁内準備会で発案された事業案も含めて事業内容を検討し、平成31年度予算化に向け、事業を具体化していくこととしております。
 平成30年度の取り組みといたしましては、植田議員さんから以前にも提案のございました、原付の御当地ナンバープレートの作成なども計画をしておりまして、また平成30年度内にデザインを広く募集することを予定をしております。また、のど自慢につきましては、7月にNHKへの正式な申請を行いまして、開催地が南国市に決まれば10月ごろ内示がされる予定となっております。
 また、姉妹都市、岩沼市との交流につきましては、平成30年度が姉妹都市提携45周年に当たりますことから、市民訪問団の相互派遣を計画をしております。南国市からは8月中旬のいわぬま市民夏まつりの日程に合わせて、岩沼市からは11月上旬に25名程度の訪問団が来高をする予定となっております。このことから、植田議員さんから御提案をいただきました、ことし第30回のまほろば祭りへの岩沼市からの参加というのは、ちょっと費用的にも厳しいのではないかと考えております。
 植田議員さんから、また平成31年の60周年記念事業として、岩沼市との小中学校の交流、あるいは市民の岩沼市への派遣という御提案もいただきました。これにつきましては、小中学生につきましては毎年岩沼市との交流を行っておるところでございますけれども、記念事業としてさらに拡大してできることがないか等も含めて、これから検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
      〔中村俊一生涯学習課長登壇〕
○生涯学習課長(中村俊一) 第72回全国レクリエーション大会への御質問についてお答えをしてまいります。
 本年9月21日から23日の間において、高知県で開催される第72回全国レクリエーション大会in高知におきましては、現在、準備委員会が設置されており、4月11日には実行委員会が設立されます。教育長には副委員長、私には実行委員会委員の委嘱が来ておるところでございます。9月21日は総合開会式及び交歓の夕べが、いずれも高知市で開催されます。22日、23日は種目別交流大会、研究フォーラム、特別行事、特別協賛行事等が行われるものと思われます。これは、いずれもレクリエーション協会やその加盟団体により運営されるものでございます。
 本市におきましては、22日は南国市立スポーツセンターにて種目別交流大会としてのスポーツ吹き矢が実施されます。翌23日は、一般社団法人日本スポーツ吹き矢協会、高知県スポーツ吹き矢協会主催による、これは例年行われておるものでございますが、高知県オープン大会が開催される予定となってございます。いずれも最大で350名の選手の参加が見込まれておるところでございます。
 市といたしましての協力は、先ほどの実行委員会への参画、実行委員会への補助金支出、会場の確保、スタッフ・補助員等の人的支援等でございます。この人的支援の中におきましては、スポーツ推進委員の皆さんの御協力も仰ぐこととなろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。
 72回目にして、やっと高知県での開催ということでございますので、県、市を挙げて歓待の意を示したいと思っております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
      〔長野洋高商工観光課長登壇〕
○商工観光課長(長野洋高) 植田議員さんの質問にお答えいたします。
 岡豊山、詰の段にあるやぐらについては、昨年4月の公開開始からこれまで2万2,000人を超える入場者があっており、歴史民俗資料館の入館者数も昨年同時期と比べ約9,000人増となっています。この状況を見ると、特別展の開催など歴民館の取り組みと相まって、やぐらが誘客に一役買っていると言えます。
 やぐらについては、期間限定で設置されたもので、来年2月末には撤去される予定であり、植田議員からの移設、活用をしてはどうかというアイデアはおもしろいものではないかと思います。しかしながら、このやぐらについては、期間限定で設置したもので、長期間の設置に耐え得るものか、また入場者数の制限があるなど、移設、維持管理費用や安全確保のための対応等が必要となり、市として現在移設することは考えておりません。
 なお、このやぐらについては、県が設置し、歴史民俗資料館が委託を受けて管理しているものであり、活用につき御要望等があれば、歴史民俗資料館から県に確認をとる等の対応をしていただけるということを確認しております。
 続きまして、イベント等一工夫により一層のPRができるのではないかという御質問に対しまして、現在、市内でいろいろなイベントが実施をされております。各イベントを実施主体がお客さんに楽しんでいただけるよう、それぞれ工夫を凝らしてやっておると思います。
 今回の食1グランプリにつきまして、十市小学校がシャモ研究会とタイアップして自分たちで開発した商品を出店するというようなこともあります。こういった取り組みについては、非常に話題性のある取り組みじゃないかと思っております。
 ただ、各団体限られた予算、マンパワーの中で取り組んでいるという状況もありますので、なかなか思うように取り組みが進まないところもあるかと思います。議員さんを初め、さまざまなアイデアをいただきながら、これからも工夫をして実施をしていけたらというふうには考えております。
○議長(岡崎純男) 都市整備課長。
      〔若枝 実都市整備課長登壇〕
○都市整備課長(若枝 実) 植田議員さんの老朽住宅撤去の補助金についての御質問にお答えいたします。
 補助制度の内容につきましては、近年の老朽化した空き家の増加により、災害時の避難路確保が懸念されており、特に木造建築物の防火性の低さや津波による流出はさらなる被害の増加が予想されることから、本市では平成29年6月16日から、本市の津波浸水予測区域における老朽木造住宅の除却費の一部を助成する老朽住宅除却事業を開始し、安全で安心なまちづくりを推進しております。
 補助金の対象となる建物は、南国市の津波浸水予測区域内にあること、昭和56年5月31日以前に建築された現に使用されていない木造住宅であること、避難路等に隣接していること、倒壊等により周辺の家屋や避難路に被害を及ぼすおそれがあること、住宅の老朽度の測定基準による評点が100点以上であること、これらの全ての要件を満たす住宅が対象となります。
 補助金額は、建物の除却に要した費用の10分の8で、92万5,000円を限度としております。
 今後につきましては、適正に管理されていない空き家の増加により、災害時の避難路の確保の懸念や市民生活への悪影響、そして周辺への被害拡大も懸念されますので、現在、南国市の津波浸水予測区域内としておりますが、南国市全域にエリアを拡大することを検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
      〔中島 章危機管理課長登壇〕
○危機管理課長(中島 章) 植田議員さんの御質問につきましてお答えいたします。
 中学生、高校生の地域の防災訓練への参加は、地区防災連合会に問い合わせたところ、少ないということでございました。
 2月25日に開催しました南国市自主防災組織リーダー研修会で、南国市防災士連絡会の土居清彦会長の「南海トラフ地震から生き残るために」の講演の中で、持ってはならない4つの心があるとおっしゃられていました。地震などの災害に対する無関心、自分さえよかったらという利己心、怖さを知らない無知の心、発生する現象を想像できない想像力の欠如の心です。そのような心を持たないためにも、講演では家庭内で防災会議を開き、避難場所や避難方法、地震や津波の知識の習得、備蓄品やけがをしないことなど、事前の備えについて話をしておくことが重要なことであると話されておりました。家庭内での防災会議を行い、それが地域へと広がっていく、そのような取り組み・啓発を行っていくことが、地域の防災リーダーの役目であるとも言われておりました。
 家族会議を開くことによって命を守る行動や防災について事前に話をしておくことは、実際に発災したときには家族の行動がわかっているため、安心して自分の命を守ることができます。話をしていなければ、家族がどうなったのか不安で、精神的にも不安定になります。防災・減災は事前の備えが必要です。家族会議を行うことは防災の基本であり、大切で重要なことだと思います。市としましても、地域の訓練や学習会などで、家族防災会議が大切であり、家庭から地域へ、また地域から家庭へと防災の輪が広がるように啓発し、本市の防災力の向上につなげてまいりたいと思います。
 本市の公立学校の中学生は、各校とも防災学習の授業で防災について学習をしております。香長中学校では、体験型学習である避難所運営ゲームHUGを昨年実施し、避難所生活の大変さを学んでおります。市内3県立学校の高校生は、昨年12月16日に高知県高校生津波サミットに参加し、「高校生として私たちにできること」のテーマでグループ討議に参加しております。また、本年5月13日に物部川河川敷で開催される、国土交通省、高知県、10市町村で実施する物部川・仁淀川総合水防演習では、高知大学医学部及び農林海洋科学部、高知工科大学、高知工業高等専門学校、高知職業能力開発短期大学校の学生が、土のうづくりや救護訓練に参加するように計画されております。このような訓練や学習した内容などについて、家族防災会議で訓練に参加していない家族に伝え、家族が共有することも家族防災会議の目的としておりますので、家族防災会議を実施することは大切であると思います。
 また、中学校、高校ということではありませんが、地域で取り組んでいます事例を紹介いたします。
 稲生地区では、毎年、小学校の日曜参観日に合わせて、子供と保護者、地域住民も含めた避難訓練を実施しているとのことで、学校を巻き込んだ、学校行事として訓練を行うことにより、誰もが参加しやすいという工夫をしております。地域だけの訓練でなく、学校や保育園などを巻き込み、地域と一体となった訓練を行うことも有効であると思います。
 国府地区においては、交通安全運動期間だけでなく、登校時に毎日挨拶運動をしているということで、これは毎日顔を合わせるということにより顔見知りになるということで、防災上、また防犯上、とても大事なことだと思います。地域の交流、コミュニケーションが地域をより強くするものだと思います。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 植田議員。
○2番(植田 豊) それぞれに御答弁ありがとうございました。
 まず、60周年に関してのことなんですけれども、検討委員会を発足、立ち上げるということですので、こちらのほうはいろんな方に、行政、議員関係だけじゃなくて、一般の市民の方にもぜひとも入っていただいて、それぞれの思いで御意見を頂戴し、60周年という記念の節目がそれぞれの方にとって思い出になるような内容にできればいいんじゃないかと思いますので、ぜひともよりよい検討委員会になるようにお願いいたしたいと思います。
 それから、全国レクリエーション大会につきましては、御答弁もいただきましたけれども、ただもう半年後に迫っていますので、早目にといいますか、手だてをしていただかないと、なかなかかかわる方にとってもやりにくいというか、いろんな予定もあると思いますので、話を持っていってあげていただきたいと思います。それに関しては、9月に、先ほども申し上げましたけども、南国市のこれに関してPRができたら、よりいいんじゃないろうかと思いますので、よろしくお願いします。
 それから、やぐらの件につきましては、幾つかのハードルがあってなかなか難しいかもわかりませんけれども、せっかくのああいった大きい箱物というか建物で、もしいろんなことをクリアできて南国市のどっかに持ってこれるもんなら、一つのシンボルとして有効に使えればそれにこしたことはないと思ったりもしますので、また検討できることになればよろしくお願いしたいと思います。
 それから、先ほどお昼休みの時間に聞いた話があるんですけども。実は、一昨日の土居恒夫議員からのお話で、十市の小学校の子供さんがというお話が、十市っ子でしたっけ、あったわけですけど、今回の岡豊山さくらまつりの一つに出店していただく十菜シャモあんバリかた麺というのがあるんですけど、そちらのほうにも子供たちが来てくださるような話になっているようですので、ぜひともこういう地元の、南国市の小学生がさくらまつりにも参加していただいて、より一層盛り上げていただきたいと思います。
 60周年につきましては、そういうことで、いろいろ検討してくださっているようですので、今後ともよろしくお願いします。
 それから、耐震促進事業補助金につきまして、こちらのほうにつきましては、御回答も、それからエリアの拡大も検討しているというお返事だったので、ぜひそのようにしていただきたいと思います。津波浸水区域ということで限って言えば、限られてきますので、市街地はもちろん山間部でも、もう空き家で壊さんとしゃあないというようなところも、どうしても時々目にするわけですので、万が一災害が起こった後、それが復旧に支障を来すようなことがないように、ぜひお願いします。
 それから、学生の地域防災への参加ということで、それぞれの今現在の活動を御紹介いただけたように思いますけれども、質問ではありませんけど私の提案として、1つだけ提案ということでさせていただいて終わりたいと思いますけども。学生が今、学校などで防災関係で使っている資料としては、高知県から出されています「−南海トラフ地震に備えて−命を守る防災BOOK」ということで、防災教育副読本が小学生用あるいは中学生用それぞれ出ているので、それを使っていると聞いていますけれども。ただその内容を、小学生のほうを少し見せていただいたんですけども、高知県が出している副読本ですから当然でしょうけれども、高知県下全域にわたっての内容がほとんどです。なので、余り費用もかけたりするようなことはできないかもわかりませんけども、南国市の小学校単位ぐらいの地域に特化した防災新聞といいますか、昔で言うたら瓦版みたいなものを教材で使ったり、あるいは地域の防災活動で使えるようなものをつくってはどうかなと思います。
 それは、地震や津波もそうですけども、1998年、’98豪雨からちょうど20年にもなりますし、各小学校ごとに、もともと地域の災害や危険場所などについては、よくどこの学校に行っても目にするわけですけど、模造紙などに張って、ここは危険だよとかというのが、もうデータとしてはそれぞれの学校ごとに持っておられるところが多いと思いますので、そのデータを内容を有効に使って、資料をつくることによって地域の方にも共有していただける部分があると思います。そういったものを少しでも、その地域の防災活動にも使っていただくことによって、さきに申し上げたように、中学生、高校生とか学生の参加が少ないということも少しは、地域の人たちとのコミュニケーションも含めてできてくるんじゃないろうかと思いますし、そんなものも今後考えていただきたいとも思います。
 最後になりますけども、これも高知新聞に載っていたことですけど、先ほど地域に特化した防災新聞の話を提案させてもらいましたので、2月13日の高知新聞に、四万十町興津中学校の全校生徒6名と京都大学防災研究所が1946年12月21日の昭和南海地震の体験談を地元の高齢者の方から聞き取りをし、冊子が完成したとあります。題して「土佐興津 昭和南海地震の記」。山と海が音と同時にぴかっと光ったなど、証言の数々がそのときのことを生々しく伝えています。生徒たちは、地域全員で逃げるため、地震の記憶を伝えなければならないと話しています、というようなことで、過去の歴史に学ぶことは非常に多いと思います。天災は必ずどこにも、どんな形でも、わかりませんけれどもやってくるわけですので、地震や台風に備える地域に密着した防災訓練に参加することが必要だと思いますので、今後ともいろんなことを考えて、地域全体が小さい子供、学生も踏まえて、防災活動ができるようにしていくような策も考えていただきたいと思います。
 以上で質問を終わります。