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検索結果 »  平成30年 第401回市議会定例会(開催日:2018/03/02) »

一般質問3日目(中山研心)

質問者:中山研心

答弁者:市長、関係課長


○議長(岡崎純男) 10番中山研心議員。
      〔10番 中山研心議員発言席〕
○10番(中山研心) 立憲民主党の中山研心でございます。第401回定例会におきまして一般質問を行わせていただきます。
 私が通告してありますのは2問であります。南国市商工会への補助金と、前回に続き、空の駅事業についてお伺いをいたします。
 まず、南国市商工会への補助金についてお伺いをいたします。
 南国市商工会の組織率水増し、県補助金の不正受給事件につきましては、先月19日の議員説明会において長野商工観光課長から、商工会議所は財政基盤が弱く、公的な財政支援がないと組織の存続ができないため、補助金交付要件である組織率50%を維持するため、数字を操作してきた。会員の廃業や県外資本の流入など組織率の低下の要因はあるものの、会員数は組織存続の重要事項であるにもかかわらず不正な報告を行っていたとの報告があり、続いて県からは、南国市商工会が不正受給した二千数百万円の一括返還を求められている。このままでは、平成31年度には資金ショートする可能性があるので、商工会支援のため、商工会が保有している南国オフィスパークの株200株のうち100株、時価で四百数十万円を南国市が買い取ることで財政支援を行いたいとの提案がありましたが、その救済スキームに批判が集中し、商工会の自助努力により、少なくとも組織率が50%を超えるまでは南国市からの運営補助金についても凍結すべきではないか、株式の買い取りによる財政支援など論外との認識が大勢であり、執行部も当面、商工会自身の改善努力を見守るとして、株式の買い取りによる財政支援は取り下げ、新年度の補助金計上についても、凍結を含め、再検討することを約束されました。
 30年度当初予算案を見てみますと、商工会運営補助金として745万円が計上されております。長野課長にお聞きしますと、議員説明会をした1月時点で組織率45%程度であったものが、事務局役員総力の会員拡大の努力により、2月末現在で48%を超え、あと21事業所の加入で組織率50%をクリアするまでになっているとのお話でありました。この当初予算に計上された745万円は、組織率50%がクリアされたことが確認されてから執行されるべきものと考えますけれども、こうした認識でよろしいでしょうか。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 中山議員さんの質問にお答えいたします。
 商工会の地域において果たす役割は非常に大きなものがあり、地域振興、また中小事業者の支援などにおいては、地域の商工業にとってなくてはならない組織であると思っております。市としても、引き続いて支援の必要があると考えております。
 しかしながら、今回の県補助金の問題につきましては、いろんな方面から厳しい御意見もあろうかと思います。商工会はこの問題を重く受けとめ、現在、職員、理事の皆さんが組織率50%の達成に向けて取り組んでいます。市の運営費補助金の交付要件ではありませんが、30年度については、商工会の改善に向けた取り組み、改善状況を確認するために、組織率50%の達成をしていただくことで市の運営費補助金の交付を決定することを考えております。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) ありがとうございました。
 関係者の努力によって、一日も早い組織率50%の到達を願うものではありますけれども、仮にそうした努力をもってしても、30年度内に目標未達であれば、本年度計上した運営補助金745万円は、不用額として執行されないという認識でよろしいですか。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 先ほどお答えをさせていただいたとおり、30年度については、組織率50%の達成を確認をして交付の決定をするということを考えておりますので、御了承ください。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) 結構でございます。そういうふうにお願いをしたいと思います。
 なお、今回のこと、当然これが組織の存続にとって大変重要な問題であるにもかかわらず、確信犯的に数字を操作していたことが原因ですので、組織率の精査については厳格に行っていただくようにお願いをしたいと思います。
 次に、関連して、商工会東隣の南国市所有の駐車場についてお伺いをいたします。
 ここは、元県有地で、県が処分する際に南国市が取得しなければ民間に任意売却することになっていたものを、南国市が取得したものであります。名目上は、中心商店街で買い物をする市民のための無料駐車場としていますが、実態は長らく商工会の専用駐車場同然に使用されてきました。ここに常時駐車している商工会職員からは、協力金として駐車場代を徴収しているとのことでありますけれども、本来であれば職員の駐車場として必要な台数分プラス来客用の駐車場の合計を賃貸契約して確保し、地代として支払っていただくというのが正しい実務ではなかったかと思いますが、御所見をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 商工会東の駐車場については、現在、南国市土地開発公社の所有部分と市の所有部分があります。市所有部分につきましては、南国市駐車場の設置及び管理に関する条例により、市民の利便に資するために南国市路外駐車場として駐車料金を無料としており、現在、駐車場全体を商工会、市民の方等が利用しております。
 この駐車場につきましては、海洋堂と連携して、ものづくりを通した地域活性化を行うための拠点施設である(仮称)ものづくりサポートセンターの整備が予定されており、施設の整備に合わせて適正な運用ができるようにしていきたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) この駐車場につきましては、今、課長からお話がありましたように、海洋堂誘致に伴うものづくりサポートセンターの建設に伴い、再整備が行われる予定となっており、その際に本来すべき賃貸契約をきちんと結んでいただき、堂々と利用していただけたらというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、南国空の駅事業についてお伺いをいたします。
 この問題については、12月議会で取り上げさせていただきました。主な論点は2つ、1つは補助金に見合う成果を上げているのか、2つ目は空港内のテナント、まほらは必要かということでありました。市長からは、なんこくまほらについては、道の駅南国とあわせて、南国市のアンテナショップとして位置づけ、市内事業者を中心とした商品の取り扱い、またテストマーケティングの場としても運営が行われてきた。しかし、空港ビルからテナント料として年間約400万円の費用を要し、また営業時間も空港便の利用に合わせて長時間営業となることから人件費等も膨らみ、店舗売り上げでは賄えない状態となっている。外商部門については、四方竹商品を中心として商品を県内外へと販売しており、売上額も年々上がってはきているが、これも黒字化までには至らず、南国市からの運営補助金、貸付金によって賄っている状況である。費用対効果とこれからの協議会の運営を考えた場合に、協議会の運営、経営の仕組みとしては無理が生じており、今のままでは持続可能な取り組みとは言いがたいとの回答があり、店舗の存続、廃止について最終的な詰めをしており、近いうちにその結論を出したいとの方向性が示されました。
 空港内店舗なんこくまほらについては、平成30年3月末での閉鎖が決定し、平成29年度3月補正予算で空港ビルに対する解約違約金91万円を含む510万円が計上されております。長年の懸案であった不採算部門閉鎖を決めた英断には、心から敬意を表するものでございます。
 しかし、この補正内訳については賛成をいたしかねます。空港ビルに対する解約違約金91万円と機器類や内装、棚などの原状復帰費用53万円、これはよしとしましょう。運営補助金の追加260万円って何でしょうか。当初の880万円の運営補助金は執行済みであるにもかかわらず、店舗閉鎖に伴い、追加で補助金を出さなければならない理由がわかりません。この理由についてお答えを願いたいと思います。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 今回の補正予算によります空の駅協議会への追加補助につきましては、先ほどもお話がありましたとおり、まほらの3月末での店舗の閉鎖に伴う減収見込みに加えまして、協議会全体の売上額が当初計画を下回っているという状況で推移をしており、運営費として追加で支援を行うものでございます。
 この理由としましては、まほらの減収分につきましては、3月20日に閉店が決まりまして、3月は商品の仕入れを減らしながらの営業となっていることが影響しているものと考えております。また、外商部門につきましては、昨年10月の台風の影響で、原材料として四方竹ポン切りが必要な量確保できず、想定した数の商品が製造できなかったいうことなども影響していると考えております。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) つまり、店舗閉鎖に伴う在庫の見切り処分による損失だけではなくって、外商部門も含めた協議会全体で膨らんだ赤字を今回の補正にまぜ込んだということですか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 内訳としますと、先ほども申しましたとおり、まほらの閉店に伴うまず減収分というもので、先ほども御説明しましたとおり、台風による製品ができなかったことによる外商部門の減収分で、それとまほらの全体の売上額が4月当初から、当初の計画からいうと約15%程度低く推移をしてきたという現状もございます。そこの部分で、最終的にこの金額というものが不足をしてきたということで、今回支援を行うということで考えております。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) つまり、年度当初にその年度に見込まれる赤字額を運営補助金として予算計上はするけれども、あくまでもこれは予定で、最終的にどんなに莫大に赤字が膨らんだとしても、最終的には南国市が損失補填をする仕組みで、これまでずっと運営してきたということでしょうか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) この補助金については、当然補助金の交付申請をいただいて、協議会のほうから経営の見込み、計画を出していただいて、それに見合う市としての補助額を今まで支援をしてきたということでございます。
 ただ、ことしについては、特にまほらの店舗の売り上げが下がってきたというようなこともございます。お店を閉じるということによる影響ということもございます。そういうものの金額というのがどうしても発生してきたよということで、今までは計画の中で決められた金額の中で運営はされておりますけれども、今年度についてはそういう状況になっておりまして、市のほうで補助をするということに考えております。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) いやいや、非常に怖い話が出ました。
 私、この事業は当初予算で補助金を出したらそれで済みやと思うてました。ほとんどの議員さんも多分そうやと思います。それが、どんなに赤字が膨らんでも、最終的には南国市がその責任をとらないかん。そういうスキームになっているということを知らざったことが、南国市の議会としてきちんとチェック機能を果たしてなかったということで、非常に反省もしております。
 この後の税の質問にも関係するわけですけども、不測の事態で赤字が拡大した場合においても、この事業には誰も責任をとる者がいない、そういうことですか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 御存じのとおり、空の駅の協議会というのは、南国市の商工会、農協、いろんなそういう各種の団体にも構成メンバーに入っていただいて、協議会として運営をしていくということで進めております。ただ、言われるとおり、協議会というあくまで任意の団体での運営でございますので、確かに言われるような御指摘があると思いますけれども、最終的には市のほうでこの分については支援をしていくということにならざるを得ないと考えております。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) 実はこれ、在庫等についてお聞きをしますと、現金で仕入れて支払いとかをせないかん分の在庫は、今現在26万円程度の在庫やいうことです。そのほかは、残ったら引き取ってもらう商品ですので、閉鎖に伴う見切りの赤字の見込み額っていうものは、そう大した金額にはなりません。つまり、そのほとんどが、全体のこれまでの赤字の膨らんだ分が今回の260万円の中にまぜ込まれているということになります。
 しかも、単式の会計で見たら損失は広がるわけですけども、現時点において資金ショートが起きてないということは、今後支払わなければいけないお金、未払いのものは、商品の仕入れで支払いがまだ残っているもの、人件費、家賃、経常経費などのほかは、流動資産の中にその損失は吸収されているというふうに考えます。本当に、3月末でこれだけの金額の資金ショートが起こることを予想していますか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 空の駅協議会に対しては、補助金とは別に1,400万円という貸付金を行っております。それの貸し付けの返済期限が3月25日ということになっておりまして、そのときの金額の不足の現金として、ない部分と、その分をまずどうするかという部分と、あと最終的に29年度決算としてどれぐらいの経常の損益が出るかというところになろうかと思いますので。市としましてはこの経常損益の金額について、最終的な着地点の金額が確定した段階で、そちらの分については支援をしていくというふうに考えておるところです。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) そこは、損益計算書の上での赤字やのうて、バランスシート、貸借対照表でどれだけの資金ショートが起こるかということをきちんと予想した上で、この閉鎖に伴う追加の補助金っていうものを本来は算出すべきじゃないですか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) まず、現金の流れというところで、協議会のほうからも今の、現在でいくと3月から3月末までの支払うべき金額、入ってくる金額というものの現金のキャッシュフロー、そちらの分は資料としてはいただいております。そちらについては、3月25日時点でどれぐらいの金額が不足するかという金額については、うちとしても現時点の見込み額というのは押さえてはおります。以上です。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) ちょっとわかりません。
 いずれにしても、この事業、終わるやったら必要な額出して、もう精算をしたらええと思います。ほんで、その後で残ったら返してもらうようにしたらいいと思うんで、これはきちんとした最終の処理をお願いをしたいと思います。
 次に、南国空の駅の推進協議会の今後の方向性について、この3月をもって空港内店舗は閉鎖し、平成30年度からは外商部門一本に絞り、次年度に向けた検討課題を行い、協議会を法人化し、農協主体の事業に転換するとの方向性が示されました。そして、30年度当初予算に運営補助金として500万円、運営貸付金として昨年同様1,400万円が計上されております。
 平成30年度収支計画を見せていただきましたが、この事業がビジネスモデルとして成り立たないことが、不採算部門のA級戦犯、なんこくまほらを閉鎖してなお黒字化しないということではっきりしました。平成31年度から農協主体の事業に転換すると言いながら、一方で地域商社機能の強化をうたい、出資の可能性も含めて行政のかかわりの余地を残すなど、改革への覚悟は中途半端な印象が拭えません。地域商社化機能など耳当たりのいいキャッチをつけたところで、しょせんはこれまでも推進協議会に期待されながら全く実績を上げてこなかった地域のブランド化、県外販路の拡大を言葉をかえただけのものであります。これまでできなかったことができるわけがありません。今後、行政がかかわる余地はきっぱりと諦め、この事業から手を引くべきだと考えますが、市長の御所見をお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) まほらにつきましては3月末で閉店ということを決めたところでございますが、外商部門につきましては、今まで四方竹商品を中心に県内外で多くの事業者と取引をされてきたところでございます。また、原材料の四方竹は、市内生産量の約14%空の駅が仕入れをしているなど、この事業により四方竹単価の維持、また農家所得の向上に貢献しているということは事実でございます。このことから、まほらに加えて外商部門まで一挙に閉鎖するとなると、既存の商品を引き継ぐところがなくなるということが考えられます。特に、四方竹商品が多いもので、四方竹生産者への影響ということは出てくるということは考えられますので、平成30年度に商品をぜひとも残していきたいという思いがあります。
 先ほどから中山議員さんより御指摘もいただいてきましたが、協議会の経営ということ、それにつきましては、今まで南国市が協議会の構成団体の一つでもございますし、補助金を出しているということで、指導というものが十分行き届いていないという点では、率直に反省するところでございます。現在は、県の産振アドバイザーの支援も受けながら、組織体制や経営改善について検討もしているところでありまして、平成30年度にあらゆる選択肢をもって検討しまして、その方向というものを結論づけていきたいと考えております。
 四方竹の今、商品としましては、私も食べましたが、御飯のもととか土佐煮とか、非常においしい商品がございます。南国市のPRする特産品として四方竹というものもございますので、ぜひとも商品を残したいという思いを持っているということで、30年度それで検討してまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) 今、商品の話が出ました。私も買うて食べました。おいしいですけども、水煮のパックが、これぐらいのやつが1,800円します。その隣で農協の直販所、250円で袋詰めの水煮が売ってあるところで、あの1,800円のがを誰が買うがやろうと思うていつも見よりました。
 ちょっと話は脱線しましたけども、前回の議会で、この事業がうまくいかんのはテナント料が高いのと、長時間の店舗の運営になるんで人件費がかさむということが主原因やということでのお答えがありました。こう聞くと、空の駅の赤字の原因はテナントと人件費やというふうに思ったわけですけども、外商部門についてはこうもおっしゃってます。黒字化までには至らずと言ってるんで、こう聞くと収支とんとんか、若干赤字ぐらいなのかなというふうに思ってました。何と、経営の足を引っ張ると言われた店舗を閉鎖しても、約400万円の営業損失を見込んでます。店舗があって880万円の補助金、店舗を閉鎖しても500万円の補助金、赤字の原因を頑張って働いてくれた店員さんに転嫁する、非常に気の毒なというふうに思わざるを得ません。むしろ推進協議会が、プロパー職員を置くことが全体の赤字の原因ではないですか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 確かに、そちらの人件費っていうことも要因にはなっていると思っております。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) ビジネスですね、やる前から営業の損失を400万見込む、何の罰ゲームやという気がします。
 企画課長にお伺いをいたします。
 お聞きするとこによると、平成30年度予算には補助金と貸付金が予算計上されておりますけども、まほらを閉鎖した後なお黒字化しないため、協議会の役員メンバーの論議の中では、30年度事業はもう継続を断念すべきや、との方向に傾きつつあるという話をお伺いしましたけども、それは事実でしょうか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 協議会のほうからも、一部の声として、協議会として30年度については、なかなか運営が難しいのではないかというような声も一部ではいただいておるところでございます。ただ、これについては、協議会として、総会または理事会の中できちんと結論を出した内容ではございませんので、市としましては当初の予定どおりこの商品を残していくという、今回の当初予算のこの中で進めていきたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) その結論は、年度内ですか。議会終了後になりますよね、総会は。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 協議会のメンバーには、市のほうもメンバーに入っておりますので、議会が終了後、協議会のそういう理事会、臨時総会というのは開かれるということを聞いております。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) 今議会で執行部提案の予算が可決された後に、推進協議会の総会で30年度事業継続をしないことになれば、こんな不採算で効果のない事業に予算をつけて、それを通して、無批判に通した議会に対して市民の批判の目は向けられませんか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 私としましては、当初予算の計上につきましては、商品を残すという方向で、もちろん1月予算当初要求のときに決めたところでございますので、その後の方向が変わるということは確かにあるかもしれませんが、今、商品化ということで考えております。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) 今議会からネットでこの中継を見ている市民の方もおいでます。こんな腹も腰も据わらん議案を上げてこられるのは迷惑です。二元代表と言いながら、議会はきちんとしたチェック機能を果たしてないんじゃないか、との批判を受けることは必至であります。推進協議会の結論、総会を待つまでもなく、議会としてこの不採算で効果のない、しかも最悪の場合、際限なくその損失補償をしなければならない事業には、引導を渡すべきやと思います。
 出荷が集中する時期に協議会が買い支えて値崩れを防いでいるということを、さも当然のことのように自慢げにおっしゃいましたけども、これは公費で買い支えている、市場介入しているということにはなりませんか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 協議会の取り組みとしましては、先ほど出荷の多い時期に四方竹を原材料として仕入れをするということの事業の取り組みがあるわけですけれども、そのことは加工品にすることで四方竹の新たな販売先というのが生まれるわけでもございますので、仕入れによって単価の維持をするという一つの効果もありますし、販路拡大、生ものじゃなくてきちっと加工品として販路の拡大にもつなげていくと、両面の効果につながっておりますので、これが即、単なる市場介入ということは言えないというふうに考えております。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) 農家所得の維持ということは、同時に、商品を安く買える消費者の機会を奪うことにはなりませんか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) その点については、市場の原理でございますので、それぐらいこの四方竹であれば需要がふえてきているということですので、それが即、購入者にとって高い値段で買わないかんようになっているというようなことではないかと思います。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) そのとおりです。市場原理の中で商品動いてますので、出荷調整をする、あるいは生産調整をするということは、生産者の判断でされたらいいと思います。それは、行政が介入してするようなことではないだろうというふうに思います。
 農林水産課長にお伺いをいたします。
 南国市の四方竹出荷農家は何軒ぐらいありますか。
○議長(岡崎純男) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 御質問にお答えいたします。
 JA南国市への出荷者数ということになりますけれども、平成29年度は17名ということになります。以上です。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) 南国市で四方竹を出荷している生産者と四方竹を買っている消費者の数は、どちらが多いですか。いや、企画課長。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) それは、もちろん消費者のほうが多いと考えます。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) 市民の中に利益相反の関係するものはあります。
 そこで、多分これは数だけの問題やないだろうと思いますけども、それの一方に肩入れをして一方の権利を侵害するということは、行政としてあるべきことではないだろうというふうに思うものであります。
 南国市には、さまざまな特産品や南国市経済に寄与している商品がほかにもあるのに、なぜ四方竹だけなんでしょうか。市場原理を無視してまで買い支えなければならない理由をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 四方竹につきましては、空の駅協議会のほうでその商品化ということを考えたというふうに思っております。四方竹を取り上げたのは、中山間の支援ということもございましょうし、南国市の特産品ということもあったと思います。それをぜひとも使いたいという思いが、空の駅協議会にあったということであると思っております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) 農林水産課長に済みません、ちょっとお伺いします。
 四方竹っていうのは、特に作付をしなくても来年も生えてくるもんですよね。
○議長(岡崎純男) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 施肥ですとか、肥料をやるとか、あと間引きなどの手入れはされているものと思われます。以上です。
○議長(岡崎純男) 中山議員。
○10番(中山研心) なぜこんなことを聞いたかというと、南国市にはいろんな作物をつくっちょって、後継者の不足やとかいろんな理由があるけんど、もう生産意欲を失ってだんだんに耕作をやめるような農家も出てきておる。ほかのお米やとか、園芸作物やとか、一回つくるのをやめてしもうたら、生産意欲を失うてしもうたら、本当に次につくるのは大変な商品がいっぱいあります。四方竹は1年とらんでも、言葉は悪いけんど、来年もちゃんと生えてきます。南国市にとって緊急に手を打たないかん、支援が必要な作物っていうのは、もっとプライオリティーが高い、緊急性の高いものがあるんじゃないかと思います。
 後ほどこれについては、議案第9号の平成30年度南国市一般会計予算案については、運営補助金500万円と貸付金1,400万円を減額した修正案を提出したいと思いますので、後に委員会のほうで論議をしていただきたい、いうふうに思います。
 最後に、補助金とは、いうことでお話をさせていただきます。
 住民が主体となってすばらしい取り組みをしている、公共性は高いけれども収益性はないためにマンパワーだけでは限界があるようなとき、行政が継続的にその取り組みを支援する補助金はありだと思います。また、南国市の将来を支える有望なビジネスモデルに対して、先行投資として設備投資や開業資金の一部を踏み切り板の役目として補助金を出す、こういうのもありやと思います。ベンチャーも含めて、意欲のある起業家支援はどんどんやったらいいと思います。しかし、事業の立ち上げ資金だけにとどまらず、仕事をする前から営業損失を見込み、その損失補填をする。補助金の対象云々以前に、ビジネスとしてだめだというふうに思います。営業損失前提の事業って何の罰ゲームやという気がするんですよ。意欲があり、努力しているほかの経営者に対しても失礼やというふうに思います。陸王を読んで出直せというふうに言いたい。
 この間、ずっと協議会に求められる役割、地域ブランドの確立とか県外販路の拡大とか言われることに強い違和感を感じてきました。それは、自前の店舗も外商も、自前の商売を黒字にできんのに、あんたんところの商品を取り扱わせてと、あるいは県外に販路を拡大しちゃおというふうに言われても、何眠たいことを言いゆうがなと、自分ところをちゃんとやってから言えよと。私がほかの事業者やったら、そんなところに自分ところの商品を託したいいうふうには思いません。
 これまで南国市は、この事業も一番最初はそうですけども、国費100%の補助金で南国市の腹が痛まんかったら、そんなにきちんと必要かどうか、コストパフォーマンスはどうなのかという検討をせずに、どんどんどんどん利用して、どうせ国費やき、自分ところの腹は痛まんきということでやられてきた。そういう有利な補助金を持ってくるのが腕の見せどころみたいなところが、執行部の中にも、我々議員の中にもそういう意識が少なからずあったんじゃないかと思います。国の税金であろうと、南国市の税金であろうと、私たちが払うた税金です。無益なことに使わんとってほしい。そういう心根を見透かされちゅうき、南国市を頭越しで、国と直接交渉して補助金をもらう約束を取りつけてきて、その後で南国市を通して申請をしてきてくれというようなところも出てくるんじゃないですか。現にあるでしょう。今、南国市が出している補助金、本当に必要なものか、ちゃんと効果を上げちゅうか、検証はされゆうのか。このことに限らず、全ての補助金について再度、細かく洗い出しをしていただきたいということを市長にお願いをしたいと思います。特に、答弁は要りません。
 これで私の質問を終わります。