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検索結果 »  平成29年 第399回 市議会定例会(開催日:2017/12/01) »

一般質問4日目(前田学浩)

質問者:前田学浩

答弁者:市長、副市長、関係課長


○議長(岡崎純男) 11番前田学浩議員。
      〔11番 前田学浩議員発言席〕
○11番(前田学浩) 通告に従いまして、一般質問を行います。
 1番目、コンプライアンス、法令遵守についてです。
 8月初旬の市長就任の挨拶をされ、コンプライアンス、つまり法令、規則を守ることを職員に伝えられたと報道がございました。
 まず質問です。市民の見本である地方公務員にとって、法令遵守は当たり前のことだと思いますが、あえて就任の挨拶で述べられた理由を市長にお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 私は今まで地方公務員として、30年以上、ずっと働かさしていただいたところでございますが、その30年の間にいろいろなことを見てきたところでございます。いろいろといいますと、飲酒運転もそうですが、お金にまつわる借金の関係、それによって業務がなかなかうまく集中してできない状態とか、そういった職員も何人か見てきたところでございます。また、その私の今までの30年の中には、逮捕につながった事件もございました。
 そして、私、広域連合という研修機関へ行きまして、そちらでも法令遵守、公務員の基本ということを常に基本研修ではやっておりまして、それが公務員として働く上では最も大切、住民の信頼を得るためには、最も大切であるというふうな意識がございまして、法令遵守をまずもって皆さんに伝えらしていただいたということでございます。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 今議会、今西議員の質問のお答えで、現在は職員にコンプライアンスは浸透しているとお答えになったと思いますが、我々の認識としてはそういうことでよろしいでしょうか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 反問をお願いします。
○議長(岡崎純男) 許可します。
○市長(平山耕三) 今の、我々の認識っていうのは、我々というのはどなたのことでしょうか。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 議会側でございます。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 私の、それが浸透しているというのは、職員の中に浸透しているというふうに答弁さしていただいたというふうに考えております。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 次に、就任の翌月に課長職と副市長が急にやめられたのですが、この2人について、コンプライアンス上の問題はありませんでしたでしょうか。
 課長職の職員については、我々議員に説明する必要のないものだとも判断されておられれば、それはそれで個人の辞職でございますので、必要なければ聞きただすこともありません。
 ただし、副市長の辞職については、本議場で、議員向けに市長みずから説明されました。その際、私は、市長の説明を聞き、市長の説明どおりであるならば、辞表を受け取らずに首ではないかと、何度も発言をさせていただきました。
 その説明から約2カ月が経過し、昨日の有沢議員への答弁で、副市長辞任に対する説明に問題はないと言われましたが、そのとおりでよろしいでしょうか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 副市長の辞任の件につきましては、昨日御説明したとおりでございまして、これにつきましてはコンプライアンス上に問題があるというふうに思っております。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 市長が私たちに説明したことを私なりに理解すると、元副市長は、官民境界確定の際に故意に南国市に不利になるようなことをした。その不作為を補うために、公印押印簿に記載することなく、勝手に数度市長印を押し、相手側に渡したと私は理解しましたが、これであるならば懲戒免職に当たるのではないでしょうか。
 市長の見解を求めます。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 境界立会につきましては、そこの現場で対応する、その相手の方に対応するために解決を図ったと、図るためにそういう処置をしたと、そういう相手の方とのお約束をしたということを考えておりまして。そこのわざと、必要なのにわざとやらなかったっていうふうには考えていないところでございます。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 中山議員が一般論として質問いたしました、特別職の退職金の返還でございますが、今議会では、補正予算として退職金が計上されております。
 つまり、我々は具体論として判断しないといけない状況でございますが、市長は、今議会の補正予算に計上されてることについて、一点の曇りもないと断言できるでしょうか。確認さしてください。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 今回の件についての退職金につきましては、吉川副市長の辞表を私が求めたというようなことでやめていただいた、いわゆる今までの職員の懲戒という中では、いわば諭旨免職というような形をとった形になってます。
 ここで仕事をやめるっていうことで、これからの収入がなくなるわけです。それで、懲戒免職に当たると、通常退職金の出ない懲戒免職、職員の懲戒免職に当たるというような内容には合致していないというふうに判断しております。ですので、退職金は出すべきものというふうな考えで出しております。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) それは、それぞれの議員が判断することになろうかと思います。
 次に、10月初めの総務常任委員会決算委員会におきまして、私が、商工観光課の課長に、須崎市の商工会で会員の水増しがあり、県から不正受給が判明したが、南国市の商工会は大丈夫かと質問をさせていただきました。そのときに、ただいま確認中だという答弁がございましたが、須崎市の件が新聞報道になってから数日たってたときに聞いた内容でございましたが、今、この件について、あれから報告が議員向けにもございませんが、どうなりましたでしょうか。担当課長に答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) その件につきましては、商工会のほうから間もなく報告があると思いますので、また報告がありましたら、議員の皆様にもお知らせをさしていただきたいと思います。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 既に2カ月以上が経過しておるんですけれど、それはまだわからないということなんでしょうか。もう一度答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高) 商工会のほうに確認しましたところ、その件につきまして、県のほうから調査等が入っておるということを確認しております。正式に、また改めて市長のほうに報告があるということで聞いておりますので、報告がありましたら、正式にまたお知らせをしたいと思います。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 市長には一切報告はまだ上がってないっていうことで、我々は認識してよろしいでしょうか。市長にお尋ねいたします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 正式に私の耳には入ってきてません。ただ、うわさで、何か商工会でまた今後相談が来ると思いますというような話が、誰からかとは忘れましたが、そういう情報は耳にしました。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 市長の答弁で、うわさベースで聞いたとかいうことは、補助金を出している相手方ですので、それはあり得ないと思うんですけれど。もう一度、市長に報告はなかったのかどうかお尋ねいたします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 報告はありません。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) これは、須崎市の商工会と同じ状況であれば、これまで南国市の商工会の事務局長は、市の職員のOBがされております。
 その認識は正しいでしょうか。総務課長に答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 近年、南国市のOBが商工会の事務局長をされていると認識しております。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 今回、私の一般質問に対して、商工観光課長並びに市長から、もうちょっと詳しい答弁があるかと思ってたんですけど、ないということですので。まだ報告も受けてないということですので、我々議会は、今の段階で市長は何も聞いてない、2カ月たってるのに何も聞いてないということで、認識させていただきたいと思います。
 それで、もう少しこの問題をお話しさせていただきたいと思いますが、市のOBの方が事務局長をされているということでございますが、現在、監査委員をされてる方は、事務局長をされてたと思いますが、その認識でよろしいでしょうか。総務課長にお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) そのとおりでございます。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) これも、南国市の商工会が須崎市と同じような仕組みで不正受給をしてたとなると、その申請者は事務局長であったと思われます。その方が現在、南国市の監査委員をされてるということであれば、市のガバナンス上大変大きな問題であるかと思いますが、市長にもう一回お伺いします。
 南国市の商工会から、本当に報告はこれまでなかったでしょうか。市長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) ありませんでした。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) この内容はこれまでにとどめておきます。コンプライアンスを大変大切にされてるということですので、今後もコンプライアンスを大切にして、市の運営をしていっていただきたいというふうに思います。以上です。
 次に、ほ場整備事業についてお伺いいたします。
 何人かの議員が質問をいたしましたので、重なることがありましたら、申しわけないと思いますが、できる範囲で丁寧な答弁を求めたいと思います。
 まず、今回の国営緊急ほ場整備再編事業は、南国市の農業百年の大計と言われておりますが、本当に100年先のことが読めて、その目標のために計画しているのでしょうか。私は、100年先唯一言えることは、次のまた次の南海トラフ地震の防災対策をしていることしか見えないのですが、副市長に、100年先の社会に向かって、今、ほ場整備をやる意義を改めてお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) 議員が言われる百年の大計と申しましても、実際に100年後を見通した計画ではありません。長い将来のための計画と御理解いただきたいと思います。
 農業を含め、現在の世情の変化は目まぐるしいものがあり、10年、20年後の見通しも定かではありません。そんな中、本市の農地、農業を守り、維持、発展させていくためのツールの一つとして、国営ほ場整備事業実施に向けての調査を進めているところでございます。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 今、南国市の農業は、南国市の全産業で占める割合から見ますとわずかに2%、2%です。南国市にとって農業は大切な産業であることは間違いないのですが、市長が市政報告で話された、基幹産業であるということは到底言えない状況です。くれぐれも言っておきますが、大切な産業であることは間違いないのですが、産業額、そして就労者の平均年齢から考えますと、主要産業ともとても言えない状況ですが、市長はどの部分から基幹産業と言われているのでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 南国市の歴史の中で、やはり1次産業がずっと中心であったということがございます。そういった中で、今まで南国市のこの香長平野で、ずっと水稲をつくってきたという農家の方、かなりかつては多かったわけでございます。その中で、やはり農業という意識というものが非常に強いという地域であるというふうに思うところでございまして、それが基幹産業であるという意識でまだ自分は表現したところでございます。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 2%の産業を基幹産業と言い続けてることが、実は今の南国市の農業を弱体化させているというふうに、私は思っております。
 次に、昨年も聞きましたが、この夏にいただいた南国市農協の計画資料の中には、ほ場整備のほの字も出ておりません。昨年も出ておりませんでした。なぜでしょうか。これまで、南国市として、南国市農協に協力依頼を申し出ているのでしょうか。副市長にお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) 農協の名前が出てこないということでございますが、営農計画等をつくる中では、当然、机上の市あるいは県の事務屋だけでつくれるものではございません。営農計画を作成するためには、行政だけでなく、県の普及、そして現場に1番近い農協の協力がなければ、それこそ絵に描いた餅になります。現在も、ともに連携して営農計画をつくり上げております。その営農計画の具体的なものとしまして、少々申し上げますと、水稲しかつくれない水はけの悪い農地は、暗渠排水等を実施することによって汎用化を図り、水稲の後作にも露地野菜が作付できて土地利用率の上がる、反収の上がる農地。そして、担い手農家の減少対策としての省力化、機械化システムの導入。そして露地野菜だけでなく異業種参入も含めた園芸ハウス団地の整備。さまざまなことをほ場整備をする地区だけでなく、南国市全体で稼げる、そしてもうかる農業を進める営農計画を、農協とともにつくり上げておるところでございます。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 私は、今具体的に、ほ場整備について具体的に聞いております。ほ場整備について具体的な協力依頼の申し出は、文書等で行ったことはあるでしょうか。副市長お答えください。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) 申し出のことでございますが、国営ほ場整備推進に向けては、工事面等で主に前面に出た関係で営農関係が出てなかったので、議員の御質問にあったように文書での依頼がされたかということでございますが、南国市では、南国市ほ場整備推進協議会という組織がございます。それにはJA長岡、あるいはJA南国市、ともに整備計画の中の農協さんでございますが、参画していただいておりまして、当然その文書については公文書でございます。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) どうも市内の農協は、このほ場整備事業に消極的でかかわりたくないようなことも聞こえてきますが、この点、副市長はどのように捉えてるでしょうか。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) そのようなことは全くございません。先ほど申し上げましたように、整備計画・工事面での事業推進が前面に出てしまったため、営農関係でその中心的存在の農協に対し、各委員会、各勉強会、視察等への参加要請に当たり、市としての配慮が足らなかったと思っております。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 根本的なこともお伺いさせていただきたいと思いますけど、私には、南国市内の農協は、それほどほ場整備事業には積極的に関与してないというふうに思っております。南国市の農業の百年の大計でございますほ場整備事業は、南国市内の農協にとってメリットはないのでしょうか。お答えください。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) メリットあるなしでなく、今回の国営ほ場整備事業を行わない場合、衰退していく本市農業が目に見えて明らかでございます。そうなれば、農家とともにある農協に未来はないと考えております。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) そうであるならば、ぜひ関係の農協の支所並びにATMなどに、南国市のほ場整備の取り組みがわかるような大きなポスターを掲げていただくなど、目に見える協力の取りつけをするなど、積極的な依頼事項の実現を求めたいと思いますが、それは可能でしょうか。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) 当然、何遍も申し上げますが、市の配慮が足らなかったと思います。先ほど議員が言われた、ATM等目に見えるものについては、どのようなことが可能か考えてまいりますが、今後開催する各委員会の営農部会あるいは集落営農研修会、人・農地プラン検討会等、農協から、例えば17地区ございます各委員会には、地区別で担当職員を張りつけることを依頼するなど、積極的な参加をお願いしてまいりたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) これから仮同意の徴収、さらに本同意の徴収、さらに換地の後、確認作業が2回続いていくと聞いておりますが、農協の協力なしに事業はうまく進んではいかないと思います。市長も言われてますように、同意率100%を求めるのであれば、ほ場整備は、今、全く安心できる状態ではないというふうに思っております。農協を含めた一枚岩で取り組む必要があると思いますが、農協の積極的な協力を求めるよう、市長、副市長には再度申し上げておきたいと思います。この件について、市長に御所見を求めたいと思います。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 私の住んでいる長岡では、私、北小籠でございますが、積極的に最初から、JA長岡がもうこのほ場整備をするんだということで、先頭に立って各地域で説明会をして進めてきたという経過があります。その中で、やはりJAの力、積極的にそれを進めるという人をまとめていく力というのは、非常にJAにはあるというふうに思っておりますので、ぜひともこれからはJAも積極的にかかわっていただき、こちらからも依頼をかけて、一枚岩で100%を目指して進めていきたいと思います。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) ぜひ、その一枚岩で協力をしていただきたいというふうに思います。
 さて、百年の大計ということですが、そうであれば、これからせめて10年、20年先を見込んだ取り組みが必要だと思います。例えばですけれど、中国への米の輸出ができるように、市が先頭に立って動くというのはどうでしょうか。国内の米は余り、今後もさらに人口減少が急速に進んでいくわけで、米のだぶつきは、今後さらにひどくなるのは容易に想像できることです。中国への輸出は、農林水産省のホームページを見ますと、中国側の要求する基準を満たせば輸出が可能です。米の輸出について、南国市は、これまで具体的に検討されたことはあるのでしょうか。副市長に答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) 米の輸出につきましては、一部の農家が試験的というか、少量で輸出調査を行った経過はございます。ただ、私個人の意見としましては、国営ほ場整備事業で農林水産省に出向き、米の栽培について、いろいろトップの職員の方からお話をお伺いするに、新潟県等相当の米どころの相当のブランド米においても減反を進めておる。そのような中で、南国市が国営ほ場整備事業をやって、米の栽培作付をふやすという計画については、いかがなものかという御質問をいただいております。
 当然、高知県南国市で、ブランド米として確立できる栽培方法ができるのであれば、それは一つの手段ではあろうかと思いますが、南国市を挙げて米の輸出ということには、少し私はクエスチョンがつく思いでございます。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 担当課長、副市長になられた方が米にクエスチョンを持ってるということは、今ほ場整備をやっておる私から考えても、非常にショッキングな話になるわけでございますが。米を考えずにこれからやる場合に、今、営農計画を地元の人間に任せていると思いますけれど、営農計画を米以外を考えて計画立てるという能力が、地元のほうにあると副市長はお考えでしょうか。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) 済いません。言葉が足りませんでした。
 米をつくらない、やめるというものではございません。これから米をつくって、当然水田しかできない、一作米をつくって後作は空から見たら全て茶色という農地じゃなくって、米をつくる、そして汎用化にして、その後露地野菜をつくるということですので、米を全く除くという表現ではございません。あくまで米は当然、整備した農地ではつくっていかなければなりませんが、米単作ではなく、その後の裏作としての営農体系という思いでございますので、繰り返しになりますが、米を否定したものではございません。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 先ほどの中国への輸出について、ちょっと戻りたいと思いますけれど、現在国内からは、さきの東日本大震災、原発事故もありまして、副市長は御存じだと思いますけど、10の県が米だけじゃなくて農産物の制限を受けております。福島、栃木、群馬、茨城、千葉、宮城、新潟、長野、埼玉、東京。こういう例の出し方はよくないかもしれませんが、南国市とか高知県が、安心・安全の農産物を中国向けに輸出するということは、今、チャンスだとも思っております。
 市だけで無理であれば、県と一緒になったチャレンジを、まさに百年の大計と、これは言葉だけの表現だというふうに先ほど言われましたけれども、10年、20年先を見込んだ、こういうようなチャレンジは必要だと思いますが、副市長の御所見をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) 確かに東北の地震のときに風評被害が広がりまして、高知県の米が評判があって、買い付けに来た経過もございます。先ほど、前田議員が言われた、県と連携して、確かに高知県としては米の輸出についても魅力を感じておるようでございます。どのような形でできるか、これからも検討を進めていかなければならないと考えております。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) さらにもう一つ、百年の大計ということであれば、今も言いましたが、地区民の営農計画というものに任すのではなく、もっと先を見込んだ作物へのチャレンジをするべきだというふうに思います。例えば、スーパーフードの原料開発・加工を高知大学の農学部と一緒に取り組むとか、最近はキアヌとかチアシードなど、そこそこ注目をされております。スーパーフード協会は既に一般社団法人となっており、一般的にスーパーフードは健康によい栄養分を豊富に含みながら、多くは低カロリーの食品であるというふうに定義されておりますが、米以外に、また今副市長が言われた、今までつくられてた野菜以外に、そういうような取り組みを並行に進めていく必要が、私はあると思います。
 先ほども言いましたように、地区の者に営農計画を立てろというのは、私は2年ぐらいこのほ場整備委員としてかかわってきましたが、なぜか行政側はほったらかしにして、あんたら考えて、みたいなことしか私には映りませんけれども、副市長の所見を求めます。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) 議員御指摘幾つかございましたが、後のほうから、済いません。
 行政がほったらかしにしてということでございます。確かに南国市としての営農計画、漠然としたものはございましたが、実際にこれだよというものがございませんでした。今回、国営のほ場整備の実施に向けて、この営農計画が非常に大事なものになっております。そのため、今、一所懸命国の力もおかりしながら、県そして中央東農業振興センターでございますが、普及、JAとも力を合わせて営農計画をつくり上げておるところでございます。
 その営農計画の中には、先ほど言われましたように、スーパーフードという言葉がございました。この意味、私十分理解できておりませんが、機能性野菜等、いろいろ成分によって非常に有益な作物があるようでございます。市としても、今還元野菜等での研究も進めておりますので、そういう部門、そして学校給食等に使えるじゃがたまにんじんで、南国市産で賄えないかという営農計画もつくっております。先ほど答弁でもお答えしました、そのために露地野菜の機械化、省力化のための国の事業を取り入れての10年を見据えての営農計画もつくっておりますので、一定、これからは目に見えて、農家の皆様にお示しできる営農計画ができるのではないかと考えております。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 国営ほ場事業は、数字的には国からの宿題はクリアできたということでございますが、市長、副市長も言われたように、歯抜けのような状況でございます。まだまだ、やっとスタートラインに立とうかというような状況ではないかというふうに、私は認識しております。今後、これからJAも含めて一枚岩で、慎重に慎重を重ねて進めていっていただきたいと思います。
 次の質問項目に移ります。
 次は、地域担当職員制度でございます。
 これにつきましては、ちょうど10年前、私は議員になりまして、初めて議会で質問した内容です。今の南国市政において、重要な取り組みがいまだにされてないことに、やや不満を感じております。それは、市長の市政報告でもありました、南国市の総合計画の基本目標であり、重点施策の中の協働・連帯のまち、地域コミュニティー活動の充実、そして南国市のまち・ひと・しごと創生総合戦略の中の基本目標である、時代に合った地域をつくり、市民の安心したくらしをまもるの中での地域コミュニティーの強化、全てに合致するものだと思っております。
 なぜ、この地域担当職員制度が進まないのでしょうか。担当課長に、これまでの話し合いがあったかどうかを含め、答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) この地域担当者制度につきましては、前田議員からも、過去にも何度か御質問をいただき、導入すべきと提案をいただいていることは承知をしております。
 これを受けまして、市としまして、かつて庁内に検討会を立ち上げ、議論を重ねた経過はございます。ただし、制度の目的が明確にできなかったこと、また人員や労働条件などの諸問題が整理できなかったという理由で、導入に至らず、今日に至っておるという状況でございます。
 それ以降の話し合いはということでございますけれども、それ以上の踏み込んだ議論は現状ではできてないという状況でございます。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) これは質問前に企画課長に渡した資料でございますが、総務省の地域担当職員制度の資料の中で、地域と行政をつなぐためにという資料を見ますと、社会全体の変化として急速な少子・高齢化の進行が上げられ、自治体の責務の増加としては権限拡大と人員不足、地域課題の増加などが上げられております。そこで、地域担当職員制度の課題として、地域の声をどう反映するか、また制度の問題点は何かを考える必要があるとされております。総務省自体も、有効な手段であるはずの地域担当職員制度が、なぜ普及しないのかという疑問を持っているようです。
 ここで、総務省が想定している課題と、南国市が現在抱えている課題を、少しくどくなりますが、確認をさせていただきたいと思います。
 まず、行政が地域担当職員制度の導入に当たって抱えている課題として、職員のモチベーションが上がらないというような課題が、一般的に考えられているらしいですが、これについては南国市はどうでしょうか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 職員のモチベーションが上がらないということはないかと思います。前田議員が言われるように、できるだけ地域に入って地域の声も聞いてということで、地域づくりを図っていくということは、大切なことではございますけれども、なかなか人員的なところもあって、そこまで地域のほうに積極的に入っていけるような状況にないということで、思ったように状況が打開できてないというところについては、もどかしさを感じておりますけれども、職員のモチベーションが低いという意味で進んでないということではないと思っております。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) それでは、モチベーションの問題はないということでございますが、職員に地域担当職員制度などの研修の機会が欠如しているということが、これも一般的に総務省から言われておりますが、これは南国市はどうでしょうか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 地域担当者制度についての研修ということについては、確かに県のほうからもそういう研修はありません。ただ、今の国の流れとしましては、総務省のほうからは、今、南国市のほうでも取り入れております集落支援員、これについて、国のほうでも財政的にも支援をするという状況で、方向についてもそちらの方向に転換をしておりますので、それに合わすような形で南国市も取り組んでいるという状況でございます。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 現在、今おっしゃられた集落支援員さんは、稲生地区に1人おられますが、ほかに集落支援員さんはいるのでしょうか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 集落支援員につきましては、稲生地区に集落活動支援センター、チーム稲生の事務局員としての集落支援員が1名と、あと平成28年5月から長岡西部地区のほうに集落支援員を配置をしております。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 集落支援員が今2名ということをお聞きしましたが、私は地域担当職員制度を早く導入してもらいたい立場の者でございますが、今、公民館活動を支えておる社会教育指導員さんという方が何名かいらっしゃると思いますが、この方たちは現状はどのような仕事をされているのでしょうか。担当課長に答弁を求めます。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 社会教育指導員についてでございますが、現在7名の指導員がおりまして、身分は非常勤職員でございます。
 18の公民館と8つの高齢者教室を分担しております。公民館の各行事ですとか、イベント、各種会合、移動教室などを、館長さんと連携して企画運営のお手伝いをしておるほか、高齢者教室のほうでは大体月1回、ない月もございますので年10回ほど、1つの教室で教室がございますが、これを級長の方と連携して、移動教室、講師の手配などを級長さんと分担して行っております。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 次に、行政側だけではなくて、地域側が抱えてる問題もあると思いますので、企画課長に引き続き、地域側をどう捉えているかどうか、お伺いさせていただきます。
 まず、地域側に、地域の人材育成の欠如があるというふうに総務省も言っておりますが、これは南国市としてはどう捉えているでしょうか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 地域の課題といたしましては、先ほど議員のほうからもお話がありましたとおり、1人の方が複数の役員を兼任するなど、それを支える担い手が十分育っていないということが課題として上げられると思います。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) これも総務省が考えている課題の一つに上げられておるんですけれど、地域が自立していない、行政への依存度が高いとされておりますが、これは南国市としては、担当課長としてはどのように捉えているでしょうか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 地域の意識という面では、やはり行政に受け身の意識がまだあるという部分がありますので、これから、行政と地域との協働のまちづくりという意味からも、地域とともにお互いが、行政としても支えますし、地域としても自発的な取り組みができていくように、これから行政としても支援をしていきたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) くどい質問を、企画課長には、市役所内と地域側の認識をお尋ねしましたが、さきの副市長の就任を初め、平山市長もたびたび、2002年の国体での市民との協働成果を声高に言っておられますけれど、既に15年が経過いたしております。そのときの協働の成果というのは、進んでいるというふうにお考えでしょうか。市長並びに副市長の御所見をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 確かに、よさこい高知国体2002年でございます、そちらには、国体を成功させるという目標のもと、南国市内の各地域が1つになって、それぞれの選手を受け入れて、大会を成功させるために応援、また歓迎、いろいろな取り組みを自主的に、もちろん国体推進室、行政からのこういった形でやっていただけたらという形は提示さしていただいたんですが、それぞれの地域でそれをアレンジして、自主的に考えて選手の歓迎、応援とかをやっていただいたということがございまして、各地域大変盛り上がったとこでございます。その地域の活動をつなぐために、自主活動団体のほうに補助金をつくって、そちらの補助金を出すことによって、各地域のその盛り上がりを引き続き持っていただきたいという取り組みを、浜田市長のときに進めたところでございます。それが、今なお各地域の自主活動団体の活動につながっているというふうに思っております。それぞれ内容につきましては、若干変化してきているところもあると思いますが、それは引き継がれているというふうに思うところです。それがさらに盛り上がっているかというと、そこまでどうかっていう、盛り上がってる地域もあれば、なくなった地域もあろうかと思いますが、それは地域地域によって状況は違うと思います。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) 市長がほぼ述べられましたので、私が申し上げますのは、あの2002年の、せっかくつくられた組織がもったいないという思いはございました。それを企画が引き継いでくれたということは、非常にうれしく思っております。ただ、今それほど、あのときほど動いておるかというと、少し私はそこら辺は詳しくありませんので、申しわけございませんが、これにとどめさしてもらいます。済いません。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 15年たって、それほど進化もしてないし、逆にちょっと停滞してるんじゃないかなというふうに私は思っております。地域コミュニティーの疲弊は待ったなしの状況で、これは南国市だけに限った状態ではございませんが、地方の自治体公務員が市役所だけにいるのではなく、もっと外に出て、市長が言っておられる連携、協働のまちづくりをしないといけないというふうに思っております。
 南国市は、人口が同規模の島根県の雲南市の小規模多機能自治ネットワークに入ってるというふうに思いますが、その小規模多機能自治について、担当課はどのように雲南市のやり方を理解し、どの部分を南国市に生かそうというふうにお考えでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 雲南市が中心となって進めております小規模多機能自治ということでございますけれども、小規模ながらもさまざまな機能を持った住民自治の仕組みということでございまして、おおむね小学校区の範囲で地域のことをみずから考え、決定し、実行する組織として、行政とも連携して住みよい地域の形成を図る住民自治の仕組みであると認識をしております。
 この考え方につきましては、集落活動センターの考え方とも通ずる部分がありますけれども、地域課題を住民みずからが事業化して、解決していくという姿は自治体内の分権の仕組みでもございまして、これから進めていくべき方向であると考えております。本市は、先ほど議員からも説明がありましたとおり、この小規模多機能自治推進ネットワーク会議のメンバーとしても参加をしております。こちらでは、法人格の研究でありますとか先進事例のいろんな情報共有ということで、大変勉強になる会でございますので、これからそういうメンバーなことで情報共有も得て、地域課題の解決に当たっていきたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) この雲南市も非常にすばらしい活動をしておるわけですけれど、最近ちょっとすごいなと思ったのは、これも人口が同規模の牧之原市というところでございますが、実に市民ファシリテーターが50名もいるということです。もう大変驚きました。こういった方が育っていくことによって、市民と協働のまちというのが実際につくられていくんだろうなというふうに、うらやましく感じました。
 地方創生において、南国市がそうなんですけれど、5万人規模の自治体が最も汗をかかないといけないというふうに言われてるわけなんですけれど、漠然とした質問になって申しわけないんですが、市長は、この5万人規模の自治体が最も汗をかかないといけないということについて、どのような認識を持って、この人口減少を含めた困難を乗り切ろうとしているのか、最後にお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 5万人規模が1番汗をかかないといけないというのを、具体的にどういうことかというふうに、私が考えるのには、5万という数字は、基本的に私が今まで思ってきた中では、市役所で言いますと、職場風土を変えるという人材育成とか、そういう職場を変えていく上では、5万という数字の人口規模の自治体が、一番適切な大きさではないかというふうに思うところでございます。それは、私がこうち人づくり広域連合の研修とかでも、自治体の意識を変えるという意味では、10万というとなかなか変わりづらいかもしれないが、5万から10万の間というのが一番といいますか、意識が変わる、意識を10年で引き続き継続して研修することで変えていけるという自治体の規模なのかなっていうのを、研修期間のときに考えたことがございます。
 また、このまちづくりという面では、やはり面積ということもあろうかと思いますが、南国市の125.35平方キロメートルということでございまして、この面積と人口という上では、一番、確かに市街化調整区域という規制がありますが、立地的にも物すごく恵まれた、コンパクトな市ではないかと思うところです。そこで、それをどのように発展さしていくかという中では、やはり住むところと働く場所という具体的な施策をもって、それを一番最初に考えながら、住みよいまちづくりということを進めていきたいというふうに思っております。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 11番前田議員。
○11番(前田学浩) 答えにくい質問をして、申しわけありませんでした。市長の選挙ポスターにも書かれてたと思いますけど、「今未来の扉を開くとき」というふうに書かれてたと思います。これは、多分Believeの歌詞からとられたというふうに思いますが、最後にお伝えさせていただきたいのは、まず信頼される市役所をつくって、そこから未来の扉を開いていっていただきたいというふうに思います。
 以上で質問を終わります。