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検索結果 »  平成29年 第399回 市議会定例会(開催日:2017/12/01) »

一般質問1日目(今西忠良)

質問者:今西忠良

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(岡崎純男) 21番今西忠良議員。
      〔21番 今西忠良議員発言席〕
○21番(今西忠良) お疲れさまでございます。社民党の今西忠良でございます。
 一般質問の初日最後の登壇となりましたが、いましばらくおつき合いを願いたいと思います。冒頭に一言、発言をさせていただきます。
 さて、私どもの第26回久礼田地区芸能文化祭が、一昨日12月3日の日曜日に、久礼田体育館で盛会裏に開くことができました。平山市長には公務が非常に多忙な中、出席をいただきまして、また御祝辞もいただき、心よりお礼を申し上げたいと思います。今後とも変わらぬ御指導や御支援をよろしくお願いをしたいと思います。
 今399回の市議会定例会に通告をしました私の一般質問は4項目であります。一問一答方式で行いますので、答弁方よろしくお願いをいたします。
 先ほど来、台風の質問も出ましたけれども、さきの台風21号は土佐湾沖を通過したものの予想以上に暴風圏も広く、風による農業用施設や作物、また倉庫や民家等にも大変大きな被害をもたらしました。被害を受けられました市民の皆様方に、心よりお見舞いを申し上げます。
 そうした中、早速、被害状況調査や復旧に尽力をいただきました建設課や危機管理課を初め、担当の職員の皆さんに感謝を申し上げたいと思います。
 それでは、1項目めの公務員の仕事のルールについてであります。
 日ごろは、市職員におかれましては、市民の立場と目線に立って業務に精励をされていることに感謝を申し上げたいと思います。職員定数も減少したり削減する中で、業務は多岐にわたり、また非常に高度化もしている中で御苦労も絶えないことと思います。そこでまず、公務員労働者の職場の環境や労働実態等について、どのように把握をし受けとめておられるのか、お伺いをいたします。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 職員の職場環境についてでございますけれども、非常に厳しい状況ではある、仕事も忙しいというようなこともございます。総務課が事務局でございますが、安全衛生委員会というものを設置しまして毎月議論しており、産業医の先生からさまざまな御指摘をいただいておりますけれども、そういった形で環境を捉えてきております。
 この安全衛生委員会では、職場を巡回して、職員が安全に職務遂行ができるように改善を図るようにしておりますし、時間外勤務の多い職員につきましては毎月産業医の先生との面談を実施するほか、今ちょうどストレスチェックも実施しております。こういった形で、職員の健康管理にも取り組んでおるところでございます。ただ、職場の環境改善と物理的な部分につきましては、なかなか財源も伴うようなこともございますし、実現できない部分もございますけれども、改善に向けて努力しておるところでございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 総括的にちょっと答弁をいただいたんですけれども、特に安全衛生委員会の中で、労働環境の整備や産業医の導入のこともお話されましたけれども、労働時間や労働の賃金等についての分で少しお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) ちょっと抽象的な御質問でございましたけれども、労働時間につきましては条例で定められたとおりの時間でございまして、ただ部署によってはと時期によっては、時間外勤務が多くなる時期もございます。賃金につきましては、所属長の命令に従って時間外勤務を行い、それに対する時間外勤務手当を支給するという形でやっております。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 市の職員の労働実態について、少しお話をいただきましたけれども、最近特に窓口業務だけでなくて事業課においても、とても市民に対しての接客や接遇が丁寧だ、優しいという市民からお褒めの言葉もよく聞くようになりました。それと少し、働き方について質問をしたいと思います。
 さまざまな工夫や努力が必要であり、改革も問われてくる時代になってきたと思います。自分の処理能力も把握をする中で、仕事の優先順位をしっかりと決めながら、ゴールあるいは到達点から逆算をして段取りをつけていくなど、残業がゼロで結果を出す、そういう職員でありそういう方策も身につけていかないといけないと思いますが、この点についてのお考えをお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 職員の個々の能力の向上を目指して、時間短縮に向けて効率的な仕事をしていくという部分が必要であると思います。そういう意味では、やはり研修によって職員個々の能力を高めていくということが大事であるというふうに考えております。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 次に、その職員の資質の向上ももちろんそうなんですけれども、指示待ちではなくて先を見通して動く、事前のいろんな形での根回し、さらには全体像を把握をして仕事の中身や分量を見きわめていく。そして、会議は短時間で終わらせるなど、仕事のスピード化といいますか効率化の促進について、やはり指導なりそういう風紀をつくっていかなくてはならないと思いますが、この点についてはいかがですか。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 職場では、毎朝、朝会というものを行って、それぞれのその日の目標、日程、スケジュール等を確認し合って共有し合って、仕事を進めております。そういった意味で、職場内での意思統一というものが必要になってくるのかなというふうに考えております。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 朝会等を常にしながら、意思統一を図りながら、業務の遂行に努めているということなんですけれども。組織目標をきちっと持ちながら、そのことを理解することも大事だと思いますし、自分の状況を上司に把握をしてもらうということも大事ですし、そうした中で仕事や情報をやっぱり共有をしていきながら仕事の質を高める、そうした中からチーム力が生まれていくと思いますので、そういう部分の向上についてはどのように図られてるか、お聞かせください。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) チーム力の向上という点でございますけれども、やはり職員の研修によってそういった認識を持たせるということが一番大事かなと。人づくり広域連合の研修の中に、新採研修、それから2年目研修、5年目研修、10年目研修と階層研修がありますけれども、その中でも必ずそういった職場での意思疎通それからコミュニケーション、それから目標を定めて取り組むというようなことが研修されております。やはり、研修を通して、そういったチーム力を向上していくというのが大事かなというふうに捉えております。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) それぞれお答えもいただきましたけれども、職員研修が人づくりにも大きく役割を果たしていることは事実だと思いますし、初任含めて昇進のときもそうだと思いますので、人づくり広域連合を中心にしながら職員研修を図られているということですけれども。次にはその職場の関係も含めて、意見は明確に理由を添えて伝えていくと、それから映像等で視覚に訴えていくということも今非常に進んでるわけですけれども、説明するときも結論から先に話すなど、的確に説明をする、説得をする、そうした中で話し方や交渉能力をやっぱり高めていかなくてはならないと、このようにも思いますが、この点についてはいかがですかね。お答えください。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 繰り返しになるようですけれども、人づくり広域連合の研修の中には、コーチング研修というのもございます。それは、後輩とか、それから後任の職員に仕事を伝える、それには説明をこうしていくというような研修もございます。やはりそういった研修の積み重ねじゃないかなというふうに私は考えております。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) なかなか職員のあり方、働き方だけでは、ここで総務課長と議論をしても余り深まらないような気もしますので、働き方ですとか資質の向上あるいはスキルアップについては、やっぱり無駄をなくしながらスムーズに仕事を進めるコツを身につける、余計なものは机にもいっぱい置かないと。今はもうメール、情報の時代なんですけれども、メールを過信するのはやっぱりだめだとも思いますし、メールをしながら電話をし、あるいは面会をしていく、そうした中で情報をしっかりとお互いに伝達し合うというシステムも大事だと思いますし、役所という組織とうまくつき合い、うまく仕事をするテクニックも大事かと思います。一番懸念もされますのは、先ほど産業医のお話も出たんですけれども、自分なりにストレスの解消法を見つけるなど、また役所としてのメンタルマネジメントの確立などが、さまざまな手だてがあろうかと思いますけれども、こういうことについてはまた次の機会にしてまいりたいと思います。
 次に、ガバナンス、コンプライアンスについてですけれども、ガバナンス、統治のことであります。ガバメントとは対称的な統治として位置づけられていると思います。ここで言うガバナンスは、組織や社会に関与するメンバーが主体的に関与を行う意思決定、合意形成のシステムであります。コンプライアンスは、一言で言うと法令遵守であります。ガバナンスとコンプライアンスについて、市長の見解をお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) ガバナンスとコンプライアンスということでございます。
 ガバナンスという面では、やはり明確な目標を全員に周知して、共通の目標を持ってそれに向かって進んでいくっていうことがまず大切ではないかと。それと、コンプライアンスについてもまあ同様でございますが、コンプライアンスということにつきまして、私も就任のときの御挨拶で、コンプライアンスまず大切ですねっていうことをお話さしていただきました。こういったことで、まず管理職からコンプライアンス、法令遵守につきましての意識をしっかり持つということで、それを職場に共通の意識として持っていただくということを図るということが大切ではないかと思います。
 いわゆる職場におきましては、報・連・相ということがございます。報告、連絡、相談ということが大切でございまして、風通しのよい職場風土をつくって職場の課題や目標を共有すると、そして縦割りを廃して横の連携を強化しなければならないというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 市長からは、共通の目標を持ちながら法令遵守をし、それを職員なり幹部職員にしっかり意識づけをしていくと。報・連・相の話も出たわけですけれども、縦割り、横割りをなくしながら、しっかり共有をしていくという答弁でございました。
 ガバナンス、コンプライアンス、市当局や職員間がこれをですね、先ほど市長が答弁をした部分が浸透し、職員にも遵守をされているとお考えですか。お答えください。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) そういった面では、基本的にはそういったガバナンスまたコンプライアンス意識は、浸透しているというふうには思っております。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) そういうふうに認識をしているという答弁でございましたので、今後さらに深めていただきたいと思います。
 次に、引き続き質問をいたします。
 10月3日付で吉川副市長が退任、退職をされました。この件について10月5日に市長が、私ども議員を全員招集をして説明会がありました。この点について、副市長のことも含めて、ガバナンス、コンプライアンスの面からどのように受けとめておられますか、お答えください。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) その件につきましては、私が説明した内容ということは、今までの仕事のルールの上で、きちきち今までやってきた流れを押さえて仕事をしていただきたいということは、私は思っております。そこのあたりをきちっと、吉川副市長の場合、私が説明した内容では、水路のつけかえを土木委員、土木の総代さんに相談してなかったということを申し上げたところでございます。そういったルールっていうところを、一つずつ守っていくということが大切ではないかというふうに思っております。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 10月5日の私どもへのお話は基本的にはルールの流れ、仕事の中身、例の篠原でしたか、水路の関係から発端があったわけですけれども、その中でも、ルール、法令遵守という、今お答えが出たわけですけれども。吉川副市長の退職の一つのきっかけには、先ほど市長が申し述べましたように市民との約束事や公文書の管理、取り扱いなどがとても重視をされてきたと思いますけれども、これに含めて公文書の扱いなり管理についてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 公文書の扱いにつきましては、それぞれの職場での管理、また市長決裁とかそういった公印を使うときには、総務課できちっとその記録を残して発するということがルール化されております。そういった各課のルール、そして全体の公印を使うときのルールというものをきちっと守っていくことが必要であると思っております。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 公文書の管理や扱い、1番はもちろん法令遵守、ルール重視のことは言うまでもないと思います。こうした公文書のあり方やあるいは契約、入札、用地取得などにかかわって公安当局の取り調べ云々を耳にしますけれども、私も全く真偽のほどはわかりませんけれども、特に職員や市民も不安に思い、あるいは疑心暗鬼になっているとも思います。そうしたうわさ的なことを今払拭をするのが一番大事な時期だと思いますが、この点についてはどうお考えですか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) その件につきましては、事の真意っていうのがわからないところでございまして、今の段階でお答えをすることは控えさせていただきたいと思うところでございます。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 職員や市当局あるいは市民にとっても不幸な出来事になれば大変なことですので、綱紀粛正、倫理も含めて庁内で、それから市民に対してもしっかり指導、発信をしたり、あるいは当事者能力をきっちりと発揮をしていただきたいと思います。
 続いて、公文書についてもう一度戻りますけれども、公文書の定義や位置づけ等について、あるいは文書管理を一括して総務課で管理をされているのか、そのあたりについてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 公文書・文書の管理につきましては南国市文書編さん保存規程というものがございまして、これに基づいて管理するわけでございますが、保存期間につきましても永年、10年、5年、3年、1年と定められている。で、文書の区分につきましては、重要なものとか軽微なものとかというような分け方でアバウトなものでございますけれども、管理といたしましては各課で管理しております。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 文書管理なりは、各課といいますか、所管、所属長で管理をされてるということですので、市の公文の例の規定というのは、目的から表現、文体、用語、形式も含めてそれぞれの分野で種類で明確に規定をされております。その中にはもちろん議案や法規や公示、達の文もいっぱいあるわけですけれども、それから一般のところになったら上申や内申、辞令、復命となってくるわけです。さらにそれから多岐にわたれば通知であり、依頼であり、協議であり、諮問であり、契約や覚書、協定、全てが網羅してるわけですので、役所で行う全てのものが私は公文書であり、公文というふうに受けとめてますし。また決裁の規定も明確に定義では、決裁とは市長がその権限に属する事務処理について意思決定を行うことをいうということにまずなっておりまして、その中には専決や代決や不在と。ほんで決裁の手続の中に、事務は原則として順次係の上席者を経て、直接の上司の決定及び関係課長の回議を経て市長の決裁を受けると、それぞれきめ細かく決められておりますので、それに基づいて市の職務がされていると思います。
 情報開示や公開など、そして公文書の庁舎内での一括管理というのは先ほどそれぞれの、はっきり言って膨大なものだろうと思いますので、一括的な部分は非常に厳しいかと思いますけども、そうしたもんの一括管理なり共有をするシステムの構築をすることで、きっちり例規に基づいた市政運営や行政運営にもつながっていけるのではないかと思いますけれども。そのあたりの考え方を少しお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 今、システムのお話がございましたけれども、文書管理システムというものは今現在本市では導入しておりません。システムデータからすぐに完全に管理できるというものでもないようでございますけれども。総務課といたしましては、来年度の当初予算の要求はしていきたいと、システム導入に向けての要求はしていきたいというふうに考えております。ただ、システムを導入したからすぐに運用がいけるというものではなく、今ある今の文書を全部入れるのか、それ以降のにするのかというな部分も含めて、いろいろ検討していく課題はございます。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) わかりました。
 それでは、この項で最後に、私が昨年の9月の議会だったと思うんですけれども、一般社団法人の南国市土地開発機構の事務所が市庁舎地下1階の会議室に入っている件でしたけれども、これは法上そして庁舎の管理上やっぱり違法性や問題があるのではないかと、ただしてまいって今日になったわけですけれども、現在このことはどうなっているでしょう、お答えください。事務所の件です。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 現在、私が就任した後、そちらの事務所を庁外に移すということで話を始めまして、今庁外へ移すべく決裁はいたしました。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 事務所は庁外に移し、既に決裁したということで、地下の1階にはもう事務所としては存在をしないというふうに受けとめていいですかね。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) その事務所を移すという契約の変更という形の私は決裁をしております。その後は、事務所としてその契約の変更は、まだ相手方とはなされていないというふうに捉えております。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 事務所を移すということで、もともとの業務委託契約は多分存続をしてると思うんです。28年2月でしたかね、これがスタートしたのは。2年間契約ですので、そのまま存続はしておると思いますが、この点についてはいかがですか。
○議長(岡崎純男) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 業務委託契約につきましては、平成28年2月24日から平成30年3月31日までの期限で業務委託契約をしております。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 事務所は外に移るけれども、業務委託契約は存続をして当初の目的に沿った形で業務は行われているというふうに思います。
 それでは、2項めの質問に入ります。公共交通行政についてであります。
 公共交通を取り巻く環境は、非常に全国的な傾向と同様に人口は減少していく、モータリゼーションの進展によって利用者の減少に歯どめがかからない。そうした中で路線の廃止や運行本数の削減などますます利便性が下がる、さらに利用離れを招くという悪循環に陥ってもどかしいのが現状だと言えます。こうした状況の中で、移動手段の確保と移動の権利を担保していくのには実際のところ苦慮しているというのが本音ではなかろうかと思います。
 まずは、とさでん交通の現状についてでありますけれども、ことしの10月で自治体出資で第三セクターとして土佐電鉄と高知県交通が統合して丸3年になるわけですけれども、事業再生計画の途上にあるわけですけれども、経理や経営内容も含めてその進捗状況、現状をお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 平成26年10月に経営統合されましたとさでん交通株式会社は、設立後5年半の事業再生計画を定め、現在3期目を迎えております。事業再生計画では3期目での単年度黒字達成を目標としておりましたが、貸し切りバス事業の好調維持等によりまして第1期、第2期と連続して単年度黒字を確保するなど経営状況は堅調に推移をしております。第3期に当たります平成29年度につきましても、4月から6月の第1四半期の報告を見る限り、この事業再生計画に沿って推移をしているものと考えております。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) ありがとうございました。
 それに関連して中央地域の公共交通の改善協議会やブロック会議の動向についてですけれども、常にモニタリング会議や各種会議に参加や参画をしながら地域の公共交通あるいは南国市の交通を思っていただいているわけですけれども、そうした政策提言や意見反映というものは現状、成果としてあらわれているのか、その現状についてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 先ほど申されました中央地域公共交通改善協議会、これにつきましては沿線自治体として参加しております。また、モニタリング会議につきましては、とさでん交通の株主の立場で参画をしております。
 このブロック会議につきましては、バス路線の重複の解消など効率的な路線網の実現により公共交通の持続可能性を確保すること、またとさでん交通がその担い手として健全に運営を続けていくという観点で、県及び関係市町村で取り組んできたところでございます。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 株主南国市としてモニタリング会議やさまざまな会議の中で株主としての意見反映をしていただいてるということですが、次に中央地域のバス路線の再編も順次進んできているわけですが、ことしの10月より安芸線が現状の運行便数で東部交通に移管をされました。新路線の開設や再編というのも順次進んでいるわけですけれども、その現状と南国市の路線への影響なり今後についてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 中央地域のバス路線の再編につきましては、南国市も参画しております中央地域公共交通改善協議会の中で検討を行っております。効率的な路線バスの形成を目指しまして、本年10月からは先ほども議員のほうから説明がありましたとおり、安芸線の運行をとさでん交通の子会社であります東部交通へ移管がされました。また、利用状況に則しました増便・減便またルート変更も行われております。
 今後は、市町村をまたぐ長距離幹線の路線、また市町村内を運行する支線でありますフィーダー線の別を問わず、路線再編の目標期限とする平成30年10月に向けた詳細の検討を行うこととしております。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 中央地域のバス路線の再編等についてお答えもいただきました。
 次に、地域公共交通網形成計画と南国市地域公共交通会議についてですけれども、これは一体のものと受けとめておりますので、連動して質問をしていきたいと思います。
 まずは、今、交通網の形成計画をスタートし進めているわけですけれども、南国市における公共交通網の現状と課題、方向性、理念等についてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 現在、本市におきましては、中山間地域では乗り合いタクシー、平野部におきましては、とさでん交通を主としました路線バス・鉄道によって公共交通網が形成をされております。しかし、平野部で走りますバス路線におきましては、利便線を追求すれば運行経費が上昇するという関係にあるがために、地域ごとの公共交通需要に柔軟に対応できないという課題がございます。
 この点に対応すべく、中山間地域で運行する乗り合いタクシーなど多種多様の交通モードの組み合わせの検討も含めまして、より効率的な路線網の形成を目指しまして、本市の公共交通の基本計画となります南国市地域公共交通網形成計画の策定に現在着手をしているところでございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 公共交通網の課題と理念というふうにお答えをいただきましたけれども、やはりネットワーク化を進めていきながら接続性というかフィーダーという部分が、これから非常に大事になってこようかと思います。
 次に、平成24年6月に策定をされた生活交通ネットワーク計画に基づいた市の委託の市内3路線が、現状、医大〜久枝、植田〜JA線、前浜〜JA高知病院線があるわけですけれども、それの運行の状況とデマンド乗り合いについては先ほどちょっとお答えがあったように思いますけれども、あわせてその現状を少しお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 市内の3路線としまして先ほども御紹介がありましたが、医大〜久枝線、植田〜JA高知病院線、前浜〜JA高知病院線、この3路線を運行しておりますけれども、この運行状況ということでございますが、ICカード「ですか」の利用状況からの推計とはなりますけれども、3路線の合計で走り出した平成24年の運行の開始当初は約3万4,000人という推計の利用者がございましたが、近年では年間約4万人の利用と、利用としてはふえているという状況でございます。
 また、中山間地域で運行をいたしております乗り合いタクシーの利用状況につきましては、平成24年度には20便、平成25年には117便、26年度には254便、27年度には232便、28年度には300便と徐々に利用が広がっておりまして、4年半で923便、延べ1,022名の方に御利用をいただいております。直近でも利用は増加傾向にございますけれども、また本年12月には利用登録者にアンケート調査を実施しまして、今後の利便性向上に向けた検討も行いたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 市内3路線の運行状況とデマンド型乗り合いタクシーについてお答えをいただきました。
 地域公共交通網の形成計画の業務策定については、先ほど来お答えをいただいている交通計画の基本的なマスタープランとなるものでありますし、それを地域公共交通会議の中で審議をして今進められていると思いますけれども。市政報告にもありましたように、今も進行中かもしれませんけれども市民3,000名にアンケート調査も行ってきてるということでございますので、公共交通のネットワークを一体的に形づくって持続的に発展をさせていかなくはならないと思いますし、市の都市計画や立地適正計画との整合性、そのあたりの観点についてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 地域公共交通網形成計画につきましては、本年度中に素案までの策定を予定をしております。南国市の公共交通会議の内部に分科会も設置をしまして協議を進めておるところでございます。11月には先ほども御紹介がありましたとおりアンケート調査を実施をしておりまして、年明けには市民要望、現状分析から抽出を行い、課題解決の具体的施策についての協議をすることとしております。また、立地計画との整合性というところでございますけれども、立地計画、適正化計画というのは多極ネットワーク型コンパクトシティーの考え方が要求をされておりまして、地域公共交通網の形成計画とは車の両輪をなすものと考えております。両計画の策定の過程では、ともに議論内容の進捗に歩調を合わせるような形で進めてまいりたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) それぞれお答えもいただきましたし、住民のニーズ、乗客のニーズを掘り起こしていきながら利便性の拡大、拡充へ取り組みを進めていかなくてはならないと思いますし、特に高齢者、弱者、障害者、そして通学者を含めた対策の視点も先ほど述べられておりましたけれども、都市基盤整備、そしてバリアフリー化をしていきながら、市内のそれぞれ市道も含めて道路事情の改善、将来のまちづくりの観点と連動した交通施策、政策が求められていると思いますが、その点についても少しお答えください。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) この地域公共交通網形成計画の策定協議の中で、公共交通に対する潜在的なニーズの把握にも努めてまいりたいと考えております。特に、車を運転しない交通弱者といわれる方の移動の需要に応えることは、公共交通の役割であると認識をしております。現在、福祉施策として実施をしておりますタクシーのチケット交付事業でありますとか、それとまた公共交通との役割分担、また通学者の公共交通などの利用につきましても、この策定の協議の中で担当部署間の連携を図りまして検討してまいりたいと思っております。また、都市基盤整備づくり、まちづくりとの関連でございますけれども、こちらについても先ほどの立地適正化計画との整合性と同じく公共交通の担当部署、都市基盤整備の担当部署、その他福祉関係の担当部署との連絡を密にしまして進めてまいりたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 答弁をありがとうございました。
 免許返納の方も高齢化が進む中で非常に多くなりましたし、そういう方への支援や対策も含めた南国市の、そして地域の交通施策でなくてはならないと思いますし、今後全ての交通事業者と連携をして効率的、効果的な市民の移動手段の確保を講じていく必要が大きく問われてきたと思いますので、移動の権利はしっかりと保障されるべきでありますし、交通は公共の福祉とも言えますので、そうした観点に立ってさらに御尽力をいただきたいと思います。ありがとうございました。
 次に、3項めの高知県実践的防災教育推進事業について、お尋ねをいたします。
 本年度、本市におきまして実践的防災教育の指定校は、2年目の白木谷小学校と、本年度からスタートする久礼田小学校であります。最強クラスの南海トラフ巨大地震がいつどこで発生しても子供たちを一人も死なせないために、知識を備え、正しく判断する力、自分の命を守り切る、それから地域に貢献する心を育成すること、さらには地域や防災関係機関との連携体制の強化・充実を図る取り組みを企画をし、実践することを重点項目に置かれて取り組んでこられていると思います。
 11月25日の土曜日に、天気も非常に恵まれまして、久礼田小学校はもとより、大野教育長を初め県教委、市当局、近隣の教育関係者など多くの方々を迎えて、まずは朝一番には一斉避難訓練からスタートをしましたし、学校のほうでは発表会や実践体験、授業参観など当日さまざまな取り組みが行われてきました。
 久礼田小学校でのさまざまな取り組みの成果や評価、感想について、まず出席をいただいておりました大野教育長のほうからお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) まず初めに、11月25日に久礼田小学校にて開かれました防災学習の授業研究発表会では、地元でもあります今西議員さん、岩松議員さんにおかれましても終日御協力をいただきました。まことにありがとうございました。
 当日の実践発表におきましても、早朝より地域の避難訓練から始まり、公開研究授業、炊き出しと、高知県実践的防災教育推進事業実践モデル校としてふさわしい内容でありました。久礼田・瓶岩地区防災教育実践委員会を中心に、学校の防災と地域の防災との連携によりまして、児童、保護者、家庭と学校、地域、関係機関が一体となったすばらしい取り組みになっていると感じました。午後の全体会における児童の発表におきましても評価が高く、特別支援学級の公開授業としては県内初とのことでございます。
 その他さまざまな場面や状況を設定した避難訓練におきましても、複数回実施したりすることで、児童、保護者を対象としたアンケートでも防災意識の高まりを見せているとの研究発表もありました。これは、平素より久礼田小学校の教育実践を御支援いただいています地域の皆様方の多数の御参加により、今回指定初年度にもかかわりませず、久礼田・瓶岩地区の防災における教育の充実を感じさせていただいておるところでございます。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 教育長から御丁寧な答弁をいただきました。
 これから一定関連的にはなるわけですけれども、午前中の高木議員の防災教育でのやりとりもありましたけれども、久礼田小学校の今年度の取り組みは、実践校とその近隣の学校いわゆる北陵中学校校区になるわけですけれども、そこの学校の安全を推進するための中核となる教職員を位置づけるという一つの大きな目標もありました。モデル校での実践の成果を共有する、そうした目的だったわけですけれども、その点についての感想なり、次へつなげていける展望についてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) 今年度は、実践校とその近隣の学校に学校安全を推進するための中核となる教員を配置しております。議員さんおっしゃられましたように、モデル校での実践成果を共有するとともに、地域全体の連携体制の構築を図ることが継続的にできると思っております。北陵中学校ブロックにおきましては、まだまだこれからではございますが、3年目に当たります先進校、奈路小学校では、ただいま心配されております弾道ミサイルにおける避難訓練を県内先駆けて実施しております。その意識の高さを北陵ブロックに広めるだけでなく、南国市全体にも広げてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) さまざまな訓練をモデル校から発信をしていきながら地域で共有する、学校が共有するという御答弁でございました。
 次に、防災教育の充実を図る観点、特に今回は久礼田小学校の場合、防災に関する授業の改善を進めたい、図りたいというのが一つの目的でもあったようで、私も参観のほうも大分のぞいたわけですけれども、そうした観点で見ると、成果なり見た部分はどうでしたでしょうか。お答えください。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) このたびは保護者、地域との連携や姉妹都市であります宮城県岩沼市との小中学校の交流、また防災推進センターの教授や四国地質調査業協会等の専門家においでていただいての講演及び学習でございまして、学校単独ではできない点を補う防災教育として非常に充実していたと思っております。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 前段にも少しお答えにもあったんじゃないかと思いますけれども、次にPTAや地域、そして防災関係機関との連携体制や強化についてですけれども、その方面についてはどのように受けとめ、評価をされましたか。お聞かせください。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) これまで同様、それぞれ行っていますモデル校での実践成果を共有するとともに、他の校区でも広げていくことができますよう、今後の努力を続けてまいりたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 今までの質問の中にも防災意識の向上、防災教育という視点で質問もしてまいりましたが、今回のこうした事業で培っていく学校の防災力の推進にはどうつなげていくか、つながっていくか、そのあたりをお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) 私は防災意識を持つことは特別なものではなく、当たり前のことと捉えることで防災力を日常化できるよう、これまで行ってまいりました取り組みを継続的に行い、積み重ねてまいりたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 防災教育、防災意識というのは特別ではなく日常的に進めていくもの、全くそのとおりだと思います。
 それでは、最後になりますけれども、今回の久礼田小学校のこの事業、この1年間、そして来年度につなげていく2年間事業なんですけれども、来年に向けての総仕上げといいますか、その決意なり方向性についてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) 来年度2年目を迎えます久礼田小学校としましては、白木谷、奈路小学校同様に、これまで実践的防災を受けてきた学校が次年度のみでなく、その後も地域と連携して継続して取り組んでいけるよう努めてまいります。今後も高知県における防災教育の目的である最強クラスの南海トラフの巨大地震がいつどこで発生しても、子供たちを一人も死なせないために知識を備え正しく判断する力、自分の命を守り切る力、地域社会に貢献する心を育成すること、地域や防災関係機関との連携体制の強化・充実を図って、このことの実現に努めてまいりたい、そのように考えております。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 教育長、ありがとうございました。
 次に、危機管理課長にお尋ねをいたします。
 今回の実践的防災教育推進事業は学校教育の範囲で進んではまいりましたけれども、危機管理課としてはどのように受けとめておられるでしょうか。学校現場や地域、防災連合会等、どう連携を図ってきたかも含めてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章) 5月30日に第1回久礼田・瓶岩地区防災教育実践委員会が開催され、久礼田小学校の校長先生から今年度の事業計画の説明を受け、11月25日に避難訓練、避難所体験、給水訓練、炊き出し訓練、講演などの研究発表会を行うので、その協力をしていただきたいとの要請がありました。研究発表会に向け、6月には久礼田・瓶岩地区防災連合会に対し訓練内容の説明があり、その場に同席をしております。また、8月には市職員が教職員を対象にHUG・避難所運営ゲームの訓練を行い、9月には久礼田小学校に整備しております耐震性貯水槽からの給水作業の講習が行われ、準備を進めてまいりました。
 避難所体験や炊き出し訓練などの計画や当日の訓練の実施につきましては、久礼田・瓶岩地区防災連合会が主となって行い、市としてはオブザーバーとして参加いたしました。実際に発災したときには地域が活動しなければなりませんので、市としてはなるだけ側面からの支援にとどめております。
 久礼田小学校からは2人の児童が岩沼市小中学校交流事業で実際に被災地を訪れ、被災地に触れ感じたことを友達や下級生に発表いたしました。児童全員がこの日に学習したことや体験したことは、心に残ったことだと思います。このことを家庭で話をしたと思います。家庭において防災について話をすることは、子供から親、祖父母に広がっていき、それが市民の防災意識の向上、地域の連携につながっていくものであると思っております。高知県実践的防災教育推進事業につきましては、学校だけでなく地域と連携した防災訓練の実施など学校と地域の連携強化を図るものであり、今回の久礼田小学校での研究発表会、防災訓練につきましては十分連携を図られたものだと考えております。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 危機管理課長に答弁をいただきました。
 久礼田と瓶岩地区の防災連合会は、2015年に危機管理課等の指導も受けながら準備会を何回か開いて、その年の6月に連合会として発足をしました。今回の久礼田小学校の実践的防災事業と連携をしながら、先ほど答弁にもありましたように市を交えながら何回か合同会議も開いてまいりました。久礼田体育館では、やっとでき上がったばかりの久礼田体育館避難所運営マニュアルを片手にしながら、川村公民館長、あるいは野村連合会の会長を中心に、連合会になって初めての大仕事でもありました。しかし、今日までのそれぞれの個々の自主防災組織での実践と経験といったものが今回十二分に発揮をできて、駐車場の係、給水、炊き出し、避難所での受け入れ、それぞれの任務分担を明確にずっとやってきましたので、スタッフも非常に多くて60名以上のスタッフで、最初の避難所の受け入れは児童、保護者が約230名だったわけですけれども、誘導と避難の訓練も無事に終えましたし。炊き出しを受けて避難所でまた昼を試食もしたわけですけれども、保護者にも大変手伝ってもいただきましたし、スムーズに行えましたのは日ごろ久礼田、瓶岩含めて北部の連合会ができたチーム力の結果だと思っていますし、私も一面自負をしている面もあります。
 そこで、先ほどとも関連するわけですけれども、こうした学校事業、防災事業も続いてもいくだろうと思いますし、地域防災と自主防災、防災連合会組織の育成・強化ですよね、先ほどの答弁とも関連はするわけですけれども、そこらあたりの展望と方向を少しお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章) 久礼田体育館で避難者が多い場合を体験できたこと、大規模な炊き出しが経験できたこと、地域が避難所はどのようなものであるかという体験ができたこと、地区連合会を中心に地域がまとまって訓練を実施したことが今回の大きな成果であると思っております。大規模な訓練は実際に近い形になりますので、この訓練をきっかけとして今後も地域でさまざまな訓練を重ねていただきたいと思っております。それにより地域の防災力の向上につながるとともに、地域のつながりも深まり、地域の活性化につながることだと思っております。
 今回、小学校を会場として実施しましたけれども、やはり小学校を会場として実施するときには保護者も一緒に訓練に参加させることが大切だと思っております。保護者に役割を持たせること、これにより発災時にどのようなことをしなければならないかがわかります。また、小学生の保護者ですので若い世代に当たります。次代の防災リーダーの育成にもつながることだと思っております。また、育成だけでなく、みんなで力を合わせて対応しなければならないということも理解してもらえるのではないかと思っております。
 地区防災連合会は、昨年度久礼田体育館の避難所運営マニュアルを作成しており、このマニュアルに基づき今回避難所の受け入れを行っております。スムーズにできたのか、どのような課題があったのか検証していただき、マニュアルの見直しに反映させていただいて、よりよいマニュアルに改訂していただければと思っております。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 御答弁ありがとうございました。
 それでは4項めの最後の質問に移りたいと思います。南国市の地域集会所整備事業についてであります。
 今回、南国市では自治会、町内会、部落等における地域活動の拠点施設であります地域集会所の維持に要する費用への補助制度を導入されるということで、大変歓迎をしますし喜ばしいことだと考えております。今まではっきり言って部落公民館への補助や支援は皆無でありましたし、市もノータッチの現状もありました。平成27年度からは国庫と県補助の耐震化促進事業が制度化をされ、幾つかの地域ではこの事業により採択をされ完成を見てきました。
 さて、今回の事業のスタートに当たり、何点か質問を順次したいと思います。まず1点目は制度の概要等についてでありますけれども、地域集会所、部落公民館の補助事業の対象への定義といいますか、その点に。それから、補助対象事業の内容、制度の導入予定はいつから始まるのか、まずお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 今回制度の導入を検討しております趣旨といたしましては、地区単位の市立公民館ではなく、より住民生活に身近な小部落単位の地域活動を促進・確保するため、地域集会所の修理等に対して補助を行う制度としております。
 補助対象としましては、市内全域の築30年以上の集会所の建てかえ、改築、大規模修繕。2つ目としまして、築10年以上の集会所の耐震診断、耐震設計、耐震改良工事。3つ目としまして、集会所建物のふぐあい箇所の簡易な修理を対象として検討をしております。
 この制度につきましては、平成30年度の導入を目指し、制度内容の詰めをしておるところでございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) それぞれ制度の導入予定や、補助対象の内容等についてお答えをいただきました。
 次に、この制度がスタートするに当たりまして、建てかえやあるいは修理等の支援制度に対する事前の要望調査を行ってきています。提出期限は前月の11月17日だったと思いますけれども、申込件数は全体の中で幾つの館から寄せられたのか、また要望の内容は主にどういったものだったのか、わかる範囲でお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) この制度の導入の検討に当たりまして、平成30年度当初予算の要求に向けまして、市内全域における集会所の状況の把握のため、11月の初旬に要望調査を市内178部落・自治会のうち、集会所を所有します124の部落・自治会の代表者に対して行いました。制度上、地元負担も要する事業でありますので、短期間での回答期間となりましたので、総会、役員会を諮っての回答をいただくことはなかなか難しかったかと思いますけれども、これからの参考にさせていただきたいというもので調査をさせていただいたものでございます。
 この地域からの要望の状況ということでございますけれども、今回実施をいたしました要望調査の12月1日時点の地域からの要望といたしましては、75部落のほうから現在回答をいただいておりまして、建てかえ・大規模につきましては18施設、耐震改修については24施設、修理等については24施設がやりたい意向であるという、まだ総会にも地元としては諮ってはない段階かとは思いますけれども、こういう状況でそれぞれから回答をいただいている状況でございます。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 事前の要望調査のことを先ほどお答えをいただきまして、180館ぐらい館があるわけですけれども、その中で市が所有するもの、あるいは県が所有するもんもありますので、実際この今回の事業に当てはまる館は、先ほど課長の答弁にありましたように124館がこれに対象範囲ということで、事前調査の中でも大規模改修あるいは建てかえが18館の要望が出てたというお答えでございましたけれども。じゃあ制度は平成30年度からの予定ということですが、その予算措置というか財源あるいは来年の目標予定件数等について、補助率も含めてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 制度の内容といたしましては、補助対象経費をそれぞれ、建てかえの場合は1,000万円、耐震診断・設計・工事の場合は合計で200万円、修理等につきましては200万円としておりまして、これらの補助対象経費に補助率5分の3をかけた額を補助限度額とする方向で検討をしております。
 予算規模としましては、今調査をかけておりますので、この集落からの要望をしっかり把握した上で改めて考えたいと思っております。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 補助対象経費、限度額等についてもちょっとお話をされましたけれども、この事前の要望を受けて来年につなげていくというお話でありましたけれども。ちょっと1,000万円なのか2,000万円なのか総額はわからないわけですけれども、対象範囲も広い館がある中で対象範囲が一定は限られてくるわけですけれども。この新しい制度を導入していただいて、将来的な見通しと展望についてですけれども、これをずっと継続して制度を維持していたら地域の要望に何年後あるいは何年たったら応えていけるのか、そのスパンなり目標年数といいますか、スタートするのは来年なんですけれども、そのあたりの将来的な見通しと展望について、改めてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 今回検討しております補助制度は、国・県からの支援のない市の単独の財源で行うものでございますので、限られた予算の範囲内での実施となりますので、一定の優先基準をもって対応させていただくことになろうかと思います。現在いただいております要望件数とこの限られた財源状況を勘案しますと、1年や2年では地域の要望にとても応えることができないというふうに思います。制度運用に当たりましては、日々の地域活動の停滞を生むことがないよう、優先づけなどをしまして、この補助金支出の効果を高めていきたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 財政と財源措置についてお答えをいただきましたけれども、市単事業ということですので、市民ニーズ、市民要望は多岐にもわたってますので、この事業に限っては優先順位をつけながら地域と密着をしながら、地域でも自助努力も大変大事だと思いますので。今、何年後にあるいは何年スパンでということはなかなかお答えもしづらいと思いますが、ぜひ継続して長い目で地域コミュニティーが図られる、そうした事業につなげていってほしいと思います。ありがとうございました。
 それからもう一点ですけれども、冒頭にも少し触れましたけれども、南国市地域集会所耐震化促進事業、27年度だったと思いますけれども、スタートをしました。事業採択にはなかなかハードルが高くて、手を挙げてもそれにのれないというような現状もあって今日を迎えていると思うんですけれども。私の地元であります植田公民館が昨年の秋にすばらしい建物ができて、地域コミュニティーの核であり、久礼田エリアだけでなく南国市民あるいは市外の人も含めて受け入れる、そういう一つの制度の中ででき上がってきたわけですけれども。そこで、今日までのこの制度によって完了した館といいますか、件数はどのくらいあるのでしょうか。
 それと、今手を挙げているというか、要望地域と、その進捗というか進みぐあいはどうなのか。そして今回この市単で進める部落公民館、地域集会所の新事業と、一定この耐震化促進事業とうまくさび分けて制度にのせて並行しながら進めていくことが非常に大事だと思いますし、この耐震化促進事業は余り、国事業なんですけれども、いつまでもないような感じをこの間お話でも聞きましたので、その辺の展望も含めてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 今西議員の質問の持ち時間10分を切りましたが。企画課長。
○企画課長(松木和哉) 先ほどお話のありました国・県の支援により平成27年度に導入をいたしております南国市地域集会所耐震化促進事業につきましては、耐震性を備えた集会所を災害時の避難所として活用することが制度目的となっておりますので、集会所の要件としまして昭和56年以前の建築であるということのほか、津波浸水予測区域外に立地することがこの要件となっております。
 この地域集会所耐震化促進事業の進捗状況ということでございますけれども、平成27年度におきまして9つの自治会・部落が診断に着手をしまして、現在、植田、上末松南、新川、この3棟が工事を完了をしております。また、剣尾の1棟につきましては工事の実施中でございます。また、金地、西島、上廿枝の3棟は本年度中に工事の完了を予定をしておるところでございます。また、本年度におきましては八木、住吉野、城陸の3棟が耐震診断に向け準備を進めているところでございます。
 この事業につきましては国・県の支援もあり、地元負担を非常に少なく抑えて運用をしてまいりましたが、この平成27年度末とされた国の支援期限が一度は延長されたという経緯はございますけれども、現在のところ平成30年度限りの制度とされておるところでございます。今回導入を検討しております市の単独事業でありますこの地域集会所整備事業につきましては、平成30年度におきましては既存のこの南国市地域集会所耐震化促進事業、これを補完するような形で並行して運用することを想定をしております。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 21番今西議員。
○21番(今西忠良) 企画課長、ありがとうございました。
 残りが少なくなりましたので、それぞれにわたり市長初め教育長、担当課長から御丁寧に答弁をいただきました。今後とも行政、市民の幸せに向けて全力を傾注をしていただくことをお願いをして、私の一問一答による一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。