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検索結果 »  平成29年 第399回 市議会定例会(開催日:2017/12/01) »

一般質問1日目(村田敦子)

質問者:村田敦子

答弁者:市長、関係課長


○議長(岡崎純男) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。12番村田敦子議員。
      〔12番 村田敦子議員発言席〕
○12番(村田敦子) おはようございます。
 10月下旬、立て続けに発生した台風21号、22号により、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
 1問目は、その台風について質問をします。
 超大型で非常に強い台風21号は、22日午後から23日未明まで、長時間市内に強風と大雨をもたらしました。家が何度も大きく揺すられ、今にも壊れてしまうのではないかと思うくらい大きな音が続き、停電も数回起こりました。早朝、長岡地区を見て回ると、道路や川には風に引きちぎられた草木や波板、瓦や看板、シート、ビニールハウスのビニールなどが散乱していました。
 市営住宅の棟瓦が何棟も大きくずれていて、付近の住宅も屋根瓦がずれたり、落ちていたり、倉庫やカーポートが壊されていました。私の近所の住宅も8割方どこか傷んでおり、自分の家も瓦が20枚ほど飛ばされました。ビニールハウスの骨組みも大きくゆがみ、畑の葉物は引き抜かれたり、ちぎれたりでなくなっていました。
 被災は、県東部の広い地域に及んでいたため、修理を頼んでも資材がすぐに間に合わず、雨漏り防止のために防水シートを張っている家があちらこちらに見受けられました。資材待ちのそういう状況の中で、また29日の早朝から台風22号の暴風と雨に見舞われました。屋根を覆っていた防水シートが剥ぎ飛ばされ、テレビのアンテナと倉庫が壊れました。21号で被災が表面化していなくても、強風で揺すられた後、また22号の風雨にさらされ罹災された方もいます。
 台風21号、22号による市民の被災状況は把握されているのでしょうか。被災されている方は市民の何%でしょうか、お聞きをします。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章) 村田議員さんの御質問につきましてお答えいたします。
 市民の被災状況の把握につきましては、まず台風の襲来時には、市民や警察などから被害の通報があります。倒木により道路を通行できないや、電線が切れているなどの通報があり、市が直接応急復旧対応する場合や、四国電力などの関係機関に連絡するなどがあります。その通報数や内容などにより、被害がどの程度あるのかおおよそ検討することになります。その後、台風の直接的な影響が過ぎた後、災害対策本部の中で、各課が所管している施設や担当業務などの被害調査を行うよう指示し、その報告を受け、事務局である危機管理課で取りまとめを行い、市長に報告を上げております。被害調査につきましては、建設課であれば市内の道路の状況など、都市整備課では市営住宅、学校教育課では小中学校、子育て支援課では保育所、生涯学習課では市立公民館など、上下水道局では上水道、下水道の施設、農林水産課では市内の農業用施設や農作物の被害状況について確認を行っております。
 また、一般住宅の被害につきましては、全体を把握はしておりません。各家庭で住宅に対し、保険を掛けていると思いますが、保険会社によっては市の罹災証明が必要のないところもあり、住宅被害を受けた全ての方が罹災証明の申請はされておりませんので、全てについては把握をできておりません。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) 私の近所でも8割方のおうちがどこか傷んでいました。その通報を受けた状況、そして各課の課長から届けられた取りまとめた内容で、市全体、大体どれくらいの被災状況かということは把握できないのでしょうか。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章) 全体の把握については、少し難しいところがあります。ただ、通報につきましては、適宜応急対応や復旧対応をしておりますので、それによって全体的な被害がどこまで及んでいるかということについては大体はわかります。
 ただ、今回の台風21号についてですけれども、台風通過後においては、倒木により道路の通行などできない箇所が市内至るところにありました。早期に倒木の除去などで、大体1週間程度復旧にはかかっております。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) 農協は、台風21号の翌日に電話をかけてきて、被災してないですかと聞いてくれ、2日後には見に来てくれました。長岡農協では350件被害があり、南国市農協では700棟ということです。市も市内全域を見て回り、市民の状況を把握されることが必要ではないでしょうか。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) 市も現地を回ってという御質問でございますが、実際、私どもも現地の状況は確認しましたが、詳細に被害ぐあい、パーセント、金額等につきましては、共済、そして農協あるいは県の普及で金額を査定しております。その数字をもとに、私どもが長岡農協での説明をした経緯がございますが、私どもが被害額についての実際の金額というものは算定はできておりません。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) 金額とかではなくて、私が言っているのは、外から見てそういうふうに瓦がずれたり、カーポートが壊れたり、倉庫が壊れていたりという、そういう罹災状況、それをどれくらいの人が何らかの被害を受けたっていうことをわからないのかなと思うがですが。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章) 済みません、繰り返しになりますが、罹災証明を受けられずに個人で修繕される方につきましては、市のほうには連絡がありませんので、全てを把握というのはやっておりません。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) それでは、市内全域の状況っていうのは、把握はできないということながでしょうか。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) 全部の把握はできてないかと危機管理課長に御質問でございますが、例えば私、農林水産課部門でございましたら、農産物につきましては施設で7,900万円、作物で5,900万円、合計1億3,800万円。あるいは畜産でありましたら2,700万円、そして林業でしたら1億3,500万円という数字は押さえてはおります。個々に、建設課、都市整備課等でもその数字については押さえておる状況ではございます。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) わかりました。全体でどのくらい、何割ぐらいっていうのは、結局わからないということですね。わからないということなので、また後でちょっと、聞いてみます。
 それでは次に、台風の被災により、生業に著しい被害を受けた場合、収入を得ることができず、また設備の復旧のために費用もかかります。日々の暮らしが第一であるため、税の納付が困難になります。また、住居の修復に生活費を回さなければならない場合も同様です。救済措置を講じるべきではないでしょうか。
○議長(岡崎純男) 税務課長。
○税務課長(山田恭輔) 災害等による税の減免や免除につきましては、市税に関しまして、南国市税条例におきまして、市民税第51条、固定資産税第71条、軽自動車税第89条に定められております。また、国民健康保険税におきましては、国民健康保険税条例第26条に規定されております。これらに基づきまして、損害の程度等により、減免・免除を決定するようにしております。
 以上でございます。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) その被災状況、それは自分で申請に行き、相談をしなければなりませんか。
○議長(岡崎純男) 税務課長。
○税務課長(山田恭輔) 今月の広報12月号におきましても、減免のお知らせを小さい記事でございましたけれども、お知らせをさせていただきました。また、議員さんのおっしゃられるとおり、そういう被災に遭われて、払いたくても払えないというような状況であるということを、ぜひ税務課の窓口のほうに御相談に来ていただきたいと思います。減免や免除におきましては、やはり規定がございまして、それに該当しないという場合もございます。そういった面でありましても、課税面からお助けができない場合でありましても、徴収のほうで徴収の猶予や分納といった御相談に乗ることもできますので、ぜひ御相談に来ていただきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
      (「それでは、2問目に移ります」と呼ぶ者あり)
○議長(岡崎純男) 挙手をお願いします。12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) 済いません。
 2問目は、災害時の避難について質問をします。
 緊急避難場所に要配慮者が避難するためには、誰かにサポートしてもらわなければ行くことが困難ですが、そのサポーター確保の手だては、どのようにすればいいでしょうか。
○議長(岡崎純男) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(岩原富美) 南国市のほうでは、避難行動要支援者台帳というものをそろえております。そこで、情報共有に同意された方、その方の名簿を地域の支援組織であります自主防災組織、そして消防団または社会福祉協議会、民生委員、そういうところにお渡しをしております。地域の中で、個別の避難計画というものをつくっていただくようにお願いして、災害時に備えていただくようにしておりますが、ただ地域における大きな負担、誰が支援に行くかということで、大きな負担が伴うことでありますので、現在この個別計画というものは具体的には進んでおりません。そこで、地域の中では住民各自、自分ができることはやるというスタンスでみんなが避難行動支援者となり、防災訓練への参加や、日ごろからの見守りなど、顔が見える、気楽に声のかけ合える関係をつくり、お互い助け、助けられる共助の力を地域で高めていくということから、まずは始めていただきたいというふうに考えております。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) 要支援者台帳っていうのは、要配慮者台帳と一緒でしょうか。前は要支援者台帳って言ってたんですが、何か今は要配慮者台帳ってお聞きをしたんですが。
 それと、要配慮者が避難するときに、日ごろから地域で自分の情報を民生児童委員さん、自主防災組織、消防団などに提示をして、コミュニケーションをとって用意をしておくということでしょうか。
○議長(岡崎純男) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(岩原富美) 村田議員さんが言われました要支援者台帳というものは、名前が変わりまして、現在は要配慮者台帳という呼称になっております。この要配慮者台帳につきましては、その対象者の方から情報提供の同意をいただきまして、その方の分につきましては、地域の支援組織、そういうところに名簿をお渡しできるようになっております。で、そういう方は、その名簿を地域では、平常時でしたら見守り活動、または避難訓練への参加、呼びかけなどに活用することができます。ということで、御自分の地域にどんな人が、どれくらいいるか、まずはそういうことを知っていただいて、自分の地域の防災を考えるようにしていただければと願っております。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) 地域とコミュニケーションを深くとっていくということが必要ということだと思います。やはり、要配慮者の方は自分の情報を提示して、自分の状況を知っていただいて、避難のときには支援をしていただく。そういうふうに地域で働きかけていかなければならないと思います。やはり近くの方でないとそのときにすぐに対応できませんので、それを私たちの地域でも心がけてやっていきたいと思います。
 次に、障害者、医療行為の必要な方で、指定緊急避難所では生活できないことが事前からわかっている方は、最初から福祉避難所、広域福祉避難所に行くことはできないのでしょうか。
○議長(岡崎純男) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(岩原富美) 南国市では現在、市内に15施設と協定を結びまして、福祉避難所というものの開設の準備を進めております。それに加えまして、南国市、香美市、香南市、大豊町で広域的に知的・発達障害者を受け入れる施設として、広域福祉避難所というのを6施設と結んでおります。
 福祉避難所は、市の施設ではございませんので、まずは施設の管理者に被害状況等を調査していただき、開設できるか、いつ開設できるか、または受け入れ人数、そういうものを御判断いただくことになっております。施設自体の被災状況やそのときの職員体制などにより、受け入れ可能な人数も変わってまいります。現状では、要配慮者の数に対しまして、受け入れ可能な人数が少なく、対象者全員が福祉避難所に入るということができません。
 また、通常の避難所より設備を整えた避難所とはいえ、当該施設が行う平常時のサービスがそのまま受けられる状況ではございませんので、避難者は介助者の同伴を原則というふうに考えております。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) 要配慮者の方は介助者の同伴が原則と言われたんですが、ひとり暮らしの方もおいでます。そういう場合に、それもやはり日ごろからそういう事態のときには同伴してくれる方を決めておくというか、お願いをしておくということながでしょうか。なかなかハードルが高いような気がするがですが。また、その要配慮者の方は、あちらこちらと居場所を変えることが心的ストレス、身体的負担となります。また、行動範囲も限定されている方が多数ですので、近くの福祉避難所、広域福祉避難所を避難所としておいたほうがいいのではないでしょうか。また、どうしても確保が難しい場合には、緊急避難所の一部に障害者や高齢者が生活できるスペースを確保することも考えてはどうでしょうか。
○議長(岡崎純男) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(岩原富美) 避難者は介助者の同伴が原則というふうに申しましたが、実際福祉避難所に行っていただく方は、かなり障害も、あと介護が必要な方ということになっておりますので、まずはその方の日常生活がどういうものであるか十分把握されてる方が近くに一緒においでるということが、その方の安心にもつながります。どうしても介助者がいないという場合につきましては、市のほうではボランティア等も考えたいとは思っております。
 また、近くの避難所へ行きたいというお気持ちはわかりますが、やはり福祉避難所は特別な施設というふうに考えておりますので、まずは直接福祉避難所への避難ということは、できないというふうにお考えいただきたいと思っております。また、福祉避難所はスペースがなかなか足りませんので、一般の避難所でのそういうスペースをということでございますが、そこにつきましては、また避難所運営の中で自主防災組織、または市のほうでも、そういうスペースが、その施設でとれるかどうかということについては検討をしていきたいと考えております。
 以上です。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) 避難所運営協議の中で、そういうことも日ごろから提示をしておいたら、そのときすぐにではなくて、日ごろからそういう状況も受け入れてもらえるように、そういうことも想定していただくっていうことを日ごろに市のほうから伝えるっていうことも必要かなと思いますので、そういう配慮もできたらしていただきたいと思います。
○議長(岡崎純男) そのまま質問を続けてください。どうぞ。
○12番(村田敦子) 3問目になりますが、構いませんか。
○議長(岡崎純男) はい、どうぞ。
○12番(村田敦子) 3問目は、選挙について質問をします。
 高知県全体の今回の衆議院選挙の当日投票は66.3%、期日前投票は32.7%となっています。2003年12月1日から施行された期日前投票が、今回は投票総数の3割強を占めました。10日間で6,080人ですので、1日平均600人以上の方が市役所に投票に来たということになります。台風21号が来ていることもあり、3日前からは行列ができていました。当日投票の前日には、30分以上待たなければならず、高齢者の方からずっと立ちっ放しでぐあいが悪くなった、何とかしてほしいという電話がかかってきました。台風と重なることは想定外だったかもしれませんが、過去3番目に遅く来た台風だったということですので、視野に入れておくべきではなかったでしょうか。そうでなくても、期日前投票が増加傾向にあるのですから、今のスペースでは狭いと思われませんか。
○議長(岡崎純男) 選挙管理委員会事務局長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 村田議員さんの御指摘のとおり、期日前投票につきましては、回を重ねるごとに投票者が増加しております。今回の衆議院総選挙につきましては、台風の接近という影響もございまして、本当に長時間並んでお待たせしたということで、大変御迷惑をおかけしたところでございます。
 選挙管理委員会といたしましても、今回の期日前投票の状況を改善していくために、投票場所などの投票所のあり方について検討していかなければならないと考えております。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) ぜひ、もう少し広いスペースで投票できる場所を用意をしていただきたいと思います。
 次に、無効票のうち、政党名を小選挙区の用紙に記載したものが138票、候補者名を比例区の用紙に記載したものが186票となっています。これは2枚一緒に渡すから間違うので、1枚渡して記載してもらい、投票箱に入れた後、もう一枚の用紙を渡して記載して投票してもらえば有効票となります。白紙投票が比例区で358票、小選挙区で218票ありますが、この中には名前を書くのか、政党名を書くのかわからなくて書かなかった分もあると思われます。8投票所では、1枚ずつ渡し、記載して投票しているのですから、他の投票所でもできるのではないでしょうか。期日前投票がふえてきている分、当日投票は少なくなっているので、スペースにも以前よりはゆとりができていると思います。せっかく投票に来ているのだから、有効票にする方法で対処していただきたいと思いますが、どうでしょうか。
○議長(岡崎純男) 選挙管理委員会事務局長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 国政選挙の場合は、選挙区選挙と比例区選挙が2種類ありますので、無効票の中にそういったものがあるということでございますが、白票につきましては、原因はいろいろかと思いますけれども。投票所につきましては、以前の議会でもお答えしておりますけれども、スペースの問題等もございます。2度交付の場合、動線で交わらないように確保する必要もございまして、なかなか困難な面もございますけれども、できる限り改善に向けて検討を進めていきたいというふうに考えております。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) その8投票所よりも広い投票所でも、2枚渡して投票をしている場所もあるわけですから、スペースに関してはできないことはないと思います。もう少しふやして、確実に投票していただくことを考えていただきたいと思います。
 選挙権は、私たちの権利の中でも一番平等で大切な権利です。多数の人がそれを行使しやすい環境づくりをして、投票率を高めなければならないと思います。県全体の平均投票率は51.87%で、全国平均を2ポイントほど下回っていますが、南国市は46.4%とまだ大きく下回っています。投票率アップに向けての施策をお聞きします。
○議長(岡崎純男) 選挙管理委員会事務局長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 投票率につきましては、やはり50%切ってくるというようなことで、選挙管理委員会といたしましても、啓発活動でございますとか、それから出前講座とかというような形で取り組んでおりますけれども、もう少し、特に啓発活動を力を入れていく必要があるのではないかなというふうに考えております。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) 現在、期日前投票は市役所だけで行われています。もっとみんなが利用する場所で、大型量販店など、そのついでに投票できるような場所も期日前投票の場所にしていこうというお考えはないでしょうか。
○議長(岡崎純男) 選挙管理委員会事務局長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 御指摘いただきましたけれども、選挙管理委員会でも、そういった市役所の庁舎以外での投票も今後検討していく必要があるというふうに考えております。で、量販店での投票ということも視野に入れて、今後検討を進めていきたいというふうに考えております。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) ぜひ、投票しやすい環境づくりを整えて、投票率を高めていっていただきたいと思います。
 4問目は、三嶺の保全対策について質問をします。
 物部川は、舟入川、藻川、横堀川へと流れ、香長平野を潤し、豊かな実りを与えてくれる南国市の命の川です。その豊かな水は、はるか上流、香美市物部町の三嶺を源流としています。三嶺は標高1,894メートルで、剣山山系に属し、徳島県と高知県の県境に位置します。稜線部のササ草原と下部の樹林帯は、多様な動植物の生息生育の場となっており、高知県並びに徳島県にとり貴重な自然林地帯です。
 環境省は、国指定剣山山系鳥獣保護区、剣山国定公園に、林野庁は、植物群落保護林自然休養林、四国山地緑の回廊・剣山地区に、文化庁は、国指定天然記念物ミヤマクマザサ及びコメツツジ群落に指定をし、開発など人間の行為規制がされてきましたが、中山間地域の人口の激減に反し、2000年ごろから鹿がふえ始め、鹿食害による植生破壊が起こりました。高知県側は急斜面が多く、崩れやすい脆弱な地質であったため、下草のカバーがなくなり、むき出しになった地面が豪雨にたたかれ、土砂となって流れ出したのです。
 2007年に三嶺の森をまもるみんなの会を発足し、年3回、樹林樹木保護ネット巻き、防鹿柵設置、2011年からは、こも張りでグラウンドカバーも行っています。2008年からは鹿の捕獲も始めました。1平方キロメートル当たり5頭が適正頭数なのに、220頭の鹿がいてササ草原は食べ尽くされ、砂漠のような状態になっていました。
 10年間で30回の森林自然保全活動に参加されたボランティアは3,086名、毎回100名ほどの参加です。鹿の捕獲は571頭で、現在ピーク時の3分の1ぐらいには減っています。ネットで囲んだところや防鹿柵を設置したところには植生が回復をしていますが、適正頭数にはまだまだ遠く、さおりが原下部の斜面は大きく崩落し、土砂が長笹谷に流れ落ちていました。
 これからも植生回復、土砂流出防止活動と鹿捕獲を続けていかなければなりません。物部川流域の香美、香南、南国市からは、毎回、市職員、市民、学生たちがボランティアに参加しています。昨年5月には、橋詰前市長も参加をされたということです。
 10年間の南国市のボランティア参加人数は何名でしょうか。今後も積極的な取り組みをされるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) 三嶺の鹿被害についてお答えいたします。
 議員言われるように、三嶺は2005年から稜線部のササ原の大半と樹木の7割が食害を受けまして、植生のみならず土砂崩れなどの二次災害が発生し、深刻な状況となっております。
 議員御質問の三嶺の森をまもるみんなの会にボランティア活動への参加人数という御質問ですが、その数字については私は把握しておりません、申しわけございません。
○議長(岡崎純男) 12番村田敦子議員。
○12番(村田敦子) 私も自分が行けるときしか行っていないのですが、市の職員の方も参加をされています。全体でどれくらいということは把握できなくても、市の職員で何名参加されているかっていうことは毎回把握をして、なおそれに積極的な取り組みをして、参加をしていただくように呼びかけていくことが必要だと思います。
 やはり、三嶺によって物部川が豊かになっていきますので、植生を回復して、適正な鹿の頭数になっていくように努力をしていかなければならないと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。終わります。