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検索結果 »  平成29年 第397回 市議会定例会(開催日:2017/09/01) »

一般質問2日目(植田豊)

質問者:植田豊

答弁者:関係課長


○2番(植田 豊) おはようございます。よろしくお願いします。
 通告に従いまして一般質問をさせていただきます。一般質問というよりは提言ということになるかもわかりませんけど、よろしくお願いいたします。
 3点について通告させていただいておりました。
 まず最初に、災害用井戸の設置ということで質問をさせていただきます。
 災害用井戸の設置につきましては、昨日高木議員より、一問一答という巧みな話術で、井戸の奥のほうまで回答を求められたわけですけど、私の場合は、井戸の浅い部分で構いませんので、御回答いただけたらと思っています。
 ことしの6月19日月曜日、高知新聞に「災害用井戸の設置進む」という見出しで記事が載っていました。内容は、避難所などに井戸を設置する取り組みが広がっている。高知県が、市町村に対する補助制度を設けるなど設置を後押ししており、災害時の生活用水の確保に向けた準備が少しずつ進んでいる、と載っていました。そのときの新聞の写真は、ことし2月に高知市の布師田小学校へ設置された井戸の前で、3人の児童が水を出している写真でした。
 近い将来、南海トラフ地震の発生が懸念される中で、想定される地震の大きさからすれば、上下水道設備が破損し復旧されるまでに2週間以上の時間が必要ともされています。参考資料として、平成24年度高知県南海トラフ地震被害想定調査報告書によれば、最大の被害を想定した場合に、断水人口となる場合、高知市が27万8,000人、南国市4万2,000人、香美市2万2,000人、香南市3万1,000人となっています。南国市は、県下で2番目にその断水の影響を受けるということになっています。
 また、最大の被害に対して、復旧するに要する最大のケースは、南国市、香美市、香南市それぞれ3市とも同じ日数になっていますけれども、84日も必要となり約3カ月弱が必要とされています。これは、高知県県下的にも最長の日数が復旧に必要だという予測となっているものです。
 水の確保は、飲料水としてだけでなく、特に夏場には生活環境を清潔に保ち、伝染病などを未然に防ぐ必要もありますし、洗浄やトイレの排水など、生活用水も自分たちで確保する意識を持つ必要があると思います。
 参考ではございますけれども、この間の8月30日の高知新聞に、学校災害トイレ半数不備ということで載っていました。その中で、高知県で断水時でも使えるトイレを備えている学校は30.2%と載っています。ということは、避難所にされている学校へ避難した後、ほとんどというか全員だと思いますけども、数時間後必要とされるトイレの使用が水を使うトイレの設置しかないところについては、30.2%のところでしか使えないという異常な状況でもあるようです。
 そんなことも踏まえて質問をさせていただきます。
 南国市の災害用井戸の設置場所及び設置数を教えてください。南国市の地震防災マップには記載されていないようでしたので、お願いいたします。参考までに、11年も前の話になりますが、高知市内の株式会社相愛さんという会社さんが、会社の創立50周年事業として、地域の皆様に貢献できる内容で創立50周年記念にふさわしい事業を実施したいと考えられて、次のような事業を行っているようです。ポンプつきの井戸を、50周年にちなんで県下で50本掘り、地域に無償で提供する。対象となる場所としては、津波被害の予測をされる沿岸市町村で、津波による浸水区域外の避難場所を原則とするということになっていたようで、そのときに南国市では5カ所、南国市立スポーツセンター、香長中学校、鳶ヶ池中学校、高知東工業高等学校、南国市市民体育館に設置されているようですが、その後の井戸のポンプの使用状況やメンテナンスの方法などについて、どんな状況かというあたりを教えてください。
 また高知市では、個人が所有する井戸を災害時に活用する災害用協力井戸制度も進めており、現在の登録数は、高知市内で118カ所とその新聞に載っています。南国市としては、同様の取り組みについてどのようなお考えなのか、予定なのか、そこらあたりをお聞きします。これが1点目の災害用井戸の設置について、お尋ねします。
 その次に、2点目になりますが、平成31年市制施行60周年の記念事業の一つして、特別巡回ラジオ体操・みんなの体操会を招致してはどうでしょうかという提言をさせていただきます。
 朝6時30分からのラジオ体操の時間に、○○市○○小学校のグラウンドにお集まりの多くの方と一緒に放送しますとか言われ、ラジオのスピーカーの後ろのほうから多くの方の歌声が聞こえてくることがあります。ほとんどの方は、学生時代にラジオ体操第1、第2を学び、自然に体が音楽に合わせて動くはずです。
 さらに、みんなの体操というものもあります。1999年、平成11年に制定されました国連の国際高齢者年にちなんだもので、ユニバーサルデザインという考え方のもと、年齢や性別、身体的な事柄を問わず、全ての人々が楽しく安心してできる体操として考案されました。高齢者にも負担が少ないように、ラジオ体操に比べて運動量を低く抑えています。
 また、東京都の小池知事は、東京2020オリンピック・パラリンピックの機運の盛り上げと同時に、都民の健康増進を目的として「みんなでラジオ体操プロジェクト」を立ち上げました。ことしの夏7月24日、キックオフイベントが行われ、2020年9月6日まで毎日ラジオ体操を行うそうです。
 また、昨年平成28年10月16日、香南市合併10周年記念事業の一つとして行われ、野市小学校に約350人ほどが集まって特別巡回ラジオ体操・みんなの体操会が開催されました。また、最近のことでいえば、私自身も参加させていただきましたが先月8月2日水曜日、大篠小学校グラウンドで第4回南国市夏期ラジオ体操・みんなの体操会が実施されました。南国市のラジオ体操協会の方も頑張っておられます。
 話は違うことになりますけども、お顔を見ればほとんどの方がテレビで見たことがあると思われると思いますが、昭和56年から29年間指導者としてNHKのテレビやラジオ放送に出演され、今現在神奈川県相模原市ラジオ体操連盟会長の長野信一さんは、ラジオ体操は元気の源であり、ラジオ体操で健康づくりを始めましょう。また毎日同じ場所にいつものメンバーが集まれば、新しいコミュニティーにも自然となり、いつもの体操にもし来ていなかった方がいたりすると周りの方が心配をしたり、また顔見知りになっていれば、地域の防災や災害が起きたときにも強い連帯意識が生まれます、などのことを言っておられます。
 南国市としても、高知家健康パスポート並びに南国市独自の健康ポイントをちょうど1年前の平成28年9月1日より実施し、楽しみながら健康寿命を延ばしましょうと取り組んでいます。ラジオ体操の出席シールではありませんが、例えばラジオ体操協会主催の行事に参加すれば、南国市の健康ポイントがもらえるとかはどうでしょうか。何かを新しく始めるには、きっかけや特別な理由が何かないとなかなか始めにくいものです。市民の健康づくりに、多くの方がラジオ体操を始め、継続できるような仕掛けを考えてみてはどうでしょうか。お考えをお聞きしたいと思います。
 3点目になりますが、還暦式の実施の提言をさせていただきます。
 還暦という言葉を検索してみますと、還暦とは、えとが一巡し誕生のえとに帰ること、数え年61歳(誕生年に60を加えた年)を指す、本卦帰りともいう、となっていました。以前なら、会社を退職し、さあ時間もできたき自分の好きなことでもしょうか、となるところですが、今は60歳でも元気でやる気満々で輝いている方がたくさんおられます。昔は、シルバー世代とか言っていましたが、今はシルバーではなく、シルバーからプラチナに変わり、プラチナエイジとかアクティブシニアなどと呼ぶことが多くなったように思います。その呼び方を聞いただけでも、何か元気になったような気がします。
 インターネットで検索していましたら、何と一般社団法人プラチナエイジ振興協会というのがあり、今まで養ってきた知識や経験を人のために役立たせたい人のために、思いを発揮できる環境づくりや、プラチナエイジと子供や孫の世代をつなぐ環境の提供などを目的としています、となっていました。
 私ごとで恐縮ですが、ここ十数年来、北陵中学校の同窓会を毎年毎年休まず懲りもせず飽きもせず、お世話役の一人としてやらさせていただいていますが、そのときに県外在住の同級生も何人か参加することがあり、その都度、もうそろそろ帰ってこいやと言いますが、なかなかその誘いには乗ってきません。理由はさまざまですが、当然家庭があり職場がありその他いろいろ、つまり南国市に帰ってくる必要もなく理由もないわけです。
 そこで、今回提案させていただきたいことは、還暦式の実施です。会社を退職し、還暦を節目の年齢と位置づけ、人生をさらに頑張ろうと再挑戦を考えている方は多くおられるはずです。地元南国市で長年頑張られた方はもちろん、Uターン、Iターン、Jターン組の南国市への移住も促すものです。具体的な内容としては、成人式と同じ日、会場も同じスポーツセンターのメーンアリーナ、違うのは時間だけ。会場には、南国市の行政としてのPRブースや地元企業さんによる成人者やアクティブシニアを対象としたそれぞれの企業PRや、その際にリクルートなどもやっていただくようにしたらどうでしょうか。
 また、こうち県議会だより74号で6月議会の内容だったんですけど、商工農林水産委員会の中で、執行部から移住を促進・人材確保の取り組み体制の強化をするため、官民協働による新たな組織を設立し運営を行うための経費であるという記事が載っていました。こういったことからも、県からのバックアップなども欲しいところです。
 さらに、式の内容については、成人式も還暦式も事前に立ち上げた実行委員会が運営してはどうでしょうか。そのほうが多分内容のよい、楽しいものができると考えるからです。ちなみに、香南市の成人式は近年実行委員会が発足し、実行委員会が運営を行っているように聞いています。私の前回の一般質問のCCRC構想の計画がハードなら、今回のプラチナエイジとかアクティブシニアとか呼ばれる方々に南国市へ移住のきっかけにしてもらうための、ソフト面の提供する場だと考えます。
 ことしの夏の高知市の夏季大学で公演されました三菱総合研究所理事長小宮山様という方が、プラチナ社会に向けたイノベーションということでお話をされていますけど、その中で、自由に仕事が選べるということは転職しようとしたときに高めた能力をほかの職場で生かすことができるということ、いつでも雇用がある社会を実現するために企業も新卒採用にこだわっていてはだめです、ということも書かれています。
 ぜひ、還暦式の提案をさせていただきたいと思いますので、お考えをお聞きしたいと思います。
 1問目は、以上3点です。よろしくお願いします。
○議長(西岡照夫) 答弁を求めます。危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章登壇〕
○危機管理課長(中島 章) 植田議員さんの御質問につきましてお答えいたします。
 災害用の井戸の設置場所及び設置数につきましては、稲生小学校、三和小学校、大篠小学校、鳶ヶ池中学校、スポーツセンター、大篠公民館、東工業高等学校の7カ所にそれぞれ1基ずつ、合計7基設置されております。井戸の設置につきましては、株式会社相愛の創立50周年記念事業として、平成18年度から稲生小学校以外の6カ所につきまして、災害等緊急時の用水を確保するために井戸の寄贈を受けております。
 メンテナンスにつきましては、器具の修繕が必要であったり使用しないままであったため、出なくなったりしたことがありました。平成27年度に同社の60周年記念事業として、50周年記念事業で寄贈していただいた手押しポンプが老朽化したため、ステンレス製の手押しポンプに交換していただいております。井戸7カ所について稼働状況を確認しましたところ、全て機能しております。
 使用状況につきましては、稲生小学校は児童が毎日使用しており、三和小学校は用務員が定期的に使用しております。大篠小学校は児童が多いため、危険が伴うということで押し棒を職員室で保管しており、鳶ヶ池中学校、スポーツセンター、大篠公民館、東工業高等学校は定期的には使用しておらず、今後定期的に稼働状況について確認するとのことをおっしゃっておりました。
 次に、災害用協力井戸制度の取り組みにつきましては、飲料水以外のトイレや洗濯、清掃用などの生活用水として個人の井戸を利用することについては、避難所からの距離や水量、水質、濁り等の問題もありますが、一定有効なものであると思います。しかしながら、市がその井戸を直接使用するというものではありません。実際は、地域での共助という形で活用することになると思いますので、自主防災会として把握しておくほうがよいと思っております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 中村俊一登壇〕
○生涯学習課長(中村俊一) 御質問のうち、まず特別巡回ラジオ体操・みんなの体操会についてお答えをしてまいります。
 市制施行60周年記念事業として、特別巡回ラジオ体操・みんなの体操会を開催してはとのことですが、ラジオ体操はおっしゃいましたように、誰もが児童生徒のときに体験し覚えているものであり、また効率よく無理なく全身を動かすように考案されているもので、多数の人が特段の準備もなく参加できる体操です。市といたしましても、御質問の中にございましたように、夏期ラジオ体操・みんなの体操会、ラジオ中継を伴わないものでございますが、ことしも8月2日、大篠小学校グラウンドで実施いたしました。
 ラジオの中継を伴う夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会、これは夏休み期間中に全国43会場が選定されます。及び特別巡回ラジオ体操・みんなの体操会、これが4月から10月のうち夏休み期間中を除き日曜日に開催されるもので、全国10会場でございます。これにつきましては、株式会社かんぽ生命保険、NHK、NPO法人全国ラジオ体操連盟が主催するものです。来年平成30年度の開催地募集は、かんぽ生命より全国の市町村長に照会があってございまして、ことしの8月3日から10月6日までの間に、かんぽ生命宛てに申し込むこととなっております。よりまして、平成31年度の開催を希望する場合は、来年の同時期に申し込むこととなります。
 開催地市町村は共催という立場で参画し、会場の設営準備や受け付け等を担うことになります。さほどの財政的負担を伴わないことから、庁内で今組織しております市制施行60周年準備会へは、記念事業(案)として提案をいたしております。
 次に、還暦式の実施についてお答えいたします。
 私勉強不足で、還暦式という言葉を初めてお聞きしましたので、他県の例を調べてみました。確かに成人式、還暦式を同じ会場で午前、午後と2部構成にして、実行委員会の方がそれぞれ交流イベントや、互いの世代に対してのプレゼントというのが催しをされておりました。
 南国市でも開催をとの御提案でありますが、年金支給開始年齢の65歳引き上げにより、定年延長や再雇用の制度が徐々に確立されております。60歳はまだまだ現役世代と言ってもよく、アクティブシニアというかアクティブに過ぎるといいますか、十分ばりばりの現役と言ってもよいことという風潮がだんだん広がってまいります。還暦祝いの行事をなさる方も徐々に少なくなっているんでは、ということが感じられます。どれだけ御来席いただけるかという不安もございます。もう少し広く市民の方から御意見を頂戴したいと考えます。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫) 2番植田豊議員。
○2番(植田 豊) それぞれ御答弁ありがとうございました。
 特に、2問目の質問ということではないですけども、まずラジオ体操のほうなんですけども、先ほども申し上げたとおり健康維持はもちろんですけども、先ほど長野さんという方のお話をさせていただきましたけれども、地域のコミュニティーということについても非常に役立つのではないかと私は考えます。ちなみに9月5日の高知新聞声ひろばに載っていましたけれども、夏休み早朝ラジオ体操ということで、いの町枝川の安井さんというおじいさんだと思いますけど82歳の方です、が載せておられまして、親子での参加、大変ほほ笑ましいことです。頭をなでながら夏休みの宿題できたかよと聞くと、お父さんとやって全部済んだとにっこり笑いました。大変素直な子供さんだと思いますけど。私も子供たちと最後まで頑張りましたというようなことも載っています。どうしても、今は地域のおつき合いというのが、だんだん今まで以上により一層疎遠になる傾向もあろうかと思いますので、こういったラジオ体操であるとか何かを通じた場が必要ではなかろうかというようなことも考えますので、ぜひ先ほど回答してくださったように、提案もさせていただきましたので60周年に向けてですね、こういう機会を設けていただきたいと思います。
 それから、還暦式につきましてですけど、先ほど課長が言われましたように、どうしても60歳ということでまだまだ元気な方がいるわけで、私のほうもインターネットで検索はしましたけど、正直全国的にはそんなに多くはありませんでした。例えば、検索して出てきたところで言えば、九州の佐世保市それから千葉県の市川市、近くでいえば香川県の善通寺市などが出ていました。その中でも千葉県の市川市ではですね、先ほどもちょっと触れましたけど、この還暦というか60年というあたりを、人生の節目である還暦に、それぞれの市民が持つ固有の能力、技術、知識、経験、人柄などの市民力を高め、いかす意欲を奮起する還暦式を「チャレンジ!輝くときが動きだす」のキャッチフレーズのもと実施されているようですけども。そういった意味合いも出てこようかと思いますので、できましたら少し考えていただけないかと思います。
 もし、この提案が実行されるならのことですけども、来年平成30年、今から4カ月後ぐらいになりますけど、平成30年1月の成人式には当然無理だと思いますが、南国市市制施行60周年の再来年の平成31年の成人式からになったとしたらのことですけど、その年の成人式の対象者は1998年生まれの方が対象になります。なので、還暦式の対象者は1998年から40を引くと1958年になり1958年生まれの方、つまり私自身がそうなんですけども、私と同じ年の方々が記念すべき最初の対象者となるわけですので、ぜひ検討していただけたらと思いますのでよろしくお願いします。この議場の中にも私と同じ年の方が何人かいると聞いていますので、そういった方にもぜひ実行委員会にも入っていただけたらなあと思ったりします。
 それから、災害用井戸の件につきましては、先ほどは災害時のことで質問させていただきましたけども、井戸水は災害時の命の水だけでなく平常時は植栽への散水や清掃など、また緊急時の場合の消火用水として二次災害を軽減することなども期待されるわけですので、また定期的な水質検査で水質の状況や水量もつかめますし、せっかくの高知県の補助もありますので南国市としてもぜひ前向きに検討してみてはどうかということを改めて提言させていただきます。
 2問目の質問はありません。
 以上です。