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検索結果 »  平成29年 第396回 市議会定例会(開催日:2017/06/09) »

一般質問3日目(浜田和子)

質問者:浜田和子

答弁者:市長、関係課長


○副議長(岡崎純男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。16番浜田和子さん。
      〔16番 浜田和子君登壇〕
○16番(浜田和子君) 公明党の浜田でございます。第396回定例会の一般質問を行わせていただきます。
 初めに、市民負担の軽減ということで、市長にお伺いをさせていただきたいと思います。前回の3月議会の続きとなりますが、よろしくお願いいたします。
 前回国保の値上がりにおいて市民負担が大きくなるため、せめてごみ袋の値下げをと提案させていただきましたところ、市長の御答弁といたしましては、他の分野で何かいいものはないかなという時間を少しいただきたいとのことでございました。それで、何かお考えいただけましたかどうか、お尋ねをいたします。
 私からはごみ袋代の値下げを提案させていただいたところですけれども、この4月からは、ビールを初めとする酒類やはがき代、宅配便など、生活者に必需品と言えるようなものも値上がりをしています。そして、国保税も値上がりと、市民生活は少しずつ圧迫を余儀なくされている現状にあります。そんなときだからこそ、市民の身近で負担の軽減を感じられる施策としては、ごみ袋の値下げがよいのではないかと考えるところです。前回も述べましたが、南国市がごみ袋の値上げをしたのは、ごみ収集の経費を確保するためというのが直接の理由ではなく、行財政改革の中で、当時の財政赤字を出さないために市民の皆様に御協力をいただくということであったと思います。結果的にはごみ処理の費用に対する市の負担を助けていますから、必要な財源としてのごみ袋代だという言い方もできますが、値上げの名目はそうではなかったということは思い出していただきたいところです。
 平成27年度における香美市の人口が2万7,056人、南国市の人口が約4万8,300人として、香美市のごみ排出量が4,420トン、南国市のごみ排出量1万1,126トンで、それぞれ人口で割ると、香美市は約16キログラム、南国市約23キログラムとなりますので、南国市は1人当たりのごみの排出量が香美市より多い計算になります。排出量が多いということは、ごみ袋も多く利用しているということです。ごみ袋の値段は、香美市が小150円、中200円、大250円に対し、南国市は小250円、中350円、大450円となっています。袋に入れる量は香美市も南国市も同じ大きさの袋ですから、排出量とごみ袋代をあわせて考えますと、南国市の御家庭でのごみ袋代は年間にして香美市の御家庭の2.5倍の金額になってると思われます。南国市の一家庭当たりのごみの排出量が多いことについて、その削減策はまた別途考えていかなければならない問題ではございますが、今の現実から考えた場合、南国市の市民負担は香美市の2.5倍となっています。住みよい南国市にするためにはこの点にも目を向けなければならないと思うところです。
 さまざまな負担が増加する中、ごみ袋代の値下げは一番身近で実感できる市民への負担軽減となるのではないかと思いますが、市長の御所見をいま一度お伺いいたします。
 次に、市民サービスということで何点かお伺いをいたします。
 まず、はり、きゅう、マッサージ等施術費の助成に関してお伺いいたします。
 平成16年から国保事業として始まりましたが、後期高齢者医療保険制度が始まったことから、平成20年度からは保険を問わず、65歳以上の方々に適用されるようになりました。この施術費の助成はこの間一貫して800円でございます。市民の皆様からは随分以前からせめて1,000円にしてほしいとの要望がございまして、公明党の同僚議員からこれまでにも質問があったと思いますが、いまだに800円のままです。年間にどれくらいの利用があるのかをお聞きいたしますと、平成28年度におきましては、人数にして261人、利用枚数としては1,305枚ということです。利用された枚数から計算しますと、104万5,000円が使われたことになります。平成29年度の予算書には132万円が計上されております。昨年1年間の利用が仮に1,000円の助成であったとしたら、103万5,000円が必要経費となり、予算の範囲内で運用できたことになります。今後高齢者もふえていくだろうと思いますので、この年度予算をもう少しふやして、150万円くらいにしていただけると、安心して1,000円の助成ができるのではないかと思います。18万円の増額です。南国市の現状から考えましても、余り無理な金額ではないのではないかと思います。肩凝りは万病のもとと言われます。健康な高齢者でいていただくためにも、この助成は有効であると考えます。御所見をお伺いいたします。
 そしてまた、施術を行っている方からお聞きいたしましたが、この制度の周知が以前よりはできてきたと思うけれども、市役所から発行していただいたサービス券が1年間限りであることを知らないで、前年度のサービス券で施術される方もいらっしゃるとのことです。施術を行ってくださっている方々の多くは、見えない方々です。サービス券を渡されたとき間違いかどうかに気づくことはございません。そこで、でき得れば、サービス券に点字にかわる何かをつけることはできないか、お考えいただきたいと思います。29とか30という数字だけのもので何年度のものかがわかればいいわけです。点字コピーでは大変な経費がかかると思いますので無理だと思いますが、以前テープに点字が施されてるのを見た記憶がございます。これを用紙の隅に貼っていただくようなことはできませんでしょうか。これも無理ならせめて年度ごとに用紙の色を変えていただければ、施術者の家族が早く気づくということもあります。実際わざと不正をするような方は南国市にはおいでませんが、見えない施術者に対しては何らかの形で点字があれば、市役所発行の用紙であるという確認もできます。御検討をいただきたいと思います。
 続きまして、手話通訳者の活用ということでお伺いいたします。
 本年4月から南国市には正式な手話通訳者の設置がされました。市長初め、関係課長の御尽力に心から感謝を申し上げます。庁内に籍を置き、庁内に訪れる聾者の対応のみというところは存在すると思いますが、市役所に籍を置き、市内のできる限りの場所に出張して、聾者のためのサービスをしているところは全国的にも珍しいと思います。聾の方々の念願がかない、歓声が上がったとお聞きしています。本当にありがとうございました。
 4月からきょうまで、どのような利用がされてきたのか、短い期間ですので申しわけございませんが、状況をお聞かせいただければと思います。その上で何点かお願いしたいこともございます。
 まず、市役所に通訳者がいることをお知らせする看板のようなものを総合案内所近辺に設置していただきたいことです。実は、手話通訳者を必要とするのは聾者だけではございません。業者さんによっては聾者から仕事を依頼されるようなこともあるでしょう。そんな場合むしろ業者さんが手話通訳者を必要とするのではないでしょうか。そういった意味で南国市の皆さんに通訳者の存在を知らせることが大事だと思います。なお、看板だけではなく、何らかの形で広報することもお願いしたいと思います。
 さらに、せっかくの通訳者を雇っているわけですから、南国市としても通訳者に少しでも幅広く活動してもらうために提案いたしますが、小中学校の生徒を対象に人権教育の出前講座のようなこともできはしないかと思います。学年を決めて年に1回の講座でやれば、全ての子供たちに聞いてもらえると思います。御所見をお伺いいたします。これからは以前に提案させていただきました手話言語条例の制定に向けましても、推進の中心になっていただけるよう要望もしたいと思いますので、御検討ください。
 続きまして、病児・病後児保育につきましてお伺いいたします。
 子育て中のお母さん方から強い要望があります病児・病後児保育への取り組みをお約束いただきまして、心待ちにいたしております。実施に向けての環境も整ってきたことと思いますので、進捗状況等につきまして御説明願いたいと思います。
 通告の3番目はまちづくりについてお伺いいたします。
 産業建設常任委員会では、5月の行政視察として石川県野々市市、滋賀県長浜市、同じく滋賀県の守山市の3市を視察研修させていただきました。今回の視察は、有沢委員長さんの人徳のなせるわざだったのか、私にとりましては大変に有意義で実りある研修であったと感謝をいたしております。それぞれの市で研修させていただきましたことを述べながら、質問をさせていただきたいと考えていましたが、昨日の土居恒夫議員の御配慮で都計課長が全て御報告してくださいましたので、なるべく省くことといたします。
 野々市市は1975年には野々市町であり、人口も2万人でした。2010年には合併したわけでもなく、人口5万人となり、2011年に野々市市となりました。現在は人口5万5,000人を超え、平成27年の国勢調査によると、人口増加率6.19%、平均年齢40.7歳、これも昨日お話がございました。昭和40年に区画整理を始めてから現在進行中のものまで含めると、この50年余りで31地区にわたり区画整理を行っています。その対象面積は一番広いところで70ヘクタール、一番狭いところで0.91ヘクタール。1ヘクタール、2ヘクタールのところもたくさんございます。人口をふやすために区画整理を行い、人口がふえたために区画整理を行い、また人口をふやすために区画整理を行うという繰り返しで50年間行ってきたとのことです。有沢委員長さんの母校の金沢工業大学との連携もとりながら、現在はPFIの活用もされておられました。市街化調整区域での農地の転用につきましても、有沢委員長のほうから質問していただきましたが、無理なく進めてこられた経緯を御説明いただきました。みんなに選ばれる町を目指して、未来を見据えた取り組みを行ってまいります、という市長さんの思いが大変印象に残りました。
 南国市も篠原地区で初めての区画整理に取り組んでいるところでございますが、以前から何度か述べさせていただいている駅前線に沿った地域での区画整理を、このときにやらなくてはならないとの思いをまた深くしたことです。救急車や消防車が入るのは無理だと思える狭い道が幾つもございます。災害時のことを思えば、とてもそのままにしておけないと思います。狭い範囲からでもその必要性の認識によって、予算の確保もできてくるのではないでしょうか。若枝課長も同行いただいておりましたから御理解いただけると思います。市長の御所見をお伺いいたします。
 次に、長浜市にある長浜まちづくり株式会社を訪問し、研修させていただきました。研修場所を探すとき、黒壁の町というフレーズにひかれ、長浜市を選んでいただきました。長浜市が黒壁なら、南国市はしっくいの白壁の町だってできるかもしれないと思ったからです。行ってみましたら、黒壁は明治時代から黒壁銀行の愛称で親しまれた古い銀行を改装した黒壁ガラス館を中心に、古い町並みの中に点在するお店などを総称した黒壁スクエアのことで、壁は白ですと言われました。少しがっかりいたしましたが、この人口11万8,000人余りの長浜市に年間200万人前後の観光客が来るまでの過程、取り組みをお聞きし、目の覚めるような思いがいたしました。昨日の報告がございましたので、話をはしょりますが、結論からいえば、点を結んで線にし、線から面へという考え方では活性化はできない。昭和60年から30年間にわたり小さなまちづくりの積み重ねから、今多くの観光客が来てくれるようになったわけですけれども、まずどういう町にするのかを考えた上で手を打っていかなければならない、と発想の転換を促されました。長浜市では長浜市、長浜市議会、商工会議所、商店街の組織、近代化協議会、これは企業集団と思われますが、これらが一体となって中心市街地活性化に取り組んできたことを上げられました。市もお金を出しますが、民間企業からも出資金を募ってまちづくりに取り組んでいるのは少しまねができないかもしれません。しかし、発想の転換は大事だと感じています。
 今は県会議員になられました田中徹議員が以前市議会議員であったときに、中心市街地の活性化について質問をされたことがございまして、そのときの市長答弁に次のようなことが述べられておりました。高知大学医学部が来るときに、どういうまちづくりをするかは全く抜けておって、こっぽり白い立派な建物が建ったけれど、40年後も一緒です。中略します。そういうものなしに今日があるということに非常に寂しい思いといいますか、云々とございました。まさにそのことだと思うところです。駅前線の周辺につきましても、どういうまちづくりにするか、それをまず考えてから取り組むべきだと、これまでにも質問の折に述べさせていただきましたが、民間任せで成り行きのまちづくりをするようにしか思えない御答弁でした。発想を変えなければなりません。そして、今は障害のある方々と、そうでない方々が、また高齢者や若者が生涯住んでいける町にするために、インクルーシブデザインやCCRCも含めてのまちづくりにぜひ取り組んでいただきたいと思います。そして、南国市にはたくさんアピールできる資源があることに今さらながら気づかされます。今はやまってしまいました、つらゆき時代まつりも大変すばらしい材料です。しかし、お金をかけた割にはうまく活用できませんでした。その問題点の一つは、駐車場がないことだということを誰もがわかっていながら、解決策もなく、まつりがやまってしまいました。南国市のアピール材料として活用すべきだと思いますが、いかがでしょうか。
 また、白鷺城の真っ白な壁は稲生で製造したしっくいです。このすばらしい石灰は南国市でなければ発信できないと思います。自信を持って観光資源にしていく工夫が欲しいものです。空き家対策や商店街、さまざまなところに石灰を利用したまちづくりも考えられます。このことにつきましても御所見をお伺いいたします。
 ここでは私の提案だけですが、今回の一般質問では何名かの議員からも、まちづくりの御提案がございました。この議場では、まちづくりの機運が少し盛り上がっています。多くの市民の皆様のお知恵を出し合えば、もっともっと多くのことが出てくるのではないでしょうか。多くの御意見を出していただき、どんなまちづくりをするのか、何回も話し合って描くべきです。そして、補助金がここにあるからこのことをやろうという発想で、ぽつんぽつんと積み上げるのではなく、こんなまちづくりをするのだということから一つ一つ積み上げていく、そのために必要な補助金を探すということに変えていくべきだと思います。
 さらに、角度が少し違う話ですが、前田議員から第1次産業に対するような支援を第2次産業へという御意見がございましたが、賛成です。ただ、補助という支援ではなく、育てるという支援が大事かと思うところです。製造業で生産されたものを南国市でどう使うか、市外のどこへどのように売り出すのか。例えば南国市の石灰を南国市の我々がどのようにどれだけ使うか、市外のどこへアピールするのかといったようなことにどう支援できるのか、その知恵を絞り出したいものです。長浜市は工場誘致もしましたが、ホテルの誘致もしました。民間が町へ投資しやすい環境づくりをして、商業の活性化を図りました。産業の振興の町、観光のまちづくりは人を呼び込みます。人が来れば農作物も多く必要とされます。産業や町への投資は大きな経済効果として返ってくるわけです。
 3番目の守山市は、ちょうど南国市のコンパクトシティー計画と似通った構造のまちづくりをしているところでしたので、大変参考になりましたが、御紹介すれば大変に長くなりますので、ここまでにいたします。
 最後に、まちづくりで目指す方向性はどこもそう変わりません。違いがあるとすれば、まちづくりに取り組む行政や市民、そして民間企業、それぞれの思いの強さです。どれだけ強い思いを持ってまちづくりに臨むのか、そこが問われると思います、というのは野々市市の市長の言葉です。プランをつくったら仕掛けをしなければならない、という長浜まちづくり株式会社の社長の言葉を御紹介いたしまして、私の1回目の質問を終わります。御答弁のほどよろしくお願いをいたします。
○副議長(岡崎純男君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) いつもいつも浜田議員さんからは非常にすばらしいといいますか、御提言をいただきまして、私も有沢議員の母校のあるところへ一度行ってみたいなというように思いました。ぜひ機会があれば御案内を願いたいと思います。
 ところで、浜田議員さんの3月議会での質問に対しまして、市民の負担軽減についてのごみ袋代の値下げの提案がございました。私もその後ずっと値下げをするならば、軽減するならば何がいいかなということで、何回も何回も予算書を開いて見てみたんですが。本当にこのごみ袋というのは広く市民どこの家庭でも必要としておるものですので、広く市民の方々に広がるもんであると、そのことはよくわかりました。ただ、たまたまなんですが、これは。先ほど香美市の事例で比較して、これまたうちのごみ袋というのは、いや、香美市がどのようにしたのかはよく承知してないんですが、今日そのまま比べてみると、非常に高いなという感じがいたします。ところで、ここへきて軽減の話をするのにおもしろくない話を私決してするつもりはございませんが、やはり全体的な全体予算というものの中から考えますと、たまたま、ことしはおかげさまで香南清掃組合が建設されまして、やっと二十数年ぶりの改築が終わりました。莫大なお金を使ったわけでございますが、あれでも炉を小さくして、80トン2炉を60トン2炉という細めてやりました。そこへいって市民の方々の分別、それからごみの少量化にも非常に数字でわかるような減量がされております、これ実際されておるんです。おるんですが、それでも家庭用、事業用のごみを処分するのに1億2,700万円ぐらいかかっております。これぐらいかかっておるんですが、それにプラス今回香南清掃組合を改築した、この割り勘があと3年目から始まります。これが交付税の対象になりますので、償還される約半分ぐらいのものが交付税措置されます。それでも毎年毎年1億3,000万円ぐらいの負担になるわけでございまして。それにプラスして、例のきのう土居議員の質問にもお答えしました文化施設の建築ももうそこへ迫っておるということで、どういう手法でこれをやっていくのかということについて、大変申しわけないですけど、来年に向けてもっともっといろんな要素を考えながらこれに対応していきたい。私は繰り返すようですが、やはり市民負担の軽減感ということで言うならば、やっぱりごみ袋がいいかなという思いはしております。そういうことで、浜田議員さんせっかくいいこの御提言をしてくれたら、妙にそれを打ち消すつもりはないんですが、やっぱりたまたま大きくハンドルを切りかえまして、街路事業ももうここで行き詰まっております。ですから、街路事業でいつまでやっててもこれは駅まで行き着かんと判断しましたので、別のメニューでやることにしてあります。これも今までよりはもっとスピード感上げてできるはずでございますので、やっていきたいと思っておりますので、ぜひ今度の来年度予算に向けたものでぜひ何らかのお答えを出したいなと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それから、これも先ほどの御提案にありましたような区画整理のことなんですけど、私は一定の区画整理というか、まちづくりをこれから南国市が独自で、我々の力でやっていく条件は一定整ったと思っております。特に問題でありました既存集落内の農地の問題には、これ積極的、果敢に取り組むことができると私は確信しております。それと、都市整備課長を先頭に今の職員が非常に勉強して、今御苦労かけております。だけれども、若い職員が、私は自信を持って今やっておると思っております。何といっても、条例づくりから全部イロハのイから始めるわけでございますので、すごく勉強になっておると思います。これをまず篠原地区のあの小さいところでございますけれども、そこでやっぱり実際にやってみてどうなのかと。思わぬ御苦労もあるかもわかりませんが、私はこれをやり上げることによって南国市の区画整理の第一歩が始まると思っております。それをやっぱり特に南国市の場合この旧村単位に既存集落というものがございますので、これをどういうようにその地域地域に合った特色あるまちづくり、地域づくりに生かしていきたいと。今まで随分このことが問題になりました。有沢議員もかつてこの議場で、日章地区の子供たちが激減したという話もされました。それから、そのほかの議員、あるいは中島の沖あたりのあの集落にも子供がいなくなって、それで空き家が目立ってきたと、なのにあこへそのままになって人が入ってこないと、こういう問題を解決していくためには、やっぱり既存集落をどういうように利用していくかということだと私は思っております。ですから、その辺のことを今力をつけて、ことしから来年にかけて十分勉強して、少し時間はかかりますが、やっていくことが南国市の活性化にもつながるんではないかと思っておりますので、重ねて、いましばしお時間をいただきたい、このように思います。よろしくお願い申し上げます。
○副議長(岡崎純男君) 長寿支援課長。
      〔長寿支援課長 島本佳枝君登壇〕
○長寿支援課長(島本佳枝君) 浜田和子議員さんの市民サービスについての御質問にお答えいたします。
 はり、きゅう、マッサージ等施術費の助成につきましては、先ほど議員さんからも御説明いただきましたように平成16年度に国民健康保険の被保険者を対象に開始し、平成20年度の後期高齢者医療制度の創設により対象者を65歳以上の全ての市民に拡大して実施しております。高齢者の健康増進、保持を図ることを目的に市の指定するはり、きゅう、マッサージ等施術を行う施設、現在14カ所の利用に係る費用の助成を行っており、助成内容は1回につき800円を、1人年間12回までとしており、利用者の方から助成券を心待ちにしているという声もお聞きいたしております。年間の助成申請者数及び助成件数の推移といたしましては、平成26年度は275人、1,180件、平成27年度は264人、1,187件、平成28年度は261人、1,305件と、ここ数年の申請者数は横ばいとなっていますが、平成28年度の助成件数は前年度と比較して118件増加をしております。
 助成金額の引き上げにつきましては、予算に関係することとなりますが、市の助成に対する後期高齢者医療広域連合からの補助金は前年度交付実績額が上限となっております。これまでの助成実績の検証を行い、財政面も含めまして今後のあり方を検討してまいりたいと考えております。
 また、助成券を使用する際に年度がわかりにくく、点字での表示ができないかという御質問につきましては、年度によって助成券の用紙の色を変えるなど、利用される方がわかりやすい方法を検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長(岡崎純男君) 福祉事務所長。
      〔福祉事務所長 岩原富美君登壇〕
○福祉事務所長(岩原富美君) 浜田和子議員さんの手話通訳士の御質問にお答えいたします。
 手話通訳士につきましては、4月より福祉事務所に資格のある方を嘱託職員として1名雇用し、手話を言語とされる方の日常生活でのコミュニケーションの助けとして御要望にお応えしております。この2カ月間の利用件数は、4月が10件、5月が11件ございました。利用内容は市役所内での通訳が8件、病院での通訳が7件、聴覚障害者の御自宅での業者との通訳が4件、携帯、補聴器を扱う店舗での通訳が2件となっております。
 利用者からは、手話通訳士がいることで安心してコミュニケーションができると好評を得ております。特に病院受診に関してはスムーズな受診、治療につながっており、今後も利用件数がふえていくと思われます。御自宅や店舗においてはガスや電気、水道といったライフラインにかかわる修理や設置、携帯電話や補聴器など、利用、使用する際には注意事項や取扱説明が欠かせないため通訳士がしっかり伝えることで、利用者だけでなく業者も安心できます。なじみの業者に仕事を依頼されることが多いと思いますので、手話通訳士からも業者には名刺をお渡しし、通訳が必要な際は声がけもお願いしております。今後も障害者で手話通訳士を必要とされる方への周知に努めてまいりますとともに、一般の方への周知につきましても、市広報紙等を使って行ってまいります。
 人権学習への手話通訳士の活用につきましては、学校などから御要望がありましたら、可能な限り応えていきたいと考えておりますが、手話通訳士が現在1人のため障害者の日常生活でのコミュニケーションの助けを優先させていただきたいので、日程が合うようでしたらということで御理解をお願いいたします。
 本年度は香美市、香南市、南国市の3市合同で手話奉仕員養成研修も予定しております。いま少し市民の手話に対する機運の醸成を待って、条例については検討をしてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長(岡崎純男君) 子育て支援課長。
      〔子育て支援課長 田内理香君登壇〕
○子育て支援課長(田内理香君) 浜田和子議員の御質問の病児保育の進捗状況についてお答えをいたします。
 まず、施設型の病児保育事業についてですが、医療機関と近々協議を行う運びとなっております。協議の中で南国市における子育て支援の推進において必要な事業であることの説明を行い、実施の実現に向けて計画的に進めていきたいと考えております。
 次に、訪問型の病児保育事業についてですが、12月議会で答弁をさせていただきましたNPO法人にんにんの訪問型病児保育は、高知市において4月に事業開始の届け出を行い、事業を開始しております。法人におきましては高知周辺における事業展開を行いたい意向があり、現在県、法人、医師会及び香美市、香南市と協議を行っているところでございます。いずれにしましても、病児保育実施に向けて協議を重ねていきたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長(岡崎純男君) 都市整備課長。
      〔都市整備課長 若枝 実君登壇〕
○都市整備課長(若枝 実君) 浜田和子議員さんのまちづくりについての御質問にお答えいたします。
 浜田和子議員さんの言われるとおり本市のまちづくりについては、これまで高知大学医学部周辺や南国駅前線の周囲などにおきまして、どういうまちづくりにするのかという目的と目的達成のための具体性を持った手段が欠けていたと思います。このたびの行政視察研修で訪問させていただいた滋賀県長浜市の場合はどう町を活性化するのか、そのためにはどうすればいいのか、まちづくり会社などがマネジメントを行い、行政、市議会、商工会議所、商店街組織、民間企業などが官民一体となって取り組んでおり、それぞれが連携し、それぞれが役割を担い、具体性を持った小さなプロジェクトを一つ一つ積み重ね、継続した取り組みを行うことによって中心市街地の活性化をなし遂げました。本市も長浜市の事例のようにどういうまちづくりにするのかを考えた上で、まちづくりのプランづくりだけでとどまるのではなく、官民が一体となり、それぞれが連携して取り組みを進め、目的を実現していくための手段となる仕掛けをしていく必要があると考えております。また、行政が一貫して中心市街地の活性化を進める、ぶれない政策を継続していくことも重要であると考えております。
 また、障害を持った方や高齢者などを含めた多様な人々にまちづくりの初期段階から参加していただき、一緒にまちづくりについて考えるインクルーシブデザインの手法によるまちづくりについては、健常者には気がつかないような発見が期待され、これらの本市のまちづくりにとっても必要なことであると考えております。CCRCにつきましても、どうまちづくりに生かしていくのかを関係各課で十分に論議し、検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長(岡崎純男君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 長野洋高君登壇〕
○商工観光課長(長野洋高君) 浜田和子議員の質問にお答えいたします。
 中心市街地活性化についてですが、浜田議員のおっしゃられるとおり行政だけで実施するのではなく、いろんな方の御意見を聞き、取り入れることでよりよい状況で実施できると思います。そのためにはまず地域の方々に自分たちの地域、町についてどのように発展させていくかということを考えていただく必要があります。現在、中心市街地では中心市街地活性化推進協議会で作成したものづくり・ひとづくり・まちづくりをコンセプトとした「ごめんまち将来像プラン」を作成し、ものづくりを通じた活性化に向けた取り組みを始めたところです。地域の方々にまちづくりに対する意識を持っていただき、その機運を高めるための取り組みとして、ものづくりを身近に感じてもらうための取り組みや、学校、企業、関係団体などの協力により、ものづくりをコンセプトとした商店街への人の流れをつくるイベントなどの取り組みを実施しています。こういった取り組みを継続していくことで、今後より多くの方々に中心市街地活性化の取り組みに参加、協力していただきたいと考えています。
 稲生の石灰を利用したまちづくりについてということで御提案をいただきました。南国市の産物を生かしたおもしろいアイデアだと思います。地域活性化の取り組みを進める中でこういったおもしろいアイデアをたくさん出していただくためには、多くの方に意識を持っていただき参加していただくことが必要であると思いますので、先ほど述べました取り組みを継続的に実施していきたいと考えております。
 続きまして、つらゆき時代まつりにつきましては、南国市を代表する催しとして実施されてきましたが、諸般の事情で開催されなくなっています。その代替イベントとして昨年「南国グルメはしごでGO」が開催されました。市内飲食店を回遊していただくイベントであり、趣は随分変わりましたが、このイベントも多くの方に参加していただき、商店街等のにぎわいに一役買ったイベントとなっています。今年度も同様のイベントを開催するとともに、ものづくりをコンセプトとしたイベントとも連携させて実施することも検討しています。
 また、育てるということでの2次産業への支援ということですが、ものづくりを通じた活性化の取り組みを進める中で、将来的には事業所同士を結びつけ、新しいものをつくり出すということにもつなげられたらというふうに考えております。いずれにしても、多くの方に中心市街地に足を運んでいただき、にぎわいを創出することで地域の機運を盛り上げ、将来的にまちづくりへとつなげていけるものであると考えています。
 以上です。
○副議長(岡崎純男君) 16番浜田和子さん。
○16番(浜田和子君) それぞれ御丁寧な御答弁ありがとうございました。
 市長、大変勉強していただいたということで、感謝をいたします。ごみ袋は、可燃ごみだけですけども、1枚5円を下げただけで市の収入が800万円から900万円近く減るんかなというふうで、ちょっと厳しいかなというふうには思いましたけれども。今現在の市民の皆様の負担に対して国保税はどうしても変えることができませんので、何らかの形でということをこれからちょっと研究してくださるということですけれども、タイミングということもありますので、2年たってということではなくて、今このときにか、次の国保税が県一化するときぐらいには何らかの形で市民の皆様に御提示できるようなものがあればとてもうれしいかなと思います。
 それで、とりあえず先ほど、はり、きゅう、マッサージの施術費の助成のことを話しましたけれども、65歳以上の方って多分1万4,000人ぐらいいるんじゃないかと思うんですけども、それで利用者というのはすごい200人前後って少ないんですよね。利用率が余りよくないということはありますけれども、使ってる方っていうのは本当に放っておけば病気に進行するかもわからないところが元気でおれるから、そこでとどめてるという部分もあると思うんですよね。そういう方が使ってるんじゃないかと思うんです。これはやっぱりこれ創設するときにもお願いしたことですけれども、利用者だけじゃなくって、施術者自身にも影響のあることですので、これは金額少ないんですよね。だから、今の分に20万円ぐらい足してもらっただけでも1,000円にはできると思うんですよ。だから、この辺どうです、市長。それができるかどうか、ちょっとの配慮だと思いますので。ここら辺はもう長いことになりますので、できてから、ずっと800円ですので、もう10年以上、15年ですかね、できて、15年目が来そうなところですかね。ぜひ200円のアップぐらいはどうですか、市長の思いで、それこそ御決断を願いたいと思うところです。
 それから、用紙の色を変えるという一番私の提案した中で簡単なところを選んでいただいたわけですけれども、本当を言えば、見えない方が用紙の色も見えないわけです。だから、本当の解決にはそれではならないわけですよね。さわったときにことしのものか去年のものかがわかる、28と書いちゅうのか、29と、来年になれば30ということがわかる、テープになるというのがどっかで見たような気がするけど、ないですかね。そんな点字のぶつぶつの分がテープになって、それを貼るというようなことができたら一番、点字印刷はとてもお金がかかるので、そこら辺をもうちょっと研究していただけますか。間違いがないようにっていうことで、していただけると非常にありがたいと思います。やっぱり見えない人の立場に立ってどうしてあげたらいいかというところが出発点だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それから、通訳者のことについては、福祉事務所長本当に全て前向きな御答弁をいただきまして、ありがとうございます。利用もあるようですので、安心をいたしておりますけれども、せっかく来ていただいたのに利用がなかったらとっても大変ですけれども、これからますます活用していただけるということであれば、非常にありがたいなというふうに感謝をしたいところです。今後ともよろしくお願いを申し上げます。
 それから、病児・病後児保育ですけれども、施設型のことについては近々にということでしたけど、前にも何回か御質問させてもらったときに近々近々というお返事でしたので、これ相手方の施設側も了解はとれてますか。それでいつごろ実りそうなかということをもう一遍御答弁をいただきたいと思います。
 それから、区画整理についても市長からの御答弁いただきましたが、今の篠原のことで非常に勉強していただいてということですけども、まちづくりの観点からいったときに、今が大事だと、絵を描くのはね。どういうふうなところで区画整理を、実施するのは先かもしれないけれども、ここら辺のところをこうしてあげたいというふうなことは今から考えていただけるとうれしいかな、それは必要だと思いますよ。防災の面からも、市長は先ほどの御答弁の中で浜のほうのことも非常に心配されての手を打ってらっしゃるけれども、こういう密集地の災害は大変なことがあると思いますので。平地のこの問題についても、せめてこういうふうにしたいんだというものは御提示いただけるようなほうが、一日も早くというふうに思いますので、ぜひそれもお願いをしたいと思います。
 あと、市長がくしくも有沢委員長の大学のところへ行ってみたいとおっしゃったけど、これ本当に行っていただきたいと思います。それで、都市整備課長が一番わかってらっしゃると思いますけれども、企画課長も、商工観光課長もお連れになって、野々市市と長浜市ぜひ両市へ行っていただけたら、自分たちのまちづくりがどう変えなければならないかというのが実感してわかっていただけると思います。今御答弁いただいてもやっぱりそれがなかなか、一生懸命であるということは非常にわかりますけれども、感覚的にそこの変革がなかなかできないだろうなというのは思います、聞いたときに、御答弁を拝察すると。やります、一生懸命というのはわかるけれども、ぜひ何らか時間をとっていただいて、その2市を訪れていただいて、私たちの南国市の取り組みを変えて、南国市がやっぱりこの四国の中で一番発信できてるなというような町にしていけるんじゃないかというふうに心底私も思いました、行かせてもらって。それで、有沢委員長に深く感謝をしてるわけですけれども。ぜひそれをお願いをいたしまして、まちづくり今後頑張っていただきたいと、私たちもまた頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 幾つか御答弁をお願いしたいと思います。
○副議長(岡崎純男君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) はり、きゅう、マッサージにつきましては、そんな首をかしげないかんほどの金額にはならないと思います。ただ、これもこういう制度があるということが十分に市民にまだ十分届いておるかなという懸念があります。ですから、この辺のことを800円が1,000円になるとかいうことも含めて、そういうような方面にも十分に力を入れて、市民への周知、これを図っていかないかんと思っております。
 その色の問題ですけんど、これはどういうのがいいのか、そういう先進地事例なんかも少し研究をさせていただいて、9月へ向けて頑張ってみたいと思いますので、よろしくお願いします。
○副議長(岡崎純男君) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(島本佳枝君) 浜田和子議員さんの2問目につきましてお答えをいたします。
 助成券につきましては、利用される方に対しましては年度により助成券の色を変えるなどの方法で施術を受ける際に間違って出すことのないように、またしっかりと御説明をしてまいりたいと思います。また、先ほど言われましたような見えない方の立場に立って、点字のテープについても、またこちらのほうも研究をしてまいりたいと思いますので、またお時間をいただきたいと思います。
 以上でございます。
○副議長(岡崎純男君) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(田内理香君) 浜田和子議員の2問目の質問にお答えします。
 施設型の病児保育事業につきましては、医療機関のほうに5月中旬に連絡をさせていただきまして、ちょうど総会等があるということでもう少し待ってくれと言われておりますので、この議会が終わりましたら、また私たちのほうから連絡をさせていただきたいと今考えております。
 以上です。
○副議長(岡崎純男君) 16番浜田和子さん。
○16番(浜田和子君) いろいろ重ねて済みません。御答弁を聞いていますと、全部やる気の思いで検討をするということがたくさん課題ができたように思いますので、次回を楽しみに、検討課題をお忘れのないようによろしくお願いしたいと思います。
 以上です。ありがとうございました。