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検索結果 »  平成29年 第396回 市議会定例会(開催日:2017/06/09) »

一般質問3日目(浜田勉)

質問者:浜田勉

答弁者:市長、関係課長


○議長(西岡照夫君) 17番浜田勉君。
      〔17番 浜田 勉君登壇〕
○17番(浜田 勉君) 3日目の2番手、気分の乗ったところで一般質問、中山君の緊張ある論点から指向を少し変え、論じてみたいと思います。
 3月議会は私の不手際で静養を余儀なくさせていただき、申しわけなく思っています。私の休会は2回目となりました。1回目のときはベネズエラでの農業研修でした。日本では経験できない高地、2,000から2,500メートル以上の雨のないところの乾燥地帯で農業を見てまいりました。食料生産の苛酷さと必要性、その絶対性を確認したものでした。まさに砂漠、50度くらいあったと思うのに暑くなかったように記憶しています。そんなことを思い起こさせてくれたこの静養、そして健康管理の必要性、私はたばこのなれの果て、肺を害していますので、絶対風邪を引いたらいかん、ドクターからはきつく言われています。それをちょっとサボったその姿が、お休みをいただくというふうなことになったことで、私のそういうおいさがしな部分について自分でも反省をしております。
 私の一般質問のパターンであった歴史認識をしっかりととめ置くことの大切さを、今の状況、特に世界の動き、あるいは日本の政治のあり方の中で、言葉を変えればかっかが来ると、腹が立つというぐらい、今とめ置く必要性を痛感をしています。
 まず、世界観から、相も変わらず利権の奪い合いから弱者、女性や子供の犠牲、命や餓死という形で広がっている南スーダン、500万人とも言われています。さらに、差別と分断で大統領になった悪魔のジョーカー、トランプ。トランプはまず第一がイスラム教敵視、入国制限、禁止。メキシコとの国境に壁をつくる、それをメキシコ政府は払え。パリ協定、地球温暖化防止協定からの離脱。軍事費70兆円を議会へ押しつける。社会保障を2割、3割削減する。まさにやりたい放題、言いたい放題がやられています。これでは世界の平和、平穏は保たれません。だが、アメリカではそのジョーカーに、俺に忠誠を誓うかと求められた閣僚が拒否をする、個人ではなくて正義にかけて、あるいは合衆国にかけてというふうに答えたと言う。まさにその点で私はアメリカの民主主義も捨てたもんじゃないと思ったものでした。
 ところで、皆さんもトランプ劇場、これは6月11日晩10時半ごろからでしたが、トランプのひいき番組でした、ありました。見たことと思います。この中でトランプの生い立ちから、そして今の大統領の経過が表現されました。トランプの幼年期は軍人教育並みの教育、まるで陸軍士官学校の幼年部のような学校でした。そして、私はその姿像を反面教師としてどういうふうにトランプがその中から成長していくのか、興味深く見させていただきました。この特集は1編がカジノ、2編がプロレス、3番がテレビでのビジネス学校、4番がツイッターで構成されておりました。このカジノとトランプの状況は、地方自治体が貧困で困ってる、じゃあトランプは乗り込んでいってカジノやったらもうける、もうけるから、やれやれやれやれやれということで結局はトランプの勝ちでカジノをつくるわけでありますけれども、10億円の借金を残して、じゃあねということになったわけです。そして、2点目のプロレス興行ですが、ここでは大もうけをしました。そこでは大声を上げる、どなる、場外乱闘までみずから興行主として演出、実行する。悪役が先にリードして暴れ、しまいには善玉がいわゆる黄金バットが出てきてみたいな形のパターン、悪役をひねり潰す。観客の弱い心を引っ張り上げる、とりこにする。そして強い感情で共感をさす、熱狂さす。人心を操縦する術をここで会得したと思いました。そして、ビジネスの基本は勝つか負けるか、損か得か、がトランプの信念として育っていったと思いました。テレビ、いわゆるビジネス学校の校長としてトランプのキャッチフレーズ、おまえは首だ、で弱者の心理、心を動かす。この学校は世界の超エリートの若い青年たちがこの学校へ来ました。そして、トランプがそれを打ちのめす。そうすると、観客はあるエリートを倒すトランプに共感を持つ。ひねくれた共感でありますけれども、そういうふうなことでトランプの人格はゆがめながらも大きくなっていったと思いました。そして、ツイッターであります。僕はツイッターというても余りわかりませんけれども、トランプに教えた人の話でした。おおこれはいい、といったことで、後は責任なしのにせニュースなどに発展をした。というふうにこの反面教師としてこの約30分以上でありましたが、このトランプの生い立ちを見ました。
 そして、まとめとしてこういう表現でした。トランプの信条は、はったりこそ交渉の鍵ということであります。まさに人間性というんじゃなくて、基準が得か損か、勝つか負けるかということでゆがめられた人物像というふうに私は何となく、それを見ながらこちらが恥ずかしく思ったものでした。
 次に、国内では共謀罪をめぐって強権による民主主義の否定、内心の自由へのナイフを突きつけたような行為、そして強行採決。提案者の法務大臣が答弁不能、そしていつものごとく官僚に答弁を求めるなど、みずからの提案に対して責任を持てないような大臣が平然と提案をする。また、戦前の治安維持法についてもわからない。これが法務大臣なのか、この法務大臣が死刑執行など判断をするのかと言わざるを得ませんでした。さらに、森友・加計両学園をめぐっては、教育者と思っていたら、最高レベルとファーストレディーと言われる2人の合作、腹心の友、錬金柔術師であったことがわかりました。国民の財産を腹心に分け与えるに至っては、最高レベルどころか最低レベルと言わなければいけないんじゃないんでしょうか。だが、官僚にもしっかりと意見を述べる人もいました。また、それに対して書類があったことをあったと言う人を処分するという隠蔽の勧めを平然とやろうとする副大臣。こんなめでたい副大臣がいたというのは今までの閣僚の中でも類を見ない、恥ずかしいことだと思いました。
 これが今の政治、こんなことを放任していくわけにはいかないと思います。そのような実態に対して国民の声は義憤の声です。このように伝えております。岩壁に穴をあけたら、もりかけがいた。官邸の最高レベルのモラルは最低レベル。人事権自由にあやつる、昇格、首切り、定年延長。霞ヶ関と永田町はそんたく共同体か。加計学園は天の声、京都産業大は閻魔大王のお導き、両者を入れかえたらどうか、民の声。そんなふうな声が聞こえてくるのが今の政治に対する国民の声であります。私どもはその国民の心からの思い、怒り、率直に受けとめ、政治の前進を図っていかなければと思っております。
 では、本論に入ってまいります。
 私はまず、農業施策についてお尋ねをしていきます。
 今、日本の農業政策の基本になっているのは生産調整の歴史が、言えばどのように変わってきたか、そのことを具体的に表現をしています。1960年安保条約、この段階でいわゆる日本の旧農業基本法のもとで減反政策が進められてまいりました。つまりアメリカの都合による日本の農業政策、いわゆる競合しない、アメリカの農作物と競合しない、輸出の作物に競合しないというふうな形で、言葉としては安楽死政策というふうに言われました。これがやられました。大豆や小麦、菜種などがそれです。そのときに自由化で米以外の作物が下落をし、そして農家は米に集中した。さらに、このとき日本の学校給食に対しては米はだめだ、パンでなきゃだめ、というアメリカのいわゆる脱脂粉乳の問題と同じでありますけれども、アメリカの余剰農産物のはけ口、言えば餌というふうな形で持ってこられたのがいわゆる学校給食のパン、だからそこでまた米が余るというなのがありました。そして、95年、WTOいわゆる世界食料政策でありますけれども、私どもはワールドトータルアウトというふうに表現を理解をしております。このここから生産者に減反を勧める、外米の輸入というのが本格的体制に入ってまいりました。2004年の新食糧法で計画流通制度が廃止され、正規米の買い入れ・販売の入札、いわゆる民間のサイドで米を入札あるいは売買をするというのが本格的な、ここで一つだけましなのが学校給食へ御飯をやってよろしいというので、南国の学校給食が始まっていくという経過をたどりましたが。そのようにこの新食糧法でいわゆる自由販売という言葉で米への圧迫がどんどん強まってまいります。2009年、それらに対して民主党政権が戸別所得補償制度を設けたことは、農家についての生産に対する一定の安心感というものをつくり上げたと思います。そして、2015年から飼料用の米の拡大、需給調整がある。この中で一定米価は上昇しますけれども、生産対策だけで過剰対策、あるいはいわゆる価格補償政策というものがないという中で、部分的な政策はあります。だけど、これは政策の都合でしゅっしゅと変わっていくというようなことから、その16年産の豊作を受けて、先安感というのがずっと続くということで、米についての信頼というのも揺らいでまいりました。転作奨励金が大きく変わることが予測されています。だからこそそこで米への不安が生産者側にも消費者側にも、あるいは業者の側にもあったというふうに思います。私はそういうな点で米について、あるいは食料についての基本的な考え方の中に、余り好きじゃありませんけれども、ブッシュ、アメリカの大統領、つまり2代目のブッシュですが、食料の自給力のない国というのは哀れなもんだ、日本に米を押しつける一方で平然と演説をしたというブッシュ。つまりそこには食料についての考え方をがっちりと受けとめている。あるいは北欧の論です。高くても自国のものを食べる、そのことが自分たちの食と生活の環境を守ることだ、学校教育の中でもそれを徹底的にやっているというふうなことでありました。
 では、今の政策的な問題で今後どのようになっていくのか。
 初めに、部分的な政策というのはその政府の肝いりでつくる、あるいは気が向いたらつくる、気が向かざったらやめるというのが政策の弱さであります。その点で水田活用支払交付金はどのような方向になっていくのか。あるいは二毛作助成、いわゆる耕畜連携の助成、どのようになっていく、いわゆる部分的な加算制度、これがどのような形になっていくのかということをお尋ねをしておきたいと思います。その加算制度がなくなるというようなことになったとしたら、これは一発、香長平野の、あるいは南国の農業、これはすぐにおだぶつになることは間違いありません。農業というのは政策的な補助金で成り立っているのが世界的の共通です。アメリカは、はるかにはるかに農業保護です。アメリカは日本に言うときには日本の農業保護はいかん。何のことはない、自分とこはもう農業保護は完璧にやってる。先ほどのブッシュの論でありませんけれども、そうです。例えば今のトランプ、彼はどうです。大統領になる前、就任する前に既にはや、日本の食料は安全だと宣伝をする、アメリカの食料が安全じゃないというのかと言って、はや日本に対して攻撃をする。そうすると日本のほうは、はやそれにびびって、これはアメリカの食料を受け入れなければならない、なんていう論を平然とやるやつもいました。そんなふうなことです。
 私はとりわけ南国市の農業を支えていく今後のあり方の中に、大規模農家の役割というのが大きくなってきてることは皆さんも御存じのとおりです。15ヘクタールというのが大体基準になっています。この15ヘクタールというのはどういう基準なのか、わかれば言っていただきたい。特に、それから規模拡大によって60キロ当たり5,000円幾らの低コストが生むことができるというふうによく言われます。そして、このことについて根拠というんか、実際成り立つんだろうかというふうなことを思いますが、それについて見解があれば、お教えいただきたいと思っております。
 特にそういうふうな南国では圃場整備等を今後考えていくという真っただ中のときに、こういう連中もいます。日本経済研究センターなるところは「反グローバリズムを超えて」というレポートを出しました。言えば政府の御用機関です。国内改革で自由化の恩恵、共有を図れ。日本はいち早くTPPを批准して、アメリカに批准を促せ。TPPがだめだったら日米FTAを結べ。同時に国内構造改革、規制改革を進めろ。とりわけ農業問題では10年で農業再生の見取り図を描け、生産調整と飼料米の転作補助金これをすぐやめよ、米関税を廃止せよ、企業の農地保有の自由化を図れ。米は1俵60キログラム当たり6,000円から3,000円になるだろう、だから関税を撤廃してもよろしい。こんなことを平然と言って政府の御用組織が宣伝をする。また、それに便乗して乗ってやる連中もいます。
 また、この間種子法の廃止が出ました。これは前回のときに種子法の廃止、これはおかしいんじゃないかと。モンサントのような大きな種屋のいわゆる都合で、種は庶民の側には高くなり、そして遺伝子組み換えの種が出てくる。あるいはF1によってどんどんどんどん高くなっていく、そんなこと。そして地域創生と言いながら、地域の種子の採取ができなくなる。こんなことは日本の農業にとっても不幸だ、だめじゃないかと、皆さんからも共感をいただいて意見書を上げました。そういうようなことが今のような農業の状況です。
 以上のような点から農業の置かれてる現状は、まさに超深刻と言わざるを得ません。圃場整備もくそくらえ論まで出てきそうであります。
 では、圃場整備についてお尋ねをいたします。
 米事情については前段で触れましたが、そのような今だからこそ逆に農地の有効活用条件の整備をやらなければいけないということは、皆さんもおわかりになったと思います。そうでなかったら、米価の今の状況6,000円から3,000円なんていうことになってしまうと、とてもじゃありません。ことしの米価もSBSの関係で調整金が4,000円あった、で米価は1万1,000円ぐらいで動いていた。だが、規制改革会議、いわゆるローソン栄えて農村滅びるのローソンなんかの連中がやったのは、その調整資金を使うこと相ならん。ほんだら安倍政治はイエッサーというようなことで、そうすると米価は一気に7,000円に下がりました。それが今後さらに完全撤廃というふうな方向まで来れば、6,000円から3,000円となる、これではもうやっていけません。
 そんなこと等を思いながら圃場整備をどうしても進める必要性、南国市の今の農地、この基礎面積、あるいは戸数、そしていつから取り組んで、どのような変遷をたどって今の状況になってるのか。市長にあっては圃場整備の促進に力餅を予算化し、執行状況にあります。その点では感謝申し上げますけれども、この取り組みのテンポからして、一気果敢、11月には同意率90%が400ヘクタールを含めて求められています。この確保が主たるテーマ、これを失ったらパアです。じゃんけんじゃありません、終わりなんです。今、南国では20組織が一生懸命そのことに努力をしています。私の片山でも、全戸いわゆる農地保有者に対して圃場整備についての考え方、約7割の方については意見を頂戴いたしておりますけれども、まだまだそうでない、いうふうな状況です。一戸一戸に当たっていく人を決めて、今ラブコールを行っています。まず、手紙でラブコールをやって、そして対話をする、そして複数で臨む、さらにまた複数で当たっていくというようなことを決め、私が今議会中ですので、ごめんよということで、まだサボって、まだスタートしておりませんけれども、そのような形で全力でこの圃場整備の実現を求めています。だが、10年後には、生産農家の労働力というのがもう見えています。片山でも10人くらい、70ヘクタール、守りのしようがないというふうな状況までなってくるだろうと。そうすると、今圃場整備で求められてきている話の内容は、減歩の問題や道の供給はどういうような体制で、あるいは道はどのようにつくる、畦畔はどうする、田の広さはどうする、そして換地への考え方どうなのよ、などがだんだんだんだん問われてくるようになってまいりました。そういう点で農林水産課のほう、いわゆる圃場整備の担当のほうから具体的なそういう御指導をいただければ、単独でどこそこの取り組みのところが決めたということはなかなかできないわけでありますので、そういう統一的な見解も述べていただくように求めておきたいと思います。
 次に、12月議会で取り上げました海岸線の堤防、補強工事用の仮設道路の市道への転換についてであります。
 その仮設ができたときの地元浜田部落では、十数年前の取り組んだ思い出、市有地を生かしていただいて道をつくりたい、そんな願い、この運動。それは市長も前回のときに、私もその点ではわかっておりましたというふうに述べていただきましたが、まさにその取り組みの今度道が仮設ができたときに感涙でありました。だから、この感涙で終わってはだめよということで、松下前課長は新年度から目星をつける、地権者や県と話を進め、そのような朗報、皆さんの思い、それに応えるようにというふうなニュアンスでお答えをいただいたというふうに思っております。既設の道路の保存でありますので、難しくないと思います。現状と、さらに進捗ぐあい、見通しについてお話をいただければと思います。
 3点目、民具についてお尋ねをいたします。
 民具の位置づけと保護育成についてであります。私は志国博とあわせて高知城歴史博物館でやられております山内家の言えば家宝展、2回行ってまいりました。いわゆるお宝が展示され、山内家の推移と高知県の歴史を皆さんじっくりと見学をされていました。私も2回ざあっとあの横へ並んどるの読みましたが。何か読んでみると、南国では稲吉が一番で、田村が2番で、ってな具合で、後免というのはなかなか出てまいりませんでしたが、そういうふうなことです。だけど、山内家の物は美術品、芸術品と言える立派なものでしょうけれど、だけど武具、いわゆるよろいやかぶと、つまり支配のための道具、下々を威圧するものが多かったように思いました。もう一方では、土佐の下級武士、代表坂本龍馬にするように、これが幕末の風雲急を告げる中でその舞台を走り抜けるように全国で蜂起をしていく、そして流刑地土佐の面目新たなり、というようなことをその中で読みながら、なんたる確信を持ったものでした。
 では、本論民具でありますが、図書館で民具に絡むものを見せてもらいました。民具とはまさに庶民の暮らし、その全景を映し出す証人であるというふうに実感をいたしました。では、南国市はどのような認識でこれを民具というものを見ているのか、ということをお答えいただきたいものであります。そして、その民具についての評価はどうなんでしょうか。山内家の武具対庶民の民具は平和の礎、証というそんなふうな感じもいたします。民具一つ一つの名前を暗唱してみると、例えばお釜、膳箱、ざる、しちりん、おかもち、大きなものとしては唐箕など、食から農へ、食に絡むものも農具等も全てが自家労働という自給自足で、そしてとりわけ女性の負担が多かったことが、いやが応でも実感をいたしました。まさに女性の解放が、炊事場からの解放問題が取り上げられたのも無理はないと思いました。この民具、伝統文化として農の歴史、暮らしの日常性と継承していかなければと思いますが、この継承についてどのようにお考えでしょうか。
 そして、じゃあ南国市はどのような民具があるのよ、残ってるのでしょうか。調査をされていますか。今どのように保管されていますか。私は民具の喪失は人間様のおだぶつより早く進んでいると思います。早い対応が絶対求められていると思います。民具についての評価、保存、あるいは展示についての考え方など、お答えをいただければうれしいと思います。
 以上で第1問を終わります。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 浜田勉議員の農業施策、初めに米輸入と減反というタイトルでございましたが、若干質問の内容が変わっておりましたので、変えてお答えいたします。
 生産調整の歴史とか、価格的な政策という御質問がございました。転作奨励金に限って申しますと、今後どのようになるのかという御質問です。特に水田活用支払交付金についてどのようになるかという御質問でございました。28年度に行っておりました二毛作助成、反当1万5,000円、あるいは耕畜連携、反当1万3,000円につきましては、29年度からは従来から二重助成であるという国の方針が示されまして、財務省の予算編成においてもそういうクレームがございました。そのため29年度からは廃止という予定でございます。これによりまして30年度に向けて飼料米のさらなる促進を進めるということになっております。
 そして、大規模農家、15ヘクタールの基準はどうかという御質問でございます。少し古いデータですが、2014年のデータでございますと、米の生産費が60キロ当たり1俵当たり1万5,400円でございます。それに対して15ヘクタールでございますと、1万1,600円に落ちてくると、生産費が。その場合、世間でのお米の流通費は1万3,000円程度でございますので、この形でいくと、15ヘクタールあればペイできるかなと、生活が成り立つのかなという思いでございます。ちなみにアメリカは2,200円でございます、60キロが。
 そのような中で、種子法とかの御質問もございましたが、少し言われたSBS米の調整金という不透明な取引による安価な輸入米の流通、そして発覚後に調整金廃止の措置をとった入札結果は、アメリカ、オーストラリア、中国など、いずれも過去最低水準の低価格での取引となっており、輸入米の流通についての不信感は拭い切れない状況でございます。そのような状況の中、先ほどお答えしましたように本年度が米の直接支払交付金の最終年度でございます。今後の需要に応じた米生産につなげるために水田活用の支払交付金を最大限に活用して、需給調整を図っていかなければなりませんが、それにも限界はございます。
 次に、圃場整備についての御質問にお答えいたします。
 本年度は地区調査2年目となり、11月からは地権者の圃場整備事業への参加の仮同意徴集を開始しまして、来年30年3月末には限りなく100%に近い同意率と事業要件の受益面積400ヘクタール以上をクリアする必要があります。これができなければ、国に対して高知南国地区の国営圃場整備事業の事業計画策定及び事業着工要求まで進むことができません。なお、仮同意徴集とは、国を事業主体とする圃場整備事業において地元の事業推進に対する意思確認を行うものであり、仮同意徴集に着手するためには本年10月末時点で90%以上の賛同が得られた状態にする必要がございます。そのため、ことし初めから各地区の圃場整備委員会には3月、6月、9月までの同意取得目標を設定して、同意率を上げていくスケジュール案を提示して、多くの同意取得を目指しているところであります。
 各圃場整備委員会の同意取得に向けての機運はどうかの御質問でございますが、20組織の中には確かに温度差があり、委員長を先頭に未同意の地権者に対して精力的に個々に説明、説得に当たったことによって、既に90%を超す同意を得られた組織もございます。ただ、組織によっては、田植えが終わった4月下旬ごろから集中して地権者を回り始めた組織もあるため、一概に今の同意率が全てとは申しませんが、時間は多くはありません。今の状況は楽観できるものでもありません。そのような中、再度各部落での地権者対象の説明会を開催した地区もあり、少ない参加者を見て、委員の皆さんが危機感を持って同意取得に向け動き出した組織もあるなど、全体では1月から80ヘクタールを超す同意積み上げがあり、機運は上がってきているという感触はございます。また、農林水産課としましても、昨年度から2班体制で分担して対応するとともに、本年度も1名の増員により事業推進体制を強化し、地元組織と連絡を密にしてサポートしていくようにしております。
 最後に、これまでは整備イメージ図や先進事例を参考にした事業費平均、反200万円という数字しかお示しできませんでした。ことしは整備後の換地計画までは示せませんが、各地区の農地の高低差等を考慮した詳細な整備構想図とともに、それをもとにしたより精度の高い概算事業費をお示しすることができます。将来の現実味を帯びた農地の未来図の提示と地元負担率の軽減策をあわせて説明しながら同意取得を進め、事業着工まで持っていかなければならないと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 建設課長。
      〔建設課長 西川博由君登壇〕
○建設課長(西川博由君) 浜田勉議員の質問にお答えいたします。
 県道春野〜赤岡線と旧県道春野〜赤岡線である市道久枝〜十市線を南北に結ぶ路線は道路幅員が狭い道路が多く、緊急車両等の進入のためにも、十市海岸の堤防工事のために設置されております東坪池の工事用道路を市道として活用する必要性を認識しております。建設課といたしましては、昨年度地権者様と協議をさせていただいておりますが、今後も平成30年度の堤防完成の時期にあわせ、市道として活用できるよう国土交通省と協議をするとともに、地権者様や地元の皆様の御理解と御協力を得られますよう努力してまいります。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 中村俊一君登壇〕
○生涯学習課長(中村俊一君) 浜田議員からお尋ねのあった民具の位置づけ、保護管理のことについてお答えをしてまいります。
 歴史、中でも産業史、生活史を学ぶ上で民具は庶民の生活をうかがい知ることのできる貴重な教材となります。県立高知農業高等学校や市内の小中学校の一部では、校内に展示・保存され、教材として活用がされております。また、長岡農協民具館でも農機具にとどまらず、多彩な民具が展示され、授業として来館する学校も少なくないとのことでございます。ほかに南国市内には県立歴史民俗資料館があり、近世以降の林業や農業関係を中心としたさまざまな民具が展示され、解説を聞くこともできます。
 翻って市教委のほうでは何点か、唐箕、足踏み脱穀機といったものを保管はしておりますが、展示には至っておらず、出土した埋蔵文化財の展示と相まって解決すべき課題となっております。歴史の貴重な教材となる民具につきましては、取捨選択、他の施設との補完性も念頭に保存管理に努めるとともに、展示につきましても努力してまいります。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 17番浜田勉君。
○17番(浜田 勉君) 今お答えをいただきました。
 お答えは是でありますが、市長に圃場整備の力餅について、もう一言ないろうかというのをつけ加えておきたいと思います。
 それと、農林水産課長のお答えの中で、特に圃場整備をめぐる問題の中で幾つか私のほうが現場の問題だとか、いろんな細部にわたった部分等に触れました。もちろんこれをすぐお答えをいただくというんじゃなくて、あなたのほうでは今後具体的に進めていくというふうなことが答弁ありましたので、それを早急にできれば、早い話が、減歩がどればあよというようなことだとかいうようなことをいかんと、話がなかなか煮詰まってこんのよ。先ほどの図面化をするというようなことでありますので、それは了でありますけれども、何か概略的に話をできるような、この、がをつくっていただいたらいいんじゃないかと思いました。
 それと……。あそうか、ごめんなさい。力餅というのは280万円の話よ。それ以上はないかという、簡単に言えば。ごめんなさいね、私は自分で力餅というふうに判断をしよった。そうです。いわゆる各20の取り組みに対する、例えば片山の場合だったら20億円じゃない、20万円ですけれども、こういうふうな形で、それをどういうふうに生かしていくかというのがも今あるんですが。今一気果敢に11月には同意を90%やらないかんという中で、これから取り組んでいく段階で、私の議員のほうは全然そのお金は関係ありませんけれども、皆さんがやっぱりそれを有効活用したいというふうな声も上がっております。というのが力餅の話で。力餅なので、こっちが力抜けたみたいな。
 民具についてです。民具についてはもちろん現状はよくわかっております。現状はわかっておりますけれども、やっぱり民具をあなたの頭の中で理解をしたんじゃなくて、体のほうで、足のほうで、手のほうで理解をどのようにしておるかというのが疑問だったもんですから。というのは実際長岡農協、あるいは高知農業高校の後援会だとか、歴民、歴民の場合は言い方悪いけど、並べちゅうばあというふうなぐあいです。だから、そんな点でやっぱり、この歴史、平和のあるいは農業の歴史、あるいは女性が解放されていく歴史というなものが、ぱっと見てわかるやったら満点よという意味のことで。だんだん今後そういうふうな面を考慮していただきたいという意味のことです。それはわかっちょったろ。
 以上のような点で、2点目について今私が追加をお願いした部分についてのお答えをいただければ。それと、ごめんなさい、市道については、うん、満点よということであります。
 じゃ、よろしく。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 少し意味がわからなくて済みませんでした。
 これは9月におきまして、各地区5万円ずつといいますか、補正上積みするという方針で考えております。
○議長(西岡照夫君) 農林水産課長。
○農林水産課長(村田 功君) 浜田議員2問目にお答えいたします。
 圃場整備の減歩についての御質問がございました。基本普通のベースでございますと、5%から10%の減歩というのがふだんお話ししておる中でございますが、実際、南国市は地籍調査が行っておりませんので、相当伸びのあるところ、あるいはもうほとんどないところありますので、一概にはよう言いません。また、パイプラインの整備もございます。パイプラインをしますと、開水路が必要なくなります。その分減歩がなくなります。あるいは農道につきましても、農道2本、3本あるところを4メーターの大きな道にして減す、その場合には当然道の面積が農地として含まれますので、減歩は少なくなってくる。いろんなパターンがございますので、先ほど申しました各整備構想図を描くとき、要望に沿ってつくりますので、大体の絵は描けるかなと思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(西岡照夫君) ほかにありませんか。17番浜田勉君。
○17番(浜田 勉君) 顔へ書いちゅうき、わかるわかる。顔では議事録にならんという意見もありますが、確かにそのとおりで、だけど全体の理解というのは、悪い理解をしてるはずがありません。善意に理解をしていきます。
 私は今農林水産課長のほうの、僕もそういうふうなこの細部の条件条件のところについてという理解がちょっと欠如していました。あるいは確かに水路の問題も、そういう状況の中で、あるいは道のほうもそう、そういうなことを。結論はありか、じゃああんたんとこで自分でちょっと絵を描いて、それを出してくれたら出るよということなのか、全体としての指針を出していただかないと。早い話が土木にいって自慢じゃないけんど、パアのパアよ。パソコンについてパアと同じ以上にパアなわけでよね。だから、そんなふうな面から見てもやっぱり一定の指針というのは、こんなところはこう、こんな場合はこうというふうなことを出していただいたら、11月のこの90%の同意に向けて、あるいは今、力餅の部分まで足していただきましたので、さらに力が加わるだろうと思います。だから、細部についての指導を今後よろしくお願いをしたいと。はいと言うてもろうたら、それでよろしい。
○議長(西岡照夫君) 農林水産課長。
○農林水産課長(村田 功君) どこまでできるか自信がございませんが、できるだけ頑張ってみたいと思います。済みません、失礼します。