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検索結果 »  平成29年 第396回 市議会定例会(開催日:2017/06/09) »

一般質問2日目(土居恒夫)

質問者:土居恒夫

答弁者:市長、関係課長


○議長(西岡照夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 一般質問を続けます。7番土居恒夫君。
      〔7番 土居恒夫君登壇〕
○7番(土居恒夫君) 休憩がありましたんで元気でやろうかと思いましたら、早うせえと言うたんで早くしようと思いましたけども、一応文書つくっておりますんでおつき合いください。
 それでは、通告に従いまして質問をいたします。
 私からは、安全・安心のまちづくりについて、文化・芸術について、そして行政視察の、課長様より感想をお聞きしたいと思います。
 まず、安心・安全のまちづくりの中で、特殊詐欺についてお聞きします。
 高齢者を狙った特殊詐欺や悪徳商法は、新聞やテレビなどで頻繁に取り上げられているにもかかわらず、いまだに被害が起きています。特殊詐欺とは、面識のない不特定の者に対し、電話そのほかの通信手段を用いて、対面することなく不特定の人から預金口座への振り込み、そのほかの方法によりお金をだまし取る詐欺のことです。振り込め詐欺はその代表的なものですが、振り込め詐欺のほかに、おれおれ詐欺、架空請求詐欺、融資保証詐欺及び還付金詐欺があります。また、振り込め詐欺以外の特殊詐欺には、そのほかにも金融商品など取引名目詐欺の特殊詐欺、ギャンブル必勝資料提供名目の特殊詐欺、異性との交際あっせん名目の特殊詐欺などを言います。
 その特殊詐欺の被害届を受理している認知件数と被害額の全国の状況は、ことしの1月から4月までの累計で、認知件数5,669件、昨年比でプラス1,393件、被害額においては117億円で、マイナス11.1億円となっています。手口別の被害状況を見てみますと、おれおれ詐欺と架空請求詐欺が認知件数で7割、被害額で9割を占めています。高知県では、ことし5月まで14件で2,000万円の被害が出ています。南国市では、昨年から5月までに2件で、金額では400万円で、そのうちの300万円はおれおれ詐欺でしたが、関係者の連携により、幸いにも未遂に終わっています。
 被害が深刻化している特殊詐欺、特におれおれ詐欺、その被害者のほとんどが高齢者である状況にあることから、山形県では県警本部と県が連携し、振り込め詐欺や悪質な電話勧誘による被害を防止する効果が期待されている警告メッセージつき通話録音機を高齢者世帯に無料で250台を貸与し、アンケートを実施しています。モニター期間は、昨年7月から12月までの6カ月間で、回収率87.2%、218人から回答をもらっています。
 主な質問内容を見てみますと、この機器を使用した感想についての回答では、よかったが61.5%、まあまあよかったが28.4%で、合わせると全体の9割を占めています。では、よかったのはなぜですかとの問いでは、不審な電話やセールスの電話が減った68.4%、安心して電話に出ることができたが55.1%、特殊詐欺などの防止に役立ったと思ったが50.5%と答えています。特に、電話をかけてきたが録音されていることを嫌ってか電話を切ったと思われると答えた人が27%で、つまり警告メッセージつき通話録音機の撃退率は、大まかですが27%もあったということになります。
 このことから見えてくるように、警告メッセージつき通話録音機は、電話を使った特殊詐欺の被害を未然に防ぐ効果が期待されます。機器の設置のほかにも、周囲の方の見守りや啓発のためのパンフレットの配布、そして研修または学習会の開催も当然欠かせません。被害防止が期待される機器の貸し出しや購入の補助に取り組んでいる自治体がふえています。自治体間に金額の差異はありますが、購入時の50%で上限が5,000円から1万円のようです。
 そこで、高齢者世帯希望者への警告メッセージつき通話録音機の設置補助の購入補助などを含んだ特殊詐欺対策についてお伺いしたいと思います。
 次、2点目に防犯カメラの設置についてお聞きします。
 子供や女性を狙った、人気の少ない場所での犯罪が増加しているように感じます。南国市では、防犯灯の設置やボランティアの防犯パトロール、警察の巡回パトロールなど、さまざまの形で日々努力してくれています。これらの取り組みのおかげで、事故防止は一定の効果を上げ、幸いにも凶悪な犯罪は起きていません。しかし、いつどこで犯罪を起こすかは全く想像もつきません。すき間を狙ってくる犯罪者の撲滅は難しいと思います。
 そこで、防犯カメラの設置による犯罪抑止力の向上に取り組むべきではないでしょうか。高知県と高知県警察本部では、第3次高知県犯罪のない安全・安心まちづくり推進計画を今年度から平成33年度の5カ年で策定しています。第3次計画の取り組み体系の中での重点目標で、公共の場所などにおける犯罪防止のために、市町村、事業者等が行う防犯カメラの設置に対する費用の補助金を交付しています。この街頭防犯カメラ等設置支援事業補助金制度は2種類に分類されていて、その一つは地域の防犯活動に取り組もうとする組合、団体、事業者を対象に補助する街頭防犯カメラと、子供の通学路、遊び場所を対象に地域における子供の見守り活動に取り組もうとする自治組織、組合、団体、PTA、市町村が補助の対象になっている子供見守りカメラの2種類のメニューがあります。
 そこで、防犯カメラ等設置支援事業補助金制度の取り組みについてお伺いいたします。
 安全・安心のまちづくりの最後に、自動制御安全自動車の購入時の補助金支給についてお伺いいたします。
 近年、高齢ドライバーの重大な死亡や重傷交通事故が多発しています。巻き込まれてしまった方も、事故を起こした方も、両方とも不幸にしてしまうのが自動車事故です。アクセルとブレーキの踏み違いやうっかりミス、居眠りなどちょっとしたことですが、大きな事故につながってしまうのです。高知県内でも、交通事故による昨年の死亡者数は、その前の年よりも12名多くなっています。ことしは少し少なく推移していますが、まだまだ油断できません。
 交通事故は、こちらが幾ら注意していても、相手の不注意により追突されます。また、歩道を歩いていて、突然車が暴走して、幼い児童が巻き込まれる痛ましい事故も起きています。そのような事故を少しでも減らそうと、今、自動車メーカー各社がしのぎを削って自動制御安全自動車の開発をしています。人間の及ばないところを人工知能の車で事故を未然に防ぐこと、こんな車が数多く走っていれば、安全・安心なまちになるのではないでしょうか。
 そのことをいち早く取り入れた知事がいます。それは、香川県の浜田知事です。香川県では、先進安全自動車購入の65歳以上の方に補助金を支給することを始めています。浜田知事は、不幸な交通事故を何とか減らせないかとの思いを日ごろから抱いていて、その中で着目したのが65歳以上の交通事故死。年齢比率で65歳以上は60%を超えていて、それを何とかしたいという事故防止の対策を練ってきて、人の力だけではなく車の技術力をかりて事故を減らしたいと、熱い思いから補助金をスタートさせたそうです。自動車メーカーのスバルのアイサイト搭載車は、非搭載車と比較して約60%も事故が減ったというデータがあります。同じように、愛知県豊田市でも補助金制度を設けていて、補助金の額は、ともに65歳以上の方が購入で3万円となっています。
 そこで、市民が安全・安心で暮らせるまちづくりに、自動制御安全自動車の購入補助金制度についてお伺いします。
 次に、文化・芸術についてお伺いします。
 1点目は、わくわくする文化ホールについてです。このわくわくは、市民が待ちに待った文化ホールがとうとう進み出した、いよいよできそうなと予感され、その気持ちのあらわれをわくわくと表現させてもらいました。
 先月下旬に、南国市立総合文化施設の早期整備に関する陳情書が出されました。陳情の趣旨は、30年ほど前から施設の整備を南国市に求めております。南国市が発足して約60年になりますが、いまだ市の中心部に文化拠点がなく、市民の文化活動への参画、文化レベル全体の向上、発展の障害になっています。よって、一日も早い、仮称ですが、南国市立総合文化施設の早期整備を求める。その陳情の理由は、老朽化が進む大篠公民館と中央公民館の更新が待ったなしの状況です。したがって、この2館と新しい総合文化施設機能を統合し、多目的で高機能な施設を整備することによって、市民の長年の夢を一挙にかなえる好機と考えます。次に、文化施設の整備により、各種ビジネスイベントの招致や誘致ができ、そのことがまちづくりに大きく資するとあります。そして、上質の文化イベントが開催され、市民も上演発表ができ、手軽に参加や鑑賞の機会がふえることでしょう。このことにより、子供や大人たちの文化意識、文化への理解が格段に深まることになります。将来、人口減少が見込まれる中、郷土愛を育み、品格のあるまちづくりに資するにも、文化の振興とその拠点整備は極めて重要です。
 今回提出された陳情書の一部をここで御紹介いたしました。提出者は、南国市総合文化施設を進める会で、旧の南国市文化推進協議会の南国市文化協会と南国市展関係者、そしてそのほかの文化関係団体で構成された会からです。この陳情書が、いわゆる1つ目の私がわくわくしたものです。長いトンネルのはるか向こうですが、かすかに光が見えてきたような気がするからです。つまり、南国市発足60年という長いトンネルの向こうの出口から差し込んでくる光、その光とは大篠公民館と中央公民館の老朽化による建てかえが待ったなしの状況という光です。
 そして、2つ目のわくわくは、わくわくする施設を整備してもらいたいということです。
 今、シティプロモーションという取り組みが自治体で広がっています。シティプロモーションとは、簡単に言えば、定住人口の維持・増加、観光客誘致などのため、町の魅力を売り出す、つまり自治体の営業活動のことです。いずれは、南国市でも取り組む必要があると思いますが、今回はその考えをもとに文化施設を考えたいと思います。
 私たち教育民生常任委員会は、先月、富山市、射水市、加賀市の3市を訪問させていただきました。内容は、高齢者介護や子育て支援などについてではありましたが、最初に訪れました富山市が、まさにシティプロモーションを取り入れて積極的に町を売り込んでいる姿勢が目に入ってきました。そして、町の中心にできたガラス美術館と併設の図書館を見学する機会をいただきました。富山県内で切られた木材をふんだんに使って開放感のある吹き抜けは、心地よい雰囲気を醸し出してくれていました。その設計者は、何とオリンピックスタジアム新国立競技場を手がけた隈研吾氏でした。御存じのように、隈氏は梼原町の雲の上のホテルや合同庁舎を設計して、また今度開学する県の林業大学の学長に就任されています。
 そこで、何を言いたいかというと、ここにも富山市の町を売り込むシティプロモーションがあるわけです。この町を売り込むミニシティプロモーションとして、今度建設されると予想される文化施設の整備をチャンスとして捉えるべきではないでしょうか。例えば、その建築にCLTをふんだんに使用するとか、著名な設計者を採用するとか、そして今、一番の目玉と言われる海洋堂とのコラボで建物を考えていくとか、そのようなことを考えると何だかわくわくしてきたから、このタイトルをつけさせていただきました。
 南国市の文化施設、文化ホールの建設に関しては、数多くの先輩議員からも要望してまいりましたので、市長としましても、文化施設の必要性を改めてここで述べなくても御存じでしょうから控えますが、総合文化施設あるいはこの文化ホールの整備に関して機が熟してきていると思いますが、市長のお考えをお聞かせください。
 2点目に、ちょっと夢のような話ですが、物部川広域での国際芸術祭についての提案に対して御所見をお聞かせください。
 ここ数年で注目を集めるようになった芸術祭、地域資源を活用してアーティストに作品づくりをしてもらう、アートにより地域づくりの取り組みが今、日本各地に広がっています。
 そこで、各地の芸術祭を御紹介いたします。開催年次はそれぞれが違っていて、2年に1回のビエンナーレや3年に1回のトリエンナーレのどちらかです。
 北から順番にいきますと、札幌市の札幌国際芸術祭、これは音楽が主体のようですが、次に新潟県の大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ、千葉県市原市の中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックス、長野県大町市の北アルプス国際芸術祭、これが今一番新しくて先月始まったばかりです。鹿児島県種子島の種子島芸術祭、そして皆さん御存じの香川県の瀬戸内国際芸術祭があります。
 これらの芸術祭で最も成功しているのは、最後に御紹介いたしました瀬戸内国際芸術祭、いわゆる瀬戸芸です。皆さんの中でも、ごらんに行かれた方もいらっしゃると思います。昨年開催された瀬戸芸の香川県内の経済波及効果は、日銀などの試算によりますと139億円と言われ、地域経済に大きく貢献しています。また、訪日客や滞在時間の長期化といった成果があり、2013年の前回と比べ5%ふえています。しかし、瀬戸芸の効果はそれだけではありません。島に観光客が増加するだけでなく島の移住者も増加し、休校していた小学校が再開といった効果も呼んでいます。
 では、なぜ各地で芸術祭がふえているでしょうか。その背景には、過疎化や少子・高齢化、地域の衰退を何とかしたいという切なる思いがそこにあるわけです。芸術、文化行政は住民の文化的な生活、特に心の豊かさを涵養するために、住民の負託により共有の財源を使って執行するものです。それらを踏まえて今回提案するのが、物部川広域での国際芸術祭開催ということです。
 では、物部川の由来とも言われている物部氏は、飛鳥時代に勢力圏下にしていたと考えられており、香美市には同氏を祭る若一王子宮があります。そして、御承知のように、平安初期には国府が置かれて、紀貫之が赴任されていました土地で発展してまいりました。歴史的にも魅力がある物部川広域には、山、海、川などすばらしい自然がいっぱい、そこに生きる人々の人情、風土に根差した食文化などは、創作するアーティスト、その作品を見に訪れる人々を魅了することでしょう。しかし、芸術祭を開催すればもうかる、外貨が稼げるといった単純なものではありません。決して経済的な起爆剤としての効果を期待すれば、失敗に終わるでしょう。物部川広域芸術祭をもし開催するのであれば、人と人とでアートでつなぐハート・アンド・アートで開催できたらすばらしいものになると思いますが、そこでお聞きします。
 物部川広域の3市合同の国際芸術祭、雲をつかむような夢のような話ですが、このことについての御感想を持たれたか、どうやったら実現できるのかということについてもお聞きいたします。
 3点目に、図書館の企業ブックカバーについて質問いたします。
 これは、富山市の図書館にもあったんですが、雑誌カバーに広告掲載をして、あなたも図書館のスポンサーになりませんかという提案です。つまり、雑誌の購入費を企業に負担していただき、そのかわりに雑誌カバーに広告が掲載できる制度です。これによって、館内で読める雑誌をふやすことができるのではないでしょうか。この雑誌のスポンサー広告は、今、全国的に広がり始めています。さきに御紹介しました富山市の図書館にも、さまざまな企業の広告が掲載された、ふだん目にしないようなおもしろい雑誌がたくさん並んでいて驚かされました。どこの自治体も図書購入費に充てる財源が不足していることもあり、少しでも節約されていると思います。そこに企業が広告を出稿することでウイン・ウインの関係が成り立ちます。
 では、具体的にどのようなものかを御紹介します。
 雑誌全体をビニールのようなものでカバーしていて、表紙には雑誌の題字が見えるように、下の部分にスポンサー名を、裏表紙には全面広告を掲載できます。多くの図書館が同じような仕組みで広告の掲載を行っています。例えば、東京都の目黒区立図書館では、雑誌スポンサー制度といった名称で、次のような要領で募集しています。スポンサーになった方へ。1つ、選んでいただいた雑誌の最新号閲覧用のカバーに貴社のお名前と広告を掲載します。2、貴社のお名前を図書館ホームページに掲載します。3、貴社のお名前を図書館内で掲示します。4、図書館の作成する社会貢献協力企業というステッカーを差し上げます、との内容で公募しているようです。
 そこで、広告効果はどうでしょうか。測定は難しいと思いますが、比較的リーズナブルな料金で広告ができます。雑誌スポンサー広告は雑誌の年間契約が基本となっていて、1年間の雑誌購入費を負担してもらっていて、例えば今話題の週刊文春だと1年間で2万500円、ピース又吉さんで話題となった文学界では1万1,640円の購読料です。この費用を負担していただければ、1年間雑誌カバーに広告が掲載できるわけです。
 どの雑誌に掲載するかはスポンサーが選ぶことが可能で、ジャンルに合った雑誌や人気の雑誌のスポンサーになれます。例えば、グルメ雑誌であれば地域の飲食店が、アパレル関連であればファッション雑誌のスポンサーになれるわけです。また、さきに御紹介いたしました目黒図書館のいろんなサービスがついていれば、決して高価な広告媒体ではないでしょう。そして、何よりも雑誌カバーの広告のスポンサーになることは、公共サービスの向上に貢献しているということ、広告効果ははかり知れないものがあるのではないでしょうか。
 そこで、企業ブックカバー、雑誌スポンサー制度の提案について見解をお聞きします。
 最後に、5月の行政視察で執行部の方が3名の課長様が同行されていますが、その御感想についてお聞きいたします。
 以上で終わります。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 土居議員さんからは、非常に夢のあるといいますか、御提案をいただきましてありがとうございます。正直言いまして、私はこのたび、長きにわたって多くの市民が待ち望んできたであろう文化的な施設というものを、どうしても仕上げたいというように決断をいたしました。と同時に、この南国市がただいま60年というお話がございましたが、なぜ今日までできなかったか、このことも、前にもお話ししたかもわかりませんけれども、若い、入って五、六年して財政へ行きまして、予算編成たんび、つまり補正予算も含めて、予算編成たんびにその当時の財政課長さんと県の当時は地方課といっておりましたが、今の市町村振興課にずっと協議に行ったわけでございます。行って、相変わらず人件費が高い、公債費がこんなことでいいのか、いうようことを一つ一つ指摘を受けまして、これは次の何とかでどうこうしますというようなことで。当時の財政課長さんも非常に、県の今でいうところの班長あたりにがちがち言われるもんでございますから、おもしろくなかったんじゃなかろうかと思いますが、帰りは電車で2人で帰ってくるわけでございますけれども、必ず赤提灯へ寄って、2人がぐでんぐでんにわからんなるぐらい本当に飲んで帰ってきた。これが6月、9月、12月と補正予算があるたんびでございました。
 それは、一言で言うならば、南国市が誕生して、ほとんど全部と言っていい町村が赤字を持ち寄って南国市ができたわけでございます。といいますのも、ふだんは赤字ではなかったはずなんですけれども、合併するから、もう合併したら学校を建てる回りがいつ回ってくるかもわからんからというような調子で、全部旧村に学校を建てる、橋梁を直す、いろんなことをして借金もつれになって合併したわけです。
 ですから、そういうことになったわけでございますが、私が今度、このたび文化的な施設を建てたいと思う裏腹には、非常にこれが、もうちょっと大きいに、この機能もあの機能もというようなことになって、夢の夢で終わりはしないかということを同時に考えるわけでございます。ですから、わかりやすく言えば、身の丈に合ったものを皆さんと一緒につくり上げたいという考え方が偽らざる私の考えでございますので、そういう意味でどうか皆様方、先ほど土居議員言われたような、一つ夢のある建設的な話を皆さんにいただきたいなあと思っております。
 当然、先ほど言いましたような陳情書をもういただいております。たくさんの人が来られて、みんながもうできたかのような笑顔で、お願いしますと言うて帰られたわけでございますが、そういうことでひとつよろしくお願いしたいと思います。私もかなりこの財政の健全化という、平成14年でしたか、浜田前市長と一緒にともども頑張ってきたつもりでございますけれども、170億円まで切り下げた地方債が今やまた200億円になりました。これは言いわけではございませんけれども、200億円の中身というのは、実際は交付税で見ていただけるものが60億円近くありますので、実質は140億円ぐらいに下がっておると私は思っておりますけれども。その辺のそろばん勘定というのがなかなか、これからの政府の動向なんかを見ておると、基金が地方自治体が持ち過ぎじゃないかという議論が早くも起こってきております。この間ありました全国市長会でもそのことが話題になりまして、健全財政をうたって一定のいざというときに基金を積み増せと言うたのは総務省でありながら、今度地方が基金を持つと、最近地方が豊かになったんじゃないかというような、批判ではないですけど、そういう声が政府の中で上がってきておるというようなことが大変話題になっておるんですが。そうしたことが地方債の交付税算入はもうやめじゃというようなことは絶対ないとは思いますけれども、そういうことになっても困るなあという危惧もないではないです。
 そういう意味で、ぜひとも関係団体とか機関の人たちも入っていただいて、仮称ではございますけれども、施設の整備の検討委員会なるものもつくって、いろんな多方面から意見を聞いて、それが大きく大きく膨らんでいくのは、ある意味では結構なことかもわからんのですけれども、それをやってみてそろばん勘定してみたら50億円も60億円もかかった、それは手が出んというようなことで、やまるということはないように、身の丈に合ったものを確実につくり上げていくというつもりで、ぜひともまたよろしくお願いしたいと思います。
○議長(西岡照夫君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 長野洋高君登壇〕
○商工観光課長(長野洋高君) 土居恒夫議員の特殊詐欺対策についての御質問にお答えいたします。
 南国市消費生活センターへの相談件数の推移としましては、平成26年度191件、27年度198件、28年度251件と増加傾向にあり、そのうち特殊詐欺、悪徳商法や契約トラブルに関する相談が26年177件、27年157件、28年206件となっています。ダイレクトメール、電話、ショートメールを使ったものやワンクリック詐欺など、特殊詐欺に関する相談も後を絶ちません。その手口は巧妙化、悪質化しているところです。こういった悪徳商法、特殊詐欺等の被害を減少させるためには、まず消費者の意識を高めることが必要であると考えています。
 消費生活センターでは、毎年啓発用パンフレットやグッズを作成し、啓発活動を行っています。パンフレットは、小学生と保護者が一緒に見て家庭で話ができるもの、高齢者を対象とし出前講座や高齢者教室等で配布することを想定したものなど、それぞれの年齢や立場で見ていただきやすいようにということを考えて作成しています。グッズについても、電話口に置いていただく啓発用の文言を印刷したメモ帳やクリアファイル、うちわ、ボールペンなど、身近に置いていただき、いざというときに消費生活センターへの連絡を促すようにするものです。
 また、市内の高齢者教室や公民館、障害者施設等で出前講座を実施、楽しみながら悪徳商法等の対処方法を学んでいけるように工夫をしながら実施しています。
 啓発活動とあわせて、消費生活相談業務の充実、消費生活相談員の資質向上のため、相談員、また市の担当職員が国民生活センターの研修を受けるなどもしております。
 以前、特殊詐欺被害に遭い、お金を送ってしまった高齢者の方の相談を受け、郵便局と関係機関との連携のもと、相手の手にお金が渡る前に被害を食いとめたケースがありました。被害者が送金した後、怪しいと思い、すぐに消費生活センターへ相談してくれたこと、相談員が迅速に、的確に対応できたことが未然に被害を防ぐことにつながった好例でした。
 土居議員さんから提案のありました警告メッセージつき通話録音機活用などの取り組みにつきましては、現在実施の予定はありませんが、予算面のこと等も含め、他自治体の取り組み状況など情報収集を行いたいと思います。今後も特殊詐欺、悪徳商法対策としまして、消費者の意識向上、相談体制の継続・充実に向けた取り組みを行っていきますので、御協力よろしくお願いいたします。
○議長(西岡照夫君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) 土居恒夫議員さんの御質問につきましてお答えいたします。
 防犯カメラの設置につきましては、道路、公園等の不特定多数の者が利用する公共空間において、街頭犯罪の発生を抑止すること、子供の通学路、遊び場所等における安全を確保することなどを目的としております。しかしながら、防犯カメラの設置により、撮影された方のプライバシーを侵害することにもなりかねませんので、設置場所については十分な配慮が必要であり、またその管理・運用についても慎重な取り扱いが必要であります。
 設置する場合には、費用面では高知県街頭防犯カメラ等設置支援事業を活用したいと思いますが、設置に関しましては、犯罪の発生の頻度の多い場所や通学路、安全な遊び場などの場所の選定、設置場所に係る所有権者や関係者の同意、周辺の住民や関係機関との調整、管理・運用、メンテナンス等、慎重に検討する必要があると思います。
 次に、自動制御の自動車の購入補助金についての御質問でございますが、衝突被害軽減ブレーキ等の先進安全自動車の技術開発は、ここ数年で飛躍的な進歩を遂げ、実用化による交通事故の削減に貢献しております。また、道路運送車両のトラックやバスの大型車については、衝突被害軽減ブレーキや車両安定性制御装置などの装着が、段階的に保安基準による義務づけがなされております。大型車については、事業者に対し、国の購入補助制度や税制特例も創設されております。乗用車については、平成30年1月から自動ブレーキ搭載車の任意保険の保険料率の引き下げが予定されております。
 御提案いただきました自動制御自動車の購入に対する補助制度の創設につきましては、乗用車についても近い将来、衝突被害軽減ブレーキなどの装着が義務化される方向であると思われますので、国による制度設計が望ましいのではないかと思います。今後の国の動向を注視してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 中村俊一君登壇〕
○生涯学習課長(中村俊一君) 土居議員さんの御質問の中で、物部川流域3市での国際芸術祭の取り組み及び図書館雑誌の企業ブックカバーについてお答えいたします。
 御質問でございました瀬戸内国際芸術祭やその他の国際芸術祭などの取り組みは、芸術による地域振興のトップランナーと言えるものです。展示スペースにとらわれない壮大な作品を鑑賞することや、作家の創作活動を間近に見る、あるいは加わるといったことは、ほかでは体験し得ない貴重なものです。また、交流人口の拡大も図られておりますし、瀬戸内では定住人口の増加にもつながっているということで、非常にすばらしい取り組みであると思います。
 可能性の可否ということでございますが、これは生涯学習部門のみではなく、総合戦略あるいはアクションプラン、総合計画の中に組み込んだ上で、観光ツーリズムですとか、まちおこしの関連部署、あるいは物部川DMOなどの既存組織などと連携し、検討していく必要があると思われます。
 瀬戸内国際芸術祭の例を見ましたら、会長は香川県知事ですとか、コーディネーター、ディレクターにはそうそうたるメンバーがいらっしゃいますし、3年に1度とはいえ、会期が108日にも及ぶという大きいイベントですので、こちらも大きい組織で検討する必要があるのではないかと思います。
 生涯学習課といたしましては、喫緊の課題であります中央公民館、大篠公民館の整備にまず力を注いでまいりたいと考えております。
 次に、図書館において購買しております雑誌への企業広告ブックカバーについてですが、御紹介いただいた富山の例のほか、高知県内でも宿毛市さんと土佐清水市さんで実施をしております。宿毛市では、平成29年4月現在で12社が15誌のスポンサーになっており、土佐清水市は平成29年6月現在で9社が13誌のスポンサーになっておるとのことでございます。
 南国市立図書館の年間来館者数は延べで約4万人でございます。購入しておる雑誌が60誌ほどございますので、市内の企業、商店、団体の方に雑誌のリストをごらんいただき、導入の可否を探ってまいります。貴重な情報の提供、ありがとうございました。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 企画課長。
      〔企画課長 松木和哉君登壇〕
○企画課長(松木和哉君) 土居恒夫議員さんから行政視察を終えての感想ということでございますので、述べさせていただきます。
 このたびは、総務常任委員会の中山委員長を初めとして、委員の皆様方には、岡山県総社市、島根県江津市、益田市への行政視察に同行する機会を与えていただきまして、この場をおかりしましてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 1日目の岡山県総社市では、デマンド交通について視察をいたしました。総社市では、平成23年4月にデマンド交通、通称雪舟くんを導入し、本格運行を開始をしております。運行エリアは市内全域を4つのエリアに区分し、それぞれのエリアから市の中心部、共通エリアまで1乗車300円という設定でありました。運行は平日の昼間のみ、行き帰り1時間ごとの運行となっておりました。車両は5人乗りの三菱デリカ9台で、地元のタクシー事業者5社とバス事業者2社がそれぞれ運行をしておりました。市民の4分の1が利用の登録をし、平成28年度実績で1日平均の延べ利用者数は213人ということでございました。特に、60歳以上の高齢者の利用が大部分を占めており、減免制度やバス・タクシー利用助成券の配布など、交通弱者に配慮された使いやすい公共交通との印象を受けました。
 2日目の島根県江津市では、若者の移住促進について視察をいたしました。江津市では、従前から定住対策に取り組んできたものの、リーマン・ショック以降、UIJターン者に家は紹介できても仕事が紹介できないという課題に突き当たり、働き場がないなら働き場をつくり出すことができる人材を誘致できないかとの発想から、ビジネスプランコンテストを実施するに至っております。守りの定住対策から攻めへの定住対策への転換ということで、今までの企業誘致から人材誘致に転換するということでございました。コンテストでは、地域資源を活用したビジネスの創業を志す人のビジネスプランを募集・審査し、大賞者1名には100万円の賞金とともに、市、商工会、金融機関、NPO組織が一体となって創業支援を行う、また1次審査通過者についても、プランのブラッシュアップを支援していくというものでございました。成果として、起業や地域おこしに挑戦したい若者のネットワークが広がり、今まで江津市にはなかった新しいビジネスが生まれてきているというお話でございました。空き店舗での開業もふえ、人口の社会増減についてもプラスへと転じているということでございました。仕事をつくり出す、人材を外から呼び込んでくるという発想は、非常に参考になりました。
 3日目の島根県益田市では、主に地域づくり、定住対策について視察をいたしました。益田市では、小さな拠点づくりとして、市内20地区ごとに地域自治組織をつくるべく取り組んでおります。地域自治組織とは、地域住民や団体が一つの目標を描き、その目標に向かって一丸となって取り組みを進めることができる組織であり、市がこの設立を奨励し、多様な支援を行っております。支援の内容としましては、地区の拠点となる地区振興センターに、地区ごと人的支援として応援隊員を配置、また資金面の支援としまして、設立の支援、まちづくり活動交付金により活動を全面的に支援をしておりました。現時点では、20地区のうち6地区での設立、残る地区でも設立の検討や準備が行われているということでございました。
 この行政視察により、3市の取り組みをそれぞれ勉強させていただき、いずれの視察先も自治体職員が創意工夫をされ、また官民協働で常に新しいことにチャレンジをされておりまして、大変よい刺激となりました。今回視察しました公共交通施策、移住・定住施策とも、市の重点施策として進めるべき内容でございますので、今回の行政視察で得た成果として、今の取り組みを少しでも前進させていきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 都市整備課長。
      〔都市整備課長 若枝 実君登壇〕
○都市整備課長(若枝 実君) 土居恒夫議員さん御質問の行政視察の感想について述べさせていただきます。
 このたびは、南国市議会産業建設常任委員会の有沢芳郎委員長を初め委員の皆様方には、石川県野々市市、滋賀県長浜市及び滋賀県守山市への行政視察に同行する機会を与えていただきまして、厚く感謝申し上げます。まことにありがとうございました。
 視察研修1日目の野々市市では、公民連携のまちづくりについて視察研修を行いました。
 野々市市は、石川県のほぼ中央、加賀平野の東部に位置し、山、海のない平たん地で、北東部を県都金沢市と、南西部を白山市とそれぞれ接し、金沢市のベッドタウンとして発展してきました。市の面積は13.56平方キロメートルで、本市のわずか10.8%にすぎませんが、人口は平成27年の国勢調査で5万5,099人となっており、本市の人口より約7,000人も多く、現在も人口が増加傾向にあり、この傾向は平成52年ごろまで継続するものと考えられているそうです。
 担当者の方の説明によりますと、以前は田畑が広がる田園都市だったそうですが、昭和40年ごろより金沢市を中心とした区域の人口がどんどん増加することから、その人口の受け皿として、野々市では土地区画整理事業を導入しながら市街地を拡大し続けて、土地区画整理事業とともに発展してきたそうで、これまでに現在実施中の事業を含めて31地区において、土地区画整理事業を実施しているとの話がありました。野々市市の土地区画整理事業は、地権者で構成される組合施行で実施している場合が多く、保留地を売却し財源に充てているとの説明があり、将来本市が土地区画整理事業を行う場合にはとても参考となるものでした。
 また、そのほか野々市市では、これまで野々市小学校や小学校給食センターの整備にPFI方式を取り入れ、民間企業のノウハウを活用しているとの説明もあり、今後、本市が都市再生整備事業を行う上で大変参考となるもので、PFI方式について研究をするとともに、少しでも業務に生かしていきたいと思っております。
 視察研修2日目の長浜市では、中心市街地の活性化についての視察研修を行いました。
 長浜市では、昭和50年代半ばから商店街から人が姿を消し始め、空き店舗が増加傾向となり、中心市街地の活性化が重要な課題となっていたところ、秀吉が築いた城を住民の寄附らによって復元されたことがまちづくりを進めるきっかけとなり、昭和60年以降、市、市議会、商工会議所、商店街組織、民間企業が官民一体となり、中心市街地の活性化を目指す方向で論議し、小さなプロジェクトを積み重ねて継続した取り組みを行ってきた結果、今では年間200万人前後の観光客が訪れるまちになったとの話がありました。
 しかしその一方で、近年では地元の若い人々が商店街に来なくなったり、商店主の高齢化と後継者不足のため、中心商店街の空き店舗が増加するなどの課題も発生しているとお聞きしました。その対策として、長浜市では空き店舗を活用し起業する場合に補助金制度を設け、起業者を支援しているそうです。空き店舗には、住んでいる人も中にいらっしゃいますので、住んでいる人を追い出すようなことはだめだということで、起業者が奥に入る通路をつくり、空き店舗の住民が店舗を通らないようにして、住居部分と店舗部分を分離するようにしているとの話もありました。また、空き店舗の家主が起業者に直接貸すのには不安があるため、市、商工会議所、民間企業が出資して設立した、長浜まちづくり会社が中に入りマネジメントを行っていて、これまでに120軒の空き店舗をオープンさせ、雇用も生まれたとのことでした。
 これらのことは、空き店舗が顕著になった後免町商店街の活性化にも生かせる取り組みであり、後免町商店街の活性化を進めていく上で大変参考になり、この貴重な体験を少しでも今後の業務に生かしていきたいと思っております。
 視察研修3日目の守山市では、中心市街地の活性化についての視察研修を行いました。
 守山市は、現在第2期の中心市街地活性化計画に基づく事業を展開していて、第2期の計画では、民間事業による市街地再開発事業や駅前複合商業施設の建設など、民間主導による事業に力を入れているとの話がありました。行政主導ではなく、民間の活力を生かした取り組みが重要であることを再認識いたしました。
 3日間にわたり3市を訪問し、それぞれに貴重な体験と意見交換ができて、大変有意義な視察研修でありました。昨年に引き続き、ことしも行政視察研修に同行させていただきまして、まことにありがとうございました。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 長寿支援課長。
      〔長寿支援課長 島本佳枝君登壇〕
○長寿支援課長(島本佳枝君) 土居恒夫議員さんから行政視察についての感想ということでございましたので、視察を終えての感想を述べさせていただきます。
 5月23日から25日にかけて、教育民生常任委員会の行政視察に同行させていただき、富山県富山市と射水市、石川県加賀市を訪問し、高齢者施策と子育て支援について勉強をさせていただきました。視察の機会を与えていただきました教育民生常任委員会の福田委員長を初め、委員の皆様方にこの場をおかりしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 1日目の富山市での視察テーマである富山型デイサービスは、障害のあるなしにかかわらず、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の方を受け入れし、家庭的な雰囲気の事業所でデイサービスが実施されております。高齢者や障害のある方が同じ場所で同時にデイサービスを受けることで、互いに不自由なところを補い合ったり、活気が生まれるなどの効果が見込まれるということでした。平成5年の開所時は、対象者が限定されないということから、自主事業として退職した1人の看護師の方を中心に始まったものが、その後、行政の助成を受けて県内に広がり、全国へ拡大発展し、現在、デイサービスの形として注目を集めています。
 国では、全ての人々が地域、暮らし、生きがいをともにつくり高め合う地域共生社会の実現を目指すこととしておりますが、富山市では制度や分野ごとの縦割りや支え手、受け手の関係を超えて、この考え方を先駆けて実施している自治体であると感じました。また、その後、平成27年に建設された富山市美術館を案内していただきました。図書館も入った複合施設で、ガラスの街とやまを象徴するような外観と木のぬくもりを感じる内部、ともにすばらしく、ガラスの空間芸術の展示の美しさが大変印象的で心に残りました。
 2日目の視察先、射水市は子ども条例を制定しており、子どもの権利支援、また子育て支援の活動の拠点、子ども子育て総合支援センターについて研修を行いました。
 子ども子育て総合支援センターでは、施設前の広場に子どもが集うよう遊具を設置し、整備する予定とのことで、子育てするなら射水市でと担当の方のお話がありましたが、子育てに関する環境が充実していることを感じました。
 最後に視察した加賀市では、高齢化率が33%と多くの自治体が抱える少子・高齢化が課題で、高齢者が住みなれた地域でその人らしく暮らし続けるための、高齢者お達者プランの取り組みについて視察を行いました。
 加賀市では、市民の交通手段の確保として、市内全域にデマンド型乗り合いタクシーを運行させており、移動手段の確保ということのほかに、高齢者の閉じこもり防止としても効果があるのではないかと感じたところです。
 今回の視察では、各市とも独自の取り組みを庁内横断的に連携して進めていることで、高齢者への支援や子育て支援が効果的に実施されていることを感じました。また、これからの市の課題解決に向けては、地域づくりが重要であるということを実感いたしました。高齢者施策については、それぞれ地域社会の状況が異なり、住民のニーズも違ってきますが、視察において先進的な取り組み事例を勉強させていただいたことを参考に、今後の業務に生かしていきたいと思います。このたびは、貴重な体験をさせていただき、まことにありがとうございました。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 7番土居恒夫君。
○7番(土居恒夫君) それぞれ、大変御答弁ありがとうございました。特に、3氏の課長様には、本当に御丁寧なお答えといいますか、御感想をいただきまして、こちらは逆に、改めて行ったところのことを思い出して、非常に御無理言いましてありがとうございました。
 それでは、2問目でやりたいと思います。
 特殊詐欺につきましては、電話の警告メッセージつき通話録音機はやらないとするのはさておき、先ほども言われましたけども、最近特殊な新しい手口の詐欺、これは結構お年寄りじゃなくて若い方もふえているようで。南国署で聞きますと、1日2件ぐらい相談があると。どういう相談かというと、例えばアマゾンのカードギフトによるだましとか、見覚えのない、いや見たかどうか知りませんけど、例えばAVを見たから払いなさいとかいうふうな、そういうものがあります。私のほうも、メールにいろいろ何とか先生からすごい占いが入ったからすぐに至急連絡せえとか、当選しましたとかいうあるんで。結構だから、若い方なんかに無作為にどんどんどんどんメールを送っていると思うんですよ。ですから高齢者もさることながら、若年層の方、特にスマホは小学生、中学生も持ってますんで、簡単にだまされたということも起こりかねませんので、至急にやはり警告を周知徹底、特に周知徹底しかないと思いますんで、そのことをぜひ取り組んでいただきたい。南国署の方によりますと、怖いのは、少額、1、2万円だから逆に届け出ないと、親が、おまん、1、2万円だからええ勉強になったろと、ええ薬になったからと言うて、そのまま放ってしまうというケースもあるようです。その逆言いますと、結局少額が怖いんで、そこのあたりも学校も含めた、一般も含めた何か周知をお願いしたいと思います。
 それから、お年寄りだと思うんですけども、たまたまきょうのラジオで、徳島の宍喰町では高齢者のお宅にはがきを出して、かもめーるみたいなんでやりましょうという警告もしているようなんで、いろいろ取り組みはあると思いますから、よろしくお願いいたします。
 それから、自動車の分でございますが、安全ブレーキのついた自動制御安全自動車の件ですが、たまたま昨日、交通安全白書が政府のほうで閣議決定されております。高齢者の運転の事故増加が非常に多いということで、これは政府のほうでも焦眉の急といいますか、焦る眉の急、火がそこまで眉毛が燃える焦げるほど、焦げる眉毛のことです。だから、急を要する。火が近づいて眉毛が焦げるばあ火が近づいているから、大変なことだから、何か対策を練りなさいというふうな感想も述べております。ですから、先ほど来、学校の通学路の安全とかいろんなこともありますけれども、65歳による高齢者のドライバーの事故が、ブレーキの踏み違いとかいうのは28%ぐらいあるようなんで、それが防げればひょっと何かの、事故も起こらないであろうと思います。やはり事故が起こしたら本当に、当然重大な事故はともかく、ちょっとした事故でもけがして入院されても嫌なもんです。追突されてもしても嫌なもんですから。これがちょっとでも防げるもんでありましたら、補助で3万円、わずかなことですが、これ一緒に孫と御飯食べに行けるとか、そういうこともありますんで、ちょっと補助でもやれば。高齢者が免許返納をしたいけども、やはり足がなくなると。今、高齢者の免許返納者もふえておりますけども、どうしてもけど足があるから乗りたい。けど、怖い車やったら嫌。ただ、100万円切るような車も今出てますから、ひょっと何人かは、じゃあこんな車乗ってみようかということにもなると思いますんで、そこなあたりの補助もありましたら。国とかいろいろ、市とか県に向けて何かそういうのがありましたら、危機管理課長にもう一度その件でお伺いします。
 それから、国際芸術祭のほうは、なかなか当然一課でやるのはもう無理だとわかっております。夢のような話で大変あれですけども、やはり今まで奥四万十博とか東部博覧会とかいう博覧会は各地でありますけども、何かアートに関するものがあればと思いまして、ずっと夢に描いております。
 たまたま白木谷でも武内先生が、白木谷国際美術館とか、全国的にも有名、世界的にも著名ですから。それと香美市の美術館には、都築先生という立派な立体の先生もいらっしゃいます。南国市には、絵描きもいろんなアートをやっている者がたくさんおります。香美市、香南合わせばいろんな方もいらっしゃいますから、ちょっとワークショップを開きながらということを考えてました。また何かの機会で、こんな議員にちょっとばかげたことを言うやつがおるということで、心の中にとめて置いていただきまして、前向きにひとつまた御検討をお願いします。
 それと、図書館の件ですが、やはりちょっとした企業貢献というので、くすぐったら企業も年間数万円のことですからやっていただけると思いますんで。ちょっとでも、年間53万3,000円ぐらいの節約になれば、図書館のほうもちょっとありますんで、ひとつよろしくお願いいたします。これは、先ほど言われましたけど、企業が選べる本でいいと思いますんで、そのことも含めお願いいたします。
 それから、つらつらと言うて、特に最後にこれはあれです、市長本当にありがとうございました。長年の、皆さん思ったら市民の方が、どれほどいろんな、規模は大小あれと思いますが、文化的なものができるということにつきましたら、非常に本当に心が躍る、わくわくするものだと思います。
 しかも、ちょっと3つ目にわくわくする、きのう前田学浩議員の答弁に副市長が、イオンの話が出ました。ここで、私提案ですが、こんなことはできないのか。例えば、イオンの中へホールをつくるとか、そういうことも考えの中に含んではいかがかなと、これも選択肢の。ということは、例えば都計道路ができるのが何年かわかりませんけど、結構長い時間がかかると思います。ですから、中央公民館、大篠公民館と1つの大きなものをつくると、何か障壁もあるんじゃないかと。道路もなかなかできないとなれば、例えば、地元の方が反対されるかわかりませんけども、イオンの中にホールができれば、非常にウイン・ウインの関係になるんじゃないかと思って、ふと思いましたんで、それもまた一つの提案でよろしくお願いいたします。
 これで終わりますけど、自動車の件でお願いします。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章君) 土居議員さんの2問目の御質問にお答えいたします。
 まず、高齢者の交通事故はもちろんのこと、悲惨な交通事故を一件でも減らせるよう、衝突被害軽減ブレーキなどの安全装置が標準装備となるよう、また補助制度、税制特例など、国に対して要望していきたいと思っております。また、議員さんが紹介していただきました香川県の取り組み、そのほか鳥取県も補助制度を行っておりますので、高知県に対しましても、そのような取り組みができないか要望していきたいと思います。
 以上でございます。
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○議長(西岡照夫君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西岡照夫君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明15日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後3時57分 延会