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検索結果 »  平成29年 第396回 市議会定例会(開催日:2017/06/09) »

一般質問2日目(山中良成)

質問者:山中良成

答弁者:市長、副市長、関係課長


○議長(西岡照夫君) 4番山中良成君。
      〔4番 山中良成君登壇〕
○4番(山中良成君) 議席4番の山中良成です。一般質問2日目となり、質問が重複するところがあるかと存じますが、よろしくお願い申し上げます。
 私の質問は、大きく分けて一つは教育行政、1スクールゾーン、2子供の貧困率、3小中学校の不審者侵入について、もう一つは商工観光、1第4回ごめんな祭についてであります。御答弁につきましては、市長、教育長並びに副市長、関係課長にお願いを申し上げます。
 それでは、通告に従って質問をいたします。
 まず、スクールゾーン設置についてでありますが、平成28年12月議会にて本市への必要性を一般質問させていただきました。特に、歩道の幅が狭い大篠小学校へのゾーン30の提案、そして奈路小学校や白木谷小学校の特認校が送迎される際に使用されているバスの停留所、特に伊達野地区にスクールゾーンと認定し、道路にペイントすることや速度の制限等につきましても提案させていただきました。そのときの答弁として、いろいろクリアしなければならない要件があり、若干時間がかかるとの答弁をされており、スクールゾーンの効果的な活用を考えていくと答えられております。
 そこで、この件につきまして質問をさせていただきます。
 それ以後の経過報告をしていただき、どのように検討され、現在の進行状況及び計画はどのようになっており、どのような要件をクリアしどれぐらいかかりそうなのか。また、スケジューリングはできているのか、関係課長に答弁を求めます。
 さらに、南国市小中学校通学路安全対策協議会にて提案されていると答弁されております。その後、バスの停留所についてはどのような話し合いをされ、どのような対策をしていただけるのか、答弁を求めます。
 このスクールゾーンとして道に色をペイントする質問には、ほかの学校の保護者からも反響があり、ぜひペイントしてほしいとの声が上がりました。まずは、各学校からの要望をとり、実行していくべきだと思います。この件につきましても、関係課長に答弁を求めます。
 ちなみに、昨年度、災害共済給付対象者の児童・生徒数は289件あり、そのうち小学校での対象児童者数が一番多かったのは大篠小学校の58件であり、中学校では香長中学校の63件でありました。ほかの地区は調査できておりませんが、大篠小学校周辺につきましては事故がふえているとお聞きいたしました。
 そこで、この件につきまして質問させていただきます。
 数値は校内外を含んでおりますが、この数値を聞いて市長、教育長及び関係課長は多いと感じられますか、それとも少ないと感じられますか、どちらかをお答えください。
 これでわかりますように、本市での事故も多く、スクールゾーンとして道路をペイントする必要性があり、早期の改善が必要だと思います。この件につきまして、市長及び関係課長の答弁を求めます。
 次に、子供の貧困率につきまして質問に移らせていただきます。
 今、子供の貧困率は大変問題となっており、2012年(平成24年)の国の調査、厚生労働省によりますと、16.3%であると報告書には記載されており、平成26年8月に子供の貧困対策に関する大綱が閣議決定されました。
 高知県も昨年度、平成28年度に高知県子どもの生活実態調査を実施されており、調査対象者は高知県における全ての小学校1年生の保護者、小学校5年生の児童及びその保護者、中学校2年生の児童及びその保護者、高校2年生の児童及びその保護者になります。この中で、等価世帯所得が135万5,000円未満を低所得者と位置づけており、その状況は小学1年生16.2%、小学校5年生16.4%、中学校2年生16.4%、高校2年生19.2%であり、ライフラインの支払い困難体験者は小学校1年生12.7%、小学校5年生14.4%、中学校2年生13.6%、高校生15.4%となっております。
 また、生活困難世帯として非困難世帯とに分けて分析をされており、この中で逆境を乗り越える力では、生活困難世帯では逆境を乗り越える力が強くない子供の割合が高く、ほかにも学校の授業の理解度では、「いつもわかる」が非生活困難者、小学5年生39.6%、中学2年生15.8%に比べ、生活困難の小学校5年生28.5%、中学校2年生10.8%であり、「大体わかる」の非正活困難者、小学校5年生52.5%、中学校2年生64.5%に比べ、生活困難である小学校5年生58.3%、中学校2年生56.1%と、非生活困難世帯のほうが学校授業の理解度が高い子供が多かったことがわかります。ほかにも、進学先希望の中学校2年生では、中学校までと考えている方が非生活困難者の方の場合11.6%に対し、生活困難者は21.3%と約2倍でした。
 そこで、この件につきまして質問をさせていただきます。
 この数字をお聞きになって、市長及び教育長はどのように感じられましたか。高いと思われますか、それとも低いと思われますか。どちらだと思いますか、お答えください。
 私は、子供の貧困率について、本市も独自で調査し、子供たちが教育を受けやすい環境をつくっていくべき必要性があると思っております。この件につきまして、市長及び関係課長の答弁を求めます。
 次に、小中学校の不審者侵入についての質問に移ります。
 本市の昨年度の不審者情報は全部で25件あり、その詳細は近隣の香南市や高知市も含まれておりますが、本市だけで言いますと、香長中学校区で7件、鳶ヶ池中学校区で11件、北稜中学校校区で3件、香南中学校区で1件となっております。この件数は毎年ほぼ横ばいとなるとお聞きいたしました。この不審者情報の中に含まれており、少し前の事件になりますが、平成28年10月に高知市大津で刃物を振り回し逃走する事件もあり、高知市だけに警告が出されたのではなく、本市の大篠小学校に通学する明見地区や篠原地区周辺にも逃走する可能性があるということで、その地区の子供たちは保護者に迎えに来てもらうか、団体で帰るように指示が出ておりました。本市には、今だ校舎内に侵入してきた不審者はおりませんが、校舎内に不審者が侵入してきた場合、学校側としてもしっかりと対処しなければなりません。また、それ以前の問題として、不審者が侵入してこないように防止する必要性があります。
 そこで、この件につきまして質問させていただきます。
 もちろん、各小中学校の地区に応じた危機管理マニュアルはあると思いますが、不審者侵入防止策並びに不審者侵入後の本市の対応はどのようにしていくのか、関係課長に答弁を求めます。
 事前防止が重要なことであり必要だと思いますが、まず各小中学校の校門は閉めているのか。閉めていないのであれば、一体どのような防止策を考えているのか、答弁を求めます。
 2001年(平成13年)に大阪府で小学生無差別殺傷事件が起こったことは、皆様も御承知のとおりだと思います。この当時、実行犯は正門前が閉まっていたので別のあいていた門から侵入し、犯行に及んでおります。その際には、教員は保護者でも教員でもない実行犯とすれ違ったにもかかわらず、確認をしなかったためにこの事件は起こっていると思っております。だからこそ、この教訓を忘れてはならないと思います。
 今回、本市の小中学校に電話をし、質問をさせていただきました。その質問内容は、1校門は閉めているのか。2教職員、保護者、知っている地域の住民以外の方が校内に侵入してきた場合、声がけをしているのか。3警察直通の非常通知ボタン及び防犯ブザーはあるのか。4防犯カメラは設置されているのか。以上、4点を中心に質問をさせていただきました。
 1の校門を閉めているのかにつきましては、完全に閉めているのは本市で1件のみで、南側だけ閉めているなど、一部のみ閉めているのは3件ありました。それ以外の学校は閉めていないというのが回答でした。閉めていない理由として、門が重たいためや農道が通っているので地域住民からお叱りを受けるため、門がないため、道路に面しており危険なためなどでした。もしかしたら、不審者が門を飛び越えてくる可能性はあるでしょう。しかし、抑止力として重要な門を閉めるということができていないのであれは、侵入する可能性のほうが高くなるのではないでしょうか。それならば、玄関口の施錠はされているのか補足で聞くと、施錠しているのは1件のみでした。このような状態でとても子供たちを守るとは言えません。早急に何らかの対策をする必要性があります。この件につきまして質問をさせていただきます。本市としてどのように考えており、門を閉めていない状態の改善策を行っていくのか、教育長及び関係課長に答弁を求めます。
 2の声かけですが、これにつきましては全校声がけするようにしており、もしもの危険もありますので、複数でお声がけしたり、必ず携帯電話を持ってお声がけに向かうそうで、これにつきましては全ての学校で統一されておりました。しかしながら、挨拶の確認もお声がけもしないことが多いのが状況であります。この声がけにつきましても、しっかりと徹底していただきたいと思います。
 3の警察への直通非常ボタン及び防犯ブザーですが、どこにも設置されておりませんでした。高知市の小学校では、校内に不審者が入り徘回している場合などに、全校生徒や教職員の皆様にお知らせする防犯ブザーが導入されており、2次・3次被害を防ぐのには大変有効であり、防犯の意味では大変意味がある装置だと思います。しかしながら、本市では設置されておりません。この件につきまして質問をさせていただきます。この防犯ブザーが設置されていない理由につきまして説明していただき、導入予定はあるのか、導入予定がないのであればその理由につきましても関係課長に答弁を求めます。
 ちなみに、高知市ですが、固定の防犯ブザーだけでなく、携帯できる防犯ブザーも設備されており、子供たちの命を守ることへの意識の高さと保護者への安心感があると思います。予算上の関係もあると思いますが、ぜひ導入していただきたいと思い、提案させていただきます。
 4の防犯カメラですが、小学校につきましては2校以外は設置されており、中学校につきましては設置されていないのが現状であります。また、設置されているのですが、作動していないと答えられたのが2校ありました。たとえこれがフェイクの防止用の防犯カメラとしても、私は効果があると思います。防犯カメラもない、また作動していない状態で、かつ門も閉めていない小学校は3校あります。
 そこで、この件につきまして質問させていただきます。
 保護者や地域の方々の見守りによる安心と安全を構築していくことも必要ですが、学校が不審者を防止するためのことを行っていないのでは困ります。私たちの子供時代と比べ、不審者も多く、その行動も怖いものがあります。教育委員会として、この防犯カメラの数値は把握されていると思いますが、一体市としてどのようにお考えになっておりますか。また、この現状をどのように変えていかれるのか、答弁を求めます。
 危機管理マニュアルには、侵入後のことしか記載されておらず、予防にはなりません。事前の予防をしなければ、子供たちの命を守るということにはつながらないと思います。ちなみに、この大阪での児童殺傷事件があってから、高知市の高須小学校は警備員を雇われているとお聞きしましたので内容をお聞きしますと、この警備費用200万円かかっており、それはPTA会費から捻出されているとお聞きいたしました。とても本市のPTA会費では賄えない金額になっております。もし本市がこの警備員を雇うとなると、本市の小学校が14校、中学校が4校、合わせて18校に警備員を配置した場合、年間3,600万円となり、かなり大きな負担となります。
 この経費を捻出するのは困難ですので、私からの提案ですが、電子門を導入してはいかがでしょうか。高須小学校でも導入しております電子門は、あけたり閉めたりする煩わしさを解消すると思います。この経費をガバメントクラウドファンディングを活用してはいかがでしょうか。また、ふるさと納税を未来ある子供たちに使用することは、とても有意義な活用だと思います。この件につきまして、教育長及び関係課長に答弁を求めます。
 不審者侵入を防止するに当たって、そのほかにも小中学校の職員室の配置が気になってきます。出会わなければ気づかないのではなく、教職員の方が職員室から見てもわかるレイアウトにしておく必要があると思います。職員室からも監視できるのであれば、不審者としては学校に侵入しづらく、予防としては大変重要なことだと思います。しかし、監視できないようでは、小中学校に配置しております監視カメラを抜ければ、後は校舎に入ってこれる可能性が高く、防止する能力が低くなるのではないでしょうか。これにつきましては、予算のかかることではなく、配置がえなので可能だと思います。この件につきまして、教育長及び関係課長に答弁を求めます。
 最後に、第4回ごめんな祭につきましてですが、大変御多忙の中、吉川副市長、西岡議長を初め、本県代表の国会議員や本市代表の県会議員の方々、多数の方々に御来場していただき、また祝辞まで頂戴することができ、大変感謝申し上げます。また、商工観光課の職員の皆様にも御協力いただき、お礼申し上げます。ありがとうございました。
 今回は、ゴールデンウイークの最終日ということもあり、来場者数を心配しておりましたが、皆様の御協力のおかげにより、約2,500名の来場者があり、盛況で幕を閉じることができました。今回叫ばれた方は36名あり、県外から来られて叫んだ方は兵庫県から1名、東京から3名、大阪から1名参加していただき、またことしも10名の外国人留学生に参加していただくことができました。これまでと違うことは、アジアの方だけではなく、ニュージーランドからの留学生1名やイタリアの方に至っては5名の参加があり、そのうち1名は留学しているのではなく、この話題を聞き、わざわざイタリアから来られたそうです。そこで、参加理由をお聞きすると、母国ではこのように言う機会もなく、日本中でここでしか叫べないということに魅力を感じ、参加を決意されたそうです。また、留学生の皆様がSNSに配信していただけたことで本市をPRできたことや、好きになっていただけたことは大変うれしく思っております。そのおかげもあると思いますが、香港のSNSや新聞に掲載されておりました。ほかにも、全国放送もしていただき、地方民放でも放送され、広告費用対効果は予想よりもはるかによい結果になったと思われます。本市を知ってもらうだけでなく、目標でもある観光につながればと思っております。
 ただ、現在モニュメント的なものや、このごめんな祭に関するお土産物がないのが残念であると感じましたので、次回の開催までに商品開発を進め、本市への経済効果をさらに増していきたいと思っておりますし、一番重要な本市のパンフレット等をお配りできなかったことに悔いが残りましたので、次回は観光協会にも出店していただき、本市の観光をアピールしていただきたいと思っております。
 そこで、この件につきまして質問をさせていただきます。
 アンケート調査も行いましたが、やはりモニュメント的なものがあればうれしいという回答がありました。そのようなものを設置することは可能なのか、答弁を求めます。
 今回は学生の力もおかりいたしました。観光の面だけでなく、おもてなしの面でも私たちだけの視点ではなく、もっと若い学生の視点からも見ていただき、本市のファンになっていただきたく、高知県立大学の2つのボランティアサークルや高知県立山田高校のボランティア部に協力していただき、若い力と一緒になって本市を盛り上げることができ、また本市への愛着を持っていただけたことは大変大きいことだと思っております。少しずつですが浸透してきており、そこで確信できたのは、県外の方はもちろん外国人の関心度であり、その理由には歴史的背景もあるからだと思っております。
 後免町の始まりは、皆さんも御存じのように租税免除です。この免除の意味は、義務や役割などを果たさなくてもよいと許すことです。この許すという言葉がキーワードであると思っております。謝罪はなぜするのか。それはお互い許し許されることではないでしょうか。その場所が謝罪の聖地と認定された場所であり、本市であるとPRしていくべきだと思いました。世界中探しても、このようなことができるのは後免という名称のある本市だけだと思っております。
 そこでこの件につきまして質問をさせていただきます。
 このたび、出席していただきました吉川副市長及び商工観光課長に感想を述べていただきたいと思います。また、本市の観光の中にもこのようなストーリーを入れていただければと思いますが、それは可能なのか、答弁を求めます。
 以上で1問目を終わらせていただきます。御答弁よろしくお願い申し上げます。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 御答弁申し上げます。
 子供の貧困率が16.3%というのは、高いと思うか、低いと思うかという質問であったわけでございますが、高い、低いというのは何か、基準と比べてということになろうかと思うわけでございますが。
 国が行っております国民生活基礎調査は、昭和61年から3年ごとに大規模調査が行われておると聞いております。国は、子供の相対的貧困率は1990年代半ばごろから上昇傾向にあるということでございまして、特に大人が1人の世帯、これはひとり親ということでなく、要するに大人が1人おると子供と、いうことになるわけですが、この相対的貧困率は大人が2人以上いる世帯に比べて非常に高い水準になっておると分析をされております。それから考えますと、以前に比べ、子供の相対的貧困率は高くなっていると、このように思っております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 教育次長。
      〔教育次長兼学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人君) 山中議員さんからの教育行政についての御質問にお答えさせていただきます。
 まず、スクールゾーンの件についてでございますが、以前お答えはいたしましたが、平成9年1月に市内4中学校が、平成19年5月1日に市内13校の小学校がスクールゾーンということで指定をされております。その中で、12月議会にて要望のありました大篠小学校周辺のゾーン30の設置につきましては、昨年度末の通学路安全対策協議会の中で議題の一つに取り上げて、各関係機関で話し合いの場を持ちました。
 通学路安全対策協議会の概要につきましては、先ほど今西議員さんの答弁でも行いましたので割愛をさせていただきますが。このゾーン30の主担当というのは南国署になりますが、設置までの手順をお聞きしますと、まず1番目に行われるのが、地区住民の総意のもとで要望書を警察に提出をする。2番目に、学校、各地区長、市教委及び道路管理者による会を持ち、協議をするということ。3番目に、合同でその場所を点検をするということ。4番目に、地区住民への説明会の開催を行うということ。5番目に、住民の合意形成ができれば設置に向けて実行していく、という流れになっているようです。実行といいますのは、周辺への注意喚起の看板を設置したり、路側帯を広げたり、またカラー標示を行う。それから、横断歩道の塗り直しなどの作業がありまして、それぞれに予算化が必要でありまして、これまでの例ですと、やはり2年から3年かかっているということです。
 このため、他方で交通安全教育を推進し啓発するために、大篠小学校は今年度、県の研究指定であります高知県安全教育推進事業を受けることにいたしました。これは、交通安全に対する規範意識を持って、安全に行動できる児童の育成を地域や保護者と一緒になって取り組むものです。というように、交通安全についてすぐ取りかかれることから取り組んでおります。
 もう一カ所、要望のありましたスクールバスの乗り場となっています伊達野地区の交差点下手の危険箇所につきましては、安全対策協議会で現地確認を実施いたしまして、グリーンラインを入れることができないか検討をしてもらっております。それまでは、警察による巡回パトロールを行うことによって対応しております。また、該当の保護者とも話し合いをしまして、今の段階でやれる対応を行っているところです。
 それから、山中議員さんから出していただきました、災害共済給付金対象児童生徒数についての御説明がありましたが、この数値は登下校における交通事故は除外しておりますので、大篠小58件という数値がございましたが、この数値がひとり歩きしてもいけませんので、つけ加えさせていただきます。交通安全とこの数値、直接関係のないかもしれませんが、数値の多い少ないではなくて、一件でも起こっている、また起こる可能性があることへの対応はしっかりしなくてはならないというふうに考えております。今後、教育委員会といたしましても、この通学路安全対策協議会や関係機関と連携し、子供たちの通学路の安全確保のために継続して対応していきたいと考えております。
 次に、子供の貧困率について御質問がありました。
 山中議員さんもおっしゃいましたように、昨年度、高知県子どもの生活実態調査事務局の高知県地域福祉部児童家庭課による小学校1年生の保護者と小学校5年生、中学2年生、高校2年生及びその保護者に対して、ふだん感じていること、生活や就労の状況、家計の状況などの調査として、高知県子どもの生活実態調査が行われました。高知県としまして現在公表されておりますのは、市町村、年齢層、性別の回収率を勘案した統計処理を実施する前の単純集計でありまして、今後、詳細分析において、それぞれの回収率にウエートをつけて集計を行うとのことです。
 南国市といたしましても、今後、高知県子どもの生活実態調査が公表になった際には、データの比較分析を行っていきますとともに、より具体的な施策に反映させていきたいと考えております。
 16.3%という貧困率については、約6人に1人の子供たちが貧困の状態にあるということが推測されます。このことは、本人の努力の及ばぬ中で、その優位な将来が閉ざされてしまいかねない、大変厳しい状況にあると言わざるを得ないというふうに考えております。全国次世代育成支援対策プロジェクトチームのチームリーダーである尾崎知事も、内閣府特命担当大臣に緊急提言を行い、1教職員定数の拡充、2教育相談体制の強化、3放課後等における学習の場の充実、4地域と学校との連携・協働の強化、5子供の居場所確保・充実、6進学に向けた支援、を上げております。今後、これに対して国の何らかの施策にも反映されるのではないかというふうに考えておりますので、今後の国の動向も注視しながら対応を検討していきたいと考えております。
 次に、小中学校の不審者の侵入についての御質問がありましたので、お答えさせていただきます。
 今回、山中議員さんから不審者対策についての御質問をいただきましたが、思い起こせば16年前、大阪教育大学附属小学校で痛ましく悲惨な事件がありました。その直後から、全国至るところで防犯対策、防犯教育が盛んに行われていました。本市におきましても、教職員の防犯実地研修や訓練、小学生全員に防犯ブザーの配布、学校には、現在もありますが、さすまたや催涙スプレーの配置がされておりました。現在は、防犯から防災への力点が移ってきた感は否めませんが、今回の御提案を契機に、いま一度学校における防犯体制を見直していきたいというふうに考えております。
 さて、南国市の小中学校では、現在ほとんどの学校で日中は門扉を閉めていない、もしくは門が幾つかある場合には一部だけ閉めているというような状況になっております。理由といたしましては、門扉の開閉が容易ではなく、おくれて来る児童生徒や来校する保護者、業者、来客への対応がすぐにできない、また門扉そのものがない、さらに地域住民が通行する道になっているため閉じることができないなどが挙げられます。また、外部の者が学校へ入る際は名札の着用をしてもらったり、校内で見知らぬ人を見かけた場合には、学校の危機管理マニュアルに基づいて、どちら様ですかとか、御用件は何ですかとかなど、教職員のほうから声をかけたりするなどの対応をすることになっております。不審に感じた場合は、職員室へ通報したり、複数の教職員で対応したりするなど、児童生徒の安全確保をするようにしております。警察への通報が必要な場合には、警察への直接通報ボタン等はございませんが、電話での通報をするようにしております。防犯カメラについては、小学校は全ての学校で設置しております。中学校については、玄関にモニターがある学校は1校ありますが、他の学校では防犯カメラ等の設置はされておりません。これまで、市内学校において危機的な防犯上の事件は起きておりませんが、山中議員さんが言われますように、でき得る防犯対策は今後もやっていく必要がありますので、皆様方の御意見も頂戴しながら防犯対策を進めてまいります。
 なお、山中議員さんから多くの提案がありました。防犯ブザー、携帯防犯ブザー、防犯カメラ、電子門、職員室の配置がえについても、可能なことから予算面も含めて検討してまいりたいと思いますので、いずれにいたしましても、防犯対策については各学校の地理的条件や環境も鑑み、総合的に、また計画的に再検討をいたしたいと存じます。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 建設課長。
      〔建設課長 西川博由君登壇〕
○建設課長(西川博由君) 山中議員の道路へのペイントを施すことについてということにお答えします。
 一般にグリーンライン、またはグリーンベルトとも言いますが、歩道のない通学路等において、路側帯の外側に沿って緑色のラインを標示し、運転者に視覚的に認識させ、注意を促し、通行速度の抑制や安全運転の効果を狙ったものです。平成24年度通学路緊急合同点検への対策におきまして、市道4路線の一部についてグリーンラインを施工しております。また、平成28年度南国市小中学校通学路合同点検に対しましては、今年度から対策を進めてまいりますが、現地の状況により、必要な箇所にはグリーンラインを設置してまいります。また、今後、それ以外の路線においても、地域やPTAからの陳情等があれば、現地を精査して関係部署と協議し、予算化していく必要があると思っております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 福祉事務所長。
      〔福祉事務所長 岩原富美君登壇〕
○福祉事務所長(岩原富美君) 山中議員さんの子供の生活実態調査の御質問にお答えいたします。
 平成28年度に行われました高知県子どもの生活実態調査を踏まえて、高知県は高知家の子供の貧困対策推進計画の一部変更を行い、厳しい環境にある子供たちへの支援として、母子保健と児童福祉の連携を土台に、妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援や子ども食堂などの子供の新たな居場所づくりの支援を行うことにより、子供たちや保護者への支援策強化を目指しております。南国市も県と連携し、取り組んでまいります。
 現在公表されている調査結果は、県全体の概要ということですが、生活困難世帯と非困難世帯を比較するためのクロス分析も実施されております。回収率61.2%、1万4,536人から回答が寄せられております。質問事項は、特に小学校1年生の保護者に対しては、23ページにわたる詳細なものとなっており、回答にはかなりの労力と時間を要したのではないかと推察いたします。平成27年度には、高知県はひとり親家庭実態調査も実施しております。県では、この調査結果を詳細に分析し、年内に最終報告をまとめるということで、いつどのような形で公表されるかはまだ不明ですが、その結果は南国市の今後の子育て支援、教育格差対策、子供の居場所づくりなど、子供の貧困対策の検討資料に生かしていけるのではないかと考えております。
 市独自で調査を実施してはとの御提案でございますが、県の詳細な調査結果を待って、それ以上の調査が必要であるか、検討させていただきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 都市整備課長。
      〔都市整備課長 若枝 実君登壇〕
○都市整備課長(若枝 実君) 山中議員さんの第4回ごめんな祭の報告についての御質問にお答えいたします。
 吾岡山文化の森公園内にモニュメントのようなものを設置することは可能かということにつきましては、公園敷地内へのモニュメント等の設置は行政財産の使用に当たりますので、使用の許可申請が必要であると思います。行政財産の使用許可を受ければ、モニュメントの設置は可能であると考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 吉川副市長。
      〔副市長 吉川宏幸君登壇〕
○副市長(吉川宏幸君) 山中議員さんの第4回ごめんな祭へ参加しての感想をということで、一言感想を述べさせていただきます。
 今回で4回目を迎えますごめんな祭については、後免という地名を生かした南国市ならではの取り組みとして、市内の若者たちが中心となり、南国市を盛り上げ、観光産業へと結びつけようという目的のもと開始したものであり、回を追うごとにその取り組みは広く周知され、注目を集めるようになっています。地域を活性化させるのは、こういった地域発の取り組みが大切であり、こういった取り組みが継続していくことで、さまざまなストーリーが生まれていくものであると考えています。
 今回のごめんな祭では、大学生、高校生のボランティアサークルの協力も得ての開催であるとのことで、こういった取り組み、またそこに携わる方々の思いが順番に引き継がれていくことも大切なことであると思います。地域に愛着を持ち、地域を発展させようという、こういった取り組みをぜひ将来にわたって継続していただけるよう、期待をしております。
 このたび、私、初めて参加をさせていただきましたけれども、大変楽しい一日を過ごさせていただきました。どうもありがとうございました。
○議長(西岡照夫君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 長野洋高君登壇〕
○商工観光課長(長野洋高君) 第4回ごめんな祭に対する感想、また観光にストーリー性を入れた取り組みが可能かということで、山中議員さんの質問にお答えさせていただきます。
 ことしも5月7日に、吾岡山を会場にごめんな祭が開催され、多くの方が来場しました。このごめんな祭については、後免という地名を地域資源として捉え、それを生かし、南国市の中心部でごめんを叫ぶという、ほかの場所では成り立たない南国市の強みを生かした取り組みであると思います。全国的にも珍しい取り組み、また南国市の強みを生かした取り組みであると思います。全国放送のテレビや県内外の新聞、テレビを初めとするメディアに多く取り上げられていました。ごめんなさいを叫んだ方の中には、県外からのリピーターも何名かおり、県内のみならず、県外への発信についても効果を上げていることがわかります。また、外国の方にも参加していただいたり、山中議員の質問の中でも紹介されたように、海外のメディアで取り上げられたことも聞いております。
 この後免を地域資源として捉えた取り組みは、ごめんな祭もそうですが、ハガキでごめんなさいも全国的な注目を集める取り組みとなっています。後免という地名のある南国市で実施するからこそ、ストーリー性を持たせ、効果的に発信できる取り組みとなるものであると思います。地域を発信、活性化するためには、ストーリー性を持った取り組みを行うことが効果的であると考えていますし、ストーリー性を持った取り組みを行うためには地域の方々が自分たちの地域に愛着を持ち、盛り上げていくという思いがまず必要であると考えております。こういった取り組みの実施、また支援につきましては、今後とも実施してまいりたいと考えています。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 4番山中良成君。
○4番(山中良成君) 市長並びに執行部の皆様、御丁寧な御答弁ありがとうございます。
 まず、スクールゾーンにつきましてですけども、グリーンラインですけども、必要な箇所に設置し、それ以外のところは現地精査され、協議されるというふうに御答弁していただきました。
 そこで、その件につきまして質問をさせていただきたいと思います。
 まず、点検された中に大篠小学校周辺があったのかどうかをお聞きしたいと思います。ほかの場所でも交通事故はあったと思うんですけども、大篠小学校周辺でも、本当にこの最近でも小学生が後ろから車に接触されたという事故もあって、入院されていたということをお聞きいたしましたので、この件につきまして関係課長に答弁を求めたいと思います。
 あと、伊達野につきましては、ここ最近、大手製剤会社が企業誘致して本市に来られました。このことにつきましては大変うれしいことでございますけども、ただでさえ朝の通勤ラッシュで車が多く、それに加えトラックの往来もふえてきたということをお聞きいたしました。小学生だけでなく、中学生の自転車通学も危険であるというふうにお聞きしておりますので、ぜひここにグリーンラインを施工していただき、運転手に注意喚起できるようなことをしていただきたいので、この件につきましても関係課長に答弁を求めたいと思います。
 あと、教育課長のほうから、二、三年はかかるだろうと答弁していただきました。1番目に地区の住民の要望書から始まって、5番の合意形成としなければならないというのはわかりました。では、地区の住民の要望書をやるに当たって、1から5番のスケジュール等、1年目にこれをしていく。結局、いいですか。計画を立てていかなければ、ただ、二、三年かかりますだけでは全然進まないと思っておりますので、しっかりと計画を持った上で、計画性を立ててやっていかなければならないと思っております。計画表じゃないですけども、そういうふうに計画をしていかなければならないと思っていますので、この件につきまして関係課長に答弁を求めたいと思っております。
 次に、貧困率につきましては、将来を背負った子供たちがなかなか自由に学ぶことができなくなってきているというのが少し危惧しております。学ぶ環境をつくることこそが、大人たちがすることであろうと私は思っておりますので、今回質問をさせていただきました。福祉事務所長より、県の詳細な調査をもって、それ以上の調査が必要であるのか検討する必要があると答弁していただきました。確かに、県に私も確認させていただきました。今回とられたアンケートの市町村別を、早ければ今年度中に配布したいと回答していただきました。確かにそれでも構わないと思うんですけども、本市としても、このアンケートにない質問をすることで解決の糸口を見つけることも大切だと思っておりますので、この件につきましては、まず市町村別のアンケートが今年度中に多分出てくるだろうと言われていますので、それを見てしっかりと検討してからでも構いませんので、足りない部分につきましては、その足りない部分だけアンケートをとることは可能だと思うので、そちらをよろしくお願いいたします。質問はありません。
 次に、小中学校の不審者侵入につきましてですけども、道が通っているとか、それはもう仕方ないことだと思うんですけども、門が重たくて閉めれないというのは、これこそすぐにやらなければならないことだと思ってます。もちろん予算上の関係もあると思うんですけども。全然閉めない、先ほどの事件でも、あいてないところには犯行に及んだ方も入らなかったと、あいている場所から入っているわけなので、それは正門があいていたら入ってくる可能性はあると思います。なので、このように門が重たくて閉めれないというのであったら、これのことはもうすぐに、できるだけ早く対処していただきたいと思っております。
 もし、先ほど言うたように、道が通っていて門が閉めれないというのであれば、最低でも玄関口を閉めておく必要があると思いますので、こちらは予算がかかることではありませんので、早急にできることだと思います。この件につきまして答弁のほどをよろしくお願いいたします。
 次に、商工観光課への第4回ごめんな祭ですけども、本当にありがとうございました。行政と地域が一緒になって観光についても盛り上げていかなければなりませんし、行政と企業が一緒になっても盛り上げていかなければならないと思っておりますので、また一緒になってやっていただきたいと思っております。
 また、モニュメントにつきましての、使用許可があれば構わないという御答弁ありがとうございます。また、こちらも検討させていただきたいと思います。
 以上で2問目の質問を終わりたいと思います。御答弁のほどよろしくお願いいたします。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人君) 2問目の質問に対してお答えをさせていただきます。
 まず、先ほども申しました大篠小学校周辺と、それから伊達野地区の点検ですが、これは昨年度、先ほども申しましたように、協議会の中で実地検査をしております。その中で、大篠小学校周辺につきましては、道路の幅の問題でありますとかいうこともありまして、警察のほうも考えていくということになっております。
 ただ、ゾーン30を設定するまでの順番につきまして先ほど説明をいたしましたが、どこの場面で時間がかかるかということが非常にわかりにくいところがありますので、順当にいった例が、二、三年かかったというふうに警察のほうからは聞いております。
 大篠小学校の研究指定の例を出させていただきましたが、その研究指定は、地域の住民の方と一緒にというようなことがあるわけです。大篠小学校の指定を契機として、ゾーン30の方向にも向かえばという思いもありまして、今年度の指定を受けさせていただきました。
 次に、門扉の件ですが、厳密に言いますと、閉めれないということではないんですが、重い状況があるようです。山中議員さんが提案いただきました電子門でありますとか、そういったことがどれぐらい可能かということも、検討していきたいというふうに考えております。
 あと、何でしたか。
 玄関の開閉につきましては、これは早速また学校のほうに周知をさせていただきたいというふうに考えております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) ほかに答弁はありませんか。4番山中良成君。
○4番(山中良成君) 御答弁ありがとうございます。
 地域住民の方と一緒になってやらなければならないというふうに、スクールゾーンのほうでなっております。小学校と、PTAと、しっかりとそれは地域住民の方と話し合い等もしていきたいともちろん思っておりますので、ぜひそのときには教育委員会も参加していただいて、必要性のことも言っていただきたいと思っておりますので、そちらのほうはよろしくお願いいたします。
 また、警察のほうに、二、三年かかったスケジュールの計画表じゃないですけど、スケジュールがあったと思うので、日付ごとに多分書かれていると思いますので、できたら見せていただければと思います。
 あと、小中学校の不審者侵入について、玄関を閉めることの対策は講じていくというふうに僕は解釈させていただきましたので、こちらは、子供たちの安心・安全のためにもぜひやっていただきたいと思いますので、必ずやっていただきますようよろしくお願いいたします。
 以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。