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検索結果 »  平成29年 第396回 市議会定例会(開催日:2017/06/09) »

一般質問1日目(高木正平)

質問者:高木正平

答弁者:市長、副市長、関係課長


○議長(西岡照夫君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。8番高木正平君。
      〔8番 高木正平君登壇〕
○8番(高木正平君) おはようございます。
 日程に従いまして、一般質問初日、最初に登壇をいたしました高木でございます。
 少し、この香長平野の光景をこの議場で思い起こしてみますと、青田がすっかり広がりまして、水無月という6月の異称でございますけれども、田に水を注ぎ込むということの意味合いでのこの陰暦の言葉でございますけれども、数日来お天気が続いておりまして、青田の田んぼもさぞや水が欲しいこの時期ではないかなと思い起こしながら、梅雨空を見ながら、来週にはそのような梅雨空になるんじゃないかというふうな予報を伺っております。
 それでは、私の通告いたしました、今回も津波対策に関しましての質問と、2つ目に創生総合戦略に関連の質問をさせていただきます。
 東日本大震災から6年がたちますが、被災地の様子や被災者の様子など、6年がたった今、明らかになった衝撃の事実など、報道が伝えております。これらの報道は、津波の恐ろしさを知ってほしいと被災地から、また被災者からの警告であり、警鐘でございます。南海トラフ地震の発生がいよいよ迫ってくるという切迫感の中で、命を守り抜くため、津波の残虐さ恐ろしさを知る、このことが極めて重要なことで、これまでにも繰り返し述べてまいりました。津波を経験したことのない私たちが身をもって知るということは、実際に直面する、このことのほか何もございません。ただ、それは大ごとのことで、津波を経験したことのない私たちに津波の脅威を身をもって知り得ることができる手だてとして、東日本大震災の被災者の皆様の証言があるのではないかと思います。その方々は、つらい記憶であってもあの恐怖を忘れてほしくない、津波の恐ろしさを知ってほしいなど、そのように言われているようでございます。被災者の証言は、私たちへの警告、警鐘なのでございます。そのさまざまな証言、多くの方の恐怖の体験を直接聞かせていただく。本市にお迎えし、あの日のことをお話しいただく。実現できないものでしょうか。災害を、被害を食いとめられる防災力の向上につながるのではと思いますが、副市長、また危機管理課長にお伺いいたします。きのうの高新夕刊に、宮城県警の不明者捜索の記事がございましたが、6年たっても今なお2,556人の方の行方がわかっておりません。想像を絶する壮絶な体験など伝えていただくことで、南海トラフ地震、津波の被害を減らすことにもつながるのではと考えますが、それぞれの御見解をお願いいたします。
 次に、策定された南国市立地適正化計画に関連して、津波対策などにつきましてお伺いいたします。
 この計画書にも、津波浸水の予測地などが記載されておりますが、この地域に住む人々は先祖伝来この地で幸せに暮らし、今後も住み続けたいと思い願っている人ばかりでございます。その郷土愛は変わることはありませんが、居住する人々の数は、自然減の状態は加速もし、社会増は多少とも低下の傾向かと思われます。少子・高齢化による人口減少は、人口低密度の居住地がふえ、居住者の生活を支える各種サービスの提供など、難しくなる地域も出てくるのではと、この本計画に書いてあります。そうとしても、住み続けることを望む人々もいると分析もされております。既存集落の維持を第一義に、住み続けられる方策の視点から、津波浸水予測地にある市営住宅の改修につきましてお伺いいたします。
 津波浸水予測地にある市営住宅は、86戸と聞きました。昭和54年に建築されましたものが最も古く、それらを含め14戸は用途廃止の予定ということでございます。現在の入居状況、また空き家の管理などはどのような状況でしょうか。何より、現在住んでいる建物の揺れなどの地震対策は万全で、強固な策を講じ、安全な家屋であると思いますが、なおお尋ねいたします。
 このあたりは、後川、秋田川が太平洋に流れ出る河口付近で、切戸の放水路があります。この地形、過去にも大きな被害が記録され、最近の被災状況からも、津波は川を遡上することで津波被害の危険性が懸念され、いち早く津波避難タワーが完成いたしました。東日本大震災以後、南海トラフ地震による津波の推測高から、既にあるタワーよりなおも高い、安全な高台の津波避難タワーが新たに建築されましたが、市営住宅の現状、一帯の地形を見きわめながら、改築につきましてお尋ねいたします。
 また、南児童館は、さきの3月定例会での条例改正で廃止となりました。現在は前浜老人憩の家や南部市民館を併用し、児童の健全育成という重要な役割を担った活動を間借りして行っております。現実的な対応策の一つとして、1階は地域の皆様が頻繁に訪れることができるスペースがあり、児童館のスペースがあり、多目的な利用ができるスペースなども含めた複合施設で、安全性の構造的要件を備えた中高層の整備を検討してはいかがでしょうか。そう思うところでございます。
 あと一つ、被災地の復旧・復興につきましてお尋ねいたします。
 南海トラフ地震が発生し、津波が押し寄せ、引き波が多くの財産を奪ったと想定して、復旧・復興が進むには、地盤改良とともに生活再建の基盤づくりが急がれます。津波浸水予測地の海岸一帯は、市有地と民有地が混在し、境界も定かでない箇所が多くあるように思われます。防潮堤、防風林の松原など海岸一帯付近、またその北側には墓地が東西に長く存在するなど、いわゆる官地と、住居や田畑など民地が広がっております。再建の基盤づくりとして、早急な地盤調査による生活環境の整備が必要でございますが、具体的な実施につきましての計画をお伺いいたします。
 次に、さきの3月定例会、連合審査や常任委員会で申し上げました南国市の日本一のことでございます。この日本一というレッテルは、地域の自慢であり、貴重な財産であり、魅力でございます。日本一と言われる味わいもあれば、伝統や文化もありますが、全て地域の人々の熱意、努力によって今日に引き継がれ、それは郷土の誇りであると同時に深い愛着心が育まれるものでございます。その日本一を生かし、新しい旅のスタイルを検討するなど、社会的効果、地域活性化への起爆剤にもなる、それぞれ担当部署の取り組みや支援策など、順次お伺いいたします。
 日本一を、日の本一と歌って、このやりはと申しますと、黒田官兵衛の猛将の一人で豪快な飲みっぷりの武士を歌った黒田節がございます。剣をとったら日本一は、私ども子供の時分の赤胴鈴之助を思い起こしますが、私なりに日本一に思いをはせてみました。日本は瑞穂の国で、稲作によって成り立ってきました。先祖伝来子々孫々、命を紡いできた稲作でございますが、早場米としての収穫は日本一で、年にお米が2度とれるとうたわれた二期作、学校給食も日本一であるなど、既成の事実、概念がございますが、新たな振興策や卓抜な着想などお聞かせください。
 また、さきの定例会、前田議員が一般質問で言われたシシトウですが、詳しく紹介されまして、その一念に触れることができました。JAグループ高知などが発行している「とさのうと」という冊子に、春の号、シシトウの特集があり、高知は全国トップの産地で、一人一人の技が押し上げた一等賞と書いてありました。この自慢の丹精込めたシシトウを、調理など食の工夫や生産地への関心が生まれる新たな旅のスタイルの考案などに着眼してはと思いますが、いかがでしょうか。県内外への販売の促進や振興策についてお伺いいたします。多少遊び心で申し上げますと、ゆるキャラでシシトウ君とか、日本一の四方竹のゆるキャラとか、おきゃくのお米のゆるキャラなどとともに、トリオキャラとして世代を超えて親しまれるような考案などもいかがなものかと思うところでございます。
 さて、国の特別天然記念物オナガドリは、まさに日本一でございます。国の特別天然記念物の指定は昭和27年でございますが、紛れもなく今後も日本一であり続けなければなりませんし、日本一にふさわしいインパクトも必要でございます。明治43年に大篠長尾鶏組合が設立され、今日、大篠長尾鶏保存会に引き継がれ、変わることのない会員の皆様方の深い愛情によって保護増殖に努めておられます。後世に伝えられる、また地域ににぎわいをもたらすためにも、保護研究の施設が何としても必要でございます。市長は、平成25年度の施政方針でこのように述べられております。国の特別天然記念物でありますオナガドリの保護増殖について、公的な保護研究施設の計画を含め取り組んでまいります。以来、毎年、施政方針では、一字一句同じ文義を繰り返し述べられております。保護研究施設の具体的な建築、観覧のスペースも含めた施設の完成を望み、計画につきましてどう進められているのかお伺いいたします。
 桑ノ川には、鳥居杉という高知県の指定文化財があります。ひところ、縁結びの御利益様として全国に知れ渡ったこともありましたが、この鳥居杉は御承知のとおり、まれに見る自然の生育で、山や森や川の自然の恵みあふれた環境の中にあります。地域の問題や人の暮らしの問題、ストックとフローの見方で地域の活性化につなげられる日本一の鳥居杉のクローズアップと自然の恵みあふれる自然資本の活用につきましてお伺いいたします。
 自慢の日本一をピックアップしてまいりましたが、米は収穫の喜び、タケノコ料理はふるさとの味として生きておりますし、オナガドリにあっては地域の人たちのたゆまない保護努力、いずれも人との関係なくして成り立ちません。人の技があってこそ、日本一です。ハイテク設備で飛躍も遂げている地域、企業集団もしかり、南国市の深い歴史と風土を背景に、改めて人の存在を意識するところでございます。再度、前田議員を引き合わせていただきますが、先般、前田議員が計画されまして、海洋堂の会長で、黒潮町にありますミュージアムの館長宮脇様をお迎えした勉強会がございました。海洋堂が取り組まれる新しいものづくり施設のことなどのお話でございましたが、宮脇様が話されましたこと、自分のメモを見返しながら申しますと、南国市は案外これというものがない、このように一刀両断言われました。近視眼的に、小手先で現実的なことをやっていても、地域の魅力は育たない。5年先、10年先を見据えることで、有効な手が出、特異性のある魅力で観光客を呼び込むことができる。そのためには、ものづくりの町を形成することが重要である。海洋堂の施設を核に、ものづくりの町、ものづくり通り、ストリートができることが観光振興の原点になるのでは、このように話されました。また、ミュージアムを新設するに当たり、実際に体験され思うことはと申されまして、地域や行政は本当に一生懸命であって、完成するまではまことに懸命にやってくれる。しかし、でき上がるとあとは任せ切りと、こう申されておりました。二の舞といいますか、その轍を踏まないよう、海洋堂の進出を観光振興につなげられる自信の策を、平山副市長、商工観光課長にお伺いいたします。お二方とも、この勉強会には出席されておりましたし、何より計画の意図につきましては十分におわかりになっているものと思います。それぞれのお考えをお聞きいたします。
 私は以前、一般質問で、ふるさとは人であると申し上げたことがありましたが、日本一を担ってきたのは、紛れもなく日々研さんの中で培われた人であり、ふるさとでございます。最後に、人づくりにつきましてお伺いいたします。
 細川半蔵頼直を初め、ものづくりの歴史は、その風土を今に伝えており、ガンドリルマシンの製造や溶接や塗装を担う会社が独自の制度でプロフェッショナルの起業を支援する、職人魂にあふれた人々が大勢いらっしゃいます。幼保支援、義務教育、高等学校、大学と、教育環境も我が南国市の自慢の一つでございますが、日本一をつくり得る人づくりにつきまして、ふるさとに愛着を持ち、ふるさとを担う人材育成につきましてこれまで実践されてきたこと、携われてこられた情熱、さらにこれからの情熱など、ぜひ教育長にお聞きいたしたいと存じます。
 以上、1問目の質問でございます。それぞれ答弁よろしくお願いいたします。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。吉川副市長。
      〔副市長 吉川宏幸君登壇〕
○副市長(吉川宏幸君) 高木議員さんの御質問にお答えをいたします。
 東日本大震災から6年がたった今もなお、復興は終わっておりません。震災前の姿には、決して戻ることはありません。
 内閣府の防災白書の中で、東日本大震災の教訓の章に、物理学者である寺田寅彦氏が昭和8年に発生した昭和三陸地震津波の直後に書いたエッセイ「津浪と人間」の中で、同じ地域に大津波が襲っていたことから、自然は忠実に繰り返される。その災害を防ぐためには、人間がもう少し過去の記録を忘れないように努力するよりほかはない、と記していることを紹介していました。災害対策は、実際に発生した災害の状況とそれに対する対応を検証し、それらから導き出された教訓に学び、生かしていくものであります。東日本大震災を実際に経験し、乗り越えてきた方の声を直接お聞かせいただくことは、津波を経験したことのない私たちにとって大変重要で貴重なことであると考えます。本市の南海トラフ地震により発生する津波対策として、防災意識の向上への取り組みにつながるものでありますので、これは前向きに検討し実現してまいりたい、このように考えております。
 それと私、実は4月に高知県の道路整備促進協議会の総会がありまして、その折に宮城県、どこの市町村かはちょっと忘れましたけれども、津波を経験した方の講演がありまして、パワーポイントも含めてそういう声も聞かせていただきましたけれども、大変貴重な経験をさせていただいた、このように思っておりますので。私ども南国市としましても、そういった機会にはぜひお願いをして、市民の皆様にも周知できるようなそういった場所を設けたい、このように思っております。どうかよろしくお願いします。
○議長(西岡照夫君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) おはようございます。
 高木議員さんの御質問につきましてお答えいたします。
 南海トラフ地震の今後30年以内に震度6弱以上の地震の発生確率は、昨年度から1ポイント上昇し、74%となっております。地震や津波、異常気象などへの意識は東日本大震災以降、大きく変化したと思いますが、昨年11月22日に福島県沖で発生した地震による避難において、東日本大震災で被害を受けた地域ですが、同じように車で避難したことにより渋滞し、身動きがとれなくなったという地域もありました。津波の教訓は、東日本大震災から6年が経過し、実際に被害を受けた地域でもこのような状況でありますので、大地震の発生を経験していない本市では、東日本大震災発災時の危機意識と比べると低くなっているのではないかと思われます。
 また、昨年1月に東京大学総合防災情報研究センターが実施した、本市の津波浸水想定区域内の住民に対する津波防災に関する住民アンケートの結果では、強い揺れを感じたときに必ず避難するは45.7%、多分避難するは42.0%で、合計87.7%の方は避難すると答えておりますが、多分避難しないと避難しないを合わせると、10.9%の方が避難しないと答えております。長い揺れのときでは、避難する、多分避難するの合計は88.9%で、多分避難しない、避難しないの合計は9.7%です。3年以内の避難訓練の参加回数については、何回かと1回と答えた方の合計は76.0%で、参加したことはなく今後も参加するつもりがないと答えた方は7.2%でした。避難についてはみずからの意思で行うものであり、強い揺れ、長い揺れを感じたときには必ず津波が来ると考え、すぐ避難を開始していただきたい。自分の命は自分で守る自助、自分たちの地域は自分たちで守る共助、向こう三軒両隣で助け合う近助が大切です。声をかけ合いながらみんなで避難する、1人で避難することが難しい場合には事前に御近所や自主防災会と避難方法について話をしておくなど、命を守る、生きるという考え方を持っていただきたいと思います。そのためには、地域での話し合いや避難訓練が大切になってまいります。命を守ることが最重要課題でありますので、100%の方が必ず避難する、訓練に参加する、参加したとなるよう、訓練や研修、学習会の開催、広報やホームページでの啓発など、防災意識や地域防災力の向上のために引き続き取り組んでまいります。
 平成24年度、25年度で実施したリーダー研修において、東日本大震災の被災者の方を講師としてお招きし、発災後にどのような活動をしたか、そして南海トラフ地震への備えについて講演をいただいております。御提案いただきました、被災者の方から直接お話を聞かせていただくことは大切な学習であり、そのことは必ず来ると言われている南海トラフ地震への備えにつながっていくと考えられます。講演を聞いて自分自身がどう感じたか、どうしなければならないかを考えていただくことは大切なことでありますので、開催について検討していきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 都市整備課長。
      〔都市整備課長 若枝 実君登壇〕
○都市整備課長(若枝 実君) おはようございます。
 高木議員さんの津波対策についての御質問にお答えいたします。
 本市の津波浸水予測区域にある市営住宅戸数は、平成29年6月1日現在86戸で、そのうち入居している住宅戸数は61戸、あいている住宅戸数は25戸であります。空き戸数25戸のうち、耐震性がない住宅10戸と、塩害によるベランダ等のコンクリート爆裂のため危険な状態となっている住宅4戸の合計14戸は、新たな入居募集を停止しており、今後、用途廃止を予定しております。その他の6戸につきましても、軒下等にコンクリートの爆裂が見られ、修繕に多額の費用が見込まれることから、現在、新たな入居募集を保留している状態でございます。残りの5戸につきましては、今後、入居募集可能な住宅でございますので、傷みが少なくリフォーム費用が安価と思われる住宅からリフォームを行い、順次入居募集を行ってまいりたいと考えております。
 住宅の耐震性につきましては、昭和54年から55年にかけて旧耐震基準で建築された前浜第3団地の10戸以外の住宅は、全て新耐震基準で建築されており、前浜団地18戸はコンクリート造2階建ての簡易耐火構造、それ以外の58戸の住宅は鉄筋コンクリート造2階建ての耐火構造となっており、耐震性を備えた堅固な住宅となっておりますので、今後は計画的、効率的に設備更新を実施し、建物の長寿命化を図ってまいりたいと考えております。また、空き住宅の管理につきましては、担当職員が定期的にパトロールを行い、戸締まりや玄関ドアの施錠の状況に異常がないかを確認しているほか、定期的に敷地の除草を行い、適切な管理を行っております。
 最後に、1階に市民館や児童館、多目的スペースを設け、中高層階に市営住宅を配置した安全性の構造的要件を備えた堅固な複合施設の整備につきましては、地震発生時における安全性の確保の重要性を考慮しつつ、財政面、住宅の利用需要及び公共施設全体の最適化を図る必要性も考慮し、総合的に判断しなければなりませんが、今のところ市民館や児童館が入った市営住宅の整備につきましては考えていないところでございますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。貴重な御提案ありがとうございました。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 地籍調査課長。
      〔地籍調査課長 古田修章君登壇〕
○地籍調査課長(古田修章君) おはようございます。
 高木議員さんの御質問にお答えいたします。
 地籍調査事業は、土地の最も基礎的な情報である地番、地目、境界、面積、所有者等の地籍を近代的な測量技術によって明らかにすることで、現地復元能力のある精度の高い地籍簿及び地籍図として整備していく事業でございます。御質問のように、現在、境界が定かでない土地につきましても、地籍調査を実施することで土地の権利関係が明確になりますので、境界紛争などのトラブルの防止や財産の保護ができるなど大きなメリットがございます。また、地籍調査によって明確になった各境界ごとの測点が、緯度・経度に関連づけされることで、万一被災した際には正確な境界復元によって早期の復旧・復興が可能となります。本市の姉妹都市である岩沼市におきましても、東日本大震災で被害を受けた際に、地籍調査の進捗率94%とほぼ完了していたことから用地交渉等がスムーズに進み、防災集団移転促進事業などの復興対策も円滑に進展したとお聞きしております。
 御質問の津波浸水想定区域の調査につきましては、高知県におきましても重点的に取り組んでいるところでございますが、本市としましても南海トラフ地震の発生予測を踏まえた被災前の防災・減災対策としまして津波浸水想定区域を新たに重点調査区域に加え、平成24年度の久枝地区の予備調査を皮切りに調査を開始しております。現在は久枝地区、下島地区で現地調査が完了いたしまして、今年度は調査の要望を早くからいただいていた十市、大小浜地区の調査を予定しており、来年度につきましては東隣の十市、札場地区を調査する予定としております。地籍調査を実施するに当たりましては、地域住民の皆様や土地所有者の皆様の御理解、御協力、さらには実施地区の自治会組織等に全面的に御協力いただくことが不可欠でございますので、高木議員さんにおきましても、地元地区での調査の際には地域の取りまとめ等、調査の推進に御尽力くださいますようお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 高木議員の南国市の日本一による活性化についての御質問にお答えいたします。
 まず、二期作などの米の振興策としまして、現在、米価は非常に厳しい状況の中、早場米につきましても宮崎県などとの競合により、決して高知県独自のものではなくなりつつあります。そのような中、本年度から本市も、高温障害に強い超早場米、新品種の作付に着手するなど、新たな挑戦を行っております。この品種は、高温による腹白米発生要素を抑えており、このことにより1等米の比率増が見込まれ、私自身大いに期待しているところで、将来、お盆前の南国市の超早場米の新米として米市場を席巻していただきたいと思っております。
 次に、シシトウの新たな食の工夫については、前議会で前田議員にもお答えいたしましたが、南国地区シシトウ生産者大会が作成したおいしいシシトウレシピを初め、パンフレットの発行などで調理方法の周知に努めております。御質問にありました「とさのうと」への調理レシピの掲載や3JA合同のシシトウ部会では、プロの料理人や野菜ソムリエをお呼びしての勉強会で研さんを積んでおります。議員提案された生産地への関心の喚起による新たな旅のスタイルの考案も、各関係組織に投げかけてまいりたいと思っております。また、県内外への販売の促進、販促活動といたしましては、JA南国市園芸部や3JA合同会議は、それぞれ消費宣伝活動として、主に県外百貨店等で飲食などによるPRを行っており、継続しての活動が必要です。
 最後に、ゆるキャラ考案の御意見につきましては、まず四方竹は、JA南国市作成のしほうち君が、県内では一定の認知度を得ていると自負しておりますし、本市のお米では、南国市食育キャラクターとしてこめおくんとまいちゃんがあります。このキャラは、高知東工業マンガ部が作成したもので、本市のポロシャツなどにも活用しております。そして、シシトウは、県産地・流通支援課所管の新需要開拓マーケティング協議会・やなせたかしでは、高知県の野菜10品目にキャラクター名がつけられており、オクラのくらちゃん、ピーマンのピーくんなどと並んでししとうのシシトくんがあります。大田市場等のホームページには、高知の野菜のPRとともにこのキャラクターが記載されておりまして、今後も本市野菜のこねぎのネギコちゃん、にらのニラコさんなどとともに、この既存のキャラをうまく利用して、生産だけでなく消費PRにも努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 中村俊一君登壇〕
○生涯学習課長(中村俊一君) 高木議員さんから、日本一による活性化についての御質問中、オナガドリの保護研究施設についてのお尋ねがございました。
 国の特別天然記念物であるオナガドリは、申すまでもなく南国市が誇る貴重な資源として、これまでもその保存に公的にかかわってまいりました。大篠尾長鶏保存会長の池本氏が地域文化功労者として国から表彰されたほか、先月には英国家禽協会の元会長が熊本の学会に来日された折、わざわざ本市まで足をお運びいただきオナガドリ飼育者と交流するなど、国内外からもその貴重さが認知されているものでございます。これまでも、保存会員である飼育者に餌をお渡しするなどの支援を行っておりますが、飼育者の高齢化等もあり、この貴重な特別天然記念物を保護するための研究施設を整備する構想については、これまでも御報告してきたところでございます。しかしながら、現在飼育されている方との距離、近隣者への配慮、鳴き声とかにおいとかということでございます。観覧にいただいてくださる方の交通の利便性などのいずれも満たす地域の選定に苦慮しておりまして、用地選定に至っておりません。御質問中にもございましたように、後世に伝えられる、地域ににぎわいをもたらす保護研究施設の整備は急務であります。先ほど申し上げました要件を考慮しながら、用地の検討を急ぎ行ってまいります。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 長野洋高君登壇〕
○商工観光課長(長野洋高君) おはようございます。
 高木議員さんの質問にお答えしたいと思います。
 まず、鳥居杉のクローズアップと自然資本の活用についてお答えいたします。
 鳥居杉については、地域の方々が守ってこられた貴重な地域資源であり、市の観光パンフレットやホームページ等で紹介しています。テレビや雑誌等で紹介されることもあり、2本の杉の結びつきの強さから、最近では縁結びの御利益があるといった紹介のされ方をすることもあります。地域の方に聞きましたところ、鳥居杉へは人がよく来ており、神社へのお参りもしていただいているとのことで、県外からの訪問者もいるということです。進入路、駐車スペース等の関係で、一度に多くの方を受け入れることは難しいという状況がある中、現在は個人の方がいいペースで訪れているとのお話でした。黒滝自然館せいらんで毎年冬に行われている地域の方と都市部の方々との交流餅つき大会や、観光協会のイベント等でも、鳥居杉をメニューに組み込み、紹介を行うなどの発信も行っております。鳥居杉につきましては、一時期に多くの人が集まるといったものではありませんが、神秘的な景観や自然の荘厳さを感じることができるスポットとして根強い人気があり、北部地域の重要な地域資源として今後も魅力の発信を行っていきたいと考えております。また、あわせて花、景観など、自然の魅力を感じられる地域資源、観光スポットにつきましても、その魅力を発信していければと考えております。
 続きまして、海洋堂の進出を観光振興につなげるための策をという質問にお答えさせていただきたいと思います。
 先日行われました海洋堂ホビー館宮脇館長をお招きした勉強会に参加させていただき、貴重なお話を聞かせていただきましたことにつき、まずお礼を申し上げます。質問にもありましたが、館長から、地域や行政は完成するまでは一生懸命で、でき上がるとあとは任せ切りという話をいただきました。こういった状況にならないための方法が、宮脇館長の話の中にありました。ハワイの人は、長い年月をかけて観光客をもてなすことが自分たちの商売であることを学び、今では一大観光地となっているとおっしゃられていましたが、地域活性化の取り組みを進めていく上で重要なことだと思います。海洋堂を核とした中心市街地活性化に向けた取り組みは、スタートしたばかりであります。この取り組みを効果的、継続的に行っていくためには、地域住民が自分たちの取り組みとして地域を盛り上げていくという意識、機運を醸成し、行政、関係機関、地域の方々等、かかわりのある方々が同じ目的を持つことが重要なことであると考えております。
 地域の機運醸成に向けて、平成27年度には地域の方々を中心に中心市街地活性化推進協議会を設立、ものづくり、人づくり、まちづくりをコンセプトとした中心市街地活性化プラン「ごめんまち将来像プラン」を作成しました。昨年度には、ともに南国市を盛り上げていくための連携協定を市と海洋堂で締結、これに伴い、小学校の地域学習の一環として大型ジオラママップの作成、地域団体や学童保育、一般の方向けのミニジオラマ教室等を開催、多くの方にものづくりの魅力に触れていただきました。また、海洋堂の作品とともに、ジオラママップやミニジオラマ教室参加者の作品、高校生、大学生の作品、市内事業者の作品などを展示し「みんなのモノづくり展」を開催。また、ごめんよってこ広場を会場に地域の造形家の作品を展示するナンフェスも同時開催しました。こういった取り組みにより、南国市のものづくりを通じた取り組みを広く発信していきました。本年度も海洋堂と連携し、教育機関や製造事業者、地域の造形家等の協力を得ながら、商店街を回遊していただける取り組みの実施を検討しています。こういった取り組みを継続することが、ものづくりのまち南国市の定着、また中心市街地への来客がふえることで地域の方々の意識が高まるなど、好循環につながるものと考えております。
 海洋堂誘致に伴い整備する施設については、これから具体的な運営方法、活用方法等を検討していくことになりますが、海洋堂生産工場の見学、フィギュアの色づけ体験やジオラマ教室などの体験、物産品の販売など観光面はもちろん、海洋堂と連携したものづくり人材の育成、産業、教育、保健等施策など、他分野との連携のコーディネートなど、ものづくりを通した地域活性化の拠点施設としていきたいと考えております。また、ものづくりのまち南国市を発信する取り組みを継続して行うことで、将来的にはものづくり人材を南国市に呼び込み、空き店舗活用などの中心市街地、南国市の活性化につなげていければと考えております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 平山副市長。
      〔副市長 平山耕三君登壇〕
○副市長(平山耕三君) おはようございます。
 高木議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず最初に、宮脇館長をお招きした勉強会に参加させていただき、まことにありがとうございます。この場をおかりしまして感謝を申し上げます。
 高木議員さんの御質問は、海洋堂の進出を観光振興へどのようにつなげていくかということでございますが、海洋堂の具体的な建物をどのようにするか、また海洋堂を生かしてのまちづくりをどうするかということは、今年度、これから考えるところでございます。しかしながら、海洋堂の宮脇館長のお話を私も伺い、それで私が思う海洋堂のイメージというものは、1つ目に、その建物を一度は見てみたいと皆さんに思っていただける建物にするということでございます。宮脇館長は、宇宙戦艦ヤマトを屋根に乗せたらというような案もおっしゃっておりましたが、それは実現できるかどうかは別にしまして、そういうふうに一度は見てみたいと思うような建物にするということが1つ目。
 2つ目には、そこでのものづくり体験を楽しんでいただく。それによって、リピーターを見込める施設とするということでございます。以前私、島根県の出雲、玉造温泉というところへ家族旅行で行ったことがあるんですが、そちらでまが玉づくりという体験をできる施設がございます。親子でそちらでまが玉をつくったわけでございますが、子供が非常に喜んでおりまして、2年後にもう一度そちらへ行ったということもございました。ものづくりというのは独特の楽しみがあるものでございますので、そういった楽しみをやはり体験できるという施設にするということが2つ目。
 3つ目には、できれば海洋堂から歩いていける距離にもう一つ観光スポットをつくり、人の流れをつくるということもあるのではないかと思います。商工の長野課長も申しましたが、ことし1月に「みんなのモノづくり展」、商工会で行われておりました。海洋堂のフィギュア2,000点ほか展示されておったわけでございますが、それと同時に、よってこ広場で南国造形フェス2017ナンフェスというアマチュアのモデラーがいろんな模型を展示していたイベントをやっておりました。そちらへ私も伺ったときに、非常に機動戦士ガンダムのその精巧さ、美しさに心を奪われ感動したところでございます。ぜひとも、商工会とそういうふうによってこ広場と人の流れをつくることができないかということも考えたところでございまして、そういった人の流れを、海洋堂ともう一つ新たなスポットをつくることによってそちらへ人の流れをつくる、そこに新しい楽しい要素を盛り込んでいくということができれば、また一つ楽しいまちづくりができるのではないかというふうに思います。そういうふうに、徐々に徐々に魅力をアップしていけばいいのではないかというふうにも考えるところでございます。
 宮脇館長さんはハワイへ行ったときの経験をおっしゃっておりまして、ハワイは人を喜ばせることを大事にしている、特化している町であるというふうにおっしゃっていたように思います。だから、リピーターが何回でも来る、行ってみたくなるというふうな町である、とおっしゃっていたように自分は思っております。そのように、いかに人に喜んでもらえるか、というふうに考えるということが大切なことではないかと思うところでございます。
 これからは行政と地域、そして中心市街地活性化協議会、また商工会などの団体と、もちろん海洋堂とが連携して、海洋堂ができた後も、この町をおもしろくするにはどうしたらいいかということを一人一人が事あるごとに考えるような習慣を持って新しい魅力を考え、それを持ち寄り継続して話し合いをしていくということが必要になってくると思います。それこそが、行政はでき上がったら任せ切りというふうに言われない方法になるのではないかというふうに考えるところでございます。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) 高木議員さんのふるさとを担う人材の育成の御質問にお答えをいたします。
 「かがやく明日への人づくり」は、南国市教育委員会の教育における基本指針でございます。南国市は、高木議員さんも言われましたように、幼児期から大学までの教育機関が全てそろっているという恵まれた教育環境の中にあります。これらの各種教育機関が、さまざまな教育活動を通して連携、交流を行っておりまして、このことは南国市の教育において大きな強みではないかと思います。
 その中で、学校教育におきましては、社会科の副読本の「南国市のくらし」において、南国市の交通の様子や産業の特色、公共の施設等について詳しく書かれており、小学校3年生から郷土のことについて学習をしております。児童は、社会科の学習の入り口として南国市のすばらしさについて学んでおります。また、来年度から教科化されます特別の教科、道徳におきましても、郷土の文化や生活に親しむこと、また郷土を愛する心を持つことや先人の努力を知ることなどが内容に位置づけられています。現在の道徳の副読本として活用している「私たちの道徳」では、例えば3、4年生では、「きょう土を愛する心をもって」の中で、ふるさとのどのようなところが好きですか、ふるさとを紹介しましょうなど、児童が社会科で学習したことを振り返ったり、行事や祭りについて調べたりする学習活動があります。そのような学習活動を通して、児童一人一人がふるさとを見詰め、郷土愛を育んでおるところでございます。また、総合的な学習の時間でのキャリアチャレンジデイでは、6年生が地域のいろいろな職業の方に来ていただいてお話を聞く学習を実施したり、中学校では職場体験学習を行ったりしております。
 このように、学校教育におきましては、社会科や道徳教育、総合的な学習の時間などで、児童生徒の発達段階に応じてふるさとに愛着を持ち、ふるさとを担う人材育成を行っておりますが、何よりも子供たちの郷土を愛する心に影響を与えるのは私たち大人ではないかと思われます。私たち大人がみずから自信を持って南国市を愛し、南国市を思い育てるという態度や行動が、子供たちのふるさとに愛着を持ち、ふるさとを担う人材育成に影響を与えるように考えます。高木議員さんのように、南国市にかける思いをどんどん発信していただき、一緒に日本一の輝く明日への人づくりへ御支援、御協力をお願いしたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(西岡照夫君) 8番高木正平君。
○8番(高木正平君) 副市長、教育長を初め、それぞれの管理職の皆様方から非常に細部にわたる御丁寧な御答弁をいただきましたことを、まず感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
 そのことから、少し2問目につなげていきたいと思いますが、まずその被災者の証言のことにつきましては、副市長も、そして危機管理課長も、前向きに検討するということをおっしゃってくださいました。東日本大震災の非常に今もって心を痛めるあの記憶や意識を持ち続けるということはなかなか大変なことで、被災地にどうつながっていくかということがあるわけですけれども、毎年市長も議長も岩沼市のほうにお出ましになっていただき、その様子を伺うことも、現状の岩沼市を知ることの一つの安堵を覚えるようなことにもなっておりますけれども、この提案につきましての検討は風化、心に刻まれたことが弱くならないように、ぜひともつなげていただくことでお願いしたいと思います。その実施に当たりまして、危機管理課が多分中心になっていくと思いますけれども、ここは生涯学習のプロフェッショナルであります生涯学習課が、公民館連絡協議会とかそういう市民の大きな組織につながる行政の機関として、タイアップというほどのことではありませんけれども、当然、危機管理課と生涯学習課などという専門の担当部署が一体になって、全市民に参加の機会がおのずと生まれるような、揺さぶりが感じられるような企画として実施に向けての計画を進めていただきたいなと思います。ぜひ、御検討のほうをお願いいたしたいと思います。
 それから、市営住宅あるいは児童館のことですけれども、まず津波浸水地にある市営住宅86戸でしたか、今、用途廃止予定の施設もあるようですけれども、それでいても7割強の方々が市営住宅にお住まいでございます。今、課長の説明にありましたように、それぞれの住まいは耐震診断も含む耐震のことも含めて災害には安全な施設として提供されておるということと、あわせて今、入居をされてない住宅、あるいは地域の住宅環境にも、職員の方々が定期的に見回りなどをされていくことで地域全体の状況をつかんでおられるというその業務姿勢につきましては大変敬服をいたします。引き続き、入居されている方々の住宅の安心度の維持確保と、周辺の環境の安全確保にも御留意をいただきたいと思います。
 答弁の中で、今のところ児童館や福祉館を含めた市営住宅の整備の考えはないとおっしゃられましたけれども、それはそうだというふうに今質問をさせていただきながらも、今この時点ではそうであるというふうなことは思うとこですけども、ぜひきょうのこの私が申し上げましたことを一つの発端、糸口として何かしら調査などに入っていただきまして、河口付近の非常にすぐさま押し寄せる環境でありますゆえに、特異なその状態を踏まえた中での市営住宅の整備につきまして、何か手だてを発端として取り組んでいただけたらなと思いますけれども、そのあたりいかがでしょうかということと、その中で住宅だけじゃなくて、児童館とか市民館ということも含めて今私のほうで申し上げました。現在、児童館は間借りという形で皮肉ったような言い方をしましたけれども、この児童館も廃止になりましたので、今の建物は絶対に使用することはできませんけれども、この今の建物、前浜老人憩の家で児童館の役割を果たしているとはいえ、あの児童館の建物はいずれ、もう既にお持ちと思いますけれども、解体というふうな計画をされているものと思いますけれども、このあたりの児童館の施設がそこにあることで、これまで利用してきた、あるいは地域の人々の景色の中には、その廃墟とは言いませんけれども、その建物がいつまでも存在することに何かしら心に複雑な思いを抱くこともあるように思います。と申しますのは、随分前に岩村保育所、あけぼの保育所の統廃合ということで取り組みを進め、そして当時、岩村公民館の館長をされておりました代表の方々とも随分と時間をお互いかけまして御理解をいただくような結果になったその後、岩村公民館の取り壊しについて、地域の方々は忍びない、あるいは安全上、管理上、不安がある、不法者の侵入なども含めて無人の物がいつまでもいることへの危機感と、忍びないという心情的な思いを言われたことを今思い起こします。
 そんなことがありましたことも踏まえて、南児童館は今、3月に廃止になりましたので、まだ具体的な計画には至ってないと思いますけども、早期の解体ということでの、そして跡地の子供たちが利用できるスペースへの転換ということも必要じゃないかと思いますけども、そのあたりの今の状況、またお考えを、計画をお示しいただきたいと思います。
 あわせて、前浜老人憩の家、あるいは南部市民館の児童館ですけども、あの建物の様子から、子供たちがふいと自転車をついて利用するには、建物がいかにも、敷居が高いとは言いませんけれども、その施設のような雰囲気ではありません。もう少し、児童館の施設としての利用ですので、子供たちがそこに飛び込んでいけれるような工夫、単に自転車置き場がここですよというふうな表示しかない、これまでの前浜児童館の前庭に、その表示であるのみでございますので、何かしら子供たちが、あそこで集まろうといって集まることができるようなそんなようなことの外観的な演出も必要かなと思いますので、そのあたりもお伺いできたらと思います。
 中高層と申しましたけれども、1階にはぜひ、いずれそういうふうな目的の施設が加わること、そして浸水することがない高さの階層からの市営住宅としての整備ができ、そして屋上には浜辺特有の風景にも楽しむことができるような、そんな市営住宅の構想を描きながら、本日のこのことを発端に何かしら調査などの行為が行われないかということを、児童館とあわせてお伺いしたいと思います。
 そして、地籍調査でございますけれども、課長も岩沼市の例を示してくださいまして、大変その必要性を詳しく御説明をしてくださいましたけども、さきの3月定例会で浜田和子議員が御質問されましたその答弁も改めて読ませていただきましたけども、大変課長が詳しくお答えになってくださっております。その地籍調査があることで、地籍簿や地籍図があることで、現地復元が随分と、万一被災しても正確な境界復元につながるということをおっしゃってくださっておりますので、今、十市の大小浜から入る海岸線、切戸までの完了した海岸線が西から取り組まれるわけですけれども、私自身も課長から答弁の中でありました、地元へのそのことの尽力は十分に尽くしながら、実現に向けて計画が組まれるように取り組んでまいりたいと思いますので。それこそ浜田和子議員の御答弁の中の南国市の地籍調査の業務の執行する姿勢が実に高い評価を受けて、要望される予算額も大いに計上されることもこれまでなっているというこれまでの努力をばねに、ぜひ海岸一帯の地籍調査の完了に取り組む実施計画、あるいはこれからの来年度ということも今言ってくださいましたけれども、そのあたりの早急な海岸浸水予測地帯の地籍調査の完了につきましての計画概要などをもう一度お聞きできればと思います。
 最後に、日本一について長々といろいろ申し上げましたけれども、それぞれの副市長を初め課長さん方のお答えですけども、これもやっぱり総合的には企画課としてのプランニングが勝負どころかなというふうな思いがいたしました。それぞれ各課で取り組まれるこれからの支援策も含めて、総合的なプロデューサーはやはり企画課じゃないかというふうに思いながら、まず農林水産課長がお答えくださいました料理人とか調理方法とか野菜ソムリエとかいうふうなことですけれども、シャモ鍋の実績がありますように、また南国市には東にはない大きな宴会、そういうことができる施設が複数あります。そういう施設を利用して、それこそそのときの旬のものを使った地産地消とかディナーの集いとかいうふうなことも計画することで、地場産品の紹介と、そして食べることでの味わいの喜びと、そんなものも企画することで、超早場米というふうなことも説明をしてくださいましたけども、PRの一つとしてはそういう企画を企てることも必要かなと思います。それはディナーでございますので、当然、副市長がよく愛飲されていると想像します稲生のワインも、テーブルには並べてディナーとかいうふうな企画もどうかなと思います。
 オナガドリにつきましては、立地適正化計画の中にも、早期に実施する施策として整備の実現を検討するということで掲げられてあります地域交流センターの整備とかいうことの中にも、このオナガドリの研究施設、保護増殖機関のあわせて併設ができるかどうか、そのあたりも検討していただきまして、今後の実施への方策をお聞きいただきたいと思います。
 それから、鳥居杉ですけれども、課長が詳しくお話をしてくださいました。この非常に恵まれた自然でございますので、鳥居杉を詣でる、神社に参拝するだけではなくて、あの周辺の恵まれた自然の中のさまざまな木々に、例えばネーチャーゲームであるとかいうようなそういう手法で企画を持って参加者を募るとか。あるいはそこにあります杉とかヒノキとかクヌギとか、そのような木々を何かしら林業の方々の御指導の中でチップにして自然の香りを嗅ぐとか、ひところ森林浴ということが大いに関心を持たれましたけれども、あるものを使って工夫して手を加えて、少し蒸し込んでにおいを嗅ぐとかいうふうな、そのような五感で感じるようなイベントもネーチャーゲームもあわせてそのようなことへの計画はいかがかなというふうなことを思いますし、そのアクセスにつきましても、もう少し丁寧な、近づくわくわく感が生じるような案内板の設置の検討なども必要かなと思います。
 海洋堂につきましては、課長も、そして平山副市長もお話をしてくださいましたし、一度は見てみたい建物とかリピーターが見込めるそのような海洋堂、宮脇館長のお話を引き合いに出していただきながら、私のお伺いしてこれからでき上がる計画の中で、今後やはり楽しいものづくりは後免へ行こうというふうな合い言葉として、それが定着するようなそんな施設であってほしいと思います。本当に、多忙をきわめる各課の課長さん方、スタッフの方々でございますけれども、それぞれが企画課を一つのベースに、企画課のプロデューサーでそれぞれの計画を市の一つの施策としてお取り組みができるようなことで、今申し上げました日本一につきまして、今の日本一を引き続き日本一ということでの魅力を倍増する取り組みを具体的に実施していただける計画を、企画課を中心にお願いしたいと思います。そのあたりのことを企画課長にもお伺いしたいと思いますし、今年度予算でマイクロバスのラッピングのことも出ておりましたけども、日本一のことこのことで申し上げたことがありますけど、そのあたりのことも含めてお話を、構想をお聞かせいただきたいと思います。2問目につきましては、それぞれ日本一を申し上げました中で、課長さん方があえて加えていただくことがありましたら、ぜひ企画課長も含めてお答えいただきたいと思います。
 最後に、人づくりにつきまして、教育長から「かがやく明日への人づくり」という教育の指針を説明をしてくださいまして、詳しくお話をしていただきました。私が振り返りまして、比較的長く成人式という市の式典を担当した期間がありました。そのときに、成人を迎えた方々の当時の学校の先生方をお迎えして、小学校、中学校の先生方をお迎えして、その先生方にも御列席をいただきまして成人の方々をお祝いしていただこうという企画をつくりまして、いまだにそのことが続けられておりますけども。その折に、北陵中学校の大野先生、あるいは香長中学校の大野先生でございますとか御紹介しますと、参列者の皆様方の、ほかの方々の拍手と比較することは大変失礼でございますけども、私の意識の中には大野先生という御紹介したときの拍手が一段と大きく長く、会場からそういうことでお応えくださいましたことを思い起こします。まさに、大野教育長がこれまで直接的に子供たちとかかわる中での人づくりを実践されてきた証かなというふうに思います。この大野教育長を今、教育行政の船頭に、船頭として今後どのようにしていくかということを教育次長に一声お答えいただいて、2問目を終わりたいと思います。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 高木議員の持ち時間は11時35分までですので、簡潔な答弁を求めます。
 答弁を求めます。都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実君) 高木議員さんの2問目の御質問にお答えをいたします。
 児童館とか市民館の入った複合施設整備への発端、糸口を開く調査などはという御質問でございますけれども、調査ということにはならないかもしれませんですが、将来にわたり住み続けたいと思っている方も多くいらっしゃると思います。こういった方々が将来にわたって住み続けることのできる住環境の保全を当然していかなければならないと考えておりますので、今後、折を見てどういう住宅の提供が必要なのかとか、あるいは今後、用途廃止する住宅を除却した場合の跡地利用など、こういったことにつきまして地元の方々の御意向とか御要望などをお聞きしまして、今後の住宅政策に生かしていきたいというふうに思います。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 地籍調査課長。
○地籍調査課長(古田修章君) 高木議員さんの2問目の御質問にお答えいたします。
 具体的な計画と言いますか方向性でございますが、津波対策としての地籍調査の実施が必要となる区域としましては、県の示した津波浸水想定区域である久枝地区から十市地区までの海岸地域一帯、稲生地区、また県道春赤線より北側の三和地区、前浜地区等の沿岸部を中心とした区域でございますが、その面積は約17.2平方キロとされております。しかし、その区域の中で圃場整備を計画している地域につきましては、圃場整備事業完了時には確定測量の成果を国土調査法第19条第5項の規定によりまして地籍調査の成果と同様に取り扱うことができますので、地籍調査としましては当面の間は見合わせたいと考えております。それ以外の津波浸水想定区域内で、特に緊急な地籍調査が必要と考えられる区域としましては、久枝地区から十市地区までの海岸地域一帯の約4.5平方キロと考えております。現在、28年度までに久枝地区、下島地区、合わせまして1平方キロ、先ほど申しました区域の約2割程度の現地調査が完了しておりますが、津波浸水想定区域内で調査が未実施である地区に対しましては、今後につきましても順次、地元説明会の開催やパンフレットの配布等により、さらなる啓発を図ってまいります。
 また、東日本大震災以降、全国的に地籍調査事業が注目されてきた中で、事業費の予算取りにつきましては本市としましても大変厳しい状況となっておりますが、津波浸水想定区域内の土地につきましては、その全域で正確な境界復元を可能としておくことで、万一被災した際に円滑な復興の足がかり、生活再建の基盤となるよう、国、県の予算の動向も注視しながら、できる限り早期の完了を目指して取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 企画課長。
○企画課長(松木和哉君) 高木議員さんの2問目の御質問にお答えをいたします。
 高木議員さんにおかれましては、日本一という視点でたくさんの御提案をいただきましてありがとうございます。市の特産品のPR、発信、また市の魅力の発信ということは本当に大切なことと考えております。それぞれの取り組みにつきまして、各課で取り組んでおりますけれども、この取り組みを横断的に企画のほうで取りまとめをしまして、これからも推進をしていきたいと考えております。ことしも、ラッピングバスということで、それも一つの市のPRというふうに考えておりまして進める予定としておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(西岡照夫君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一君) オナガドリの保護増殖施設につきまして、地域交流センターへとの御質問でございました。
 地域交流センターは、大篠公民館の改築という面も含めてございますので、限られた面積、容積の中でどれだけのことができるかということでございます。平成25年度の素案では、オナガドリ保護研究施設では、200羽から240羽収容と案でございました。においと騒音対策をするにいたしましても、中央公民館、大篠公民館の改築の中で出てくる御要望の中で必要な面積、容積が限られてございますので、その辺を踏まえての検討となることになります。あと、公民館連絡協議会を被災者支援の講演会へということで、自主防連合会やその他の機関と協力して人の呼びかけには積極的に働きかけを行っていきたいと思います。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人君) 突然の御指名いただきましてありがとうございます。
 大野教育長の強力なリーダーシップのもと、教育長がイメージをするものでありますとか、それから絵に描いたものを、私たち事務局の者が具現化いかにできるかということにかかっているように思います。今後とも、教育行政の進展につきましては精いっぱい努力してまいりますので、皆様方の御協力もよろしくお願いいたします。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 8番高木正平君。
○8番(高木正平君) 本当にそれぞれありがとうございました。その一言でございました。ありがとうございました。