トップページ > 南国市議会 > 議会議事録
読み上げる

議会議事録

  • 開催別
  • 一般質問
  • 議員提案
  • 市長提案
  • その他
  • 検索

一般質問 令和4年度 »  令和4年 第426回市議会定例会(開催日:2022/06/10) »

一般質問4日目(浜田憲雄)

質問者:浜田憲雄

答弁者:関係課長


○議長(浜田和子) これより本日の会議を開きます。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(浜田和子) ただいま市長から追加議案の送付がありましたので、お手元へ配付いたしました。
 …………………………………………………………………………………………………………
                                  4南総第59号
                                 令和4年6月17日

 南国市議会議長  浜 田 和 子 様

                       南国市長  平 山 耕 三   

      第426回南国市議会定例会の追加議案の送付について
 第426回南国市議会定例会に提出する議案を別紙のとおり送付します。
                    記
 議案第15号 南国市立小中学校用電子黒板購入契約の締結について
 …………………………………………………………………………………………………………
          ―――――――――――*―――――――――――
      議案第15号
○議長(浜田和子) お諮りいたします。ただいま送付されました議案第15号を日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浜田和子) 御異議なしと認めます。よって、日程に追加し、議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。市長。
      〔平山耕三市長登壇〕
○市長(平山耕三) おはようございます。
 早速でございますが、第426回南国市議会議会定例会におきます追加議案の提案理由を申し述べます。
 議案第15号南国市立小中学校用電子黒板購入契約の締結について、教育のICT化を推進するため、南国市立小学校及び中学校に電子黒板を整備することから、令和4年6月16日に指名競争入札を実施しました。その結果、都築電気株式会社高松オフィスが4,708万9,350円(消費税含む。)で落札しましたので、当該業者と契約を締結するに当たり、地方自治法(昭和22年法律第67号)第96条第1項第8号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例(昭和40年南国市条例第4号)第3条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
 後に入札の状況を添付しておりますので、御参照ください。
 以上をもちまして追加議案につきましての私からの提案理由の説明を終わります。何とぞ御審議の上、適切な議決を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(浜田和子) これにて提案理由の説明は終わりました。
          ―――――――――――*―――――――――――
      一般質問
○議長(浜田和子) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。7番浜田憲雄議員。
      〔7番 浜田憲雄議員発言席〕
○7番(浜田憲雄) おはようございます。7番、なんこく市政会の浜田憲雄でございます。
 一般質問も4日目、最終日となりましたが、トップバッターとしてよろしくお願いをいたします。
 私は、通告のとおり質問2項目を一問一答で行います。
 質問の1項目めは防災・減災対策、2項目は飼い主のいない猫(野良猫)の繁殖と対策についてでございます。
 では初めに、スポーツセンター津波避難施設について質問をいたします。
 南国スポーツセンターは、御承知のとおり、市内南部の私たちの住む三和地区にあり、各種スポーツ大会、イベント、また南国市の市民グラウンドとして、市民はもとより県内外からもたくさんの人たちに利用されている施設でございます。また一方、スポーツセンターは南海地震発生時の津波浸水深さは4メーター40と推定されておりまして、地震発生時、スポーツセンターの利用者及び関係者の安全対策、特に津波避難対策についてその対策が強く懸念されておりまして、その対策も急がれていたところでございます。
 今、ここにタワーが昨年の10月に着工されまして、その建物の一部もはや姿を現してきておるところでございますが、ここで改めて南国市の津波避難対策、命山構想に基づくところのスポーツセンターの津波避難施設、これの建設に至った経緯、また建設目的について危機管理課長にお伺いをいたします。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) スポーツセンター津波避難施設の建設目的につきましては、本市の津波避難対策、命山構想に基づき対策を進めていく中で、多くの利用があるスポーツセンターの耐浪性に疑義が生じたため、波力による構造上の診断を実施いたしました。その結果から、緊急避難場所の整備が必要となりました。経緯といたしましては、波力による構造上の診断を平成27年3月に実施し、同年6月に南海地震津波対策検討会を開催して、新たな津波避難施設の整備を行うことを決定いたしました。当初、盛土構造の高台整備を目指しておりましたが、平成31年に入り、津波避難タワーと比較検討する中で、令和元年7月に津波避難タワーを建設することを決定いたしました。以後、スポーツセンター津波避難タワー整備検討会を4回開催し、令和3年3月には基本設計が完成して、現在本年10月の竣工に向け建設工事を進めております。
○議長(浜田和子) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。
 それでは次に、今建設されているタワーの構造の特徴及び施設の概要について危機管理課長にお伺いをいたします。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) この新たな津波避難施設は、度重なる津波災害から住民の命を救ったことにより、命山、宝山と呼ばれ、かつて本市の沿岸部に実在した小高い山をイメージしております。またあわせて、命山構想のシンボルタワーとして、本市の防災・減災対策を市内外に大きく発信するものとして期待をしております。スポーツセンタータワーの概要は、鉄筋コンクリート造の8角形、高さは約14メーター、避難階は7.5メーターと10.6メーターの2層階で、避難人数は820人を想定しております。これまでに建設した14基の津波避難タワーと同様に、南国市津波避難タワー基本計画に基づいた設計となっております。他のタワーと大きく異なっている点は、競技者や観客の皆さんが一斉に同方向から避難することになりますので、混雑を避けるためタワー正面に大階段を配置いたしました。加えて、1階にはステージを設け、南海トラフ地震を学べる啓発スペースを設置いたします。以上でございます。
○議長(浜田和子) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。
 このスポーツセンターは私もすぐ近くでございまして、毎日のように横の農免道路を通って、仕上がり具合というか建設概要を見ておるところなんですが、今お聞きしますと、鉄筋コンクリート造りで、何と1辺が24メーターの8角形で建てられると。高さは14メーター、避難人数は840人を想定しているということでございます。また、スポーツセンターに多くの利用者がおいでになりますので、そのときのために避難階段も非常に大きなものにしておるという工夫もされておるようでございます。また、それに続いて、命山構想のシンボルとして、これを広くアピールしようというふうな構想も持っておるようでございますので、大変楽しみにしておるところでございます。
 それでは次に、南国市には現在この沿岸地方に14基の避難タワーが建設されておりまして、いずれもこれは各地域の避難タワーとして、備品とかタワーの管理というものもそれぞれの自主防災会が管理をしておるところでございます。しかし、ここの避難タワーにつきましては、これをどのようにしていくのか。備蓄品あるいは管理方法、これらについて危機管理課長にお伺いをいたします。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) タワーの備蓄品につきましては、高知県の備蓄方針に定められております飲料水、簡易トイレ、トイレットペーパー、ラジオなどの通信機器のほか、他の津波避難タワーに配備しております毛布やブランケット、ランタンなどを配備する予定でございます。施設の管理につきましては、タワー完成後に整備を予定しております防災広場と併せ、日常の管理、清掃を業務委託する予定でございます。
○議長(浜田和子) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。
 それでは次に、スポーツセンタータワーは、これまでの14基の避難タワーと違っていろんな活用の仕方があると思うんですが、平常時の施設活用について、今考えられておることについて危機管理課長にお伺いをいたします。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 平常時の施設活用につきましては、タワーの避難階から隣接するグラウンドの観戦に利用していただくことも可能でございますし、先ほどお答えをいたしましたとおり、南海トラフ地震の啓発スペースでございます学びの場を設けておりますので、ぜひ御家族で訪れていただき、学びを深めていただいて、学習した後は、学びの場に設置する学びの鐘を高らかに鳴り響かせていただきたいと考えております。
 また、学びの場である啓発スペースはステージとなっておりますので、ステージ前に広がります芝生広場を、防災関連行事だけでなく様々なイベントに活用していただければと考えているところです。
○議長(浜田和子) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございます。
 スポーツセンタータワーには、南海地震の啓発スペースとして学びの場というのを設けると。これはステージとしてなっておって、ステージ前には芝生広場も作ると。そして、防災関連行事だけではなくて、各種イベントにも活用してほしいというふうな計画のようでございます。
 そこで、私はスポーツセンタータワーへの提案としまして、防災の掲示板、それからパネル、こうしたものを設置してはいかがでしょうかということです。すなわち、西側の金比羅山の山頂の神社境内には、安政南海地震の地震津波玉垣碑を説明した掲示板を、先日といいますか、さきに披露されまして、設置されたばかりでございます。そしてあわせて、南国市各自主防災会の活動紹介、そういったものをパネルにするとか掲示板に貼るとか、こんなこともしながら、南国市の防災・減災対策、これに各地域が取り組んでいるというようなことをアピールできるようなコーナー、掲示板、これを設置していただいたらということで提案をいたします。そして、県内、県外のスポーツセンター利用者に、南国市の防災活動に触れていただくとともに、スポーツセンターの流線型の屋根開きと併せまして、新しくできる8角形の防災避難タワー、そして緑の広場、そして青い空、緑広がる周辺景観とマッチしたもので、それこそ広くPRして、県内の、あるいは県外の関係者に防災避難タワーに行ってみたいと思わすような、ぜひとも南国市の防災シンボルタワーとしてできるように期待をするところでございます。よろしくお願いします。
 それでは、スポーツセンターの防災のタワーに関する質問を終わりまして、次の質問に入ります。
 次の質問は、南国市の地域防災計画改定についてでございます。
 2011年3月11日、東日本大震災の発災以来はや11年の歳月がたってきた中、当時震災後に作成された南国市の地域防災計画、これによって順次対策等も進められてきておるところでございますけれども、あれからはやまた10年もたってきた中において、このままでいいのかと。これから先を見据えた計画が必要でないかと。見直しが必要でないかというふうなことから、今回南国市において南国市の地域防災計画が改定されようとしておりますけれども、これの基本方針について危機管理課長にお伺いをいたします。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 東日本大震災を受けて、平成25年2月に全面改良いたしました地域防災計画では、津波避難施設や備蓄倉庫などのハード整備やハザードマップ、各種災害対応マニュアルの作成、自主防災組織の育成などを計画をいたしておりました。これまでも部分改定は行ってまいりましたが、前回の全面改定から10年が経過することから全面改定を行うものでございます。今回の改定は、本市で最もリスクの高い災害である南海トラフ地震を中心に、災害発生時に機能する組織をつくることを大きな目的としております。具体的には、1つ目に、南海トラフ地震の発生を見据え、今後10年間を重点対策期間として設定すること、2つ目に、平常時とは全く異なる災害対応業務を円滑に実施するため、危機対応の標準化を進めること、3つ目に、全庁的な取組を推進するための体制強化に取り組むこと、4つ目に災害対応、災害対策本部のDXを進めることを基本方針として改定を進める予定でございます。以上です。
○議長(浜田和子) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。
 お聞きしますと、基本方針では、重点対象期間を今後10年間というふうに設定をしておりますけれども、理由と設定するメリット、そしてまた効果、こうしたものをどのように考えているのか危機管理課長にお伺いをいたします。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 本市で想定されております各種災害に備え、対策準備を図る上で、最もリスクが高く、対策に時間や費用がかかるものは南海トラフ地震でございます。さらに、南海トラフ地震に関しましては、発生する可能性のある時期の幅が広く、達成目標時期を定めづらい中で対策の継続性が求められております。南海トラフ地震は、今後30年の間に70から80%の確率で発生することが内閣府の南海トラフ活動の長期評価により示されており、その評価の根拠とされる次の南海トラフ地震発生時期を検討するモデルによりますと、可能性の高い時期として2034年頃を示しております。
 このように、南海トラフの地震の発生が10年前後に蓋然性を持って迫っていることを改めて認識し、重点的に対策を進めることを目的として、令和4年から令和13年までの10年間を重点対策期間として設定するものでございます。この重点対策期間を設定することにより、対策の効果的な実施のタイミングや財政負担の見通しが立ち、あわせて発生時期を見据えたリーダー職員の育成、業務の見直しやスリム化の取組が可能となります。また、全職員が南海トラフ地震の発生から復興に向けて共通のロードマップを持つことにより、危機感の共有、モチベーションの維持を図れることも大きなメリットと考えております。
○議長(浜田和子) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございます。
 それでは次に、同じく基本方針の中に、危機対応の標準化ということで取り上げられて説明がありましたけれども、これは何を狙いにして、どういうことをやろうとしているのかというのをもう少し詳しくお願いいたします。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 繰り返しとなりますが、本市で想定される様々な災害の中で、南海トラフ地震のリスクが圧倒的に高いものとなっております。国難とまで言われるこの災害を組織として乗り越える危機対応力を身につけることが喫緊の課題でございます。大規模災害対応の難しさは、経験したことのない状況に振り回される、平時にはない業務が膨大に発生する、経験者が全くいない、応援を受け入れるノウハウがないなどが挙げられます。これらの課題を解決するためには、これまで様々な危機対応の中で培われてきた危機対応の標準化の概念や規格を取り入れていきたいと考えております。具体的には、国際規格である社会セキュリティー緊急事態管理、ISO22320及びその規格の運用体制を具体化したISC、緊急時総合調整システムの概念を導入し、災害対策本部の機能向上を図ることを目指しております。
○議長(浜田和子) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。
 防災計画改定の最後の質問としますけれども、この中に入っておりました危機対応のデジタルトランスフォーメーションの推進など、その言葉もありました。この推進内容の狙いと期待する効果、このことについて危機管理課長に改めてお伺いをいたします。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) まず、すいません、先ほどの答弁で緊急時総合調整システムを「ISC」と申し上げましたが、「ICS」の間違いでございます。訂正させていただきます。
 危機対応のDXの推進の内容と期待する効果という御質問でございますけれども、迅速の危機対応のためには、情報収集、情報共有、情報の整理や物資管理、人的資源の管理など、複雑かつ多大な労力を必要といたします。このような危機対応業務を実施するためには、DXの推進が欠かせません。そのためには、個別事案処理を支えるシステムと、災害対策本部のスタッフ業務を支えるシステムの導入が不可欠となります。具体的には情報収集システムや、収集した情報を整理するGISシステム、また避難者の生活支援を支える避難者支援システムの導入を目指します。特に、被災者支援システムに関しましては、内閣府が開発し、今年度より運用が始まっております全国標準のクラウド型被災者支援システムを早急に導入し、発災時の迅速な被災者支援につなげたいと考えております。本システムは、マイナンバーカードを活用することにより、各種給付金のオンライン申請や、罹災証明のコンビニ交付が可能となります。また、災害監視カメラを設置し、津波や洪水の発生状況を迅速に情報できるシステム構築も検討してまいります。これらの導入は、本市及び国の進める自治体DXの定義にも合致するものであり、現在設置しております南国市DX推進本部でも検討し、災害時の対応組織である災害対策本部のDXの推進に努めてまいります。以上でございます。
○議長(浜田和子) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) 丁寧に答弁をいただきましてありがとうございました。
 南海トラフの巨大地震の発災時には本当に機能する南国市の組織はどうあるべきか、これまでの計画を見直しながら、今後どのように計画を作成するのかと。これから先、10年先を見据えて、全庁的な推進体制の強化と対策についてお答えをいただいたところでございます。ありがとうございます。
 私たち議員、議会も、この南海トラフ巨大地震の発災時に対しまして、果たして何をするかと。何をしなければいけないのかと。議員一人一人がどのような行動を取るかと。今、全庁挙げての防災計画というのをお聞きいたしましたけれども、議員、議会も、こうした今までのこと、ルールを見直しながら一体となって、連携して南海地震対応を図っていくと、こういうことがより大事なことということで強く感じているところでもございます。ありがとうございました。
 以上、南国市の地域防災計画の改定に伴う質問を終わります。
 次は、2問目となりますけれども、飼い主のいない猫(野良猫)の繁殖と対策についての質問に移ります。
 初めに、飼い主のいない猫(野良猫)が最近市内各地に非常に繁殖しまして、餌やりとかふん尿被害とか、これに伴う隣近所のトラブル、こういったものが市内あちこちで多発しております。市民からの苦情、トラブルの申出等、こういったものが市当局にないのかと。また、この現状をどのように認識し、捉えているのか、このことについて環境課長にお伺いをいたします。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) 御質問の飼い主のいない猫に対する餌やり住民、また近隣住民とのふん尿トラブルの件でお答えいたします。
 こういったことは、市内の幾つかの地域で、飼い主のいない猫に対する餌やりによって猫が繁殖し、自宅敷地内への猫の侵入、またふん尿による被害の相談が環境課にも寄せられております。餌やり自体を禁止することはできませんけども、無責任な餌やりにより周辺の生活環境に悪影響を及ぼす場合には、必要に応じまして保健所とともに、餌やりを行っている方に対して、近隣環境にも配慮するようお話をしております。
○議長(浜田和子) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。
 飼い主のいない猫(野良猫)に対して、現に私の地区内にも2人の高齢者が餌やりをやり、また西隣の地区では1人、さらに東隣の地区でも1人と、餌やりをする人が見受けられまして、近隣では畑や、また店先、玄関先へふん尿するということで、トラブルが本当に相次いでおります。まずは、繁殖する野良猫に対してどう対処したらいいのか、地域の中では困っておるような状態であります。また、近隣の金比羅山には、以前から南国市以外の住民の方が野良猫に餌やりする人も来ており、さらに餌やりだけではなくて、収まらずに毛布とか段ボールとか傘とかいうのを持って、そのまま放置するとかいうふうなことのありさまで、本当に琴平神社参拝者に、こういったことの参道の景観というのを非常に見るに見られないような状態にもなっております。徐々に改善はされてきておるようなことにもなっておりますけれども、本当に困ったものだというふうに思っております。
 また、猫の繁殖について考えてみますと、雌猫は生後4か月から12か月で子猫を産めるようになると。そして、年に2回から4回の発情期間があると。そして、1回に4頭から8頭の子猫を産むというふうなことで、地域の人が猫のかわいらしさ、かわいがりというだけで餌やりというのを放っておけば、あっという間に野良猫の数というのは増えていきます。ちなみに、猫の繁殖の状況をちょっと計算してみますと、雌1頭が1年後には20頭になると。2年後には80頭になると。3年後には何と2,000頭になるという、先ほどの発情期から何頭産むとかいうふうなことから計算していくと、3年後には2,000頭ぐらいになるというふうなことにもなっております。
 このような状況の中で、野良猫を増やさないと。不妊とか去勢とか、そういった手術、こういったものの実施状況、補助金制度と、その活用状況について環境課長にお伺いをいたします。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) 南国市では、高知県の実施しております不妊手術助成金の上乗せ補助といたしまして、令和2年度より、上限額5,000円でメス猫不妊手術推進事業費補助金を実施しております。令和2年度は、申請匹数107匹、補助金交付金額44万600円、令和3年度は申請匹数60匹、補助金交付金額が23万9,600円となっております。また、令和4年度からは、事業名称も、飼い主のいない猫不妊手術推進事業費補助金としております。雄猫も一部を対象として事業実施をしておりまして、背景には動物愛護法の改正によりまして、飼い猫には適切な飼養が義務づけされましたので補助対象から除外いたしまして、飼い主のいない猫に限って5,000円を上限として補助を行っております。
○議長(浜田和子) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。
 それでは次に、こうした飼い主のいない猫(野良猫)、そしてまた避妊処理をされた猫は地域猫というらしいですが、これらの実態を踏まえまして、飼い主のいる猫も含めて、地域の中で人と猫が調和するような環境づくり、このために市民への啓蒙活動をどのようにするかと、今後どのようにしていったらいいのかということについて、担当課長のほうから今後の対応を伺いたいと思います。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) 人と猫が調和する環境づくりということでございますが、今後も、個別の相談につきましては、保健所と連携して丁寧な対応を続けていく必要があると考えております。こういった猫の飼養方法や、無責任な餌やりによる周辺環境への影響などにつきましては、広報紙等を通じまして今まで以上に啓発を行っていく予定をしております。また、飼い主のいない猫の増加を抑えるため、不妊手術を奨励する不妊手術推進事業費補助金を市民の皆様により活用していただくため、これの周知も努めてまいります。
○議長(浜田和子) 浜田憲雄議員。
○7番(浜田憲雄) ありがとうございました。
 明るい南国市の地域住民みんなが、隣近所それぞれトラブルのないようにやっていくがために、こうした今言ったところの人と猫とが調和する、本当にそういった環境づくりのために、今後とも環境課を中心にしましてよろしくお願いしたいと思います。
 以上、私の第426回の一般質問を終わります。ありがとうございました。