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一般質問 令和4年度 »  令和4年 第426回市議会定例会(開催日:2022/06/10) »

一般質問3日目(土居篤男)

質問者:土居篤男

答弁者:市長、関係課長


○副議長(岩松永治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。19番土居篤男議員。
      〔19番 土居篤男議員発言席〕
○19番(土居篤男) 午後の眠たい時期に目の覚めるような質問をと考えましたが、なかなかそうはいかないと思いますが、しばらくの間、よろしくお願いをいたします。
 私が通告してありますのは、市長の政治姿勢……。
○副議長(岩松永治) 土居篤男議員、マスクの着用をお願いいたします。
○19番(土居篤男) 失礼しました。コロナウイルスも大分落ち着いているとはいえ、まだ私のような高齢者にとっては命にも関わるような病気でございますので、私が率先してマスクをせないかんが、うっかり外しておりまして、申し訳ありませんでした。
 私が通告してありますのは、市長の政治姿勢で、1つはロシアのウクライナ侵略によって物価の高騰の影響が出ております。市民の暮らし対策、農業経営の対策、支援について、2つ目が南国市の総合計画における後期基本計画について、各項目をどのように取り組んでいるか、3つ目が企業誘致の問題についてであります。
 以下、順次一般質問を行いたいと思います。
 1つ目は市長の政治姿勢で、ロシアのウクライナ侵略による物価の高騰の影響ということで、1つは物価の高騰が、新聞報道にもありましたが、食品の値上げが年内に1万品を超えて値上げをされるということが報道されておりました。ウクライナは小麦粉の産地でございますので、小麦粉の輸入が今急減をしております。多分、パンを買うたことはありませんが、パンも値上がり寸前か、値上がりしているかではないかと思います。そういうふうに日本の国民の暮らしに直結をして影響が出ているいうことで、その対策を求めたいということでございます。
 食品の値上げ、先ほど言いましたが、1万品を超えて値上げをされたと。値上げをされる、または予定だということらしいですが、これが仮に1円上がっても、全部が各個人の消費に結びついているとは限りませんが、1円上がっても1万円の値上げになると、10円上がれば10万円の値上げになると。食料品であれば何ぼになるか分かりませんが、新聞報道では食品の値上げが年内に1万品を超えるということですので、相当の食品に対する値上げがもう既に起こっているのではないかというふうに考えられます。
 そういう点から市民の暮らしを見た場合に、数千円の食料品目の値上げも、ぎりぎりのところで生活をしていらっしゃる方は、なかなか大変な状況が生まれていると思います。そういう点で、実態をどのようにつかんでいるか、そして対策すべきではないかというふうに考えます。生活保護世帯では、ぎりぎりの状態で食料品などの購入を図っていると思いますので、仮に10円で50品目ぐらい食料品の影響が出てくると、10円だと500円ですか、50品目だと数千円の買物ができないという状況が出てくると思います。そういう点で、ぎりぎりの生活をされている生活保護世帯等の実態をどうつかんでいるか、それに対して何らかの取組をせないかんじゃないかということをお聞きをしたいと思います。
 それから、物価の上昇については、ハウス園芸の燃料ですね、燃油の値上げももう既に起こっていると思います。今のところ、燃料はまだ使っておりませんが、8月頃からハウス園芸の作付をして、9月頃からたき始める。10月、11、12月にかけて、ハウスの園芸の加温をするということで、相当経費が増大をすると。それと同時に、園芸用資材、肥料はもちろんですが、ビニールも原油が原材料になっておりますので、ビニールの値上がりも極端に上がってくるであろうというふうに思います。そういう点で、農業経営支援も検討せないかんじゃないかと思います。どのように考えているか、お聞きをするもんでございます。
 それから、政治姿勢の2つ目では、南国市の総合計画におきまして後期基本計画を見てみますと、非常に改めて見てみますと、こんなに整理されたものがいつの間に出ちょったのか、私も初めて見るような気がしまして、改めて見直してみました。この構想自体は非常に緻密に各分野を網羅してできております。非常にすばらしい政策を文章化してやれる南国市の職員は、市長以下、大変優秀、有能な職員が多いなと改めて思いました。これを見よりまして、各項目いろいろありますが、全てのこの市政全般にわたっての計画、構想というのは非常にいいわけですが、その中で子育て支援の充実ということで見よりまして、これも非常に子育て支援の、行政が主体的に考えて、こうやるんだということでは大変優れた計画になっていると思います。
 しかし、私はこの計画にちょっとプラスをして、実際の子育て支援策があらゆる角度から満たされているかということを見てみますと、必ずしも全てが満たされているわけではないと思います。例えば、高等教育部門では、大学進学は県内大学よりか、県外の大学への進学者が非常に多いと思います。この進学支援策が見当たらないということで、やはりこれは充足、手当てをせないかんじゃないかというふうに思います。
 今、話が後先になりましたが、この南国市総合計画において、この後期基本計画について各項目の取組の到達をどのように認識をしているかいうことです。こういう点では、南国市は進んでいるとか、他市に引けを取らない取組をしているんですよと、そういう点はきちっと掌握しているかどうか。それと、将来をどのように描いているか、お聞きをしたいと思います。
 それから、企業誘致についてなんですが、この立田の工業団地は、周辺対策がまだ100%仕上がってはいないかもしれませんが、企業誘致の状況、今後の状況、あの企業用地が100%埋まる計画になっているかどうか、こうした点をお聞きをしたいと思います。
 どうも質問が整然とよう整理をしませんでしたが、以上で1問目を終わりたいと思います。御答弁をよろしくお願いします。
○副議長(岩松永治) 答弁を求めます。市長。
      〔平山耕三市長登壇〕
○市長(平山耕三) 土居篤男議員の南国市総合計画後期基本計画についての御質問にお答えいたします。
 第4次南国市総合計画につきましては、平成28年度から令和7年度までの10年間の計画としております。計画期間のうち、前期基本計画の5年間が終了し、現在、令和3年度を始期とします後期基本計画の2年目に入っております。
 前期基本計画の期間中におきましては、全国的課題であります人口減少、少子・高齢化に対する地方創生の取組に加え、地震や自然災害への備えに対する社会意識の高まり、また国連サミットで採択された持続可能な開発目標、SDGsの実現に向けた社会的取組の進展など、本市を取り巻く社会状況は大きく変化いたしました。また、令和2年度以降においては新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、人々の生活様式や社会経済活動に大きな変化をもたらし、市民生活を守り、地域経済の回復に向けた施策の実施が強く求められております。
 こうした状況を踏まえ、総合計画後期基本計画におきましては、これまでの取組に加え、変化に対応する新たな視点を盛り込むことで改定を行い、事業を推進しております。この中で自慢できる先進的な取組はということでございますが、先進的とは言えませんが、特色ある取組ということでお答えさせていただきます。
 1点目は、防災対策であります。
 2011年の東日本大震災の津波被害を目の当たりにして、迅速な津波避難対策を進めるべく、命山構想を策定いたしました。これに基づき、津波避難タワーをはじめとする緊急避難場所整備を住民との協働の下、進め、県内でいち早く一斉整備ができました。また、地域防災を担う自主防災組織の育成につきましては、小字単位での結成に努め、現在は164の組織が設立されております。この自主防災組織を中心とした防災学習は、年間50から60回程度にも及び、自主防災力の向上を継続的に図っております。
 2点目は、まちづくり、市街化調整区域の規制緩和であります。
 平成30年4月に高知県から都市計画法の開発許可等の権限移譲を受け、これまで開発許可基準の規制緩和を行い、本市独自の立地基準を定めて運用してまいりました。この規制緩和の検証結果では、集落拠点周辺エリアの人口は毎年減少しているものの、既存集落内への住宅建設は進みつつあり、また集落拠点周辺エリア内に子育て世代がとどまる傾向にあるなど、規制緩和は既存集落の地域コミュニティー機能の維持に一定の効果が見られておるところでございます。また、南国インターチェンジ周辺や、国道195号線の幹線道路沿道にも運輸業、卸売業、製造業の企業の立地が見られ、徐々にではありますが、企業の進出が進みつつあります。
 3点目は、子育て施策であります。
 本市におきましては、保育施設等への入所希望者に対し、市全体での受入れ可能な数は確保できている状況にあります。また、0歳児保育への対応につきましては、あけぼの保育所に続き、本年6月からは長岡西部保育所で受入れを可能にするなど、順次拡大をしております。第2子の保育料の無償化につきましては、平成30年度から開始し、令和元年10月からの国の幼児教育・保育の無償化の対象とならなかった3歳児以上の副食費につきましても無償とし、子育て世代の負担軽減を図っております。
 4点目は、高齢者施策であります。
 高齢化が進行する中、介護保険においては適切な給付に努めるとともに、誰もが住み慣れた地域で元気に過ごせるように介護予防の充実にも努めており、新たにフレイル予防や貯筋運動など、特色のある事業も始まっております。フレイル予防につきましては、昨年度からフレイルサポーターの養成を開始しており、地域の通いの場においてフレイルチェックを行うことで、高齢者自らが健康状態に関心を持ち、日常生活を送る意識づくりにつながるよう、取組を進めております。
 また、子育て支援の一環としまして、地域に帰ってくる学生の皆様方への支援ということで、大学等へ進学する学生への支援としまして、奨学金の貸与を受けて大学等を修了し就労する者に対しまして、奨学金の返還に要する費用を補助する制度の実施に向け、今準備しておるところでございます。この制度によりまして、定住にもつなげてまいりたいと考えております。
 以上、本市の特色ある施策として大きく4点について御説明させていただきました。今後におきましても、総合計画に定めます5つの基本目標の達成に向け、「緑とまち笑顔あふれる南国市」の将来像の実現に向け、各種施策を展開してまいる所存でございます。以上でございます。
○副議長(岩松永治) 商工観光課長。
      〔山崎伸二商工観光課長登壇〕
○商工観光課長(山崎伸二) 市民の暮らし対策についての御質問にお答えします。
 新型コロナウイルス感染症の影響の長期化や原油価格及び物価の高騰により影響を受けている市民の生活支援と地域経済の活性化を目的に、プレミアム付商品券発行事業を実施することとしております。このプレミアム付商品券発行事業は、市民を対象に、3,000円で1冊5,000円分の商品券を1人当たり上限2冊まで購入できるよう計画しておりますので、幅広い方を対象とした支援になっていると考えております。
 続きまして、企業誘致についての御質問にお答えします。
 日章産業団地の概要につきましては、分譲区画は7区画、分譲面積は約11.3ヘクタール、分譲単価は区画によって異なりますが、平米単価で2万4,000円から3万100円、業種は製造業及び製造業に密接な関わりのある運輸業及び卸売業となっております。現在の状況につきましては、令和3年12月から令和4年2月まで公募を行い、その後、南国日章産業団地立地企業選定委員会を開き、分譲候補者を決定しましたので、分譲候補者と契約を締結するかどうかということを含め、調整しているところでございます。
 今後の見通しですが、時期についてお答えすることはできませんが、追加募集を行うことになるかと思います。コロナ禍や原油価格・物価高騰の状況でございますが、高知龍馬空港インターチェンジから車で1分の好立地ですので、徐々に売れていくのではないかと見込んでおります。以上でございます。
○副議長(岩松永治) 農林水産課長。
      〔古田修章農林水産課長登壇〕
○農林水産課長(古田修章) 土居議員の御質問にお答えいたします。
 長期化している新型コロナウイルス感染症の状況、またロシアのウクライナ侵攻、そして最近の大幅な円安も含めた様々な影響によりまして、燃料用重油はもとより、肥料及び各種農業用資材の高騰が農家の経営を大きく圧迫している状況となっております。しかしながら、農産物の販売価格につきましては市場の需給動向に左右されるところが大きいものでありまして、農業生産のコストが上昇したからといって、直ちに販売価格へ転嫁するということは容易ではありません。
 このような状況の中、農業用の燃油、配合飼料等におきましては、国の高騰対策であるセーフティーネットにほとんどの方が加入をされ、それぞれ既に対策の発動もされております。そして、特に燃油につきましては、さらなる高騰に備える形で、発動基準価額の170%、A重油にいたしますと140円相当までの高騰に備える選択肢の追加によって、セーフティーネットを強化する、拡張するとともに、重油の使用量の削減につながる省エネ機器の導入支援も進められております。
 しかし、肥料を含め、農業用資材などの高騰に対しましては、対象となる方の把握など、対策の具体化が難しいこともありまして、国としても直接的な支援として有効な対策は今まで行われていないところでございます。そのような状況から、市の支援策につきましては、検討が進められているという国の支援策の内容も踏まえた上で、県や他市町村の状況も見ながら検討させていただきたいと考えております。以上です。
○副議長(岩松永治) 土居篤男議員。
○19番(土居篤男) 農業問題から先に行きますが、国のほうも保険のようなものを構えて、それに加入しているということは聞いております。燃料のほうはそういう手当てがあるかもしれませんが、資材になってきたら、なかなか手当てができないと。それから、肥料も私はハウス園芸が反当どればあの肥料を使うか、私は不覚にも今まで聞いたことがありませんでしたが、米作りは反当2袋ぐらいで足りますが、ハウス園芸は反当2袋では足らんでしょう。20袋ぐらいは要るんじゃないですか。そうしますと、肥料代の値上げでも相当ハウス園芸農家の資材費が荷重になるということが出てくると思います。
 それから、農薬も上がってます。そういうことをやっぱり私も農協等の皆さんに聞かないかんところですが、それのほうをもうちょっと具体的に価格も農林水産課のほうで調査をして、必要があればやっぱり農業用燃料、燃料以外の農業用資材の手当ても南国市の政策を打ち出すべきではないかというふうに思います。
 それから、市民の暮らしの問題ではどうでしょうね。やっぱり生活保護ぐらいの収入の方に、今のその物価上昇というのは相当打撃になると思いますが、そこらあたりの対策、救済策というのはないでしょうか。
 それから、食パンの値上げも、私は市場調査もしておりませんが、多分小麦粉の値上がりが大変厳しいと思います。そういう点で家庭への影響は非常に大きいものがあるのではないかというふうに思います。
 あわせて、家畜の飼料ですね、後の斉藤さんの一般質問にもありますが、飼料の高騰が、小麦が中心ですので、やはりウクライナの輸出の減少の影響が大きいと思います。とてもじゃないが日本の畜産農家は手を上げやせんかというふうに心配をしておりますが、こういう点の把握はしておるでしょうか。ぜひこれも把握して対策を講ずるべきではないかと思います。以上で2問目を終わります。
○副議長(岩松永治) 答弁を求めます。福祉事務所長。
○福祉事務所長(池本滋郎) 土居議員の質問にお答えします。
 生活保護世帯に対する支援といたしましては、これは生活保護世帯のみに限るものではないんですけれども、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、様々な困難に直面した方に対して速やかに生活、暮らしの支援を行うという観点から、住民税非課税世帯に対して令和3年度住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金事業を行いました。これは令和4年3月上旬に、対象と思われる世帯に確認書を順次発送いたしまして、同月中旬から1世帯当たり10万円を支給をいたしております。提出期限であります6月7日までに合計で5,463件の申請がございました。以上でございます。
○副議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 飼料、配合飼料等、畜産用の飼料の御質問でございますけれども、配合飼料につきましては燃油とか、その辺と同様にセーフティーネットのほうを既に発動している状況となっておりまして、今後、通常補塡という部分で今発動しているところですけれども、異常な価格高騰時に、この通常補塡を補完するという異常補塡について、また補完を実施するという形になっております。
 また、今回の県のほうの6月補正のほうで、その異常補塡分の受益者の負担を支援するという補助事業のほうが上がっているという情報を聞いております。また、あと畜産の生産者がその生産コストが増大した分の差額分について支援をするという事業も、6月補正のほうで県のほうで対策されているというお話を伺っております。以上です。
○副議長(岩松永治) 土居篤男議員。
○19番(土居篤男) 農業関係では、若干の肥料等の値上げの対策の支援というのは考えられてるようでございますが、このウクライナ問題によって農業資材が上がったと、そういう点では多少の支援が計画されているということなんですが、南国市の総合計画、この計画は非常によくできていると思いますが、この計画について、先ほど報告もありましたが、全体的に非常にいい計画です。それは認めます。文章も非常にきれいなし、それに乗せられまして南国市はええなあという感じを持ちますけれども、さてほんなら具体的に我々の暮らしがどのように変わっていくかと、ようなっていくかということになりますと、まだ我々の暮らしそのものに具体性は出ておりません。
 そういう点で、先ほども言ったように、子育て支援サービスの中でこの後期基本計画を見てみますと、子育て支援で細かく出ております、確かに。緻密に政策を実施するようになっております。しかし、さっきも触れたかも分かりませんが、大学進学等の支援ですね、これはやっぱり欠けているように思いますが、この点、もう一度確認をお願いしたいと思います。以上です。
○副議長(岩松永治) 答弁を求めます。市長。
○市長(平山耕三) 大学進学への支援ということで奨学金ということが考えられるところでございますが、それにつきまして何らかの支援をということで、私も選挙のときの公約にも盛り込んでいたところでもございますが、大学を卒業して、こちらへ地元へ帰ってこられる方に対する返還の免除ということを盛り込んだ、そういう制度設計をしていきたいということで、今、生涯学習課のほうで案を練っておるところでございます。そういったことで、定住支援につなげれる施策を計画中であるということでございます。以上でございます。
      (「はい、もう質問は終わりですので、要望だけ駄目ですか」と呼ぶ者あり)
○副議長(岩松永治) 駄目です。
      (「はい、了解。以上で終わります」と呼ぶ者あり)