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一般質問 令和4年度 »  令和4年 第426回市議会定例会(開催日:2022/06/10) »

一般質問2日目(西川潔)

質問者:西川潔

答弁者:市長、副市長、関係課長


○議長(浜田和子) 10番西川潔議員。
      〔10番 西川 潔議員発言席〕
○10番(西川 潔) 今、世界や日本の情勢もですが、見てまいりますと、覇権者は、一見それらしいことを言っているように見えますけれども、自国の経済的利益や自己の保全、利益に終始している姿がかいま見られます。人間、もっと尊厳があってしかるべきと思うんですが、人間は貧しい者だなというふうにも感じております。私自体もぎらぎらする年になり、好々爺を目指していきたいいうふうにも思っているところですが、皆さん方は自己の利益のみを顧みない仕事をしていただき、感謝をいたしております。
 今議会の質問ですけれども、コロナ感染症や物価高騰など、市民生活に重大な影響がある中、その対策が喫緊の課題でもありますが、日々の行政を執行している中で、忘れてはならない、また置き去りにしてはいけない件について質問をいたします。
 まず、不法投棄でございますが、廃棄物の処理については、廃棄物の処理及び清掃に関する法律で厳しい罰則とともに規定をされております。しかし、不法投棄は一向に後を絶ちません。
 そこで、お聞きをいたしますが、南国市の不法投棄の現状、年度別とか産業廃棄物、一般廃棄物の数、市民からの苦情相談数も含めて、どのような動向にあるのか、お聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) 昨年度までの不法投棄の発生件数でございますけども、そのときに解決できなかったものを記録に残しております。
 傾向で申しますと、年間で1か所ないし2か所の発生があるかないかという状況でございましたけども、それと地区も市内一円に散発しておりました。過去5年間で申し上げますと、平成29年度が1件、白木谷で家庭ごみの投棄がございました。平成30年度で申しますと、1件、日章地区で産業廃棄物がございました。令和元年、これは1件、三和地区で家庭ごみの投棄がございました。そして、令和2年度は、数的には上がっておりません。そして、令和3年度になりまして、3件、黒滝地区で、3年度は上がっております。以上です。
○議長(浜田和子) 西川議員。
○10番(西川 潔) 不法投棄の件数が年間一、二か所というようなことの答弁がございましたが、私の生活範囲で、高速道路の側道や山林の中に数多くの不法投棄が見受けられます。これは、今日同僚の西本議員や斉藤議員に山のほうの状態を聞いてみますと、いやいや、不法投棄は随分されているいうことがございまして、実際その不法投棄の実情をどのような形で把握をしているのか、これらの場所は不法投棄をするところは人目につかないところですから、不法投棄後すぐに雑草が繁茂したり、葛カズラがすぐにそこら辺に巻いたりして、なかなか発見もしにくいような状況にもあるわけですけれども、不法投棄の発見いうものについては、どのようにそういう不法投棄を見つけておられますか。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) 不法投棄の発見方法ということでございますが、これは、もちろん地元の方々の通報が一番の情報となっております。あと、市の職員としまして環境課職員も日々市内一円を終始見回っておりますので、その中での報告は上がっております。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 次に、この不法投棄防止のためにどのような対策を実施をされておりますか。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) 現在取り組んでいる対策としましては、啓発が主でございまして、市の「広報なんこく」や環境委員連合会だより「たちばな」にて、不法投棄禁止についての啓発を主に行っております。
 また、不法投棄のあった場所につきましては、所有者の方に不法投棄禁止の看板の配布をいたしまして、設置をしていただいてます。また、南国警察署並びに中央東福祉保健所と情報共有をしながら対策に取り組んでおります。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) そのような対策で効果が上がっているというふうにお思いですか。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) 昨年度までは、不法投棄が箇所数で大きく増加した傾向ではありませんでしたので、一定啓発の効果もあるとは感じておりましたけども、今年の状況を見ておりますと非常に残念な状況であると考えております。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 私は、なかなかそういうもので効果は上がってないというふうにも思っておりますし、一度捨てられるとそこの部分の管理というか、処分いうものがなかなかできないいうことになりまして、この対策で私は効果は限定的だというふうに思うんです。
 新たな取組が必要なわけですけれども、一、二か所ということで、かなり効果が上がっているというふうには思い、私は上がってないというふうに先ほども言ったんですが、新たなこの不法投棄に対する取組いうものをお考えですか。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) 議員御指摘のとおり、本年になって不法投棄が箇所、量とも増えておりますし、現状対策ではやっぱり不十分であったと考えております。これはもう今まで以上に南国警察署や中央東福祉保健所の力を借りながら、連携しながら効果的な対策を協議してまいります。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 県それから警察との連携でやっていくということも必要でしょうが、これは捨てられたときの後の対策になろうかと思うんです。常日頃、今捨てられたとか、こういうところで捨てられるのを防止するためにこういうことが必要だというのは、やはりその情報も含めて地域の住民と一緒にそこをやっていかないと、なかなか防止というのは難しいんじゃないかと。ほんで一度捨てられると、もうなかなかその処理自体も難しくなるわけでして、住民の方は随分といろいろな情報を持ち合わせているわけです。また、後の不法投棄の次の質問のときにも私からの提案も申し上げますが、ぜひそういう住民とやはり協力をして防止対策、それから処理というものをしていくということも必要だと思うんです。
 そこで、この奈路地区、黒滝地区について今たくさんの不法投棄がされているいうようなことを認識をされておりますけれども、この奈路、黒滝地区の現在の不法投棄の実情についてお伺いをいたします。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) 現在の奈路、黒滝地区の不法投棄の現状ということでございますけども、本年3月頃から発生している不法投棄、12件ほど上がっておりますけども、このほとんどが奈路、黒滝地区において発生しております。ダンプトラックで乗りつけて、道路脇から大量のごみを捨てているという状況が発生しております。また、捨てられているものは、石膏ボードくずや木くず、瓦礫などの建築廃材と思われるものが中心でありまして、産業廃棄物の不法投棄と思われます。また、回収が非常に困難な急斜面に投棄しているものもありまして、大変悪質であると考えております。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) その捨てられている土地の所有者や地域住民、市民から、市に対して不法投棄情報や対策要望等があっていますけれども、それに対してどのような対応をしているのかをお聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) そういった不法投棄の情報については、非常に我々も大事にしておりまして、不法投棄の投棄場所の所有者の方には、御希望等ありましたら不法投棄禁止の看板を市で作製しておりますので、そちらのほうを設置していただいております。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) その不法投棄に対して取組が私は不十分だというふうに思うんですが、今年3月から実はこの不法投棄はされておりまして、まだ一向に改善もされない。そういうところで、その市の対応というのが大変遅れているというふうに私は思うんですが、1つお聞きをしますけれども、不法投棄をされた場合、その不法投棄されたものは誰が処分をする義務がございますか。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) 不法投棄の後始末ということでございますが、これはもちろん不法投棄を行った者が一番悪いわけでございまして、本来ですと不法投棄を行った者が撤去すべきでございますが、不法投棄を行った行為者が見つからない場合は土地の占有者、占有者がいない場合はその土地の管理者、つまり所有者が自ら処分する必要があることになっております。そのため、南国市環境委員連合会では、市内在住の土地所有者に限りまして、その費用を3万円を上限に補助を行っております。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 市道沿いでして、全てこれ捨てられているのが、黒滝、奈路地区については。県道、国道沿いにこういうものがされた場合には、道路管理者の国、県が撤去をしたいうようなこともあるわけですが、南国市ではこの不法投棄について市が撤去をするいう考えはございませんか。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) 市道から撤去をされておるということでございますが、現在のところ、市道の敷地の外に落ちておるという状況もありますもので、現在のところ、そちらのほうは撤去の協議はできておりません。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) つまり捨てた者が特定できなければ、土地の所有者が撤去をしなさいと、こういうことでよろしいでしょうか。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) はい。大変残念でございますが、法的には議員おっしゃるとおりになっております。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) そこで、市長にお伺いをいたします。
 奈路、黒滝地区に不法投棄をされているこの現状の中で、実はこの奈路地区の水源地にもなっているところ、黒滝へ行く市道沿いのことを今言ってますけども、ほかにも奈路から上倉に抜ける県道、これは奈路の水源地がございますけども、そこにもかなりの廃棄物がされているというのも2週間ほど前に分かりまして、このような中で、市長は住民の安全な用水確保いうのは私は行政の基本だと思うんですけども、市長はこれについてどのようなお考えをお持ちでしょうか。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 今の水源地の話につきましては、今投棄されているごみ自体は、場所は水源地よりもまだ下流の地域に捨てられているというのが実態というように報告を受けておりますので、直接水源に影響が今あるというようには考えていないところでございますが、今後この不法投棄はもう既に12件という報告をさしていただきましたけど、そういった不法投棄がどんどんこの後も続くということになりますと、やはり水への影響ということも心配されますので、今後またこの不法投棄をなくすためにはどのような方法が取れるのか、それをやはり関係機関、警察等とともに考えていく必要があると思います。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) ちょっと市長の認識が違いまして、その奈路の県道、上倉へ行く県道沿いではなくて、黒滝へ越える道も2か所から奈路が引っ張ってます、水を。その上の谷の上流域にも不法投棄がされております。不法投棄をされている現場も、現に塩ビの水道管を裸で通してますので、その上にもかぶさっているような状況で捨てられている状況であります。
 実は、私、これについては、早い時期に市長からも関係機関にも強い要望をしていただきたかったというところもございまして、住民や私も環境課のほうには何回もその話を持っていったんですが、市長自体がなかなかこのことを知っていなかったんじゃないんかなというふうに思うんですが、その辺はいかがですか。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 不法投棄が12件もあるというような件数というのを聞いたことは正直ありませんでした。ただ、かなりの箇所へ最近集中的に投棄されている、奈路、黒滝に、そういった報告は環境課から受けておりました。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 環境課長にもお願いしたいんですが、先ほども言ったように、大変重要なことですし、危険な状態にありますので、逐一市長にもやっぱり情報を提供して、警察それから保健所等にも、しっかり特定をするというふうにしてやるというのが一番いいんですが、この手のことは罰則よりもマナーみたいなところもあるわけですけども、不法投棄をされているその量、あれは非常にひどいものでして、ここでは全ては言えませんけども、環境課のほうが対策をしても、その対策の中でひどい目に遭っているということは御存じでしょうか。いろいろこれは大事なところでございますので、ちょっと全ては言えませんけども、そういう事情もございますので、市長自らがやはりしっかり関係機関のほうに要請をしていただきたいいうことをお願いしたいと思いますが。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) また、環境課ともお話ししますが、またそういう要請を警察等、関係機関とも話してみたいと思います。以上です。
      (「ひとつよろしくお願いをいたします」と呼ぶ者あり)
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 次に、市道と生活道の敷地についてということで質問をいたします。
 少し私の質問を皆さんに理解をしていただきたいので、初めに説明を言いますが、現状市道を60年、それ以上かも分かりません、70、100年になるかも分かりませんけれども、にわたって敷地が借地をされているという実情がございます。また、それに借地料も支払っているいうような中での、そういうものを解消しなくてはいかんろうという質問でございます。
 そこで、質問をいたしますけども、南国市が市町村合併したのは昭和34年ですが、それから現在まで借地とした経過いうふうなものが分かっている範囲で説明していただきたいと思います。
○議長(浜田和子) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 市道の借地につきましては、その多くは昭和34年の合併前から旧町村で借地をしていたものを合併時に南国市が引き継ぐ形となっているものが多くなります。それにつきましては、旧香長村からのものが大半ですが、それ以外の地区におきましても、地元で負担していた借地料を南国市に移管したというケースもございました。
 また、合併以降になりますけれども、昭和30年代から50年代にかけて道路の拡幅等により新たに借地をしているケースも見受けられます。昭和49年の当時の管理課の回議書を確認したんですが、そちらの中におきましては、借地料の増に伴いまして予算が不足するという自体に陥ってたということで、長期目的変更のない道路等の借地は検討が必要であるとして、建設課と協議したというふうに書いております。建設課としては、そちらについて地元と調整を行ったなったものの、地元として市の方針に沿い難いとの回答を受け、その上で建設管理課のほうの回議書においては、将来とも借地はやむを得ないとの見解であるという市長への回議書を作成しております。
 その後、昭和54年には、古いものにつきましては、契約書等がかなりもう古く老朽化といいますか、ぼろぼろになっておるようなものも多かったので、全て新しい契約書を地権者と交わしたというような形になりまして、その後今日まで続いているというのが現状というふうに認識しております。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) その回議書に、地元として市の方向に沿い難いという回答があると、やむを得ないって見解としているということですが、その借地がやむを得ない理由というのは分かっておれば教えてください。
○議長(浜田和子) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) その回議書なんですが、実はある市道の拡幅に伴いまして、現況、その当時の幅員が、その回議書を見てみますと、大正7年、7寸、2メーター10センチです。
      (「えっ」と呼ぶ者あり)
 ごめんなさい。7尺で改築したとなってたものが、実際昭和49年のこの改良工事の時点では2メーター40センチであったと。そこで、言うたら借地が増えるという事態になります、それでいくと。それにつきまして、その当時予算が不足して、予備費まで充当しないと払えないというような状況になり、それで管理課のほうにおいてはそのような回議書を作成したというような形に見受けられます。
 先ほど西川議員がおっしゃられたように、大正7年いうたら100年近くというような形のものがもういっぱいあったというような中で、現況で言うと、結局その当時から、そのときに幅員としてやったものと、その後自然に広がっていったというような状態のものもあったというようなことで、そこで改めるようにというような話の中で、地元としてはそれはちゃんと借地料を払ってもらわないといけないというような形に取られて、それをもう市のほうとしても受け入れざるを得なかったというふうに解釈しております。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 回議書の中には、そのことは書き切ってないわけですね。そういう理由でやむなしとしたということは書かれておりますか。
○議長(浜田和子) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) そのような説明としては書き切っておりません。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 少し公文書としては、私はやはりそこには、やむなしの理由というものを明確に、幾つかあろうかと思うんですが、やはり書くべき必要があった。これは、財政課長の責任では今はないわけですけれども、皆さん、行政をやられていて、継続されますので、行政というのは、ぜひそういうものをこれから起案をするときには気をつけていただきたい、後で分からなくなりますので。
 しかし、いずれにせよ、その100年を超えるような道路法による公道、そういうものが借地であるということについては、私は解消する必要があるというふうには思うんです。
 そこで、また細かいことをお聞きしますけれども、その借地の件数、1件当たりの面積が大体どれぐらいなのかなとか、市道の拡幅ですので大そうな面積にはならない、ばちだとかいうようなものになろうと思うんですけども、最大の借地料、1件当たりの最小の借地料とか面積とか、そういうものについての説明をしていただきたいと思います。
○議長(浜田和子) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 令和3年度にお支払いしました市道の借地料につきましては、件数といたしまして892件、金額といたしまして469万3,766円となっております。1件当たりといたしますと5,262円という形になります。
 最大の借地の面積なんですが、これ1件として最大のものが370.58平方メートルで、最小の面積は0.23平方メートルで、最大の借地料につきましては6万3,882円、これは年額です。最小は29円ということになっております。算定方法につきましては、米の政府買入れ価格により算定しておりましたが、買入れが廃止されて以降は当時の金額を最終的に払っているその金額、そちらを継続してお支払いしているという状況でございます。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 私のほうの勝手なことですけども、100年以上も借地をしていると、もう民法上市のものじゃないのかなとかいうようなことも思いますし、また郵便料よりも少ないような借地料に通知をしたりとか、いろいろな手続をしてやっておられる。これは、土地の地権者の協力もいただけないのかなというのが私の素直な意見というか、考えでして、そういうことについても相手方にもアプローチを今までしたこともなかったんじゃないのかなというふうにも思うんです。29円の借地料が要るかというようなことは、やはりやってみる必要はあったんじゃないかと。これから先、どのようにそれを解消していくかというところにも含まれるわけですけれども。
 そこで、またお聞きをしますけれども、現在その借地をしている土地なんです。厳密に0.5平米だとか20平米だとかいうようなものをお借りしているわけですが、そんなものがどこにあるのかというのは特定できるもんですか。
○議長(浜田和子) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 財政課のほうで借地料お支払いしているものにつきましては、当然契約書等を管理しておりますので、全て特定はできるような形にしております。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) このような公道の借地というものについて、私はほかの自治体には恐らくこのようなものがないというふうに思うんで、南国市独自なものだというふうにも思っているんですが、その点、ほかの自治体において存在するのかっていうのをちょっと調べておいてくれることをお願いしたんですが、どのような状況ですか。
○議長(浜田和子) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 近隣の高知市、香美市、香南市さんのほうに確認をいたしましたところ、占用許可や一時的な案件は借地があるんですが、継続して借地している案件はないというふうにお聞きしております。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) そうでしょうね。臨時的に道路を改良のためにこちらを借地をするだとかいうようなことはあっても、一般市道を借地をするいうようなことは少し考えられないというふうに思うんですが。
 そこで、この借地料を支払っている市道、公道への借地解消というものを、市のほうが行政の中で、通常の仕事の中で考えていっていたのかというようなところで、ここを分かる範囲、何年間、10年のうちでも結構ですが、その借地、いろいろな場面があると思うんです、所有権移転をした際だとかいろいろな場合が出てくると思うんですが、それから市道の拡張の際だとかあると思うんですが、その際にその市道の借地解消、借地してるところの解消に至った事例というものが何件ぐらいあるのかお聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 基本は、財政課のほうでは借地解消に向けてというようなところで事務をしてなかったということがございます。
 今回、御質問にありましたように、10年以内の解消の事例となりますと、これは基本的には建設課のほうに市道の案件としてあったものでございますが、この10年といいますともう件数は僅かでございまして、地権者からの御要望により御寄附をいただいたものが2件ほどあるというふうにお聞きしてますし、購入により借地を解消したというものも1件、これはもう分筆等が必要になってきたというようなこと、多分売却、そういったようなケースが地権者の方にあられたと思うんですけれども、そういったケースで、僅かではあるんですが、それこそ3件ぐらいになります。当然購入となりますと用地代もかかるんですけれども、1筆だけの分筆、分筆をしていくとなるとなりますと登記等の費用がかなり高額になってしまう。ある意味、用地代よりもはるかに大きな費用がかかってくると、そういったようなケースも起こっているというようなことになります。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) つまり、日々の通常の仕事の中で、建設課も含めて借地を解消していくというものが念頭になかったと、意識をしてなかったというふうに思うわけです。
 今後、所有権移転に伴って、その土地を譲り渡した人が、いや、現況で売っちゅうき、その、道路部分は売ってないと、うちのもんじゃというようなことも起こりましょうし、それから新たな市道を拡張する際に、現在無償でやはり借っている部分、無償で提供してくれている敷地も市道はあるわけです。その方たちの取扱いをどうしていくのかとか、もうたくさんのそこに問題が出てくると思うんです。
 そこで、日々の業務の中、地籍調査とか圃場整備いうものを今やられているわけですから、そこでできる範囲の中でその中に入っていれば整理をしていくいうことが必要になってくるわけです。ここで、そういう取組をしていけということを言いたいんですけれども、一つは道路所管課である建設課のほうが道路の拡張だとか維持をしている、借地料は財政課で払って、そのデータは財政課にある。そんなところも、私は、それぞれが、財政課は借地料を払うたらええのやというだけのことになるわけで、きちっと所管課のほうがやはりそこら辺は借地についても担当して、ここの道路についてはここの部分に借地があるんだと、無償で借地をしているところはここにあるんだという整理をしていかないと、なかなかしまいのつく話やないし、先ほど言いましたように、日々の仕事の中で、今そういう地籍調査も含めてやられゆう業務の中で解消できる部分はあるわけですが、その部分について取り組むべきだというふうに私は思うんですが、その点について、建設課長、財政課長でもいいんですが、お答えをしていただきたい。
○議長(浜田和子) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 議員のおっしゃるとおり、実際市道として管理してる部署で、財政のほうでは借地料としての管理ということで、先ほどから借地についての解消という話で、今回市道ということで、道路につきましては、基本、申し上げましたように、これまでなかなかできてなかったと。基本的に、施設等につきましては、改築等によりまして用地購入、そういった形での解消という話ではやってたんですけども、これから先、先ほど西川議員がおっしゃられたように、圃場整備も始まります、今年からになりますが。圃場整備におきましては、これまで借地として契約しておった市道、それ自体が道が変わるというようなこともあって、当然契約書と内容は異なるというようなことにもなってきますので、これにつきましては、もう解消をしていかなければならないというふうに考えております。
 先ほど私のほうから経費等につきましても申し上げたんですけれども、おっしゃられるように、地籍調査、そちらのほうが進めばその分の経費というものもかなり抑えることできるというようなことにもなりますので、これからその体制的なものとしては非常に整ってきたという時期になったというふうには考えております。
 これからにつきましては、建設課をはじめ、地籍調査課、農地整備課等、関係部署と連携を取り、借地料を払ってるのは財政課のほうで管理しておりますので、それらの部署と連携をした上で借地の解消に向けて進めなければならないと考えております。
 ただ、市道につきましては、現時点で、市道の拡幅等につきましては、地元の皆さん、地権者の皆様から御寄附をいただいた上で拡幅等を行っておるというようなことになりますので、そのことにつきまして今借地料をお支払いしております地権者の皆様、また地元の御理解、またそれを進めていく上ではまた議員の皆様の御協力もいただければ、よりスムーズに進めることができるというふうにも考えておりますので、よろしくお願いしたいというふうに思っております。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) ここで三木副市長に感想をお聞きをしたいと思うんですが、平山市長も村田副市長もこの恐らく借地料を払う業務に携わっていたということで、昔からあるという慣例であった。それほどこれはおかしい問題じゃないんじゃないかという目を持っていないのではないかと、私が推測をするところですけども、三木副市長、どういいますか、新しい目というか、で見られた場合、このようなこの道路法でいう市道、このような形であるいうようなことも含めて、解消のことも含めて少し所見を伺いたいいうふうに思います。
○議長(浜田和子) 三木副市長。
○副市長(三木敏生) 市道の借地の問題でございますけども、私、数値、この件数なり金額をお聞きしたときに、正直多いなというふうに思いましたし、またそれと同時に、今の現状というのが、先ほど財政課長のほうが答弁しましたとおり、昭和の合併の頃から引き継がれてきた問題なのかなということも思いました。
 ただ、こうした現状に至った経緯、いろいろあろうかと思いますけども、市の将来のことを考えますと、今の状況が望ましい状況とは思っておりませんし、解消に向けての取組といったことは進めていかなければいけないのかなとは思います。ただ、一言で解消といいましても、100年近く続いてきた問題でございますので、なかなかこの解消には相当な労力あるいは時間、そういったものがかかると考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 私も一定の時間がかかるとは思いますけども、そういう意識を持っていただきたいと。仕事を通じて、ここにこういうものがあると、これは解消していかなければならないというものがあれば、先ほど言いましたように、地籍調査や圃場整備の中でできることも十分あると思いますし、お願いしたいと。それと、また民法上のことやら、時効取得のことなんかも含めて解消をしていっていただきたいということをお願いをいたしておきます。
 次に、セットバックの土地の寄附採納の取扱いについてお聞きをいたします。
 セットバックをした土地と、一般的な市道、生活道との取扱いの違いです。セットバックしたものは、土地は都市整備課のほうで受け取りますよというのが広報のほうにも何月号かで出ましたね。そこの説明を少しお聞きをしたいと思います。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 本市の市道及び農道の維持管理につきましては、建設課が担っておりますが、その市道、農道のうちで建築基準法第42号第2項に規定する幅員4メートル未満の狭隘な道路、いわゆる2項道路というふうに言われている道路でございますが、これに関する寄附採納等の相談窓口につきましては都市整備課が担っております。
 また、市街化区域の居住誘導区域内、または市街化調整区域の集落拠点周辺エリア内に存在いたします2項道路のセットバック部分、後退部分の用地につきましては、本市に御寄附をいただける場合には、国の社会資本整備総合交付金を活用し、セットバック部分の測量、分筆登記などに要する費用や舗装などの工事費用を市が負担し、狭隘な道路の拡幅整備を行う狭隘道路整備等促進事業を都市整備課のほうで実施しております。
○議長(浜田和子) 建設課長。
      (「そういう……」と呼ぶ者あり)
 西川さん、呼んでない。建設課長。
      (「あ、ごめん、ごめん」と呼ぶ者あり)
○建設課長(浜田秀志) 建設課でも、セットバックについては、先ほどの狭隘道路整備促進事業を実施していない市街化区域、あと大規模指定集落、既存集落以外の地域のセットバックによりできた土地が個人により分筆され、南国市に寄附をいただける場合に限り、市単独事業により舗装工事などを行っています。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) すいません。そういうふうに説明をされると、違いがあるのかなと思うんですが、市民目線で見たときに、道路拡張で寄附する、セットバックで。セットバックの申請時に都市整備課が、ここの部分はセットバックした部分ですから寄附をしてくださいというようなことで、都市整備課のほうが処理をしていくこというのなら私はよく分かります。しかし、セットバックをした土地で、寄附採納が現在まだされていないものを受ける場合だとか、様々な場合が出てくるわけですね。
 そこで、私は、受ける側、市民がこの道路を拡張につき寄附しますよと来たときに、都市整備課のほうへ行けとかあれとかじゃなしに、建設なら建設課で窓口が1つにできないのかなというのが素朴な私の意見でして、市長はその辺、市民目線で見たときに、やっぱり分けてやると、なかなかあっち行け、こっち行けという話にもなるし、かつて道については、農道については農林水産課のほうが所管をした時分もありました。その中で、議会の中で、農道も生活道も市道も道やいかということで建設課のほうでやったらどうなのということで、道は全て建設課のほうで所管をしている現実があるわけです。そのことを踏まえても、この寄附採納の取扱いについては、建設課のほうで取り扱ったらどうなのかなと。人員とかいろいろあろうと思うんですが、現在。市長の考えをお聞きをしたいと思います。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 今の手続の中では、やはり建築基準法に係る手続っていうのは都市整備課で進めておるところでありますので、その際にやはり来られた方とまずは話すということが流れ的には今の形がスムーズではないかというように思います。
 狭隘道路で、セットバックしていただいたときに、私はその寄附採納の話をさしていただいて寄附をしていただいてるように認識はしておるとこでございますが、それがそのまま寄附されずに残っているっていうようなことはあまり聞いたことがないので、それを建設課がやるっていうこと自体は初めて聞いたところでございますので、それについてはもうちょっと協議さしていただきたいと思います。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) これは、実際セットバックをして建築許可を受けたところで、そのセットバックした土地を個人の名前でそのまま残してあるようなところはもうたくさんあるわけです。私が言いましたように、今建築申請に来たときに必ず寄附採納というのが条件ですよというやり方が私は必要と思うんです。それを条件に建築許可を下ろすわけです、セットバックを。ところが、かつてはやられてないし、そのセットバックをしてない、実際寄附採納せずにその土地が個人の名義で残っているというのは、私たくさんあるというふうに思ってますが、都市整備課長、その辺の数というか、私の認識に間違いはないかお伺いいたします。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 以前にセットバックされて、寄附採納をしていない土地というのはかなりあると認識しております。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) そのことも含めて、市長、幾つかの取扱いに課の中で分かれるのか、そのものも含めて都市整備課がやっていくのか、私も分かりませんけども、その一元化についてもう一度所見をお聞きしたい。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 今ある現状のものをいかに効率的に処理ができるのかということを考えた上で、担当部署は決めていけばいいのではないかと思うところです。ただ、今の流れで、私自身がそこの現実的な流れをそれぞれのパターンごとに把握を細かいとこまでしてませんので、そこは各課と協議をさしていただきたいと思います。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 私のそこのところでの質問の際に、詳しく担当の者に言っておけばよかった点もありますけれども、私はもうその点、市長もそういうことは理解をしているのかなというふうに思いましたので、私もそこら辺は少し不足をしていたことは反省いたしますが、ぜひこの市道敷地への寄附採納については、いろいろなパターンがございますが、一元化へ向けての話も担当課のほうとしていただきたいいうことをお願いをいたしまして、6月議会の私の質問を終わります。
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○議長(浜田和子) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浜田和子) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明16日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後2時22分 延会