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一般質問 令和3年度 »  令和3年 第422回市議会定例会(開催日:2021/09/03) »

一般質問4日目(神崎隆代)

質問者:神崎隆代

答弁者:市長、関係課長


○議長(土居恒夫) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 4番神崎隆代議員。
      〔4番 神崎隆代議員発言席〕
○4番(神崎隆代) 公明党の神崎です。土居篤男議員が簡潔に終えられましたので、午後からのつもりが今となってしまいました。予定が狂ってしまいましたが、通告に従いまして質問をさせていただきます。
 まずは、平山市長、御当選おめでとうございます。今議会は当選後1回目の議会ということもあり、これまでの質問におきましても、公約を含め今後の方向性など様々お答えをされたところでございますが、私からは以前に質問をさせていただいたことへの市長の答弁につきまして、再度の確認をさせていただきたいと思います。
 6月議会で質問をさせていただいた奨学金返還支援につきましては、公約にもしていただきましてありがとうございます。6月議会では、若者の負担軽減を図るための奨学金返還支援は、南国市にとりましても若者の定住促進、人口増を進める上で必要な施策であり、取り組んでいただきたいことの投げかけをいたしました。市長からは、ぜひとも制度設計を図っていきたいと思っているという答弁をいただきましたので、やっていただけることは分かっておりますが、いつからこの制度を導入されるおつもりなのか、お聞きをいたします。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 住民が主役のまちづくりを支援する中で、奨学金返還支援も公約としております。この制度は、定住促進と市民の負担軽減の2つのメリットがあり、また特別交付税も措置されるものであります。ぜひとも今年度中の制度創設に向けて取り組んでまいりたいと思います。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 今年度中の制度設計に取り組んでいくということは、制度設計は今年度中に完了するということでしょうか。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) そのような思いでございます。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) ありがとうございます。スピード感を持って制度設計をしていただくことで、対象者は早い段階で支援が受けられるようになります。コロナ禍で不安な生活を送っている状況の中で、このことは将来への明るい見通しとなってまいります。他市のよい事例を参考にされ、できるだけ多くの方に支援ができるように、対象者要件の緩和につきましても再度お願いをしておきたいと思います。
 次に、パートナーシップ制度の創設とLGBT支援宣言についてです。
 昨年の11月24日、高知市がにじいろのまち宣言を行いました。高知市は、多様な性の在り方への理解を深めることにより、誰もがお互いを認め、尊重し合いながら自分らしく安心して暮らせるまちを目指すことを市民に向かって大きく示したわけです。
 私は、このことは南国市でも取り入れるべきであると思い、12月議会において質問をさせていただきました。当事者に寄り添った考えでパートナーシップ制度の導入も含め、南国市ができる取組をしていただきたいことや、その中でこの宣言につきましてもお願いをしたわけです。市長からは、多くの人が性的指向、性自認について正しく理解し、多様な性の在り方を認める社会づくりのため、宣言も含めまして検討し、自治体としてできることを行ってまいりたいと思います、という答弁をいただいております。今議会におきましては、南国市人権を尊重するまちづくり条例が提案されたところではございますが、その中で一くくりとするだけではなく、特化して宣言をする意義はあると思います。これは、自治体としてできることの一つであると思います。再選を果たされた今、改めてその意思をお伺いいたします。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) 今議会提案の南国市人権を尊重するまちづくり条例の前文には、一人一人が思いやりの心を持ち、様々な立場に立って考え、お互いを理解し、多様性を認め合うことが必要であると記述しております。支援宣言やパートナーシップ制度の創設は、まさに多様性を認め合うこととして市が取り組むべき責務と考えております。今後宣言に向け、もうちょっと内容を煮詰めてまいりたいと思っております。以上です。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 市が取り組むべき責務とまでおっしゃっていただき、ありがとうございます。どうか、近いうちに宣言をする場を設けていただきたいと思います。
 生涯学習課長に取組の状況と今後の見通しをお伺いいたします。
○議長(土居恒夫) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) これまで公立小中学校の養護教諭に性的指向、性自認に関する問題を抱えた児童生徒がいないかという事例の報告を求めたほか、男女共同参画推進委員会で性的指向、性自認に関する問題を取り上げ推進していくということで賛同を得ました。今秋、市民向け、また職員向けスマイリーハート人権講座では、一昨年に続きこの課題を取り上げることとしております。その機会に、講師の先生をはじめとする関係者・団体とできれば意見交換の場を設けたいと考えております。
 次に、パートナーシップ制度の創設についてでありますが、先行する自治体における利用可能な行政サービスを参考として、庁内各課でできるサービスの検討を洗い出しを行ってまいります。ただいまコロナのステージが県では非常事態ということで、いろいろ活動に制限はございますが、可能なものは順次進めてまいります。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) ぜひともお願いをいたします。関係者や団体との意見交換の際には、困っておられることや行政サービスについての当事者目線での改善点などをお聞きをしながら、安心できるサービス提供に取り組んでいただきたいと思います。
 次に、3月議会で庁舎の外に設置されている障がい者トイレの現状を確認し、安全性や利便性を考えた上で、また市民からの要望もございましたので、改修につきましてお聞きをいたしました。市長は、利用者の安全を考えてそのように改良する必要があるということであれば改修すべきであると思いますが、確かにもう長い年数たってきたトイレでございます、どのように直したらいいのかというのを直す場合には総合的に勘案したほうがよろしいのではないかと思います、という答弁をされましたので、改修をしていただけるものと受け止めておりました。
 ところが、そうではなかったということが、2か月、3か月と月日が過ぎていくにつれて分かってまいりました。建築後35年が経過した便器のままでこれから先も我慢をしてもらわないといけないと思うと、非常に残念に感じております。今のままでよいとするなら、障がい者トイレはこういうものだと固執し過ぎて、かえって障がい者にとって安全性や快適さをそぐようなものになっているようにも感じます。いま一度、市長に改修についてのお考えをお聞きいたします。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) このトイレは、昭和61年に建設されまして、その後修繕、改良等もしておりますが、建築後35年たっており、古びた感は否めないところであります。この施設を直すに当たっては、その直し方、修繕の仕方ということで相当経費が変わってまいります。どのように直したらよいのかということを検討する必要がありまして、それに伴いまして予算ということが発生してまいります。このトイレを誰もが使いやすいトイレと思っていただく、そういった観点でどのような改良をすればよいのかということをもう少し考えたいと思います。ただ、修繕に向けては前向きに検討します。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 検討していただけるということで、はっきり言ってもらいたいですけど、改修をする方向でお考えをいただけるということで、よろしくお願いいたします。安全で快適で利便性のよいトイレとなるようにお願いをしたいと思います。
 続きまして、困窮女性への支援についてお聞きいたします。
 県から地域女性活躍推進交付金(つながりサポート型)を活用した女性の活躍支援事業への協力依頼が届いておると思います。南国市での対応をお聞かせください。
○議長(土居恒夫) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(池本滋郎) 先日、高知県子ども・福祉政策部人権・男女共同参画課から女性の活躍支援事業への協力要請がございました。その中で、本市における生理用品の配布に協力できる部署及び住民からの福祉相談等、相談支援機関の調査もございまして、本市では福祉事務所、保健福祉センター、図書館、中央と南部市民館での配布を行うと回答を行いました。また、福祉事務所では、生活相談や障害福祉に関する相談、子育て等の相談対応、保健福祉センターにおきましても、子育てや母子等の各種相談について対応をする予定でございます。各窓口で必要な方に対し生理用品の配布を行いまして、その際に相談動機がありそうな方であれば、そのまま相談につなげる予定です。また、図書館については配布のみとなりますが、適切な相談先の紹介については行う予定です。また、中央及び南部市民館においても原則配布のみとなりますが、日常的に地域住民に対する相談支援業務は行っております。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 社協のほうにも聞き取りを行っていただいたと思いますが。
○議長(土居恒夫) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(池本滋郎) はい。同じく配布及び困窮相談を行う南国市社会福祉協議会にも聞き取りを行いました。社協内の女性職員で話合いをしましたところ、基本的に生理用品の配布をきっかけに相談に入るということはなかなか考えづらいということで、通常の困窮相談の中で必要と思われる方に配っていくとのことです。当面9月、10月の2か月間で、貧困世帯や困窮者を対象とした24枚入りを20セット、困窮者以外の誰にでも渡せる分として12枚入り60セットを、県社協の数量調査に回答しているということでございました。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 生理用品の配布等につきましては、県から協力要請があったため配布施設や相談支援施設が決定したことは進展したと感じております。この中の相談支援分野に関しましては、福祉事務所で生活費、障がい福祉、子育て分野、保健福祉センターで子育て分野の相談支援を行うこととしております。それ以外の分野として、食料支援、生活の困り事、独り親、家庭、女性の悩み、就労、法律、債務整理等につきましても、社協等と連携し相談に当たるということでよろしいでしょうか。
○議長(土居恒夫) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(池本滋郎) 社会福祉協議会におきましては、日常的に生活全般の困り事に対し相談業務を行っておりますし、また南国市役所におきましても適切な相談先の紹介等は行っておりますので、一般的な相談、変わった相談、どういうふうな相談でも適切なあっせんができると考えております。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 孤立を生まない、誰も取り残さず、サービスにつなげる支援体制をよろしくお願いをいたします。
 危機管理課長には、防災備蓄品の生理用品の入替え時に提供ができるとのお返事をいただいておりました。生理の貧困に関しては、日常的、普遍的サービスとしていくことを前提にして取り組む必要性がございますので、継続した物資の確保が重要となってまいります。その手だてをお聞きいたします。
○議長(土居恒夫) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 災害用として備蓄をしております生理用品を、これまでのように一括購入ではなく、分割購入をすることにより、無駄のない提供も可能となりますので、来年度から毎年予算要求をしていきたいと考えております。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 毎年の分割購入をしていただくことで、確実に物資の確保が可能となります。大変にありがたいことです。どうぞよろしくお願いいたします。
 最後の質問に移ります。
 初めに、8月からおくやみ窓口の運営開始がなされたことにつきまして、御尽力いただきました崎山市民課長をはじめ、関係課の皆様に感謝を申し上げます。また、このたびのおくやみ窓口設置に伴い、その手続に関するパンフレットも作成されたということで拝見をいたしました。家族を亡くした後、悲しむ間もなく様々な手続をしなければならない遺族にとりまして、非常に分かりやすい内容となっております。大変にありがとうございました。
 それでは、市民課長にお聞きをいたします。
 死亡届が出されてからのおくやみ窓口での対応の流れを教えていただけますか。
○議長(土居恒夫) 市民課長。
○市民課長(崎山雅子) 昨年9月議会で神崎議員よりおくやみ窓口設置について御提案をいただき、関係課の担当者による検討チームをつくって、南国市としてどのようなやり方で実現するか検討を重ね、8月16日に窓口の御案内を開始、25日に初めての御利用がありました。設置までに1年近くお時間をいただくことになりましたが、関係部署が連携して御遺族を支援させていただく窓口になったと思っております。同時に、先ほど御紹介いただきましたとおり、手続についてまとめたおくやみハンドブックも民間企業との共同で作成いたしましたので、こちらも皆様に御利用いただきたいと思います。
 さて、業務の流れでございますが、死亡届を出されたときにおくやみ窓口の御案内とハンドブックをお渡しし、お電話で予約をしていただきます。予約の内容は、関係課にグループウエアで連絡、必要な手続の情報を集約し、当日はおくやみ窓口で御利用者の本人確認を行って市役所で必要となる手続を御案内するとともに、各窓口で必要となる申請書の作成を支援、その後担当窓口に回っていただくというものです。現在、各手続は紙の申請書が必須ですので、おくやみ窓口で受け付けることで申請される方についての記入を省略できるわけではありませんが、市役所での手続について必要なものはワンストップで御案内できる窓口となりました。この事務手順は、今後様々な手続がオンラインによりワンストップで行われる場合も対応できる手順であると考えています。
 現在、まだ御利用は4件ですが、おおむね満足という評価をいただいております。今後は現在電話のみとしている予約についてウェブ予約も取り入れるなど、利用される方に寄り添った使いやすい窓口ということを心がけて運用してまいります。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 今後のオンライン化を見越している点や利用者目線での利便性を第一にお考えいただいていることも、本当にありがとうございます。12月議会で押印廃止と書面主義の見直しについて質問いたしましたが、そのときはまだ取りかかっていなかった押印廃止につきましても、先日総務課長にお聞きいたしましたら、一定進んでいるということでした。今後の流れとしましては、行政手続のオンライン化です。これを進める上での押印廃止ですので、オンライン化に向けてさらにBPRの取組の徹底をしていく必要がございますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
 総務省は、2020年12月に自治体デジタルトランスフォーメーション推進計画を策定し、自治体が行う行政サービスについて、デジタル技術やAI等の活用により住民サービスを向上させることを推進しております。これに沿って南国市はどのように取組を進めるおつもりなのかお聞きいたします。
○議長(土居恒夫) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 総務省が定めます自治体DX推進計画につきましては、行政手続の効率化、自治体の情報システムの標準化・共通化など、デジタル社会構築に向けた各施策を効果的に実行していくため、国が主導的役割を果たしながら全自治体が足並みをそろえて取り組んでいくことを目的としております。本年7月には、自治体が本計画を踏まえて着実に取組ができるよう、自治体DX推進手順書が作成もされたところでございます。本市におきましてもこの計画に沿って、まずは自治体の情報システムの標準化・共通化、また自治体の行政手続のオンライン化を柱といたしまして、取組を進めてまいりたいと考えております。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 本市でDX推進をしていくためには、庁内の推進体制も必須です。高知市はDX推進本部を立ち上げました。南国市は推進のための組織体制をどのようにお考えですか。
○議長(土居恒夫) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 自治体DXの推進に向けましては、庁内各部門との緊密な連携が必要となることから、本市におきましてもDX推進本部といった全庁的・横断的な推進体制を構築することを予定をしております。あわせて、自治体DXにつきまして、職員の共通理解が必要なことから、研修等を実施することで実践への意識を高めていきたいと考えております。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 本市のDX推進をしていくためには、市長の強いリーダーシップが必要です。このことへの市長の決意をお聞きしたいと思います。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) デジタル技術やAI等の活用によりまして、住民の利便性を向上させるとともに、業務の効率化を図り、さらなる行政サービスの向上につなげるべく、本市としましても積極的にデジタルトランスフォーメーションを進めるべきものと考えております。先ほど企画課長から答弁申し上げましたとおり、庁内での推進体制をしっかりと整え、計画的にスピード感を持って取り組んでまいります。以上でございます。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) 市長の力強い決意をお聞きいたしましたので、安心をいたしました。まずは、今年度中にDX推進担当部門を設置し、人材の配置の検討に取りかかることです。スピード感を持って進めるということはそういうことだと思いますが、いかがですか。
○議長(土居恒夫) 市長。
○市長(平山耕三) もちろん今年度から検討してまいります。以上です。
○議長(土居恒夫) 神崎議員。
○4番(神崎隆代) どうぞよろしくお願いいたします。
 平山市長の再選に当たりましては、市民からの大きな期待がございます。市民からは、市長さんが暑い中、汗だくになりながら挨拶に来てくれた、こんなことは初めてだと驚きと喜びの声もお聞きをいたしました。後援会資料には、どんな小さな声にも耳を傾ける聞く人であるよう、いつも心がけています、ともございました。これからも、市民にとりまして身近に感じる市長であり続けていただきたいと思います。
 以上で質問を終わります。御答弁ありがとうございました。
○議長(土居恒夫) 御協力ありがとうございました。
 以上で通告による一般質問は終了いたします。
 これにて一般質問を終結いたします。
 明11日と12日は休日のため休会とし、9月13日に会議を開きます。9月13日の議事日程は、議案の審議であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて散会いたします。
 御苦労さまでした。