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議会議事録

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一般質問 平成30年度 » 平成30年 第403回市議会定例会(開催日:2018/06/12) »

一般質問3日目(土居恒夫)

質問者:土居恒夫

答弁者:市長、関係課長


○議長(岡崎純男) 7番土居恒夫議員。
      〔7番 土居恒夫議員発言席〕
○7番(土居恒夫) まず、一般質問に入る前に、けさ起きました大変あの大阪北部中心としました震度6弱の地震でお亡くなりになりました3名の方に心よりお悔やみ申し上げます。そして、けがをなさった方に、被災された方にお見舞い申し上げたいと思います。
 それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。
 まず最初に、宅配ボックスの普及促進についてお尋ねをいたしたいと思います。
 近年多様化するライフスタイルとともに、スマートフォンの普及によりネット通販やフリマアプリの利用が日常的になって急速に拡大してきました。いつでもどこでも気に入ったものを買うことができ、さらに重い荷物を運ぶ必要がなくとても便利なため、年々増加の一途をたどっています。ただ、国が進めている働き方改革を推進している現在、女性の社会進出がますます進み、平日の昼間に不在という家庭が増加し、その結果、宅配業者の再配達の負担が社会問題となっています。宅配便の再配達はCO2排出量の増加やドライバー不足を深刻化させるなど重大な社会問題の一つとなっています。国土交通省は宅配便の再配達削減に関する取り組みの成果を継続的に把握すべく、昨年10月期より宅配率の調査公表を開始しました。その調査によりますと、宅配再配達率は約15.5%で、再配達数は実に36万5,967個にも上ります。大変な労働力の損失で、また再配達に伴う燃料の浪費など環境問題も懸念材料と言えるでしょう。再配達の原因の背景には単身世帯、夫婦のみ世帯、共働き世帯が主に増加していることが要因だと思われます。今後もますます深刻化していく可能性があるということです。
 その問題解消策の一つとして、宅配ボックスの設置が官民を挙げて呼びかけられています。政府は宅配ボックスの助成金制度をスタートさせたり、石川県あわら市ではパナソニックの宅配ボックス実証実験に協力して補助金を開始し、共稼ぎ世帯106軒に設置しています。その結果、再配達率は49%から8%までに減少したそうです。
 そこで、南国市でもこのような宅配ボックスを設置する、そして補助をする制度を設けるつもりはないかお聞きします。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 土居議員さんの御質問にお答えをいたします。
 国土交通省では、平成29年度より、自宅でなくても商品を受け取ることができるよう、特定の会社でなくても利用のできますオープン型の宅配ボックスの整備に対して補助制度を設け、再配達の多いコンビニ等の公共スペースやマンションへの集中的な整備を図ることとしております。補助対象者としましては、物流の事業者、ロッカーの設置者または管理者となっておりまして、その補助割合は2分の1で、実施の期間は29年度から33年度までとなっております。
 また、自治体によります戸建て住宅への補助制度としましては、議員からも御紹介がありましたとおり、福井県のあわら市が平成28年10月から29年3月まで、宅配ボックスを製造・販売しておりますパナソニック株式会社と共同で市内106世帯に宅配ボックスを設置し、その効果検証を行っておるところです。その補助率は2分の1で、補助限度額は4万円となっております。
 議員のほうから、本市でもこの宅配ボックスの設置につきまして、助成制度を設け普及促進をするべきではないかという御提案をいただいたところでございます。共働き世帯の増加、またライフスタイルの多様化によりまして宅配便が受け取れない、そのことが宅配便業者の再配達の増加につながっているということで、環境問題にもなっているということでございますけれども、一部のネット通販では近くのコンビニでの受け取りも可能となっておりまして、こういう国の制度において事業者等への助成制度がある中で、環境対策という側面を考慮しましても、市がこれに対して積極的に助成する必要はないと考えております。
 また、戸建て住宅や集合住宅への宅配ボックス設置につきましても、これにつきましては受益者の負担において設置すべきものであると考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 土居恒夫議員。
○7番(土居恒夫) まさにそういうことでございましょうけども、2016年に不動産住宅サイトのスーモが行ったひとり暮らしで欲しいサービスランキングで、この宅配ボックスを設置してほしいというのが2位になっておりまして、その他は余談ですが、ごみの自動分別サービスとか、電球取りかえサービスとか、洗濯物畳みサービスとかいうのがあったそうですが。この中で220万件ほどのスーモの関東版に載せてる中で、50万件がもう既に宅配ボックスが設置されてるということなんですよ。で、当然、先ほど一般質問の中で(1)、(2)でわけてましたけども同じことなんで一緒にお聞きしたかったんですが、結局南国市でもいわゆる公共施設に国が補助金出しております、そういうものを公共施設あるいは商業施設に置くのも一つの手じゃないかと思います。それとあと個別に集合住宅がどんどん中心部に建っておりますけども、そこのやはり宅配再配達率が多いと思うんですよ。ですから、集合住宅を建てる際に、やっぱり市もそういう業者の負担でありますけども、呼びかけて、のもやはりこれからの社会問題を解決するのも一つじゃないかなと思って、この問題を取り上げさしてもらいました。これはこの辺で終わります。
 2点目に、ちょっと長いですけどもお聞きしていただきたいんですが、LCCのローコストキャリア、格安航空会社の誘致についてお伺いしたいと思います。
 説明から入りますと、今さらあれですけど改めてお聞き願いたいと思います。格安航空会社とは、効率化によって低い運行費用を実現し、低価格かつサービスが簡素化された航空輸送サービスを提供する航空輸送会社のことをいうそうです。つまり、私たち利用者にとってともかくうれしいのは、低価格で飛行機を利用できるという格安航空の魅力です。この格安航空会社LCCの誘致に県が本腰、高知空港施設拡充も視野という見出しの記事が目に飛び込んできました。高知新聞5月9日の記事を読めば、高知龍馬空港の路線充実を図るために官民で方策を考える成長戦略検討会議を立ち上げたとあります。LCCの誘致に本腰を入れた背景には、航空機の旅客数は全国的に増加傾向にあり、高知龍馬空港の利用者も146万人とここ10年で最多となっています。また、海外から日本を訪れる旅行者も増加の一途をたどっていることです。
 そこで、近隣の空港のLCCの就航状況を見ますと、松山空港ではジェットスタージャパンが成田へ、ピーチが関西空港へ、国際線ではチェジュ航空が韓国へそれぞれ飛んでいます。そして、驚くべきは高松空港の動きです。高松空港は、御承知のとおり国内では仙台空港に次ぎ、第2号の民営化空港となりました。株主は、三菱地所、大成建設など香川県、そのほか香川県高松市で設立されたSPC特別多目的会社の高松空港株式会社です。そして、目指すテーマはアジア・世界とつながる四国瀬戸内ナンバーワンの国際空港で、現在運行している上海、香港、台北、ソウル以外にタイ、シンガポールなど東南アジアへの直行便を増設の計画、また国内では札幌、中部、福岡などの複数のLCCの拠点化を掲げ、2016年度の旅客数は188万人、5年後の2022年度は1.4倍の260万人を目指しているそうです。
 LCCの市場は世界各地で急成長しており、東南アジアでは56%、北米や西洋でも30%以上、日本を含む北東アジアでも10%まで伸びてきています。しかし、日本では国際線、国内線を合わせても17%のシェアしかありません。タイの66%、マレーシア59%、インドネシア57%、ベトナム56%、お隣の韓国40%と比べてもはるかに低い数字です。航空会社の力関係に差異があるでしょうが、それにしてもシェアは低く、逆に言えば市場にまだまだ余地があると言えるでしょう。そのような背景から考えると、おらんくの空港にもまだまだLCC路線の開設が期待できそうです。
 そのためには、今できることを確実に進めていかなければいけないでしょう。新しく立ち上がった成長戦略検討会議の施策の柱は、1つ目に既存路線の機材の大型化や増便、2つ目に成田、関西へのLCC早期就航、3つ目に国際線のプログラムチャーター便の誘致、4つ目に国際化に対応する施設整備などのインフラ整備が挙げられています。特に、今述べました2つ目の成田、関西路線の就航です。国は観光立国戦略を強化しています。すなわちそれは地方空港の活性化であり、地元産品の活性化にもつながることではないでしょうか。そこで、本市がどのようにこのLCCに対して考えられてるか、取り組みについてお聞きします。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) LCCの誘致に向けましては、本年5月に高知県が主体となりまして、高知龍馬空港・航空ネットワーク成長戦略検討会議が設立をされました。検討会議は、県副知事を会長としまして、自治体からは本市及び県市長会、県町村会そして空港関係者、税関・出入国管理・検閲の関係者、航空会社、高知県バス協会などで構成をされております。5月8日には第1回の検討会議が開催をされまして、成長戦略の方向性を確認した後、これからの検討する4つの柱としまして既存路線の拡充、国内LCC路線、これは成田線、関西線になりますけれども、これの誘致、また国際路線の誘致、これらに対応するための空港インフラの整備の検討を進めていくこととしております。LCCは、四国内では松山空港から成田線、関空線が、高松空港からは成田線が就航しており、高知龍馬空港においても早期就航の実現に向け、航空会社との定期的・継続的な交渉、またトップセールス、官民協議会による要望活動を行っていくこととしております。同じく国際路線につきましても、定期路線化を目指して要望活動を行うこととしております。
 検討会議では、この後、現状の空港施設について報告があり、国際チャーター便を受け入れるためには、国内線での合間で受け入れるため受け入れ可能な時間が限定されることや、施設面の制約などのほか、人員体制についての課題が挙げられたところでございます。
 今後の検討会議の役割といたしましては、航空ネットワークの拡充に向けた阻害要因や課題の抽出と共有を行い、関係者との間で課題の解決策を検討することとしております。本年度は年4回の会議を予定しておりまして、その中で課題解決に向けた総合戦略となりますアクションプランを策定する予定としております。本市もこの検討会議に地元自治体として参加をしておりますので、LCC誘致に向けて、関係者間で課題を共有しながら空港の利便性の向上に向けて協議を進めてまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 土居恒夫議員。
○7番(土居恒夫) ありがとうございます。そうなんですよね、先ほど言われましたようにやはりトップセールスが大事なんで、ぜひここは市長がこのメンバーに当然入ってらっしゃると思いますけども、市長もその先頭に立って、おらんくの空港、先ほど交通の要衝、南国市は全ての交通の要衝であると言って自慢をされてますけども、やはりそこはおらんくの空港にいっぱい人を呼び込む、外へしかも自由に行けるような施策をとっていただいて、このLCCの余地はまだまだあると思いますから、県も知事もこういう腰を上げられましたんで、ぜひとも先頭に立ってやっていただきたいと思います。
 特に関西空港と成田便、これは必須であると思います。たまたま一昨日、その成田からフランスへいく家族の旅行の話を聞いておりまして、日本航空でここから行って成田から日本航空でフランスへ、パリへ飛ぶ予定で、たまたま高知空港で2時間おくれたそうです、JALが。JALの時間を、成田の便を余裕に2時間とっておったけどもぎりぎりだったんで、羽田からタクシーですっ飛ばしてもらって成田へ2時間以内で行って、JALへそのまま行ったそうです。ただ、税関の手続も全てJAL同士だったんで、JALで済んですぐに行けたと。これが逆に別に安いところで、向こうで成田からちょっと安いのランク落としてでもやってたら、当然フランスに夢のパリに行けなかったという落ちがある話でしたけども、こういうこともあり得ると思います。そして今、関空、成田、特に関空なんか朝早く行く便には前泊したりしていかないといけない状況になっておると思います。
 ぜひ、これを市長に、ちょっとこの思いを、LCCの、聞いてなかったんですけどお聞かせ願いたいと思いますけども。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) LCCにつきましては、もちろん、せんだって戦略会議ございまして、ちょっと私所用がありまして副市長に出ていただいたんですが、その中でもちろん知事も以前お話しされてたんですけど、LCC、ぜひともそれを就航するように進めたいという思いをおっしゃってました。もちろん、この龍馬空港の所在地あります南国市長としましてもそれは推進したいと、ぜひとも就航してもらいたいと思うところです。
 ただ、利用人数、また施設面の問題はまずあるということも、直接全日空の関係者の方にも聞いたことがございます。また、その時間帯の制約ももちろんあると、今こちらで企画課長が申し上げたとおりのまだ課題があるということは、直接全日空の方からも聞いておりますので、そういった解決に向けて一つずつ詰めていきたいと思います。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 土居恒夫議員。
○7番(土居恒夫) ありがとうございます。そこで、やはり利用が、市民利用あるいは県民の利用が大事だと思います。せんだって山形へ行政視察に行かしていただいて、たまたま山形空港の近くに同じような南国市の、立地をしている東根市というのがありまして、そこの広報を見てみましたら、1月は山形空港東根市民応援団月間ですとかいって、これは東根市の山形空港利用促進協議会というのをつくってまして、札幌行きの往復ペアの航空券のキャンペーンとか、非常に優遇なことをやっております。今フジドリームも来てますけども、これもやはり利用がなければだんだんまた撤退するということもあります。ですから、南国市でもそういう利用促進のいわゆる協議会を民も入れてそういうのつくって、市民の飛行機に乗る応援、例えば山形県の空港でしたら4,000円補助を出したりやってます。あるいは、四、五人で東京へ企業研修に行く場合は、その企業さんにいわゆる助成もしてるわけです、何千円かの。これから企業誘致なんかがありまして、そんなことも南国市はやってるんだなということで姿勢を見せれば、やはりいいところだなと思って来ると思いますんで、この辺も利用促進協議会をつくるなり、岩沼市もことし行くんですけども、岩沼市だけじゃなくて飛行機を利用するこういう促進協議会をつくって、やっぱり官民挙げて高知空港を利用する、飛行機の便数を守るという活動をしていただきたいなと思います。これは、どうせわかってますからいいです。よろしくお願いします。
 では、3問目に、図書館の取り組みについてお伺いします。
 (1)学校図書館と市立図書館の連携について。学校図書館法には学校図書館は学校教育において欠くことのできない基礎的な設備であり、学校教育を充実させるために設置しなければならないと義務づけられています。読書活動は子供が言語、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身につけていく上で欠くことのできないものだと思います。
 現代は、テレビゲーム、SNSなどさまざまな情報メディアの発達で子供の生活環境の変化、さらには幼児期からの読書習慣が少ないことなどから子供の読書離れが指摘され、特に低学年から高学年になるほど本を読まなくなり、中学生以降は極端に減少しています。こうした現状を考えると本を読む習慣を身につけ、図書館の大切さや魅力を伝えるためには、学校における図書館教育の充実が欠かせません。
 そこで、学校図書館と市立図書館の連携の現状と課題についてお伺いします。児童生徒の読書欲と関心を高めるためには、学校図書館の蔵書だけでは不十分だと思います。また、ICT化についてもお聞きいたしたいと思います。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 学校図書館と市立図書館の連携の現状と課題についてでございますが、双方での蔵書の検索についてでございますが、現在、双方向とはなってございません。市立図書館では、学校図書館の蔵書を検索することはできません。学校図書館では、インターネットにより市立図書館の蔵書が検索できるようになってございます。学校側からの求めにより蔵書を貸し出ししておりますが、定期的な配送回数としては月1回となります。市立図書館システムと学校図書館システムは、現在、別のシステムで運用となっております。ともに今年度が更新の年度でございますが、更新時期はそれぞれ違っております。更新時期を調節して同一システムへの移行も可能ではありますが、求める機能に差があること、またセットアップ費用やデータ移行費用を考慮すると、システムを統一すべしという結論には至りませんでした。同一システムで運用している事例など今後勉強もせねばなりませんが、システムの統一ということにおきましては配送が重要となってまいります。配送につきましては、先ほど申しましたように、定期的な配送回数が月1回のみとなってございます。現在の人員と予算では、館長と相談もいたしましたが月2回までは何とか可能ということで、この回数をふやすことにまず取り組んでまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 土居恒夫議員。
○7番(土居恒夫) ありがとうございます。
 学校図書館法には、学校図書館は学校教育において欠くことのできない基礎的な設備であり、学校教育を充実させるために設置しなければならないと義務づけられています。学校教育における学校図書館の役割をどのように捉えておられるか、教育次長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 学校図書館の役割についての御質問でございますが、児童生徒のまずは読書センター機能、そして学習情報センター機能、さらには教員のサポート機能と大きく3つの機能を備えたものであると考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 土居恒夫議員。
○7番(土居恒夫) では、学校図書館の標準として、文科省公立義務教育の学校図書館に整備すべき蔵書の標準があります。例えば小学校で1学年3クラス、6学年で合計18学級の場合1万360冊、中学校で1学年5クラスの3学年で合計15学級の場合1万720冊となっているようです。これに該当する学校は、うちでいえば大篠小学校と香長中学校ではないかと思いますが、先ほどの冊数を100%として充足率を計算すると、どのようになるかをお伺いします。
 また、充足率だけでは数字上で超えていても充実した図書館と言えないかと思いますので、年間の図書購入費も重要となってきます。その購入費もあわせてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 御質問いただきました大篠小学校、香長中学校の充足率につきましては、平成29年度末の段階で大篠小学校は105%、香長中学校が110%となっております。平成23年度に南国市立小中学校全校の図書館の大改装を行いました際、情報の古いものや読まれなくなった図書を整理いたしまして、廃棄等の処分を行いましたので、一時的には充足率は落ち込みましたけれども、その後小学校約500万円、中学校約330万円の図書費を計上して対応してまいりましたので、多くの学校が充足率100%に達している状況でございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 土居恒夫議員。
○7番(土居恒夫) ありがとうございます。大変すばらしい数字で、中身も完璧だと思いますので、さらに不足のないようによろしくお願いいたします。
 それでは、先ほど生涯の中村課長がおっしゃってましたけども、本の貸し出しに対する学校図書館への配送は月に1回程度くらいだということですが、ここで、その解消としましてちょっとヒントになるようなところがありましたんで御紹介したいと思いますが。石川県の白山市の図書館で、図書館内に白山市学校図書館支援センターを設けておるわけです。その概要は、学校教育の機能を高め、児童生徒の豊かな感性を育むために学校図書館を支援しています。また、学校図書館と市立図書館とのネットワークを生かし、支援センターを拠点とした図書館配送システムや情報の収集発信など、また学校司書と連携し、協力し、学校図書館の活性化を図っていますと記されています。そして設備、機動力も充実していて、学校が優先的に使える約9,700冊の資料を備えた学校図書館支援書庫、配送システム、あるいは絵本パック、読み物パックなどいろんなすばらしい取り組みをされてますが、この白山市の学校図書館図書支援センターの取り組みについて、生涯の課長どう思われますか、お聞きします。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 先ほど配送が重要と申し上げましたが、白山市図書館ネットワークは合併前の松任市図書館を学校図書館支援センターとし、週2回市内28校を回るほか、週3回合併前の旧町図書館を回っております。合併市町村ならではという部分もありましょうがこの配送回数、あるいはそのほか先ほどおっしゃっていただきました絵本パック、読み物パックなどの貸し出しや、司書部会でのグループ研究などすばらしい取り組みであると思います。本市でも授業支援で貸し出した資料リストを他校にも配付し情報共有化を図ることや、児童生徒向けのお勧め図書リストを配付する取り組みなど、現行の人員、予算でできることは取り組んでいきたいと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 土居恒夫議員。
○7番(土居恒夫) ありがとうございます。限りある、どう言いますか資金の問題もありますけども、子供たちが集まりたくなるような魅力ある学校図書館づくりには、大人には想像もつかない子供たちのアイデアを聞き、反映させていくことが一つの方法だと思います。子供司書制度を活用してもいいでしょうし、児童生徒が一日の多くを過ごす学校図書館を活性化させ、市立図書館と一体となって子供たちに図書館って楽しい、本を読むのはおもしろいと感じてくれることが、その後の人生に影響すると思います。限られた予算、人材ですが本を活用した人づくりに学校図書館と市立図書館の連携は欠かすことができませんので、さらなる充実をお願いいたします。
 全然子供の本とは関係ないんですけども、第2次世界大戦中に、ナチスドイツは本を焼いてしまいましたけども、アメリカは1億4,000万冊かな、の本を戦場に送ったそうです。ですから、その敗戦・勝者の違いはどうかわかりませんけど、やはり本を読むということは大切なことであると思いますんで、よろしくお願いいたします。
 それでは、(2)の図書館の取り組み、移動図書館についてお聞きします。
 移動図書館の役割は、子育て支援や高齢者支援をさらに充実させていく中で、その役割がますます重要になると考えています。では、市立図書館の移動図書館、たちばな2号の利用状況についてお伺いします。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 移動図書館についてのお尋ねにお答えをいたします。
 移動図書館は、たちばな2号により市内各地を巡回しております。巡回する際には運転手ともう1名の2名体制で運行しております。平成29年度市立図書館の貸出点数15万1,388点のうち、移動図書館によるものは1万9,635点で約13%となっております。先ほどの御質問で、学校への月1回の定期配送と申しましたのも、この移動図書館によるものです。以上です。
○議長(岡崎純男) 土居恒夫議員。
○7番(土居恒夫) ありがとうございます。やはり、本を待ちかねている方もいらっしゃると思います。大変、たちばな2号は、すばらしいものだと思いますけども、さらなる、どう言いますかね、この移動図書館の利活用がまだまだあるんじゃないかと思って、たまたまNHKで放送されてましたドキュメント72時間という番組で、島へ山へ走る図書館という松山市内の移動図書館を見てみました。そうすると、本は2,800冊を積んで、陸地回ったり島へ届けてるそうで、それを40年以上歴史があって、過疎化が進む山間部、そしてフェリーに乗って島へ島へと渡っているそうですが、その図書館がやってくるのを待ちかねているという姿を見てみますと、やっぱりすばらしいんだなと思っております。
 南国市のたちばな2号の一つのヒントに、ちょっと飛び過ぎかもわかりませんけども、実は昨年、ちょっと有志で岡山県の高梁市の市立図書館にお伺いいたしました。図書館そのものは大変すばらしい施設で、利用者も本を読んでいる姿がうらやましいなと思ったんですが。そこで移動図書館がありまして、そこの移動図書館は回るのにその移動図書館の車に日用品を積んで回ってるそうで、本と一緒に日用品を配達といいますかやってるそうです。これは貨客混載じゃないですけども、いろんな制約もあろうと思います。たまたま、ここはTSUTAYAというのがやってまして、それとの兼ね合いがやってるんですけど、これも一つの買い物難民に対しての何か新しいやり方ではないかと、ヒントになるではないかと思って紹介もさせていただきました。
 そのほかにも全国各地にいろんな取り組みをやってらっしゃるところはあります。山形県の新庄市では近くにマルシェがあって、そのマルシェに出かけていってそこのマルシェに合うような料理の本とか野菜の本とかそういうのを一緒に楽しむ、そこにその場でやってるところに特化したような本を貸してる。そんなこととか、横浜市なんかではオフィス街とかマンション街に出かけていって、若い母親とか、オフィス、OLさんなんか読んでもらうとか、そんなこともいろんなこともやってると思います。
 例えば本市でも、福祉センターなんかに行って、健康の本を持っていっていろんな健康もやりながら、しかもセンターの中で健康についての話を聞くとか、連動したような取り組み、あるいは、吾岡の山の上で、芝生の中へ入れるかどうかはわかりませんけども、芝生の上で子供らが寝転がって上の飛行機を見ながら本を読むというのも1つのやり方でもありましょうし。ですから移動図書館がせっかくすばらしいものがありますから、定期的に何とか公民館、何とか小学校で回るだけじゃなくて、いろんな活用をされてみてはどうかなと思いました。
 ひょっと課長のほうでこれについて何かありましたら、よろしく答弁をお願いします。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 移動図書館に何らかの付加価値を持たすというお話でございます。日用品の販売等につきましては中山間対策などもかかわってまいりますので、庁内の関係各課で費用も含めた論議をしたいと思います。
 人の集まるさまざまな場所へ、さまざまなシーンを追い求めて移動図書館を運行させるということは、次回の図書館協議会で議題として提案をしたいと考えます。以上です。
○議長(岡崎純男) 土居恒夫議員。
○7番(土居恒夫) わかりました。ありがとうございます。協議とかいろいろ、何かうれしいなというお返事をいただいたような気持ちでおりますが、はい。
 では、最後の4問目に、環境についての件でお伺いします。
 (1)ハエ対策についてお伺いします。
 本市の南部の海岸地帯では、古くからちりめんじゃこの加工が行われていました。現在は2カ所の加工所があり、100年以上の歴史があります。これらの加工所では十市、浜改田、春野、浦戸などの漁師さんが船や車で運んできたシラスをドロメとして出荷する分以外を釜ゆでをし、天日干しして、ちりめんじゃこを加工して県内外に出荷しています。また、加工所の周囲は園芸が大変盛んで、県下一のシシトウ栽培を中心とした多くのハウスが立ち並んでいます。
 今回この質問をさせていただいたのは、それらの園芸ハウスから発生するハエの問題です。その主な発生原因は、園芸ハウスで使用している有機肥料からの発生だと言われています。特に3月から6月、そして9月以降多く発生するようです。その発生を抑えるためには液肥が効果があるそうですが、園芸ハウス地帯では砂地のためにすぐに液肥が浸透し、効き目が余りありません。また、有機肥料栽培で栽培することにこだわっている農家も多く、なかなかハエの発生の根絶まではいきません。
 この状態では加工食品加工所にとってよくない環境だと言えるでしょう。もし、ハエの発生時期に操業を休むことになれば、加工所はもちろんのことシラスを納入している漁業者にとっては死活問題となってしまいます。この現状をどのように捉えられておるか、また取るべき対策について農林水産課長にお伺いします。
○議長(岡崎純男) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 土居議員さんからのハエ対策についての御質問にお答えいたします。
 南国市の沿岸地域での園芸用ハウスにおけるハエの発生につきましては、南国市の施設園芸における長年の課題として、それぞれのJA、また県、市でも対策をとってきたところでございますが、現在、県、市、JA等で南国市の農業課題を検討するために組織しております南国市営農改善会の野菜花卉部会の中でも、継続して課題としているところでございます。平成30年度の営農改善会のハエ対策に関する予算といたしましても、昨年の予算から大幅に増額をして対応するよう計画をしております。防除対策の検討を目的とした予算ということになりますけれども、現在は主にハエを捕虫するためのスプレー等の購入費に充てております。また、この予算につきましては、若干の増額というのも可能でございます。しかし、この営農改善会での取り組みだけでは対策は難しいということであれば、補助事業の創設も視野に入れていく必要はあると考えております。
 ハエの発生対策といたしましては、もちろん防除対策が重要であるというのもありますので、十分な対策がとれるよう取り組んでまいりたいとは考えておりますけれども、有機肥料を使用しながらもハエを発生させにくい施肥の方法の検討や、ハエを発生させない、中に入れない、外に出さないなど多面的な対策を県、市、JAの連携によって取り組んでいくことがまずは重要であると考えております。
 また、高知市から南国市にかけての沿岸地域におけるシラス漁業の拠点ともなるシラス加工の事業所につきましては、土居議員さんが言われましたように現在、南国市内にある2事業所のみとなっておりますので、もしこの加工所からの出荷ができないということになりますと、そこへ原材料のシラスを卸している漁業者の存続、またシラス産地としての高知県のシェアにもかかわってくる重要な問題へ発展するという可能性もあるかと思われます。
 県の水産加工の担当課や農業振興センターとも連携をとりながら、両方の視点での対策がとれるよう並行して取り組んでいく必要があると考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 土居恒夫議員。
○7番(土居恒夫) ありがとうございます。ぜひとも南国市の営農改善会に諮っていただきまして、増額等ができるようでしたら何とぞお願いしたいと思います。やはり課長が言われましたように、ハエを発生させない、中に入れない、外に出さないということが重要だと思いますんで、何とぞよろしくお願いいたします。私がお伺いした加工所では、いわゆる捕虫製品、金竜というのがあるんですが、そのスプレーを白い紙にシューとスプレーをやってますと見る間に来まして、いつの間にか真っ黒になってると。以前から比べますと大変少なくはなりましたけども、まだまだ発生している状況でございます。ここで加工所とこういうのが共存してるのも、ちょっとどうかなと思う嫌いもありますけども、創業100年ぐらいからずっとやってるところでございますから、そこは南国市の大変重要な産業でございます。ですから、手厚い補助をお願いしたいと思います。
 この唯一南国市の農林水産業の農林水産課というのがありまして、農林水産課の一つの大きな柱でありますおじゃこですが、ふるさとの返礼品にぜひとも入れてほしいと思うんですが、これについて財政課長、一言お願いいたします。
○議長(岡崎純男) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) ふるさと寄附の特産品につきましては、平成26年度には8社から特産品を取り扱っていただいておりましたが、今30年度は25社までふえております。しかしながら、議員御指摘のとおり、じゃこの取り扱いというのは現在ないという状況でございますので、議員さんもそういったお話いただきましたので、早速、またそういった業者の方に、こちらのほうから御確認をさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
○議長(岡崎純男) 土居恒夫議員。
○7番(土居恒夫) ぜひともよろしくお願いいたします。
 最後に、十市の石土池の環境についてお伺いします。
 石土池は、江戸時代から明治時代に活躍した国学者で十市村の庄屋吉村春峰によりますと、土佐日記に出てくる大湊というのはこの石土池ではないかという説もとられております。これには諸説ありますからあれですけど、大変ロマンに満ちた池で、高知県内で最初にブラックバスが入った池と言われています。池の周囲の環境美化は、石土池を守る会の細川さんにより、おかげさまで美しく保たれていますが、他方、池の中においてはホテイアオイが広がり池の景観が著しく変容しています。恐らく水質の変化が起因していると思われます。
 ここで、高知工科大学生が土木学会の学術講演会で発表した十市パークタウンの雨水調整池、石土池における水質環境保全を紹介したいと思います。従来この池、湧水から成る自然池でしたが、十市パークタウンの住宅開発に伴い、平成2年に従来の池を約4倍に広げ雨水調整池として整備されました。本来、雨水調整池は環境に対しての配慮がなされていないわけですが、この池は湧水池であるために水質もよく、豊かな生態系が保たれている全国的に見ても珍しい池の一つです。近年、池の南部ではホテイアオイの群生が池を覆うように広い範囲で広がっています。このホテイアオイの繁殖は富栄養化による水質悪化が大いにかかわっていて、ホテイアオイは夏の繁殖期には水中の窒素、リンを養分として吸収して繁殖します。しかし、冬には枯死して池底に沈降してヘドロ化するため、夏季において水質を浄化する能力を発揮しても、結果として水質に悪影響を及ぼしているようです。高知工科大学の調査研究がこのように発表されています。つまり、厄介なことは、ホテイアオイの繁茂は水質を浄化してくれるけれども、枯死して、枯れていわゆるヘドロ化し、水質に悪影響を及ぼすということです。
 池の管理は高知県土木事務所ですが、この枯死したホテイアオイの除去をしていますが、その費用についてお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 環境課長。
○環境課長(谷合成章) ホテイアオイの除去につきましては、議員さんがおっしゃられましたとおり県中央東土木事務所が毎年行っておりまして、お聞きしましたところ平成27年度540万円、平成28年度948万円、平成29年度1,154万円とのことでございます。
○議長(岡崎純男) 土居恒夫議員。
○7番(土居恒夫) ありがとうございます。そうなんですね、大変多い、巨額な金額がホテイアオイのその枯れたものを除去するために使われてるわけです。例年、先ほど3カ年でも倍々、1年では倍はいきませんけども、管理費今1,154万円と大変な金額になってるわけです。ともかくこのホテイアオイは薄紫色のかわいらしい花をつけ、多くのその時期にはカメラマンが来たり、絶好の撮影ポイントになってると思うんですが、これがせっかくですがうまくいかないわけで、枯れてしまいますとこういうことになります。
 ここの池の東部には十市の土地改良区のかんがい用水の取水池がありまして、そこに愛媛県で開発されました納豆菌、乳酸菌、酵母菌などの環境浄化微生物えひめAIを農林水産課さんの協力によりまして、池に定期的に入れてるわけです。かんがいに使ってます農家にお聞きしますと、やはり一定の効果があるようで、その池の底にたまったヘドロをこの微生物が食べてるというかそういう状況で除去してるわけです。この環境微生物えひめAIを、例えばこの石土池の、実験に、最初からすぐにはいかないと思いますけども、例えば何メーター四方に米ぬかに入れたえひめAIを沈めて、地中に枯れて腐っているヘドロを食べてもらうとかいうふうな実験もしながらやられたらどうかと思いますが。そのまま例えばこれが放っておきますと、高知工科大学がこの調査はもう10年ほど前ぐらいの、もう十何年か、十四、五年前の発表でこういうこと書いてますんで、今はもっとひどくなってると思うんですよ。これがあのヘドロみたいに異常にたまりますと、陸化してしまいまして、いわゆる土みたいになって底が上がってくるわけです。そうすると、この調整池の役目というのは容積が小さくなりますんで、ここに津波が当然、もし南海トラフ大地震が発生すれば後から水が入り、あるいは仁井田のほうの川から、十津川から入るやもしれません。そうすると、今は浸水域ではないですけども、これが陸化してだんだんだんだん容積が少なくなりますと、そういう状況にもなりかねないことになるかもわかりませんので、ぜひ県と一緒に、この微生物えひめAIを使った環境浄化について、取り組んでいただけるお気持ちがないかお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 環境課長。
○環境課長(谷合成章) 石土池の農業用取水口で、十市土地改良区が議員さん御紹介いただきました環境浄化微生物えひめAIを使用いたしまして、一定の効果が見られたということで情報ありがとうございます。
 石土池の浄化につきましては、議員さんを初め地域の皆様、関係機関、団体とともに多年にわたって取り組んでおりますが、いまだ解決には至っておりません。御承知のとおり、議員さんもおっしゃられましたが、石土池は県が管理する防災調整池でございまして、えひめAIの活用も含めまして、今後県と協議を図ってまいりたいと思っております。土居議員さんにおかれましても引き続き御支援、御協力のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(岡崎純男) 土居恒夫議員。
○7番(土居恒夫) ありがとうございます。ぜひ、積極的に県と一緒に協議していただきまして、この環境浄化について取り組んでいただきたいと思います。
 昔、子供のころは西の池といいまして、よく遊んでおりました。大変、昔はテナガエビがおったり、とてもきれいな池でございました。そして今や、周辺に桜も咲いてきれいなもので、そして生物がいろんなトンボが飛んだり子供たちの環境学習にもとてもいい池でございますから。高知県にも余り、蟹ヶ池とかいうふうなありますけども、東には全くあこの池ぐらいのものはありませんので、ぜひとも美しい環境を保っていただくことをよろしくお願いして、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。