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一般質問 平成30年度 » 平成30年 第403回市議会定例会(開催日:2018/06/12) »

一般質問3日目(野村新作)

質問者:野村新作

答弁者:関係課長


○議長(岡崎純男) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 午前に引き続き一般質問を行います。順次質問を許します。15番野村新作議員。
      〔15番 野村新作議員発言席〕
○15番(野村新作) オナガドリの質問をいたします。
 私の地元の問題でありますので気合いが入っております。答弁よろしくお願いいたします。
 議会でのオナガドリの質問は、平成27年3月議会で高木議員、平成26年6月議会で小笠原議員の質問がありました。図書室にこもって順次さかのぼって調べてみますに、平成2年12月議会で竹内議員が質問をされています。要点は、現在会員は10名で後継者問題、改良と保存の問題はありますけれども、オナガドリが世界に誇る特別天然記念物指定の価値を見直し、ますます改良と保存に努めなければならない。飼育するにも、とめ箱、飼育する箱のことでございますが、改修も十分にできない、加えて後継者難でこのまま推移をしていくことになりますと保存会は消滅するのではないかと懸念するものであります、と質問をされております。
 市の答弁といたしまして、オナガドリについて御質問をいただきましたが、お答えをいたします。御指摘のとおりオナガドリは南国市のシンボルとして有名でありますし、しかも国の特別記念物としても指定をされております。市の商工水産係のPRもありまして、観光コースにも組み込まれ、センターでの観賞も行われている現状でございます。しかし、これの保存ということになりますと、御指摘をいただきましたように幾つかの隘路が考えられております。その一つは経費の点でございます。国の増殖事業として県も含めた補助金が出され、市としても一部補助をしているところでございますが、全部合わせましても純然たる飼料代にも不足をする現状にあります。昨年から始めたオナガドリきれいやい長いやい大会という共進会や、あるいは県の畜産課により効果的な飼育の方法やあるいは増殖等についての御指導もいただいておりますが、なかなか実績を上げる段階に至っておりません。この点苦慮しているところでございます。2つ目は、後継者の問題でございます。この問題は単にオナガドリだけのことではなくて、農業後継者についても同じ悩みがあるところでございますが、オナガドリの場合は特に定期的に運動させる必要がある、また鶏舎の清掃管理あるいは飼料の研究、消毒あるいは尾の管理等、現在の若者から敬遠される要素が多うございまして、保存会も大変苦慮されているところでございます。このような状況から、私たち関係課といたしましては隘路打開に向けて全力を傾けなければいけないと考えております。今後の助成につきましては保存会の方々と十分連絡をとりまして、経済的な問題は当然でございますけれども、それだけではなく、けさのテレビでも一部紹介されておりましたが、畜産課の科学的な研究、指導等も十分研究をともにいたしまして、御希望に沿えるようなできるだけの措置をしていきたいとこのように考えておりますと、市の答弁でございます。
 そこでお伺いしたいことは、とりあえず初めに保存会の件でございます。
 平成2年の竹内議員の質問で、現在会員が10名で後継者問題、改良と保存の問題はありますけれど、市の対応はどのようになっているかと調べてみますと、わずかに飼料代として年間103万円、これは当時でございます。保存に対する対策は全くありません。加えて後継者難で、このまま推移していくと保存会は消滅するのではないかと懸念されております。当時の小笠原市長は答弁で、オナガドリにつきましても研究さしていただきたい。ずっと自分の部屋に飾ってありまして、多くの人から注目をしていただいて大きくこれは役立っているわけでございます。したがいまして、南国市独特の大変な宝でございますから、これも今の介護老人のおむつのようなことじゃいけないじゃないか、こんなふうに存じております。なお、これも相談をしてみます。誰に相談をしたんでしょうか。
 それから、支援制度、後継者につきましては、特別天然記念物とはいえ飼料の現物支給のみ、国、県からの支援はないのか。酪農にはヘルパー制度があるが、オナガドリ飼育家にはヘルパー制度はないか。旅行にもいけません、後継者が育たないはずでございます。世界一の鳥を飼育するには余りにもお粗末な支援体制ではないかと存じます。池本さんの先代さんは五十数年間旅行に行けなかったそうであります。オナガドリが心配で行けなかったんじゃないかと考えております。
 それから、保護増殖センターでございますが、議会答弁であるように、例えば鳴き声であったり、人家が近くにあるとどうしても苦情を言われることも想定されます。その関係で都市計画区域外にも用地の選定の域を広げまして、適地を今検討しているところでございます。オナガドリは3時ごろから鳴き出します。暑さに弱いため夏は大型扇風機を使用し、きっちりとした施設で虫、ねずみ、スズメ対策を講じなければならない。特にスズメは要注意でございます。池本氏は市民賞祝賀会で橋詰前市長は鶏舎を建てると祝辞の中で言っておりました。現在、飼育している息子の奥さんはそのように申しておりました。
 このようなところから、今の現状をお伺いをしたいと思います。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
      〔中村俊一生涯学習課長登壇〕
○生涯学習課長(中村俊一) オナガドリの質問についてお答えをいたします。
 2日目に神崎議員にお答えした内容と一部重複いたしますが御容赦願います。
 大篠オナガドリ保存会は、現在会員数8名で288羽を飼育しております。平成24年以降に飼育を始めた会員が4名いらっしゃいますが、でも8名ということでございますので、ふえたにもかかわらず会員数は横ばいということでございます。その反面、70歳を超える会員が2名と飼育法の継承が大きな課題となっております。広島大学生産学部教授や県文化財保護審議委員の方の助言や会員相互の情報交換をもっと積極的に行っていく必要がございます。
 オナガドリ関連の市の予算ですが、主な歳出は調査員への報償費、保存会への委託料、これが餌代で現在は108万円となっております。このほかにワクチン等の需用費、あるいは先ほどとめ箱のお話がございましたが、ふ卵器とかとめ箱を備品購入いたしまして会員への貸し出しを行っておるところでございます。
 ヘルパー制度というものはございませんが、保護増殖センターが整備されればセンター職員による直接的な支援も行えるような仕組みが望まれます。センターの整備につきましては、大きな箱物建設を控えており直ちに着手できるものではございませんが、保存会等でも議論して適地の選定に努めてまいります。以上です。
○議長(岡崎純男) 野村議員。
○15番(野村新作) 御答弁ありがとうございました。
 あれから何十年ということはございますが、平成2年に質問を竹内議員がされておりますが、この質問で進展のあったのは武市利右衛門さんの碑の移設関係でございまして、あとは余り変わってないなと、そのような答弁でございます。
 市長、ごめん、物事を決めるに、いつ何年何月にこう落成というふうに決めてもろうたら、それまでに至る短期、長期、それから落成とそのようなプロセスを踏んでいかなければならないと思いますが、28年たってもまだ進展がございません。土地の選定で苦労をしていると思いますが、この二、三日間池本さんところへ行ってちょっと話をしてみました。そしたら、池本さんところの家地というのは家も建っておりますけんど、空き地が今現在キンカン畑でございますが550坪ぐらいあるらしいんです。話の持っていきようでは、物すごく進展するんじゃないかと思いますので、ぜひとも会ってよね、私もついていって一緒に応援しますので、ぜひともそういう機会を設けてください、お願いします。これもう答弁も要りませんし。
 それから現在、保護増殖に真剣に取り組んでおります平岡先生という方が、3月、4月、5月のふ化時期には毎日のように池本さんところの鶏舎を使ってふ化増殖をしております。その方のアドバイスもいただいてみたらどうかと思います。
 それから総合的になりますが、残念なことに、長い間その飼育保存に努めてくれました池本さん、それから観覧センターの窪田のおばちゃんもことし逝去されました。池本さんところは息子さんの嫁さんが、現在、世話をしておりますけんど、観覧センターのほうはまた娘さんがやりゆうと思いますが、財政的な支援もないので、考えということではございません、池本さんとこは財政的にはそこそこのゆとりはございます。ぜひともこの保護増殖センターを話を進めていくには、とりあえずこう一遍会うてよね、話も聞いて、あの気軽に行ってよね、世話しゆうところ行ってからに、どうですかって言うて話を進めていきましょうやいか。そのように、もう答弁要りませんき。
 話は変わりますけんど、私たちが小さい昭和30年前半、まだ皆さんが生まれてなかったと思いますけんど、篠原北の公民館で保存会が料金を取って観覧をしよったわけなんですよ。小さいときは公民館が遊び場ということで、保存会のメンバーには能間の蒲原のおじいさんとか、それから以前は篠原にも五、六軒の飼育者がおりましたけんど、今はもう1軒になっております。ほんで笑い話になるけんど、初めて外国人の女性を見たわけなんですよ、2人入ってきた。一人はタマラ・プレスさんみたいな人、もう一人はオードリー・ヘップバーンみたいな人、ほんで生身の外人の女性を見たが初めて、おおっと思った。小さいこう見上げたわけなんですけどね。
 そういう時代もありましたけんど、オナガドリに関する環境は余りよくありませんので、ぜひとも御一考をお願いをいたしまして質問を終わらしていただきます。ありがとうございました。