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一般質問 平成30年度 » 平成30年 第403回市議会定例会(開催日:2018/06/12) »

一般質問1日目(福田佐和子)

質問者:福田佐和子

答弁者:市長、関係課長


○議長(岡崎純男) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。19番福田佐和子議員。
      〔19番 福田佐和子議員発言席〕
○19番(福田佐和子) おはようございます。
 私は、通告をしてあります、1命を守る市政については、中学生再調査却下と今後について、2介護の充実で安心の老後について、3文化会館建設についてお尋ねをいたします。
 命を守ることが今ほど大変大きく求められているときはありません。毎日のように報道されている小さな子供への虐待、事件、事故など、後でどんなに手を尽くしても失われた命を取り戻すことはできません。想定外も視野に入れた、きめ細かな対策、子供や高齢者、障害のある方も全ての市民が、どんな場面においても一番に命が大切にされる南国市政をと願ってやみません。1問目はこの思いを込めて、私たちが守ることができなかった中学生の再調査却下と今後の取り組みについてお尋ねをいたします。
 まず、市長にお尋ねをいたします。
 3月27日に、市長に対し、遺族と弁護士が市長部局での再調査を求める要望書を提出をされました。市長は初めて御遺族の話を直接聞かれたことになります。新聞報道では、遺族の方は再調査を求めた理由として、1、生徒へのアンケートや聞き取りで眼鏡が壊れていた、牛乳をかけられた、弁当をひっくり返された、などいじめを受けていることを推定させる回答があったことを認めながら、うわさ話で真偽が確認できなかったで済ませるなど、調査が不十分であること、2、学校側がとったこの問題への対応について報告書に記述がなく、学校側に何が足りなかったのか不明で再発防止に役立たない、というのが理由でした。
 4月3日には、再調査を求める署名を集めた子どもと教育を守る南国市連絡会の皆さんが市長と面談をし、亡くなるまでの時系列など詳しい資料を提出しながら再調査をと要望をされました。しかし、4月13日には、市長から遺族に対し、却下の回答が出されました。南国市長再調査なし、中3自殺回答書、遺族は本当に残念、というお話をされたことが掲載をされました。
 また、4月16日には、この市長判断が議会に報告をされております。却下の市長判断は、話を聞いてくれたと思ったと言われた遺族を初め、結果を見守っていた多くの市民の皆さんの期待を大きく裏切ることになりました。就任されてすぐに、市長は前副市長の進退に明確な答えを出しました。事情がわからなかった市民からは当初、疑問の声も出たわけですけれども、結果的には市長判断が正しかったことになりました。当然、再調査についても新しい判断がされるものと期待をしていました。残念ながら前市長と同じ判断であり、みずからの調査は全くせず、報告書をまとめた調査委員長に確認しただけという余りにも納得のいかない回答となっています。却下した理由も全く理解できません。御遺族や子供を守りたいと願う市民の願いは、議会と2人の市長、教育委員会に4回も却下されたことになります。
 そこで、市長にお尋ねをいたします。
 回答書には、調査委員長に考え方、内容について聞き、調査報告書を読み返し熟慮を重ねた結果、再調査をしないと判断をしたとあります。前市長と同じです。遺族や陳情書に署名された皆さんは、いじめ防止対策推進法第30条第2項に基づいて市長部局に再調査を要求をしています。市長は第30条2項についてどのように認識をされて判断をされたのか、まずお尋ねをいたします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) おはようございます。ただいまの福田議員さんの御質問にお答えしてまいります。
 法第30条2項についての認識はということでございます。いじめ防止対策推進法第30条第2項では、同法第28条第1項に基づいて行われた学校における重大事態に係る調査の結果について調査を行うことができると規定されております。これを本市の今回の御指摘の事案について当てはめると、28条に基づいて行われました調査専門委員会の報告について当該事態への対処または同種の事態の発生の防止のために必要と市長が認めるときに、いわゆる再調査を行うことができるとされております。したがいまして、市長が調査専門委員会の報告書について再調査が必要か否かの判断をした上で、必要と認めれば再調査を行うことができるものと解釈しているところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) この先ほど市長から答弁のあった第28条に基づく調査を行って出された報告書には納得できない。だから、30条2項による市長の権限と責任で再調査をと求めた中身です。にもかかわらず、前市長と同じように調査委員長に経過を聞き、出された報告書を読んだだけで却下されたのでしょうか。市長の熟慮の中には、亡くなったKさんの思いや突然子供さんを失った遺族、そしてKさんの死を我が事として受けとめ、署名をされた皆さんの声は入っていなかったのでしょうか。お聞きします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 今回の私の判断ということでございますが、御両親のお気持ちと御署名を出された方々の気持ち、その気持ちは理解するところでございます。御両親のお気持ちを察すると本当に身につまされる思いはいたします。
 しかしながら、私の市長としての判断につきましては、どういうふうにそれを判断するべきか私も考えたところでございます。私としての再調査を実施する判断基準ということで、まず、この調査が公平性、中立性が確保される委員により実施されているかという点と十分な調査が尽くされているかという2点、そちらを判断基準として考えるべきではないかと私は考えたところです。その上で、南国市調査専門委員会委員長さん、副委員長さんに本報告書の考え方などをお伺いして、今回の判断をしたところです。
 まず、公平性、中立性が確保される委員により実施されているかという点につきましては、南国市調査専門委員会は、文部科学省から示されております、子供の自殺が起きたときの背景調査の指針(改訂版)を参考に、弁護士、精神科医、学識経験者、心理や福祉の専門家の委員によって組織されているところであり、その選出につきましては、各団体に南国市教育委員会から推薦依頼を行い、各団体の長から適任者として推薦された委員によって第三者の中立、公平な委員会として組織されており、公平性、中立性は確保されていると判断いたしました。
 また、十分な調査が尽くされているかという点につきましても、この調査で行われております基本調査、詳細調査ともに、前述の子供の自殺が起きたときの背景調査の指針(改訂版)を、これも参考に実施されておりまして、十分な調査が尽くされていると判断したことにより再調査を必要としないと判断したというところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 先ほど市長の答弁は、これまで前市長と教育委員会が行ってきた答弁と全く同じであります。後でも触れますけれども、十分な調査が行われたというふうに市長は言われましたけれども、市長としては実際に調査をしていない、調査報告書を出した委員長、副委員長さんにはお話を聞き、報告書を改めて読み直したということが書かれておりましたけれども、今回の再調査の要請は市長に対して市長としての判断を求められたものであって、遺族や市民に対し、先ほどの説明では決して納得のいく説明とは思えません。
 市長としてどう取り組んでこの結論を出したのか、このことが明らかにされなければならないと思います。今いただいた答弁は、今までいただいた答弁と同じです。ですから、市長としてどう取り組んだかということをお聞きをしたいと思います。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 市長として取り組んだということでございますが、私は今回の再調査の要望をいただいて、今回の調査報告書、これがどのように構成されているかという点につきまして、内容をもう一回報告書を読まさせていただいて、基本的に先ほど申しました子供の自殺が起きたときの背景調査の指針(改訂版)、何かをもとに調査を進めるということが必要であると思いますし、これが文部科学省の出された指針でございますので、それに沿った形で果たしてこの調査報告書が書かれているかというところを、そちらを確認したということでございます。その指針の流れに沿ったものであると私は考えましたので、再調査の必要はなしというふうに判断いたしました。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 大事なのは、指針がどうあれ、例えば指針に沿っていろいろなことをしたけれども、その中身、内容がどうだったのか、亡くなられた子供さんに寄り添った調査ができたのか、市長は生徒のアンケート、先生からのアンケートなども見ておられない中で、そうした判断をするのは早かったと私は残念でなりません。調査報告書を出した委員長に確認をして、その委員長が出した報告書を読み直して、それで十分だという判断の仕方と受けとめてよろしいんでしょうか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) この調査に使われたアンケート、詳細調査のアンケートでございますが、それをまとめたものがございます。それは私は読みました。それを読んで、今回の報告書に書かれている内容、この報告になっているということは認識いたしました。以上です。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) あの大変な中で生徒さんが寄せられたあの声を読んで、結果として市長は再調査をしないと判断をした、ということがはっきりしました。
 ただ、この回答書では誰も納得をすることができませんし、今後、学校や保育に預ける保護者は我が子も同じ扱いを受けるからと思うと不安で仕方がないと言われております。同じような声はアンケートにもあったはずです。学校や保育には信頼と安心が欠かせないもので、今回の市長への要請は、Kさんが亡くなって3年近くたちますけれども、この間に遺族の思いを置き去りにしてきた南国市が、そして市に対する不信を払拭できる、信頼を取り戻すことができる機会でもあったと私は思っております。残念でなりません。市長は報告書を読み返したと言われましたけれども、読んで、その内容に疑問はなかったのかお聞きします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 私がこの報告書を読んで、疑問といいますか、どうだったんだろうと思うところはございました。それはアンケートの部分でございますが、県の指定事業の効果をはかるためのアンケートにつきまして、なぜ提出していないことがわからなかったのかということをまず1点疑問に思いました。
 また、その後、学校生活アンケート及び居心地のよいクラスにするためのアンケートがありましたが、それにつきまして、その後学校がどのように対処したかということが気になりました。その2点でございます。
 その点につきましては、県の指定事業のアンケート、そちらは無記名のアンケートであったということがわかりました。また、学校生活アンケート及び居心地のよいクラスにするためのアンケートにつきましては、面談を行っていたということもわかりました。それによって、学校としては対応しているんだな、また最初の県の指定事業のアンケートは提出を把握してなかったんだなということがわかりました。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) そこで疑問に思われたことを少し突き詰めて調査をしていただきたかったと思いますし、その上で出された結果であれば納得はされるものと思いますけれども、先ほどの答弁では後でそのことを確認をするとそういうことがされていたので、という答弁でした。
 この報告書の中に、Kさんが1年生のときに書いた人権作文があります。それを読まれたと思いますけれども、この中身やその対応の仕方を読んでも、先ほど言われたように学校はきちんと対応しているというふうに思われたのでしょうか。このKさんがいじめによって死ぬことは怖くないというふうに書かれた、いじめと書き切っているわけですけれども、そのことについても、やはりきちんとした市長としての確認ができなかったのか非常に残念ですけれども、この人権作文についてどのようにお考えでしょうか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) この人権作文についてということでございますが、この内容の中で「死ぬということが怖くなくなるということに気がつきました。」という非常につらく、苦しく、やるせない思いがする言葉がございます。それの元になるのが、いじめを受けていく上でと書かれているところでございます。この人権作文を受けて当時の担任の教諭の方が、管理職にも相談の上、お宅を家庭訪問しましたということで、その後対応をされているということです。この報告書の中にそのように書かれております。学校としての対応はなされていたということでございます。
 ただ、このいじめについては特定ができていないということは、それはそのとおりでございますが、これについてはそれ以上、どのいじめかということを突き詰めることができなかったという状況であったと思います。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) これまでにも、表に出てきていないいじめについてもこの議会でも発言をされたこともあります。そうしたこともきちんと調査をせずに、今、市長が答弁をされたような中身で市長としての調査をせず、調査報告書に基づいて回答を出したということは幾ら聞いても納得をすることができません。
 いじめ対策推進法は、調査報告書が出た後も首長の権限で再調査できると規定をしました。これは、先ほども質問をいたしましたけれども、教育委員会だけではなく、市長も子供の命を守り、理不尽ないじめによって再び大切な命を失わない、そのための取り組みを求めたものだと私たちは受けとめています。小学生の虐待死事件のときと同じように、徹底した検証こそ命をかけて訴えたKさんに応え、同時に2人目を出さない覚悟と取り組みになるのではないでしょうか。
 このことをずっと言い続けてきたわけですけれども、なぜかこの2年間、全く受け入れられずに来たわけです。文科省は法見直しの時期にもかかわらず、ガイドラインを見直しただけで法そのものは改正されず、今も全国ではいじめに対する独自の判断基準を持つ中、いじめによる自殺が続いております。それは、総務省の調査でもわかりましたが、このことが新聞報道されましたけれども、いじめの定義を狭く解釈をしているのが24%、いじめの定義をめぐり全国の公立小中高249校を抽出して調べた結果、24%に当たる59校が法律の定義よりも狭く解釈していたと発表。行為が続いている、集団的といった独自の基準を加えていた。いじめを見逃したり、深刻な事態を招いたりするおそれがあるため、総務省は文科省に改善を勧告したとあります。いじめは、冷やかしやからかいから重大な事態に発展するケースも多く、総務省は正確ないじめに対する認知が重要だと言われているということが報道をされております。
 法の不備を補うことができるのは、やはり現場の先生や教育委員会、そしてこの南国市です。遺族にどう寄り添うかということが大事になってきます。法改正を待つのではなく、南国市の子供のいじめを根絶し、命を守るという視点での取り組みを市民に見せていくことこそ大事なことだと思います。私はそのことを強く市長に、そして教育委員会にも要求をしておきたいと思います。
 次に、回答書の5番目、見ていただきたいんですが、この中身が私にはわかりませんのでお聞きをしたいと思います。この中には、学校側の認識や対応がほとんど明らかになっていない等の問題について、委員長に伺う中で、調査専門委員会としては学校の対応がどうであったかは当然確認すべきことであると認識した上でこの報告書をまとめていると捉えることができましたということですけれども、これはどういうことと受けとめたらいいんでしょうか。調査委員会の委員長がこうしただろうということですか、それとも根拠があるのでしょうか、お聞きします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 今の文章につきましては、調査専門委員会の委員長さんに、当然大津の事件は御存じですねと私が聞いたときに、もちろんそれは知っていますとおっしゃいまして、その中で学校に問題があるとすればそれは指摘するという、もちろんそういう立場で臨まれてますよねということを確認したら、もちろんですということをおっしゃいました。そういったことで、この文章になっているということでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 先ほど来からずっと言っているのは、市長がみずから調査をした結果ではなくて、調査委員会が出した報告書に基づいて調査委員長が説明をすること、全部が正しいと市長は受けとめておられる。で、その根拠については、例えばどういう事由があって、そのことについてどういう検討をされたか、というところまでは詰めて聞いておられないということですね。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) その第三者委員会の調査の内容について、詰めて聞いてはおりません。以上です。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 調査内容も見ていないと先ほど答弁されましたけれども、調査委員会の議事録もない中で、委員長が説明をしたから当然そのことは認識をしてまとめられているというふうに思ったというのは、やはり私たちには納得のいかないことです。例えば、委員長がこういう事案についてはこういう対処をして、結果としてこういうことが判明しましたという説明を受けたのであればわかりますけれども、当然確認すべきであると認識した上でこの報告書をまとめている。これは市長がきちんと確認できたという中身ではないと私は思いますので、非常にこの5点目の報告についても特に納得のいかないことでした。
 これ以上聞いてもそれ以上はないと思いますので、次に移りますが。学校としてできていればよかったことについてですけれども、できていればよかったということと再発防止、予防のために臨むことはイコールではないのではないですか。市長の言うようにもしイコールなら、6項目についてはできていなかったこととして、まず書くべきではなかったでしょうか。市長はこの6項目の、同じだというお返事に対して書いたわけですから、それについて説明をいただきたいと思います。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) それにつきまして、私として、その5番目の回答の中にも書かさせていただいているところですが、本調査はこの指針を参考に行われているということでございまして、その文科省の背景調査の指針の中には、学校の安全配慮義務に違反や瑕疵が認められるような場合は率直に記載すべきであると書かれているということでございます。
 そのような事実が確認されていれば、当然報告書にその事実があったと、特に問題として特筆して書かれるべきであるというふうに思うところですが、そのように書かれていないということで、そこまで特筆して書く学校側の問題というのは見当たらなかったというふうに思っているところでございます。
 また、その指摘するほどではないが、学校としてできていればよかったということにつきまして、6つの提言の中に盛り込んで報告書をいただいたというふうに思っております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) このことについて、問題は見当たらなかったというその根拠が、やはり私たちや市民には、また特に遺族の皆さんには見えない話なんですね。市長として、やはりきっちりとした検証と判断をしていただきたかった、ということにつきます。
 次に移ります。
 この2年間の質問で、たびたび大津市を教訓にすることを教育委員会にも求めてまいりましたが、ことごとく却下をされてまいりました。改めて、市長に大津市長の取り組みを教訓にすべきだと要望したいと思います。
 まず、これは大津市の調査報告書です。全文入っておりますけれども、220ページにも及びます。それで、南国市の詳細調査は48ページ、これは資料も入れた中身です。同じ中学生1人の命に向き合う重みがこんなに違っていいのかと、改めて私はこの資料を取り寄せて思いました。二度と繰り返さないという強い思いが、この大津市の報告書には込められております。大津では家庭での虐待も言われ、調査委員会は家庭についても調査をしております。ほとんど黒塗りになっておりますけれども、遺族の皆さんがどんなにつらい厳しい思いをされたか容易に想像できる枚数です。その結果、家庭には問題がなかったことが明らかにされました。市長はこの大津市の報告書、読んでおられますか、お聞きします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) この大津市の報告書は教育委員会からいただいて持っております。ただ、全てに目を通しているというわけではございません。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 持っておられたらわかりやすいわけですけれども、ただ、私は読んでいただいて、どういう取り組みがされているかということを検証していただきたかったと思います。手元に置くだけでは、これは本当に血のにじむような、たくさんの皆さんの手と汗と涙がかかった調査報告書ですから、単に市長室に置いておくだけでは、決して市民のためにはなりません。
 市長も持っておられるということですから、見たと思いますけれども、この中にはこの調査委員会からの市長への要請というのがあります。大津市立中学校におけるいじめに関する第三者委員会は市長に対し、本報告書記載の提言実現に向けて市教育委員会に対して以下の要請を行う。1、本報告書を本件中学校の全教員に配付すること。2、本件中学校及び教育委員会は本報告書全体の検討を行い、その結果を文書で市長に報告すること。3、市教育委員会は本報告書記載のいじめをなくすために各提言の実現に向けて行動し、今後5年間、毎年1回その実現の有無、成果を文書で市長に報告すること、ということがあります。
 また、3部の提言のところには、こんなふうに書かれております。
 これまで第1部ではAに対する加害行為についての事実を確定した後、学校がいじめを発見できなかった問題点を指摘してきた。また、第2部ではAの自死が起こった後の学校及び市教育委員会の対応についても事実を確定した後、事後対応の問題点を指摘した。そこで、今回の事案を通して浮き彫りになった問題点を解決し、二度と同じ過ちを起こさないため、青少年の健全育成の観点も踏まえ、教員への提言、学校への提言、教育委員会への提言、スクールカウンセラーへの提言、危機対応、将来に向けての課題の6項目について提言する。この提言は、本件中学校や市教育委員会を批判するためになすものではない。本件中学校の課題を見てきたが、本件中学校の教員が言葉にあらわせないほどの努力をされてきたことを知った。したがって、本件中学校を含む日本の全ての学校にこのような事象が起こらないための予防的方策として、不幸にもいじめ、あるいはいじめ自殺が起きてしまったときの対応策として必要な事項を列記していく。ぜひ、1つでも教育現場で実践されることを期待をしたい、と書かれております。
 こうした中身も教育委員会は知りながら、これまでずっと他市の判断のもとで行われたことということで却下をされてきたわけですけれども、私は市長はこの提言を読んできちんと対応をしていただきたかったというふうに思います。
 大津市が血のにじむような思いで提言をした中身を南国市は今後、教訓にしていかれるのかどうか、まず市長にお聞きをいたします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 大津市での提言ということももちろん参考にはなると思いますが、今回の南国市の報告書の中に、6つの提言ということで調査専門委員会さんが提言をしていただいているところです。その提言に沿って今、教育委員会のほうで対応をしているところでございまして、そちらの提言に基づいて今後も行動していかなければならないと思っているところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) なかなか納得のいく答弁はいただくことができませんけれども、大津市の市長は、市民の皆さんと、それから児童生徒の皆さんへというお手紙を出されております。長いので大事なところだけ聞いていただきたいんですが、去年の10月に市長が出されたお手紙には、市民の皆様へということで、6年がたった今、私は中学生の無念やつらさ、その事件の反省を決して忘れてはならないと強く思っています。また、いじめ対策に終わりはありません。教育委員会における徹底した教員の意識改革や学校におけるいじめの対応、子供が相談しやすい体制づくりなど、これからも全力で取り組んでいかなければならない、というふうに市民にメッセージを送っています。
 また、児童生徒の皆さんへというのは、中学生が亡くなってから6年がたちました。6年前小学生だった皆さんはそのときのことを覚えていると思います。そして、6年前はまだ小さかった皆さんにも亡くなった中学生のことを覚えていてほしいと思います、というふうに書かれているわけです。この大津市長も子供のときにいじめられた経験があり、本当につらい思いは共有できる、その立場でこうしたメッセージも発することができると思います。私は市長にも同じような立場で、同じような目線で、つらい立場にいる子供たちを守るという立場をとっていただきたいと思います。私はこれまで述べてまいりましたが、大津市を教訓に命を守る市政を実現するために、却下をされた中身について再考を求めたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 再考ということでございますが、今まで回答書でも書かさしていただきましたが、私の判断基準というものをきちっと考えた上で判断したことでございますので、これにつきまして再考ということはできないというふうに申し上げたいと思います。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 回答書の中にもありましたけれども、新たな事実を遺族に求めるのは、これはおかしいと思いますけれども。報告書の中にもありました塾の先生からの通信文について、かなり心配だというお手紙が御両親の手には渡っていなかった、で終わっているわけですけれども、市長には却下の回答をする前に詳しく調査をしていただきたかったと思います。詳しくお話を聞いていただいていれば、新たな事実になり得たかもしれないと私は思いますけれども、調査をなぜしなかったのかお聞きします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 先ほどの新たな事実が出てくればと申し上げておりますのは、何も御遺族に求めているわけではなく、どこからでも誰からでも事実が判明した場合の再調査を否定していないということでございます。
 また、塾の先生に学校での生活が苦痛ということで、かなり心配だというふうに塾の先生がおっしゃっていたということでございます。それにつきましては、報告書にも記載されている事実でございます。事実として認定されておられますので、第三者委員会、調査専門委員会でそちらは事実として認識した上の報告書となっておりますので、新たな事実ではないというふうに認識しております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 再調査却下の後、市長と記者の間にあったやりとり、これが報道されました。これを私は読みまして言葉がなかったわけですけれども、今回どのように判断をしたのかということについて、委員長、副委員長に4月5日に会い、報告書をまとめた経緯、内容の考え方を聞き、改めて報告書を読んで自分の判断をしたというのは先ほど来答弁をいただいた中身です。
 調査の内容について調べたのかと聞かれ、調査内容は委員がやっていることで私は見ることができない。委員長、副委員長が調査できる限り調査を尽くしたと言っている。それが根拠かと聞かれ、そういうことだというふうに市長はお答えになっておられます。結局、市長がやったことは委員長、副委員長に会っただけだと問われ、そうだとお答えになられています。
 改めてヒアリングをして調べるなどの行動をしなかったのかということについても、先ほど来答弁あったように、調査のようなことは自分では全くやっていないというふうに答えておられます。法に基づく再調査の要望に答えを出すには、市長の責任で調査、検証を行い、要望に納得していただけるだけの根拠をもって臨むべきではないかと思います。
 市長は、みずからの調査をせずに、この報告書を出した調査委員会の委員長に聞き、報告書を読んでこの回答を出したわけですけれども、この回答で遺族や市民が納得をされると今のやりとりの中でも思っておられるのでしょうか。法30条の重みも、Kさんの命の重みも全く感じられない却下の回答は、決して遺族にも市民にも受け入れられず、今後市政を運営していく中でも、この不信感は大きな障害になってくるのではないかと私は心配をしております。
 また、調査委員会の委員の中立、公平という点についても、委員長は弁護士としても人格者であり、なぜ今回のような答えを出したのか不思議だという声も私も聞いております。
 しかし、委員の中には学校現場やいじめの専門家はおりません。立派な専門家イコールではないことは、これまでにもたびたび言ってまいりました。公平というなら、遺族推薦の委員も入れるべきです。全国では、たくさんの市町村で起きているいじめに対する調査委員会の委員も、半数を遺族が推薦をする委員さんになっているところもたくさんあります。これは後で資料として差し上げますので、ぜひ、そういうところもきちんと明確に見きわめながら判断をしていくべきだと私は思います。
 そういう意味でも、こうした全ての全国各地で本当に血のにじむような命のかかった問題ですから簡単にいくわけではありませんが、そうした中でも遺族の皆さんに寄り添い、そして亡くなられた子供さんの思いを受けとめて、二度と我が市では、我が町では繰り返してはならないという思いで取り組んでいるわけです。
 私はたびたび再考を求めたいと申し上げても、市長はそうしますとはなかなか言うわけにはいかないかもしれませんけれども、私は最後に市長のお考えを聞いて市長への質問を終わります。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 市長の考えということで、全てまとまった御質問かなと思っておりますが。今回の委員につきましては何回も申し上げたとおり、公平性と中立性が確保された委員であるという認識で、今回の調査は十分調査がし尽くされていると私は判断しているところでございます。その中で、御両親が納得されるかどうかというところでございますが、それにつきましてはなかなか納得をされるのも難しいのかなという、納得されないところはもちろんあると思っております。
 しかしながら、調査はし尽くされていると考えているところでございます。委員の選考につきましても、教育委員会のほうでできるだけ早く詳細調査をしなければならないという考えもあったと思っております。その中で、今回この指針に基づいて委員さんを選んだ、選んだといいますか、団体にお願いして団体から推薦していただいたと。中立、公平性を保つためにそういった形をとったわけでございます。その中で、なかなか御両親の推薦する委員さんをその中へ入れるという手続といいますか、そういった形が早く対処しなければならないという中で、できなかったということであったと思います。
 ただ、御遺族の方にはこの委員さんで調査をしますというお断りはしていると、そういうふうに報告書にも書かれているところでございますので、そこは早く調査をしなければならないということで教育委員会としてはこの委員さんを選任したということであると判断しております。
 今後あってはなりませんが、全国的にこういった事例、やはり各地で起こっているところでございまして、こういった南国市の今回の経過、事例というのは今後委員の選任におきましても、やはり参考になる事例となると思っているところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 市長への質問は終わります。
 教育委員会にお尋ねをいたします。伊藤教育次長には新しい立場、新しい見方で遺族の思いや学校の現状、再発防止に取り組んでくださるようまず要望しておきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
 まず、1点目は、教育次長は前次長からKさんのことをどのように引き継いでおられるでしょうか。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 福田議員様の御質問にお答えいたします。
 引き継ぎにつきましては、南国市調査委員会調査報告書をもとに事案についての内容及び再発防止、予防のための6つの提言について説明を受けました。
 また、調査後の本市議会でのこれまでの答弁や、御遺族との面談等につきましても引き継ぎを受けたところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) その引き継ぎを受けられて、何かお感じになったことはありますか。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 御遺族のお気持ちを察しますと本当に胸が痛い思いもいたしましたし、二度と繰り返してはならないという強い決意を持ちました。
 御遺族の皆様に対しましては、心より御冥福をお祈り申し上げたいという気持ちでいっぱいでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 次に、今後Kさんのことも含め、どのように取り組んでいかれるのか。また、再発防止策6項目について効果の確認などしておられるのでしょうか。今後の取り組みについて伺います。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 南国市教育委員会といたしましては、再発防止に向け、決して風化させない、二度と起こさないという強い決意のもと、教育行政としまして学校、家庭、地域が一丸となって再発防止に向けた確かな取り組みを進めていくことが、御遺族そして市民の皆様の思いや御期待に応えることだと強く認識してございます。
 6項目につきましては、それぞれの具体的な取り組みの進捗状況を確認をしております。
 特に1、2の項目につきましては重点的に取り組んでおるところでございまして、去る6月1日には、管理職を含む各小中学校を代表する先生方に集まっていただき、南国市自殺予防教育学習会を開催いたしました。この学習会の大きな狙いは、この学習会に参加した代表者が講師役となり、学校全体はもちろんのこと、参観日やPTA研修会、学校運営協議会や学校支援地域本部事業等を通して、学校が主体となって保護者や地域に発信する取り組みを進めるために行ったものでございます。
 自殺予防教育を通しまして、子供たちのサインをキャッチできるゲートキーパーとなる大人たちが、教職員はもちろんのこと家庭、地域へと広がっていくような支援ネットワークの構築に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 今までの取り組みだけではなく、やはり今の子供たちの実情に合う取り組みをしていただきたいと思います。
 3点目は、学校現場から不十分だというふうに考えている、というような報告はあるのか。また、手が尽くせているというふうに受けとめておられるのかお聞きします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 6項目に対します取り組みにおきましては、特に不十分だと感じている報告は今のところございませんが、特に強く求めておりますのは、学校は常に早期発見、早期対応に努めるように、キャッチした情報をタイムラグが生じませんように組織につなげ、学校全体で組織的に取り組むように努めております。
 南国市教育委員会としましても、常に学校の状況や取り組みを把握できるように緊張感を持って取り組んでいるところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 4点目は、心配な生徒については受け持ちの継続がこれまでもされてきたと思いますが、Kさんにはなぜできなかったのか、おわかりでしょうか。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) 県費負担教職員の人事異動につきましては、任命権者でございます高知県教育委員会の権限でございまして、通常の人事異動によりまして転出したものでございますので、どうか御理解をいただきますようによろしくお願いいたします。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 1点だけ確認をさせていただきたいんですが、ケースによっては継続できるというふうに受けとめてよろしいでしょうか。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(伊藤和幸) いろんな学校の課題や、それから状況につきましては、県教育委員会とのヒアリングの中でもそれぞれの学校の現状等につきましてしっかりお伝えしてまいりたいと思いますが、その人事異動につきましては最終的に県の教育委員会の権限でございますので、ここではっきりそういうことは申し上げることはできません。御理解いただきますようによろしくお願いいたします。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 以上で教育は終わります。
 2点目は、介護の充実で安心の老後について質問をしたいと思いますが、時間がありませんので、短くお聞きをしたいと思います。
 保険料、利用料は上がるし、サービスは受けられない状況に今なっています。特に私たちの世代は25年問題と言われ、まるで年を重ね医療や介護が必要になることが許されない大問題であるかの風潮になっております。長寿支援課という名前も、もう近いうちに変わるのではないかと思いますが、私は保育や教育、介護などの分野は将来にわたって市民にとってなくてはならないものであり、充実させることが市民の願いを実現し、働く場も確保でき、地域経済が回ると考えています。国の目指す削減ではない方向へと準備すべきではないかと思いますが、その立場からお聞きをいたします。
 まず1点目は、市内の入所待ちの人数、その後の増減を教えていただきたいと思います。
○議長(岡崎純男) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(島本佳枝) 現在、市内には4つの特別養護老人ホームがあり、定員数は260床となっております。特別養護老人ホームは広域的に入所が可能な施設であり、昨年9月の調査によりますと、他の施設に入所している方、また医療入院している方を除き、在宅で待機されている要介護3以上の南国市民の待機者数は22名となっております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 2点目は、将来にわたって必要な各種介護施設と介護職の確保の見通しについて伺います。
○議長(岡崎純男) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(島本佳枝) 将来的に高齢化が進むことから、2025年には約38万人の介護職が不足するとも言われております。介護事業所からは募集をしても応募者がいないという状況もお聞きしておりまして、今以上に介護人材が不足すると、施設整備をした場合に確保すべきサービスの提供が危ぶまれるということも想定されます。介護を支える人材の不足は深刻な問題であり、介護職員の給与改善としては介護報酬の介護職員処遇改善加算、また、新たな人材確保のために生活援助のヘルパーの資格要件の緩和など、介護の担い手をふやすための取り組みが行われております。
 また、市といたしましても、人材確保のための取り組み強化を国へ要望もいたしております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 3点目は、高い保険料の中、自己負担への助成をしている自治体もあります。安心して介護を受けることができるように、南国市も検討課題として入れるべきではないかと思いますが、お考えをお聞きします。
○議長(岡崎純男) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(島本佳枝) 第7期の介護保険料の算出ということでは、急激な上昇を抑えるということから介護給付費準備基金から1億500万円を取り崩し、保険料の負担軽減を図るということとしております。
 高齢化が進む第8期計画期間以降におきましても、介護給付費の伸びとともに介護保険料も増加することが予想されますが、この保険料負担ということにつきましては、今後も基金を活用して軽減を図ることを考えております。
 御質問のありました介護サービス利用料の助成ということでございますが、市独自の自己負担を行うということにつきましては、現在考えていないというところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 4点目は、予防事業については以前にも提案をしたことがありますが、市民がそれぞれ介護予防に参加できるように一層強めるべきではないかと思いますが、広く市民が参加しやすいものにしていくことも介護事業の一環ではないかと思いますが、現状と今後についてお聞きをいたします。
○議長(岡崎純男) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(島本佳枝) 介護予防の取り組みといたしましては、昨年から貯筋運動教室ということを開催しておりまして、市内の公民館など身近な場所で運動ができるということで、気軽に、そして継続して運動を続けることができるようにということを支援しております。そのほかにも、一般介護予防事業といたしましては、筋力向上教室やわかガエる体操教室、男の体操教室などを実施しております。
 また、市内2カ所では毎週1回のサロンも開催をしております。高齢者の閉じこもりを防ぎ、運動することで介護予防、自立支援と健康寿命の延伸を推進していくことにつながるものと考えますので、今後も引き続き実施してまいります。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 2点目については終わります。
 次に、文化会館について、生涯学習課長にその後の進捗状況をお聞きをいたします。
 文化会館建設は、大きな期待が今寄せられております。
 まず、1点目は市民からの陳情、議会でも全会一致で採択をされておりますけれども、陳情や前市長との約束は進んでおられるのでしょうか。お聞きします。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 以前、議会でも採択いただきました陳情について、もう一度申し上げます。
 陳情の理由その1、老朽化が進む大篠公民館と中央公民館の更新が待ったなしの状況です。したがって、この2館と新しい総合文化施設機能を統合し、多目的で高機能な施設を整備することによって市民の長年の夢を一挙にかなえる好機と考えます。このとき、橋詰前市長は、中央公民館と大篠公民館は合築して、中には文化的行事を行えるような機能を持った多目的施設としたいとお答えをしております。これは、都市再生事業の中の都市再構築戦略事業の中の中央地域交流センター、仮称ではございますが、社会資本整備交付金を受けて行うものです。
 スケジュールとしましては、今年度、設計、用地測量、地質調査、あと農道の用途廃止を予算計上しております。今、設計のほうは仕様書の準備にかかっております。用地測量等は市道の絡みもありまして、それと同時に進めていきたいと考えておるところでございます。以上です。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 2点目は、この間の質問と答弁のやりとり聞いておりますと、少し1つ疑問が出たのでお聞きします。
 予算ができたら建設なのか、何としても実現しようとしているのかというふうに聞こうと思ったんですけれども、先ほどの答弁の中にはそういう財源も見通しが立っているようなので、この点についてはお聞きをせずに、いいです。
 次に、検討委員会を開いたと聞きますけれども、どんな御意見が出されて進んでいるのかお聞きします。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 検討委員会でございますが、中央公民館運営審議会という形式で中央公民館の改築を検討する、あわせて大篠公民館の改築も検討するということで、2月6日に第1回の会を開催いたしました。
 経過報告、スケジュール(案)の提示をいたしました。委員の皆様にはのみ込んでいただくということがまずございましたので、その場ではいろいろ規模ですとかホールの形状とかいうことの御意見。会の後に、大篠公民館の関係者から、取り壊しから建設まで間があり過ぎるので、取り壊しについては再考願いたいとか、そういう意見が寄せられております。以上です。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) その会は、幅広い市民の声を入れて期待に応えるものを建設をしていくということが大事になってきますが、それを目的にする委員会になりますが、市民の声が反映され、早期に建設を目指すという検討委員会に、先ほどの答弁ではなっているというふうに受けとめていいのでしょうか。お聞きします。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 当議会からは教育民生常任委員会正副委員長、社会教育委員。大篠地区公民館長初め、大篠地区の公民館運営審議委員会の関係者。あと、先ほど申し上げました昨年の陳情においでた団体の中から3名の委員をお願いをしてございます。
 音響ですとか舞台とかの専門の人は、スポット的あるいは専門委員会というか、外の形式にして、また御意見を聞いていきたいと考えております。あと、パブリックコメントとか学校へのアンケートとかを検討しておるところでございます。以上です。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 文化会館建設に寄せられている声は、小さなときから生の演劇や音楽に触れさせたい。あるいは、本物を頑張って呼んでみても、体育座りでは子供たちはすぐ動き出して大変だった。きちんとした環境で豊かな気持ちを育てたい。また、今は高知市や県外に出なければならず、南国市民としてもつらい。ぜひ実現を、などたくさんの声が寄せられました。
 建てるまでの議論は、あらゆる立場からの御意見を取り入れ、市民総意で実現することを求めたいと思います。課長には財源と市民の多様な要望をまとめていかれる役割をしなければなりませんので大変な仕事かもしれませんけれども、結果が出れば市で初めての事業ですから課長も頑張ったという喜びが出ると思いますので、最後まで、やはり市民の皆さんの声、地域の皆さんの声を聞きながら実現に向けて頑張っていただきたいということを申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。