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一般質問 平成30年度 » 平成30年 第401回市議会定例会(開催日:2018/03/02) »

一般質問4日目(福田佐和子)

質問者:福田佐和子

答弁者:市長、副市長、教育長


○議長(岡崎純男) 19番福田佐和子議員。
      〔19番 福田佐和子議員登壇〕
○19番(福田佐和子) 私は、通告してあります1.入札と公共事業の透明性について、2.教育行政についてお尋ねをいたします。
 入札と公共事業の透明性について、まずお聞きをいたします。ダブるところもありますが、お許しをいただきたいと思います。
 平成7年11月16日の臨時議会に、収賄容疑で逮捕された市長の退職申し入れの議案が提出をされました。連日、事件のことが大きく報道され、市民は大変な思いをしておりましたので、一日も早く辞職を、の声が圧倒的でしたが、共産党議員団は退職金の支払いを議会が認めることになること、また市長みずからの責任を市民に明らかにしてから辞職すべきだという立場から反対をしています。一般職員なら懲戒免職となる事件でありながら、退職理由は一身上の都合でした。市長2期目、無投票当選後わずか1カ月後のことでした。南国市は、それまでにも大変いろいろな不祥事件があり、この日には議会から公正な選挙と市政浄化、刷新のための決議を上げています。
 翌8年3月議会では、新しい市長が、昨年の一連の不祥事の発生は市民の行政に対する信頼を著しく失墜し、市民の憤りは極めて厳しいものがあります。私は速やかに腐敗と汚職の根を絶ち、市政刷新を断行していかなければならないと決意を新たにしているところであります。そのためにはまず私自身が市民の信頼を裏切ることなく、厳しくみずからを律する確固たる信念を持って行政執行に当たらなければ、と。また、どのような法律、制度を整備しても無力であろうと考えています。同時に市役所全体で市民奉仕、法令遵守という公務員の原点を厳しく受けとめて、目に見える形で意識改革に取り組んでまいる所存であります。したがいまして明年度は市政刷新を断行する市政刷新元年と位置づけ、行財政改革による腐敗防止、透明度の高い市民に開かれた市政を実現するため、情報公開条例の制定、内部監査機能の強化、各種審議会委員の公募制の検討、公共事業入札制度の改善、業者との宴会や結婚式、落成式などの後の懇親会などへの出席禁止などを断行してまいります、と宣言をされております。
 以来、この立場で取り組んで来られたはずでしたけれども、20年前から既に不適切な随契が行われていたことが判明し、チェック機関としての議会の一員として大変申しわけなく思っております。その思いも込めて、通告をしてあります項目についてお尋ねをいたします。
 国の公共事業とは違い、南国市の公共事業は市民からお預かりした税金で市民の要望に応える大事なものであります。公正なルールのもと、市民合意で進めることが今後の新たな取り組みになると思っております。
 まず1点目は、過去の教訓、先ほど新しい市長の宣言を読ましていただきましたが、この市長の最初の言葉のような教訓は、なぜ今回生かされなかったのでしょうか。公務員倫理は当然のことであります。市長、課長まで逮捕された苦い教訓は伝えられ続けるものではないかと思いますが、教訓にできなかったのはなぜだとお考えでしょうか。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 過去の当時の市長、課長が逮捕されたという収賄事件でございますが、そのことを踏まえて、先ほど福田議員さんからもおっしゃられた、新しい市長の改善する内容ということは、もちろんその取り組みというのは今まで続いてきた取り組みはもちろんあるというふうに思っております。各その業者との起工式とかの後の交流というかそういったこともあったのを控えるというような内容もあったと思いますが、そういった控えてきた、そこでやめた部分というのは相当あって、それが現在までもずっと続いてきていると。それが改善されたところは、ずっと続いてきていると思っております。
 ただ、意識的な部分というものは、もう20数年たっているところでございまして、それを続けてくるというのは反復する継続的な意識啓発というものが必要ではなかったか、そこが少し足らなくなってきたのではないかというふうに思うところでございます。
 今回のことにつきまして、既に綱紀粛正と法令遵守については全職員に通知は流しておりまして、今後、今まで申しましたとおり、市民の皆様の信頼回復に向けて全職員の研修を初めこれから取り組みを行うところでございます。随意契約についても、ガイドラインを作成して見直すと。市民の皆様に説明責任が果たせるよう見直してまいりますので、御理解をよろしくお願い申し上げたいと思います。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 日ごろは、国の法律がありますからということで、市民の実情がどうあれ制約をされることが多い市民からは、今回、市みずからがこうして法を守らなかったことについて大変厳しい意見が出ています。真摯に受けとめていただいて、今市長から答弁がありましたように、改善に向けての取り組みをしていただきたいことを要望をしておきます。
 次に2点目は、南国市が行う事業の見える化について伺います。
 事業計画や公金の使途を市民に見えるように工夫をすべきではないかと思います。これは、議会の責任でもあり、議会改革の一環として、他市のように地域に出向き市政報告をすることを提案したこともありますけれども、まだ議会は実現をすることができておりません。議会と執行部がともに市民の皆さんに事業の中身が見える、見える化に力を尽くしたいと思います。
 最近では、いろいろな情報を市のホームページで知ることができるようになり、随分変わってきましたが、今回のように市民にとってはいきなりの出来事が明らかになりますと、日ごろ信頼され、市民の立場で頑張ってこられた南国市全体に対し不信が広がることになってしまいました。このことをしっかりと南国市は肝に銘じるべきだと思います。
 1人の市民から、この間工事をしているのを見て、申しわけないけど思わずこれもかと思ってしまったというふうにお話がありました。市民にとって必要な事業も残念なことになります。事業計画や公金の使い方の見える化は、今後の検討課題に入っているのでしょうか、お聞きをいたします。
○議長(岡崎純男) 副市長。
○副市長(村田 功) 福田議員の見える化についてお答えいたします。
 見える化につきましては、現在もできるだけ情報公開に努め積極的にパブリックコメントを実施することにより計画に反映するなど、広く市民の皆様からの意見を取り入れるよう心がけておりますが、今後作成した計画をホームページに掲載するなど、より広く市民の皆様にお伝えできるように進めてまいりたいと考えております。
 なお、公金の使途につきましては、決算状況を広報に掲載するとともに、決算書とあわせ事務事業実績・評価報告書により成果は見える化をしておりますが、今後も議員言われる市民の皆様にわかりやすい見える化に努めてまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 広報にも確かに数字は出ておりますけれども、その中身というのがなかなかわかりにくいこともありますので、そのあたりも工夫をしていただいて、市民の皆さんに知っていただくということが大事だと思いますので、引き続き充実させることにお願いをしておきます。
 3点目は、市は入札結果をネット公開をしておりますけれども、香美市は入札記録全部を載せています。全業者の入札額がこれでわかります。今後、担当課だけでなく財政課でも目配りするとのことですけれども、できる限りオープンにして外からの目線も必要ではないかと思いますが、ネットへの入札状況の記録、これを全ての記録を公開をしていただけるのかどうかお聞きします。
○議長(岡崎純男) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 今現在、入札結果記録につきましては、南国市ホームページにおきまして落札業者について掲載しております。香美市さんにつきましては、入札記録、参加業者とそれぞれの応札金額、それらが含まれたものというような形で出ておるということになっておりますので。本市におきましてもシステム改修を行うことによって、それは十分対応可能ということで、早急にシステム改修を行うよう今検討しておりますので、新年度には、そういった形での対応というのは可能というふうに考えております。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) ここは記録を公開するというふうに答弁をいただきましたので、ぜひ進めていただきたいと思います。
 次に4点目は、今後、南国市が予定をされている事業についてお尋ねをいたします。
 大篠と中央公民館、そして文化ホールの合築は、40年近く前からの市民の要望がようやく動き始め、市民は大変楽しみにしているところです。一日も早い実現を求めたいと思います。
 そこでお尋ねをしたいのは、先日の新聞に土佐市の複合文化施設の入札が不調で34億円の随契になったとの報道がありました。この中には、入札を2回やり直したが、いずれも予定価格を上回り、市は地方自治法施行令などに基づき予定価格に最も近かったJVと随意契約の交渉をしてきた。請負金額は入札予定価格の99.99%、その本体以外に電気設備が6億9,228万円、機械設備は6億40万円と大変多額の建設費になっておりますが。最低制限価格にそれぞれ各社の人件費が違う企業者がそろうのも納得できないわけですけれども、全員が今回のように予定価格を上回り、最後は随契というのはもっと理解しにくい中身になっておりますが、なぜ予定価格にそろったのか。これは、土佐市のことですから南国市がどうこうということではありませんけれども、どのような理由があったというふうに考えておられるでしょうか、お聞きします。
○議長(岡崎純男) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 土佐市の複合文化施設につきましては新聞報道もされており、入札記録につきましても確認させていただきました。議員おっしゃるとおり、3回の入札では不調に終わりまして、その時点で最終的な予定価格には2億円近く差があったというようなことで、その後見積もり合わせといいますか見積競争といいますか、見積もりを提出させること最終的に14回で、最後やっと予定価格を下回った形で契約ということになったということになってます。
 土佐市の入札につきましては確認するところ、県外大手といいますか県外と市内業者等を含めてのJVを組まれておるということ。状況的にどうしてなのか、本市の入札はほぼ最低制限価格できてます。土佐市さんは、予定価格をもさらに上回るような形での応札。どういった状況でということは、何とも言えません。あくまでも、入札担当部署といたしましては、公正なる設計を行い、予定価格から最低制限価格の範囲内で最も安価な業者と契約をするというルールがございます。それを踏まえてということになりますと、ただ今回建築なんですが、規模と、あと問題となるのが工期的なものが一定あるのかなと。そういったものが反映されるようなこともあるかとは思います。
 本市で今後想定されます箱物、いわゆる建築主体におきましては、一定余裕のある工期設定、そういったものでできるだけ業者が落札したいと思えるような形での発注というものに努めていくということが、本市でできる、数は少ないですけれども、そういったことが対応策なのかなと。あとは、はっきり言いまして応札価格は業者の考えによりますので、もうどのようになるのかというのは入札してみないとわからないということになろうかと思います。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 特に、入札の場合は相手のあることですから、こちらの思うようにはいきませんけれども、公正なルールに基づいて南国市の大切な税金を使うということにしていただきたいと思います。このことを財政課長に詰めても申しわけありませんが。
 次に、命山建設について、先ほど浜田議員から質問があり答弁もありましたので、省きたいとは思いましたが、もし準備をしていただいていたらお返事をいただきたいと思いますが。さきに命山建設について説明を受けたときに、議会が心配しているようなこと、これは先ほど浜田議員が述べたとおりですが、そういうことはないというふうに説明をされましたので、その裏づけをお聞きをしたいと思いましたが、先ほど答弁がありましたので、ほかにあれば答弁をいただきたいと思います。なければ、先ほどの答弁で納得したいと思います。
○議長(岡崎純男) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 先ほど危機管理課長が申したとおりでございまして、入札業務につきましては当然財政課が管轄ということになりますので、一般競争入札の実施ということになります。繰り返しになりますけども、そういったことで御理解いただきたいと思います。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 次に、今後の改善策について幾つか要望しておきたいと思います。
 要望と質問をしたいと思いますが、一つは予定価格や最低制限価格を算定するパソコンは、外部と遮断しているパソコンを使っておられますか。外から入れるものであればどこかから入るということもありますが、その価格設定のために、パソコンはそれだけに使う物になっているのかお聞きをしたいと思います。なっていなければ、早急にそのパソコンはそういう大切な、外部から入ることのできない物にしていただきたいというよりもするべきだと思いますが、そのあたりお聞きします。
○議長(岡崎純男) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 積算システムにつきまして、当然外部と接続、つながっておりません。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 次に、職員定数を減らした結果、何が起きたのか。今回のことをしっかりと検証して、必要な部署には職員をふやすことを改めて求めたいと思います。
 これまでの答弁の中にも、財政課に増員をすると明らかにされてきましたが、今回の教訓は専門的知識を持つ技師が設計をし、そして複数の技師が必要ではないかと思いました。設計できる技師とは別に専門知識のある技師による確認ができるように、先ほどの答弁では現在も専門家はいるという答弁でしたけれども、現場の意見もなお聞いていただいて、現場に人手が足りないという状況を現場が感じているのであれば、ここに人をふやすべきだと思いますが、お聞きします。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 来年度に向けての採用試験も終わっておりますので、正規の職員ではもう現在の職員で対応するしかありませんので、何らかの形でそういった体制を整えていきたいとは思いますが、今の段階でまだ明確になっておりませんので、今後検討してそういう体制にしていきたいというふうに思います。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) その答弁は、現場に聞いて技師の専門知識のある職員を雇用するというふうに受けとめていいのでしょうか。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) どういう形の雇用になるか、ちょっとまだ検討しておりませんけれども、体制を整えていきたいという考えでございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) ぜひ、正規の職員で、責任ある部署ですから雇用をしていただきたいと思います。そのことを要望して終わりたいと思います。
 次に、最低制限価格の率ですが、これまでにも答弁で1年間その率は変えないというふうに答弁をされておりますけれども、これは毎回変えることができないのでしょうか。
○議長(岡崎純男) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 率といいますか、基本は最低制限価格は3分の2から10分の9の範囲内ということ。ただし、工事におきましては公契連モデルの算定方法を導入して、そちらのほうが低い場合はそちらになるということになっておりますので。ルール上は同じ考えで、工事によって、中身によっては若干変わる可能性はあるということでございます。一件一件、そういった形で特定の率を定めるという形でなくて、あくまでもルールどおりに計算されて決まるということになります。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) ルールどおりではありますが、毎回変えることで最低制限価格の額が違ってくるので、そろうことはないのかなと、これは、素人考えに思ったことですけれども。私もそのあたりをもう少し、課長が常に説明をされるような中身については、もう少し勉強していきたいと思います。
 最後に、随契の見直し案を出されましたけれども、災害等、先ほども出ましたが、市民の命、財産を守るための対応ですね、このときにどうするかというのを明文化して、市民にも広く知らせ、理解を得られるようにすべきではないかと思います。当然、法律に基づいて規約に基づいて行われるわけですけれども、改正案にも出されておりましたけれども、こういう場合にはこうするということを市民に知らせるほうが市民も安心できると思いますが、そのことについてのお考えをお聞きします。
○議長(岡崎純男) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 緊急の案件と言いますと、それはもう随契だけに限りません。130万円以下の工事等につきましても緊急というものはあり、そういったものにつきましては競争入札においても一定緩和といいますか、できるような形というものもあります。
 これまでも、法令等でそういったことも記載されておりますけれども、今回ガイドラインを作成いたしますので、随契につきましてはそのガイドラインで、より具体例そういったものも出していけるのかなということで、それによりまして、より皆さんに示せるようなものができるのではというふうに考えております。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 今回のことは、大変残念なことではありますけれども、このことを何とかよい方向に持っていくためにも、議会と執行部が力を合わせてやっていく、その方向でいきたいと思います。
 入札については以上で終わります。
 次に、教育行政についてお伺いをいたします。いじめ防止対策についてお聞きをいたします。
 昨年末、Kさんの御遺族は代理人の弁護士とともに教育委員会と面談を行いました。また、その後記者会見も行っております。御遺族にとっては納得できないものでしたけれども、平山市長は議会でも、再調査の要望があれば調査委員会の委員長から報告書の背景を含めて説明を聞いた上で判断をしたいというふうにも述べられております。毎回、この問題、取り上げてまいりましたが、一日も早く解決に向かうことを願い、今回も質問をいたします。
 まず1点目は、いじめ防止対策推進法の新たなガイドラインに基づき、平成27年度に策定された市の基本方針はどのように変わっているのでしょうか。ガイドラインは1年前に出ておりますから、その後どう反映されているのかお聞きします。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) 南国市いじめ防止基本方針につきましては、平成29年12月8日、第9回校長会におきまして、最終、学校へ周知をさせていただいております。これは、7月14日に平成29年度南国市いじめ問題対策連絡協議会を開催し、事務局から南国市いじめ防止基本方針の説明をさせていただいております。また、9月20日の定例教育委員会で、教育委員の皆様へ改定の趣旨や内容の変更点を説明しております。そして、11月17日の定例教育委員会で最終の御意見等をいただきまして、同日、第2回総合教育会議を経て、南国市いじめ防止基本方針を改定、策定をいたしたところでございます。以上です。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) このガイドラインにつきましては、案のときにも質問をしておりますので、繰り返しになりますが、大事な点を改めて述べておきたいと思います。
 先ほど、策定をされたということですので、お聞きをいただきたいと思います。
 法第28条第1項のいじめの重大事態への対応について、学校の設置者及び学校における法、基本方針等にのっとった適切な調査の実施に資するため、いじめの重大事態の調査に関するガイドラインを策定したということでした。
 そこでお聞きをいたしますが、1点目は、このいじめ防止対策推進法の新たなガイドラインを策定するということで、いじめを受けた児童生徒やその保護者のいじめの事実関係を明らかにしたい、何があったのかを知りたいという切実な思いを理解し、対応に当たること。また、学校の設置者及び学校は、詳細な調査を行わなければ事案の全容はわからないということを第一に認識し、軽々にいじめはなかった、学校に責任はないという判断をしないこと、などがうたわれておりますが。先ほど教育長が述べられましたが、会議をして策定をしたということですから、このガイドラインに沿って全てが新しく策定された中に入っているのかお聞きします。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) 以前のいじめ防止基本方針につきましても、その点については明記されておりまして、私どもが立ち上げました調査専門委員会は、その線に沿ってしっかりと対応していただいた、調査をしていただいたと私は認識しております。以上です。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 学校の設置者及び学校の基本的な姿勢についても記述があるということでしょうか。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) それは、前回の調査の報告書のことをおっしゃっておると思うんですが、私どもが御両親の了解も得て立ち上げました調査専門委員会の中身につきまして、私がここでどうこう申し上げることはできませんので、あの調査専門委員会の報告書をもって、私どもの委員会の調査報告は終了しているというふうに感じております、捉えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 私は、調査委員会の結果についてお聞きをしているわけではありません。いじめ防止対策推進法の新たなガイドラインに基づいて、南国市の基本方針がどのように変わったかという、その中身をお聞きをしているのですが。今述べましたような中身がきちんと記述をされているのであれば、それはいいですけれども、答弁し直していただいてよろしいですか。入っているのかどうか。このガイドラインに記されている事柄、例えば学校の設置者及び学校の基本的姿勢、あるいは自殺事案における遺族に対する姿勢、こうしたことがその基本方針にうたわれているのかどうかをお聞きをしたのですが。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) 大変失礼しました。国のいじめ防止基本方針についての方向性は、国の規則、それに伴って県のほうも基本方針を改定しておりますし、策定しておりますので、南国市としましても国、県の方針を参酌いたしまして改定、制定いたしておりますので、国の方針のものは入っております。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 市民の多くの皆さんが、Kさんの死を無駄にしない取り組みを南国市の教育委員会には願っておりますから、細かなことにつきましては、また改めてお聞きをしたいと思います。今回のことは、このガイドラインをどう生かしていくかということは、いつも教育委員会が言われる再発防止の基本となるものだと思いますので、早急に実現をしていただきたいと思います。ガイドラインについては終わります。
 次に、大津市のいじめ自殺の告訴について、教育委員会はどのように受けとめておられるのかお聞きをいたします。いじめ防止対策推進法制定のきっかけとなった大津市の教訓に学ぶべきだと、これまでも何度も取り上げてきましたけれども、これまでの答弁は大津市も含め、他市の事例はそれぞれの自治体が、それぞれが判断をされたことだと答弁をしてまいりました。今も認識は変わっておられないのかお聞きします。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) 私どもといたしましては、大津市の告訴等につきまして申し上げるべき立場ではございませんで、報道で知る限りでありまして、誤解があってはいけませんので、発言は控えさせていただきたいと思います。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 改めて、私はあの事件の経過を読み直しました。Kさんにも重なる事項もあり、大変どんな思いだったのかというのがありますけれども。2011年10月11日に自殺をされた大津市の中学生は、生徒アンケートの結果、暴力138件、金銭要求13件、万引きをさせられた11件、暴言、嫌がらせ173件のほかにも言葉にはできないほどのいじめを受けていました。いじめがあったと認定をしながら、自殺との関係は認めなかった教育委員会への批判や学校の対応など大きく問題化し、裁判にもなりました。
 新しい市長のもとで第三者委員会を設立し、独自調査を依頼。委員も大津市側だけでなく遺族の推薦で選定をしています。調査委員会は、自殺の直接の原因は同級生らによるいじめであるとの結論を出し、さきに出されていた家庭環境も原因となったということについてはきっぱりと否定をされています。長い時間をかけて多くの人が傷つきながら、それでも方向を見出し、最後には遺族が、市長はいじめ問題の全国の先頭を切って問題解決に取り組んでいると評価をされました。御遺族がその思いに至るまでの長いつらい道のりを、私たちは教訓にすべきだと思います。先ほどの教育長の答弁では、私たちは納得できない思いです。
 私たちに今できることは、Kさんの命は取り返すことはできませんけれども、二度と同じことを起こさないための努力ではないでしょうか。このままでは、傷の癒えない遺族とともに、当時そばにいた先生や生徒、地域の人たちも同じように傷ついたままです。やり直しのきく教育をと多くの人が望んでいます。あれば、お考えをお聞きをしたいところですけれども、教育長の答弁は変わらないと思いますので、答弁は結構です。
 次に、通告をしてあります3点目、いじめ対策の検討チームなど、学校や教育委員会ではどのような対応策をとってこられたのでしょうか、お聞きします。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) 調査専門委員会からの6つの提言をいただいておりますので、その6つに係る取り組みを、南国市教育委員会だけでなく、南国市立小中学校とともに行っているところでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 私がお聞きしたのは、いじめ対策の検討チーム、これを学校や教育委員会では対応しているのかということなのですが、その1点についてお聞きをしたいと思います。取り組んだ結果、どのような改善が見られたのかお聞きします。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) 改定に伴いまして、先ほども御答弁さしていただきましたが、南国市いじめ対策連絡協議会及び各学校には各学校でのいじめ対策の委員会を設置をいたしまして、いじめに対する対応ということを迅速に行えるように対応いたしておるところでございます。以上です。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 具体的にどのような結果が出たかをお聞きをしたかったのですが、次に行きたいと思います。
 ある学校では、お母さんが子供さんから話を聞いて、先生にすぐ相談をして、早い段階で解決できたと聞きました。生徒や保護者との信頼関係が、いざというときに生きた結果だと思います。いじめや子供の心の中は、大変見えにくいと言われています。先生はブラック企業と言われるように、たくさんの仕事を抱えています。前にも述べましたが、気になる生徒一人一人に対し対応できているのか。できていなかったから、今回のようなことが起きたのではないでしょうか。対応の仕方一つで、よくも悪くもなります。全ての先生が余裕を持って生徒に寄り添えること、生徒の見えにくい心の中にもそっと入っていける専門性も必要だと思います。
 そして何より、学校や教育委員会のいじめをなくす取り組みを、生徒や保護者、地域にも見えるように知らせること。教育の現場も、入札などと同じように見える化が必要だと思いますが、お聞きをいたします。
○議長(岡崎純男) 教育長。
○教育長(大野吉彦) 先般、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が制定されまして、各市町村においては総合教育会議を開催して、教育行政についての透明化を図るようにということでございまして。現在私どもは定例教育委員会の開催日を、原則毎月第3火曜日に、南国市役所での開催といたしまして、前年度末に次年度の開催期日を決めるなど、開催日を明確にした開催を行っておるところでございます。今後も、市民が傍聴しやすいような工夫を考えていきたいと思っておるところでございます。以上です。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 4問目について答弁いただいたかと思いますが。済いません、会議の透明化、言う前に教育長のほうからありましたので、透明化を進めているというふうに受けとめました。
 そこで、この通知についてお聞きをしますが、教育長は大綱を定めるということになっておりますが、これは教育委員会と協議をすれば、中身に変更がなければ特別に大綱をつくることには及ばないというものですけれども、南国市はどのような手を打っておられるのでしょうか、お聞きします。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 先ほど教育長のほうからお話がありました総合教育会議というものにつきましては、市長部局と教育委員会と連携をして同じ方向性で進めるということで、南国市のほうでも南国市総合教育会議を設置をしております。その事務局は、市長部局のこちらの企画課のほうで務めておりまして、先ほどありました教育大綱ということでございますけれども、この教育大綱については首長が策定するものとされておるところでございます。策定に当たりましては、教育委員会と十分市長部局が協議をして調整を尽くすこととなっております。
 教育委員会のほうでは、南国市教育振興基本計画を定めておりまして、この教育大綱につきましては南国市教育振興基本計画、これの目標や施策の根本となる方針の部分が、この総合教育会議でいうところの大綱に該当するものというものでありますので、総合教育会議の中で協議を調整をしまして、この南国市の教育振興基本計画のほうを、総合教育会議でいう大綱ということに変えるということにしたということでございます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 企画課長にお尋ねをいたします。
 その総合教育会議の開催状況ですけれども、これまでの毎年の開催状況、何回やられたのかわかればお聞きします。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) この総合教育会議というのは、27年4月1日に立ち上げをしまして、27年度に3回、28年度に3回、今年度29年度においても3回、もう既に実施をしております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) その中で、Kさんの重要事態を受けて開催したことがあるのか。また、その教育会議でこの事案を検討をされたことがあるのかお聞きします。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 先ほど、27年にこの総合教育会議を設立したというお話をさしていただきましたけれども、この事案について直接こちらの総合教育会議のほうで議題にして上げたということにはなってはおりません。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) この通知の中にも、会議における協議事項とうたわれてまして、児童生徒の生命、または身体に現に被害が生じ、またはまさに被害が生ずるおそれがあると見込まれる場合等の緊急の場合に講ずべき処置についての協議をするというふうになっているのですが、それは市長から提案をするものであったり、例えば教育の現場ですから教育長のほうが詳しかったりするわけですけれども、今のお話ですと亡くなられたKさんのことは、この総合教育会議では議論がされていないというふうに受けとめてよろしいのでしょうか。
○議長(岡崎純男) 企画課長。
○企画課長(松木和哉) 大変、言葉足らずで申しわけございませんでした。この事案について、直接この会議の中で議論をしたということについては、ないということでございますけれども。先ほど教育長のほうからもありました6つの提言と、それに基づく取り組み、どういう取り組みがされておるかということについては、教育委員会のほうからも説明をいただいて、市長部局のほうとも共通認識で議論をするということはございましたので、そのことをつけ加えさせていただきます。
○議長(岡崎純男) 福田議員。
○19番(福田佐和子) 総合教育会議では、余り議論にならなかったということだけは、わかりました。
 この会議では、協議に当たって必要があると認めるときは、関係者または学識経験を有する者から、当該協議に伏すべき事項に関して意見を聞くことができるということにもなっております。今後、この教育会議を開く折には、南国市に起きている実際の生の問題を取り上げていただきたいと思いますし、取り上げるべきだと私は思います。
 また、今回この総合会議を持ち出したのは、ここには市長が南国市の教育に対して責任を持つという立場で出席をされます。基本計画は同じであっても、財政であるとか、あるいは市民全体の要望であるとか、そういうことをきちんと把握をした市民の代表としての市長の役割、これが大きくこの通知の中には書かれているわけで。残念ながら議事録は確かに出ておりまして私も読ませていただきましたが、エアコンのことであるだとかいうことが議論をされておりましたが、余り意見も出ずにでした。
 結果、先ほど課長から答弁いただいたように、Kさんの問題についてはどちらからも重要事態だという認識での取り組みはなかったということが明らかになりましたが。今後この総合教育会議について、これからは新しい市長になりましたので、ぜひいじめのない学校へと発展する、そのためにこの会議が役に立つことを私は強く願っておりますし、この会議も市民に対して公開をすることも言われておりますから、この通知を、教育委員会も市長もしっかりと受けとめて、南国市の教育行政が本来の目的を遂げることを強く願っております。
 突然、市長に振って申しわけありませんが、今後、新しく市長になられてこの会議に出ることになります。南国市の全体の子供の教育を考える上で、大事な役割を果たされます。市長に一言いただいて質問を終わります。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 私も市長になって総合教育会議、先日の2月23日の会議も出たわけでございます。その中で、今回は自己点検という形で各評価を、私もその評価表を見さしていただいて、その中にもいじめという項目は入っています、もちろん。そういったところにつきましての議論というのは、もちろん総合教育会議の中でやっていくということになります。そういった、これという住民の方からの御要望とかそういったことに対して、議論をすべき項目についてはもちろん総合教育会議でそのテーマを挙げて、そのテーマにつきまして専門家、有識者とかそういった方を呼べると御意見も聞けるというふうになっております。そういった御要望がありましたら、そういった形でも対応していかねばならないと思っております。
 これは、市長と教育委員会との意思の疎通を図る大切な場でありますので、今後とも尊重していきたいと思いますし、教育委員会との意思の疎通は積極的に図っていきたいと思っております。以上でございます。
      (「終わります。ありがとうございました」と呼ぶ者あり)
○議長(岡崎純男) 以上で通告による一般質問は終了いたしました。
 これにて一般質問を終結いたします。