ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 南国市議会 > 議会議事録

用語検索はこちら


議会議事録

  • 開催別
  • 一般質問
  • 議員提案
  • 市長提案
  • その他
  • 検索

一般質問2日目(神崎隆代)

質問者:神崎隆代

答弁者:市長、関係課長


○議長(岡崎純男) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。1番神崎隆代議員。
      〔1番 神崎隆代議員発言席〕
○1番(神崎隆代) おはようございます。
 今議会で通告いたしました3点につきまして質問をさせていただきます。
 初めに、オリジナル婚姻届、出生届についてです。
 これらは国の通達で様式が決まっておりますが、余白のデザインについては各自治体で自由に決めることができます。お手元に配付させていただいているのは、愛媛県西予市の婚姻届と、松山市の出生届です。白黒コピーでわかりにくいと思いますが、松山市は坊ちゃん列車、坊ちゃんだんご、タルト、ミカン、タイなどのイラストと、たくさんのハートで彩られており、とてもかわいらしいものとなっております。実際のものは、このようにカラフルで色とりどりになってます。
 市民課長も御存じのとおり、全国的にも既に多くの自治体が結婚、出産という、人生の節目を祝福する気持ちを込めて、オリジナルの婚姻届、出生届の作成をされております。例を挙げますと、小金井市では、市制施行60周年を記念して、オリジナル婚姻届と婚姻手続早わかりブック、小金井市で始める暮らしを民間企業と共同で作成しています。婚姻手続早わかりブックは、婚姻届の書き方や婚姻の際の手続リストなど、婚姻に役立つ情報を、市の自然豊かな風景とともに掲載しており、作成費用については、婚姻手続早わかりブックに掲載される広告で賄われるため、市の財政負担はないということです。本年度に限り、市制施行60周年のロゴマークとキャッチコピーが入ったものを配布しているようです。
 熊本県大津町では、大津町地域おこし協力隊とコラボレーションして、オリジナル婚姻届、出生届を作成しています。あわせて、婚姻、出産の記念として形に残せるよう、記念用の婚姻届と命名用紙も作成し、ホームページからダウンロードできるようになっています。また、記念写真を撮影できるフォトスポットや、記念用婚姻届、命名用紙に押印するための日付入り記念スタンプの押印コーナーも設けているそうです。お隣の香南市でも、メモリアルボードを設置したところ、届け出前に記念撮影をするカップルのほほ笑ましい様子が見受けられ、大変好評であるということです。各自治体がさまざまな趣向を凝らして、新たな門出を祝福されています。
 南国市としましても、若者に愛着を持ってもらい、南国市に住み続けたいと感じてもらえるような、オリジナルの婚姻届、出生届を作成していただきたいという提案であります。市民課長の御所見をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 市民課長。
○市民課長(崎山雅子) おはようございます。神崎議員のオリジナル婚姻届、出生届に関する御質問にお答えいたします。
 全国的に、御当地デザインの婚姻届や出生届などで、市民の門出などを祝福するといった取り組みが行われており、その数はふえております。オリジナルの届け書は、高知県ではまだ事例がありませんが、議員おっしゃいましたとおり、お隣の香南市では記念撮影用のメモリアルボードを設置しており、1割程度の方が御利用をされていると伺っております。
 市として、市民の皆様の婚姻や出生をお祝いする気持ち、これを伝えるものであり、南国市に住んでよかったというお気持ちを持っていただける一つの取り組みであると思います。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) これにつきましては、市制60周年記念の一環として取り組んではどうでしょうか。南国市の特産品やキャラクターをかわいらしく施した婚姻届や出生届は、若い世代に南国市のことをアピールすることにもなります。作成に当たっては、高校生や大学生も含めて、広く公募をするという方法はいかがでしょうか。参加をしてもらうことで南国市を知ってもらう機会となると思います。市民課長の御見解をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 市民課長。
○市民課長(崎山雅子) 最初に議員がおっしゃいましたように、東京都小金井市では、オリジナル届け書、冊子、記念撮影用のメモリアルボードの作成を60周年記念事業として行っています。こういったことについて、デザインの公募をすることは、若い方も一緒に南国市の未来を考えるきっかけになると思います。かわいらしいデザインの出生届や、華やかな婚姻届の用紙を使って、人生の節目を楽しむ方がふえています。確かに、事務的な書類にはない楽しさがそこにはあると思います。
 全国的に関心を持つ自治体はふえておりますので、南国市のオリジナルのものを作成し、市民の皆様の婚姻や出生をお祝いする気持ちを伝えるということは、南国市に住んでよかったというお気持ちを持っていただける一つの方法として、オリジナル届け書、またこれも配付するもの、インターネットからダウンロードできるものがあり、ほかにもメモリアルボード、またオリジナルの受理証明書、こちらのほうは手数料が必要ですけれども、オリジナルの受理証明書をつくっている自治体もあります。届け書などは、広告を入れることで経費をかけずに取り組めるものもありますので、デザインの公募も含め、60周年記念事業への提案としても、定住促進施策の一環として、関係課と協議をしてまいります。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) ありがとうございます。この婚姻届を提出するということは、2人にとって大変大きなイベントです。窓口の応対も大切です。淡々と事務的に終わってさみしい感じがしたという思いを抱かせるのか、南国市の応対はとても温かく、門出を祝福してくれたと感じてもらえるのかで、随分違った評価となります。温かい気持ちでスタートをしてもらい、さらに南国市の子育て支援の施策を盛り込んだハンドブックを見て、住み続けたい南国市と思ってもらえるように、取り組んでいただけますようお願いをいたします。
 次に、オナガドリについてお伺いいたします。
 平成28年度決算の事務事業評価表を見ると、平成29年3月14日現在で、8名の飼育者が306羽の飼育をされております。平成30年3月時点の飼育者数と飼育羽数をお聞きいたします。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 平成30年3月15日現在でございますが、飼育者は8名で288羽を飼育しております。以上です。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 南国市の鳥であるオナガドリは、国の特別天然記念物に指定されており、調査や増殖に補助金が出ているわけですが、毎年国、県からの支出金が違っています。どのような計算で補助金がおりているのですか。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 国庫補助金は、国宝重要文化財等保存整備費補助金(土佐のオナガドリ天然記念物再生事業)として、補助対象経費の2分の1、県補助金は文化財保存事業費補助金(土佐のオナガドリ保護増殖事業)として、補助対象経費の3分の1が補助金として交付されます。市の持ち出しは6分の1となるわけですが、補助対象経費が変わることによって、その年々の国県補助金の受入額が違ってまいります。以上です。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 平成29年度決算の総事業費と、その内訳はどうなっていますか。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) オナガドリにかかわります事業の平成29年度決算額は、328万6,163円でございました。うち、国・県補助対象経費が266万6,466円でございます。国庫補助金は133万3,000円、県補助金は88万8,000円で、市費は44万5,466円、市単独事業分61万9,697円を合わせると、市費は合わせて106万5,163円となります。以上です。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) それでは、その補助金と市が上乗せをした事業費で、オナガドリの保護、増殖のためにどのような事業と支援をされていますか。
 平成28年度決算の事務事業評価表には、飼料の配付や飼育報奨金の給付、人工授精などが事業の成果として書かれておりますが、平成29年度につきまして、課長から詳しくお聞きしたいと思います。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) まず、補助対象経費につきまして主な歳出は、報償費104万6,000円、これはDNA追跡対象鶏の飼育報償として1羽につき3万円、12羽に対してお支払いをしております。で、追跡対象鶏の調査に係る調査員謝金、あと人工授精の補助員の謝金などが報償費の内訳です。
 次に、ワクチンその他消耗品としての需用費17万3,806円、大篠オナガドリ保存会への委託料108万円、これは保存会で餌を購入して会員に分配をしておるものでございます。それと、備品購入費26万7,840円、ふ卵器を購入してございます。これは、会員へ貸し出しするものでございます。年によっては、とめ箱とか、その他のものを、それぞれ会へお貸しをしております。
 市単独事業としましては、飼育報償として、とめ鶏1羽につき5,000円、その他の鶏1羽につき3,000円をお支払いしておるところです。以上です。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 行政からの支援により、多少なりとも飼育負担の軽減になっていることと思います。
 南国市のオナガドリは、大篠オナガドリ保存会の皆様のおかげで、保護、継続がなされておりますが、飼育者の高齢化や飼育技術を継承するための後継者がいないことなど、個人が飼育を続けることが難しくなっているということも聞こえてまいります。このことについての御見解をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 8名の会員のうち、70歳を超える方がお二人方いらっしゃいます。平成24年以降に飼育を始めた会員の方が4名いらっしゃいますので、飼育方法の継承等が大きな課題となっております。
 広島大学生物生産学部教授や、県文化財保護審議会委員の助言や、会員相互の情報交換等を積極的に行う必要がございます。昨年度の総会でも、ワクチンの種類についてですとか、爪の切り方についてですとか、総会の後の懇親会では、質問が盛んに交わされておりました。以上です。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 事務事業評価表には、将来にわたって種の保存と増殖を行うため、公的保護の検討を早急に進めたいと、今後の方向性についての記述があります。平成25年度から28年度まで、全く同じ文言となっております。この間、この公的保護の検討はどこまで進みましたでしょうか。具体的な計画や構想と、それに対して今後取れる補助金はありますか。まとめてお答え願います。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) これまでに検討してきた内容としては、施設の規模、飼育羽数240羽、面積は概算で1,400平米、あと運営経費の試算を行ってございます。
 補助金は、国の天然記念物再生事業が施設整備費、運営費の一部に充当できます。ただ、文化庁の予算の関係で、整備する場合は設計と施工年度を分けることになろうかと思います。市が実施するほかの事業とのバランスにも考慮する必要がございますが、用地選定のみならず、先ほどの御質問にもございましたように、施設をつくった場合に、他の飼育者に指導できるような人材の確保及び運営のあり方についても急ぎ検討をする必要がございます。以上です。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 南国市は、これから公民館を建てることなど大きな事業があることがわかっておりますが、その中に埋もれてはならないと考えます。市民の中には、南国市のオナガドリは世界に誇れる鶏です。その鶏が取り組みのいかんによっては消滅しかねない状況ではないか、市は積極的な取り組みへと大きく方向転換すべきであると、熱く語る方もおいでます。
 また、今ある民間のセンターのこともないがしろにするわけにはいきません。オナガドリといえば長尾鶏センターというのは、行ったことがなくても南国市民であれば一番に思い浮かぶ場所となっています。官民ともに協力し合って、保護、増殖、さらにオナガドリを据えた観光のほうにも力を入れていくことが必要であると思います。目的を持った計画を作成し、資金調達にクラウドファンディングを活用してはどうでしょうか。
 世界に誇れるオナガドリです。内容によっては多くの寄附が集まるのではないかと期待をします。さらに、寄附を募ることで、オナガドリのことを知ってもらうという宣伝効果も期待ができるのではと思うところです。市長の御所見をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 施設整備につきましての財源の御提案、まことにありがとうございます。
 寄附型のクラウドファンディングということでございますが、近年では自治体での活用ふえてきているということで、非常に注目されているというふうに聞いております。まず、このオナガドリの施設を整備するということになりますと、その前段に施設の整備計画ということが必要になってまいります。そちらをまず詰めてから、寄附型のクラウドファンディングを使うなら幾ら、いつまでに集めるという形になろうかと思います。
 また、この施設につきましては、国の補助事業ということもあります。補助事業があって、またかつ地方債、地域活性化事業債という地方債もございます。こちら交付税措置もある地方債でございまして、地方債の額も30%は交付税措置があるという地方債です。そちらの活用もあわせて検討した中で、この整備につきまして考えていきたいと思います。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 先ほど、市長、国庫補助制度もある、地方債ということも考えて、その予算のことも考えておられるということで、全額がそれで賄えるということではないわけで、それ以外のところでクラウドファンディングも検討していただけたらどうかということです。それで、先ほども申しましたように、その事務事業評価表に4年にもわたって同じ、まあことしはどうかわかりませんけれども、検討を早急に進めたいという記述があります。で、その間でどれぐらい進んだかなっていう、もう計画も立てて準備ができているのかなということでお聞きをしましたけれども、まだこれからということですので、またしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 で、そのクラウドファンディング先ほど言いましたけれども、今、世界に誇れるオナガドリということで、世界に向かって発信してはどうかということですが、キックスターターとかいう、世界から注目を集めているクラウドファンディング企業の日本版サービスが利用可能となったということですので、また御検討をお願いします。
 最後になりましたが、高齢者施策についてお伺いいたします。
 身近にいる方の例を挙げさせていただきます。
 独居高齢者で、生活保護を受給されている方が、骨折で急遽入院となりました。家族なし、身内である兄弟にも連絡がとれないという状況で、病院から市役所に連絡が来ると思います。連絡を受けた行政側の初動対応としては、どのような動きになりますでしょうか。
○議長(岡崎純男) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(岩原富美) 生活保護の方が入院された場合は、担当ケースワーカーが病状、入院期間等確認のため病院へ出向き、本人と面接及び病院側と話し合いを持ちます。病院にケースワーカーがおられる場合は協力をお願いいたしまして、適宜対応してまいります。また、御連絡すべき方がおられる場合は連絡をとるようにしておりますが、市外、県外、遠方の場合は、すぐの連絡というのが難しい場合もあります。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 連絡があった場合、すぐに病院のほうに向かっていただき、話をしてくれるということで安心です。
 それでは、骨折のため長期入院が予想されるとなりますと、さらに身近な支援が必要になってまいります。例えば、自宅へ下着などの衣類をとりに行くこと、水道、電気、ガス、電話のライフラインに関する支払いのこと、家賃の支払いのこと、ポストにたまった郵便物のことなど、このような支援をしていただけるところはありますか。
○議長(岡崎純男) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(島本佳枝) お答えいたします。御質問のありました、個人宛ての郵便物の管理や、家賃の支払いなどを御本人にかわって市が手続をすることはできません。御家族や知り合いなど、支援をお願いできる方がいない場合は、自費でヘルパーを利用するなどの対応が考えられます。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) そのような支援を利用するための流れとして、どの時点で、誰が本人に伝えるなり、アドバイスをしていただけるのですか。
○議長(岡崎純男) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(島本佳枝) 高齢者に関する相談窓口である地域包括支援センターでは、御本人、御家族、民生委員さんなどからさまざまな相談を受けており、状況に応じてどのような支援が必要かを把握し、関係機関につないだり、また利用できる制度などを適宜御案内をしております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) こういった問題は、本人からの要望がなければそのままになるのではないですか。90歳を超えた独居高齢者が退院後に自宅に帰ったその後のことまで思いやって、必要な支援へとつなげることが望まれます。御見解をお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(島本佳枝) 医療と介護の両方を必要とする状況の高齢者が、できる限り自宅で生活を続けることができるように、在宅医療と介護サービスを一体的に提供することが必要となります。入院から退院後の生活まで切れ目ない支援を行い、在宅での生活が円滑に進むように、南国市、香南市、香美市の3市で、在宅医療・介護連携推進事業に取り組んでおります。その取り組みの中で、本年度に中央東圏域多職種連携手引きを策定しております。この手引きは、介護関係者と医療関係者が入院時、退院時などに連携を図り、高齢者が安心して自宅や居宅での生活を送ることができることを目的に策定したもので、この手引きを関係者で共有し、活用していただくよう、関係機関に周知を図っていきたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) この方の場合は、親身になってお世話をしてくださる御友人がおられました。病院から外出許可をもらって、タクシーで一緒に付き添ってお金をおろし、家賃の支払いの段取り、水道代の支払い、電気代もたまっており、振り込み用紙を送付してもらう段取りから振り込みまでしてくれました。NTTの支払いは、振り込み用紙を持ってコンビニに行きましたが、期限切れで支払いができなかったためできていません。電話代は、入院前から支払いが滞っていたため、契約が切れていました。一番大変なところを全てやっていただきました。この御友人は、本人が困るだろうと思って手助けをしてくれていました。
 1人の方の例を挙げて随分細かい話になりましたが、まさに共助であり、近助です。こういった共助や近助が、これからの地域包括支援の中では大切になりますが、金銭にかかわるお手伝いは余りしたくないと考える方が多いと思われます。これからの共助や近助に対するあり方をどうするのか、既に御検討されておられると思いますので、お伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(島本佳枝) 第7期介護保険事業計画においては、高齢者ができる限り地域で安心して生活していくことができるように、医療、介護、予防、住まい、生活支援が一体的に確保される地域包括ケアシステムの構築を目指しているところです。
 その取り組みの一つである生活支援体制整備事業では、地域の困り事などを話し合う地域サポーターミーティングを行っています。地域の課題を関係機関で共有し、地域にある資源の活用や、新しい仕組みづくりなどにつなげていけるように、支え合いの地域づくりのための協議を始めています。周囲の手助けがあれば自宅で暮らしていける高齢者、また高齢者世帯などに対して、共助、近助の助け合いは今後ますます重要となってくることから、見守りなどの支え合いの地域づくりが必要になってくると考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) 今回の件では、相談をすると担当職員や課長が連携をとって対応をしてくださいました。この方は、急な入院となる前から金銭管理に不安がありました。栄養面や衛生面のことを考えると1人での生活は無理があることから、有料老人ホームへの入所も視野に入れて検討がされましたが、ここでも保証人の問題に当たり、そのままとなっています。1つ解決しても、また次の壁に当たるという現実があります。このような場合、解決策としてはどのような対策を考えておられるのか、お聞きいたします。
○議長(岡崎純男) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(島本佳枝) 施設等へ入所する場合の身元引受人に求められる役割といたしましては、病気や事故などの際の医療行為への同意、入院・入所費用の支払い、死亡時の葬儀や遺品の対応などが考えられます。現状といたしましては、御本人の判断能力が不十分な場合に、金銭管理などの対応として、成年後見制度を活用するという場合がございます。また、社会福祉協議会で、認知症高齢者など判断能力が不十分な方が安心して生活を送ることを目的として、日常的な金銭管理サービスを行う日常生活自立支援事業がございます。
 少子・高齢化が進み、また人とのかかわりが薄くなるなど、身寄りのない高齢者の増加が今後もさらに見込まれます。ひとり暮らしの高齢者の方でも、さまざまなケースがあると思いますので、利用できる制度を検討して、その方に応じた支援を行っていきたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 神崎議員。
○1番(神崎隆代) ありがとうございます。南国市は、第2次地域福祉計画において、自助、近助、共助、公助で、地域福祉を進めていこうと計画を立てています。自分でできることは自分でする自助、地域でできることは地域でする共助、自助でも共助でもできないことを公共が支える公助、これに家族や隣近所で相互に助け合う近助を加えた4つの助の連携により、実情に応じた地域福祉を推進していきますということですので、制度のはざまに誰ひとり取り残さないという支援体制を整えてほしいと思います。
 今回、挙げさせていただいた1人の方の事例を見ましても、多くの方の支援が必要であり、連携が必要です。これからも独居高齢者はふえることが予想されます。1人であってもすき間ない支援があれば、住みなれた地域でできる限り生活ができるということになります。必要な支援が必要なときにすぐに受けられるように整備をされることをお願いいたしまして、私からの質問を終わります。ありがとうございました。