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議会議事録

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一般質問1日目(神崎隆代)

質問者:神崎隆代

答弁者:市長、関係課長


○議長(岡崎純男) 1番神崎隆代議員。
      〔1番 神崎隆代議員発言席〕
○1番(神崎隆代) 通告に従いまして、質問をさせていただきます。
 初めに、学校での心肺蘇生教育についてお伺いいたします。
 今日では、AEDの使用によって突然の心停止から救命される事例も数多く報告されています。それでも全国的に、毎年7万人に及ぶ方が心臓突然死でなくなっております。学校でも、毎年100名近くの児童生徒の心停止が発生しているということです。その中には、平成23年9月のさいたま市での小学校6年生の女子児童の事故のように、AEDが活用されず救命できなかった事例など複数報告されています。
 平成29年3月に公示された中学校新学習指導要領保健体育科の保健分野では、応急手当てを適切に行うことによって、障害の悪化を防止することができること、また心肺蘇生法などを行うことと表記されているとともに、解説では胸骨圧迫、AED使用などの心肺蘇生法、包帯法や止血法としての直接圧迫法などを取り上げ、実習を通して応急手当てができるようにすると明記されております。
 学校における心肺蘇生教育の重要性についての認識は広がりつつありますが、全国の教育現場で全児童を対象にAEDの使用を含む心肺蘇生教育を行っている学校は、平成27年実績で小学校で4.1%、中学校で28.0%、高等学校でも27.1%と非常に低い状況であると聞いています。南国市では、毎年香長中学校3年生が心肺蘇生法の講習を受けているとお聞きしました。小中学校の児童生徒への心肺蘇生教育の現状をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) 神崎議員さんから小中学校の児童生徒への心肺蘇生教育の現状についてということで御質問がありました。南国市内におきましては、小学校では特に高学年を対象にして、保護者やPTAの協力を得て実施をしている学校が多くございます。白木谷小学校のような小規模校におきましては、全校児童、教職員を対象に地域ぐるみで実施をしている例もございます。中学校におきましては、中学校2年生で実施をしている学校や先ほど御質問の中にもありましたが、保健の授業の中で全学年を対象に実施している学校もございます。
 心肺蘇生教育につきましては、子供たちの命を守ることはもちろんですが、緊急時の対応においても大変重要なことでありますので、各校において継続して実施をしてまいりたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) いざというときに出くわした場合は、講習を受けている場合といないでは対応の仕方も違ってくると思いますし、できれば全児童生徒が継続してその講習を受けるなりの機会をつくっていただければと思います。そのための今後の計画や方向性があればお聞かせください。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) AEDにつきましてもまた御質問があるようなんですが、そういったAEDの実習の中で、心肺蘇生教育について実践をしてまいりたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) 教職員のAED講習の実施状況など具体的な取り組みをお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) 教職員のAED講習の実施状況ですが、市内の各校において実施をしております。具体的には、水泳の開始時期に合わせて日赤や消防署に協力をしていただき、PTAと合同で救命救急講習会を実施したり、児童につきましては主に高学年なんですが、保護者対象に実施をしている学校もございます。また、夏季休業中に消防署から講師を招聘し、教職員の校内研修として実施をしている学校もあります。
 AEDの講習会を受講し修了いたしますと、2年間有効の修了証が発行されますので、以前私が勤務しておったときには、教職員は2年に1度講習会に参加をしていたこともあります。こういった活動をまた今後も継続して実施をしてまいりたいと考えております。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) ありがとうございます。
 南国市においては、全ての小中学校にAEDが設置されているとお聞きいたしましたが、各学校のAED配置場所はどのような場所となっているのかをお聞きいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) 学校でのAEDの配置場所につきましては、各校によって異なってはおりますが、主に体育館の入り口でありますとか、生徒児童の玄関とか、職員室前や保健室等適切な箇所に設置をしております。ほとんどの学校がAEDは1つの所有になっておりますので、昼夜で置き場所を変えているというような学校もあるというふうに聞いております。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) AEDの適正配置に関するガイドラインでは、心停止から遅くても5分以内に除細動が可能な配置が望まれる。また、心停止のリスクがある場所、運動場や体育館等の近くへの配置が望まれる。ふだんから目に入るわかりやすい場所で、可能な限り24時間誰もが使用できることが望ましいなどが書かれております。
 各学校のAED配置場所を先ほどお答えいただきましたが、体育館の入り口とか玄関というのは屋外ということになりますでしょうか。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) 屋内に当たります。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) 昼と夜で置き場所を変えるというところもあるということです。各学校のAED配置場所は適正な場所となっているのか再度検討していただき、配置場所がすぐわかるように、位置を示す掲示や位置案内のボードなどの活用も考えていただくことを要望いたします。置き場所が変わったりする場合は、いざというときにどこにあるのかっていうのは把握がなかなかできない場合もあると思いますので、よろしくお願いいたします。
 突然の心停止から救いうる命を救うためには、心肺蘇生、AEDの知識と技能を体系的に普及する必要があり、学校での心肺蘇生教育はその柱となるものです。南国市においても、今後さらに児童生徒、教職員に対する心肺蘇生とAEDに関する教育を普及推進し、命を守るための安全な学校環境を築いていくことをお願いいたします。
 次に、AEDについてお伺いいたします。
 AED設置施設は、2004年7月に一般市民によるAEDの使用が認可されて以来、急速にふえています。医療機関や福祉施設はもちろんですが、駅や空港、温泉施設や銀行など、多くの人が利用する場所で普通に見かけるようになっています。南国市でもそうだと思います。
 そこで、南国市のAED設置場所を調べるために、南国市AEDで検索すると、南国市内のAED設置場所を御存じですかという表示が担当危機管理課、掲載日2010年4月1日で出てきます。開いてみると、AED設置施設一覧表が掲載されております。平成21年12月1日現在のもので、学校、公民館、民間事業所など合わせて98の施設に設置されているということがわかりました。この数は今の時点でふえているということであれば、今後ネット表示は更新されますか、関係課長にお聞きいたします。
○議長(岡崎純男) 危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章) 平成21年度に市内のAED設置場所の調査を行ってから、それ以降更新を行っておりません。21年の調査では、市内98カ所に設置されておりましたが、現在、日本救急医療財団のホームページ上で確認したところ、市内に262台が設置されているということです。市のホームページの更新につきましては、財団の全国AEDマップにリンクするようにしたいと考えております。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) ありがとうございます。
 南国市が管理している公共施設のAED設置状況を関係課長にお聞きいたします。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) まず、生涯学習課が社会教育施設について御報告をいたします。生涯学習課では13の公民館、それと公民館的なものでございますが地区の体育館、久礼田、瓶岩、長岡西部の3つ、あと三和スポーツ交流センター、南国市スポーツセンター、吾岡山スポーツハウス、あと市立図書館に設置をしております。
○議長(岡崎純男) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(高橋元和) 神崎議員の質問にお答えいたします。
 南国市保健福祉センターのほうにも1台設置しておりまして、ホールのほうに設置しております。以上です。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 総務課の管理するAEDにつきましては、市役所本庁舎の1階に入ってすぐ左手のところに設置しております。以上です。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) 消防本部管理のものにつきましては、消防本部と北部出張所、そして市内各地に配置しております消防団の屯所に22台を配置しております。以上です。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) 保育施設等は設置はありませんか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(田内理香) 公立の保育所におきましては設置をしておりません。以上です。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) 子育て支援課長にお聞きしますが、今後、設置のお考えはありますか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(田内理香) 現在のところは検討しておりません。以上です。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) それは必要はないということでしょうか。
○議長(岡崎純男) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(田内理香) 現在のところは検討してませんでしたが、今回のことも踏まえまして、今後必要であるかどうかのことも考え、また協議をしてまいります。以上です。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) 南国市の公共施設においては、もうほとんどの場所でAEDの設置ができているということ、またそのAEDは全てリースということをお聞きしましたが、点検や更新などの管理はどのようにされていますか。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) 各施設同じだと思いますので、代表して答えさせていただきたいと思いますけれども。点検につきましては、各施設が契約をしておりますリース会社が定期的にバッテリー等のチェックを行っております。更新につきましては、各施設によって違うとは思うんですが、例えば消防本部の場合は、5年に1回の更新となっております。以上です。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) ありがとうございます。
 AEDはいざというときに有効に使用できるように、その設置場所は日ごろから広く市民に周知する必要があると思います。どのように周知をされていますか。もちろんネット上では検索できますが、道を歩いていてもわかるような周知をしているところはありますか、お伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) 設置場所につきましては、神崎議員言われましたように、ホームページに公表しているのみではないかと思います。消防に関しては、積載の消防車両にはAEDが乗っていますよというステッカーは張っております。以上です。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) できましたら、外を歩いているときに、ここの施設にはあるという案内板などがあれば、ありがたいところです。
 先ほど、南国市が管理している公共施設のAED設置状況を関係課長にお聞きいたしました。公共施設では、設置施設の関係課がそれぞれ管理をしているようですが、民間事業所などに設置されているAEDに関しては、その事業所従業員のみが使用対象なのか、一般市民の誰でもが使用できるのかなどの情報収集や、設置場所がふえたときには更新をするなど継続して行う業務があると思います。
 今回、AEDの継続管理業務等を含めた質問をするに当たって、さてどこに話を持っていけばよいのかと考えた末、危機管理課長に持っていったわけですが、AEDに関しては一元化した窓口が必要ではないでしょうか。伊丹市では地域医療推進課、尾張旭市では消防本部消防総務課庶務係が問い合わせ先になっております。南国市の今後の窓口はどこになりますか、お伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) お答えをいたします。AEDの設置等に係る機器自体は、各施設で管理ということでいいと思いますが、今言われました周知であるとか啓発、それから操作方法などにつきましては、消防本部が救命講習等を行っておりますので、窓口というわけではございませんが、消防本部が中心になって実施したらよいのではないかと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) それでは、今後消防のほうにAEDに関しては問い合わせをすればよいということで、よろしくお願いいたします。
 伊丹市では、AEDを独自に設置し、緊急時の市民利用に御協力いただける事業所を、いたみAED使用協力応援団として登録し、市民の皆様の救命事案への使用協力を促進するとともに、その設置状況を公表することにより、緊急時における救命率の向上を図っています。
 登録を受けた事業所には、いたみAED使用協力応援団の標章を配付し、掲示してもらっています。また、登録された事業者の情報については、広報や市のホームページ等で公表し、市民の皆様への周知を図っているということです。この伊丹市の取り組みに対する御所見をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) 御紹介いただきました伊丹市のAED使用協力応援団制度は、全国でも先進的な取り組みであると考えております。伊丹市の担当にお話を聞きますと、公共施設への整備が一定済んだので、どうすれば市民の救命率が上がるかということを考えたときに、民間のものを利用させてもらおうということから始まった制度だというふうに聞いておりますので、費用面も含めて制度をちょっと研究してみたいと思います。以上です。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) ありがとうございます。消防長のほうも研究をしていただけるということで、よいことは取り入れていただけるようによろしくお願いいたします。
 AEDの設置については法的な設置義務はありませんが、市民の命を守る十分な体制を整えるためにも、今後さらに民間事業所などに働きかけ、設置場所をふやしていくことや最新の情報を提供すること、案内板などで市民にわかりやすく周知をしていくことなどは喫緊の課題として取り組んでいただけますよう要望いたします。
 南国市の公共施設に設置されているAEDは、そのほとんどが施設内設置となっています。その理由はどのようなことでしょうか、お伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) 各施設ごとにいろいろ理由はあると思うんですけれども、基本的には、その施設の利用者のためのものであるということで、基本的には屋内へ設置されているのではないかと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) AEDが使用できるのは、基本的にその業務時間に限られていたり、公民館等に関しては閉館時には施錠されているということで、もしも公民館の外で万一の事態があった場合は、その中にAEDがあることがわかっていても使うことができないという状況はいかがなものかと思います。
 伊丹市では、平成29年8月から23カ所の小中学校のAEDを屋外へ移設し、校舎が施錠されている日でも使用できるようになりました。専用の箱を設置し、屋外に移したことで、校舎施錠時の地域でのイベントやスポーツクラブ活動中にも使用可能となり、いざというときに対応できるようになっています。
 また、松原市では、平成17年12月から市の庁舎や公共施設などに、平成25年3月から市内の24時間営業のコンビニエンスストアにAEDの設置を行うなど、日本一安心・安全なまちを目指した取り組みを進めています。さらに、市内全小中学校22校にAEDの屋外型収納ボックスを導入し、これまでに主に職員室に設置していたAEDを屋外へ移設しました。このボックスは、屋外使用に耐えられる防じん、防水性能を持ち、いつでも容易にAEDを取り出すことができるものとなっているということです。
 南国市でも、公共施設のAEDは24時間誰もが使用できるように、屋外設置の必要があると思いますが、御所見をお聞きいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) 学校におけるAEDの設置ですが、議員さんおっしゃいますように、学校では屋外での活動もございます。夜間については、社会体育等でグラウンドでの活動もございますので、学校教育課としてはAEDの増設もまた要望をしておきますので、そういった際に今言われた屋外用のボックスですか、そういったものがどういうふうに設置できるのかということも勉強させていただきたいなというふうに思います。
○議長(岡崎純男) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(中村俊一) 生涯学習課におきましても13公民館、あと体育施設等ございます。実は、今、吾岡山のスポーツハウスのほうは、利用者が吾岡山のグラウンドのほうが圧倒的に多うございますので、スポーツハウスにつきましては、この1カ所だけですが外に設置しております。他の公民館につきましても、先ほど教育次長も申しました収納ボックスということも勘案しながら考えていきたいと思います。ただ、防災コミュニティーセンターで2階になっておる前浜とか三和とか、先ほど5分以内というお言葉もございましたので、外へ出すことが本当にいいのかっていうのは、施設によってまた検討する必要があると考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) 消防屯所に設置しておりますAEDに関しては、基本的に消防団員さんが現場へ駆けつけて、そこで使用するということを想定しておりますので、車両に積載しておる関係上、屋外設置は少し難しいかなと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦) 本庁舎のAEDにつきましては、閉庁時は宿日直がおりますので連絡していただけたらというふうに思いますけれども、屋外のそういったボックスタイプで対応できるかというのは、また検討したいというふうに思います。
○議長(岡崎純男) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(高橋元和) 保健福祉センターにつきましては、日々行っております健診事業、また2階のホール等の方の利用者のために室内に設置をしておりますが、議員さんから御提案ありましたので、またそういった面も含めて検討したいと思っております。以上です。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) 南国市としましても、公共施設には24時間使用できるAEDがあるということがわかっていれば、市民の安心・安全につながっていくと思います。まずは、本庁舎のAEDを玄関前に設置するとともに、小中学校へと屋外設置を進めていっていただきたいとお願いをいたします。屋外型収納ボックス、いろいろ研究をしていただけるということです。防犯面では、鍵がかかっていないので、必ずしも盗難に遭わないというわけではないようです。それでも大音量ブザーのものとか、パトライトが点滅するものとか、いろいろな種類が販売されているようですので、また御検討よろしくお願いいたします。
 心室細動になると、救命率は1分経過するごとに10%ずつ下がると言われています。救急車が通報を受けて現場に到着するには、全国平均で8.5分かかっているということです。一人でも多くの救命と後遺症の軽減を実現するには、倒れた人を見た人がちゅうちょすることなく、AEDを使用できる環境を整えていくことが必要であると思います。学校での実習の実施、普及啓発、AEDに関する情報の提供や公表等も含めまして、それぞれが取り組むべき事項を明確にするためにも、条例の制定も視野に入れて取り組んでほしいと思いますが、これについての御所見をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 消防長。
○消防長(小松和英) AEDの普及化の条例化につきましては、AEDの普及促進救命率アップが目的であると思いますので、今行っております救命講習時の普及啓発とあわせまして、検討してみたいと思いますけれども。条例案を見てみますと、いわゆる小中学校のカリキュラムの中に取り込むというような内容もありますので、実際は県条例での対応がより効果的ではないかと考えております。以上です。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) ありがとうございます。
 県のほうへも積極的に働きかけをしながら、まずは南国市が進んで取り組んでほしいと思います。また、伊丹市のほうではAEDの貸出事業を行っているということです。他市の事例などを参考にし、市民の命を守る取り組みを早急に進めていただきたいと思います。
 最後に、給食についてお伺いいたします。
 中学校給食センターの稼働により、南国市の全ての小中学校での完全給食の実施が昨年12月1日より開始されました。中学校給食センターは、登録した19業者から食材を調達し、献立は南国市で、調理・配送は委託で行っており、給食費は1食300円ということです。1食300円で賄えているということでしょうか。食材に対しての補助はあるのですか、お伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) 現状では300円食材費に充ててやっているのが実情です。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) 南国市の食材の割合を事前にお聞きすると25%だということでした。中学校給食に対する前市長の思いは、食材に対しても100%南国市産でというものでした。現状では25%だということですが、100%という思いには将来的に近づけるものなのかどうか、御所見をお伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) 平成28年度の南国市産農産物の年間使用割合は、詳しく言いますと、食材数ベースで23.6%となっております。農業分野での地産地消の推進であるとか、商業分野での青果業者の経営確保と両面の確立を図りながら、バランスのとれた発注を考えて取り組んでおりますが、現状こうした中では、今年度は30%の数値が見込まれているところでございます。100%ということですが、何ベースでいくのかということもあるんですが、通常考えてみまして南国市産で全食材が賄えるかといいますと、それはなかなか難しいものもございますので、地産地消率をより上げるような努力は続けていきたいというふうに考えております。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) 中学校給食が開始されて3カ月たちました。生徒、教職員からはどのような感想がありましたか、お伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) 中学校給食12月1日から開始いたしまして、約3カ月がたっております。この間、味や量についていろんな感想も聞かれております。例えば、量が少し少ないというような声も聞かれましたので、1月より全体の量をふやしていき、安定してきたということも聞いております。子供から、それから保護者からの声につきましては、現在3月15日締め切りのアンケート調査を生徒を対象に実施しているところでございます。そういった中で、またいろんな御意見が出てくるんではないかというふうに考えております。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) 量が少ないからふやしたということですが、300円で賄ってふやすとなると、内容としてはちょっと乏しくなるというように単純に思うんですが。例えば具が少なくってお汁が多い親子丼ぶりの日は、お箸で食べにくいためお茶漬けのようにかきこんで食べないといけなかったとか、ほとんど具のないちらしずしなのにおかずは黒豆だけであったとか、あと盛りつけのお玉は2つあったほうが配膳準備が早くできるなどの感想や要望があったのではないでしょうか。その時々での要望や改善に対する意見に対して、どのように対応をしていますか、お伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) すぐできることについては、できるだけすぐ対応をしていこうと思っております。量なんかについては、献立が事前にでき上がっており、発注をかけておるようなこともありますので、なかなかすぐに変えれないところもあるんですが、これは1月に若干ふやし、2月、3月にもふやしていくような形で順を追って量をふやしていったりもしております。
 なお、あと、味でのことでありますとか、配膳のことにつきましてもいろんな御意見もいただいておりますので、今後できることから順にやっていきたいというふうに考えております。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) 各学校の校長先生が給食の30分前までに検食をし、検食後の記入をしているということですが、検食の際には異物混入、異味・異臭がないか、加熱・冷却処理が適切か、1食分の量が適切か、味つけや色彩・形態が適切かなどを確認し、検食簿へ記録していると思います。検食簿の回収はいつしていますか、お伺いいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) 中学校給食の場合、始まったばかりということもありましたので、当初は2週間に一度回収をしております。通常は1カ月ということで、現在は1カ月に一度回収をするということにしているということを聞いております。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) 検食簿の記入の中には、味とか量とか形態、色彩とか記入するような場面というか、その項目はありますか。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) 余り細かいところまでテーマというか課題を上げてはいないんですが、学校長が気がついたところは記入するようにしております。なお、少し言い忘れておりましたが、何かマイナスな要素がある場合には、学校長はすぐに給食センターのほうに連絡するということにはなっております。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) 私としては、検食簿というのは毎日のように回収をしているものと思っておりましたが、お聞きすると2週間ぐらいっていうことでした。その感覚で今後その給食をよりよくしていこうっていうことに関しては、必要なことがチェックできていくのかどうかということを思います。味とか量とか見た目も、給食は子供にとって本当に楽しみな給食となるためには必要だと思いますが、味とか量を生徒が満足のいくものとするために、検食簿の意見欄もあると思いますが、どのような工夫がされていますか、お聞きいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) 先ほども申しましたように、検食簿だけで意見を聴取するわけではございませんので、日々給食を配給する場合に状況についてお聞きするとか、それから日常的に食数なんかの関係もありますので、給食センターとのやりとりは行います。そういう中で気のついたことがあれば、特に注意すべきようなことがありましたら、学校から給食センターのほうには感想、意見が上がってくるというふうに考えております。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) 私がお聞きした意見の中では、先ほどの意見としての内容とか味とかのことを話をしても、すぐに対応してくれないというお話がありました。今後、味や量や配膳などの準備などでも各教室で上がった率直な意見を集約して、早急に対応できるように取り組むことをお願いしたいです。改善に取り組むことの繰り返しによって、生徒にとってよりよい満足のゆく中学校給食となっていくと思います。始まったばかりの今だからこそ柔軟に対応できると思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
 給食費の無料化についてもお伺いいたします。
 全国では、少子化、過疎化を食いとめるための対策として、給食費の無料化に踏み切ったという自治体もあるということです。給食の無料化に対する御所見をお聞きいたします。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) 給食の無料化についてでございますが、神崎議員さんおっしゃいましたように、全国的には増加傾向にあるということを聞いております。平成28年度までの状況を見てみますと、約60ぐらいの自治体が実施しているということです。
 無料化のメリットとしては、子供の貧困対策という点から見る子育て支援の強化でありますとか、保護者の負担軽減でありますとか、給食費の徴収業務がなくなるという教職員の負担軽減なども考えられます。じゃあ、デメリットはということですと、これはもうおわかりのように、財政的な負担がかなりかかってくるということになってきます。単純計算で、南国市の給食費を無償化した場合には約1億4,000万円ということが見込まれますので、こういった財源の確保の面での課題が最も大きいと考えられます。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) ありがとうございます。
 1億4,000万円ってすごく大きい金額ですね。今、高知市等の連携で2段階移住が言われていますが、2段階目に南国市を選んでもらう要素として、給食費無料化の実施は大きいと思いますが、せめて第3子からの無料化から始めるということはどうでしょうか、可能でしょうか。
○議長(岡崎純男) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人) 今、突然御提案をいただきましたので、私のほうができるとかできないとかいう回答はできないと思いますが、そういった保護者の負担軽減にかかわるような施策というのは、給食費だけではなくて、いろんな面で考えていかねばならないと思います。例えば、就学援助のことなんかにいたしましても、そういった面の負担を少しでも軽減できればということで考えておりますので、一つの御提案ということでお聞きをしておきたいというふうに思います。
○議長(岡崎純男) 市長。
○市長(平山耕三) 今、教育次長からもお答えしましたが、一つの御提案を今いただいたと思ってます。今後、南国市の全体の施策の中で、子育て支援をどういうふうに考えていくかということの中の一環として、そういう案もあるということで、今後のこととしてまたそういった案も含めて、子育て支援を考えていきたいと思います。以上でございます。
○議長(岡崎純男) 1番神崎議員。
○1番(神崎隆代) 前向きな御答弁ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。
 文科省によると、2015年5月1日時点で、公立小学校の学校給食費は月平均4,301円、公立中学校は4,921円、子供の貧困などを背景に、学校給食の役割に注目した自治体の間で無償化の動きが広がっており、先ほど課長もお答えしていただいたように、16年度までに約60自治体が実施しているとのことです。家庭環境による栄養格差をどう改善するかという点で、学校給食の果たす役割は大きいと言えます。その上で、なぜ無償化が論議されているのか、理由の一つとして、先ほども述べましたが子供の貧困があります。給食費は、低所得家庭ほど負担感が強く、文科省の調査では、給食費未払いの原因の約3割は、保護者の経済的な理由によるということです。生活保護や就学援助の制度を利用する方法もありますが、申請をためらったり、制度そのものを知らないケースも少なくないとのことです。低所得世帯に絞って無償化するという考え方はありますが、貧困のレッテル張りにつながり、子供の心を傷つけかねないとの指摘もございます。
 こうした観点から、保護者の所得にかかわらず、給食費を無償化することの必要性が文科省のほうでも論議されています。無料化につきましては、財源の捻出も難しいかもしれませんが、今後の課題といたしまして、常に検討していただければと思います。
 今回の中学校給食の質問では、子供たちが喜んでいるかどうかが気になりましたので、質問をさせていただきました。ぜひ子供たちの声を聞き取って、足立区の給食に負けない給食を目指していただくことを希望いたしまして、私の質問を終わります。
○議長(岡崎純男) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午後0時2分 休憩