ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 特産品情報 > ごめんケンカシャモ

用語検索はこちら


ごめんケンカシャモ

担当 : 農林水産課 / 掲載日 : 2016/07/01

南国市は、田畑が広がり、ハウス栽培が盛んな土地です。農産物の豊かさは自慢の一つですが、さらにもっと地域を元気にする特産品を作りたい、子どもたちに誇れる故郷を残したいと有志たちが集まりました。彼らが目をつけたのは、坂本龍馬が愛した「シャモ」。

慶応3年(1867年)11月15日夜、京都近江屋。龍馬は訪ねてきた中岡新太郎とともに好物のシャモ鍋を食べようと、下僕にシャモを買いに走らせます。そのシャモを待つ間に事件は起こり、二人は刺客の刃に倒れました。無念にも龍馬が食べ損ねた「シャモ鍋」
「歴史」と「食べ物」というキーワードに合致する物として「シャモ鍋」に注目し、龍馬の好物で最期の晩に食べ損ねた「シャモ」と、「南国市産の野菜」で「シャモ鍋」を作り、坂本家発祥の地才谷がある南国市を盛り上げようと2009年に結成されたのが「ごめんシャモ研究会」でした。

シャモ鍋写真



しかしながら、もともと闘鶏用のシャモは、気性が荒いうえに運動量も多く、家禽としては飼いにくい鶏です。発育も遅く、出荷できるまでにブロイラーの3倍を要します。また、春と秋にしか卵を産まず、生産性が悪いことも特徴で、シャモ肉は一般的に流通していませんでした。そのため、シャモを飼育することから始めなければなりませんでした。
シャモ研究会は、早速シャモの飼育に着手しようと南国市に相談し、高知県畜産試験場から70羽の大シャモのヒナを譲り受けました。
南国市では、昔は農家の庭先で鶏がエサをついばむ光景があちこちで見られました。余った野菜の切れ端を食べさせ、朝は鶏から卵をいただく。「ごめんケンカシャモ」は、100%純血のシャモ。できるだけ自然と同じような形で飼うことで、南国市ならではの味になると考えました。

シャモ気質
シャモ



同秋には、まず第一弾として「シャモ鍋」を開発。平成22年1月に埼玉で行われる鍋の全国大会「第6回彩の国全国鍋合戦」の開催を知り、「シャモ鍋」をエントリーすることにしました。シャモ肉と南国市産の野菜をふんだんに使ったシャモ鍋は、見事優勝を果たし日本一に。この快挙をきっかけに、「ごめんケンカシャモ」に人々の関心が集まるようになりました。さらに、その年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」が龍馬旋風を起こし、「龍馬が食べられなかったシャモ鍋」のコンセプトは、多くの人の共感を呼びました。
その後、地元でもシャモ鍋のニーズが高まり、11月には南国市内の飲食店10店が集まって「シャモ鍋社中」を結成。「野菜は南国市産の野菜を必ず1品は使うこと」「鍋以外にもシャモを使ったメニューを作ること」などのルール「社中八策」を決め、それぞれの店の味でシャモ鍋を提供。地元でもじわじわと浸透し、人気を博すようになりました。

南国市内の飲食店にシャモを使った料理を提供してもらう仕組み「シャモ鍋社中」を構築し、南国市にシャモ料理を食べに来てもらう【地産『来』消】を実行中です。
近年では南国市内だけでなく、高知市、東京でもシャモ料理を提供するお店が徐々に増えています。

ケンカシャモ
シャモスキやき


シャモ製品

食1GPチラシ
シャモ鍋セット写真

お店やイベントでの食事だけでなく、贈答用としてのニーズが高まったため、平成24年にシャモ鍋がシャモ鍋セットとして、続いて平成25年にはシャモスキやきがスキやきセットとして販売が始まりました。

このシャモ鍋セット・スキやきセットは、「農林水産省 地場もん国民大賞銀賞」「平成27年度ふるさとづくり大賞総務大臣賞」「日本ギフト大賞2015 高知賞」など様々な賞を獲得し、南国市ふるさと寄附金の特産品としても人気を博しています。

鍋セット・スキやきセットに関しては、ごめんシャモ研究会事務所の他、ごめんシャモ研究会のHPでも販売されています。